JP2005091156A - 磁界センサユニット - Google Patents

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Makoto Yabugami
信 藪上
Kenichi Arai
賢一 荒井
Tetsuya Ozawa
哲也 小澤
Masato Imae
理人 今江
Yuko Hanado
ゆう子 花土
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Tohoku University NUC
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Tohoku University NUC
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Abstract

【課題】分解能が10−7Oe以上のオーダーの高感度を達成し得る磁界センサユニットを提供する。
【解決手段】分配器2によって分配された第1の繰り返し信号はそれぞれ、MIセンサ素子3並びに減衰器及び位相シフタ4に入力される。分配器6によって分配された第2の繰り返し信号の一方と、MIセンサ素子3からの出力信号とが、ミキサ7で混合され、分配された第2の繰り返し信号の他方と、減衰器及び位相シフタ4からの出力信号とが、ミキサ8で混合される。ミキサ7,8から出力された信号は、ローパスフィルタ9,10によって所定の周波数以下の成分のみが通過される。時間間隔カウンタ13は、信号波形aによって示されるような増幅器11の出力信号と、信号波形bによって示されるような増幅器12の出力信号との位相差Δを時間差として計測することによって、磁界が検出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気インピーダンス効果を有するMI(Magneto-Impedance)センサ素子を用いて磁界を検出する磁界センサユニットに関する。
このような磁界センサユニットとしては、出力信号の振幅成分を計測することによって磁界を検出するもの(例えば、特許文献1,2)、出力信号の位相を計測することによって磁界を検出するもの(例えば、特許文献3)、及び周波数を計測することによって磁界を検出するものが提案されている(例えば、非特許文献1)。
特開平7−181239号公報(図4) 特開2001−27664号公報(図1) 特開平8−320362号公報(図17) C. M. Cai et al. 「アモルファスワイヤのパルス励磁MI効果とFM無線方式CMOS形磁界センサ」J. Magn. Soc. Jpn. Vol. 25, pp.967-970 (2001) (Figs. 6, 7)
しかしながら、従来の磁気センサユニットでは、磁気センサ素子及び回路素子の熱雑音によりSN比が制限されるため、分解能が10−7Oe以上のオーダーの感度を達成するのが困難となっている。
本発明の目的は、分解能が10−7Oe以上のオーダーの高感度を達成し得る磁界センサユニットを提供することである。
本発明による磁界センサユニットは、
所定の周波数を有する第1の繰り返し信号を発生する第1の信号発生手段と、
その第1の繰り返し信号を二つに分配する第1の分配手段と、
その第1の分配手段によって分配された第1の繰り返し信号のうちの一方が入力される、磁気インピーダンス効果を有するMIセンサ素子と、
前記第1の分配手段によって分配された第1の繰り返し信号のうちの他方が、入力され、減衰され及び位相シフトされる減衰及び位相シフト手段と、
前記第1の繰り返し信号とは異なる周波数を有する第2の繰り返し信号を発生する第2の信号発生手段と、
その第2の繰り返し信号を二つに分配する第2の分配手段と、
前記第2の分配手段によって分配された第2の繰り返し信号の一方と、前記MIセンサ素子からの出力信号とを混合する第1の混合手段と、
前記第2の分配手段によって分配された第2の繰り返し信号の他方と、前記減衰及び位相シフト手段からの出力信号とを混合する第2の混合手段と、
前記第1の混合手段から出力された信号のうちの所定の周波数以下の成分のみを通過する第1の低域通過手段と、
前記第2の混合手段から出力された信号のうちの所定の周波数以下の成分のみを通過する第2の低域通過手段と、
前記第1の低域通過手段からの出力信号と前記第2の低域通過手段からの出力信号との位相差を時間差として計測することによって、磁界を検出する磁界検出手段とを具えることを特徴とする。
本発明によれば、所定の周波数を有する第1の繰り返し信号が二つに分配され、分配された第1の繰り返し信号のうちの一方が、磁気インピーダンス効果を有するMIセンサ素子に入力され、分配された第1の繰り返し信号のうちの他方が、減衰及び位相シフト手段に入力され、減衰され及び位相シフトされる。一方、第1の繰り返し信号とは異なる周波数を有する第2の繰り返し信号が二つに分配され、分配された第2の繰り返し信号の一方と、MIセンサ素子からの出力信号とが、第1の混合手段で混合され、分配された第2の繰り返し信号の他方と、前記減衰及び位相シフト手段からの出力信号とが、第2の混合手段で混合される。
第1の混合手段から出力された信号は、第1の低域通過手段によって所定の周波数以下の成分のみが通過され、第2の混合手段から出力された信号は、第2の低域通過手段によって所定の周波数以下の成分のみが通過される。第1の低域通過手段からの出力信号と第2の低域通過手段からの出力信号との位相差を時間差として計測することによって、磁界が検出される。
本発明によれば、二つの出力信号の位相差を時間差として計測して磁界を検出することによって、磁気センサ素子及び回路素子の熱雑音によるSN比の制約がなくなるため、分解能が10−7〜10−9Oeのオーダーの高感度の磁気センサユニットを構成することができる。また、前記第1の低域通過手段からの出力信号を増幅し、前記磁界検出手段に供給する第1の増幅手段と、前記第2の低域通過手段からの出力信号を増幅し、前記磁界検出手段に供給する第2の増幅手段とを更に具えることによって、SN比を更に向上させることができる。
本発明による磁界センサユニットの実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明による磁界センサユニットの実施の形態のブロック図である。この磁界センサユニットは、発振器1と、分配器2と、MIセンサ素子3と、減衰器及び位相シフタ4と、発振器5と、分配器6と、ミキサ7,8と、ローパスフィルタ9,10と、増幅器11,12と、時間間隔カウンタ13とを具える。
発振器1は、所定の周波数を有する第1の繰り返し信号を発生し、発信器5は、第1の繰り返し信号の周波数とは異なる周波数を有する第2の繰り返し信号を発生する。MIセンサ素子3は、磁気インピーダンス効果を有する磁性体のよって構成され、磁界や歪を加えることによって磁性体のインピーダンスが変化して、位相が変化し、かかる位相の変化によって磁界検出が可能となる素子である。
本実施の形態の動作を説明する。発振器1が発生した第1の繰り返し信号は、分配器2によって二つに分配される。分配された第1の繰り返し信号のうちの一方は、MIセンサ素子3に入力され、分配された第1の繰り返し信号のうちの他方は、減衰器及び位相シフタ4に入力され、減衰され及び位相シフトされる。
一方、発振器5が発生した第2の繰り返し信号は、分配器6によって二つに分配される。分配された第2の繰り返し信号の一方と、MIセンサ素子3からの出力信号とが、ミキサ7で混合され、分配された第2の繰り返し信号の他方と、減衰器及び位相シフタ4からの出力信号とが、ミキサ8で混合される。
ミキサ7から出力された信号は、ローパスフィルタ9によって所定の周波数以下の成分のみが通過され、ミキサ8から出力された信号は、ローパスフィルタ10によって所定の周波数以下の成分のみが通過される。ローパスフィルタ9,10からの出力信号は、増幅器11,12によってそれぞれ増幅され、時間間隔カウンタ13は、信号波形aによって示されるような増幅器11の出力信号と、信号波形bによって示されるような増幅器12の出力信号との位相差Δを時間差として計測することによって、磁界が検出される。
本実施の形態によれば、二つの出力信号の位相差を時間差として計測して磁界を検出することによって、磁気センサ素子及び回路素子の熱雑音によるSN比の制約がなくなるため、分解能が10−7〜10−9Oeのオーダーの高感度の磁気センサユニットを構成することができる。また、ローパスフィルタ9,10からの出力信号を増幅器11,12によってそれぞれ増幅することによって、SN比を更に向上させることができる。
例えば、キャリア周波数を500MHzとし、位相分解能を5p秒とし、印加磁界による位相変化率を450度/Oeとした場合、4×10−9Oeの分解能を達成することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、上記実施の形態において、増幅器11,12を省略しても本発明による磁界センサユニットを構成することができる。
従来不可能とされてきた心臓や筋肉から発生する、分解能が10−7〜10−9Oeのオーダーの生体磁気信号を室温で計測可能な高感度磁界センサユニットに利用し得る。また、携帯端末用GPS用方位センサユニットのような各種磁界センサユニットにも利用し得る。
本発明による磁界センサユニットの実施の形態のブロック図である。
符号の説明
1,5 発振器
2,6 分配器
3 MI磁気センサ
4 減衰器及び位相シフタ
7,8 ミキサ
9,10 ローパスフィルタ
11,12 増幅器
13 時間間隔カウンタ
a,b 信号波形
Δ 位相差

Claims (2)

  1. 所定の周波数を有する第1の繰り返し信号を発生する第1の信号発生手段と、
    その第1の繰り返し信号を二つに分配する第1の分配手段と、
    その第1の分配手段によって分配された第1の繰り返し信号のうちの一方が入力される、磁気インピーダンス効果を有するMIセンサ素子と、
    前記第1の分配手段によって分配された第1の繰り返し信号のうちの他方が、入力され、減衰され及び位相シフトされる減衰及び位相シフト手段と、
    前記第1の繰り返し信号とは異なる周波数を有する第2の繰り返し信号を発生する第2の信号発生手段と、
    その第2の繰り返し信号を二つに分配する第2の分配手段と、
    前記第2の分配手段によって分配された第2の繰り返し信号の一方と、前記MIセンサ素子からの出力信号とを混合する第1の混合手段と、
    前記第2の分配手段によって分配された第2の繰り返し信号の他方と、前記減衰及び位相シフト手段からの出力信号とを混合する第2の混合手段と、
    前記第1の混合手段から出力された信号のうちの所定の周波数以下の成分のみを通過する第1の低域通過手段と、
    前記第2の混合手段から出力された信号のうちの所定の周波数以下の成分のみを通過する第2の低域通過手段と、
    前記第1の低域通過手段からの出力信号と前記第2の低域通過手段からの出力信号との位相差を時間差として計測することによって、磁界を検出する磁界検出手段とを具えることを特徴とする磁界センサユニット。
  2. 前記第1の低域通過手段からの出力信号を増幅し、前記磁界検出手段に供給する第1の増幅手段と、
    前記第2の低域通過手段からの出力信号を増幅し、前記磁界検出手段に供給する第2の増幅手段とを更に具えることを特徴とする請求項1記載の磁界センサユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH03293581A (ja) * 1990-04-11 1991-12-25 Omron Corp 距離測定装置
JP2003177167A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Hitachi Metals Ltd 磁気センサ

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