JP2005090389A - 筒内噴射式内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】成層燃焼に際し、噴霧の広がりを制御して、エミッションを改善する。
【解決手段】ピストン12の冠面にキャビティ121を形成するとともに、キャビティ121の中央部上方にインジェクタ19を設置する。要求負荷に応じた量の燃料を2回の噴射動作により噴射し、1回目の噴射動作により噴射された噴霧を、2回目の噴射動作により噴射された噴霧により押し広げ、噴霧の広がりを制御する。キャビティ121は、中央部の内側キャビティ121aと、その周囲の外側キャビティ121bとから構成し、内側キャビティ121aを指向して2回の噴射動作を行わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、筒内噴射式内燃機関に関し、詳細には、ピストンの冠面にキャビティを設けるとともに、燃料供給用のインジェクタをこのキャビティの中央部上方に設置した筒内噴射式内燃機関に関する。
燃料供給用のインジェクタを燃焼室に臨ませて設置し、所定の運転領域での燃焼に際し、このインジェクタにより圧縮行程中に燃料を噴射させ、混合気を層状に形成する内燃機関が知られている。この筒内噴射式内燃機関によれば、低負荷域及び中負荷域で混合気を層状化することで、これらの運転領域での燃料消費量を大幅に削減することができる。混合気を層状化して行う成層燃焼では、着火性を確保するため、燃料の噴霧を点火プラグ周りに集中させて混合気塊を形成することが必要である。
従来、筒内噴射式内燃機関として、次のものが知られている。すなわち、ピストンの冠面にキャビティを形成し、このキャビティの中央部に、キャビティの周壁面から滑らかに接続する隆起部を設ける一方、インジェクタを隆起部の上方に設置するとともに、点火プラグをインジェクタに隣接させて設置したものである(特許文献1)。このものによれば、インジェクタにより噴射された燃料の噴霧(以下「噴霧」という。)は、キャビティの周壁面沿いに案内されて中央部に向かい、さらに隆起部沿いに案内されてキャビティから上昇し、点火プラグに向かう。このため、成層燃焼に際し、噴霧を点火プラグ周りに集中させて混合気塊を形成することができる。
特開平11−082028号公報(段落番号0010〜0012)
しかしながら、上記の筒内噴射式内燃機関には、次のような問題がある。成層燃焼では、混合気塊内で燃料をほぼ均一に、かつ適度な空燃比で分布させることが、特にエミッションの観点から重要となる。燃料が濃いリッチ部分の存在は、炭化水素(以下「HC」という。)及び一酸化炭素(以下「CO」という。)の増加や、局所的な燃焼温度の上昇による窒素酸化物(以下「NOx」という。)の生成の原因となるし、また、燃料が薄いリーン部分の存在は、失火によるHC及びCOの増加の原因となるからである。ここで、上記の筒内噴射式内燃機関では、成層燃焼に際し、噴霧を点火プラグ周りに集中させることができるものの、燃料噴射量によらず噴霧がキャビティ内で同様な経路で案内されるため、噴霧の広がりを制御することまではできない。このため、成層燃焼域のうち、燃料噴射量の多い高負荷側の領域では、混合気塊の空燃比が全体として減少するとともに、リッチ部分が発生し易い傾向にあり、また、燃料噴射量の少ない低負荷側の領域では、混合気塊の空燃比が全体として増大するとともに、リーン部分が発生し易い傾向にあり、いずれの領域でもエミッションの悪化が問題となる。
本発明は、着火性を確保することに加え、噴霧の広がりを制御することを可能として、成層燃焼時のエミッションを改善することを目的とする。
本発明は、筒内噴射式内燃機関において、ピストンの冠面にキャビティを設け、このキャビティの中央部上方に、燃料の噴射方向をピストンの移動方向と平行にしてインジェクタを設置し、インジェクタに隣接させて点火プラグを設置する。そして、インジェクタによる燃料噴射のため、圧縮行程中に第1の噴射期間と、この第1の噴射期間よりも遅い時期の第2の噴射期間とを設定し、燃料噴射を複数の時期に分けて行わせる。先の燃料噴射と、後の燃料噴射とは、ともに前記キャビティを指向して行わせる。
本発明によれば、第1の噴射期間に噴射された噴霧(以下「第1の噴霧」という。)をキャビティにより案内して混合気の層状化を促すとともに、第2の噴射期間に噴射された噴霧(以下「第2の噴霧」という。)により第1の噴霧を適度に押し広げることができる。このため、噴霧に適度な広がりを持たせて混合気塊を形成することができ、混合気塊全体の空燃比を良好なものとするとともに、リッチ部分及びリーン部分の発生を防止し、エミッションを改善することができる。また、形成された混合気塊において、第2の噴霧は点火プラグ周りに分布することになるので、着火性を確保することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る筒内噴射式内燃機関(以下「エンジン」という。)1の構成を示している。
シリンダブロック11には、ピストン12が挿入されており、ピストン12の冠面とシリンダヘッド13の下面との間に形成される空間が、燃焼室14となる。シリンダヘッド13には、気筒中心軸mを基準とした一側に吸気ポート15が形成されており、吸気ポート15は、図示しない吸気マニホールドと接続して、吸気通路を形成している。吸気ポート15は、吸気弁16により開放及び遮断される。一方、気筒中心軸mを基準とした他側に排気ポート17が形成されており、排気ポート17は、図示しない排気マニホールドと接続して、排気通路を形成している。排気ポート17は、排気弁18により開放及び遮断される。また、シリンダヘッド13には、燃焼室14の上部略中央に臨ませてインジェクタ19が設置されるとともに、このインジェクタ19に隣接させて点火プラグ20が設置されている。インジェクタ19は、気筒中心軸m上に配置されており、その噴射方向は、気筒中心軸mと平行に設定されている。ここで、インジェクタ19により噴射される噴霧Sの中心線(以下「噴霧中心線」という。)を記号nで示している。インジェクタ19からは、中空のコーン状に燃料が噴射される。噴霧中心線nは、気筒中心軸mと平行である。なお、ここでいう「平行」とは、完全な平行に限らず、実質的な平行を含む概念である。すなわち、噴霧中心線nは、気筒中心軸mと平行又はこれに近い状態にあり、噴霧を押し広げるという、後述する作用が得られる状態にあればよい。インジェクタ19へは、燃料ポンプ21により加圧された燃料が、燃料配管22を介して規定圧力で供給される。燃料ポンプ21は、エンジン1の出力により駆動される。
ピストン12の冠面には、噴霧を案内するためのキャビティ121が形成されている。このキャビティ121は、冠面の中央部に形成された内側キャビティ121aと、その周囲に形成された、内側キャビティよりも浅い外側キャビティ121bとから構成される。内側キャビティ121aは、気筒中心軸mに垂直な断面で円形に形成されており、その中心は、噴霧中心線n上に設定されている。一方、外側キャビティ121bは、同じ断面で環状に形成されている。これらのキャビティ121a,121bの底面は、いずれも平坦に形成されており、側面は、噴霧中心線nに沿って上方から下方に向けて噴霧中心線nからの距離が拡大されている。キャビティ121a,121bの底面と側面とは、適度な曲面により滑らかに接続されている。
エンジン1の運転は、コントロールユニット(以下「ECU」という。)31により統合的に制御される。エンジン1には、吸入空気量QMを検出するエアフローメータ41からの信号、アクセル開度APOを検出するアクセルセンサ42からの信号、クランク角センサ43からの信号(この信号をもとに、エンジン回転数NEを算出する。)、及び冷却水温度Twを検出する水温センサ44からの信号が入力される。ECU31は、これらの信号をもとに、インジェクタ19の燃料噴射量及び噴射時期、並びに点火プラグ20の点火時期を演算し、設定する。
本実施形態では、エンジン1の運転状態に応じ、拡散燃焼と成層燃焼とで燃焼形態を切り換える。拡散燃焼では、空燃比を理論空燃比に設定するとともに、燃料噴射時期を吸気行程中に設定し、噴霧を燃焼室14全体に拡散させて混合気を形成する。成層燃焼では、空燃比を理論空燃比よりも高い値に設定するとともに、燃料噴射時期を圧縮行程中に設定し、点火プラグ20近傍の領域に噴霧を集中させ、混合気を層状に形成する。
次に、成層燃焼時における燃料噴射制御について説明する。
本実施形態では、成層燃焼に際し、エンジン1の要求負荷に応じてインジェクタ19の噴射形態を切り換える。すなわち、成層燃焼域のうち、要求負荷が比較的に低い低負荷域と、要求負荷が比較的に高い高負荷域とでは、設定した量の燃料を1回の噴射動作により噴射させる。また、これらの負荷領域に挟まれた中負荷域では、設定した量の燃料を2回の噴射動作により噴射させる。
図2は、成層燃焼時における噴射動作の概念を示している。本実施形態では、インジェクタ19への燃料の供給圧力を一定とするとともに、噴射動作の開始時期(以下「噴射時期」という。)ITcosから終了時期(以下「噴射終了時期」という。)ITcoeまでを噴射期間ΔITとし、この噴射期間ΔITの長さを要求負荷Tに応じて変化させる。すなわち、本実施形態では、噴射期間ΔITの長さの調節により燃料噴射量を増減させることとする。
図2において、記号CA0は、インジェクタ19により噴射された噴霧Sが、内側キャビティ121aと外側キャビティ121bとの境界に衝突することとなる噴射時期を示している(図1の二点鎖線)。噴射時期ITcos及び噴射終了時期ITcoeが時期CA0よりもクランク角に関して早いときは、ピストン12は比較的に低い位置にあり、噴霧Sは外側キャビティ121bの底面に衝突する(図1の実線)。このため、内側及び外側キャビティ121a,121b内及びこれらの上方に噴霧が分布した混合気塊が形成される。噴射時期ITcosが時期CA0よりもクランク角に関して遅いときは、ピストン12は比較的に高い位置にあり、噴霧Sは内側キャビティ121aの底面に衝突する(図1の点線)。このため、内側キャビティ121a内及びその上方に噴霧が分布した混合気塊が形成される。
要求負荷Tが低負荷域と中負荷域とを隔てる所定の負荷T1よりも低いときは、設定した量の燃料を1回の噴射動作により噴射させるための設定とする。すなわち、噴射時期ITcosを時期CA0よりも遅角側に設定し、内側キャビティ121aを利用して混合気塊を形成する。具体的には、噴射終了時期ITcoeを上死点TDCの直前に固定して設定し、この噴射終了時期ITcoeよりも要求負荷Tに応じたクランク角だけ進めた時期に噴射時期ITcosを設定する。また、噴射時期ITcosは、要求負荷Tの増大に応じて進角させる。
要求負荷Tが中負荷域と高負荷域とを隔てる所定の負荷T2(>T1)よりも高いときは、設定した量の燃料を1回の噴射動作により噴射させるための設定とするが、噴射時期ITcos及び噴射終了時期ITcoeを時期CA0よりも進角側に設定し、外側キャビティ121bを利用して混合気塊を形成する。具体的には、噴射終了時期ITcoeを時期CA0の直前に固定して設定し、この噴射終了時期ITcoeよりも要求負荷Tに応じたクランク角だけ進めた時期に噴射時期ITcosを設定する。また、前述同様に、要求負荷Tの増大に応じて噴射時期ITcosを進角させる。なお、このような設定により良好な混合気塊が形成されず、外側キャビティ121b内及びその上方に噴霧が集中し、内側キャビティ121a内及びその上方に分布する噴霧が少ないときは、噴射動作を2回に分け、外側キャビティ121bを指向して1回目の噴射動作を行わせるとともに、内側キャビティ121aを指向して2回目の噴射動作を行わせるとよい。
なお、負荷T1は、内側キャビティ121aを利用した場合に、形成される混合気塊が小さく、混合気塊全体の空燃比が低くなり過ぎることのない上限に設定する。また、負荷T2は、外側キャビティ121bを利用した場合に、形成される混合気塊が大きく、混合気塊全体の空燃比が高くなり過ぎることのない下限に設定する。
要求負荷Tが負荷T1以上、かつ負荷T2以下の中負荷域にあるときは、設定した量の燃料を2回の噴射動作により噴射させるための設定とする。すなわち、1回目の噴射動作のための噴射時期(以下「第1の噴射時期」という。)ITcos1を時期CA0よりも遅角させて設定するとともに、2回目の噴射動作のための噴射時期(以下「第2の噴射時期」という。)ITcos2を、1回目の噴射動作が終了した後に設定する。具体的には、2回目の噴射動作のための噴射終了時期(以下「第2の噴射終了時期」という。)ITcoe2を上死点TDCの直前に固定して設定するとともに、1回目の噴射動作のための噴射終了時期(以下「第1の噴射終了時期」という。)ITcoe1を第2の噴射終了時期ITcoe2よりも所定のクランク角だけ進めた時期に固定して設定する。そして、第1の噴射時期ITcos1を第1の噴射終了時期ITcoe1よりも要求負荷Tに応じたクランク角だけ進めた時期に設定し、第2の噴射時期ITcos2を第2の噴射終了時期ITcoe2よりも所定のクランク角だけ進めた時期に設定する。第1の噴射終了時期ITcoe1と第2の噴射終了時期ITcoe2との間に充分な間隔を持たせることで、2回の噴射動作が実質的に連続した噴射動作とならないようにする。具体的には、1回目の噴射動作が終了した後、インジェクタ19の先端部近傍におけるガス流動、すなわち、噴射方向に向かう空気の流れがある程度収まってから2回目の噴射動作を行わせるようにする。また、第1の噴射時期ITcos1は、要求負荷Tの増大に応じて進角させることとし、2回目の噴射動作に際して設定される噴射期間ΔIT2(「第2の噴射期間」に相当する。)は、中負荷域全体に渡りクランク角に関して長さを一定とし、かつ1回目の噴射動作に際して設定される噴射期間ΔIT1(「第1の噴射期間」に相当する。)よりも短くする。
なお、本実施形態では、第1の噴射時期ITcos1及び第1の噴射終了時期ITcoe1は、いずれも低負荷域で設定される噴射時期ITcosよりも進角側に設定する。また、1回目の噴射動作に際して設定される噴射期間ΔIT1は、低負荷域の最小負荷に対応して設定される噴射期間以上の長さに設定する。一方、第2の噴射終了時期ITcoe2は、低負荷域で設定される噴射終了時期ITcoeと同じ時期に設定し、所定の噴射期間ΔIT2は、低負荷域の最小負荷に対応して設定される噴射期間よりも短くする。
次に、ECU31の動作をフローチャートにより説明する。
図3は、燃料噴射制御ルーチンのフローチャートであり、このルーチンは、所定の時間毎に実行される。
S101では、吸入空気量QM、エンジン回転数NE及びアクセル開度APOを読み込む。
S102では、目標トルクTTCを算出する。目標トルクTTCは、エンジン1の要求負荷Tに対応するものであり、例えば、アクセル開度APOに対応させて割り付けたテーブルデータをECU31に格納しておき、検出したAPOによりこのテーブルを検索することにより算出する。目標トルクTTCは、アクセル開度APOが大きいときほど大きな値として算出する。
S103では、エンジン1が成層燃焼域にあるか否かを判定する。成層燃焼域にあるか、拡散燃焼域にあるかの判断は、エンジン回転数NE及び目標トルクTTCにより定められるエンジン1の運転状態が、所定の成層燃焼域にあるか否かを判断することにより行う。成層燃焼域は、要求負荷Tに応じ、比較的に低負荷側の領域として設定する。成層燃焼域にあるときは、S104へ進み、成層燃焼域にないときは、S112へ進む。
S104では、目標燃空比TFBYAを設定する。目標燃空比TFBYAは、エンジン回転数NE及び目標トルクTTCに対応させて割り付けたマップを検索して算出し、NEが高く、かつTTCが大きいときほど大きな値に設定する。なお、目標燃空比は、空気過剰率の逆数とする。
S105では、燃料噴射量Qfaを算出する。燃料噴射量Qfaは、吸入空気量QM及びエンジン回転数NEに基づいて理論空燃比相当の基本燃料噴射量(=K×QM/NE:Kを定数とする。)を算出するとともに、算出した基本燃料噴射量に目標燃空比TFBYAを乗算して算出する。また、算出したQfaに対し、冷却水温度Tw等に応じた各種の補正を施し、最終的な燃料噴射量Qfaを設定するようにしてもよい。
S106では、目標トルクTTCが所定の負荷T1に対応するトルクTTC1以上、かつ負荷T2に対応するトルクTTC2以下の範囲にあるか否かを判定する。負荷T1及びT2は、図2の説明で述べた負荷領域を定めるためのものである。目標トルクTTCがこの範囲にあるときは、S107へ進み、この範囲にないときは、S110へ進む。
S107〜109では、エンジン1が成層燃焼域の中負荷域にあるものとして、インジェクタ19に対し、次のように2回の噴射動作を行わせる。
すなわち、S107では、1回目の噴射動作のための燃料噴射量Qf1を設定する。燃料噴射量Qf1は、S105で算出した燃料噴射量Qfaから2回目の噴射動作のための燃料噴射量Qf2を減算して設定する(Qf1=Qfa−Qf2)。ここで、燃料噴射量Qf2は、中負荷域全体に渡り一定の値に設定されている。燃料噴射量Qf2は、2回目の噴射動作により噴射される第2の噴霧により良好な着火性が得られるように、実験により決定する。
S108では、第1の噴射時期ITcos1及び第2の噴射時期ITcos2を設定する。第1の噴射時期ITcos1及び第2の噴射時期ITcos2は、燃料噴射量Qf1に対応させて割り付けたテーブル(図4)を検索して設定する。このテーブルにおいて、燃料噴射量Qf11及びQf12は、負荷T1,T2に夫々対応する。また、第1の噴射時期ITcos1は、予め定められた第1の噴射終了時期ITcoe1から燃料噴射量Qf1に応じた長さの噴射期間ΔIT1だけ進角させた時期に、第2の噴射時期ITcos2は、予め定められた第2の噴射終了時期ITcoe2から所定の噴射期間ΔIT2だけ進角させた時期に、夫々設定する。
S109では、設定した第1及び第2の噴射時期ITcos1,ITcos2により燃料噴射を実行する。
一方、S110,111では、エンジン1が成層燃焼域の低負荷域又は高負荷域にあるものとして、インジェクタ19に対し、次のように1回の噴射動作を行わせる。
すなわち、S110では、噴射時期ITcosを設定する。噴射時期ITcosは、燃料噴射量Qfaに対応させて割り付けたテーブル(図5)を検索して設定する。このテーブルにおいて、燃料噴射量Qfa1及びQfa2は、負荷T1,T2に夫々対応する。また、噴射時期ITcosは、予め定められた噴射終了時期ITcoeから燃料噴射量Qfaに応じた長さの噴射期間だけ進角させた時期に設定する。
S111では、設定した噴射時期ITcosにより燃料噴射を実行する。
S112〜115では、次のように拡散燃焼による運転を行う。
すなわち、S112では、目標燃空比TFBYAを1に設定する。
S113では、吸入空気量QM及びエンジン回転数NEに基づいて燃料噴射量Qfa(=K×QM/NE)を算出する。
S114では、噴射時期ITinsを設定する。噴射時期ITinsは、噴射動作の開始時期として、エンジン回転数NE及び目標トルクTTCに対応させて割り付けたマップを検索して設定する。噴射時期ITinsは、吸気行程中の時期として、NEが高く、かつTTCが大きいときほど進角させて設定する。
S115では、設定した噴射時期ITinsにより燃料噴射を実行する。
S116では、点火時期を設定する。成層燃焼域の中負荷域において、点火時期は、2回目の噴射動作により噴射された第2の噴霧がピストン12の冠面に衝突する前の時期に設定する。
図6は、成層燃焼時に混合気塊が形成される様子を示している。
(a)は、低負荷域の場合を示している。低負荷域では、燃料は、1回の噴射動作により内側キャビティ121aに向けて噴射される。噴射時に与えられる噴霧の運動量で内側キャビティ121a内に循環流が形成され、内側キャビティ121a内及びその上方に噴霧が集中した混合気塊Mが形成される。
(c)は、高負荷域の場合を示している。高負荷域では、燃料は、1回の噴射動作により噴射されるが、噴射時期ITcosが比較的に早い時期に設定されることで、外側キャビティ121bを指向して噴射される。噴射時に与えられる噴霧の運動量で外側キャビティ121b内に循環流が形成され、内側キャビティ121a及び外側キャビティ121b内、並びにこれらの上方に噴霧が広がった混合気塊Mが形成される。
(b)は、中負荷域の場合を示している。中負荷域では、燃料は、2回の噴射動作により噴射される。1回目の噴射動作では、内側キャビティ121a内に燃料が噴射され、1回目の噴射動作が終了した後、上死点TDCに近い時期に2回目の噴射動作が行われる。2回目の噴射動作において、内側キャビティ121aに向けて燃料が噴射されることで、1回目の噴射動作により内側キャビティ121a内に噴射された第1の噴霧M1が、2回目の噴射動作により噴射された第2の噴霧M2により上方から内側キャビティ121a内に押し込まれ、内側キャビティ121aからはみ出すように広げられる。その結果、内側キャビティ121aを利用して形成される混合気塊よりも大きいが、外側キャビティ121bを利用して形成される混合気塊よりは小さい、燃料噴射量Qfaに応じた適度な大きさの混合気塊が形成される。なお、インジェクタがキャビティに対して横方向から燃料を噴射するサイド噴射式のものでは、2回の噴射動作により燃料を噴射したとしても、1回目に噴射動作によりキャビティ内に噴射された噴霧が2回目の噴射動作により噴射された噴霧により上方に吹き上げられることとなるので、混合気塊の大きさを制御することはできない。
本実施形態に関し、図3に示すフローチャートのS107及び108の処理のうち、第1の噴射時期ITcos1の設定が第1の噴射期間設定手段を、S108の処理のうち、第2の噴射時期ITcos2の設定が第2の噴射期間設定手段を、S110の処理のうち、低負荷時における噴射時期ITcosの設定が低負荷時噴射期間設定手段を、S110のうち、高負荷時における噴射時期ITcosの設定が高負荷時噴射期間設定手段を、アクセルセンサ42及びクランク角センサ43が運転状態検出手段を、図3に示すフローチャートのS116の処理が点火時期設定手段を構成する。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
第1に、ピストン12の冠面にキャビティ121を形成し、このキャビティ121の中央部上方にインジェクタ19を設置するとともに、成層燃焼に際し、中負荷域では燃料を2回の噴射動作により噴射することとした。このため、1回目の噴射動作により噴射された第1の噴霧を2回目の噴射動作により噴射された第2の噴霧により押し広げ、適度な広がりを持たせることができるので、混合気塊全体の空燃比をほぼ均一に、かつ良好なものとするとともに、リッチ部分及びリーン部分の発生を防止し、エミッションを改善することができる。また、形成された混合気塊において、第2の噴霧は点火プラグ周りに分布することになるので、着火性を確保することができる。
第2に、キャビティ121を中央部の内側キャビティ121aと、その周囲の外側キャビティ121bとから構成し、低負荷時には内側キャビティ121aを、高負荷時には外側キャビティ121bを指向して噴射動作を行わせることとした。このため、中負荷域ばかりでなく、低負荷域及び高負荷域でも燃料噴射量Qfaに応じた適度な大きさの混合気塊を形成することができる。
なお、中負荷域に相当する量の燃料を1回の噴射動作により噴射した場合は、次のようにエミッション及び燃料消費量の悪化が問題となる。
図7は、噴射形態に応じた燃料消費量CONSを示している。中負荷域において、1回の噴射動作により内側キャビティ121aを指向して混合気を形成した場合は、燃料噴射量に対して形成される混合気塊が小さく、混合気塊全体の空燃比が低くなり過ぎる(図8a)。このため、スモークの増大及びNOxの生成が問題となるうえ、燃料が過度に濃くなることから、燃焼安定性が損なわれ、燃料消費量が増大する。一方、中負荷域において、1回の噴射動作により外側キャビティ121bを指向して混合気塊を形成した場合は、燃料噴射量に対して形成される混合気塊が大きく、混合気塊全体の空燃比が高くなり過ぎる(図8b)。このため、失火によるHC及びCOの増大が問題となるうえ、燃料が不足しがちであることから、燃焼安定性が損なわれ、燃料消費量が増大する。これに対し、本実施形態によれば、2回の噴射動作を行わせ、第1の噴霧を第2の噴霧により押し広げることで、形成される混合気塊の大きさが適度なものとなり、エミッションが良く、失火も生じない安定した燃焼を実現することができ、燃料消費量を低減することができる。
第3に、点火時期を設定し、(キャビティ121や燃焼室14の壁面により案内され、点火プラグ20へ向かうものでなく)ピストン12の冠面に向かう途中の第2の噴霧に対して点火を行うこととした。このため、点火プラグ20周りに燃料が充分な空燃比で存在している状態で点火を行うことができ、良好な着火性を確保することができる。また、第2の噴霧がピストン12の冠面に衝突する前に点火を行うことで、第1の噴霧が広がり過ぎ、リーン部分が発生するのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの筒内噴射式内燃機関の構成 成層燃焼時における噴射形態別の噴射期間 燃料噴射制御ルーチンのフローチャート 中負荷域における第1及び第2の噴射時期のテーブル 低負荷域及び高負荷域における噴射時期のテーブル 噴射形態に応じた混合気塊の形成概念 本発明の一実施形態に係るエンジンの燃料消費量 中負荷域で1回のみの噴射動作を行う場合の混合気塊
符号の説明
1…エンジン、11…シリンダブロック、12…ピストン、121…キャビティ、121a…内側キャビティ、121b…外側キャビティ、13…シリンダヘッド、14…燃焼室、15…吸気ポート、16…吸気弁、17…排気ポート、18…排気弁、19…インジェクタ、20…点火プラグ、21…燃料ポンプ、31…コントロールユニット、41…エアフローメータ、42…アクセルセンサ、43…クランク角センサ、44…水温センサ、S…噴霧、m…気筒中心軸、n…噴霧中心線。

Claims (10)

  1. 冠面にキャビティを有するピストンと、
    前記キャビティの中央部上方に位置し、かつ燃料の噴射方向がピストンの移動方向と平行であるインジェクタと、
    インジェクタに隣接して位置する点火プラグと、
    インジェクタによる第1の燃料噴射のため、圧縮行程に含まれる第1の噴射期間を設定する第1の噴射期間設定手段と、
    インジェクタによる第2の燃料噴射のため、前記圧縮行程に含まれ、かつ第1の噴射期間よりも遅い時期の第2の噴射期間を設定する第2の噴射期間設定手段と、を含んで構成され、
    第1及び第2の燃料噴射が、ともに前記キャビティを指向して行われる筒内噴射式内燃機関。
  2. ピストンは、冠面の中央部に形成された内側キャビティと、内側キャビティの周囲に形成された外側キャビティとを有し、
    第1及び第2の燃料噴射が、ともに内側キャビティを指向して行われる請求項1に記載の筒内噴射式内燃機関。
  3. 第1及び第2の噴射期間設定手段は、エンジンが中負荷運転領域にあるときの噴射期間を設定するものであり、
    エンジンが低負荷運転領域にあるときのインジェクタの噴射期間を、圧縮行程に含まれ、かつ噴射された燃料の噴霧が内側及び外側キャビティのうち、内側キャビティに衝突する時期に設定する低負荷時噴射期間設定手段と、
    エンジンが高負荷運転領域にあるときのインジェクタの噴射期間を、圧縮行程に含まれ、かつ噴射された燃料の噴霧が内側及び外側キャビティのうち、外側キャビティに衝突する時期に設定する高負荷時噴射期間設定手段と、を更に含んで構成される請求項2に記載の筒内噴射式内燃機関。
  4. 第1の噴射期間設定手段により設定される第1の噴射期間の始期が、低負荷時噴射期間設定手段により設定される噴射期間の始期よりもクランク角に関して早い請求項3に記載の筒内噴射式内燃機関。
  5. 第1の噴射期間設定手段により設定される第1の噴射期間の始期が、高負荷時噴射期間設定手段により設定される噴射期間の終期よりもクランク角に関して遅い請求項3又は4に記載の筒内噴射式内燃機関。
  6. インジェクタの噴射期間を制御してエンジンへの燃料供給量を調節する場合に、
    エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段を更に含んで構成され、
    第1の噴射期間設定手段は、第1の噴射期間を、検出したエンジンの運転状態に応じた長さに設定する請求項1〜5のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関。
  7. 第1の噴射期間設定手段は、第1の噴射期間の始期を前後させて、第1の噴射期間を設定した長さに調節する請求項6に記載の筒内噴射式内燃機関。
  8. 第2の燃料噴射による燃料噴射量が第1の燃料噴射による燃料噴射量よりも少ない請求項1〜7のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関。
  9. 点火プラグの点火時期を設定する点火時期設定手段を更に含んで構成され、
    点火時期設定手段は、点火時期を、第2の燃料噴射により噴射され、ピストンの冠面に向かう途中の燃料の噴霧に対して点火が行われる時期に設定する請求項1〜8のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関。
  10. 点火時期設定手段は、点火時期を、第2の燃料噴射により噴射された燃料の噴霧がピストンの冠面に衝突する前に点火が行われる時期に設定する請求項9に記載の筒内噴射式内燃機関。
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