JP2005088629A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンプレッサのOFF時に急激に吹出温度が変動することのない車両用空調装置の提供を図る。
【解決手段】 エバポレータ5からの冷風を受風可能な位置に、エバポレータ5からの冷風の冷熱を蓄積可能であるとともに蓄積した冷熱を放出可能な蓄冷手段67を配置した。これにより、コンプレッサON状態つまりエバポレータ5内を冷媒が流通してエバポレータ5からの冷風温度が低い状態では、蓄冷手段67に冷熱が蓄積される。ここで、コンプレッサOFF時にはエバポレータ5内の冷媒流通量が急激に減少してエバポレータ5からの冷風温度が急に上昇してしまうが、このとき蓄冷手段67に蓄冷された冷熱がバイパス通路13に放熱される。このため、コンプレッサOFF時に急激に吹出温度が変化してしまうことを防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
この種の車両用空調装置は、内外気が導入される送風路内に、冷媒サイクルに介装される冷却用熱交換器としてのエバポレータと、加熱用熱交換器(例えばエンジンの排熱を循環する温水ラインに介装された放熱手段としてのヒータコア)と、を備え、前記エバポレータで送風路中の空気を除湿冷却することで冷風を生成する一方で前記加熱用熱交換器で送風路中の空気を加熱することで温風を生成し、これら冷風と温風の割合をエアミックスドアにより調整することで車室内の温度を調整している(例えば特許文献1参照)。
なお、エバポレータが介装される冷凍サイクルを循環する冷媒は、コンプレッサの搬送力により循環するようになっている。
特開平11−1114号公報
ここで、従来の車両用空調装置にあっては、コンプレッサがON/OFFするものがある。例えば、コンプレッサの駆動源(車両用駆動源としてのエンジンまたは電動モータや、車両用駆動源とは別途設けられたコンプレッサ専用駆動源など)とコンプレッサとをクラッチを介して連結した構造にあっては、コンプレッサの保護やエバポレータの保護のため、クラッチによりコンプレッサをON/OFFする。また、コンプレッサの駆動源が車両駆動源である構造にあっては、アイドリングストップ車に搭載するとアイドルストップ時に車両駆動源と連動するコンプレッサがOFFする。
このようなコンプレッサがON/OFFする構造では、コンプレッサがOFFした際にエバポレータを循環する冷媒量が急激に変化するため、車両用空調装置から吹き出される空気の温度が急激に変化して、乗員に違和感を与えてしまう虞がある。
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、コンプレッサのOFF時に急激に吹出温度が変動することのない車両用空調装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明にあっては、冷却用熱交換器としてのエバポレータと、加熱用熱交換器と、前記加熱用熱交換器が配置される温風通路およびこの温風通路をバイパスして冷風をそのまま通風するバイパス通路への風量割合を調節するエアミックスドアと、を備えた車両用空調装置において、
前記エバポレータより後流側で該エバポレータからの冷風を受風可能な位置に、前記エバポレータからの冷風の冷熱を蓄積可能であるとともに蓄積した冷熱を放出可能な蓄冷手段を配置したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の車両用空調装置において、前記エアミックスドアは、前記エバポレータと前記加熱用熱交換器との間に配置され前記温風通路および前記バイパス通路の入口で両通路に亘ってスライド自在なスライド式エアミックスドアであって、前記スライド式エアミックスドアの風上面に前記蓄冷手段を付設したことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載の車両用空調装置において、前記エアミックスドアは、前記エバポレータと前記加熱用熱交換器との間に配置され前記温風通路および前記バイパス通路の入口で両通路に亘ってスライド自在なスライド式エアミックスドアであって、前記蓄冷手段は前記スライド式エアミックスドアの風上側で該スライド式エアミックスドアに沿ってスライド自在なスライド式蓄冷ドアであることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明にあっては、請求項3記載の車両用空調装置において、前記スライド式蓄冷ドアは、通風口を有して通風可能に形成されていることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明にあっては、請求項4記載の車両用空調装置において、前記スライド式エアミックスドアおよび前記スライド式蓄冷ドアとの間に隙間を設けて、前記スライド式エアミックスドアおよび前記スライド式蓄冷ドアが温風通路を全閉且つバイパス通路を全開する位置において前記通風口を通じて前記スライド式蓄冷ドアを冷風が通り抜けできるようにしたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、コンプレッサON状態つまりエバポレータ内を冷媒が流通してエバポレータからの冷風温度が低い状態では、蓄冷手段に冷熱が蓄積される。ここで、コンプレッサOFF時にはエバポレータ内の冷媒流通量が急激に減少してエバポレータからの冷風温度が急に上昇してしまうが、このとき蓄冷手段に蓄冷された冷熱が放熱される。このため、この請求項1記載の発明によれば、コンプレッサOFF時に急激に吹出温度が変化してしまうことを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、エアミックスドアはスライド式エアミックスドアであって、このスライド式エアミックスドアの風上面に蓄冷手段を付設したため、送風路を不用意に大きくすることがない。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、エアミックスドアは、スライド式エアミックスドアであって、蓄冷手段はスライド式エアミックスドアの風上側でスライド自在なスライド式蓄冷ドアであるため、送風路を不用意に大きくすることがない。しかも、コンプレッサOFF時には、必要に応じてスライド式蓄冷ドアをバイパス通路に臨むように位置させることができるため、より多く風をスライド式蓄冷ドアに当ててスライド式蓄冷ドアからの放熱量を多くすることも可能である。
なお、請求項3記載の発明にあっては、スライド式蓄冷ドアは通風口を有して通風可能であってもよいし通風口を有さずに通風不可能であってもよい。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加え、スライド式蓄冷ドアは通風口を有して通風可能に形成されているため、コンプレッサOFF時には必要に応じてスライド式蓄冷ドアの全体をバイパス通路に位置させて、蓄冷ドアの全面を通風させることができる。これによりバイパス通路を流れる風は全てスライド式蓄冷ドアを通過するため、蓄冷ドアからの放熱量を極めて大きくすることができ、コンプレッサOFF時の吹出温度の変化を極めて小さくすることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加え、例えばコンプレッサON状態でスライド式エアミックスドアおよびスライド式蓄冷ドアがバイパス通路を全開する位置などで両ドアが重なり合う状態においても、両ドアの間の隙間を通じてスライド式蓄冷ドアの通風口を冷風が通り抜けるため、蓄冷ドアに十分に冷風を通過させることができて、蓄冷ドアに十分に蓄冷できる。そのため、コンプレッサOFF時に蓄冷ドアが蓄冷不足となるようなことを防止できる。
以下、本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態:図1〜図3は本発明の第1実施形態を示す。図1は本発明の第1実施形態の車両用空調装置の全体構成を示す概略図、図2は同車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図、図3は同車両用空調装置の空調ユニットの拡大要部断面図である。
この第1実施形態の車両用空調装置は、車両のインストルメントパネル内に配置される空調ユニットを備えて構成される。空調ユニット1は、ケース2内に形成される送風路中に、送風手段としてのブロア3および冷却用熱交換器としてのエバポレータ5およびエアミックスドア62および加熱用熱交換器としてのヒータコア7を備えている。
空調ケース2には、送風路上流端としての内気吸込口8aおよび外気吸込口8bと、送風路下流端としての吹出口9、10、11と、が開口しており、吸込口8a、8bから選択的に取り込まれた空気は送風路で温調されて吹出口9、10、11から吹き出されるようになっている。
冷却用熱交換器としてのエバポレータ5は、周知の如くコンプレッサ21およびコンデンサ22およびリキッドタンク23とともに冷凍サイクルL1を構成し、内部に循環する低温低圧状態の冷媒に熱を吸熱させることで通風する空気を冷却除湿するものである。
加熱用熱交換器としてのヒータコア7は、温水ラインL2に介装されエンジンEの排熱によって高温になったエンジン冷却水を熱源として、通風する空気を加熱するものである。
エアミックスドア62は、エバポレータ5の下流側且つヒータコア7の上流側に配設されていて、エバポレータ5からの冷風をヒータコア7に通風させる温風通路12とヒータコア7をバイパスさせて流通させるバイパス通路13とへの冷風量を分配調節するものである。この実施形態のエアミックスドア62は、ドアケース61の円弧状の後壁に沿って温風通路入口65およびバイパス通路入口66に亘ってスライド作動するスライド式エアミックスドア62である。
温風通路12およびバイパス通路13の下流の合流部分は、温風と冷風とをミックスするためのエアミックスチャンバ14として設定される。このエアミックスチャンバ14には、フット吹出口11に連通するフット吹出通路15の入口16と、ベント吹出口10に連通するベント吹出通路17の入口18と、前記デフロスタ吹出口9に連通するデフロスタ吹出通路19の入口20と、が連設されている。
ここで、デフロスタ吹出口9は、図示せぬデフロスタダクトが接続され車両前面窓ガラスに向けて空調風を吹き出すものである。ベント吹出口10は、乗員胸部に向けて配設されるセンタベントダクトおよび車両側面窓ガラスに向けて配設されるサイドベントダクトが接続され乗員胸部および車両側面窓ガラスに向けて空調風を吹き出すものである。フット吹出口11は、乗員足下に向けて配設されるフロントフットダクトおよびリアフットダクトが接続され、乗員足下に向けて空調風を吹き出すものである。
以下、主なモードにおける空調風の流れを説明する。
暖房時(フルホット時)
フルホット時には、エアミックスドア62は上端位置にセットされる。つまり、フルホット時には温風通路12は全開されバイパス通路13が全閉され、これによりエバポレータ5により冷却除湿された風は全て温風通路12を通り、温風が所定の吹出口から吹き出される。
エアミックス時
エアミックス時には、エアミックスドア62は、要求される吹出温度に応じて、下端位置および上端位置の間に調整セットされる。つまり、エアミックス時には温風通路12およびバイパス通路13がともに開かれ、これによりバイパス通路13を通風した冷風と温風通路12を通風した温風が混合されて、冷風が所定の吹出口から吹き出される。
冷房時(フルクール時)
フルクール時には、エアミックスドア62は下端位置にセットされる。つまり、フルクール時には温風通路12は全閉されバイパス通路13が全開され、これにより、エバポレータ5により冷却された冷風は全てバイパス通路13を通り、冷風が所定の吹出口から吹き出される。
ここで、この実施形態の車両用空調装置にあっては、車両駆動源としてのエンジンEと連動するコンプレッサ21によって、冷凍サイクルL1を冷媒が循環するようになっている。そのため、例えばアイドリングストップなどでエンジンEが停止するとコンプレッサ21がOFFして冷凍サイクルL1内の冷媒循環量が急激に減少して、エバポレータ5からの冷風温度が急激に上昇する虞がある。
しかしながら、この実施形態にあっては、「エバポレータ5からの冷風を受風可能な位置」としてスライド式エアミックスドア62の風上面に、エバポレータ5からの冷風の冷熱を蓄積可能であるとともに蓄積した冷熱を放出可能な「蓄冷手段」としての蓄冷部材67が付設してある。そのため、コンプレッサON状態つまりエバポレータ5内を冷媒が流通してエバポレータ5からの冷風温度が低い状態では、蓄冷部材67に冷熱が蓄積される。ここで、コンプレッサOFF時にはエバポレータ5内の冷媒流通量が急激に減少してエバポレータ5からの冷風温度が上昇してしまうが、このとき蓄冷部材67に蓄冷された冷熱が放熱される。
このため、この実施形態の車両用空調装置によれば、コンプレッサOFF時に急激に吹出温度が変化してしまうことを防止できる。
また、この実施形態にあっては、スライド式エアミックスドア62の風上面に「蓄冷手段」としての蓄冷部材67を付設したため、蓄冷手段を配置するにあたり送風路を不用意に大きくすることがない。特に、エアミックスドア62がスライド式エアミックスドアであるため、回転式のエアミックスドアを利用した場合に比べてスペース効率に優れる。
第2実施形態:図4〜図6は本発明の第2実施形態を示す。図4は第2実施形態の車両用空調装置の空調ユニットの要部拡大断面図であり、冷房時で且つコンプレッサON状態を示す図、図5は同車両用空調装置の空調ユニットの要部拡大断面図であり、冷房時で且つコンプレッサOFF状態を示す図、図6は同車両用空調装置の蓄冷手段としてのスライド式蓄冷ドアの詳細図である。
この第2実施形態の車両用空調装置は、「蓄冷手段」がスライド式エアミックスドア62の風上側で該スライド式エアミックスドア62に沿ってスライド自在なスライド式蓄冷ドア81であることが、「蓄冷手段」がエアミックスドア62に付設された第1実施形態と異なっている。
スライド式蓄冷ドア81は、エアミックスドア62と略同一面積で形成され且つエアミックスドア62と同様にバイパス通路13および温風通路12に亘ってスライド自在に設けられている。つまりバイパス通路13および温風通路12を全開,全閉する位置にスライドできるようになっている。
このスライド式蓄冷ドア81は、図6に示すように枠体82とこの枠体82に網目状に張られた蓄冷部材83となら構成され、網目として複数形成される通風口84を通じて通風可能に形成されている。そのため、図5に示すようにスライド式蓄冷ドア81でバイパス通路13を全閉する位置において、そのままバイパス通路13に風を通風させることができるようになっている。
なお、スライド式蓄冷ドア81は図10のようにエアミックスドア62と同様に、ラック85とピニオン86の噛合により駆動モータ87からの駆動力を受けて、ドアケース61に形成された図示せぬスライド溝に沿ってスライドするようになっている。ここで図10は駆動機構を説明するために蓄冷部材などその他の部位を省略して図示した模式図である。
また、この第2実施形態においは、スライド式エアミックスドア62およびスライド式蓄冷ドア81との間に隙間Sを設けてあり、蓄冷ドア81がエアミックスドア62と重なり合うような位置であっても、図4中仮想線で示すように蓄冷ドア81にそのまま冷風を通風させることで、蓄冷ドアに十分に冷風を通過させて十分に蓄冷できる。
このような第2実施形態の車両用空調装置によれば、まず第1に、第1実施形態と同様にエバポレータ5からの冷風を受風可能な位置に「蓄冷手段」としての蓄冷ドア81を設けてあるため、コンプレッサON状態つまりエバポレータ5内を冷媒が流通してエバポレータ5からの冷風温度が低い状態では、蓄冷ドア81に冷熱が蓄積される。ここで、コンプレッサOFF時にはエバポレータ5内の冷媒流通量が急激に減少してエバポレータ5からの冷風温度が上昇してしまうが、このとき蓄冷ドア81に蓄冷された冷熱が放熱される。これにより、コンプレッサOFF時に急激に吹出温度が変化してしまうことを防止できる。
第2に、エアミックスドア62はスライド式エアミックスドアであり蓄冷手段はスライド式エアミックスドア62の風上側で該ミックスドア62に沿ってスライド自在なスライド式蓄冷ドア81であるため、蓄冷手段を配置するにあたり送風路を不用意に大きくすることがない。特に、エアミックスドア62がスライド式エアミックスドアであるため、回転式のエアミックスドアを利用した場合に比べてスペース効率に優れる。
第3に、スライド式蓄冷ドア81は通風口84を有して通風可能に形成されているため、コンプレッサOFF時にはスライド式蓄冷ドア81の全体をバイパス通路13に位置させて、蓄冷ドア81の全面を通風させることができる。これにより蓄冷ドア81からの放熱量を極めて大きくすることができ、コンプレッサOFF時の吹出温度の変化を極めて小さくすることができる。
第4に、両ドア62、81の間に隙間Sを形成して蓄冷ドア81がエアミックスドア62と重なり合うような位置であっても蓄冷ドア81にそのまま冷風を通風できるようにしてあるので、冷房時(コンプレッサON状態)においてバイパス通路13の通風抵抗を考慮してスライド式蓄冷ドア81がバイパス通路13を全開する位置にスライドした際に、両ドア62、81が重なり合う状態となっても蓄冷ドア81に十分に冷風を通過させて十分に蓄冷できる。そのため、コンプレッサOFF時に蓄冷ドア81が蓄冷不足となるようなことを防止できる。
次に、このスライド式蓄冷ドアの変形例を説明する。
図7から図8はスライド式蓄冷ドアの変形例である。
図7に示すスライド式蓄冷ドア91は、枠体92内に複数の板状の蓄冷部材93を並べて該蓄冷部材93、93間にスリット状の通風口94を設けた例である。
図8に示すスライド式蓄冷ドア95は、図7に平行に示すスライド式蓄冷ドア91と枠体92内に複数の板状の蓄冷部材93を並べて該蓄冷部材93、93間にスリット状の通風口94を設けるとともに、隣り合う蓄冷部材93、93の間に例えばアルミニウムなどの比熱の小さい伝熱材96を架設したものである。この図8のスライド式蓄冷ドアでは、蓄冷時にあっては伝熱材96が蓄冷部材93、93間の温度の偏りを小さくする利点がある。また、放熱時にあっては伝熱材96が伝熱フィンの役割を果たす利点がある。
なお、第2実施形態におけるスライド式蓄冷ドアは、上記図7、8のようにその他の変更が可能であるとともに、図9に示すスライド式蓄冷ドア101のように枠体102内に立方体の蓄冷部材103を格子状に並べて蓄冷部材103、103間に通風口104を設けた構造など、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で構成を変更してもよい。
以上要するに、この発明によれば、コンプレッサON状態つまりエバポレータ内を冷媒が流通してエバポレータからの冷風温度が低い状態では、蓄冷手段に冷熱が蓄積される。ここで、コンプレッサOFF時にはエバポレータ内の冷媒流通量が急激に減少してしまうが、このとき蓄冷手段に蓄冷された冷熱が放熱される。このため、コンプレッサOFF時に急激に吹出温度が変化してしまうことを防止できる。
本発明の第1実施形態の車両用空調装置の全体構成を示す概略図。 同車両用空調装置の空調ユニットの縦断面図。 同車両用空調装置の拡大要部断面図。 本発明の第2実施形態の車両用空調装置の要部拡大断面図であり、コンプレッサON状態を示す図。 同車両用空調装置の要部拡大断面図であり、コンプレッサOFF状態を示す図。 同車両用空調装置の蓄冷手段としてのスライド式蓄冷ドアの詳細図であって、分図aは側面図、分図bは分図a中SB−SB断面図、分図cは分図a中SC−SC断面図。 第2実施形態のスライド式蓄冷ドアの一変形例であって、分図aは側面図、分図bは分図a中SB−SB断面図、分図cは分図a中SC−SC断面図。 第2実施形態のスライド式蓄冷ドアの一変形例であって、分図aは側面図、分図bは分図a中SB−SB断面図、分図cは分図a中SC−SC断面図。 第2実施形態のスライド式蓄冷ドアの一変形例であって、分図aは側面図、分図bは分図a中SB−SB断面図、分図cは分図a中SC−SC断面図。 第2実施形態のスライド式蓄冷ドアおよびスライド式エアミックスドアの駆動機構を示す概略図。
符号の説明
5…エバポレータ(冷却用熱交換器)
7…ヒータコア(加熱用熱交換器)
12…温風通路
13…バイパス通路
14…エアミックスチャンバ
21…コンプレッサ
62…スライド式エアミックスドア(エアミックスドア)
65…温風通路入口
66…バイパス通路入口
67…蓄冷部材(蓄冷手段)
81…スライド式蓄冷ドア(蓄冷手段)
84…通風口
91…スライド式蓄冷ドア(蓄冷手段)
93…蓄冷部材
94…通風口
95…スライド式蓄冷ドア(蓄冷手段)
101…スライド式蓄冷ドア(蓄冷手段)
103…蓄冷部材
104…通風口
S…隙間

Claims (5)

  1. 冷却用熱交換器としてのエバポレータ(5)と、加熱用熱交換器(7)と、前記加熱用熱交換器(7)が配置される温風通路(12)およびこの温風通路(12)をバイパスして冷風をそのまま通風するバイパス通路(13)への風量割合を調節するエアミックスドア(62)と、を備えた車両用空調装置において、
    前記エバポレータ(5)より後流側で該エバポレータ(5)からの冷風を受風可能な位置に、前記エバポレータ(5)からの冷風の冷熱を蓄積可能であるとともに蓄積した冷熱を放出可能な蓄冷手段(67、81、91、95、101)を、配置したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記エアミックスドア(62)は、前記エバポレータ(5)と前記加熱用熱交換器(7)との間に配置され前記温風通路(12)および前記バイパス通路(12)の入口(65、66)で両通路(12、13)に亘ってスライド自在なスライド式エアミックスドア(62)であって、
    前記スライド式エアミックスドア(62)の風上面に前記蓄冷手段(67)を付設したことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記エアミックスドア(62)は、前記エバポレータ(5)と前記加熱用熱交換器(7)との間に配置され前記温風通路(12)および前記バイパス通路(12)の入口(65、66)で両通路(12、13)に亘ってスライド自在なスライド式エアミックスドア(62)であって、
    前記蓄冷手段(81、91、95、101)は、前記スライド式エアミックスドア(62)の風上側で該スライド式エアミックスドア(62)に沿ってスライド自在なスライド式蓄冷ドア(81、91、95、101)であることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3記載の車両用空調装置において、
    前記スライド式蓄冷ドア(81、91、95、101)は、通風口(84、94、104)を有して通風可能に形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項4記載の車両用空調装置において、
    前記スライド式エアミックスドア(61)および前記スライド式蓄冷ドア(81、91、95、101)との間に隙間(S)を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
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JP2016117348A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 ダイハツ工業株式会社 車両用空調装置

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