JP2005088311A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 想定外のタイミングで次頁の被記録媒体が搬送されて来た場合にも、円滑に画像形成を実行することのできる画像形成装置の提供。
【解決手段】 バッファAへのイメージデータの展開とバッファBのイメージデータの出力、または、バッファBへのイメージデータの展開とバッファAのイメージデータの出力を並行して実行することにより、1頁目の画像を印刷する。この間に、2頁目の1バンド目及び2バンド目のイメージデータを、バッファC,Dに展開する。そして、展開し終わると、印刷起動リクエストを送信して2頁目の用紙の搬送を許可する。2頁目は、バッファC,Dでイメージデータの出力及び展開を並行して実行して印刷する。1頁目のイメージデータが全て展開される前に、2頁目のイメージデータの展開も開始されるので、想定外のタイミングで2頁目の用紙が搬送されて来た場合にも、円滑に印刷を実行することができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、外部装置から入力された入力画像データを処理して出力画像データを作成し、その出力画像データに応じた画像を画像形成手段によって被記録媒体に形成する画像形成装置に関し、詳しくは、その被記録媒体が1枚ずつに分かれている画像形成装置に関する。
従来より、この種の画像形成装置として、被記録媒体を1枚ずつ搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送された被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、外部装置から入力された入力画像データを処理し、上記画像形成手段に向けて出力する出力画像データを作成して、該出力画像データを上記画像形成手段に向けて出力する制御手段と、を備えたものが知られている。このように構成された画像形成装置では、制御手段は、パーソナルコンピュータ等の外部装置から入力された入力画像データを処理し、出力画像データを作成して画像形成手段に向けて出力する。すると、画像形成手段は、搬送手段によって1枚ずつ搬送されて来る被記録媒体に、その出力画像データに応じた画像を形成する。
ここで、入力画像データとしてはコードデータなどを挙げることができ、この場合、制御手段は、これらのデータを出力画像データとしてのビットマップデータなどに展開して、画像形成手段としてのプリンタエンジンなどに向けて出力する。
ところが、出力画像データは、プリンタの解像度の向上に伴って大きくなっており、1頁分の出力画像データを一時的に記憶するためには膨大な記憶容量を有するバッファが必要となっている。このため、1頁分の出力画像データを全てバッファに記憶してからその頁の画像形成を行う場合、高価なバッファが必要となって装置の製造コストが上昇し、更に、1頁目の画像形成が開始されるまでの待ち時間も長くなる。
そこで、1頁分の出力画像データを複数のバンドの出力画像データに分割し、バッファに1バンド分ずつ出力画像データを記憶することが考えられている。また、そのようなバッファを2つ設け、一方のバッファに記憶されたあるバンドの出力画像データを出力する処理と、次のバンドの出力データを作成してもう一方のバッファに記憶する処理とを並行して実行することも考えられている。(例えば、特許文献1参照。)この場合、出力画像データの作成(すなわち、入力画像データの展開)と出力画像データの出力とを並行して実行することにより、画像形成に要する時間を短縮することができる。
特開2000−309136号公報
ところが、この場合、通常、1頁の最後のバンドに対応する入力画像データを処理(展開)し終えてから、次頁の入力画像データに対する処理が開始される。しかしながら、例えばA4サイズの用紙に対する画像形成を想定していたにも拘らず、レターサイズ(A4よりも縦方向長さが短い)の用紙がプリンタにセットされていた場合などには、1頁の最後のバンドに対応する出力画像データを出力し終える前に、プリンタエンジンが次頁の用紙の先端が搬送されて来たことを検出することがある。この場合、次頁の用紙には次頁の出力画像データに対応する画像を先頭から形成するのが望ましいが、次頁の出力画像データがその時点ではまだ作成されていない場合は、画像形成処理に遅れが生じてしまう。
このように、想定外のタイミングで次頁の用紙が搬送され来た場合、従来の装置では円滑に画像形成を実行することができなかった。そこで、本発明は、想定外のタイミングで次頁の被記録媒体が搬送されて来た場合にも、円滑に画像形成を実行することのできる画像形成装置の提供を目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、被記録媒体を1枚ずつ搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送された被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、外部装置から入力された入力画像データを処理し、上記画像形成手段に向けて出力する出力画像データを作成して、該出力画像データを上記画像形成手段に向けて出力する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、1頁分の画像の一部に対応する出力画像データを記憶し、その出力画像データを上記出力に提供可能な記憶手段を、複数備え、上記制御手段が、1頁分の上記入力画像データを全て処理し終える前に、次頁の上記入力画像データの処理を開始して、上記複数の記憶手段の内既に出力画像データの出力が済んだものまたは未使用のものに記憶することを特徴としている。
本発明では、外部装置から入力された入力画像データを制御手段が処理し、画像形成手段に向けて出力する出力画像データを作成する。また、本発明は、1頁分の画像の一部に対応する出力画像データを記憶し、その出力画像データを上記出力に提供可能な記憶手段を、複数備えている。そして、制御手段は、1頁分の入力画像データを全て処理し終える前に、次頁の入力画像データの処理を開始して、上記複数の記憶手段の内既に出力画像データの出力が済んだものまたは未使用のものに記憶する。このように、本発明では、1頁分の入力画像データが全て処理される前に、次頁の入力画像データの処理が開始される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、上記制御手段が、上記入力画像データを処理して出力画像データを上記記憶手段に記憶する処理と、上記記憶手段に記憶された出力画像データを出力する処理とを並行して実行することを特徴としている。
本発明では、制御手段によって、入力画像データを処理して出力画像データを記憶手段に記憶する処理と、記憶手段に記憶された出力画像データを出力する処理とが、並行して実行される。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成に加え、1頁分の出力画像データが複数のバンドの出力画像データに分割可能で、上記各記憶手段が、1バンド分の上記出力画像データを記憶可能な記憶領域を複数備え、上記制御手段が、1バンド分に対応する入力画像データを処理して上記記憶領域のいずれかに記憶する処理と、他の記憶領域に記憶された出力画像データを出力する処理とを並行して実行することを特徴としている。
本発明における出力画像データは1頁分の出力画像データを複数のバンドの出力画像データに分割することができる。そして、上記各記憶手段は、1バンド分の出力画像データを記憶可能な記憶領域を複数備え、制御手段は、1バンド分に対応する入力画像データを処理して上記記憶領域のいずれかに記憶する処理と、他の記憶領域に記憶された1バンド分の出力画像データを出力する処理とを並行して実行する。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上記搬送手段により、被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを検出する検出手段を、更に備え、上記記憶手段に記憶された1頁分の出力画像データを出力し終えたとき、または、次頁の被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを上記検出手段が検出したとき、上記制御手段が、上記記憶手段に記憶された上記1頁分の出力画像データの出力を停止することを特徴としている。
本発明では、記憶手段に記憶された1頁分の出力画像データを出力し終えたとき(直後でなくてもよい)、または、次頁の被記録媒体が画像形成手段の直前まで搬送されたことを検出手段が検出したとき(直後でなくてもよい)、上記制御手段が、記憶手段に記憶された1頁分の出力画像データの出力を停止する。
1頁分の出力画像データの出力を停止するタイミングとしては、この他に、例えばその頁の被記録媒体が画像形成手段を通過してしまったことを検出して、そのタイミングで上記出力を停止することなどが考えられる。この場合は、被記録媒体が画像形成手段を通過してから次の被記録媒体が搬送されて来るまでにある程度の時間があるので、その間に次頁の出力画像データを用意することも可能である。これに対して、本発明では、被記録媒体が画像形成手段を通過してしまったことを検出する新たな検出手段が必要でない反面、請求項1〜3のいずれかに記載の発明のように、想定外のタイミングで次頁の被記録媒体が搬送されて来た場合のために対策を講じておく必要性が一層高くなる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、上記搬送手段により、被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを検出する検出手段を、更に備え、次頁の被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを上記検出手段が検出したとき、上記制御手段が、上記記憶手段に記憶された次頁の出力画像データの出力を開始することを特徴としている。
本発明では、次頁の被記録媒体が画像形成手段の直前まで搬送されたことを検出手段が検出したとき(直後でなくてもよい)、制御手段が、上記記憶手段に記憶された次頁の出力画像データの出力を開始する。このため、本発明では、想定外のタイミングで次頁の被記録媒体が搬送されて来た場合のために対策を講じておく必要性が一層高くなる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加え、上記制御手段が次頁の上記入力画像データの処理を開始して上記記憶手段に記憶したとき、上記搬送手段に次頁の被記録媒体の搬送開始が許可されることを特徴としている。
本発明では、制御手段が次頁の上記入力画像データの処理を開始して上記記憶手段に記憶したとき(直後でなくてもよい)、搬送手段に次頁の被記録媒体の搬送開始が許可される。すなわち、次頁の被記録媒体の搬送開始が許可されたときには、その頁の入力画像データの処理が既に開始されている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の構成に加え、上記搬送手段により搬送される被記録媒体を積層して保持するトレイを複数備え、上記搬送開始が許可された場合に上記搬送手段が上記トレイから被記録媒体の搬送を開始するタイミングが、そのトレイが上記複数の内のいずれであるかに応じて変化することを特徴としている。
本発明では、次頁の被記録媒体の搬送開始が上記のように許可された場合、搬送手段がトレイから被記録媒体の搬送を開始するタイミングが、そのトレイが複数設けられたトレイの内のいずれであるかに応じて変化する。トレイが複数ある場合、トレイから画像形成手段までの搬送経路の長さは一般的にトレイ毎に異なるが、本発明のようにトレイに応じて搬送開始のタイミングを変化させれば、どのトレイから被記録媒体を搬送する場合でも被記録媒体を同様のタイミングで画像形成手段まで搬送することができる。
請求項1記載の発明では、1頁分の入力画像データが全て処理される前に、次頁の入力画像データの処理が開始される。このため、例えば被記録媒体の搬送方向の長さが想定していたものより短い場合のように、想定外のタイミングで次頁の被記録媒体が搬送されて来た場合にも、次頁に対する画像形成を円滑に実行することができる。
請求項2記載の発明では、入力画像データを処理して出力画像データを記憶手段に記憶する処理と、記憶手段に記憶された出力画像データを出力する処理とを、並行して実行することができる。従って、本発明では、請求項1記載の発明の効果に加えて、画像形成を一層迅速に実行することができるといった効果が生じる。
請求項3記載の発明では、1頁分の出力画像データが複数のバンドの出力画像データに分割可能で、1バンド分に対応する入力画像データを処理して上記記憶領域のいずれかに記憶する処理と、他の記憶領域に記憶された1バンド分の出力画像データを出力する処理とを並行して実行することができる。このように記憶領域を使い分けることで、請求項2記載の発明のように2つの処理を並行して実行することが一層円滑にできる。従って、本発明では、請求項2記載の発明の効果に加えて、一層円滑かつ迅速に画像形成を実行することができるといった効果が生じる。
請求項4記載の発明では、想定外のタイミングで次頁の被記録媒体が搬送されて来た場合のために対策を講じておく必要性が高いので、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果が一層顕著に表れれる。また更に、新たな検出手段を設ける必要がなく製造コストを一層良好に低減することができるといった効果が生じる。
請求項5記載の発明では、想定外のタイミングで次頁の被記録媒体が搬送されて来た場合のために対策を講じておく必要性が高いので、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果が一層顕著に表れる。
請求項6記載の発明では、次頁の被記録媒体の搬送開始が許可されたときには、その頁の入力画像データの処理が既に開始されている。このため、請求項1〜5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、画像形成を一層円滑に実行することができるといった効果が生じる。
請求項7記載の発明では、複数設けられたトレイの内、どのトレイから被記録媒体を搬送する場合でも、被記録媒体を同様のタイミングで画像形成手段まで搬送することができる。このため、本発明では、請求項6記載の発明の効果に加えて、画像を一層良好に形成することができるといった効果が生じる。
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
図1は、本発明が適用された画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略断面図である。また、図2は、レーザプリンタ1の用紙搬送経路及び搬送手段を示す概略断面図である。
[レーザプリンタ1の構成の説明]
本実施例のレーザプリンタ1は、図1に示すように、本体ケース2内に、被記録媒体としての用紙3を給紙するための複数段のフィーダ部4、マルチパーパストレイ14、給紙された用紙3に所定の画像を形成するためのプロセスユニット18及び定着器19等を備えている。また、レーザプリンタ1は、LCDやLED等により構成され、レーザプリンタ1の作動状況等を表示する表示部91、及び各種設定入力用スイッチや電源スイッチ等によって構成され、レーザプリンタ1の動作設定等を行う操作部92を本体ケース2の上部に備えている。なお、以降、このレーザプリンタ1において、マルチパーパストレイ14が本体ケース2に取り付けられている側(図1で左側)を「前部」とし、同じくマルチパーパストレイ14が本体ケース2に取り付けられている側とは反対側を「後部」とする。
[フィーダ部4の構成の説明]
各フィーダ部4は、本体ケース2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ12及び分離パッド13とを備えている。また、給紙ローラ12から画像形成位置P(感光体ドラム23と転写ローラ25との接触部、つまり感光体ドラム23上のトナー像が用紙3に転写される転写位置)までの間には、湾曲状に形成された搬送経路7が配されている。なお、本実施例のレーザプリンタ1では、2つのフィーダ部4を備えているが、これには限られず、3つ以上のフィーダ部4を備えるようにしてもよい。
用紙押圧板8は、用紙3を積層状にスタック可能であり、給紙ローラ12に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能に構成されており、また、その裏側からばね8aによって上方向に付勢されている。給紙ローラ12及び分離パッド13は、互いに対向状に配設され、ばね13bによって、摩擦係数の大きい部材からなるパッド13aが給紙ローラ12に向かって押圧されている。
なお、パッド13a及び給紙ローラ12は、用紙3の搬送方向に直交する方向の幅寸法が用紙3の幅寸法より短く形成され、給紙時において、用紙3の幅方向の略中央部のみと接触するように配置されている。
一方、搬送経路7は、用紙3の広幅面を案内する一対のガイド板7a,7bが配置されることにより湾曲状に形成されている。また、この搬送経路7には、用紙搬送の上流側から順に、給紙ローラ12、駆動ローラ11aと従動ローラ11bとからなる一対の搬送ローラ11、駆動ローラ10aと従動ローラ10bとからなる一対の搬送ローラ10、及び前記画像形成位置Pの直前に配置され、駆動ローラ9aと従動ローラ9bとからなる一対のレジストローラ9が、適宜間隔にて配置されている。そして、レジストローラ9の搬送方向下流側直後には、検出手段としての画像タイミングセンサ57が配置されている。画像タイミングセンサ57は、搬送中の用紙3の先端に押されて回動可能となるセンサレバー58と、該回動するセンサレバー58の他端側の位置を感知して、前記用紙3の先端縁が所定位置に来たことを感知するホトインタラプタ等の検知器59とからなる。
以上のように構成されたフィーダ部4においては、用紙押圧板8上に積層された用紙3の内、最上位にある用紙3が、給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって給紙ローラ12と分離パッド13とで挟まれた後、1枚ずつ給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ11にて搬送された後、搬送ローラ10及びレジストローラ9に順次送られ、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成位置Pに送るようにしている。
[マルチパーパストレイ14の構成の説明]
前記最上位置のフィーダ部4より上方位置の本体ケース2の一側には、用紙3を手差しにて供給するためのマルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15a及びマルチパーパス側給紙パッド15bとを備えており、マルチパーパス側給紙パッド15bの裏側に配設されるばね15cによって、マルチパーパス側給紙パッド15bがマルチパーパス側給紙ローラ15aに向かって押圧されている。また、マルチパーパストレイ14は、駆動ローラと従動ローラの対からなる一対の搬送ローラ16を備えている。また、この搬送ローラ16の搬送方向上流側直前には、マルチパーパストレイ用紙センサ(図示せず)が配置されている。このマルチパーパストレイ用紙センサは画像タイミングセンサ57と同様の構成である。
以上のように構成されたマルチパーパストレイ14においては、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3が、回転するマルチパーパス側給紙ローラ15aとマルチパーパス側給紙パッド15bとで挟まれた後、1枚ずつ給紙されて一対の搬送ローラ16を介して前記レジストローラ9に送られる。
[レーザユニット17の構成の説明]
レーザユニット17は、本体ケース2の上部の内、排紙トレイ36の下面側に配置され、レーザ光源30(図3参照)、ポリゴンモータ20a(図3参照)により回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21a及び21b、反射鏡22などを備えており、レーザ光源30から出射される所定の画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22、レンズ21bの順に通過あるいは反射させて、プロセスユニット18における感光体ドラム23の表面上に高速走査にて照射させている。
[プロセスユニット18の構成の説明]
プロセスユニット18は、感光体ドラム23、スコロトロン型帯電器37、転写ローラ25等を有するドラムカートリッジと、そのドラムカートリッジに着脱自在な現像カートリッジ24とから構成されている。現像カートリッジ24は、トナー収容部26、現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29等を備えている。
トナー収容部26には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーがトナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、このとき、トナー供給ローラ29と現像ローラ27との間で正に摩擦帯電され、更に、現像ローラ27上に供給されたトナーは、現像ローラ27の回転に伴って、層厚規制ブレード28の摺擦により一定厚さの薄層として現像ローラ27上に担持される。一方、回転する感光体ドラム23は現像ローラ27と対向して配置され、ドラム本体が接地されると共に、その表面が有機系感光体材料、例えば、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
このレーザプリンタ1では、転写ローラ25によってトナー像が用紙3に転写された後に感光体ドラム23の表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ27によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光体ドラム23の表面上の残存トナーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略化、小型化及びコストの低減化を図ることができる。
スコロトロン型帯電器37は、感光体ドラム23の上方に、感光体ドラム23に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。スコロトロン型帯電器37は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム23の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
そして、感光体ドラム23の表面は、その感光体ドラム23の回転に伴なって、先ず、スコロトロン型帯電器37により一様に正帯電された後、レーザユニット17からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ27の回転により、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム23に対向して接触する時に、感光体ドラム23の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム23の表面の内、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによってトナー像が達成される。
転写ローラ25は、感光体ドラム23の下方において、この感光体ドラム23に対向するように配置され、前記ドラムカートリッジに図1において時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム23の表面上に担持されたトナー像は、用紙3が感光体ドラム23と転写ローラ25との間を通る間に用紙3に転写される。
[定着器19の構成の説明]
定着器19は、図1に示すように、プロセスユニット18より側方の搬送方向下流側に配設され、1つの加熱ローラ31と、この加熱ローラ31を押圧するように配置された加圧ローラ32と、これらの下流側に設けられる1対の搬送ローラ33とを備えている。加熱ローラ31は、アルミ等の金属製で加熱のためのハロゲンヒータランプ31aを備えており、プロセスユニット18において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に熱定着させる。その後、用紙3は搬送ローラ33によって、本体ケース2内の一側の排紙パスにおける搬送ローラ34及び排紙ローラ35により搬送され、その後排紙トレイ36上に排紙される。なお、定着器19は、レーザユニット17及びプロセスユニット18と共に、画像形成手段に該当する。
[裏面印刷を行うための構成の説明]
また、本実施例のレーザプリンタ1は、用紙3の表裏両面に画像を形成するための再搬送ユニット41を備えている。再搬送ユニット41は、反転機構部42と再搬送トレイ43とが一体的に構成され、本体ケース2の後部側に反転機構部42が外付けされ、再搬送トレイ43が最上位置のフィーダ部4の上方に挿入するような状態で、着脱自在に装着されている。
反転機構部42は、本体ケース2の後壁に外付けされた断面略矩形状のケーシング44と、その内部のフラッパ45、反転ローラ46及び再搬送ローラ47等からなる。前記ケーシング44の上端部には反転ガイドプレート48が上向きに突出している。
フラッパ45は、本体ケース2内の後部の搬送ローラ33の下流側近傍にて回動可能に配置され、図示しない電磁ソレノイドの励磁、非励磁の切替えにより、一方の面に画像形成されて搬送ローラ33によって搬送された用紙3を、搬送ローラ34に向かう方向と、反転ローラ46に向かう方向とに選択的に切替えできる。片面印刷された用紙3を排紙トレイ36に排紙する場合には、フラッパ45を上向き回動させる。両面印刷する場合には、フラッパ45を反転ローラ46に向かう方向に切替える。そして、正逆回転切替え可能な反転ローラ46にて挟持された用紙3は、先ず、反転ローラ46の正回転により反転ガイドプレート48に向かって搬送され、その後、反転ローラ46の逆回転により用紙3を再搬送ローラ47に逆送りし、再搬送トレイ43における湾曲ガイド板52からトレイ本体50上の斜行ローラ51により、図示しない基準板に用紙3の側縁が当接させながら搬送し、再搬送ガイド板53を介して、前記搬送ローラ10の箇所に戻す。これにより、搬送ローラ10、レジストローラ9の箇所では、用紙3の非印字面が上面に向くように反転される結果、その状態で画像形成位置Pを通過させると、用紙3の裏面に画像形成できることになる。
[レーザプリンタ1の制御系の説明]
次に、本実施例によるレーザプリンタ1を、図3に示すブロック図に基づいて更に説明する。図3に示すように、レーザプリンタ1は、入力画像データとしての印刷データを出力画像データとしてのイメージデータに変換してレーザユニット17に出力すると共にエンジン基板63への各種命令を生成するメイン基板62と、メイン基板62からの命令に基づいてレーザユニット17などのレーザプリンタ1内の各部の動作を制御するエンジン基板63とを有している。メイン基板62及びエンジン基板63には、電源プラグ65aを介してAC電源に接続される低圧電源65からそのスイッチ65bのオン時にDC電圧が供給される。また、低圧電源65は、そのスイッチ65bのオン時に、定着器19内のハロゲンヒータランプ31aにAC電圧を供給する。
メイン基板62には、ホストコンピュータ(図示せず)との接続用としてパラレルインターフェイス(I/F)62aが設けられている。メイン基板62は、パラレルI/F62aを介してホストコンピュータからページ記述言語で表現された印刷データを受け取る。そして、受け取った印刷データを中間コードに展開してからラスタデータ形式のイメージデータへ展開する。このようにして得られたイメージデータは、レーザユニット17内のレーザ光源30に供給される。
例えば半導体レーザであるレーザ光源30からは、メイン基板62から与えられたイメージデータに基づいて強度変調されたレーザビームが出射される。なお、レーザ光源30は、半導体レーザの代わりに固体レーザと強度変調素子とを含むものであってもよい。レーザ光源30から出射された変調されたレーザビームは、ポリゴンモータ20aによって一定速度で回転駆動されるポリゴンミラー20で反射してから前述の経路を経て感光体ドラム23上に照射され、ラスタスキャンしていく。従って、メイン基板62からレーザユニット17には、ポリゴンミラー20の1辺がイメージデータの1ラスタと対応するようにポリゴンミラー20の回転と同期をとってイメージデータが供給されなければならない。このようにして、感光体ドラム23上に所望画像の静電潜像が形成される。
エンジン基板63は、定着器19及びレーザユニット17の他、レーザプリンタ1内を空冷するためのファンを回転させるファンモータ67、用紙3の搬送用及び感光体ドラム23の駆動用として用いられるメインモータ68、前述の画像タイミングセンサ57、感光体ドラム23を帯電させるために用いられる高電圧を発生させる高圧電源71、表示部91の表示を制御するためのパネル基板72が接続されている。
エンジン基板63は、メイン基板62から命令を受けることによって、ポリゴンモータ20a、ファンモータ67、メインモータ68、及び高圧電源71を適切なタイミングで駆動させ、パネル基板72に適切なタイミングで制御信号を送る。また、エンジン基板63は、定着器19内にあるハロゲンヒータランプ31aの温度を計測するサーミスタ19aからの信号を受け、ハロゲンヒータランプ31aの温度が一定になるように低圧電源65を制御している。
次に、図3に示されたメイン基板62内におけるデータ処理について、図4〜図8を更に参照して説明する。図4はメイン基板62のブロック図であり、図5はメイン基板62に含まれるASICの画像処理に関するブロック図である。
図4に示すように、メイン基板62上には、CPU81、ASIC82、ROM83及びRAM84が配置されており、これらは互いにアドレスバス及びデータバスで接続されている。ROM83には、レーザプリンタ1の動作を制御するために用いられる各種プログラムやデータが格納されている。CPU81は、ROM83に格納されたプログラムに基づいて各種演算、特に本実施例においては印刷データの中間コードへの展開、中間コードのバンド処理によるイメージデータへの展開、イメージデータの出力を行う。
具体的には、ホストコンピュータなどから入力されてRAM84に格納された印刷データをCPU81が順次読み込んで、1頁分の印刷データを複数のバンドに分けた中間コードに展開する。そして、展開された中間コードを順次RAM84に格納する。1頁分の中間コードがRAM84に格納されると、CPU41がRAM84に格納された中間コードを読み取ってバンド処理によりラスタデータ(ビットマップ)形式のイメージデータに展開する。例えば、中間コードは8ビットなどの多値のイメージデータ(ドットデータ)に展開される。つまり、本実施例において、CPU81は制御手段として機能する。
また、本実施例において、CPU81は、イメージデータを圧縮すべきか否かを、当該イメージデータ自体とRAM84からASIC82への転送能力を示す基準値とに基づいて、具体的にはCPU81で生成されRAM84に格納されたイメージデータの各頁内における最大ラスタ長とレーザプリンタ1で印刷される最大印刷幅の80%の長さとを比較することに基づいて頁単位で判断する。そして、CPU81は、RAM84に格納されたイメージデータの内、圧縮すべきと判断されたイメージデータだけを圧縮する。
CPU81は、イメージデータが2値画像の場合には、ランレングス符号化、予測符号化、JBIG(Joint Bi-level Image experts Group)などによって、イメージデータが多値画像の場合には、ビットプレーン変換、予測符号化、ブロックソーティング(BWT(Burrows-Wheeler Transform) )、非可逆圧縮のDCT(Discrete Cosine Transformation)方式によるJPEG(Joint Photographic Experts Group)、ウェーブレット変換などによって圧縮が必要とされるイメージデータを圧縮する。例えば多値画像の場合、(1)画像を圧縮し易いように別の信号系列に変換するイメージデータのモデル化、及び、(2)符号の長さができるだけ短くなるように(1)で変換された信号系列に実際に符号を割り当てて符号化するエントロピー符号化、という2段階の手順を経てイメージデータが圧縮される。
RAM84は、CPU81及びASIC82での各種演算結果や、ホストコンピュータからの印刷データ、中間コードを記憶すると共に、その中間コードを展開することによってCPU81で生成された非圧縮イメージデータまたは圧縮イメージデータを、RAM84内に設定されたバンド展開バッファ84a,84b(図6参照)に記憶する。つまり、本実施例において、バンド展開バッファ84a,84bは記憶手段として機能する。ASIC82は、CPU81とRAM84との間のデータの受け渡しを行うと共に、イメージデータの解凍などの処理を行う。
また、CPU81は、RAM84に格納された非圧縮イメージデータまたは圧縮イメージデータを、予め規定された印刷速度に基づいた適切なデータ転送周期でRAM84から読み出す。RAM84から読み出されたイメージデータの内、圧縮されたものについてはASIC82で解凍された後に、圧縮されていないものについてはそのままレーザユニット17へと送り出される。
加えるに、CPU81は、メインモータ68、ポリゴンモータ20aなどが適切なタイミングで動作するように各種命令を生成する。生成された命令は、ASIC82を介してエンジン基板63に送られる。
また、図5に示すように、ASIC82内には、メモリコントローラ95、解凍ブロック93及びレーザユニット制御ブロック94が設けられている。メモリコントローラ95は、DMA(Direct Memory Access)ユニットを含んでおり、CPU81及びホストコンピュータと、ROM83及びRAM84と、解凍ブロック93と、レーザユニット制御ブロック94との間のCPU81を介さないデータ転送を制御する。メモリコントローラ95は、RAM84から読み出されたイメージデータが圧縮されたものか否かを判断し、圧縮イメージデータを解凍ブロック93に、非圧縮イメージデータをレーザユニット制御ブロック94に出力する。
解凍ブロック93は、圧縮イメージデータを解凍(伸長)する。解凍によって復元されたイメージデータは、レーザユニット制御ブロック94に送られる。レーザユニット制御ブロック94は、レーザユニット17との間でレーザユニット制御信号を受け渡しすることによって上述したようにポリゴンミラー20の回転と同期を取りつつ、レーザユニット17にイメージデータをレーザ信号として送信する。
次に、本実施例による上記中間コードの展開、及び展開して得られたイメージデータの出力について、図6〜図8を用いて説明する。図6に示すように、RAM84内に設定されたバンド展開バッファ84a,84bは、1バンド分のイメージデータを記憶可能な記憶領域をそれぞれ2つずつ有している。以下、バンド展開バッファ84aの2つの記憶領域をバッファA,バッファBと呼び、バンド展開バッファ84bの2つの記憶領域をバッファC,バッファDと呼ぶ。CPU81は、これらのバッファA〜Dを利用して、概略次のように印刷を実行する。
前述のように、1頁分の印刷データは、複数のバンドに分けた中間コードに展開される。そこで、CPU81は、1頁目の1バンド目に対応する中間コードを展開して、得られたイメージデータをバンド展開バッファ84aのバッファAに記憶する。次に、その1バンド目のイメージデータをレーザユニット17へ出力する処理と、2バンド目の中間コードを展開して得られたイメージデータをバッファBに記憶する処理とを、並行して実行する。以下同様に、2バンド目の出力と3バンド目の展開、3バンド目の出力と4バンド目の展開、…といった具合に、中間コードの展開とイメージデータの出力とを並行して実行する。これにより、レーザプリンタ1は印刷を迅速に行うことができる。
2頁目の印刷データは、複数のバンドに分けた中間コードに展開された後、バンド展開バッファ84bのバッファC,Dを利用して同様に、中間コードの展開とイメージデータの出力とが並行して実行される。これによって、2頁目の印刷も迅速に行うことができる。以下同様に、バンド展開バッファ84aを利用して奇数頁の印刷が、バンド展開バッファ84bを利用して偶数頁印刷が、順次実行される。
また、本実施例では、1頁分の印刷データを全て展開し終える前に次頁の印刷データの展開を開始することにより、想定外のタイミングで次頁の用紙3が搬送されて来た場合にも、円滑に印刷を実行できるようにしている。以下、この処理の詳細について説明する。
図7は、エンジン基板63とメイン基板62との間で実行される処理を表す説明図であり、図8は、その処理に応じた各部の動作を表すタイムチャートである。なお、図8では、1頁が5バンドで構成される場合を例にとって示している。
印刷の実行が指示されると、先ず、メイン基板62は、1頁目の1バンド目及び2バンド目のイメージデータを、バンド展開バッファ84aのバッファA,Bに展開し、続いて、印刷起動リクエストをエンジン基板63へ送信する。
すると、エンジン基板63は、メインモータ68によりフィーダ部4などを駆動して、用紙3の給紙を開始する。そして、画像タイミングセンサ57が用紙3の先端(TOP位置)を検出すると、エンジン基板63は垂直同期信号(TOP)をメイン基板62へ出力する。なお、図8には、TOP位置の検出タイミングを@で表した。
垂直同期信号(TOP)が入力されると、メイン基板62は、バッファA,Bに記憶してあったイメージデータをレーザユニット17に向けて出力する。これによって、1バンド目及び2バンド目に対応する画像が用紙3に印刷される。また、このとき、バッファA,Bは順次データの出力が済むので、データ出力済みとなったバッファA,Bに順次3バンド目以降のイメージデータを展開して記憶する。そして、前述のように、イメージデータの展開とイメージデータの出力を並行して実行する。
すなわち、図8に示すように、バッファAへのイメージデータの展開とバッファBのイメージデータの出力とが並行して実行され、バッファBへのイメージデータの展開とバッファAのイメージデータの出力とが並行して実行される。そして、この処理によって、1頁目の画像が用紙3に迅速に印刷される。
また、この1頁目のイメージデータ出力及び展開に並行して、2頁目の1バンド目及び2バンド目のイメージデータを、バンド展開バッファ84bのバッファC,Dに展開する。そして、バッファC,Dに2頁目の1バンド目及び2バンド目のイメージデータを展開し終わると、メイン基板62は印刷起動リクエストをエンジン基板63へ送信する。なお、この印刷起動リクエストは、1頁目の印刷中に送信されても問題ない。
印刷起動リクエストを受信すると、エンジン基板63は、2頁目の用紙3の給紙を開始する用紙給紙タイミングを検出し、そのタイミングでフィーダ部4などを駆動して、用紙3の給紙を開始する。なお、この給紙タイミングは、用紙3の同士の間隔が確保できる、1頁目の印刷が終了している、などといったプリンタエンジンに都合のよい条件を満たすタイミングに設定される。また、この給紙タイミングは、上から何段目のフィーダ部4から用紙3を給紙するかによっても変化する。こうすることによって、何段目のフィーダ部4から用紙3を給紙する場合でも、同様のタイミングで画像形成位置Pまで用紙3を搬送することができ、画像を一層良好に形成することができる。
そして、給紙開始後、画像タイミングセンサ57が用紙3の先端(TOP位置)を検出すると、エンジン基板63は垂直同期信号(TOP)をメイン基板62へ出力する。すると、メイン基板62は、今度はバンド展開バッファ84bのバッファC,Dを用いてイメージデータの出力及び展開を並行して実行し、2頁目の画像を用紙3に印刷する。そして、この間に3頁目の1バンド目及び2バンド目のイメージデータをバッファA,Bに展開し、エンジン基板63へ印刷起動リクエストを送信する。以下同様に、エンジン基板63が用紙給紙タイミングを検出し、3頁目以降の印刷が実行される。
このように、本実施例では、1頁分のイメージデータが全て展開される前に、次頁のイメージデータの展開も開始される。このため、用紙3の搬送方向の長さが想定していたものより短い場合のように、想定外のタイミングで次頁の用紙3が搬送されて来た場合にも、円滑に印刷を実行することができる。すなわち、次頁の用紙3が搬送されて来たときは、その頁に対応したイメージデータの出力を開始するのが望ましいが、本発明では、次頁の用紙3の搬送開始が許可されたとき(すなわち印刷起動リクエストが送信されたとき)には、その頁の1バンド目及び2バンド目のイメージデータが既に展開されている。従って、本実施例では、極めて円滑に印刷を実行することができる。
また、本実施例では、用紙3の終端を検出してその時にイメージデータの出力を停止するのではなく、バンド展開バッファ84aまたは84bに記憶したイメージデータを出力し終えたとき、または、次頁の用紙3の先端(TOP位置)が検出されたときにそのバンド展開バッファ84aまたは84bからのイメージデータの出力を停止している。このため、用紙3の終端を検出するためのセンサ等が不要となり、製造コストを一層良好に低減することができる。また、このような構成を採用すると、想定外のタイミングで次頁の用紙3が搬送されて来た場合のために対策を講じておく必要性が一層高くなるが、上記のように、本実施例ではそのような場合にも円滑に印刷を実行することができる。
更に、本発明は、上記実施例以外にも種々の形態で実施することができる。例えば、上記実施例では、1頁の印刷中に次頁のイメージデータを2バンド分記憶しているが、1バンド分だけ記憶してもよい。この場合、1バンド分のイメージデータを記憶可能な記憶領域(バッファA〜D)を1つ減らして、3つの記憶領域を入れ替わり使用することで印刷を実行することができる。また、本発明は、レーザプリンタに限らず、インクジェットプリンタ、電子写真方式またはインクジェット方式のファクシミリ装置,複合機など、種々の画像形成装置に適用することができる。
実施例のレーザプリンタの構成を表す概略断面図である。 そのレーザプリンタの用紙搬送経路周辺の構成を表す概略断面図である。 そのレーザプリンタの制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系におけるメイン基板の構成を表すブロック図である。 そのメイン基板に含まれるASICの画像処理に関するブロック図である。 上記制御系での処理の特徴部分について概略的に表すブロック図である。 その制御系のエンジン基板−メイン基板間における処理を表す説明図である。 その処理に応じた各部の動作を表すタイムチャートである。
符号の説明
1…レーザプリンタ 3…用紙 4…フィーダ部 6…給紙トレイ
9…レジストローラ 10,11,16,33,34…搬送ローラ
12…給紙ローラ 17…レーザユニット 18…プロセスユニット
19…定着器 20…ポリゴンミラー 20a…ポリゴンモータ
23…感光体ドラム 24…現像カートリッジ 30…レーザ光源
57…画像タイミングセンサ 62…メイン基板 62a…パラレルI/F
63…エンジン基板 68…メインモータ 81…CPU
82…ASIC 83…ROM 84…RAM
84a,84b…バンド展開バッファ 94…レーザユニット制御ブロック

Claims (7)

  1. 被記録媒体を1枚ずつ搬送する搬送手段と、
    該搬送手段によって搬送された被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    外部装置から入力された入力画像データを処理し、上記画像形成手段に向けて出力する出力画像データを作成して、該出力画像データを上記画像形成手段に向けて出力する制御手段と、
    を備えた画像形成装置であって、
    1頁分の画像の一部に対応する出力画像データを記憶し、その出力画像データを上記出力に提供可能な記憶手段を、複数備え、
    上記制御手段が、1頁分の上記入力画像データを全て処理し終える前に、次頁の上記入力画像データの処理を開始して、上記複数の記憶手段の内既に出力画像データの出力が済んだものまたは未使用のものに記憶することを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記制御手段が、上記入力画像データを処理して出力画像データを上記記憶手段に記憶する処理と、上記記憶手段に記憶された出力画像データを出力する処理とを並行して実行することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 1頁分の出力画像データが複数のバンドの出力画像データに分割可能で、
    上記各記憶手段が、1バンド分の上記出力画像データを記憶可能な記憶領域を複数備え、
    上記制御手段が、1バンド分に対応する入力画像データを処理して上記記憶領域のいずれかに記憶する処理と、他の記憶領域に記憶された出力画像データを出力する処理とを並行して実行することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 上記搬送手段により、被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを検出する検出手段を、
    更に備え、
    上記記憶手段に記憶された1頁分の出力画像データを出力し終えたとき、または、次頁の被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを上記検出手段が検出したとき、上記制御手段が、上記記憶手段に記憶された上記1頁分の出力画像データの出力を停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 上記搬送手段により、被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを検出する検出手段を、
    更に備え、
    次頁の被記録媒体が上記画像形成手段の直前まで搬送されたことを上記検出手段が検出したとき、上記制御手段が、上記記憶手段に記憶された次頁の出力画像データの出力を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 上記制御手段が次頁の上記入力画像データの処理を開始して上記記憶手段に記憶したとき、上記搬送手段に次頁の被記録媒体の搬送開始が許可されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 上記搬送手段により搬送される被記録媒体を積層して保持するトレイを複数備え、
    上記搬送開始が許可された場合に上記搬送手段が上記トレイから被記録媒体の搬送を開始するタイミングが、そのトレイが上記複数の内のいずれであるかに応じて変化することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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