JP2005087657A - 電気掃除機 - Google Patents

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康一 中井
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Abstract

【課題】 ゴミ捨ての頻度を少なくさせると共に、集塵容器からゴミを捨てる時の舞い上がる埃をなくす電気掃除機を提供する。
【解決手段】 電気掃除機の掃除使用時には、切替弁9の操作により円錐形の切替蓋10がサイクロン容器7から集塵容器12に塵埃を案内するゴミ通路口11を閉じておく。吸込口6に流入した塵埃を含む空気は、矢印のように、サイクロン容器7内に渦流を形成する。渦流に含まれる塵埃は、質量が空気に比べて遙かに大きいために、渦流と共にサイクロン容器7の底面にゴミ13として捕集され堆積する。掃除が終わると、切替弁9を引き上げて、円錐形の切替蓋10サイクロン容器7内のサイクロン筒8の入り口を閉鎖し、逆に、該円錐形の切替蓋10が前記サイクロン容器7から紙パックからなる集塵容器12に塵埃を案内するゴミ通路口11を開放する。一杯になったたゴミは、紙パックを取り外しそのまま捨てることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は電気掃除機、特にサイクロン方式の電気掃除機に関する。
遠心力でダストボックスにゴミを集めるサイクロン方式は、従前の紙パック式が紙繊維にゴミが目詰りするにつれて吸引力が落ちるのに対して、ゴミを遠心力により吸気の通り道の外に集めるため吸引力が落ちないという特徴がある。
従来のサイクロン方式の電気掃除機では、サイクロン式集塵容器としては、例えば図5に示すように、有底筒状のサイクロン容器20と、サイクロン容器20の下端部に螺着された有底筒状の集塵容器21を有するものが考えられている。この構成のサイクロン式集塵容器は、図示しない電気掃除機の吸込口体から電動送風機までの吸引風路途中に取り付けて使用される。
そして、図示しない電動送風機を作動させて、清掃面の塵埃を吸込口体にエアと共に吸い込ませると、この塵埃を含むエアは図5に一点鎖線22で示したようにサイクロン容器20内に流入する様になっている。しかも、この流入したエア及び塵埃は集塵容器21内に流入し、集塵容器21内に塵埃が捕集されることになる。一方、塵埃が除去されたエアは破線23で示した様に上方に流れて、図示しないフィルタを介して電動送風機に吸い込まれる。
この様にして捕集された塵埃を捨てるには、集塵容器21をサイクロン容器20に対して数回回転させW集塵容器21をサイクロン容器20から取り外す必要がある。この結果、集塵容器21の取り外しに時間がかかり、また、集塵容器21をサイクロン容器20に取り付ける場合も時間がかかるものであった。更に、この様にして取り外した集塵容器を逆さにしなければ、集塵容器21内の塵埃を捨てることができないため、塵埃を捨てるにも手間がかかるものであった。
また、別の発明のサイクロン式集塵容器は、容器本体の上下方向中間に設けられた隔壁により容器本体内が上部のサイクロン室と下部の集塵容器とに区画され、前記サイクロン室から集塵容器に塵埃を案内する通路が前記容器本体に設けられ、前記容器本体の下端が下方に開放し、前記容器本体の下開口端が底蓋で開閉可能に設けられていて、これにより、容器本体を逆さにすることなく内部に捕集された塵埃を容易且つ迅速に捨てることができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−19446号公報
従来のサイクロン方式の電気掃除機では、吸塵力が落ちないというメリットはあるものの、集塵容積が小さいため、使用者は掃除のたびに集塵容器に溜まったゴミを捨てることが必要であり、塵埃を捨てるにも手間がかかるものであった。また、集塵容器からごみを捨てる時に埃り立つなどの問題があった。そこで、本発明は、サイクロン方式の電気掃除機において、ゴミ捨ての頻度を少なくさせると共に、集塵容器からゴミを捨てる時の舞い上がる埃をなくす電気掃除機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る電気掃除機は、本体ケース内に集塵室、電動送風機収納室を有し、集塵室で吸い取った塵挨と空気をサイクロン方式で分離する電気掃除機において、集塵室には上部のサイクロン容器と下部の集塵容器とが設けられ、前記サイクロン容器の底部には前記サイクロン容器から前記集塵容器に塵埃を案内する通路が設けられ、前記通路を開閉する切替弁により空気の流路を変えることによって、前記サイクロン容器に溜まった塵挨を紙パックでなる集塵容器の方に移動可能にし、前記集塵容器は本体ケース内の集塵室より取出し可能な構成とした。
本発明の請求項2に係る電気掃除機は、本体ケース内に集塵室、電動送風機収納室を有し、集塵室で吸い取った塵挨と空気をサイクロン方式で分離する電気掃除機において、集塵室には上部のサイクロン容器と下部の集塵容器とが設けられ、前記サイクロン容器の底部には前記サイクロン容器から前記集塵容器に塵埃を案内する通路が設けられ、前記通路を開閉する切替弁により空気の流路を変えることによって、前記サイクロン容器に溜まった塵挨を紙パックでなる集塵容器の方に移動可能にし、前記集塵容器は本体ケース内の集塵室より取出し可能な構成とし、前記サイクロン容器には吸気通路を形成するサイクロン筒を有し、前記切替弁は端部に円錐形の切替蓋を有し、該切替弁の操作により該円錐形の切替蓋が前記サイクロン容器から前記集塵容器に塵埃を案内する通路の開閉と該サイクロン筒の開閉を行なうように構成した。
こうして、サイクロンの吸塵力が低下しない特性を充分に活用しながら、切替弁の操作により掃除機の空気の流路を変えることによって、サイクロン室に溜まった塵挨を紙パックでなる集塵容器の方に移動させることができる。
本発明の請求項3に係る電気掃除機は、上記請求項1または請求項2に記載のサイクロン方式の電気掃除機において、前記紙パックは筐体の集塵容器に収納可能な構成とした。
こうして、紙パックを筐体の集塵容器に収納して装着することにより、紙パックの取り付けを確実にし、ゴミ収集時の強度を確保でき、紙パックの取り外しを容易にすることができる。
以上のように本発明の電気掃除機は、通常の使用においては、サイクロンの吸塵力が低下しない特性を充分に活用しながら、切替弁の操作により掃除機の空気の流路を変えることによって、サイクロン室に溜まった塵挨を紙パックでなる集塵容器の方に移動させるという簡単な構成で、掃除のたびに集塵容器に溜まったゴミを捨てるという煩わしさや、集塵容器からゴミを捨てる時に埃り立つということを防止することができる。
本発明の電気掃除機の第1の実施形態について図1、図2により説明する。図1には本発明の電気掃除機の掃除使用中の断面図を示す。1は本体ケース、2は集塵室、3は送風機室、4は電動送風機、5は送風機室の排出口、6は吸込口、7はサイクロン容器、8はサイクロン筒、9は切替弁、10は切替弁の切替蓋、11はゴミ通路口、12は紙パックからなる集塵容器、13はゴミである。
電気掃除機の掃除使用時には、切替弁9の操作により円錐形の切替蓋10がサイクロン容器7から集塵容器12に塵埃を案内するゴミ通路口11を閉じておく。この状態で、吸込口体(図示なし)を前後移動操作して清掃面の清掃を行う。この清掃に伴い吸込口体から塵埃が空気と共に吸い込まれる。この空気と共に吸い込まれた塵埃は、延長管,集塵ホースを介して吸込口6に流入する。
この吸込口6に流入した塵埃を含む空気は、矢印のように、サイクロン容器7内に渦流を形成する。渦流の空気は、サイクロン筒8の塵埃案内口に向けて流れるが、塵埃案内口に到達するに従って流速が減少する一方、サイクロ容器7の中央上部に作用する吸気負圧によって、サイクロン容器7の中央に流れる。
この際、渦流に含まれる塵埃は、質量が空気に比べて遙かに大きいために、渦流と共にサイクロン容器7の底面にゴミ13として捕集され堆積することになる。この様にして大きな塵埃が除去された空気は、サイクロン筒8の内部を通って上方に流れ、フィルタ(図示なし)を透過した後、吸込風路を介して電動送風機4の遠心ファンに吸い込まれて、電動送風機4のモータ内を冷却した後、本体ケース1の外部に排気される。
使用者は掃除が終わると、図2に示すように、端部に円錐形の切替蓋10を有する切替弁9を引き上げて、円錐形の切替蓋10サイクロン容器7内のサイクロン筒8の入り口を閉鎖し、逆に、該円錐形の切替蓋10が前記サイクロン容器7から紙パックで形成された集塵容器12に塵埃を案内するゴミ通路口11を開放する。
この状態で掃除機の運転を継続すると、空気の流れは、紙パックからなる集塵容器12を透過し、フィルタ(図示なし)を透過した後、吸込風路を介して電動送風機4の遠心ファンに吸い込まれて、電動送風機4のモータ内を冷却した後、本体ケース1の外部に排気される。そのため、サイクロン容器7の底面に堆積されたゴミ13はゴミ通路口11を通って紙パックからなる集塵容器12に収集されることになる。
紙パックからなる集塵容器12に収集されて一杯になったたゴミは、紙パックを本体ケースから取り外す構造にしておくことにより、簡単に取り外しそのまま捨てることができる。この結果、埃り立つことなくゴミの処理を行なうことができる。
上記実施例では、集塵容器12自体を紙パックで形成するものについて説明したが、紙パックと集塵容器を別体とし、紙パックは筐体の集塵容器に収納可能にして取り替えるタイプのものについて、図3〜図5を参照して説明する。
図3において、図1、図2と同一物には同じ符号を付している。14は紙パックの集塵容器12とは別体である筐体の集塵容器、15は集塵容器14の側面に開口された通気口である。紙パックの集塵容器12は予め筐体の集塵容器14に収納され装着され、サイクロン容器7の下部に配置される。
こで、電気掃除機の掃除使用時は図3の構成であり、その動作は実施例1と同じであるので説明は省略する。掃除終了後は、端部に円錐形の切替蓋10を有する切替弁9を引き上げて、円錐形の切替蓋10サイクロン容器7内のサイクロン筒8の入り口を閉鎖し、逆に、該円錐形の切替蓋10が前記サイクロン容器7から紙パックからなる集塵容器12に塵埃を案内するゴミ通路口11を開放する。
この状態で掃除機の運転を継続すると、空気の流れは、紙パックの集塵容器12を透過し、集塵容器14の側面に開口された通気口15を通過して、フィルタ(図示なし)を透過した後、吸込風路を介して電動送風機4の遠心ファンに吸い込まれて、電動送風機4のモータ内を冷却した後、本体ケース1の外部に排気される。そのため、サイクロン容器7の底面に堆積されたゴミ13はゴミ通路口11を通って紙パックの集塵容器12に収集されることになる。
紙パックの集塵容器12に収集されて一杯になったたゴミは、図4のように、筐体の集塵容器14ごと引き出し、引き出しが完了して図5に示す状態になった後、紙パック12を集塵容器14から取り外してそのまま捨てる。次に、新たな紙パック12を集塵容器14に装着して再びサイクロン容器7の下部に配置される。
この結果、紙パックを筐体の集塵容器に収納して装着することにより、紙パックの取り付けを確実にし、ゴミ収集時の強度を確保でき、紙パックの取り外しを容易にすることができる。そして、埃り立つことなくゴミの処理を行なうことができる。
本発明に用いたゴミ処理手段は全てのサイクロン方式の電気掃除機におけるゴミ処理手段として適用できる。
本発明の電気掃除機の断面図(掃除使用時)。 本発明の電気掃除機の断面図(掃除後のゴミ処理時)。 本発明の他の電気掃除機の断面図(掃除使用時)。 本発明の他の電気掃除機の断面図(掃除後の集塵容器の取出途中)。 本発明の他の電気掃除機の断面図(掃除後の集塵容器の取出完了)。 従来のサイクロン式集塵容器図。
符号の説明
1 本体ケース
2 集塵室
3 送風機室
4 電動送風機
5 排出口
6 吸込口
7 サイクロン容器
8 サイクロン筒
9 切替弁
10 切替弁の切替蓋
11 ゴミ通路口
12 紙パックの集塵容器
13 ゴミ
14 筐体の集塵容器
15 集塵容器の側面通気口
20 サイクロン容器
21 有底筒状の集塵容器

Claims (3)

  1. 本体ケース内に集塵室、電動送風機収納室を有し、集塵室で吸い取った塵挨と空気をサイクロン方式で分離する電気掃除機において、集塵室には上部のサイクロン容器と下部の集塵容器とが設けられ、前記サイクロン容器の底部には前記サイクロン容器から前記集塵容器に塵埃を案内する通路が設けられ、前記通路を開閉する切替弁により空気の流路を変えることによって、前記サイクロン容器に溜まった塵挨を紙パックでなる集塵容器の方に移動可能にし、前記集塵容器は本体ケース内の集塵室より取出し可能にしたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記サイクロン容器には吸気通路を形成するサイクロン筒を有し、前記切替弁は端部に円錐形の切替蓋を有し、該切替弁の操作により該円錐形の切替蓋が前記サイクロン容器から前記集塵容器に塵埃を案内する通路の開閉と該サイクロン筒の開閉を行なうようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記紙パックは筐体の集塵容器に収納可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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