JP2005087083A - 浄化用フィルター及びその製造法並びに同フィルターの保存法 - Google Patents
浄化用フィルター及びその製造法並びに同フィルターの保存法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005087083A JP2005087083A JP2003324000A JP2003324000A JP2005087083A JP 2005087083 A JP2005087083 A JP 2005087083A JP 2003324000 A JP2003324000 A JP 2003324000A JP 2003324000 A JP2003324000 A JP 2003324000A JP 2005087083 A JP2005087083 A JP 2005087083A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cotton
- bacteria
- filter
- carbonized
- carbonized cotton
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
Abstract
【解決手段】 木綿を原料とし、焼成して得られた炭化綿からなり、炭化綿に菌を着床、固定化させたことを特徴とする魚及び水棲動物の浄化用フィルター並びに硝化細菌が生育する浄化槽に炭化綿を挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする浄化用フィルターの製造方法。
【選択図】 図6
Description
アンモニアを分解する細菌には、アンモニア酸化菌(亜硝酸菌)があり、アンモニアを好気的な条件で酸化し亜硝酸を生成する。アンモニア酸化菌と共生に近い状態で繁殖する亜硝酸酸化菌(硝酸菌)が、亜硝酸を代謝して硝酸を生成する。亜硝酸も毒性が強く、これら二つの細菌群は比較的毒性の薄い硝酸にすることで魚や水棲動物の飼育を容易にする。
NH3(アンモニア)+ 3/2O2(酸素)→ NO2 -(亜硝酸イオン) + H2O(水)+ H+(水素イオン)となる。水素イオンの生成はpHの低下に繋がる。
亜硝酸酸化菌の働きを化学式で表わすと、次の2段階の反応である。
(1)NO2 -(亜硝酸イオン) + H2O(水) → NO3 -(硝酸イオン) + 2H+(水素イオン) + 2e-(電子イオン)
(2)2H+(水素イオン) + 2e-(電子イオン) + 1/2O2 → H2O
これらをまとめて表わすと、
NO2 -(亜硝酸イオン) + 1/2O2(酸素) → NO3 -(硝酸イオン)となり、pH低下は従ってアンモニア酸化の時にのみ起こることが解る。
硝化反応が共役されて、順調に反応が進む場合には、上記反応は一括されて、NH3 (アンモニア) + 2O2(酸素) → NO3 -(硝酸イオン) + H2O(水) + H+(水素イオン)と表わすことができる。
硝化菌により生成された硝酸は、次いで脱窒菌と言うシュードモナス属に代表される通性嫌気性細菌によって窒素ガスに変換され、空気中に排出するので、魚や水棲動物が排泄したアンモニアは、この段階で完全に除かれる。しかしながら、この脱窒作用は無酸素状態でのみ起こる。
一般の水槽では、嫌気的な条件を作り出すことが困難な為、多くの場合には硝化作用だけをさせる浄化槽を用いている。水草を水槽内に飼育する環境があれば、硝酸は水草により取り込まれる為に強いて必要な段階でもない。
また、水中の嫌気性菌には、硝酸塩を還元して亜硝酸にしたり、硫化水素を発生する属も多数存在するので、脱窒作用を一般の水槽に取り入れるのを難しくしている。
脱窒菌は初期には嫌気状態で炭素源を利用しながら硫化水素を発生したりすることから、一層この脱窒作用を水槽に導入するのを困難にしている。
多くは自然に外界あるいは魚、水棲動物自身の持込み等で繁殖して均衡が出来上がって行くものであると考えられている。
約3ヶ月から半年の期間が一般的である。従って、最適条件になるにはそれ相応の日数が掛かるのである。
長い浄化槽の形成期間の為、時として、雑菌が繁殖してしまう場合がある。この場合には汚物がさらに分解され、危険な硫化水素などになってしまうことを意味する。また異臭が激しい場合もある。
魚の維持には輸送期間だけ魚を健康に保てれば良いので、硝化作用だけがあれば十分であるが、それでも浄化装置は大型で重量がある。軽量で小型の浄化槽が求められている。また、活魚車はその都度海水を入れ替えているので、浄化槽もすぐに使用可能な、活性あるものが必須である。
炭化した繊維を利用した技術として、冷蔵庫用脱臭兼鮮度維持剤及びその収納ケース(例えば、特許文献1参照)、微小炭素繊維懸濁液および微小炭素繊維含有塗料(例えば、特許文献2参照)、植物資材による脱臭能、イオン交換能、触媒能を有する炭化物製造方法(例えば、特許文献3参照)が開示されている。
しかし、これらは全て目的・課題が異なり、浄化槽に適用できる十分な機能を備えていない。
本発明は、この知見に基づいて、
1. 木綿を原料とし、焼成して得られた炭化綿からなり、炭化綿に菌を着床、固定化させたことを特徴とする魚及び水棲動物の浄化用フィルター。
2. 魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌によって分解浄化するフィルターであることを特徴とする1に記載の浄化用フィルター。
3. 炭化綿の原料として、木綿、木綿の不織布若しくは織布又は木綿糸、あるいは脱脂綿を用いることを特徴とする1〜2に記載の浄化用フィルター。
4. 菌に天然の硝化細菌(亜硝酸菌及び硝酸菌)を用い、炭化綿に着床させたことを特徴とする1〜3のいずれかに記載の浄化用フィルター。
5. 木綿を不活性ガス雰囲気で、木綿の完全な熱分解温度を越える380°C〜900°Cで加熱焼成することことを特徴とする1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
6. 硝化細菌が生育する浄化槽に炭化綿を挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
7. 硝化細菌が生育する浄化槽に炭化綿を挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする浄化用フィルターの製造方法。
8. 硝化細菌を独立して培養し、炭化綿を培養液に浸漬することにより、着床させ、固定化することを特徴とする浄化用フィルターの製造方法。
9. 硝化細菌を独立して培養し、炭化綿を培養液に浸漬することにより、着床させ、固定化することを特徴とする1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
10. 硝化細菌を生きたまま炭化綿に着床させて保存することを特徴とする1〜9のいずれかに記載の浄化用フィルターの保存方法を提供するものである。
従って、この炭化綿を硝化菌着床材として利用し、活性の高い活きた硝化菌を水棲動物用の水槽浄化に利用するものである。
すなわち、木綿を焼成して得た炭化綿が有効であり、特に平均直径5〜15μmの長繊維の集合体からなる炭化綿、平均長さ0.5cm〜5cmの長繊維の集合体からなる炭化綿、3〜9M(Micronaire)の炭化綿、木綿から炭化綿への直径方向の収縮率が15〜30%であり、かつ焼成後の炭化綿が炭化セルロースの二重構造を備えている炭化綿が特に効果的である。
また、本発明の炭化綿を製造する場合、木綿を脱気した後、不活性ガスを毎分1〜10リットルの流量で通過させながら焼成するのが有効である。不活性ガスとしては、窒素あるいはアルゴンを使用する。
このような炭化綿に菌を着床、固定化させて魚及び水棲動物の浄化用フィルターとする。菌としては天然の硝化細菌(亜硝酸菌及び硝酸菌)を使用することができる。
このフィルターは、魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌によって分解浄化する。炭化綿は特異的に硝化菌を着床固定できることが確認された。これによって、硝化菌着床炭化綿を魚あるいは水棲動物用水槽のアンモニア浄化の素材として利用し、効率的な浄化を可能とするものである。
これによって、発生する微粉末の流出を防ぐことが可能となる。また、これは不織布などを利用することにより、効率的な微粉末の除去が可能となる。
さらに、浄化用フィルターの保存に際しては、硝化細菌を生きたまま炭化綿に着床させて保存することもできる。
このように、本発明の浄化用フィルターは、菌を吸着、固定化する着床材として抜群の性能を持つだけでなく、硝化細菌の培養・保存が容易であり、軽量であり、取扱いが簡単であるという優れた特徴を有する。
[菌着床に適した焼成条件について]
炭化綿は幅広い温度範囲で焼成が可能である。様々な温度で焼成した炭化綿は温度が高くなればなるほどグラファイト化が進む。菌を着床固定する能力はどの焼成温度で調製するのが良いかを調べた。
検討に用いた炭化綿は400°C、500°C、600°C、700°C、800°C、900°Cで6時間、無酸素状態で焼成したものを用いた。
カラムにLBで一晩培養した大腸菌(Escherichia coli C600株)液、水浄化で一般に用いられている光合成細菌(海水及び淡水で培養したもの)をそれぞれ10mL荷重し、自然落下で通し、カラムに通す前の菌液と、カラムに通したろ液の濁度(OD)を、光電光度計で、それぞれ660nmで測定し、濁度の低下から着床量を推定した。
この結果を、図1に示す。ろ液の濁度の変化は、焼成温度の違う炭化綿の間ではほとんど見られず、焼成温度は炭化が完全である範囲であるならば、どれでも同じような効果があることが確認できた。
[菌着床条件について(その1)]
炭化綿が菌着床に優れた素材であるかどうかを検証する為、菌に大腸菌を用い、カラムを用いて炭化綿に着床固定できるかどうかを調べた。
カラムは実施例1で示したと同様に、10mLのシリンジを用い、700°Cで焼成した炭化綿1gを詰めて作成した。これをカラムスタンドに固定し、上から対数増殖期にある大腸菌(Escherichia coli C600株)液10mLを荷重した。自然落下によってろ液を回収した。
図2に示すように、1回目の荷重では炭化綿に菌が吸着して、ろ液は濁度が低下した。荷重を繰返すと、ろ液には荷重した大腸菌液がそのまま出て来た。荷重2回目で、ほぼ炭化綿の飽和が達成された。
十分過重を繰返した後、0.85%の生理食塩水10mLを荷重し、カラムを洗浄した。着床固定されていない菌はこの洗浄によってろ液に回収された。
図6中、矢印が典型的な固定化された大腸菌像である。炭化綿表面の糸屑のような繊維は、試料作成時に真空下で破砕された細胞残渣である。
次に、高濃度の食塩水で洗浄し、着床大腸菌が溶出したと思われる炭化綿を取り出し、この炭化綿に2%過酸化水素水を滴下すると酸素が激しく発生した。理由は、大腸菌の持つカタラーゼの活性が過酸化水素水を分解したためである。
菌の着床していない炭化綿に、過酸化水素水を作用させても何の変化もない。このことは、洗浄した菌が未だ炭化綿に固定化していることを意味する。従って、炭化綿には大腸菌が電気的な結合をする他、別の様式でも結合し、固定化されていることが示唆された。
[菌着床条件について(その2)]
硝化が盛んな魚水槽を用い、水槽中に炭化綿を設置して、自然着床する条件を調べた。
硝化菌を炭化綿に着床固定するため、海水魚(黒ソイ)を飼育している水槽(500L)の浄化槽に炭化綿を入れ、放置した。この水槽では十分硝化作用が行なわれ、安定した水質を保っていた。
この操作で、炭化綿に硝化菌が着床するかどうかを定期的に取り上げアンモニア分解能を調べた。
符号4は硝化菌着床炭化綿、符号5はエアポンプ、符号6はエアストーン、符号7は水量調節用バルブであり、破線は水の循環経路を示す。
図4Aに、その結果を示す。炭化綿フィルター3は、着床時間が長くなればなる程アンモニアを硝化し、亜硝酸を硝酸に酸化することが明らかになった。炭化綿を挿入後、約1ヶ月で菌が飽和に着床固定することが判った。
[菌着床条件について(その3)]
硝化が盛んな魚水槽を用い、水槽中に炭化綿の他、市販の水槽用着床不織布(ポリエステル)、木綿、活性炭を設置して、これらの素材に自然着床するか否かを比較した。
硝化菌を上記素材に着床固定するため、実施例3と同様にして、海水魚(黒ソイ)を飼育している水槽(500L)の浄化槽にそれぞれの素材を入れ、放置した。
この操作で、異なった素材に硝化菌が着床するかどうかを定期的に取り上げアンモニア分解能を調べた。
それぞれの素材は湿重量50gを計り取り、十分海水で洗浄した後、不織布の袋(お茶パック)に入れ、フィルターを作った。実施例3と同様に図3に示す装置を用い、一定量のアンモニア水(4mg/L)を浄化させ、アンモニア、亜硝酸、硝酸量をそれぞれ定量した。
一方、炭化綿では図4Bで示したように、24時間後ではアンモニアが減少し、亜硝酸および硝酸が増加した。このことは、実験に用いた素材のうち、炭化綿だけが、効率良く硝化菌を着床したことを示しており、他の素材ではほとんど着床が見られなかったことを意味している。
[アンモニア分解について]
魚水槽で自然着床した硝化菌フィルターを用いて、アンモニア水への効果を調べた。実施例3で示した水槽中に約1ヶ月挿入して着床させた硝化菌フィルターを、水槽の循環システムに入れ、2.5mg/Lのアンモニア水を処理し、その濃度変化を経時的に調べた。
同時に亜硝酸、硝酸の濃度も測定した。装置は、図3と同様の装置を使用した。その測定結果を図5(A〜C)に示す。
コントロールでは炭化綿のみの吸着効果が若干のアンモニア低下を示しており、菌による酸化とは異なったパターンを示している。
図5Bで示した亜硝酸量は、アンモニアが酸化されて消費されるのと同調的に増加しており、8時間経過した時点で増加率は下がり徐々に一定に近付いた。このことはアンモニア酸化細菌が働いていることを示している。
図5Cでは、硝化の最終産物である硝酸の増加が経時的に進んでおり、ほぼ直線的に増加していることが判る。このことは亜硝酸酸化細菌も機能していることを示しており、硝化細菌着床炭化綿の生物的な機能が十分に働いていることが判った。
[魚水槽の浄化試験及び評価について]
魚水槽で自然着床した硝化菌フィルターを用いて、実際の魚を限られた容量の海水下に入れ、その浄化能力を調べた。魚(黒ソイ)1尾ずつを水槽に入れ、人工海水8Lを充填した。
着床炭化綿フィルターを魚飼育水槽から切り出し(湿重量約3.5g、乾燥重量で約1g)、よく絞った後、不織布の袋に入れ、浄化用フィルターに充填した。水循環はポンプにより行ない、常に通気しながら飼育を行なった。装置は図3と同様のものを使用した。
なお、炭化綿単独で用い、吸着の特性だけで使用した場合には、循環水の炭化綿通過効率が良非を決定していた。
コントロールのアンモニア量は、図7Aに示すように時間に比例して増加していたが、本発明のフィルターを備えた水槽では、始め僅かに増加したが、時間の経過と共に徐々に低下し、2日目にはほとんど検出限界以下になった。この状態は1週間以上保持できた。
フィルターを備える水槽ではアンモニアが亜硝酸菌により酸化され、亜硝酸量は初期には増加するが、1日経過後に、今度は硝酸菌により酸化を受け低下した。図7Bに示すように、3日目以降1週間に渡り、この量が維持されていた。
硝酸量については、図7Cに示すように、コントロールでは菌が不在の為、硝化反応が起こらず、全く検出されなかったが、フィルターを備える水槽では亜硝酸菌、硝酸菌がただちに活性を示した為に、硝酸量は増加した。1週間の間増加を続けた。
アンモニアの減少は明確に示され、亜硝酸菌が着床していることが示された。さらに、硝酸の増加から、硝酸菌も着床していることが示された。このように、硝化細菌は両方とも着床固定していることが検証された。
[魚輸送への応用について]
魚水槽で自然着床した硝化菌フィルターを用いて、実施例5とは異なり、ポンプフィルターを用いず、着床フィルターを水槽に浮かせ、通気のみで魚を飼育した。
8Lの海水を入れた水槽を用い、硝化菌フィルターは魚飼育水槽から切り出し(湿重量約3.5g、乾燥重量で約1g)、よく絞った後、不織布の袋に入れ、水槽中に浮かせた。黒ソイ(約600g)を一尾ずつ入れ、一定時間経過後に魚の生存、及び海水のアンモニア、亜硝酸、硝酸のレベルを測定した。
しかし、アンモニア量は一時上昇したが、再び低下し、一定値に留まり(図8A)、それと同調して亜硝酸量が増え、その経緯も一時上昇後、低下した(図8B)。硝酸量も徐々に増え、硝酸菌は水浄化に働いていることが示された(図8C)。
[菌着床炭化綿の保存について]
魚水槽で自然着床した硝化菌フィルターを用い、冷蔵保存し、一定期間経過後に取り出し、実施例4に示したと同様にアンモニア処理能力を調べた。
すなわち、魚水槽で1ヶ月間自然着床した炭化綿フィルターを湿重量約50g取り出し、良く絞って水気を切ったものをビニール袋に入れシール密閉した。これを冷蔵庫内で保存し、1日、2日、4日、8日、15日、30日、60日目毎に取り出して、硝化菌フィルターを、水槽の循環システムに入れ、4mg/Lのアンモニア水を24時間処理し、その濃度変化を調べた。同時に亜硝酸、硝酸の濃度も測定した。
装置は図3に示すものと同様の装置を使用した。この結果、冷蔵保存した場合には、その活性は約2ヶ月の間保持されることが判った。従って、着床硝化菌は冷蔵にすると少なくとも約2ヶ月に渡って安定に保存されることが示された。
2 ポンプ
3 炭化綿(浄化)フィルター
4 硝化菌着床炭化綿
5 エアポンプ
6 エアストーン
7 水量調節用バルブであり、破線は水の循環経路を示す。
Claims (10)
- 木綿を原料とし、焼成して得られた炭化綿からなり、炭化綿に菌を着床、固定化させたことを特徴とする魚及び水棲動物の浄化用フィルター。
- 魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌によって分解浄化するフィルターであることを特徴とする請求項1に記載の浄化用フィルター。
- 炭化綿の原料として、木綿、木綿の不織布若しくは織布、木綿糸又は脱脂綿を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の浄化用フィルター。
- 菌に天然の硝化細菌(亜硝酸菌及び硝酸菌)を用い、炭化綿に着床させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浄化用フィルター。
- 木綿を不活性ガス雰囲気で、木綿の完全な熱分解温度を越える380°C〜900°Cで加熱焼成することことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
- 硝化細菌が生育する浄化槽に炭化綿を挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする浄化用フィルターの製造方法。
- 硝化細菌が生育する浄化槽に炭化綿を挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
- 硝化細菌を独立して培養し、炭化綿を培養液に浸漬することにより、着床させ、固定化することを特徴とする浄化用フィルターの製造方法。
- 硝化細菌を独立して培養し、炭化綿を培養液に浸漬することにより、着床させ、固定化することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
- 硝化細菌を生きたまま炭化綿に着床させて保存することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の浄化用フィルターの保存方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003324000A JP2005087083A (ja) | 2003-09-17 | 2003-09-17 | 浄化用フィルター及びその製造法並びに同フィルターの保存法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003324000A JP2005087083A (ja) | 2003-09-17 | 2003-09-17 | 浄化用フィルター及びその製造法並びに同フィルターの保存法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005087083A true JP2005087083A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34454874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003324000A Pending JP2005087083A (ja) | 2003-09-17 | 2003-09-17 | 浄化用フィルター及びその製造法並びに同フィルターの保存法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005087083A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007041994A2 (de) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Söll Gmbh | Verfahren zum einleiten von mikrobiologischen prozessen in künstlichen gewässern |
JP2014519332A (ja) * | 2011-06-09 | 2014-08-14 | ティー.エフ.エイチ.パブリケーションズ、インコーポレーテッド | ナノ繊維を含む水槽フィルタ媒体 |
CN107881164A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-04-06 | 郭鹭超 | 一种固定化微生物和此固定化微生物的制备方法及应用 |
CN110818067A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-02-21 | 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 | 硝化菌和光合细菌共生的对虾养殖尾水处理系统 |
EP3583843A4 (en) * | 2017-02-17 | 2020-12-16 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | AQUACULTURE SYSTEM AND MANUFACTURING METHOD FOR AQUATIC ORGANISMS |
-
2003
- 2003-09-17 JP JP2003324000A patent/JP2005087083A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007041994A2 (de) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Söll Gmbh | Verfahren zum einleiten von mikrobiologischen prozessen in künstlichen gewässern |
WO2007041994A3 (de) * | 2005-10-07 | 2007-08-09 | Soell Gmbh | Verfahren zum einleiten von mikrobiologischen prozessen in künstlichen gewässern |
JP2014519332A (ja) * | 2011-06-09 | 2014-08-14 | ティー.エフ.エイチ.パブリケーションズ、インコーポレーテッド | ナノ繊維を含む水槽フィルタ媒体 |
EP3583843A4 (en) * | 2017-02-17 | 2020-12-16 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | AQUACULTURE SYSTEM AND MANUFACTURING METHOD FOR AQUATIC ORGANISMS |
CN107881164A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-04-06 | 郭鹭超 | 一种固定化微生物和此固定化微生物的制备方法及应用 |
CN110818067A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-02-21 | 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 | 硝化菌和光合细菌共生的对虾养殖尾水处理系统 |
CN110818067B (zh) * | 2019-11-28 | 2022-02-11 | 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 | 硝化菌和光合细菌共生的对虾养殖尾水处理系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Lin et al. | The potential use of constructed wetlands in a recirculating aquaculture system for shrimp culture | |
Ranjan et al. | Schmutzdecke-a filtration layer of slow sand filter | |
Peng et al. | Effects of plants and temperature on nitrogen removal and microbiology in a pilot-scale integrated vertical-flow wetland treating primary domestic wastewater | |
CN104694525B (zh) | 一种耐盐耐冷复合菌种固定化方法与应用 | |
Holan et al. | Intensive rearing of cod larvae (Gadus morhua) in recirculating aquaculture systems (RAS) implementing a membrane bioreactor (MBR) for enhanced colloidal particle and fine suspended solids removal | |
KR20150037909A (ko) | 암모니아성 질소 함유 물(水)의 저온처리 방법 및 장치 | |
EP0836644A1 (en) | Means and process for nitrate removal | |
JP2599834B2 (ja) | 水質改善方法 | |
Dey Chowdhury et al. | Vermifiltration: Strategies and techniques to enhance the organic and nutrient removal performance from wastewater | |
JP2005087083A (ja) | 浄化用フィルター及びその製造法並びに同フィルターの保存法 | |
JP3426158B2 (ja) | 複合微生物菌群の添加増殖装置 | |
JP2000126794A (ja) | 水棲生物飼育装置及び飼育水浄化法 | |
KR20200073366A (ko) | 고순도 순환여과시스템을 이용한 아쿠아포닉스장치 | |
WO2018190772A1 (en) | Composition for aquaculture | |
JP3553253B2 (ja) | 生物硝化脱窒方法 | |
JP2009072702A (ja) | 鉄分回収装置及び鉄分回収方法並びに植生材料 | |
JP2005117925A (ja) | 魚及び水棲動物の水槽浄化用フィルター、同浄化用フィルターの製造方法、浄化用フィルターの保存方法及び魚及び水棲動物の水槽の浄化方法 | |
JP4489495B2 (ja) | 魚介類の飼育方法及びその方法に用いる魚介類の飼育装置 | |
Yamashita et al. | Nitrate-removal activity of a biofilm attached to a perlite carrier under continuous aeration conditions | |
CN113603229A (zh) | 一种生活污水的脱氮除磷方法 | |
JP3553252B2 (ja) | 耐塩性アンモニア酸化細菌 | |
KR20170101449A (ko) | 연안 표층 퇴적물 개선제 | |
JP3316487B2 (ja) | 水棲生物飼育水浄化システム | |
CN107250055A (zh) | 液体处理方法以及液体处理装置 | |
US20070075018A1 (en) | Method and product for the residential and commercial aquatic environment |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070330 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070731 |