JP2005117925A - 魚及び水棲動物の水槽浄化用フィルター、同浄化用フィルターの製造方法、浄化用フィルターの保存方法及び魚及び水棲動物の水槽の浄化方法 - Google Patents

魚及び水棲動物の水槽浄化用フィルター、同浄化用フィルターの製造方法、浄化用フィルターの保存方法及び魚及び水棲動物の水槽の浄化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】魚あるいは水棲動物の排出するアンモニアを効果的に除去でき、炭化綿に着床した硝化菌の働きによって、水槽をセットしてすぐに使用が可能であり、浄化用に特別な装置なしに、通気のみ、あるいは充填酸素のみで、十分な浄化を行なう魚あるいは水棲動物用水槽の浄化用フィルター及びにその製造方法並びに浄化用フィルターの保存方法を提供する。
【解決手段】 木綿を原料とし、焼成して得られた炭化綿からなり、該炭化綿に菌を着床、固定化させ、シート化したことを特徴とする魚及び水棲動物の水槽浄化用フィルター。
【選択図】 図2

Description

本発明は、魚あるいは水棲動物用水槽を効率良く浄化できる、魚及び水棲動物の水槽浄化用フィルター、同浄化用フィルターの製造方法、浄化用フィルターの保存方法及び魚及び水棲動物の水槽の浄化方法に関する。
水槽は飼育している魚の排泄物、残餌などで常に汚染されている閉鎖系の環境を作っている。また、魚を活魚として運ぶ活魚車などは、閉鎖された環境の元で輸送するものであり、水槽を備えている。また、一部では、通気をしながら、あるいは密閉容器(ビニール袋など)に活魚を入れて輸送する場合がある。
多くの場合、据え置きの水槽には浄化装置が備えられている。浄化装置は、基本的には、ポリエステル繊維などの素材に、自然に発生するアンモニア酸化菌および亜硝酸酸化菌を増殖、着床させ、おのおのの酸化作用を利用してアンモニアを比較的無害な硝酸に変化させて、安定な水質を維持させるものである。
毒性の強いアンモニアは、アンモニア酸化菌(亜硝酸菌)によって、好気的な条件下で酸化され亜硝酸に変化する。亜硝酸も毒性があるが、アンモニア酸化菌と共生に近い状態で繁殖する亜硝酸酸化菌(硝酸菌)が、亜硝酸を代謝して硝酸を生成する。これら二つの細菌群は共役した働きで、アンモニアを比較的毒性の薄い硝酸にすることで魚や水棲動物の飼育を容易にする。
アンモニア酸化菌にはニトロソモナス属に代表される好気性細菌があり、淡水では約1日に1分裂する。亜硝酸酸化菌にはニトロバクター属に代表される好気細菌があり、淡水では2日で1分裂する。両者を合わせて硝化菌と呼び、現在9属12種が知られている。
アンモニア酸化菌の働きを化学式で示すと、NH3(アンモニア)+ 3/2O2(酸素)→ NO2 -(亜硝酸イオン) + H2O(水)+ H+(水素イオン)となる。水素イオンの生成によりpHは低下する。
亜硝酸酸化菌の働きを化学式で表わすと、次の2段階の反応で表せる。
(1)NO2 -(亜硝酸イオン) + H2O(水) → NO3 -(硝酸イオン) + 2H+(水素イオン) + 2e-(電子イオン)
(2)2H+(水素イオン) + 2e-(電子イオン) + 1/2O2 → H2O
これらをまとめて表わすと、NO2 -(亜硝酸イオン) + 1/2O2(酸素) → NO3 -(硝酸イオン)となり、pH低下は従ってアンモニア酸化の時にのみ起こることが理解できる。
2種の細菌の硝化反応が共役されて、反応が進む場合には、上記反応は一括されて、NH3 (アンモニア) + 2O2(酸素) → NO3 -(硝酸イオン) + H2O(水) + H+(水素イオン)と表わすことができる。
理想的な状態では、硝化菌により生成された硝酸は、さらに脱窒菌であるシュードモナス属に代表される通性嫌気性細菌によって、無酸素状態で窒素ガスに変換され、空気中に排出するので、魚や水棲動物が排泄したアンモニアは、この段階で完全に除かれる。
酸素が十分ある場合、この通性嫌気性菌は酸素を利用して有機物を産生するが、酸素が不足する場合には、硝酸を代謝して必要な酸素を取り出し窒素ガスを放出する。硝酸を代謝する時には糖あるいはアルコールなどの炭素源が必要である。このような条件を作り出すことが困難な為、一般の水槽では硝化菌だけを繁殖させる浄化槽を用いている。
新しく水槽を立ち上げる際に、硝化菌液が市販されており、添加するように勧めている。しかし、立ち上げ初期に菌の添加を行なっても、栄養源が順番に分解されて行く過程毎に、異なった菌の活性が必要なために、荷重される栄養源(汚物)の量及び種類により独特の菌種、菌量比で構成されて行く。多くは自然に外界あるいは魚、水棲動物自身の持込み等で繁殖して均衡が出来上がって行くものであると考えられている。
また、硝化菌であるアンモニア酸化菌と亜硝酸酸化菌の増殖速度がそれぞれ異なる為、両者が共生状態になるまでにアンバランスな水質となり、均衡の取れた水槽になる為には頻繁な水替えと時間が必要であった。
約3ヶ月から半年の期間が一般的である。従って、最適条件になるにはそれ相応の日数が掛かるのである。
活魚輸送は日本の魚産業では流通の要であり、現在までに養殖場から都市部への確立した輸送形態がある。その技術は日々向上しているが、主要な輸送手段は活魚車である。しかしながら、活魚車には浄化槽は設けられていない。
浄化槽は大きな空間を取る事と、魚の輸送密度が高いために、相当な浄化能力が要求されるからである。活魚車の大きさには限界があるので、経済的観点から、浄化槽を設置することは困難である。
活魚車以外の活魚輸送手段は、現在のところ確立していない。すなわち、観賞魚などの場合には、店鋪からビニール袋などに魚を入れ空気あるいは酸素を袋に充填し、運ぶ。短時間の場合にはこのような方法でも輸送は可能であるが、数日に渡る場合には浄化槽がない限り水質の悪化が進み、魚は死滅してしまうので、ほとんど困難である。
魚は輸送期間だけ健康に保てれば良いので、浄化には硝化作用だけがあれば十分であるが、それでも浄化装置は大型で重量がある。軽量で小型の浄化槽が求められている。また、活魚車はその都度海水を入れ替えているので、浄化槽もすぐに使用可能な、活性あるものが必須である。
活魚も含め、水棲動物あるいは稚魚、稚貝の海外からの輸送に当っても浄化槽の設置が困難な為、これらの健康的な状態での輸送は困難であった。この事例にも小型、軽量、そしてすぐに使用可能な浄化槽が求められている。
炭化した繊維を利用した技術として、冷蔵庫用脱臭兼鮮度維持剤及びその収納ケース(例えば、特許文献1参照)、微小炭素繊維懸濁液および微小炭素繊維含有塗料(例えば、特許文献2参照)、植物資材による脱臭能、イオン交換能、触媒能を有する炭化物製造方法(例えば、特許文献3参照)が開示されている。
しかし、これらは全て目的・課題が異なり、浄化槽に適用できる十分な機能を備えていない。
特開平11−230665号公報 特開2000−63700号公報 特開2000−211910号公報
本発明の目的は、魚あるいは水棲動物の排出するアンモニアを効果的に除去でき、炭化綿に着床した硝化菌の働きによって、水槽をセットしてすぐに使用が可能であり、浄化用に特別な装置なしに、通気のみ、あるいは充填酸素のみで、十分な浄化を行なう魚あるいは水棲動物用水槽の浄化用フィルター及びにその製造方法並びに浄化用フィルターの保存方法を提供することである。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、木綿を焼成した炭素繊維材を使用することにより、上記の問題を解決できるとの知見を得た。
本発明は、この知見に基づいて、
1)木綿を原料とし、焼成して得られた炭化綿からなり、該炭化綿に菌を着床、固定化させ、シート化したことを特徴とする魚及び水棲動物の水槽浄化用フィルター
2)魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌によって分解浄化するフィルターであることを特徴とする1記載の浄化用フィルター
3)炭化綿の原料として、木綿シート、木綿の不織布若しくはタオル又は脱脂綿シートを用いることを特徴とする1又は2記載の浄化用フィルター
4)菌着床後のシート状炭化綿を、不織布、メッシュ等の柔軟性のある被いで被覆、若しくは強度のあるメッシュで被覆した自立型パネル又は浮力のある多孔性球体等の容器に挿入したことを特徴とする1〜3のいずれかに記載の浄化用フィルター
、を提供する。
本発明は、また
5)菌に天然の硝化細菌(亜硝酸菌及び硝酸菌)を用い、炭化綿シートに着床させたことを特徴とする1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルター
6)木綿を不活性ガス雰囲気あるいは、無酸素雰囲気で、木綿の完全な熱分解温度を越える380°C〜900°Cで加熱焼成することことを特徴とする1〜5のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法
7)菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする1〜5のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法
8)硝化細菌が生育する浄化槽に、前記炭化綿シート、自立型パネル又は多孔性球体等の容器炭化綿シートを挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする4又は5に記載の浄化用フィルターの製造方法
9)硝化細菌を自立して培養し、この培養液に炭化綿シート、自立型パネル又は多孔性球体等の容器炭化綿シートを浸漬することにより、菌を炭化綿繊維表面、着床させ、固定化することを特徴とする1〜8のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法
10)硝化細菌を生きたまま炭化綿シート、自立型パネル又は多孔性球体等の容器炭化綿シートに着床させ、アンモニア液などに浸して保存することを特徴とする1〜8のいずれかに記載の浄化用フィルターの保存方法
、を提供する。
本発明は、また
11)菌を着床させた炭化綿シート又は炭化綿パネルを、水槽の内側の壁又は底に貼付又は固着するか、若しくは水槽の間仕切りとするか、又は水面に浮かせること特徴とする魚及び水棲動物の水槽の浄化方法。
12)不織布等で被覆したシート状の菌着床炭化綿を浮力のある多孔性球体等の容器に挿入して、水槽内の水面に浮かせることを特徴とする魚及び水棲動物の水槽の浄化方法。
13)菌着床炭化綿シート若しくは炭化綿パネル又は菌着床炭化綿シートを挿入した多孔性球体等の容器を水槽に設置し、通気のみで水循環させ、魚又は水棲動物の排泄アンモニアを菌着床炭化綿に衝突させ酸化させて浄化することを特徴とする水棲動物の水槽の浄化方法。
14)菌着床炭化綿のシート若しくは自立型パネル又は菌着床炭化綿シートを挿入した多孔性球体等の容器及び固体の酸素発生源を密閉容器又はビニール袋に入れ、魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌着床炭化綿に作用させながら運搬することを特徴とする魚及び水棲動物の水槽の浄化方法
、を提供する。
本発明の硝酸菌着床フィルターは、水槽に特別な浄化装置を必要とせず、通気のみにより、浄化の効力がすぐに発揮させる事が出来、フィルターを設置後直ちに、魚水槽の有害なアンモニアを効率良く酸化除去することが出来、引き続く亜硝酸も酸化分解し、硝酸までの酸化分解を発揮出来るという優れた効果を有する。
さらに、通気さえ行なわず、市販の固体酸素(過酸化カルシウム)を併用することにより、密閉状態で魚を保存することが可能となるため、魚輸送に通常の運送方法を利用することが可能となる効果を有する。
本発明者は、鋭意検討した結果、本発明の浄化用フィルターに使用する木綿を焼成した炭化綿は、菌を特異的に吸着、固定化する着床材として抜群の性能を持つことを突き止めた。このことは先願「浄化用フィルター及びその製造法並びに同フィルターの保存法」で提案した。
この炭化綿の抜群の硝化菌着床能力と硝化菌の活性を利用し、これをパネル化してより簡易な浄化システムを構築した。すなわち、浄化槽を持たず、通気のみでパネルに水を接触させ浄化するか、あるいは通気すらなしに、過酸化カルシウム石(市販)を水中に投じて、酸素を供給し、魚あるいは輸送中の揺れのみでパネルに水を接触させて浄化するものである。
このパネルを作成するための炭化綿は、木綿を焼成して得た炭化綿が有効であり、特に平均直径5〜15μmの長繊維の集合体からなる炭化綿、平均長さ0.5cm〜5cmの長繊維の集合体からなる炭化綿、3〜9M(Micronaire)の炭化綿、木綿から炭化綿への直径方向の収縮率が15〜30%であり、かつ焼成後の炭化綿が炭化セルロースの二重構造を備えている炭化綿が特に効果的である。
炭化綿の原料としては、木綿、木綿の不織布若しくはタオルを用いる。特に木綿の繊維長が15mm以上であり、未加工の木綿又は脱脂綿を使用するのが望ましい。このような木綿を原料とし、焼成して得られた炭化綿は、菌を着床固定する顕著な効果を示す。
本発明の浄化用フィルターの製造に際しては、木綿を低酸素あるいは不活性ガス雰囲気で、木綿の完全な熱分解温度を越える380°C〜900°Cで加熱焼成する。焼成に際しては、特に焼成炉の昇温速度が毎時20〜200°Cとし、焼成温度到達後、10〜20時間保持することが望ましい。
また、本発明の炭化綿を不活性ガス雰囲気で製造する場合、木綿を脱気した後、不活性ガスを毎分1〜10リットルの流量で通過させながら焼成するのが有効である。不活性ガスとしては、窒素あるいはアルゴンを使用する。
さらに、本発明のフィルターとしての有効な繊維長を保持するために、焼成時の木綿の密度を0.01g/cm以下とすることが望ましい。
このような炭化綿に菌を着床、固定化させて魚及び水棲動物の浄化用フィルターとする。菌としては天然の硝化細菌(亜硝酸菌及び硝酸菌)を使用することができる。
このフィルターは、魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌によって分解浄化する。炭化綿は特異的に硝化菌を着床固定できることが確認された。これによって、硝化菌着床炭化綿を魚あるいは水棲動物用水槽のアンモニア浄化の素材として利用し、効率的な浄化を可能とするものである。
炭化綿の焼成あるいは使用に伴って発生する微粉末は、予め除去することが好ましい。また、使用中においても、目の細かい軽量な容器の中に炭化綿を封入して器具あるいは装置に設置することが望ましい。
これによって、発生する微粉末の流出を防ぐことが可能となる。また、これは不織布などを利用することにより、効率的な微粉末の除去が可能となる。浄化用フィルターの製造に際しては、硝化細菌が生育する浄化槽に炭化綿を挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することができる。また、1又は複数の硝化細菌を自立して培養し、炭化綿を培養液に浸漬することにより、着床させ、固定化することもできる。
パネルは、菌を着床させた炭化綿を薄くシートにして作成する。あるいは、薄いシート化したものに菌を着床させる事もできる。シートとしては、脱脂綿シートを炭化したもの、あるいはタオルを炭化したものが有効である。シート化した硝化菌着床炭化綿は、目の細かい不織布で包む事で利用可能となる。図1A及び図1Bにその作成法を示す。
炭化綿シート2を不織布3で包んで閉じるものである。接着用パネルは、そのままビニールシート1の裏に両面テープで水槽あるいはビニール袋の内側に貼付して用いる。熱シール5で封止することもできる。
合成繊維メッシュ4は魚などの表皮によって、破壊されるのを防ぐ役目がある。以上については、いずれも柔軟性のある材料から作られているので、丸める等の変形が容易にできる。ここに示したのは、一つの例であり、同様の思想で構築されるものは全て、本願に包含されるものである。
自立型パネルを、図2に示す。ネット7はプラスチックなどで出来た硬質のものであり、魚の表皮から菌着床炭化綿シート6を保護する働きと、パネルを自立させる働きがある。自立型パネルは、これを水槽などの壁に立て掛けるか、間仕切りとして用いる。ここに示したのは、一つの例であり、同様の思想で構築されるものは全て、本願に包含されるものである。
さらに、浄化用フィルターの保存に際しては、硝化細菌を生きたまま炭化綿に着床させて保存することもできる。保存は、炭化綿シートをアンモニア液(5mg/L程度)に漬け、室温あるいはそれ以下で氷結しない温度までの範囲で保存が可能である。
このように、本発明の浄化用フィルターは、菌着床炭化綿の抜群の浄化性能を持つだけでなく、通気を行なうだけで浄化が可能であり、特別な浄化槽を必要としないという優れた特徴を有する。また、通気は市販の過酸化水素カルシウムの固形剤を用いることで、炭化綿シートと共存させるだけで、魚を袋や密閉容器内に長期に渡って保存することが可能であるという優れた特徴も有する。
次に、本発明の実施例及び比較例について説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。すなわち、本発明の技術思想に基づく、他の例又は変形は、当然本発明に包含されるものである。
(実施例1)
[菌着床炭化綿のパネルの効果(その1)]
炭化綿シートを図1A)の要領に従って作成し、その効果を調べた。
炭化綿シート(炭化綿の湿重量3g、5cm X 10cm)を8枚用意し、水槽の壁に両面テープで貼付した。海水8Lを入れ、エアストーンを通して十分空気を通気させた。黒ソイ2尾(総重量900g)を入れ、飼育した。
飼育過程での水質変化について調べた。アンモニア、亜硝酸、硝酸の濃度を経時的に測定した結果を図3(シート1)に示す。
何も使用しないコントロールと比べ、格段にアンモニア量が低下していることが確認された。浄化用ポンプを用いた場合よりやや高めに出ているが、実用的に問題となる差ではない。
亜硝酸は48時間目に一時急上昇しているが、72時間から低下を始め、一定レベルに落ち着いた。これは、浄化用ポンプを使った場合の案定置と同様であった。硝酸は当初から順調に増え、亜硝酸菌の活性が浄化用ポンプを用いた場合と変わらない。従って、炭化綿シートは、浄化装置を用いずとも通気だけで、十分な水浄化活性を持つ事が示された。
(実施例2)
[菌着床炭化綿のパネルの効果(その2)]
炭化綿シートを図1B)および図2の要領に従って作成し、その効果を調べた。炭化綿シート(炭化綿の湿重量5g、10cm X 10cm)を2枚ずつ図2のようなパネル2枚に挿入し、水槽の前面および背面に配置した。
実施例1と同様にしてその効果を調べた。その結果を図3(シート2)に示す。実施例1と比べ、アンモニア、亜硝酸とも浄化用ポンプを用いた時より良い結果が得られた。
すなわち、アンモニア量は最も減少したレベルを維持し、亜硝酸の増加も最も少なく、最終的に維持されたレベルも最も低かった。硝酸は浄化用ポンプを用いた場合よりはやや低いが、ほとんど差がないと言える。
従って、パネル形式にするのが、最も効果的であることが確認された。
(実施例3)
[炭化綿シート変型の例]
炭化綿シートは様々な形に変型して使うことができる。その一例を図4に示す。図4は炭化綿シートを多孔性球体等の容器に挿入する製造過程を示す。ポリエチレン製の多孔製のボール8(ゴルフの練習用ボールなど)を利用し、半分に切断した後、内部に硝化菌着床炭化綿シート9を丸めて挿入し、再び接着した。
用いた硝化菌着床炭化綿シートは湿重量で約5gであった。このように作成したボール6個(硝化菌着床炭化綿シートの湿重量計30g)を、海水8L入った水槽中に浮かべた。これに空気を通気し、黒ソイ2尾(総重量約900g)を入れ、飼育した。
飼育過程での水質変化について調べた。アンモニア、亜硝酸、硝酸の濃度を経時的に測定した結果を図3(シート3)に示す。アンモニアは、炭化綿シートを用いた時とほぼ同様のレベルを保っていた。亜硝酸も72時間目でやや増加したが、以降は低下し安定した。そのレベルは浄化ポンプを用いた場合とほぼ同じであった。
また、硝酸濃度は、他の例と変わらず、順調に増加した。おのおののレベルの変化は、炭化綿シートを用いた場合に酷似していた。従って、ボールを用いても炭化綿シートと同じ効果が得られることが確認された。
通気により水流が生じるが、ボールは良く回転し、炭化綿シートに海水が十分行き渡っていることも確認された。ボールを用いる事で、魚の量、水槽の大きさなどに、簡単に対応が可能である。
(実施例4)
[輸送実験の例]
魚が健康に維持される条件には水質保持の他、十分な酸素の供給である。水質保持には硝化菌着書炭化綿シートが有効であるが、酸素の供給には、固体の酸素発生源として市販の固形酸素(過酸化水素カルシウム)が有効である。固形酸素で酸素を供給しながら、硝化菌着床炭化綿シートの水浄化を行なう事で、長期の魚輸送が可能である。
図5Aに示すような、プラスチック製ネットを用いてパネル10を作成した。底部には仕切りのある固形酸素を挿入できるチャンバー11を設置している。
固形酸素(大原商事株式会社製)は合計50g底部のチャンバー11に入れた。炭化綿シート6は図1Bのように作り、パネル側面に4枚入れた。
このパネルを二重にした厚手のビニール袋12に入れ、さらにプラスチック製の箱13に入れた(図5B)。この組み合わせでパネルがしっかりと固定される。
魚はビニール袋に入れ、海水を2L入れた。純酸素を十分海水に吹き込み(溶存酸素量は25mg/L)、黒ソイ(約400g)を入れ、酸素で袋をその容量の70%程度膨らませ、輪ゴムで閉じた。この全体をさらに二重にしたビニール袋に入れ、同様に口を閉じた。
魚はこの状態で冷蔵庫に入れ、約4°Cを維持して飼育した。魚は101時間安定に保存された。水質は、アンモニアが3mg/Lに、亜硝酸が0.3mg/Lに、硝酸が25mg/Lと変化していた。溶存酸素量は4.5mg/Lに減少していた。従って、この条件下で、魚は低温で100日以上保存出来る事が確認された。
さらに、同じ条件で魚を袋に詰め、さらにこの袋毎段ボール箱に入れて、通常の宅配便(冷蔵)にて、北海道函館から(一日目16時包装、17時発送依頼)四国愛媛県宇和島まで(三日目10時到着)送付実験を行なった。梱包から到着までは42時間経過したことになる。
その結果、魚は健康に維持されていることが判った。溶存酸素量は約6.1mg/Lであり、水質は、アンモニアが1.8mg/L、亜硝酸が1.1mg/L、硝酸が12mg/Lに変化していた。この事は、水質も酸素量も魚を十分健康的に維持出来る量である事を示している。従って、この条件下で、魚を安全に、通常の輸送方法で輸送できることが確認された。
(実施例5)
[菌着床炭化綿の保存について]
硝化菌着床炭化綿を安定に保つ為に、菌の基質となるアンモニアを添加した海水に炭化綿を浸し、ビニール袋に入れ、室温あるいは冷蔵保存して、一定期間経過後に取り出し、その活性を比較した。
1、2、4、8、16、32日間保存した場合の活性を調べた。おのおのの炭化綿は湿重量10gを計り取り、そのまま100mLのアンモニアを添加した海水(5mg/L)に入れ、撹拌器で1時間撹拌し、上澄み海水のアンモニア、亜硝酸、硝酸の各濃度を測定して比較した。
その結果、アンモニアを添加しない場合には、硝化菌の活性は32日で半分に低下したが、アンモニアを添加した海水中で保存した炭化綿は、室温、冷蔵保存ともに活性はほとんど低下せず、始めの活性を維持していた。
従って、アンモニアを適正量入れる事により、着床硝化菌は室温でも長期間安定に保存されることが示された。
本発明の硝酸菌着床フィルターは、設置後直ちに、魚水槽の有害なアンモニアを効率良く酸化除去することができ、引き続く亜硝酸も酸化分解し、硝酸までの酸化分解を発揮出来るという優れた効果を有する他、浄化装置無しに、通気のみで、あるいは固形酸素との併用で、完全に閉鎖された環境下で、魚あるいは水棲動物用水槽水を浄化出来るので、安全性と輸送効率が求められる活魚等の輸送に簡単に適用が可能である。
接着用炭化綿シートの作成法を示す図である。 自立パネル用炭化綿シートの作成法を示す図である。 自立型パネルの作成方法を示す図である。 自立型パネルおよび多孔性ボールを使用した場合のアンモニア量、亜硝酸量、硝酸量の調査結果を示す図である。 多孔性ボールを作成する過程を示す図である。 輸送用パネルの構成を示す図である。 輸送用梱包の構成を示す図である。
符号の説明
1 ビニールシート
2 菌着床炭化綿
3 不織布
4 合成繊維メッシュ
5 熱シール
6 シート化した菌着床炭化綿
7 プラスチックなどのネット
8 多孔性のプラスチックボール
9 丸めた炭化綿シート
10 プラスチック製パネル
11 固形酸素チャンバー
12 ビニール袋
13 プラスチック製箱

Claims (14)

  1. 木綿を原料とし、焼成して得られた炭化綿からなり、該炭化綿に菌を着床、固定化させ、シート化したことを特徴とする魚及び水棲動物の水槽浄化用フィルター。
  2. 魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌によって分解浄化するフィルターであることを特徴とする請求項1に記載の浄化用フィルター。
  3. 炭化綿の原料として、木綿シート、木綿の不織布若しくはタオル又は脱脂綿シートを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の浄化用フィルター。
  4. 菌着床後のシート状炭化綿を、不織布、メッシュ等の柔軟性のある被いで被覆、若しくは強度のあるメッシュで被覆した自立型パネル又は浮力のある多孔性球体等の容器に挿入したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浄化用フィルター。
  5. 菌に天然の硝化細菌(亜硝酸菌及び硝酸菌)を用い、炭化綿シートに着床させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄化用フィルター。
  6. 木綿を不活性ガス雰囲気あるいは、無酸素雰囲気で、木綿の完全な熱分解温度を越える380°C〜900°Cで加熱焼成することことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
  7. 菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
  8. 硝化細菌が生育する浄化槽に、前記炭化綿シート、自立型パネル又は多孔性球体等の容器炭化綿シートを挿入し、菌を炭化綿繊維表面に自然着床させ、固定化することを特徴とする請求項4又は5に記載の浄化用フィルターの製造方法。
  9. 硝化細菌を自立して培養し、この培養液に炭化綿シート、自立型パネル又は多孔性球体等の容器炭化綿シートを浸漬することにより、菌を炭化綿繊維表面、着床させ、固定化することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の浄化用フィルターの製造方法。
  10. 硝化細菌を生きたまま炭化綿シート、自立型パネル又は多孔性球体等の容器炭化綿シートに着床させ、アンモニア液などに浸して保存することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の浄化用フィルターの保存方法。
  11. 菌を着床させた炭化綿シート又は炭化綿パネルを、水槽の内側の壁又は底に貼付又は固着するか、若しくは水槽の間仕切りとするか、又は水面に浮かせること特徴とする魚及び水棲動物の水槽の浄化方法。
  12. 不織布等で被覆したシート状の菌着床炭化綿を浮力のある多孔性球体等の容器に挿入して、水槽内の水面に浮かせることを特徴とする魚及び水棲動物の水槽の浄化方法。
  13. 菌着床炭化綿シート若しくは炭化綿パネル又は菌着床炭化綿シートを挿入した多孔性球体等の容器を水槽に設置し、通気のみで水循環させ、魚又は水棲動物の排泄アンモニアを菌着床炭化綿に衝突させ酸化させて浄化することを特徴とする水棲動物の水槽の浄化方法。
  14. 菌着床炭化綿のシート若しくは自立型パネル又は菌着床炭化綿シートを挿入した多孔性球体等の容器及び固体の酸素発生源を密閉容器又はビニール袋に入れ、魚あるいは水棲動物の排泄アンモニアを菌着床炭化綿に作用させながら運搬することを特徴とする魚及び水棲動物の水槽の浄化方法。
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