JP2005084437A - 画像形成装置 - Google Patents

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信一 諸岡
Kenzo Yoshida
謙三 吉田
Tomoyuki Hatanaka
朋行 畑中
Takaaki Kuwabara
隆彰 桑原
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Abstract

【課題】 利用者の利用目的に応じて画像読取手段、及び排出されたシートを収容するシート収容手段を昇降移動させることができる画像形成装置の提供。
【解決手段】 画像形成装置は、利用者の存在を検知した場合(S1:YES)、利用者認証を行い(S2)、認証された利用者のジョブ履歴があるか否かを出力管理テーブル36cを参照して判断する(S3)。利用者のジョブ履歴があると判断した場合(S3:YES)、利用者は排紙トレイに排出された用紙を受け取りにきたと判断し、スキャナユニット及び排紙ユニットを上昇させる(S5,S6)。また、利用者のジョブ履歴がないと判断した場合(S3:NO)、コピー機能又はファクシミリ機能を利用すると判断し、スキャナユニットのみを上昇させる(S10)。
【選択図】 図16

Description

本発明は、利用者の利用目的に応じて画像読取手段、及び排出されたシートを収容するシート収容手段を昇降移動させることができる画像形成装置に関する。
原稿画像をアナログ式の複写機を利用して複写する環境から、通信ネットワーク下にパーソナルコンピュータ等の情報処理装置と複合機等の画像形成装置とを接続したシステムを構築して、情報処理装置から電子化された画像データを送信し、画像形成装置に印刷処理を実行させる環境への移行が進んでいる。
このようなシステムでは、原稿画像を電子データにより送信して印刷を行わせることができ、HDD装置(HDD : Hard Disk Drive)等の記憶手段に電子データを記憶させて管理することができるため利便性が向上するという利点を有するが、電子データ化された文書の情報は、容易に複写、改竄、転送等が可能となるため、データの管理において機密性の保護の強化が望まれる。
また、画像形成装置から離れた場所に設置された情報処理装置から処理の依頼が可能となるため、例えば、プリンタ機能を利用した出力指示においては、印刷ジョブを情報処理装置側から画像形成装置に対して送信した後、実際に利用者が記録物を取りに来るまでの間、排紙トレイ上に記録物が放置された状態となっている。特に、複数ページに亘るようなデータを出力指示した利用者は、印刷が完了した頃を見計らって出力された記録物を取りに行くため、排紙トレイ上に出力された記録物が別の利用者に見られることがあり、また、誤って持ち出されて紛失する虞があるという問題点を有していた。
そこで、従来では情報処理装置から送信された印刷ジョブを一時的に蓄積しておき、利用者がパスワードの入力を行って認証がとれた段階で出力を開始する親展印刷機能を搭載した画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−25385号公報
しかしながら、特許文献1に記載された画像形成装置では、パスワードによる認証がとれた段階で蓄積している印刷ジョブに基づき印刷処理を実行し、出力を開始する構成であるため、利用者は記録物が出力されるまで画像形成装置の近傍で待機していなければならないという問題点を有している。また、印刷処理又は出力処理が実施されている間に利用者が画像形成装置の側を離れた場合、排紙トレイ上に記録物が放置されることとなるため、親展印刷機能を利用した意味がなくなり、別の利用者による情報の漏洩が起こりえるという問題点を有している。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像形成した後に排出されたシートを収容するシート収容手段と、該シート収容手段の上側を覆うようにして設けられた構造物とを備え、受付けたジョブの送出元に係る情報、及び利用者に係る情報に基づいて利用者の利用目的を判断し、その判断結果に応じて構造物の昇降移動を制御する構成とすることにより、画像形成を指示するジョブを効率良く処理することができ、処理を依頼した利用者が記録物を確実に受け取れるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成を指示するジョブを受付ける手段と、受付けたジョブに基づいてシート上に画像形成する手段と、画像形成したシートを排出する手段と、排出したシートを収容するシート収容手段と、該シート収容手段の上側を覆うべく設けられた構造物とを備える画像形成装置において、受付けたジョブ及び該ジョブの送出元に係る情報を関連付けて記憶する記憶手段と、利用者に係る情報を受付ける受付手段と、該受付手段が受付けた情報及び前記記憶手段が記憶した情報に基づいて利用者の利用目的を判断する判断手段と、前記構造物を昇降移動させる昇降手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前記構造物の昇降移動を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、受付けたジョブの送出元に係る情報と利用者に係る情報とに基づいて利用者の利用目的を判断し、その判断結果に応じてシートの排出先であるシート収容手段の上側を覆っている構造物の昇降移動を制御するようにしているため、画像形成したシートを排出している段階では構造物をシート収容手段のすぐ上側で停止させておき、利用者が受け取りに来たときに構造物を上昇を開始させるような制御が可能となり、排出されたシートに記載された情報の漏洩が防止されると共に、排出されたシートの受け取りが容易となる。
本発明に係る画像形成装置は、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記構造物を昇降移動させた際の停止位置を制御する手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、利用者の利用目的を判断し、その判断結果に応じて構造物を昇降移動させた際の停止位置を制御するようにしているため、例えば、利用者が排出されたシートを受け取りにきた場合には、シート収容手段からシートを取り出し易いような位置まで構造物を上昇させることができ、利便性及び操作性が向上する。
本発明に係る画像形成装置は、前記シート収容手段を昇降移動させる手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前記シート収容手段の昇降移動を制御する手段とを更に備えることを特徴とする。
本発明にあっては、利用者の利用目的に応じてシート収容手段の昇降移動を制御するようにしているため、例えば、利用者が排出されたシートを受け取りにきた場合には、排出されたシートを取り出し易いような位置までシート収容手段を上昇させることができ、利便性及び操作性が向上する。
本発明に係る画像形成装置は、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記シート収容手段を昇降移動させた際の停止位置を制御する手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、利用者の利用目的を判断し、その判断結果に応じてシート収容手段を昇降移動させた際の停止位置を制御するようにしているため、例えば、利用者が排出されたシートを受け取りにきた場合には、排出されたシートを取り出し易いような位置までシート収容手段を上昇させることができ、利便性及び操作性が向上する。
本発明に係る画像形成装置は、前記判断手段は、判断対象の利用者のジョブを受付けているか否かにより利用目的を判断すべくなしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、利用者のジョブを受付けているか否かにより利用目的を判断するようにしているため、ジョブを受付けている場合の利用目的は、前記ジョブに基づいて印刷されたシートの受取りであると判断され、ジョブを受付けていない場合の利用目的は、例えば、スキャナ機能を利用した原稿の読取りであると判断される。
本発明に係る画像形成装置は、前記構造物は、原稿の画像を読取る手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、構造物が原稿の画像を読取る手段を備えているため、スキャナ機能及びプリント機能を有する複合機に対して本発明の適用が可能となる。
本発明による場合は、利用者の利用目的に応じてシート収容手段の上側を覆っている構造物の昇降移動を制御するようにしている。したがって、画像形成したシートを排出している段階では構造物をシート収容手段のすぐ上側で停止させておき、利用者が受け取りに来たときに構造物を上昇を開始させるような制御が可能であり、排出されたシートに記載された情報の漏洩を防止することができると共に、利用者は排出されたシートを容易に受け取ることができる。
また、本発明による場合は、利用者の利用目的を判断し、その判断結果に応じて構造物を昇降移動させた際の停止位置を制御するようにしている。したがって、利用者が排出されたシートを受け取りにきた場合には、シート収容手段からシートを取り出し易くなる位置まで構造物を上昇させる制御が可能となり、情報の漏洩を防止することができると共に、利便性及び操作性を向上させることができる。
更に、本発明による場合は、利用者の利用目的を判断し、その判断結果に応じてシート収容手段の昇降移動を制御するようにしている。したがって、利用者が排出されたシートを受け取りにきた場合には、排出されたシートを取り出し易いような位置までシート収容手段を上昇させる制御が可能となり、情報の漏洩を防止することができると共に、利便性及び操作性を向上させることができる。
更に、本発明による場合は、利用者の利用目的を判断し、その判断結果に応じてシート収容手段を昇降移動させた際の停止位置を制御するようにしている。したがって、利用者が排出されたシートを受け取りにきた場合には、排出されたシートを取り出し易いような位置までシート収容手段を上昇させる制御が可能となり、情報の漏洩を防止することができると共に、利便性及び操作性を向上させることができる。
更に、本発明による場合は、利用者のジョブを受付けているか否かにより利用目的を判断するようにしているため、ジョブを受付けている場合の利用目的は、前記ジョブに基づいて印刷されたシートの受取りであると判断することができ、ジョブを受付けていない場合の利用目的は、例えば、スキャナ機能を利用した原稿の読取りであると判断することができる。そして、シートの受け取りであると判断した場合には、排出されたシートを取り出しやすいように構造物及びシート収容手段の双方を上昇移動させることができる。
更に、本発明による場合は、構造物が原稿の画像を読取る手段を備えているため、スキャナ機能及びプリント機能を有する複合機に対して本発明の適用が可能となる。また、利用者の利用目的がスキャナ機能の利用であると判断した場合には、その利用者が使い易い位置まで構造物を上昇させて操作性の向上を図ることができると共に、利用目的がプリンタ機能の利用であると判断した場合には、排出されたシートを取り出しやすいように構造物及びシート収容手段の双方を上昇移動させることで利便性の向上を図ることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置を利用した画像形成システムの構成を示す模式図である。図中1は、本発明の画像形成装置であり、本実施の形態ではプリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能を有する複合機に適用した形態として説明する。画像形成装置1には通信ネットワークNを介して複数の情報処理装置2,2,…,2が接続されている。情報処理装置2は、具体的にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション等であり、情報処理装置2には通信ネットワークNを経由して画像形成装置1を利用するためのドライバプログラム(プリンタドライバ)が予めインストールされており、当該プリンタドライバにより印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブを画像形成装置1に送信することによって印刷処理を実行させるようにしている。
図2は本発明に係る画像形成装置1の動作を説明する模式図である。画像形成装置1は、電子写真方式にて用紙、OHPフィルム(OHP : Over Head Projector)等のシート上に画像形成を行うプリンタユニット(図4参照)、及び該プリンタユニットにて印刷されたシートを排出する排紙ユニット50が外部から容易に視認できないように、それらの四方を前扉301a,301b、及び外壁部300により囲うとともに、原稿の画像を読取るスキャナユニット20により排紙ユニット50の上側を覆う構成となっている。
スキャナユニット20の上面には、利用者認証を行うための利用者認証部26と、利用者からの操作指示を受付け、利用者から受付けた情報及び利用者に対して報知すべき情報を表示する操作パネル25とが設けられており、利用者認証部26にて利用者認証されたときに利用者の利用目的を画像形成装置1が判断し、その判断結果に応じたスキャナユニット20及び排紙ユニット50の昇降移動の制御を行う。
例えば、情報処理装置2から送信された印刷ジョブを受信した場合、図2(a)に示した如く、スキャナユニット20を排紙ユニット50のすぐ上側で停止させたままプリンタユニットにて用紙上に画像形成を行い、画像形成した用紙を排紙ユニット50へ排出する。そして、前記情報処理装置2の利用者が画像形成装置1の利用者認証部26にて利用者認証を行った場合、画像形成装置1は、その利用者が排紙ユニット50に排出された印刷物を受け取りに来たと判断し、操作パネル25にその旨を表示するとともに、今すぐ印刷物を受取るか否かを利用者に問う表示を行う(図2(b)参照)。そして、操作パネル25の操作によって利用者が印刷物の受取りを選択した場合、排紙ユニット50に排出された用紙を取出し易いようにスキャナユニット20及び排紙ユニット50を適宜位置まで上昇させるようにしている(図2(c)参照)。
また、利用者認証部26により利用者の存在が確認されたが、その利用者の印刷物が排紙ユニット50に排出されていない場合、利用者は画像形成装置1のコピー機能、スキャナ機能、又はファクシミリ機能を利用すると判断して、スキャナユニット20のみを適宜位置まで上昇させるようにしている。
以下、画像形成装置1の構成について説明する。
図3は待機状態における画像形成装置1の斜視図であり、図4は正面断面図である。画像形成装置1は、大別してスキャナユニット20、プリンタユニット30、給紙ユニット40、及び排紙ユニット50により構成されている。
前述したように画像形成装置1は、電子写真方式にて用紙上に画像形成を行うプリンタユニット30、及び該プリンタユニット30にて印刷された用紙を排出する排紙ユニット50が外部から容易に視認できないように、前面部を前扉301a,301bにより囲い、側面部及び背面部を外壁部300により囲うとともに、原稿の画像を読取るスキャナユニット20により排紙ユニット50の上側を覆う構成となっている。
また、スキャナユニット20の背面部は支持体310により支持されており、該支持体310をスキャナ駆動部(図10参照)により昇降移動させてプリンタユニット30及び排紙ユニット50に近接した位置と離隔した位置との間でスキャナユニット20を変位させるようにしている。このスキャナ駆動部は、例えば、昇降モータと、該昇降モータの回転軸に取り付けられたピニオン軸と、支持体310に固設されており、前記ピニオン軸に噛合する案内ガイドとにより構成されており、後述するスキャナ駆動制御部から出力される駆動制御信号に応じて昇降モータを回転駆動させ、該昇降モータの回転力を案内ガイドに伝達させることによりスキャナユニット20を昇降移動させる構成となっている。
以下、各ユニットの構成について説明する。
スキャナユニット20は、光源ユニット24a、ミラーユニット24b、及びCCD読取ユニット24c(CCD : Charge Coupled Device)を備えており、光源ユニット24a及びミラーユニット24bを利用してプラテンガラス製の原稿台200に載置された原稿の画像をCCD読取ユニット24cにて読取る構成となっている。
光源ユニット24aは、原稿台200の適宜位置に読取り用の照明光を照射する光源、原稿からの反射光の光路を90°変更するために原稿台200の面に対して反射面を45°に設置されたミラー等を備えており、図に示していないステッピングモータにより原稿台200の面に平行に移動し、原稿台200に載置された原稿の全面又は選択された一部の領域に照明光を照射するように構成されている。また、ミラーユニット24bは、反射面が相互に直交するように配置された一対のミラーにより構成されており、光源ユニット24aのミラーにより反射された光の光路を更に180°変更する。CCD読取ユニット24cは、CCD素子、AD変換器、DSP(Digital Signal Processor)等を備えており、ミラーユニット24bからCCD読取ユニット24cに至る経路の中途に設けられた結像レンズによって原稿の画像をCCD素子に結像させ、該CCD素子によって得られたアナログ信号をAD変換器によりデジタル信号に変換する。そして、AD変換して得られたデジタル信号は、DSPにより原稿読取時の光源の配光特性、CCD素子の感度ムラ等の補正がなされた後、デジタルの画像データとして後述するスキャナIFを通じて画像メモリに転送される(図10参照)。
更に、スキャナユニット20は、複数の原稿を順次的に供給搬送する自動原稿搬送装置を備えており、多量の原稿を迅速に読み取るように構成されている。
プリンタユニット30は、多色画像を形成するために各色毎の印字ユニット340a〜340dを搭載したタンデム方式の印字部34を備えている。各印字ユニット340a,340b,340c,340dは、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、画像メモリ(図10参照)から転送されてきた画像データに基づいてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等により構成されており、電子写真方式により給紙ユニット40から供給される用紙上に画像形成(印刷)を行う。
給紙ユニット40は、サイズ、向き、材質等が異なる複数種の用紙を収容するための給紙カセット401,402,403を備えており、収容した用紙の先端近傍に位置するように夫々設けたピックアップローラ401a,402a,403aによって一枚ずつ用紙を分離給送し、搬送ローラ301,301,301を回転駆動させることによって用紙を印字部34へと搬送する。
以下、画像形成装置1により印刷処理を実行する際の動作について説明する。給紙ユニット40により供給される用紙は搬送ローラ301によりプリンタユニット30の印字部34へと搬送され、印字ユニット340aの直前に設けられたレジストローラ302によって一旦保持される。レジストローラ302の近傍には図に示していないレジスト前検知スイッチが設置されており、感光体上のトナー像と用紙との位置合わせを行うためにレジストローラ302により保持された用紙を所定のタイミングで印字ユニット340aの感光体ドラムと対向する位置まで用紙を搬送する。印字ユニット340aの感光体ドラムの対向位置まで搬送された用紙には感光体ドラム上のトナー像が転写器によって転写される。
印字ユニット340aによってトナー像が転写された用紙は、搬送ベルト303によって他の印字ユニット340b,340c,340dの対向位置まで順次的に搬送され、各印字ユニット340b,340c,340dにより所定のタイミングにて各色のトナー像が転写され、用紙上に多色トナー像が形成される。印字ユニット340a〜340dより各色のトナー像が転写された用紙は、一対の定着ローラにより構成される定着ユニット304へ向けて搬送され、用紙上のトナー像は定着ユニット304の定着ローラにより供給される熱によって定着する。トナー像が定着した用紙は搬送ローラ305によって排紙ユニット50へ向けて搬送される。
また、画像形成装置1は、用紙の両面に画像形成するために両面原稿搬送路309を備えており、排紙ユニット50へ向けて用紙を搬送するときとは逆方向の回転駆動を搬送ローラ305に与え、搬送ローラ308を介して両面原稿搬送路309へと導く。両面原稿搬送路309を搬送される用紙は、再度印字部34へと導かれ、印字ユニット340a〜340dにより多色トナー像が用紙の裏面に形成される。多色トナー像は定着ユニット304の定着ローラが供給する熱により定着し、搬送ローラ305に回転駆動力を与えて多色トナー像が定着した用紙を排紙ユニット50へ向けて搬送する。
排紙ユニット50には、排出された用紙を収容するための4つの排紙トレイ501,502,503,504が積層されており、本実施の形態では利用者が利用した機能に応じて排出先を振り分けている。例えば、コピー機能が利用された場合には、排紙ローラ307dまで用紙が搬送されるように搬送路切替器306a〜306cを制御し、排紙ローラ307dを通じて用紙を排出することで最上層の排紙トレイ501に排紙されるようにしてある。また、プリンタ機能が利用された場合には、排紙ローラ307b,307cの何れかまで用紙が搬送されるように搬送路切替器306a〜306cを制御し、排紙ローラ307b,307cを通じて用紙を排出することで中段の何れかの排紙トレイ502,503に排紙されるようにしている。また、ファクシミリ機能が利用された場合には、排紙ローラ307aまで用紙が搬送されるように搬送路切替器306aを制御し、排紙ローラ307aを通じて用紙を排出することで最下層の排紙トレイ504に排紙されるようにしている。
図5はスキャナユニット20の使用時における画像形成装置1の斜視図であり、図6は正面断面図である。図に示したように、スキャナユニット20の使用時においては、前述したスキャナ駆動部を駆動して適宜の高さ位置になるまでスキャナユニット20を上昇移動させる。この状態では排紙ユニット50が備えている最上層の排紙トレイ501が露出しており、スキャナユニット20の操作によりコピーされた用紙をこの排紙トレイ501上に排出するようにしている。すなわち、利用者がスキャナユニット20を操作してコピーを行っているときに第三者が印刷を行った場合であっても、印刷された用紙は下層の排紙トレイ502,503等に排出することによりコピー作業を行っている利用者からは容易に見えない構成となっている。
なお、排紙ユニット50自体も第2の支持体320によって昇降移動可能になしてあるが、スキャナユニット20の使用時にはプリンタユニット30に近接する位置で停止させている。
図7は排紙ユニット50の上昇時における画像形成装置1の斜視図であり、図8は正面断面図である。利用者が印刷した用紙を受け取りにきた場合には、スキャナユニット20に加えて排紙ユニット50を上昇移動させる。排紙ユニット50は支持体320により支持されており、該支持体320を図に示していないトレイ駆動部により昇降移動させてプリンタユニット30に近接した位置と離隔した位置との間で排紙ユニット50を変位させるようにしている。このトレイ駆動部は、スキャナ駆動部と同様に、昇降モータと、該昇降モータの回転軸に取り付けられたピニオン軸と、支持体320に固設されており、前記ピニオン軸に噛合する案内ガイドとにより構成されており、後述するトレイ駆動制御部から出力される駆動制御信号に応じて昇降モータを回転駆動させ、該昇降モータの回転力を案内ガイドに伝達させることにより排紙ユニット50を昇降移動させる構成となっている。
排紙ユニット50を上昇させた状態では、すべての排紙トレイ501〜504が露出した状態となっており、プリンタ機能又はスキャナ機能により印刷された用紙が利用者によって容易に取り出せる構成となっている。
図9は前扉301a,301bを開放したときの画像形成装置1の斜視図である。本実施の形態では、通常の使用時において、前扉301a,301bを閉じて外部から排紙ユニット50等が容易に視認できないようにしているが、排出すべき用紙が詰まった場合、メンテナンスを実施する必要がある場合等において前扉301a,301bを開放できるようにしている。
なお、排出された用紙を保護するという観点から、前扉301a,301bは画像形成装置1の管理者のみが開放できるように通常時には施錠しておくことが望ましい。
図10は画像形成装置1の制御系の構成を説明するブロック図である。画像形成装置1はCPUにより構成される主制御部11を備えており、主制御部11には、ROM13、RAM14、画像メモリ15、通信IF16、ファクシミリ通信IF17、スキャナユニット20、及びプリンタユニット30等の各種ハードウェアがバス12を介して接続されている。ROM13にはこれらのハードウェア各部を制御するための制御プログラムが予め格納されており、主制御部11が当該制御プログラムを読込んで実行することにより、本発明に係る画像形成装置1として機能させる。RAM14は揮発性の半導体メモリであり、制御プログラムの実行中に生成された各種のデータ、通信IF16若しくはファクシミリ通信IF17にて受信したデータ、又はスキャナユニット20に設置された操作パネル25を通じて入力された各種のデータ等が一時的に記憶される。
画像メモリ15は、揮発性の半導体メモリであり、通信IF16を通じて受信した印刷データに基づいて展開される画像データ、ファクシミリ通信IF17を通じて受信したファクシミリデータに基づいて展開される画像データ、スキャナユニット20により取得される画像データ等が一時的に記憶される。記憶された画像データは主制御部11が指示するタイミングにて読出され、プリンタユニット30へ転送される。
通信IF16は、外部にパーソナルコンピュータ等の情報処理装置2を接続するための回線終端回路を備えており、通信ネットワークNを介して情報処理装置2から送信された印刷ジョブを受信する。また、画像形成装置1から情報処理装置2に対して報知すべき情報を通信ネットワークNを介して送信する。通信IF16ではこのような各種情報の送受信の制御を行う。
ファクシミリ通信IF17は、外部にファクシミリ装置を接続するための回線終端回路を備えており、図に示してないファクシミリ通信網を介して送信されたファクシミリデータを受信する。ファクシミリ通信IF17は、受信したファクシミリデータを復号化するための復号化回路を備えており、複合化して得られる画像データを前述の画像メモリ15へ転送する。また、ファクシミリ通信IF17は、送信すべきファクシミリデータを符号化するための符号化回路を備えており、該符号化回路にて符号化したファクシミリデータを目的のファクシミリ装置へ送信する。ファクシミリ通信IF17は、このようなファクシミリデータの送受信、及び符号化・復号化処理を実行する。
スキャナユニット20は、CPUにより構成される副制御部21を備えており、副制御部21には、スキャナIF23、画像読取部24、操作パネル25、及び利用者認証部26が内部バス22を介して接続されている。
画像読取部24は、前述した光源ユニット24a、ミラーユニット24b、及びCCD読取ユニット24cにより構成されており、原稿台200に載置された原稿の画像を読取って画像データを取得する。操作パネル25は、各種の操作キー、操作ボタン等を備える操作部と液晶ディスプレイのような表示装置を備える表示部とにより構成されており、操作部を通じて利用者の指示を受付けるとともに、画像形成装置1から利用者に対して報知すべき情報、操作部を通じて入力された情報等を表示部に表示する。利用者認証部26は、例えば、指紋を読取るための光学式センサ又は静電式センサと複数の利用者の指紋画像を記憶する半導体メモリとを備えており、このようなセンサにより取得した指紋画像と予め登録された利用者の指紋画像とを照合することにより利用者の認証を行う。すなわち、前記センサが取得した指紋画像から指紋の特徴を表す隆線の流れの方向、又は隆線上の端点若しくは分岐点を抽出し、予め登録された指紋画像上のそれと比較して一致している場合には登録された利用者であると判定し、一致していない場合には登録されていない利用者であると判定するようにしている。
これらスキャナユニット20内部のハードウェア各部は、スキャナIF23を介して画像形成装置1内部のハードウェア各部とデータの授受を行う。例えば、操作パネル25を通じて原稿の読取り指示がなされた場合、副制御部21は、原稿の読取り開始を指示するための命令を画像読取部24の光源ユニット24aに与え、命令を受けた光源ユニット24aは光源を点灯させるとともに、当該命令により指示された範囲の画像を読取るべくステッピングモータ(不図示)を駆動して原稿を走査する。原稿の画像を読取ることによってCCD読取ユニット24cが取得した画像データは、スキャナIF23を通じて画像メモリ15に転送され、印刷用の画像データとして画像メモリ15内に一時的に格納される。
また、利用者認証部26による利用者認証の判定結果に係る情報は、スキャナIF23を介して主制御部11へ転送され、スキャナユニット20及び排紙ユニット50を上昇移動させる際の判断基準として利用される。
プリンタユニット30は、CPUにより構成される副制御部31を備えており、副制御部31には、プリンタIF33、印字部34、スキャナ駆動制御部35b、トレイ駆動制御部37b、及びHDD装置36が内部バス32を介して接続されている。
印字部34は、前述した各色の印字ユニット340a〜340dを備えており、通信IF16を通じて受信した印刷ジョブを展開して得られた画像データ、ファクシミリ通信IF17を通じて受信したファクシミリデータを復号化して得られた画像データ、スキャナユニット20の画像読取部24が取得した画像データに基づいて用紙上に画像形成を行う。
スキャナ駆動制御部35bは、スキャナユニット20を昇降移動させるために前述のスキャナ駆動部35aに与える駆動制御信号を生成する。スキャナ駆動制御部35bが生成する駆動制御信号としては、利用者認証部26にて利用者を確認した際にスキャナユニット20を上昇移動させるための上昇指示信号、昇降移動中のスキャナユニット20を適宜位置で停止させる停止指示信号、利用者による操作が終了した際にスキャナユニット20を下降移動させるための下降指示信号等である。スキャナ駆動制御部35bにて生成された駆動制御信号はスキャナ駆動部35aに送出され、昇降モータ等を回転駆動させることによりスキャナユニット20を昇降移動させる構成となっている。同様に、トレイ駆動制御部37bは、排紙ユニット50を昇降移動させるために前述のトレイ駆動部37aに与える駆動制御信号を生成する。トレイ駆動制御部37bが生成する駆動制御信号としては、排紙ユニット50に排出された用紙を利用者が受け取りに来た際に排紙ユニット50を上昇させる上昇指示信号、昇降移動中の排紙ユニット50を適宜位置で停止させる停止指示信号、利用者による用紙の取り出しが終了した際に排紙ユニット50を下降させる下降指示信号等である。トレイ駆動制御部37bにて生成された駆動制御信号はトレイ駆動部37aに送出され、昇降モータ等を回転駆動させることにより排紙ユニット50を昇降移動させる構成となっている。
HDD装置36は、ディスク状の磁気記録媒体を有する不揮発性の記憶手段であり、その記憶領域の一部は、排紙トレイ501〜504の設定に係る情報を記憶する排紙トレイ設定テーブル36a、通信ネットワークN上に接続された情報処理装置2,2,…,2の通信アドレスを管理する通信アドレス管理テーブル36b、用紙の排出状況を管理する出力管理テーブル36cとして利用されており、必要に応じて読み出し処理、書き込み処理が実行される。
前述したプリンタユニット30内部のハードウェア各部は、プリンタIF33を介して画像形成装置1内部のハードウェア各部とデータの授受を行う。例えば、画像メモリ15に記憶された画像データに基づいて印刷を実行する場合、画像メモリ15から読出された画像データ及び印刷開始を指示する命令が、プリンタIF33を通じて印字部34に転送される。印字部34の各印字ユニット340a〜340dは、プリンタIF33を通じて受けた命令に従って感光体ドラム、帯電器、レーザ書込装置、現像器、転写器等を作動させ、画像メモリ15から転送されてきた画像データに基づき用紙上に画像形成を行う。
主制御部11は、このときHDD装置36に格納された排紙トレイ設定テーブル36aを読出し、使用された機能に応じて排紙先を決定し、決定した排紙先に用紙が排出されるように搬送路切替器306a〜306cを制御する。
また、スキャナユニット20の利用者認証部26にて利用者の存在が確認された場合、主制御部11は、前述の通信アドレス管理テーブル36b及び出力管理テーブル36cの読出し処理を行い、確認された利用者が使用している情報処理装置2からの印刷ジョブを受信したか否かを判断し、受信している場合にはその印刷ジョブに従って印刷された用紙が排紙ユニット50に排出されているか否かを判断する。印刷ジョブに従って印刷された用紙が排紙ユニット50に排出されている場合には、主制御部11は、プリンタIF33を介してスキャナ駆動制御部35b及びトレイ駆動制御部37bに指示を与えて、スキャナユニット20及び排紙ユニット50を上昇移動させる。
このように本実施の形態では、排紙トレイ設定テーブル36aの設定内容に従って排紙先を定めるようにしているが、排紙トレイ設定テーブル36aの設定内容自体は操作パネル25を利用して任意に変更できるようにしている。
図11及び図12は排紙先を設定する際に操作パネル25の表示部に表示される画面例を示す模式図である。排紙先を設定する際、利用者は操作パネル25を操作して、操作パネル25の表示部にユーザ設定画面250を表示させる。ユーザ設定画面250は、タッチパネル方式のソフトウェアキーを備えており、画面の右端側上部に設けられた実行キー251、並びに画面の中央近傍に設けられた各種の設定キー及び表示キーにより構成されている。設定キーにより設定される項目としては、画面のコントラスト、日付、時刻、ファクシミリ通信の相手先の番号、給紙元、排紙先等が挙げられる。また、表示キーにより表示される内容としては、総使用枚数、受信した各種データ(印刷ジョブ及びファクシミリデータ)のリスト等が挙げられる。
何れかの設定キー又は表示キーを押下操作して選択した後、実行キー251を押下操作することにより各項目の設定又は表示を行うことができる。
図11に示したユーザ設定画面250において、排紙先を設定するための設定キー252が押下操作された後、実行キー251が押下操作された場合、図12に示した如き排紙トレイ設定画面260が操作パネル25の表示部に表示される。排紙トレイ設定画面260は、タッチパネル方式のソフトウェアキーを備えており、画面の右端側上部に設けられた実行キー261及びキャンセルキー262、並びに排紙先を指定するためのチェックボタン263により構成されている。本実施の形態では、各機能毎に排紙先を指定できるようにしており、利用者がチェックボタン263を押下操作することによって各機能が使用された場合の排紙先を指定する構成としている。
図12に示した例では、コピー機能が使用された場合の排紙先として4つの排紙トレイ501〜504の内、最上層の排紙トレイ501(第1トレイ)が指定されている。同様に、プリンタ機能が使用された場合の排紙先として中段の2つの排紙トレイ502,503(第2トレイ、第3トレイ)が指定されており、ファクシミリ機能が使用された場合の排紙先として最下層の排紙トレイ504(第4トレイ)が指定されている。
チェックボタン263により排紙先が指定された後、実行キー261が押下操作された場合、排紙トレイ設定テーブル36aの内容が更新される。また、キャンセルキー262が押下操作された場合、排紙トレイ設定テーブル36aの内容が更新されずに排紙トレイ設定画面260が閉じられる。
以下、HDD装置36に格納される各種設定テーブルについて説明する。
図13は排紙トレイ設定テーブル36aの一例を示す概念図である。前述したように本実施の形態では、各機能毎の排紙先を指定できるようにしており、排紙先の情報を排紙トレイ設定テーブル36aにより管理している。すなわち、排紙トレイ設定テーブル36aでは、各機能(モード)と、その機能が使用された場合に印刷された用紙を排出する排紙先(選択トレイ)とを互いに関連付けて記憶して排紙先の情報を管理している。
図14は通信アドレス管理テーブル36bの一例を示す概念図である。本実施の形態では、画像形成装置1が印刷ジョブを受信した際にどの利用者が送信した印刷ジョブであるかを把握するために情報処理装置2の通信アドレスと利用者の情報とを関連付けて通信アドレス管理テーブル36bに記憶させている。図14に示した例では、通信アドレスと、利用者の情報として利用者が所属するグループ名、利用者の氏名、及び利用者の個人情報とを互いに関連付けて記憶している。通信アドレスとしては、IPアドレス(IP : Internet Protocol)、MACアドレス(MAC : Media Access Control)等を利用することができる。利用者が所属するグループ名には、例えば、職場内での部門名、通信ネットワークNを構成する構成単位に付された名前等が含まれる。また、利用者の個人情報には、利用者の指紋に関する情報(例えば、イメージデータの格納先、指紋を識別するための情報等)、利用者が画像形成装置1を快適に使用できるようなスキャナユニット20及び排紙ユニット50の高さ(上昇移動させた際の停止位置)に関する情報が含まれている。
図15は出力管理テーブル36cの一例を示す概念図である。画像形成装置1は、印刷した用紙の排出状況を管理するために出力管理テーブル36cを備えている。この出力管理テーブル36cは、印刷ジョブを受信したときの日時、印刷ジョブの送信元を示す通信アドレス、印刷ジョブを送信した利用者の個人情報、印刷された用紙の排出先、及び排出された用紙が取出されたか否かの情報が互いに関連付けられて記憶されている。
すなわち、画像形成装置1が印刷ジョブを受信した場合、受信した日時及び送信元の通信アドレスを出力管理テーブル36cに記憶すると共に、通信アドレス管理テーブル36bから送信元の情報処理装置2を使用している利用者の個人情報を読出して出力管理テーブル36cに記憶し、排出先として第2トレイ又は第3トレイを選択して記憶する。また、画像形成装置1は、適宜の時間間隔にて排紙トレイ501〜504上の用紙の有無を検出するようにしており、検出結果の情報、すなわち、排紙トレイ501〜504に排出された用紙が受取り済みであるか否かの情報を出力管理テーブル36cに記憶するようにしている。排紙トレイ501〜504上の用紙の有無は、既知の手法により検出することができる。例えば、発光素子と受光素子とからなる光学センサを各排紙トレイ501〜504上に設置しておき、用紙が載置されている状態と載置されていない状態との反射光量の違いを受光素子により検出することによって用紙の有無を検出することができる。また、光学センサの代わりに用紙の重みを検出する機械式スイッチを利用したセンサを各排紙トレイに設置する構成であっても良い。
なお、ファクシミリデータを受信した場合には、予め定めた利用者の個人情報、及びその利用者が使用している情報処理装置2の通信アドレスを記憶するようにしており、その利用者が排出されたファクシミリの用紙を取りに来たときにスキャナユニット20及び排紙ユニット50を上昇移動させるようにしている。
以下、利用者が画像形成装置1を操作する際に画像形成装置1にて実行される処理をフローチャートを用いて説明する。
図16は画像形成装置1により実行される処理の手順を示すフローチャートである。まず、画像形成装置1は利用者認証部26により利用者の存在を検知したか否かを判断する(ステップS1)。利用者の存在を検知していない場合(S1:NO)、そのままの待機状態を保つ。
利用者の存在を検知した場合(S1:YES)、利用者認証部26にて利用者認証を行う(ステップS2)。すなわち、利用者認証部26により利用者の指紋画像を読み取り、予め登録された指紋画像の特徴と比較し、予め登録された利用者であるか否かを判定する。予め登録された利用者である場合には、その利用者が使用している情報処理装置2の通信アドレスの情報を通信アドレス管理テーブル36bから読み出す。
次いで、画像形成装置1の主制御部11は出力管理テーブル36cを参照することにより利用者のジョブ履歴があるか否かを判断する(ステップS3)。前ステップにおいて利用者認証を行い、利用者が使用している情報処理装置2の通信アドレスの情報を取得しているため、その通信アドレスの情報を手掛かりとして出力管理テーブル36cを検索することにより前記情報処理装置2から送信された印刷ジョブを受信したか否かを判断することができる。
利用者のジョブ履歴があると判断した場合(S3:YES)、すなわち、利用者認証により確認された利用者がプリンタ機能を用いて印刷を行ったと判断した場合、出力管理テーブル36cを参照して排紙先のトレイを確認する(ステップS4)。次いで、主制御部11は、スキャナ駆動制御部35bに指示を与えてスキャナユニット20を上昇移動させると共に(ステップS5)、トレイ駆動制御部37bに指示を与えて排紙ユニット50を上昇移動させる(ステップS6)。このとき、スキャナユニット20に関しては所定位置(例えば、可動範囲内での最高位)まで上昇するように制御し、排紙ユニット50に関しては実際に用紙が排出されたトレイが露出するまで上昇移動の制御を行う。
次いで、主制御部11は排出された用紙が取出し済みであるか否かを判断する(ステップS7)。前述したように、排紙トレイ501〜504上の用紙の有無は排紙トレイ501〜504上に設けられたセンサの出力により判断され、取出し済みであるか否かの情報は随時出力管理テーブル36cに記憶されるため、主制御部11は、当該出力管理テーブル36cの情報を読出すことによって判断することができる。
用紙が取出し済みでないと判断した場合(S7:NO)、用紙が取出されるまで待機し、用紙が取出し済みであると判断した場合(S7:YES)、主制御部11はトレイ駆動制御部37bに指示を与えて排紙ユニット50を下降移動させると共に(ステップS8)、スキャナ駆動制御部35bに指示を与えてスキャナユニット20を下降移動させる(ステップS9)。このとき、主制御部11は、排紙ユニット50及びスキャナユニット20が所定位置(例えば、可動範囲内での最下位)まで下降するように制御する。
一方、ステップS3において利用者のジョブ履歴がないと判断した場合(S3:NO)、すなわち、この場合は利用者がスキャナユニット20を操作してコピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を利用すると判断できるため、主制御部11は、スキャナ駆動制御部35bに指示を与えてスキャナユニット20を上昇移動させる(ステップS10)。
次いで、主制御部11はスキャナユニット20での利用者の操作が終了したか否かを判断する(ステップS11)。操作が終了したか否かは、例えば、コピー処理が終了したか否か、ファクシミリの送信処理が終了したか否かを判断することによって行う。利用者による操作が終了していないと判断した場合(S11:NO)、利用者による操作が終了するまで待機する。
利用者による操作が終了したと判断した場合(S11:YES)、操作が終了してから所定時間(例えば、15秒)が経過したか否かを判断する(ステップS12)。所定時間が経過していないと判断した場合(S12:NO)、所定時間が経過するまで待機する。また、操作が終了してから所定時間が経過したと判断した場合(S12:YES)、主制御部11は、スキャナ駆動制御部35bに指示を与えてスキャナユニット20を下降移動させる(S9)。
このように本実施の形態では、利用者の利用目的に応じたスキャナユニット20及び排紙ユニット50の昇降位置を制御することができるため、例えば、利用目的がスキャナ機能の利用であると判断した場合に、その利用者が使い易い位置までスキャナユニット20を上昇させて操作性の向上を図り、利用目的がプリンタ機能の利用であると判断した場合には、排出されたシートを取り出しやすいようにスキャナユニット20及び排紙ユニット50の双方を上昇移動させることで利便性の向上を図ることができる。また、排紙されている段階では排紙ユニット50がスキャナユニット20に覆われているため第三者による情報の漏洩が防止される。
なお、本実施の形態では、利用者認証部26により指紋の照合を行って利用者を認証する構成としたが、掌紋、虹彩、網膜パターン、静脈パターン、声紋、筆跡、打鍵パターン等の身体的特徴又は行動的特徴を利用して利用者認証を行う構成であっても良い。また、暗証番号、パスワード等を利用して利用者認証を行う構成であっても良い。更に、磁気カード、ICカード、無線タグ等の利用者が携帯する持ち物を利用して利用者認証を行う構成であっても良い。
また、本実施の形態では、スキャナ機能、プリンタ機能等を有する複合機に適用した形態について説明したが、スキャナ機能を持たないプリンタ装置に適用することも可能である。この場合、画像形成装置1はスキャナユニット20を備えている必要はないが、排出された用紙の機密性の保護という観点からスキャナユニット20に代わる構造物を設け、利用者が排出された用紙を受け取りにきた時点で該構造物を上昇させる構成であることが望ましい。
本発明に係る画像形成装置を利用した画像形成システムの構成を示す模式図である。 本発明に係る画像形成装置の動作を説明する模式図である。 待機状態における画像形成装置の斜視図である。 待機状態における画像形成装置の正面断面図である。 スキャナユニットの使用時における画像形成装置の斜視図である。 スキャナユニットの使用時における画像形成装置の正面断面図である。 排紙ユニットの上昇時における画像形成装置の斜視図である。 排紙ユニットの上昇時における画像形成装置の正面断面図である。 前扉を開放したときの画像形成装置の斜視図である。 画像形成装置の制御系の構成を説明するブロック図である。 排紙先を設定する際に操作パネルの表示部に表示される画面例を示す模式図である。 排紙先を設定する際に操作パネルの表示部に表示される画面例を示す模式図である。 排紙トレイ設定テーブルの一例を示す概念図である。 通信アドレス管理テーブルの一例を示す概念図である。 出力管理テーブルの一例を示す概念図である。 画像形成装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 情報処理装置
11 主制御部
12 バス
13 ROM
14 RAM
15 画像メモリ
16 通信IF
20 スキャナユニット
21 副制御部
24 画像読取部
25 操作パネル
26 利用者認証部
30 プリンタユニット
31 副制御部
34 印字部
35a スキャナ駆動部
37a トレイ駆動部
36 HDD装置
40 給紙ユニット
50 排紙ユニット

Claims (6)

  1. 画像形成を指示するジョブを受付ける手段と、受付けたジョブに基づいてシート上に画像形成する手段と、画像形成したシートを排出する手段と、排出したシートを収容するシート収容手段と、該シート収容手段の上側を覆うべく設けられた構造物とを備える画像形成装置において、
    受付けたジョブ及び該ジョブの送出元に係る情報を関連付けて記憶する記憶手段と、利用者に係る情報を受付ける受付手段と、該受付手段が受付けた情報及び前記記憶手段が記憶した情報に基づいて利用者の利用目的を判断する判断手段と、前記構造物を昇降移動させる昇降手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前記構造物の昇降移動を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判断手段の判断結果に基づいて、前記構造物を昇降移動させた際の停止位置を制御する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート収容手段を昇降移動させる手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて前記シート収容手段の昇降移動を制御する手段とを更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判断手段の判断結果に基づいて、前記シート収容手段を昇降移動させた際の停止位置を制御する手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記判断手段は、判断対象の利用者のジョブを受付けているか否かにより利用目的を判断すべくなしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の画像形成装置。
  6. 前記構造物は、原稿の画像を読取る手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017007224A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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