JP2005083809A - 表面汚染モニタおよび放射線検出器ならびに表面汚染計測方法 - Google Patents
表面汚染モニタおよび放射線検出器ならびに表面汚染計測方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】放射性物質による表面汚染の検査を簡単・迅速に行なう。
【解決手段】表面汚染モニタは、外部との伝送機能を有し構造物に着脱可能な放射線検出器1と、放射線検出器1から離れた位置に配置され、放射線検出器と間の伝送機能を有する計測・制御装置2と、を有し、放射線検出器1で取得した放射線検出データを計測・制御装置2で収集可能に構成される。放射線検出器1は、放射線検出用センサと、センサからの信号を処理する信号処理部7と、信号処理部7からのデータを外部の計測・制御装置2に伝送するデータ伝送部8と、センサと信号処理部7とデータ伝送部8に電源を供給する電源供給部6と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】表面汚染モニタは、外部との伝送機能を有し構造物に着脱可能な放射線検出器1と、放射線検出器1から離れた位置に配置され、放射線検出器と間の伝送機能を有する計測・制御装置2と、を有し、放射線検出器1で取得した放射線検出データを計測・制御装置2で収集可能に構成される。放射線検出器1は、放射線検出用センサと、センサからの信号を処理する信号処理部7と、信号処理部7からのデータを外部の計測・制御装置2に伝送するデータ伝送部8と、センサと信号処理部7とデータ伝送部8に電源を供給する電源供給部6と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は表面汚染モニタおよび放射線検出器ならびに表面汚染計測方法に関し、特に、人体や物品などに付着した放射性物質からの放射線を測定するのに適した表面汚染モニタおよび放射線検出器ならびに表面汚染計測方法に関する。
放射性物質による表面汚染の検査装置が設置してある施設以外の地点、例えば公民館や民家等の建屋内や屋外といった、任意の地点での放射性物質による表面汚染の検査のためには、持ち運びが容易で組立・分解を迅速に行ない得る表面モニタを必要に応じて設置することが望ましい。しかし、放射性物質による表面汚染測定のために使用する従来のモニタは、特許文献1〜3に示されているように、筐体部に検出器を組み込む構成をとっている。
特許第3138431号公報
特開2003−161781号公報
特許第3099989号公報
上記のような従来の表面汚染モニタでは、持ち運びの際に筐体への組み込みや、配線などで時間を要することとなり、迅速な表面汚染モニタの設置・展開の妨げとなっている。
本発明の目的は、放射性物質による表面汚染の検査を簡単・迅速に行なうことができる表面汚染モニタ、放射線検出器および表面汚染計測方法を提供することにある。
この発明は上記目的に沿うものであって、請求項1に記載の発明は、外部との伝送機能を有し任意の構造物に着脱可能な放射線検出器と、前記放射線検出器から離れた位置に配置され、前記放射線検出器と間の伝送機能を有する計測・制御装置と、を有し、前記放射線検出器で取得した放射線検出データを前記計測・制御装置で収集可能に構成されていること、を特徴とする表面汚染モニタである。
また、請求項3に記載の発明は、放射線検出のためのセンサと、前記センサからの信号を処理する信号処理部と、前記信号処理部からのデータを外部の計測・制御装置に伝送するデータ伝送部と、前記センサと信号処理部とデータ伝送部に電源を供給する電源供給部と、を有することを特徴とする放射線検出器である。
また、請求項7に記載の発明は、外部との伝送機能を有する放射線検出器を任意の構造物に着脱可能に取り付けるステップと、前記放射線検出器と間の伝送機能を有する計測・制御装置を前記放射線検出器から離れた位置に配置するステップと、前記放射線検出器で放射線検出データを取得するステップと、前記放射線検出器で取得した放射線検出データを前記計測・制御装置で収集するステップと、を有することを特徴とする表面汚染計測方法である。
本発明によれば、筐体を用いずに迅速に放射性物質による表面汚染の検査を行なうことができる。
初めに、図1を参照して、本発明に係る表面汚染モニタの一実施の形態を説明する。本実施の形態においては、放射線検出器1に設けられた壁面固定機構3により、任意の構造物である壁面側の保持先4に、放射線検出器1を着脱自在に取り付けることができる。図示の例では、壁面側の保持先4は、壁に取り付けられたフックであり、壁面固定機構3は放射線検出器1の裏面上部に形成された窪みまたは穴である。図1では、壁面に取り付けられる4個の放射線検出器1のうちの左上に配置される1個を、壁面側の保持先4から外して裏側が見える状態で示している。
被測定物の被測定面を放射線検出器1の入射面5に向けることにより、被測定物からの放射線が放射線検出器1に入射する。放射線検出器1内の放射線センサによる放射線の測定情報は、伝送機能付き計測・制御装置2(例えばノート型コンピュータ)に伝送され、伝送機能付き計測・制御装置2上にて被測定物からの放射線の量や放射性物質による表面汚染量を表示する。
放射線検出器1の入射面5の内部には、測定対象とする放射性物質の放出する放射線の特性に合わせた放射線センサ、例えば平面型のプラスチックシンチレータと光電子増倍管、を内蔵する。放射線センサからの信号は信号処理部7にて信号処理し、信号処理部7は、データ伝送部8にデータを送る。データ伝送部8は、有線ケーブル、例えば同軸通信用ケーブルにて伝送機能付き計測・制御装置2へとデータを伝送する。電源供給部6へは、外部より電源、例えば交流100Vの電源を供給し、電源供給部6は、放射線センサ、信号処理部7、データ伝送部8へそれぞれに最適化した1種類または複数の電源を供給する。
データ伝送部8より伝送機能付き計測・制御装置2への伝送は、上記のように直接ケーブルによる接続で行なうだけでなく、途中に中継装置や、変換装置を介して行なってもよい。また、データ伝送部8は無線伝送機能を有し、無線により、伝送機能付き計測・制御装置2へとデータを伝送してもよい。
また、データ伝送部8より伝送機能付き計測・制御装置2への伝送は、途中に無線の中継装置を介して行なっても、あるいは、無線から有線への変換装置を介して行なっても、あるいは、異なる無線伝送方式への変換装置を介しても、あるいはこれら中継・変換装置を組み合わせて行なってもよい。さらに、データ伝送部8自体には有線による伝送機能しかない場合でも、有線から無線への変換装置を介してデータ伝送部8から伝送されるデータを無線に変換して、上記の伝送を行なってもよい。
他の変形例として、電源供給部6へは、検出器に内蔵した電池により電源を供給してもよい。また、電源供給部6に外部より電源を、例えば交流100Vの電源を供給し、蓄電池への充電機能を持たせてもよい。また、電源供給部6に供給する電源として、一次電池、太陽電池、燃料電池を使用または併用してもよい。
さらに、図2に示されているように、放射線検出器1のセンサの入射面5以外の面に、測定対象にとって妨害となる放射線(例えば自然由来の放射線)を遮蔽するための遮蔽材(例えば鉛ブロック)16を取り付ける機構を備えてもよい。図2の例では、遮蔽材16は、放射線検出器1の背面および側面をほぼ覆うように構成され、伝送、電源供給あるいは、放射線検出器1からの放熱を妨げないように必要に応じて空隙を設ける。
図2の例では、遮蔽材16の背面に、遮蔽材取り付け機構操作穴17、壁面固定機構用貫通穴18、伝送・電源供給・放熱用貫通穴19が形成されている。また、放射線検出器1の背面の遮蔽材取り付け機構操作穴17対応位置には、遮蔽材取り付け機構15が設けられている。壁面固定機構用貫通穴18は、放射線検出器1の壁面固定機構3に対応する位置にある。また、伝送・電源供給・放熱用貫通穴19は、放射線検出器1の電源供給部6、信号処理部7およびデータ伝送部8に対応する位置にある。
放射線検出器1のデータ伝送部8において、上位の伝送機能付き計測・制御装置2からの制御データ、例えば放射線検出器のセンサ部に加える印加電圧の設定値や、信号処理部7の波高弁別機能の弁別設定電圧の設定値を受信し、センサ部および信号処理部7の設定・制御を上位の伝送機能付き計測・制御装置2から行なうこともできる。
以上の実施の形態の説明では、壁面に保持先(フック)4を固定し、放射線検出器1に設けられた壁面固定機構3により、放射線検出器1を壁面に着脱自在に取り付けることとした。変形例として、フックを放射線検出器1側に固定することも可能である。また、任意の構造物として壁面の代わりに構造物の柱や天井や床面などを用いてもよい。
次に、本発明の表面汚染モニタの他の実施の形態を図3を参照して説明する。この実施の形態では、前述の壁面固定機構3を有した放射線検出器1を、任意の構造物である保持スタンド10に着脱可能に取り付ける。保持スタンド10には、壁面固定機構3と係合する保持具9が取り付けられている。図3に示す例では、保持具9はフック状であり、壁面固定機構3はフックと係合する穴または窪みである。
こうして放射線検出器1を取り付けた保持スタンド10を1台あるいは複数台並べ、伝送機能付き計測・制御装置2にて計測・制御を行ない、伝送機能付き計測・制御装置2上にて放射性物質による表面汚染の状況の測定結果を得る。
図3の例では、保持スタンド10が、水平面上に自立できる鉛直の棒(柱)を有し、この棒に2個の放射線検出器1を上下に並べて取り付けられるようになっている。図3では、下方の放射線検出器1が保持スタンド10に取り付けられた状態にあり、上方に取り付ける放射線検出器1は、固定する機構を保持する保持具9から取り外して裏側を見えるように示している。
この実施の形態によれば、壁や柱などの構造物がない場所であっても、また壁面に図1に示した保持先4を取り付けることが困難な場合であっても、放射線検出器1を簡単に設置することができる。
1…放射線検出器、2…伝送機能付き計測・制御装置、3…壁面固定機構、4…壁面側の保持先、5…放射線検出器のセンサの入射面、6…電源供給部、7…信号処理部、8…データ伝送部、9…保持具、10…保持スタンド、15…遮蔽材取り付け機構、16…遮蔽材、17…遮蔽材取り付け機構操作穴、18…壁面固定機構用貫通穴、19…伝送・電源供給・放熱用貫通穴。
Claims (7)
- 外部との伝送機能を有し任意の構造物に着脱可能な放射線検出器と、
前記放射線検出器から離れた位置に配置され、前記放射線検出器と間の伝送機能を有する計測・制御装置と、
を有し、前記放射線検出器で取得した放射線検出データを前記計測・制御装置で収集可能に構成されていること、を特徴とする表面汚染モニタ。 - 請求項1に記載の表面汚染モニタにおいて、前記放射線検出器は、
放射線検出のためのセンサと、
前記センサからの信号を処理する信号処理部と、
前記信号処理部からのデータを前記計測・制御装置に伝送するデータ伝送部と、
前記センサと信号処理部とデータ伝送部に電源を供給する電源供給部と、
を有すること、を特徴とする表面汚染モニタ。 - 放射線検出のためのセンサと、
前記センサからの信号を処理する信号処理部と、
前記信号処理部からのデータを外部の計測・制御装置に伝送するデータ伝送部と、
前記センサと信号処理部とデータ伝送部に電源を供給する電源供給部と、
を有することを特徴とする放射線検出器。 - 請求項3に記載の放射線検出器において、前記電源供給部は電池を具備すること、を特徴とする放射線検出器。
- 請求項3または4に記載の放射線検出器において、前記データ伝送部は、前記信号処理部からのデータを外部の計測・制御装置に無線で伝送するように構成されていること、を特徴とする放射線検出器。
- 請求項3ないし5のいずれかに記載の放射線検出器において、前記センサに放射線を取り込む入射面以外の部分に遮蔽材を取り付ける機構をさらに有すること、を特徴とする放射線検出器。
- 外部との伝送機能を有する放射線検出器を任意の構造物に着脱可能に取り付けるステップと、
前記放射線検出器と間の伝送機能を有する計測・制御装置を前記放射線検出器から離れた位置に配置するステップと、
前記放射線検出器で放射線検出データを取得するステップと、
前記放射線検出器で取得した放射線検出データを前記計測・制御装置で収集するステップと、
を有することを特徴とする表面汚染計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003314132A JP2005083809A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | 表面汚染モニタおよび放射線検出器ならびに表面汚染計測方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005083809A true JP2005083809A (ja) | 2005-03-31 |
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JP2003314132A Pending JP2005083809A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | 表面汚染モニタおよび放射線検出器ならびに表面汚染計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005083809A (ja) |
-
2003
- 2003-09-05 JP JP2003314132A patent/JP2005083809A/ja active Pending
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