JP2005082089A - 自動車用エアロパーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】 欠け、割れ、主としてボディへの取り付け部分乃至その近傍における欠け、割れの生じるおそれの少ない自動車用エアロパーツ、例えばバンパー等を低価格で提供する。
【解決手段】自動車用エアロパーツ(バンパー)3を、例えばFRPからなる表側部材4と裏側部材5とを積層した部分と、該表側部材4と裏側部材5と例えばカーボンからなる補強部材6とを積層した補強部分とで構成する。
【効果】 補強部材6による補強効果により割れ、欠けを生じにくくすることができる。そして、自動車用エアロパーツの補強をしない部分は従来通り表側部材4と裏側部材5とを積層した部分で構成し、局部的に補強部材6を用いて必要な補強をするので、自動車用エアロパーツ3を徒に高価格化することなく、割れ、欠けを生じにくくすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】自動車用エアロパーツ(バンパー)3を、例えばFRPからなる表側部材4と裏側部材5とを積層した部分と、該表側部材4と裏側部材5と例えばカーボンからなる補強部材6とを積層した補強部分とで構成する。
【効果】 補強部材6による補強効果により割れ、欠けを生じにくくすることができる。そして、自動車用エアロパーツの補強をしない部分は従来通り表側部材4と裏側部材5とを積層した部分で構成し、局部的に補強部材6を用いて必要な補強をするので、自動車用エアロパーツ3を徒に高価格化することなく、割れ、欠けを生じにくくすることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばバンパー或いはサイドステップ等の自動車用エアロパーツに関する。
バンパー等の自動車用エアロパーツは、使用される材質には種々のものがあるが、比較的多いのが、FRP(Fiber Reinforced Plastic)であり、一般にシート状の表側部材に同じくシート状の裏側部材を積層してなる。図2はそのような自動車用エアロパーツの一部を示す断面図である。同図において、aはボディ(車体)側の鉄板、bは該鉄板aに形成されたネジ孔、cは自動車用エアロパーツ、例えばバンパーで、シート状の表側部材dと、シート状の裏側部材eとを例えば接着により積層してなる。fは該自動車用エアロパーツcに形成されたネジ挿通孔(バカ孔)、gは自動車用エアロパーツcを上記鉄板aに取り付けるネジ、hはワッシャであり、該ワッシャhに通されたネジgは上記ネジ挿通孔fに通され、ボディ側の鉄板aのネジ孔bに螺合され、自動車用エアロパーツcをその鉄板aに固定する。
また、カーボンと称される材料を用いたものもある。これは、グラファイト微結晶の集合体からなる炭素繊維をエポキシ樹脂等で固めたものである〔月刊トレンドワゴンTREND WAGON(アポロ出版株式会社)2003年5月号(以下「トレンドワゴン5月号」という。)の85頁参照〕。
上記FRPからなる自動車用エアロパーツは、色々の長所を有するが、特に非常に材料費が安く(バンパーを例に採ると数万円で購入することができる。)、また、加工し易く、素人でも加工できる(尚、加工方法はトレンドワゴン5月号の94〜95頁に紹介されている。)という点が最大の長所であるといえる。
それに対して、カーボンは、極めて性能が良いが、材料費が高く(バンパーを例に採ると購入価格が数十万円にもなる)、更に、加工が難しいという大きな欠点を有している。
それに対して、カーボンは、極めて性能が良いが、材料費が高く(バンパーを例に採ると購入価格が数十万円にもなる)、更に、加工が難しいという大きな欠点を有している。
従って、特に高級志向ではなく、自動車にかけるお金に制約の強い人は、FRPの自動車用エアロパーツを選び、高級志向で、経済的に恵まれている人はカーボンを選ぶ傾向があった。
月刊トレンドワゴンTREND WAGON(アポロ出版株式会社)2003年5月号(:トレンドワゴン5月号)85頁、94〜95頁
月刊トレンドワゴンTREND WAGON(アポロ出版株式会社)2003年5月号(:トレンドワゴン5月号)85頁、94〜95頁
上述したように、経済的に大きな余裕のない人は、自動車用エアロパーツとして材料費が安く加工が容易である等の利点のあるFRPによるものを選ぶ傾向が強かったが、このFRPによる自動車用エアロパーツには、下記のような看過できない問題があった。
それは、FRPは硬度が高く柔軟性が低いため、FRPからなる例えばバンパー等をつけた自動車のそのバンパー等に何かがぶつかった場合、比較的小さな衝撃でも欠けたり、割れたりし易いという問題である。
それは、FRPは硬度が高く柔軟性が低いため、FRPからなる例えばバンパー等をつけた自動車のそのバンパー等に何かがぶつかった場合、比較的小さな衝撃でも欠けたり、割れたりし易いという問題である。
特に、自動車用エアロパーツのネジ等による或いはカシメによるボディへの取り付け部分乃至その近傍でそのような欠け、割れが生じ易かった。というのは、例えばバンパー等の自動車用エアロパーツの、自動車のボディへの取り付けは、例えばネジによる場合、自動車用エアロパーツの縁の直ぐ近くにて孔(バカ孔)を開けておくと共に、ボディ側にネジ孔を形成しておき、自動車用エアロパーツ側からその孔にネジを通しそのネジの先端部をボディ側のネジ孔に螺合させることにより行われ(ワッシャが用いられることもある)、その自動車用エアロパーツの孔の形成位置は、美観等の点から自動車用エアロパーツの縁の近くが多く、その結果、強度不足になるきらいがあるからである。カシメによる場合でも同様である。
そのため、高速道路の路面に自動車用エアロパーツのFRPによる欠片が落ち、その落ちた欠片によりオートバイ(バイク)が転倒し、事故が起きた例が少なくなかった。
従って、FRPの硬度が高く柔軟性が低いということがそれを使用した自動車用エアロパーツにとって看過できない問題になったいたのである。
それに対して、カーボン製の自動車用エアロパーツによれば、柔軟性があるので、そのような欠け、割れが生じ易いという問題はない。しかし、上述したように、カーボン製自動車用エアロパーツの場合材料費が極めて高いので、経済的余裕の少ない人にその購入を要求、強制することは酷である。
従って、FRPの硬度が高く柔軟性が低いということがそれを使用した自動車用エアロパーツにとって看過できない問題になったいたのである。
それに対して、カーボン製の自動車用エアロパーツによれば、柔軟性があるので、そのような欠け、割れが生じ易いという問題はない。しかし、上述したように、カーボン製自動車用エアロパーツの場合材料費が極めて高いので、経済的余裕の少ない人にその購入を要求、強制することは酷である。
本発明はそのような問題を解決するためのもので、欠け、割れ、主としてボディへの取り付け部分乃至その近傍における欠け、割れの生じるおそれの少ない自動車用エアロパーツを低価格で提供できるようにすることを目的とする。
請求項1の自動車用エアロパーツは、表側部材と裏側部材とを積層した部分と、該表側部材と裏側部材と補強部材とを積層した補強部分と、を有することを特徴とする。
請求項2の自動車用エアロパーツは、請求項1記載の自動車用エアロパーツにおいて、上記表側部材及び上記裏側部材がFRPからなり、前記補強部材がカーボンからなることを特徴とする。
請求項2の自動車用エアロパーツは、請求項1記載の自動車用エアロパーツにおいて、上記表側部材及び上記裏側部材がFRPからなり、前記補強部材がカーボンからなることを特徴とする。
請求項1の自動車用エアロパーツによれば、自動車用エアロパーツ全体を表側部材と裏側部材とを積層した部分で構成するのではなく、割れ、欠けの生じ易い部分の表側部材と裏側部材に更に補強部材を積層して補強したので、その補強効果により割れ、欠けを生じにくくすることができる。
そして、自動車用エアロパーツの補強をしない部分は従来通り表側部材と裏側部材とを積層した部分で構成し、局部的に補強部材を用いて必要な補強をするので、自動車用エアロパーツを徒に高価格化することなく、割れ、欠けを生じにくくすることができる。
そして、自動車用エアロパーツの補強をしない部分は従来通り表側部材と裏側部材とを積層した部分で構成し、局部的に補強部材を用いて必要な補強をするので、自動車用エアロパーツを徒に高価格化することなく、割れ、欠けを生じにくくすることができる。
本発明は、基本的には、表側部材と裏側部材とを積層し、欠け、割れの生じるおそれのある部分に更に補強部材を積層してなるものであり、補強部材の積層には、表側部材と裏側部材との間に介在させる態様と、表側部材の反裏側部材側の積層する態様と、裏側部材とボディとの間に(裏側部材の反表側部材側)に積層する態様があり、後述する実施例1の自動車用エアロパーツは補強部材を表側部材と裏側部材との間に介在させる態様を採っているが、必ずしもそれに限定されるものではなく、そのいずれの態様を採っても良い。
そして、表側部材と裏側部材は、材料費が安価で、加工がし易い等の点で、FRPが最適であるが、必ずしもそれ等に限定されず、例えばウレタン等比較的安価な材料を用いても良い。
補強部材は、カーボンが最適といえるが、柔軟性に優れ機械的強度の強いものであれば、必ずしもそれに限定されるわけではない。
補強部材は、カーボンが最適といえるが、柔軟性に優れ機械的強度の強いものであれば、必ずしもそれに限定されるわけではない。
以下、本発明の詳細を図示実施例1に基いて説明する。
図1は本発明自動車用エアロパーツの一つの実施例1の一部を示す断面図である。同図において、1はボディ(車体)側の鉄板、2は該鉄板1に形成されたネジ孔、3は自動車用エアロパーツ、例えばバンパー、4は該バンパー3を構成するシート状の表側部材と、5は同じくシート状の裏側部材で、該表側部材4と裏側部材5は共にFRPからなる。
図1は本発明自動車用エアロパーツの一つの実施例1の一部を示す断面図である。同図において、1はボディ(車体)側の鉄板、2は該鉄板1に形成されたネジ孔、3は自動車用エアロパーツ、例えばバンパー、4は該バンパー3を構成するシート状の表側部材と、5は同じくシート状の裏側部材で、該表側部材4と裏側部材5は共にFRPからなる。
6はシート状の補強部材で、カーボンからなる。具体的には、グラファイト微結晶の集合体からなる炭素繊維をエポキシ樹脂等で固めたものである。該補強部材6は、バンパー3の補強を要する部分、具体的には、バンパー3のネジによるボディ1への取り付け部分において上記表側部材4と裏側部材5との間に介在せしめられている。そして、その補強を要する部分において表側部材4、補強部材6及び裏側部材5が接着により積層されており、他の部分において表側部材4と裏側部材5のみが積層されている。
7は該バンパー3に、より詳細には、表側部材4、補強部材6及び裏側部材5に形成されたネジ挿通孔(バカ孔)、8は該バンパー3を上記鉄板1に取り付けるネジ、9はワッシャであり、該ワッシャ9に通されたネジ8は上記ネジ挿通孔7に通され、ボディ側の鉄板1のネジ孔2に螺合され、バンパー3をその鉄板1に固定する。
このような自動車用エアロパーツ3によれば、自動車用エアロパーツ全体を表側部材4と裏側部材5とを積層した部分で構成するのではなく、割れ、欠けの生じ易い部分の表側部材4と裏側部材5に更に補強部材6を積層して補強したので、その補強効果により割れ、欠けを生じにくくすることができる。
そして、自動車用エアロパーツ3の補強をしない部分は従来通り表側部材4と裏側部材5とを積層した部分で構成し、局部的に補強部材6を用いて必要な補強をするので、自動車用エアロパーツ3を徒に高価格化することなく、割れ、欠けを生じにくくすることができる。
そして、自動車用エアロパーツ3の補強をしない部分は従来通り表側部材4と裏側部材5とを積層した部分で構成し、局部的に補強部材6を用いて必要な補強をするので、自動車用エアロパーツ3を徒に高価格化することなく、割れ、欠けを生じにくくすることができる。
本発明は、例えばバンパーに限らず、サイドステップ等の自動車用自動車用エアロパーツ全般に利用可能性がある。
1・・・ボディ(車体)、2・・・ネジ孔、3・・・自動車用エアロパーツ(バンパー)、 4・・・表側部材、5・・・裏側部材、6・・・補強部材、7・・・ネジ挿通孔、
8・・・ネジ。
8・・・ネジ。
Claims (2)
- 表側部材と裏側部材とを積層した部分と、
上記表側部材と上記裏側部材と補強部材とを積層した補強部分と、
を有することを特徴とする自動車用エアロパーツ。 - 前記表側部材及び前記裏側部材がFRP(Fiber Reinforced Plastic)からなり、
前記補強部材がカーボンからなる
ことを特徴とする請求項1記載の自動車用エアロパーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003318647A JP2005082089A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 自動車用エアロパーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003318647A JP2005082089A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 自動車用エアロパーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005082089A true JP2005082089A (ja) | 2005-03-31 |
Family
ID=34417872
Family Applications (1)
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JP2003318647A Pending JP2005082089A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | 自動車用エアロパーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005082089A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2918329A1 (fr) * | 2007-07-06 | 2009-01-09 | Renault Sas | Ecope de refroidissement pour vehicule automobile |
-
2003
- 2003-09-10 JP JP2003318647A patent/JP2005082089A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR2918329A1 (fr) * | 2007-07-06 | 2009-01-09 | Renault Sas | Ecope de refroidissement pour vehicule automobile |
WO2009007556A1 (fr) * | 2007-07-06 | 2009-01-15 | Renault S.A.S. | Ecope de refroidissement pour vehicule automobile |
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