JP2005081748A - プリンタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用権限のない第三者が、プリンタを用いて印字文書やチケット等の不正作成行為を行うことを防止できるようにしたプリンタ装置を提供する。
【解決手段】 予め定められた条件を有する用紙以外の用紙に対しては、印字を行えないようにしたプリンタ装置であって、用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送されてきた用紙が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、制御手段に制御され、搬送されてきた用紙上に情報をプリント出力する印字手段と、前記判定手段による判定結果が前記条件を満たしていると判定された場合に、前記印字手段に対して印字を許可する信号を送信する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 予め定められた条件を有する用紙以外の用紙に対しては、印字を行えないようにしたプリンタ装置であって、用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送されてきた用紙が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、制御手段に制御され、搬送されてきた用紙上に情報をプリント出力する印字手段と、前記判定手段による判定結果が前記条件を満たしていると判定された場合に、前記印字手段に対して印字を許可する信号を送信する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、印字文書やチケット等の偽造防止や不正作成行為などの防止を図るために、予め定められた条件を有する用紙以外にはプリント出力を行えないようにしたプリンタ装置に関する。
近年、コンピュータネットワークシステムの発展により、企業や官庁等の機密情報、顧客情報、個人情報などはネットワークシステム上で管理され、これらの情報が必要な時には、ネットワークに接続されたプリンタ装置によって出力するというシステムが用いられる場合が多くなっている。
このようなネットワークシステムにおける機密保持対策としては、例えばプリンタ装置に暗証番号を入力する機能を設けて、プリンタ装置により情報を出力する者が暗証番号の入力を行い、照合処理で一致した場合にだけ各種の情報のプリント出力処理を開始させる機能を、プリンタ装置に装備するなどの技術が既に提示されている。(例えば、特許文献1参照)
特開平6−156868号公報 しかしながら、暗証番号の照合などによる使用者の確認処理では、第三者に暗証番号を知られてしまった場合に、簡単に不正なプリント出力を行われてしまうという危険性がある。
通常、プリンタ装置でプリント出力する用紙は、市販されている汎用的な用紙であるために、不正なプリント出力を行われてしまった場合には、その文書が正当にプリントされたものであるのか、または不正にプリントされたものであるのかを判別することもできないという問題がある。
本発明は、使用権限のない第三者が、プリンタ装置を用いて印字文書やチケット等の不正作成行為を行うことを防止できるようにしたプリンタ装置を提供する。
本発明のプリンタ装置は、予め定められた条件を有する用紙以外の用紙に対しては、プリント出力を行えないようにしたプリンタ装置であって、用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送されてきた用紙が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、制御手段に制御され、搬送されてきた用紙上に情報をプリント出力するプリント出力手段と、前記判定手段による判定結果が前記条件を満たしていると判定された場合に、前記プリント出力手段に対してプリント出力を許可する信号を送信する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明のプリンタ装置は、前記判定手段が、前記用紙に光を照射して、透過光強度を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする。
更に、本発明のプリンタ装置は、前記判定手段が、前記用紙に光を照射して、用紙からの反射光強度を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする。
また、本発明のプリンタ装置は、前記判定手段が、前記用紙に漉き込まれた磁性体からの磁力を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする。
更に、本発明のプリンタ装置は、前記判定手段が、前記用紙に漉き込まれたアモルファス強磁性材料からの磁気特性を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする。
また、本発明のプリンタ装置は、前記判定手段が、前記用紙に組み込まれた電磁回路を有する素子と電磁波の送受信を行うことで判定する機能を有していることを特徴とする。
本発明のプリンタ装置は、予め定められた条件を有する用紙以外の用紙に対しては、プリント出力を行えないようにしてあるので、使用権限のない第三者が、プリンタ装置を用いて印字文書やチケット等の不正作成行為をしようとしても、プリント出力が許可される用紙以外には使用できないようにしてあるので、使用権限のない第三者によるプリント出力の不正作成行為を防止することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ装置の構成図、図2は、本発明の実施形態に係るプリンタ装置のシステムブロック図、図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ装置の光学方式からなる判定手段を説明する図、図4は、本発明の実施形態に係るプリンタ装置の磁気方式からなる判定手段を説明する図、図5は、本発明の実施形態に係るプリンタ装置の無線方式からなる判定手段を説明する図、図6は、本発明の実施形態に係るプリンタ装置の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係るプリンタ装置1は、図1及び図2に示すように、用紙14をセットしておく給紙部2と、給紙部2にセットされた用紙14を搬送する搬送ローラ3aからなる搬送手段3と、プリント出力する種々の情報を一時的に記憶させておく記憶手段4と、用紙14に対して、プリント出力手段6でプリント出力する前の段階で、その用紙14が予め定められた条件を満たしているか否かを判定する判定手段5と、用紙上にプリント出力する種々の情報をプリント出力するプリント出力手段6と、制御手段7と、プリント情報受信手段8とを有し、パソコン等の外部装置から受信した情報をプリント出力する機能を有している。
プリント出力手段6のプリント出力方式は、特に限定されることではなく、例えば、インクジェット方式、電子写真方式、感熱転写方式、昇華転写方式など何れでもよい。
また、少なくとも、判定手段5が設置されている位置は、搬送手段3で用紙がプリント出力手段6が設けられている位置に搬送されて到着する前の位置に設けられている。
したがって、判定手段5が設置されている位置の前の位置であれば、搬送手段3で用紙が搬送される所定に位置に設けても良いし、給紙部2にセットされている用紙を判定できる位置に設けても良い。
また、プリント情報受信手段8は、パソコン等の外部装置から通信網を介してプリンタ装置でプリント出力するための情報を受信する手段である。
用紙を判定する判定手段5は、用紙の構成に応じて種々の判定方式があり、任意に選択して設けることができる。
これらの判定手段5の方式としては、例えば、光学判定方式、磁気判定方式、無線判定方式などがある。
光学判定方式は、図3に示すように、用紙14aに対して所定の照射光源9から光を照射し、その透過光の強度、波長、偏光状態、回折状態などを透過光検出器10で検出したり、または用紙14aに対して所定の照射光源9から光を照射し、その反射光の強度、波長、偏光状態、回折状態などを反射光検出器11で検出することで、それらの検出データが予め定めたデータの許容範囲内に入っているか否かを判定するものである。
これらの場合に、例えば、照射光の波長を、例えば、紫外光、青色光、緑色光、赤色光、赤外光などように替えて検出することで、精度よく用紙を特定することもできる。
また、検出する範囲は、用紙の全体である必要はなく、所定の部分であればよい。
更に、用紙に対して、一次元的、二次元的に透過率を検出し、その変化の具合から、「透かし」として漉き込まれている絵柄や模様などを検出して判定するようにしてもよい。
また、反射光を検出する場合も、透過光と同様に、照射光の波長を変えることで精度良く用紙を識別することができ、一次元的、二次元的に検出することで、シンボルマーク、バーコード等を検知して識別してもよい。
この際、マーク等は、照射する光源や検出器の検出波長により、可視インキをはじめ、蛍光インキ、赤外吸収インキ、赤外発光インキ等で形成することにより識別することができる。
また、液晶インキを用いた場合には、反射光の偏光状態も偏光するため、偏光状態を検出することで識別することができる。
更に、ホログラム等の光回折構造体を用紙に貼付しておくことで、その部分の反射光の回折状態を検出することによっても用紙を識別することができる。
次に、磁気判定方式について、説明する。
磁気判定方式は、磁性材料を内部に含ませた用紙14bを用いて、図4に示すように、磁気ヘッド等の磁気センサ12で用紙14bの磁性を読み取ることで、用紙を識別して判別する方式である。
用紙の磁性材料を含ませる手段としては、磁性インキによる印刷、磁性薄膜の転写、磁性薄膜の漉き込み、磁性繊維の漉き込みなどがある。
また、判別する手段としては、磁性の有無を判別する方法でもよいし、磁性体の磁気特性を検出する方法でもよい。
更に、磁気特性を検出するために、用紙に直流若しくは交流の磁気バイアスを加えて、その際の磁束の変化を検出することにより磁気特性を検出することができる。
特に、アモルファス磁性材料を用いると、特異な磁性特性を示すために、精度良く識別することができると共に、他の磁性材料と特性が異なることから偽造防止効果を高めることができる。
次に、無線判定方式ついて、説明する。
無線判定方式は、ICチップとアンテナとを備えた小型の無線IDタグを内蔵させた用紙14cを用いて、ICチップのメモリに記憶させた情報をRF−IDリーダ13からなる読取装置で読み取ることで用紙の判別を行う方式である。
用紙に無線IDタグを付ける手段としては、用紙面に無線IDタグを貼付させたり、用紙面に無線IDタグを漉き込ませることで実現することができる。
検出器は、電磁波を送受信するための機能を備え、用紙内の無線IDタグと電磁波の送受信を行うことで識別する。
以上のように、用紙を判定する判定手段5は、用紙に保有させた種々の特徴を検出することで、その用紙がプリント出力してもよい用紙であるか否かを判定することができればよいものである。
つまり、判定手段5による判定方式は上記のように種々あるものの、いずれにしても判定結果でプリント出力が認められないと判定された場合には、判定手段5から制御手段7に対してプリント出力手段6でプリント出力させる信号を送信させないため、情報を用紙にプリント出力手段6でプリント出力することができないようにしてある。
次に、本発明の実施形態に係るプリンタ装置の処理手順を、図6に基いて説明する。
プリンタ装置1のプリント情報受信手段8で、パソコン等の外部装置から送信されたプリント情報を受信した際に、記憶手段4にそのプリント情報を記憶させる。(ステップS1)
次に、搬送手段3により給紙部2にセットされている用紙が搬送され、判定手段5が備えられている位置を通過する際に、用紙に備えられている特性情報の読み取り処理が行なわれる。(ステップS2)
更に、用紙は搬送手段3により、プリント出力手段6でプリントするための位置に搬送される。
次に、搬送手段3により給紙部2にセットされている用紙が搬送され、判定手段5が備えられている位置を通過する際に、用紙に備えられている特性情報の読み取り処理が行なわれる。(ステップS2)
更に、用紙は搬送手段3により、プリント出力手段6でプリントするための位置に搬送される。
そして、判定手段5による判定処理の結果、その用紙がプリント処理を許可する条件に一致していると判定された場合には、その後に判定情報が制御手段7に送られ、制御手段7は、プリント出力手段6に対して記憶手段4に記憶されている情報を用紙にプリント出力させる為の信号を送信し、プリント出力手段6により情報を用紙にプリントさせる。(ステップS3)
その後、プリント出力手段6により用紙に情報のプリント処理が終了した場合に、用紙の搬送を行わせて排出させる。(ステップS4)
また、判定手段5による判定処理の結果、その用紙がプリント処理を許可する条件に一致していない判定された場合には、その判定情報が制御手段7に送られ、制御手段7は、プリント出力手段6に対して情報のプリントを行わせる為の信号を送信しないで、制御手段7から搬送手段3に対してプリントが行なわれないままの状態で用紙の搬送を行わせて排出させる。
その後、プリント出力手段6により用紙に情報のプリント処理が終了した場合に、用紙の搬送を行わせて排出させる。(ステップS4)
また、判定手段5による判定処理の結果、その用紙がプリント処理を許可する条件に一致していない判定された場合には、その判定情報が制御手段7に送られ、制御手段7は、プリント出力手段6に対して情報のプリントを行わせる為の信号を送信しないで、制御手段7から搬送手段3に対してプリントが行なわれないままの状態で用紙の搬送を行わせて排出させる。
以上の処理により、給紙部2から搬送されてきた用紙がプリントを許可されていない用紙である場合には、プリント出力手段でのプリント処理が行なわれないで排出されるので、用紙の管理を行うことで第三者による不正な情報のプリント処理を防止できるようにしてある。
また、ここで使用させる用紙は、連続用紙でもよいし、1枚毎にカットされたシート用紙のいずれでもよい。
本発明に係るプリンタ装置は、用紙に種々の情報やデータなどを出力するプリンタ装置に用いることができる。
1 プリンタ装置
2 給紙部
3 搬送手段
3a 搬送ローラ
4 記憶手段
5 判定手段
6 プリント出力手段
7 制御手段
8 プリント情報受信手段
9 照射光源
10 透過光検出器
11 反射光検出器
12 磁気センサ
13 RF−IDタグ
14,14a,14b 用紙
2 給紙部
3 搬送手段
3a 搬送ローラ
4 記憶手段
5 判定手段
6 プリント出力手段
7 制御手段
8 プリント情報受信手段
9 照射光源
10 透過光検出器
11 反射光検出器
12 磁気センサ
13 RF−IDタグ
14,14a,14b 用紙
Claims (6)
- 予め定められた条件を有する用紙以外の用紙に対しては、印字を行えないようにしたプリンタ装置であって、
用紙を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段で搬送されてきた用紙が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
制御手段に制御され、搬送されてきた用紙上に情報をプリント出力する印字手段と、
前記判定手段による判定結果が前記条件を満たしていると判定された場合に、前記印字手段に対して印字を許可する信号を送信する制御手段と、
を備えていることを特徴とするプリンタ装置。 - 前記判定手段が、前記用紙に光を照射して、透過光強度を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記判定手段が、前記用紙に光を照射して、用紙からの反射光強度を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記判定手段が、前記用紙に漉き込まれた磁性体からの磁力を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記判定手段が、前記用紙に漉き込まれたアモルファス強磁性材料からの磁気特性を検出することで判定する機能を有していることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記判定手段が、前記用紙に組み込まれた電磁回路を有する素子と電磁波の送受信を行うことで判定する機能を有していることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003317806A JP2005081748A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | プリンタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003317806A JP2005081748A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | プリンタ装置 |
Publications (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003317806A Pending JP2005081748A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | プリンタ装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11184489B1 (en) | 2020-08-27 | 2021-11-23 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Printed material detection apparatus for detecting management information, image forming apparatus, printed material detection system and recording material for the same |
KR20220044637A (ko) | 2020-10-02 | 2022-04-11 | 후지필름 비즈니스 이노베이션 가부시끼가이샤 | 정보 판독 장치, 및 화상 형성 장치 |
-
2003
- 2003-09-10 JP JP2003317806A patent/JP2005081748A/ja active Pending
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US11323583B2 (en) | 2020-10-02 | 2022-05-03 | Fujifilm Business Innovation Corp. | Information reading device and image forming apparatus for applying detection object to recording medium according to degree of confidentiality |
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