JP2005080777A - パチンコ機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置の複雑化や製造コスト上昇を抑制し、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現する。
【解決手段】 第1ラウンド(1R)が開始され、大入賞口に入賞した最初の遊技球が特定領域を通過すると20秒の経過時間のカウントが開始され(ts1)、20秒が経過する前に大入賞口への入賞数が規定の10個に達すると第1ラウンドが終了する。第2ラウンドのように大入賞口への入賞数が規定の10個に達していない場合でも遊技球の特定領域通過から20秒経過するとラウンドが終了になる。つまりラウンドの終了を時間に基づいて行うことができるため、発射する遊技球がない場合や発射できない状況にある場合は、遊技球を発射しなければ20秒の時間が計測されず、ラウンドが終了することがない。従って発射する遊技球の有無を検出するセンサや入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
【選択図】 図5
【解決手段】 第1ラウンド(1R)が開始され、大入賞口に入賞した最初の遊技球が特定領域を通過すると20秒の経過時間のカウントが開始され(ts1)、20秒が経過する前に大入賞口への入賞数が規定の10個に達すると第1ラウンドが終了する。第2ラウンドのように大入賞口への入賞数が規定の10個に達していない場合でも遊技球の特定領域通過から20秒経過するとラウンドが終了になる。つまりラウンドの終了を時間に基づいて行うことができるため、発射する遊技球がない場合や発射できない状況にある場合は、遊技球を発射しなければ20秒の時間が計測されず、ラウンドが終了することがない。従って発射する遊技球の有無を検出するセンサや入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
【選択図】 図5
Description
この発明は、入賞装置の動作をコンピュータにより制御し、大当りが発生すると入賞が容易な状態になるパチンコ機に関する。また、そのパチンコ機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来、この種の遊技機として図21に示すパチンコ機が知られている。図21は、いわゆる第1種パチンコ機と呼ばれる従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
パチンコ機500に設けられた発射ハンドル501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に設けられた第1種始動口503に入賞すると、パチンコ機500に内蔵されたコンピュータが大当りかハズレかを判定(以下、大当り判定という)する。続いて、図柄表示器505が、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を示す特別図柄)を縦方向に配列した図柄列を横方向の3つの表示領域においてそれぞれ上下方向に変動表示(スクロール表示ともいう)させる。
そして、変動表示の開始から所定時間経過すると、図柄表示器505は、各表示領域における特別図柄の変動表示を停止し、上記大当り判定の結果に対応する停止図柄を各表示領域に表示する。つまり、大当り判定の結果が大当りであった場合は大当り図柄を表示し、ハズレであった場合はハズレ図柄を表示する。
パチンコ機500に設けられた発射ハンドル501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に設けられた第1種始動口503に入賞すると、パチンコ機500に内蔵されたコンピュータが大当りかハズレかを判定(以下、大当り判定という)する。続いて、図柄表示器505が、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を示す特別図柄)を縦方向に配列した図柄列を横方向の3つの表示領域においてそれぞれ上下方向に変動表示(スクロール表示ともいう)させる。
そして、変動表示の開始から所定時間経過すると、図柄表示器505は、各表示領域における特別図柄の変動表示を停止し、上記大当り判定の結果に対応する停止図柄を各表示領域に表示する。つまり、大当り判定の結果が大当りであった場合は大当り図柄を表示し、ハズレであった場合はハズレ図柄を表示する。
ここで、大当り図柄(たとえば、図21に示すような「777」)が表示されると大当りが発生し、扉式の開閉部材506が開作動し、大入賞口507が開口する。大入賞口507に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿508に払出される。また、大入賞口507に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口507が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するかのいずれかの条件が満たされると、開閉部材506が閉作動し、大入賞口507が閉口する。さらに、大入賞口507に入賞した遊技球が大入賞口507の内部に設けられた特定領域509を通過すると、大入賞口507が再度開口する権利が発生する。このように、大入賞口507が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域509を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、最大15ラウンド)の遊技を行うことができる。以下、その遊技を第1種の大当り遊技という。
ところで、上記の第1種パチンコ機では、大当り遊技が開始されたときに発射する遊技球がない場合には、遊技球を特定領域に通過させることができないため、次のラウンドに進むことができず、そのまま大当り遊技が終了してしまうことがあった。また、ラウンドを実行している途中で発射装置に不具合が生じて遊技球を発射することができず、そのラウンドで大当り遊技が終了する、いわゆるパンクになってしまうこともあった。
そこで、そのような問題を解決するため、本出願人は先の出願(特開2001−239043号公報)において、発射する遊技球が所定時間検出されない場合は、大当り遊技を中断し、遊技球を発射することができるようになった場合に大当たり遊技を再開することにより、大当り遊技が途中で終了しないようにしたパチンコ機を提案した。
そこで、そのような問題を解決するため、本出願人は先の出願(特開2001−239043号公報)において、発射する遊技球が所定時間検出されない場合は、大当り遊技を中断し、遊技球を発射することができるようになった場合に大当たり遊技を再開することにより、大当り遊技が途中で終了しないようにしたパチンコ機を提案した。
また、従来のパチンコ機として、いわゆる第2種パチンコ機と呼ばれるパチンコ機が知られている。図22は、そのパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
パチンコ機600に設けられた発射ハンドル601を操作して発射された遊技球が、遊技盤602に設けられた第2種始動口603に入賞すると、変動入賞装置605に設けられた開閉部材607,607が横方向に1回往復動し、大入賞口(図示せず)が1回開閉する。また、遊技球が中央の第2種始動口604に入賞すると、開閉部材607,607が横方向に2回往復動し、大入賞口が2回開閉する。
そして、大入賞口に入賞した遊技球が変動入賞装置605の内部に設けられた特定領域を通過すると大当りが発生する。この大当りでは、開閉部材607,607の18回の開閉を1ラウンドとして、遊技球が特定領域を通過することを条件として最大15ラウンドの遊技を行うことができる。以下、その遊技を第2種の大当り遊技という。また、開閉部材607,607が18回開放するよりも前に大入賞口への入賞数が10個に達した場合は、その時点でラウンドを終了する。さらに、ラウンドの途中で遊技球が特定領域を通過した場合は、その時点でそのラウンドを終了し、次のラウンドを実行する。
パチンコ機600に設けられた発射ハンドル601を操作して発射された遊技球が、遊技盤602に設けられた第2種始動口603に入賞すると、変動入賞装置605に設けられた開閉部材607,607が横方向に1回往復動し、大入賞口(図示せず)が1回開閉する。また、遊技球が中央の第2種始動口604に入賞すると、開閉部材607,607が横方向に2回往復動し、大入賞口が2回開閉する。
そして、大入賞口に入賞した遊技球が変動入賞装置605の内部に設けられた特定領域を通過すると大当りが発生する。この大当りでは、開閉部材607,607の18回の開閉を1ラウンドとして、遊技球が特定領域を通過することを条件として最大15ラウンドの遊技を行うことができる。以下、その遊技を第2種の大当り遊技という。また、開閉部材607,607が18回開放するよりも前に大入賞口への入賞数が10個に達した場合は、その時点でラウンドを終了する。さらに、ラウンドの途中で遊技球が特定領域を通過した場合は、その時点でそのラウンドを終了し、次のラウンドを実行する。
しかし、本出願人が先の出願(特開2001−239043号公報)において提案したパチンコ機は、発射可能な遊技球を検出するセンサや、大当り遊技を中断させるための装置などが必要であるため、装置が複雑になるので、その分、故障率が高くなるし、パチンコ機の製造コストが高くなるという問題がある。
また、大入賞口への入賞数が10個に達したか、大入賞口が開口してから30秒経過したかというラウンドの終了条件が長年に亘って変化していないため、遊技者に飽きが到来しているという問題もある。
また、大入賞口への入賞数が10個に達したか、大入賞口が開口してから30秒経過したかというラウンドの終了条件が長年に亘って変化していないため、遊技者に飽きが到来しているという問題もある。
また、図22に示した従来の第2種パチンコ機は、大入賞口の開口時間が極めて短いため(たとえば0.5秒)、大入賞口が開口しているときに大入賞口の近傍に遊技球が流下していないと大入賞口への入賞は困難であり、熟練者とそうでない者との間で技量による差が出てしまい、遊技者間に不公平が生じてしまうという問題がある。特に、ラウンド中に遊技球が大入賞口に1個も入賞しないで、第2種の大当り遊技が終了してしまうこともあった。
なお、大入賞口への入賞数が10個に達したか、大入賞口が18回開閉したかというラウンドの終了条件が長年に亘って変化していないため、遊技者に飽きが到来しているという問題もある。
なお、大入賞口への入賞数が10個に達したか、大入賞口が18回開閉したかというラウンドの終了条件が長年に亘って変化していないため、遊技者に飽きが到来しているという問題もある。
そこでこの発明は、上記従来の諸問題を解決するためになされたものであり、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機と、そのパチンコ機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムと、そのコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体とを実現することを主目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技球が所定の領域を通過したことを条件として大当りかハズレかを判定する大当り判定手段と、この大当り判定手段が前記大当りと判定した場合に、遊技球が入賞不可能な第1の状態から入賞可能な第2の状態に変化する動作を複数回実行可能な入賞装置と、この入賞装置が前記第2の状態に変化している動作を終了して前記第1の状態に戻るための終了条件が成立したか否かを判定する終了条件判定手段と、この終了条件判定手段が前記終了条件が成立したと判定した場合には、前記第2の状態から前記第1の状態に戻るように前記入賞装置を制御する入賞装置制御手段とを備えたパチンコ機において、前記入賞装置に入賞した遊技球が前記入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備えており、前記終了条件は、前記経過時間計測手段により計測された時間が所定時間に達したことであるいう技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、入賞した遊技球が所定の領域を通過した場合に大当りと判定する大当り判定手段と、この大当り判定手段が前記大当りと判定した場合に、遊技球が入賞不可能な状態から入賞可能な状態に変化する動作を複数回実行することを1セットとして複数セット実行可能な入賞装置と、この入賞装置が前記1セットの動作を開始しているときに、その動作を終了するための終了条件が成立したか否かを判定する終了条件判定手段と、この終了条件判定手段が前記終了条件が成立したと判定した場合には、現在行っている前記動作を終了するように前記入賞装置を制御する入賞装置制御手段とを備えたパチンコ機において、前記入賞装置に入賞した遊技球が前記入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備えており、
前記終了条件は、前記経過時間計測手段により計測された時間が所定時間に達したことであるという技術的手段を用いる。
前記終了条件は、前記経過時間計測手段により計測された時間が所定時間に達したことであるという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のパチンコ機をコンピュータにより機能させるために前記コンピュータが実行するコンピュータプログラムという技術的手段を用いる。
なお、請求項3に記載のコンピュータは、CPUの他、CPU、ROMおよびRAMなどを含んで構成されるマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータなどを含む意味である。また、請求項3に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムの他、インターネット、イントラネット、コンピュータネットワークなどのネット上で通信されるコンピュータプログラムを含む意味である。
なお、請求項3に記載のコンピュータは、CPUの他、CPU、ROMおよびRAMなどを含んで構成されるマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータなどを含む意味である。また、請求項3に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムの他、インターネット、イントラネット、コンピュータネットワークなどのネット上で通信されるコンピュータプログラムを含む意味である。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の前記コンピュータプログラムが記録された前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体という技術的手段を用いる。
なお、請求項4に係る記録媒体は、ROMの他、RAM、EEPROM、ICチップ、フレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、DVD−ROM、DVD−RAM、CD(コンパクトディスク)、CD−R、CD−RW、ハードディスク(ハードディスク駆動装置により読み取られるディスク)などの記録媒体を含む意味である。
なお、請求項4に係る記録媒体は、ROMの他、RAM、EEPROM、ICチップ、フレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、DVD−ROM、DVD−RAM、CD(コンパクトディスク)、CD−R、CD−RW、ハードディスク(ハードディスク駆動装置により読み取られるディスク)などの記録媒体を含む意味である。
請求項1に記載の発明では、大当りと判定されたときに動作する入賞装置に入賞した遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備えており、その経過時間計測手段により計測された時間が所定時間に達すると、入賞装置が入賞可能な第2の状態に変化している動作を終了して入賞不可能な第1の状態に戻るための終了条件が成立する。
つまり、入賞装置が遊技球が入賞不可能な第1の状態から入賞可能な第2の状態に変化してからの経過時間が所定時間に達したときに入賞装置を第1の状態に戻すのではなく、入賞装置に入賞した遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間が所定時間に達したときに入賞装置を第1の状態に戻す。
つまり、入賞装置が遊技球が入賞不可能な第1の状態から入賞可能な第2の状態に変化してからの経過時間が所定時間に達したときに入賞装置を第1の状態に戻すのではなく、入賞装置に入賞した遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間が所定時間に達したときに入賞装置を第1の状態に戻す。
したがって、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が入賞装置の所定の領域を通過しないため、経過時間が計測されないので、経過時間が所定時間に達することにより、入賞装置が上記動作を複数回実行している途中でその動作を終了してしまうことがない。
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過しない限り、上記経過時間の計測が開始されることがないため、入賞装置の上記動作が途中で終了しないようにすることができるので、発射可能な遊技球を検出するセンサや、入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過しない限り、上記経過時間の計測が開始されることがないため、入賞装置の上記動作が途中で終了しないようにすることができるので、発射可能な遊技球を検出するセンサや、入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
請求項2に記載の発明では、大当りと判定されたときに動作する入賞装置に入賞した遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備えており、その経過時間計測手段により計測された時間が所定時間に達すると、入賞装置が遊技球が入賞不可能な状態から入賞可能な状態に変化する動作を複数回実行しているときに、その動作を終了するための終了条件が成立する。
つまり、入賞装置が遊技球が入賞不可能な状態から入賞可能な状態に変化する動作を複数回実行したときにその動作を終了するのではなく、入賞装置に入賞した遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間が所定時間に達したときに上記動作を終了する。
つまり、入賞装置が遊技球が入賞不可能な状態から入賞可能な状態に変化する動作を複数回実行したときにその動作を終了するのではなく、入賞装置に入賞した遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間が所定時間に達したときに上記動作を終了する。
したがって、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が入賞装置の所定の領域を通過しないため、経過時間が計測されないので、経過時間が所定時間に達することにより、入賞装置が上記動作を複数回実行している途中でその動作を終了してしまうことがない。
以上のように、請求項2に記載の発明によれば、遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過しない限り、上記経過時間の計測が開始されることがないため、入賞装置の上記動作が途中で終了しないようにすることができるので、発射可能な遊技球を検出するセンサや、入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
以上のように、請求項2に記載の発明によれば、遊技球が入賞装置に設けられた所定の領域を通過しない限り、上記経過時間の計測が開始されることがないため、入賞装置の上記動作が途中で終了しないようにすることができるので、発射可能な遊技球を検出するセンサや、入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のパチンコ機をコンピュータにより機能させるために前記コンピュータが実行するコンピュータプログラムという技術的手段を用いる。
つまり、請求項1または請求項2に記載のパチンコ機は、たとえば、後述する発明を実施するための最良の形態に記載するように、パチンコ機に内蔵されたCPU(コンピュータ)により機能するため、上記コンピュータプログラムをROMなど(記録媒体)に記録しておき、その記録されたコンピュータプログラムを上記CPUが実行することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。
つまり、請求項1または請求項2に記載のパチンコ機は、たとえば、後述する発明を実施するための最良の形態に記載するように、パチンコ機に内蔵されたCPU(コンピュータ)により機能するため、上記コンピュータプログラムをROMなど(記録媒体)に記録しておき、その記録されたコンピュータプログラムを上記CPUが実行することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の前記コンピュータプログラムが記録された前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体という技術的手段を用いる。
つまり、コンピュータにより遊技を制御するパチンコ機にあっては、たとえば、後述する発明を実施するための最良の形態に記載するように、パチンコ機に設けられたROMなど(記録媒体)に記録されたコンピュータプログラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより機能することから、上記コンピュータプログラムを記録したROMなどの記録媒体を使用することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。
つまり、コンピュータにより遊技を制御するパチンコ機にあっては、たとえば、後述する発明を実施するための最良の形態に記載するように、パチンコ機に設けられたROMなど(記録媒体)に記録されたコンピュータプログラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより機能することから、上記コンピュータプログラムを記録したROMなどの記録媒体を使用することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。
<第1実施形態>
この第1実施形態では、この発明に係るパチンコ機として第1種のパチンコ機、つまり図柄表示器により大当り図柄が確定表示された場合に大当りが発生し、大入賞口が開口するパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2がヒンジ8を介して開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス板がはめ込まれたガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4の開閉に用いる鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内側には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置を操作するための発射ハンドル15aが取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が排出される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの排出側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜める上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。
この第1実施形態では、この発明に係るパチンコ機として第1種のパチンコ機、つまり図柄表示器により大当り図柄が確定表示された場合に大当りが発生し、大入賞口が開口するパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2がヒンジ8を介して開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス板がはめ込まれたガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4の開閉に用いる鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内側には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置を操作するための発射ハンドル15aが取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が排出される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの排出側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜める上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図2を参照して説明する。図2は、遊技盤5の正面説明図である。
遊技盤5の略中央には、立体的な構造物であるセンターケース30が設けられており、センターケース30には、特別図柄の変動表示から確定表示などを行う図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aは、画面の左から順に左表示領域、中表示領域および右表示領域の計3つの表示領域を有する。各表示領域において、複数の特別図柄(たとえば、数字の0〜9を表現した計10種類の特別図柄)を下から上へ昇順に配列した図柄列を画面の上から下へ変動(スクロールともいう)させる。
また、図柄表示器32aは、各図柄列の背景に表示する背景画像、リーチになったときの演出画像、大当りの発生を予告する大当り予告画像、特定のリーチの発生を予告するリーチ予告画像、大当りが発生したときの演出画像などを表示する。ここで、リーチとは、大当り図柄の完成まで1図柄足りない状態をいう。たとえば、3つの表示領域のうち、2つの表示領域において大当り図柄を構成する特別図柄が確定表示されており、残る1つの表示領域において特別図柄が変動している状態をいう。
次に、遊技盤5の主要構成について図2を参照して説明する。図2は、遊技盤5の正面説明図である。
遊技盤5の略中央には、立体的な構造物であるセンターケース30が設けられており、センターケース30には、特別図柄の変動表示から確定表示などを行う図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aは、画面の左から順に左表示領域、中表示領域および右表示領域の計3つの表示領域を有する。各表示領域において、複数の特別図柄(たとえば、数字の0〜9を表現した計10種類の特別図柄)を下から上へ昇順に配列した図柄列を画面の上から下へ変動(スクロールともいう)させる。
また、図柄表示器32aは、各図柄列の背景に表示する背景画像、リーチになったときの演出画像、大当りの発生を予告する大当り予告画像、特定のリーチの発生を予告するリーチ予告画像、大当りが発生したときの演出画像などを表示する。ここで、リーチとは、大当り図柄の完成まで1図柄足りない状態をいう。たとえば、3つの表示領域のうち、2つの表示領域において大当り図柄を構成する特別図柄が確定表示されており、残る1つの表示領域において特別図柄が変動している状態をいう。
なお、特別図柄の確定表示とは、最終的に確定した特別図柄を表示したという意味であり、確定表示の態様には、変動が完全に停止した状態の他、完全に停止しないで上下または左右に振動するなど、所定の動きを伴っている状態などが含まれる。
また、以下の説明では、図柄表示器32aの左表示領域において移動表示される図柄列を左図柄列、中表示領域において移動表示される図柄列を中図柄列、右表示領域において移動表示される図柄列を右図柄列と称する。また、左図柄列を構成する単一の図柄を左図柄、中図柄列を構成する単一の図柄を中図柄、右図柄列を構成する単一の図柄を右図柄とそれぞれ称する。
さらに、左表示領域において確定表示された左図柄を左確定図柄、中表示領域において確定表示された中図柄を中確定図柄、右表示領域において確定表示される右図柄を右確定図柄とそれぞれ称する。
さらに、大当り判定の結果が大当りであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せを大当り図柄と称し、大当り判定の結果がハズレであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せをハズレ図柄と称する。
また、以下の説明では、図柄表示器32aの左表示領域において移動表示される図柄列を左図柄列、中表示領域において移動表示される図柄列を中図柄列、右表示領域において移動表示される図柄列を右図柄列と称する。また、左図柄列を構成する単一の図柄を左図柄、中図柄列を構成する単一の図柄を中図柄、右図柄列を構成する単一の図柄を右図柄とそれぞれ称する。
さらに、左表示領域において確定表示された左図柄を左確定図柄、中表示領域において確定表示された中図柄を中確定図柄、右表示領域において確定表示される右図柄を右確定図柄とそれぞれ称する。
さらに、大当り判定の結果が大当りであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せを大当り図柄と称し、大当り判定の結果がハズレであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せをハズレ図柄と称する。
図柄表示器32aには、図柄表示器32aが図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄の確定表示までを1回とした場合の変動開始を保留している数(以下、保留数という)を4個のLEDにより表示する保留数表示LED35が設けられている。その保留数表示LED35の点灯数が保留数に対応する。また、図柄表示器32aには、普通図柄を変動表示する3つのLEDからなる普通図柄表示装置33と、普通図柄の変動表示から確定表示までを1回とした場合の変動開始を保留している回数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)を4個のLEDにより表示する普通図柄始動記憶数表示LED34が設けられている。その普通図柄始動記憶数表示LED34の点灯数が普通図柄始動記憶数に対応する。
センターケース30の右側には、普通図柄作動右ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)26が設けられており、センターケース30の左側には、普通図柄作動左ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)27が設けられている。遊技球が、いずれかの普通図柄作動ゲートを通過すると、普通図柄表示装置33が普通図柄の変動表示を開始し、その変動表示中に遊技球がいずれかの普通図柄作動ゲートを通過した場合は、普通図柄始動記憶数が1個増加する。
センターケース30の右側には、普通図柄作動右ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)26が設けられており、センターケース30の左側には、普通図柄作動左ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)27が設けられている。遊技球が、いずれかの普通図柄作動ゲートを通過すると、普通図柄表示装置33が普通図柄の変動表示を開始し、その変動表示中に遊技球がいずれかの普通図柄作動ゲートを通過した場合は、普通図柄始動記憶数が1個増加する。
センターケース30の下方には、開閉可能な両翼を備えた普通電動役物28が設けられており、普通電動役物28の内部には、第1種始動口29が設けられている。普通図柄表示装置33により当り普通図柄が確定表示された場合に、普通電動役物28の両翼が開放し、遊技球が第1種始動口29に入賞する領域が拡大する。以下、遊技球が第1種始動口29、または、普通電動役物28の開放された両翼から入賞することを第1種始動口29への入賞という。
遊技球が第1種始動口29に入賞すると、図柄表示器32aが特別図柄の変動を開始する。特別図柄の変動中に遊技球が第1種始動口29に入賞した場合は、特別図柄の変動開始が保留され、保留数表示LED35の点灯数が1つ増加する。この実施形態では、保留数の上限は4個である。
普通電動役物28の下方には、大当りが発生した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、各ラウンドの開始時に開放動作して大入賞口を開口する板状の開閉部材41が扉式に開閉可能に取り付けられている。開閉部材41が開放すると、開閉部材41の形状に対応した横長で長方形状の大入賞口43が開口する。変動入賞装置40の右横には、右下入賞口24が設けられており、その右斜め上には右袖入賞口22が設けられている。変動入賞装置40の左横には、左下入賞口25が設けられており、その左斜め上には左袖入賞口23が設けられている。
遊技球が第1種始動口29に入賞すると、図柄表示器32aが特別図柄の変動を開始する。特別図柄の変動中に遊技球が第1種始動口29に入賞した場合は、特別図柄の変動開始が保留され、保留数表示LED35の点灯数が1つ増加する。この実施形態では、保留数の上限は4個である。
普通電動役物28の下方には、大当りが発生した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、各ラウンドの開始時に開放動作して大入賞口を開口する板状の開閉部材41が扉式に開閉可能に取り付けられている。開閉部材41が開放すると、開閉部材41の形状に対応した横長で長方形状の大入賞口43が開口する。変動入賞装置40の右横には、右下入賞口24が設けられており、その右斜め上には右袖入賞口22が設けられている。変動入賞装置40の左横には、左下入賞口25が設けられており、その左斜め上には左袖入賞口23が設けられている。
また、遊技盤5には、複数の風車12と、LEDにより装飾された複数の装飾風車21とが設けられている。遊技盤5の上方左右角部には、コーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の両側には、複数のLEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。遊技盤5には、発射装置により発射された遊技球を遊技領域へ案内する発射レール13が取付けられており、その発射レール13により、円形の遊技領域が区画されている。さらに、遊技盤5の最下部には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘の間を乱舞しながら流下し、普通図柄作動ゲート26,27を通過したり、第1種始動口29に入賞したり、あるいは、アウト口14から回収されたりする。
(変動入賞装置40の構造)
次に、変動入賞装置40の構造について図3を参照して説明する。
図3は、変動入賞装置40の構造を示す分解斜視図である。図3(A)は、振分シーソーが特定領域側に傾いた状態を示し、図3(B)は、振分シーソーが一般領域側に傾いた状態を示す。
なお、以下の説明において、遊技盤5の表面からパチンコ機1の前に座った遊技者に向かう方向を前方と称し、その逆方向を後方と称する。
次に、変動入賞装置40の構造について図3を参照して説明する。
図3は、変動入賞装置40の構造を示す分解斜視図である。図3(A)は、振分シーソーが特定領域側に傾いた状態を示し、図3(B)は、振分シーソーが一般領域側に傾いた状態を示す。
なお、以下の説明において、遊技盤5の表面からパチンコ機1の前に座った遊技者に向かう方向を前方と称し、その逆方向を後方と称する。
図3に示すように、変動入賞装置40は、遊技盤5の表面に設けられる表機構40aと、遊技盤5の裏面に設けられる裏機構40bとから構成される。表機構40aには、横長のハウジング47が備えられており、そのハウジング47の上部には、横長で板状の開閉部材41が、その左右側面の下部を軸にして回動可能に取付けられている。開動作した開閉部材41の上面には、上方から流下する遊技球を受止める平面形状の受止め面41aが形成されている。開閉部材41は、大当りの発生していない通常時では閉動作しており、大入賞口43は閉口した状態になっている。また、大当りが発生したときは、図3に示すように開動作し、大入賞口43が開口する。
裏機構40bには、ハウジング52が備えられており、そのハウジング52の内部両側には、特定領域53と、一般領域64とが設けられている。特定領域53を通過した遊技球は、特定領域スイッチ53aにより検出され、一般領域64を通過した遊技球は、一般入賞スイッチ64aにより検出される。この実施形態では、特定領域スイッチ53aおよび一般入賞スイッチ64aとして変流器などのセンサを用いる。
裏機構40bには、ハウジング52が備えられており、そのハウジング52の内部両側には、特定領域53と、一般領域64とが設けられている。特定領域53を通過した遊技球は、特定領域スイッチ53aにより検出され、一般領域64を通過した遊技球は、一般入賞スイッチ64aにより検出される。この実施形態では、特定領域スイッチ53aおよび一般入賞スイッチ64aとして変流器などのセンサを用いる。
また、特定領域53および一般領域64の前面には、振分シーソー42が設けられている。振分シーソー42は、横長の板状に形成されており、その裏面の長手方向の略中央には、円筒形状の支持部材42bが、その中心軸を前後方向にして取付けられている。支持部材42bの中心軸には、軸部材42dが挿通されており、振分シーソー42は、その軸部材42dを支点にしてシーソーのように両端部を上下動するようになっている。また、振分シーソー42の右端には、振分シーソーソレノイド42aのプランジャに連結された連結部材42cが挿通されている。
つまり、振分シーソーソレノイド42aのONにより連結部材42cが上昇すると、図3(A)に示すように振分シーソー42の左端が下降する。また、振分シーソーソレノイド42aのOFFにより連結部材42cが下降すると、図3(B)に示すように振分シーソー42の右端が下降する。また、振分シーソー42の右端が下降した状態では、上昇した左端により特定領域53への流下経路が塞がれた状態になり、逆に、振分シーソー42の左端が下降した状態では、特定領域53への流下経路が開かれた状態になる。
つまり、振分シーソーソレノイド42aのONにより連結部材42cが上昇すると、図3(A)に示すように振分シーソー42の左端が下降する。また、振分シーソーソレノイド42aのOFFにより連結部材42cが下降すると、図3(B)に示すように振分シーソー42の右端が下降する。また、振分シーソー42の右端が下降した状態では、上昇した左端により特定領域53への流下経路が塞がれた状態になり、逆に、振分シーソー42の左端が下降した状態では、特定領域53への流下経路が開かれた状態になる。
したがって、図3(A)に示すように振分シーソー42の左端が下降した状態において、受止め面41aの中央から左側で受止められた遊技球P1および中央で受け止められた遊技球P2は、それぞれ大入賞口43から後方へ流下し、さらに振分シーソー42の上面を左端に向けて転がり、特定領域53を通過し(図3(A)において矢印R1で示す方向)、特定領域スイッチ53aにより検出される。また、受止め面41aの右側で受止められた遊技球P3は、一般領域64を通過し(図3(A)において矢印R2で示す方向)、一般入賞スイッチ64aにより検出される。
また、図3(B)に示すように振分シーソー42の右端が下降した状態において、受止め面41aの全域で受止められた遊技球P1〜P3は、それぞれ大入賞口43から後方へ流下し、さらに振分シーソー42の上面を右端に向けて転がり、一般領域64を通過し(図3(B)において矢印R2で示す方向)、一般入賞スイッチ64aにより検出される。
また、図3(B)に示すように振分シーソー42の右端が下降した状態において、受止め面41aの全域で受止められた遊技球P1〜P3は、それぞれ大入賞口43から後方へ流下し、さらに振分シーソー42の上面を右端に向けて転がり、一般領域64を通過し(図3(B)において矢印R2で示す方向)、一般入賞スイッチ64aにより検出される。
つまり、振分シーソー42の左端が下降している場合は、大入賞口43に入賞した遊技球は、特定領域53を通過し易く、一般領域64を通過し難い。また、振分シーソー42の右端が下降している場合は、大入賞口43に入賞した遊技球は、総て一般領域64を通過する。
また、ハウジング52には、開閉部材41を開閉動作させる大入賞口ソレノイド59が設けられており、開閉部材41は、大入賞口ソレノイド59のプランジャと連結された連結部材(図示省略)を介して大入賞口ソレノイド59の駆動により開閉動作する。さらに、特定領域53および一般領域64を通過した遊技球は、カウントスイッチ(図4において符号43aで示す)により検出され、そのカウントスイッチがONした数により大入賞口43への入賞数がカウントされる。
また、ハウジング52には、開閉部材41を開閉動作させる大入賞口ソレノイド59が設けられており、開閉部材41は、大入賞口ソレノイド59のプランジャと連結された連結部材(図示省略)を介して大入賞口ソレノイド59の駆動により開閉動作する。さらに、特定領域53および一般領域64を通過した遊技球は、カウントスイッチ(図4において符号43aで示す)により検出され、そのカウントスイッチがONした数により大入賞口43への入賞数がカウントされる。
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図4を参照して説明する。
パチンコ機には、主制御基板100が設けられており、この主制御基板100には、メインCPU112、ROM114およびRAM116を備えたマイクロプロセッサ110が搭載されている。メインCPU112は、大当り判定、大当り遊技におけるラウンドの進行の制御、保留数の演算、入賞の検出、各装置および基板への制御コマンドの送信など、遊技の主な制御を実行する。
ROM114には、メインCPU112が後述する各種処理や制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されており、RAM116は、メインCPU112の処理結果、判定結果、遊技球が入賞したことなどの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納する。また、メインCPU112は、大当り遊技のときの各ラウンドの制限時間を計測するタイマの機能を備える。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口29に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ29a、図柄表示器32aを制御する図柄制御基板32、特別図柄の変動時や大当り発生時などにスピーカ(図示省略)から出力する効果音を制御する音声制御基板79、LEDやランプ類の点灯を制御するランプ制御基板300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板72、盤面中継基板71、遊技枠中継基板73である。
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図4を参照して説明する。
パチンコ機には、主制御基板100が設けられており、この主制御基板100には、メインCPU112、ROM114およびRAM116を備えたマイクロプロセッサ110が搭載されている。メインCPU112は、大当り判定、大当り遊技におけるラウンドの進行の制御、保留数の演算、入賞の検出、各装置および基板への制御コマンドの送信など、遊技の主な制御を実行する。
ROM114には、メインCPU112が後述する各種処理や制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されており、RAM116は、メインCPU112の処理結果、判定結果、遊技球が入賞したことなどの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納する。また、メインCPU112は、大当り遊技のときの各ラウンドの制限時間を計測するタイマの機能を備える。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口29に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ29a、図柄表示器32aを制御する図柄制御基板32、特別図柄の変動時や大当り発生時などにスピーカ(図示省略)から出力する効果音を制御する音声制御基板79、LEDやランプ類の点灯を制御するランプ制御基板300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板72、盤面中継基板71、遊技枠中継基板73である。
払出制御基板200には、主制御基板100から送信されてくる制御コマンドを受信して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板72および払出中継基板75が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
また、払出制御基板200には、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板72および払出中継基板75が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
遊技枠中継基板73には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ77、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ51およびセンサ中継基板74が電気的に接続されている。センサ中継基板74は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板75と電気的に接続されている。払出中継基板75には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ76、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板71には、普通電動役物28の両翼を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド28e、普通図柄表示装置33と、普通図柄作動右ゲート26を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)26a、普通図柄作動左ゲート27を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)27a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、右下入賞口24に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ24a、左下入賞口25に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ25aおよび大入賞口中継基板50である。
盤面中継基板71には、普通電動役物28の両翼を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド28e、普通図柄表示装置33と、普通図柄作動右ゲート26を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)26a、普通図柄作動左ゲート27を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)27a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、右下入賞口24に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ24a、左下入賞口25に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ25aおよび大入賞口中継基板50である。
大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ53aと、一般入賞スイッチ64aと、カウントスイッチ43aと、振分シーソーソレノイド42aと、大入賞口ソレノイド59とが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板10aと電気的に接続されており、CR接続基板10aには、プリペイドカードの残りの度数を度数表示部に表示する度数表示基板やプリペイドカードユニットなどから構成される遊技機外装置部分10と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源78から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
(遊技の主な流れ)
次に、遊技の主な流れについて説明する。
(1)発射装置により発射された遊技球が第1種始動口29(図2)に入賞すると、第1種始動口スイッチ29a(図4)がONし、それを検出したメインCPU112は大当り判定を行う。大当り判定は、複数の値(たとえば、0〜952の計953の値)をカウントするカウンタ(大当り抽選カウンタ)を用いて行い、そのカウンタがカウントした値を1つ取得し、その取得した値が、大当りと判定すべく大当り値(たとえば、7、277、293)である場合は大当りと判定し、そうでない場合はハズレと判定する。
(2)ここで、メインCPU112は大当りと判定した場合は、大当り図柄を決定し、特別図柄の変動開始から大当り図柄の確定表示までの特別図柄の変動パターン(表示内容および変動時間)を決定する。大当り図柄の決定は、複数種類の大当り図柄(たとえば、000〜999の計10種類の大当り図柄)から大当り図柄を1つ選択することにより行う。また、変動パターンの決定は、複数の変動パターンの中から変動パターンを1つ選択することにより行う。この実施形態では、大当りの場合の変動パターンは、特別図柄の変動開始からリーチを経て大当り図柄を確定表示する変動パターンである。
次に、遊技の主な流れについて説明する。
(1)発射装置により発射された遊技球が第1種始動口29(図2)に入賞すると、第1種始動口スイッチ29a(図4)がONし、それを検出したメインCPU112は大当り判定を行う。大当り判定は、複数の値(たとえば、0〜952の計953の値)をカウントするカウンタ(大当り抽選カウンタ)を用いて行い、そのカウンタがカウントした値を1つ取得し、その取得した値が、大当りと判定すべく大当り値(たとえば、7、277、293)である場合は大当りと判定し、そうでない場合はハズレと判定する。
(2)ここで、メインCPU112は大当りと判定した場合は、大当り図柄を決定し、特別図柄の変動開始から大当り図柄の確定表示までの特別図柄の変動パターン(表示内容および変動時間)を決定する。大当り図柄の決定は、複数種類の大当り図柄(たとえば、000〜999の計10種類の大当り図柄)から大当り図柄を1つ選択することにより行う。また、変動パターンの決定は、複数の変動パターンの中から変動パターンを1つ選択することにより行う。この実施形態では、大当りの場合の変動パターンは、特別図柄の変動開始からリーチを経て大当り図柄を確定表示する変動パターンである。
(3)また、ハズレと判定した場合は、ハズレ図柄を決定し、リーチを行うか否かを決定し、変動パターンを決定する。複数種類の特別図柄(たとえば、0〜9の計10種類の特別図柄)から特別図柄を1つ選択する処理を左図柄、中図柄および右図柄のそれぞれについて行い、その処理により揃った3つの図柄をハズレ図柄に決定する。なお、決定したハズレ図柄が大当り図柄と同一であった場合は、大当り図柄と同一でなくなるまでハズレ図柄を決定し直す。また、リーチを行うか否かは、複数の値(たとえば、0〜19の計20の値)をカウントするカウンタ(リーチ抽選カウンタ)を用いて行い、そのカウンタがカウントした値を1つ取得し、その取得した値が、リーチを行うと判定すべく値(たとえば、3または17)である場合は、リーチを行うと判定し、そうでない場合はリーチを行わないと判定する。リーチを行うと判定した場合は、特別図柄の変動開始からリーチを経てハズレ図柄を確定表示する複数の変動パターンの中から変動パターンを1つ選択し、リーチを行わないと判定した場合は、特別図柄の変動開始からリーチを経ないでハズレ図柄を確定表示する複数の変動パターンの中から変動パターンを1つ選択する。
(4)そして、メインCPU112は、特別図柄の変動開始を指示する制御コマンドを図柄制御基板32へ送信する。その制御コマンドには、変動パターンおよび確定図柄を指示する内容が含まれている。一方、図柄制御基板32に搭載されたサブCPU(図示省略)は、受信した制御コマンドを解析し、その解析結果に基づいて図柄表示器32aを制御し、解析結果に対応した変動パターンにて特別図柄を変動表示し、所定時間経過後に確定図柄を表示する。
そして、図柄表示器32aにより確定表示された図柄が大当り図柄であった場合は、大当り遊技を開始する。以下、その大当り遊技においてメインCPU112が実行するラウンド制御1について説明する。
そして、図柄表示器32aにより確定表示された図柄が大当り図柄であった場合は、大当り遊技を開始する。以下、その大当り遊技においてメインCPU112が実行するラウンド制御1について説明する。
[ラウンド制御1]
図5はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図6はメインCPU112が実行するラウンド制御1の流れを示すフローチャートである。
このラウンド制御1の特徴は、遊技球が特定領域53に入賞してから一定時間が経過したか、あるいは、大入賞口43への入賞数が規定数に達したことをそのラウンドの終了条件としていることである。なお、この実施形態では、上記一定時間は20秒であり、上記規定数は10個である。また、実行可能なラウンド数は最大16ラウンドである。さらに、メインCPU112は2ms(ミリ秒)の周期で各種の処理を実行するものとする。
図5はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図6はメインCPU112が実行するラウンド制御1の流れを示すフローチャートである。
このラウンド制御1の特徴は、遊技球が特定領域53に入賞してから一定時間が経過したか、あるいは、大入賞口43への入賞数が規定数に達したことをそのラウンドの終了条件としていることである。なお、この実施形態では、上記一定時間は20秒であり、上記規定数は10個である。また、実行可能なラウンド数は最大16ラウンドである。さらに、メインCPU112は2ms(ミリ秒)の周期で各種の処理を実行するものとする。
メインCPU112は、大当り判定の結果が大当りであったことを示す大当りフラグがONしているか否かを判定する(図6のステップ(以下、Sと略す)10)。ここで、ONしていると判定した場合は(S10:Yes)、遊技球が特定領域53を通過したことを示すVフラグがONしているか否かを判定する(S12)。ここで、VフラグがONしていると判定した場合は(S12:Yes)、振分シーソーソレノイド42a(図3)がONしていることを示すシーソーフラグがONしているか否かを判定する(S14)。ここで、シーソーフラグがONしていないと判定した場合は(S14:No)、振分シーソーソレノイド42aをONし(S16)、シーソーフラグをONする(S18)。これにより、振分シーソー42の左端が下降し、遊技球が特定領域53を通過可能となる。
続いてメインCPU112は、大入賞口ソレノイド59(図4)がONしていることを示す大入賞口フラグがONしているか否かを判定し(S20)、ONしていないと判定した場合は(S20:No)、大入賞口ソレノイド59をONし(S22)、大入賞口フラグをONする(S24)。これにより、開閉部材41(図3)が開作動し、大入賞口43が開口し、遊技球が大入賞口43に入賞可能となる。
続いてメインCPU112は、ラウンド数Rに1を加算し(S26)、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定する(S28)。ここで、特定領域53を通過したと判定した場合は(S28:Yes)、VフラグをONし(S30)、振分シーソーソレノイド42aをOFFし(S32)、シーソーフラグをOFFする(S34)。これにより、振分シーソー42の左端が上昇し、その左端によって再び特定領域53が塞がれ、遊技球が特定領域53を通過不可能となる。
続いてメインCPU112は、ラウンド数Rに1を加算し(S26)、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定する(S28)。ここで、特定領域53を通過したと判定した場合は(S28:Yes)、VフラグをONし(S30)、振分シーソーソレノイド42aをOFFし(S32)、シーソーフラグをOFFする(S34)。これにより、振分シーソー42の左端が上昇し、その左端によって再び特定領域53が塞がれ、遊技球が特定領域53を通過不可能となる。
続いてメインCPU112は、タイマTに10,000をセットし、タイマTのカウントをスタートする(S36、図5のts1)。この実施形態では、タイマTは2msの周期でカウントダウンするため、タイマTは2ms×10,000=20秒をカウントする。このタイマTによりカウントされる一定時間は、入賞数Pが0個から規定数の10個に到達するまでにかかる時間の平均時間よりも少し長めに設定する。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、規定の10個をクリアすることが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が15秒であるとすると、20秒に設定する。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、規定の10個をクリアすることが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が15秒であるとすると、20秒に設定する。
そして、ラウンド制御1を実行する次の周期になると、メインCPU112は、大当りフラグがONしており(S10:Yes)、VフラグがONしていると判定すると(S12:Yes)、先のS36にてスタートしたタイマTのカウントを−1する(S38)。続いてメインCPU112は、タイマTが0になっているか否か、つまり遊技球が特定領域53を通過してから一定時間を経過しているか否かを判定する(S40)。ここで、一定時間を経過していないと判定した場合は(S40:No)、カウントスイッチ43a(図4)がONしたか否か、つまり遊技球が大入賞口43に入賞したか否かを判定し(S42)、入賞したと判定した場合は(S42:Yes)、入賞数Pに1を加算する(S44)。
続いてメインCPU112は、入賞数Pが規定数10個以上になっているか否かを判定し(S46)、規定数10個以上になっていないと判定した場合は(S46:No)、次の処理へ移行する。また、S40においてタイマTが0になっていると判定した場合(S40:Yes)、あるいは、S46において入賞数Pが規定数10個以上になっていると判定した場合は(S46:Yes)、大入賞口ソレノイド59をOFFし(S48)、大入賞口フラグおよびVフラグをOFFし(S50)、入賞数PおよびタイマTを0にリセットする(S52)。これにより、開閉部材41が閉作動し、大入賞口43が閉口し、遊技球が大入賞口43に入賞不可能となる。
このように、遊技球が特定領域53を通過してから20秒経過したか、あるいは、入賞数Pが10個に達したかのいずれかの終了条件が満足されると、そのラウンドを終了する。
このように、遊技球が特定領域53を通過してから20秒経過したか、あるいは、入賞数Pが10個に達したかのいずれかの終了条件が満足されると、そのラウンドを終了する。
続いてメインCPU112は、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したか否かを判定し(S54)、達していないと判定した場合は(S54:No)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御1を実行する次の周期になると、メインCPU112は、第1ラウンドと同様に第2ラウンドを実行する(S10〜S52)。そして、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S54:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数Rを0にリセットする(S56)。
そして、ラウンド制御1を実行する次の周期になると、メインCPU112は、第1ラウンドと同様に第2ラウンドを実行する(S10〜S52)。そして、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S54:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数Rを0にリセットする(S56)。
図5に示す例では、第1ラウンド(図中では1Rと表示)開始から9秒経過したときに遊技球が特定領域53に入賞し、その入賞から20秒経過するまでに入賞数Pが10個に達しており、その10個に達したときに第1ラウンドが終了している。図中の丸付き数字1〜10は、入賞数Pを示し、上向きの矢印は入賞のタイミングを示す。
また、第2ラウンド(図中では2Rと示す)では、特定領域53の入賞から20秒経過するまでの入賞数Pは8個であり、規定の10個に達することなく、20秒経過時点で第2ラウンドが終了している。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御1を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
また、第2ラウンド(図中では2Rと示す)では、特定領域53の入賞から20秒経過するまでの入賞数Pは8個であり、規定の10個に達することなく、20秒経過時点で第2ラウンドが終了している。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御1を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
[第1実施形態の効果]
(1)上述のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、遊技球が大入賞口43内部の特定領域53に入賞してから20秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記20秒が計測されないので、その20秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。
つまり、遊技球が特定領域53を通過してからの経過時間を計測することにより、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(1)上述のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、遊技球が大入賞口43内部の特定領域53に入賞してから20秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記20秒が計測されないので、その20秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。
つまり、遊技球が特定領域53を通過してからの経過時間を計測することにより、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(2)また、遊技球が特定領域53を通過してから20秒経過するとラウンドが終了するという従来のパチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(3)さらに、ラウンドが開始されても、遊技球が特定領域53を通過しない限り、ラウンドの終了条件となる20秒の計測が開始されないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
(3)さらに、ラウンドが開始されても、遊技球が特定領域53を通過しない限り、ラウンドの終了条件となる20秒の計測が開始されないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図7ないし図11を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、大入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過するまで大入賞口の開閉を繰り返すことを特徴とする。図7はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図8はメインCPU112が実行するラウンド制御2の流れを示すフローチャートであり、図9ないし図11は図8の続きを示すフローチャートである。
なお、ラウンド制御2の一部の内容以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
次に、この発明の第2実施形態について図7ないし図11を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、大入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過するまで大入賞口の開閉を繰り返すことを特徴とする。図7はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図8はメインCPU112が実行するラウンド制御2の流れを示すフローチャートであり、図9ないし図11は図8の続きを示すフローチャートである。
なお、ラウンド制御2の一部の内容以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
[ラウンド制御2]
メインCPU112は、大当りフラグがONしているか否かを判定し(図8のS60)、ONしていると判定した場合は(S60:Yes)、大入賞口43が開口または閉口してからの経過時間を計測するタイマが作動していることを示すタイマフラグがONしているか否かを判定する(S62)。ここで、タイマフラグはONしていないと判定した場合は(S62:No)、シーソーフラグがONしているか否かを判定し(S64)、ONしていないと判定した場合は(S64:No)、振分シーソーソレノイド42aをONし(S66)、シーソーフラグをONする(S68)。これにより、振分シーソー42の左端が下降し、遊技球が特定領域53を通過可能となる。
メインCPU112は、大当りフラグがONしているか否かを判定し(図8のS60)、ONしていると判定した場合は(S60:Yes)、大入賞口43が開口または閉口してからの経過時間を計測するタイマが作動していることを示すタイマフラグがONしているか否かを判定する(S62)。ここで、タイマフラグはONしていないと判定した場合は(S62:No)、シーソーフラグがONしているか否かを判定し(S64)、ONしていないと判定した場合は(S64:No)、振分シーソーソレノイド42aをONし(S66)、シーソーフラグをONする(S68)。これにより、振分シーソー42の左端が下降し、遊技球が特定領域53を通過可能となる。
続いてメインCPU112は、大入賞口フラグがONしているか否かを判定し(S70)、ONしていないと判定した場合は(S70:No)、ラウンドを開始した直後であることを示す開始直後フラグをONし(S72)、大入賞口ソレノイド59をONし(S74)、大入賞口フラグをONする(S76)。これにより、開閉部材41が開作動し、大入賞口43が開口し、遊技球が大入賞口43に入賞可能となる。
続いてメインCPU112は、ラウンドが開始されたことを示す開始フラグがONしているか否かを判定し(S78)、ONしていないと判定した場合は(S78:No)、開始フラグをONし(S80)、ラウンド数Rに1を加算する(S82)。
続いてメインCPU112は、ラウンドが開始されたことを示す開始フラグがONしているか否かを判定し(S78)、ONしていないと判定した場合は(S78:No)、開始フラグをONし(S80)、ラウンド数Rに1を加算する(S82)。
続いてメインCPU112は、開始直後フラグがONしているか否かを判定し(図9のS84)、ONしていると判定した場合は(S84:Yes)、タイマT1に5,000をセットし、そのタイマT1のカウントをスタートする(S86)。つまり、大入賞口43が開口してからの経過時間T1=10秒(=2ms×10,000)の計測を開始する。
続いてメインCPU112は、タイマT1が作動を開始したことを示すT1フラグをONし(S88)、いずれかのタイマが作動していることを示すタイマフラグをONする(S90)。続いてメインCPU112は、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定し(S92)、通過していないと判定した場合は(S92:No)、次の処理へ移行する。
続いてメインCPU112は、タイマT1が作動を開始したことを示すT1フラグをONし(S88)、いずれかのタイマが作動していることを示すタイマフラグをONする(S90)。続いてメインCPU112は、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定し(S92)、通過していないと判定した場合は(S92:No)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御2を実行する次の周期になると、メインCPU112は、大当りフラグがONしていると判定し(図8のS60:Yes)、タイマフラグがONしているか否かを判定するが(S62)、先のS90においてタイマフラグをONしているため、ここではタイマフラグはONしていると判定する(S62:Yes)。続いてメインCPU112は、T1フラグがONしているか否かを判定するが(図10のS94)、先のS88においてT1フラグをONしているため、ここではT1フラグはONしていると判定する(S94:Yes)。
続いてメインCPU112は、タイマT1のカウントを−1し(S96)、タイマT1が0になっているか否かを判定する(S98)。ここで、タイマT1は0になっていないと判定した場合は(S98:No)、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定し(図9のS92)、S60:Yes、S62:Yes、S94:Yesと判定し、タイマT1のカウントを−1する(S96)。
続いてメインCPU112は、タイマT1のカウントを−1し(S96)、タイマT1が0になっているか否かを判定する(S98)。ここで、タイマT1は0になっていないと判定した場合は(S98:No)、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定し(図9のS92)、S60:Yes、S62:Yes、S94:Yesと判定し、タイマT1のカウントを−1する(S96)。
そしてメインCPU112は、タイマT1が0になっていると判定すると(S98:Yes)、T1フラグをOFFし(S100)、開始直後フラグをOFFする(S102)。続いてメインCPU112は、大入賞口ソレノイド59をOFFし(S104)、大入賞口フラグをOFFする(S106)。これにより、大入賞口43が閉口する。
続いてメインCPU112は、大入賞口43が閉口している時間を計測するタイマT4に5,000をセットし、そのタイマT4のカウントをスタートし(S108)、タイマT4が作動を開始したことを示すT4フラグをONする(S110)。つまり、大入賞口43が閉口してからの経過時間T4=10秒(=2ms×5,000)の計測を開始する。
続いてメインCPU112は、大入賞口43が閉口している時間を計測するタイマT4に5,000をセットし、そのタイマT4のカウントをスタートし(S108)、タイマT4が作動を開始したことを示すT4フラグをONする(S110)。つまり、大入賞口43が閉口してからの経過時間T4=10秒(=2ms×5,000)の計測を開始する。
そして、ラウンド制御2を実行する次の周期になると、メインCPU112は、S60:Yes、S62:Yesと判定し、T1フラグがONしているか否かを判定するが(S94)、先のS100においてT1フラグはOFFになっているため、ここではT1フラグはONしていないと判定する(S94:No)。続いてメインCPU112は、タイマT2が作動を開始したことを示すT2フラグがONしているか否かを判定するが(S124)、タイマT2は作動を開始していないため、T2フラグはONしていないと判定する(S124:No)。続いてメインCPU112は、タイマT3が作動を開始したことを示すT3フラグがONしているか否かを判定するが(S144)、タイマT3は作動を開始していないため、T3フラグはONしていないと判定する(S144:No)。続いてメインCPU112は、T4フラグがONしているか否かを判定するが(S112)、先のS110においてT4フラグをONしているため、T4フラグはONしていると判定し(S112:Yes)、タイマT4のカウントを−1する(S114)。
続いてメインCPU112は、タイマT4が0になったか否かを判定し(S116)、0になっていない場合は(S116:No)、遊技球が遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定し(図9のS92)、S60:Yes、S62:Yes、S94:No、S124:No、S144:No、S112:Yesと判定し、タイマT4のカウントを−1する(S114)。
そしてメインCPU112は、タイマT40になっていると判定すると(S116:Yes)、T4フラグをOFFし(S118)、大入賞口ソレノイド59をONする(図8のS94)。これにより、再び大入賞口43が開口する。
続いてメインCPU112は、大入賞口フラグをONし(S96)、開始フラグがONしているか否かを判定するが(S98)、先のS80において開始フラグをONしているため、ここでは開始フラグはONしていると判定する(S98:Yes)。
そしてメインCPU112は、タイマT40になっていると判定すると(S116:Yes)、T4フラグをOFFし(S118)、大入賞口ソレノイド59をONする(図8のS94)。これにより、再び大入賞口43が開口する。
続いてメインCPU112は、大入賞口フラグをONし(S96)、開始フラグがONしているか否かを判定するが(S98)、先のS80において開始フラグをONしているため、ここでは開始フラグはONしていると判定する(S98:Yes)。
続いてメインCPU112は、開始直後フラグがONしているか否かを判定するが(図9のS84)、先のS102において開始直後フラグをOFFしているため、ここでは開始直後フラグはONしていないと判定する(S84:No)。続いてメインCPU112は、タイマT2に2,500をセットし、そのタイマT2のカウントをスタートする(S120)。つまり、大入賞口43が開口してからの経過時間T2=5秒(=2ms×2,500)の計測を開始する。
続いてメインCPU112は、T2フラグをONし(S122)、タイマフラグをONし(S90)、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定する(S92)。ここで、通過していないと判定した場合は(S92:No)、次の処理へ移行する。
続いてメインCPU112は、T2フラグをONし(S122)、タイマフラグをONし(S90)、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定する(S92)。ここで、通過していないと判定した場合は(S92:No)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御2を実行する次の周期になると、メインCPU112は、S60:Yes、S62:Yes、S94:No、S124:Yesと判定し、タイマT2のカウントを−1する(S126)。続いてメインCPU112は、タイマT2が0になったと判定すると(S128:Yes)、T2フラグをOFFし(S130)、大入賞口ソレノイド59をOFFする(S104)。これにより大入賞口43が閉口する。
続いてメインCPU112は、大入賞口フラグをOFFし(S106)、再びタイマT4に5,000をセットし、そのタイマT4のカウントをスタートする(S108)。
続いてメインCPU112は、大入賞口フラグをOFFし(S106)、再びタイマT4に5,000をセットし、そのタイマT4のカウントをスタートする(S108)。
そして、タイマT4が0になると(S116:Yes、S118)、再び大入賞口43を開口し(S94、S96、S98:Yes)、タイマT2により大入賞口43の開口時間が計測される(S84:No、S120、S122)。
つまり、遊技球が特定領域53に入賞するまで、変動入賞装置40は、大入賞口43が5秒間開口し、10秒間閉口する動作を繰り返す。
そして、メインCPU112は、遊技球が特定領域53に入賞したと判定すると(図9のS92:Yes)、振分シーソーソレノイド42aをOFFする(S132)。これにより、振分シーソー42の左端が上昇し、その左端によって再び特定領域53が塞がれ、遊技球が特定領域53を通過不可能となる。
つまり、遊技球が特定領域53に入賞するまで、変動入賞装置40は、大入賞口43が5秒間開口し、10秒間閉口する動作を繰り返す。
そして、メインCPU112は、遊技球が特定領域53に入賞したと判定すると(図9のS92:Yes)、振分シーソーソレノイド42aをOFFする(S132)。これにより、振分シーソー42の左端が上昇し、その左端によって再び特定領域53が塞がれ、遊技球が特定領域53を通過不可能となる。
続いてメインCPU112は、シーソーフラグをOFFし(S134)、タイマT2およびT2を0にリセットし、T1フラグおよびT2フラグをOFFする(S136)。続いてメインCPU112は、タイマT3に10,000(20秒)をセットし、タイマT3のカウントをスタートする(S138、図7のts1)。つまり、ラウンドの終了タイミングの計測を開始する。続いてメインCPU112は、T3フラグをONし(S140)、タイマフラグをONし(S142)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御2を実行する次の周期になると、メインCPU112は、S60:Yes、S62:Yes、S94:Noと判定し、T3フラグがONしているか否かを判定するが(図10のS144)、先のS140においてT3フラグをONしているため、ここではT3フラグはONしていると判定し(S144:Yes)、タイマT3のカウントを−1する(S146)。
そして、ラウンド制御2を実行する次の周期になると、メインCPU112は、S60:Yes、S62:Yes、S94:Noと判定し、T3フラグがONしているか否かを判定するが(図10のS144)、先のS140においてT3フラグをONしているため、ここではT3フラグはONしていると判定し(S144:Yes)、タイマT3のカウントを−1する(S146)。
続いてメインCPU112は、タイマT3が0になったか否かを判定し(S148)、0になっていないと判定した場合は(S148:No)、カウントスイッチ43a(図4)がONしたか否か、つまり遊技球が大入賞口43に入賞したか否かを判定し(S150)、入賞したと判定した場合は(S150:Yes)、入賞数Pに1を加算する(S152)。
続いてメインCPU112は、入賞数Pが規定数10個以上になっているか否かを判定し(S154)、規定数10個以上になっていないと判定した場合は(S154:No)、次の処理へ移行する。また、S148においてタイマT3が0になっていると判定した場合(S148:Yes)、あるいは、S154において入賞数Pが規定数10個以上になっていると判定した場合は(S154:Yes)、大入賞口ソレノイド59をOFFする(図11のS156)。これにより、開閉部材41が閉作動し、大入賞口43が閉口し、遊技球が大入賞口43に入賞不可能となる。
続いてメインCPU112は、入賞数Pが規定数10個以上になっているか否かを判定し(S154)、規定数10個以上になっていないと判定した場合は(S154:No)、次の処理へ移行する。また、S148においてタイマT3が0になっていると判定した場合(S148:Yes)、あるいは、S154において入賞数Pが規定数10個以上になっていると判定した場合は(S154:Yes)、大入賞口ソレノイド59をOFFする(図11のS156)。これにより、開閉部材41が閉作動し、大入賞口43が閉口し、遊技球が大入賞口43に入賞不可能となる。
続いてメインCPU112は、大入賞口フラグをOFFし(S158)、開始フラグをOFFし(S160)、T3フラグをOFFし(S162)、タイマフラグをOFFし(S164)、入賞数PおよびタイマT3を0にリセットする(S166)。
このように、遊技球が特定領域53を通過してから20秒経過したか、あるいは、入賞数Pが10個に達したかのいずれかの終了条件が満足されると、そのラウンドを終了する。
続いてメインCPU112は、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したか否かを判定し(S168)、達していないと判定した場合は(S168:No)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御2を実行する次の周期になると、メインCPU112は、第1ラウンドと同様に第2ラウンドを実行する(S60〜S166)。そして、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S168:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数Rを0にリセットする(S170)。
このように、遊技球が特定領域53を通過してから20秒経過したか、あるいは、入賞数Pが10個に達したかのいずれかの終了条件が満足されると、そのラウンドを終了する。
続いてメインCPU112は、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したか否かを判定し(S168)、達していないと判定した場合は(S168:No)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御2を実行する次の周期になると、メインCPU112は、第1ラウンドと同様に第2ラウンドを実行する(S60〜S166)。そして、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S168:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数Rを0にリセットする(S170)。
図7に示す例では、第1ラウンド(図中では1Rと表示)開始から10秒間(T1)大入賞口43が開口し、続いて10秒間(T4)閉口し、続いて、5秒間(T2)の開口および10秒間(T4)の閉口を2回繰り返したが、その間には遊技球が特定領域53に入賞していない。そして、次に大入賞口43が開口しているときに遊技球が特定領域53に入賞し(ts1)、その入賞から20秒経過する前に入賞数Pが規定の10個に達し、第1ラウンドが終了している(te1a)。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御2を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御2を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
[第2実施形態の効果]
(1)上述のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、遊技球が大入賞口43内部の特定領域53に入賞してから20秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記20秒が計測されないので、その20秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。
つまり、遊技球が特定領域53を通過してからの経過時間を計測することにより、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(1)上述のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、遊技球が大入賞口43内部の特定領域53に入賞してから20秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記20秒が計測されないので、その20秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。
つまり、遊技球が特定領域53を通過してからの経過時間を計測することにより、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(2)また、遊技球が特定領域53を通過してから20秒経過するとラウンドが終了するという従来のパチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(3)さらに、ラウンドが開始されると、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53を通過するまで大入賞口43の開閉を繰り返すことができるため、ラウンドが開始されると、ラウンドの終了条件が満足されるまで大入賞口を継続して開口させる従来のパチンコ機にはない新鮮味のある遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、ラウンドが開始されても、遊技球が特定領域53を通過しない限り、ラウンドの終了条件となる20秒の計測が開始されないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
(5)さらに、特定領域53の通過がない期間に大入賞口ソレノイド59をOFFにする時間を設けることにより、大入賞口ソレノイド59の過熱を防止することができる。さらに、大入賞口43の定期的な開閉を繰り返すことにより、ラウンド継続中であることを報知することもできる。
(3)さらに、ラウンドが開始されると、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53を通過するまで大入賞口43の開閉を繰り返すことができるため、ラウンドが開始されると、ラウンドの終了条件が満足されるまで大入賞口を継続して開口させる従来のパチンコ機にはない新鮮味のある遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、ラウンドが開始されても、遊技球が特定領域53を通過しない限り、ラウンドの終了条件となる20秒の計測が開始されないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
(5)さらに、特定領域53の通過がない期間に大入賞口ソレノイド59をOFFにする時間を設けることにより、大入賞口ソレノイド59の過熱を防止することができる。さらに、大入賞口43の定期的な開閉を繰り返すことにより、ラウンド継続中であることを報知することもできる。
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図12を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、特定領域を備えておらず、大入賞口への入賞数が8個に達してから3秒経過するとラウンドを終了することを特徴とする。図12はメインCPU112が実行するラウンド制御3の流れを示すフローチャートである。
なお、ラウンド制御3の一部の内容以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
次に、この発明の第3実施形態について図12を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、特定領域を備えておらず、大入賞口への入賞数が8個に達してから3秒経過するとラウンドを終了することを特徴とする。図12はメインCPU112が実行するラウンド制御3の流れを示すフローチャートである。
なお、ラウンド制御3の一部の内容以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
[ラウンド制御3]
メインCPUは、大当りフラグがONしているか否かを判定し(図12のS200)、ONしていると判定すると(S200:Yes)、大入賞口43が開口していることを示す大入賞口フラグがONしているか否かを判定する(S202)。ここで、ONしていないと判定した場合は(S202:No)、大入賞口ソレノイド59をONし(S204)、大入賞口フラグをONする(S206)。これにより、大入賞口43が開口し、第1ラウンドが開始する。変動入賞装置9
続いてメインCPUは、ラウンド数Rに1を加算し(S208)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御3を実行する次の周期になると、メインCPU112は、大当りフラグはONしていると判定し(S200:Yes)、大入賞口フラグがONしているか否かを判定するが(S202)、先のS206において大入賞口フラグをONしているため、ここでは大入賞口フラグはONしていると判定する(S202:Yes)。
メインCPUは、大当りフラグがONしているか否かを判定し(図12のS200)、ONしていると判定すると(S200:Yes)、大入賞口43が開口していることを示す大入賞口フラグがONしているか否かを判定する(S202)。ここで、ONしていないと判定した場合は(S202:No)、大入賞口ソレノイド59をONし(S204)、大入賞口フラグをONする(S206)。これにより、大入賞口43が開口し、第1ラウンドが開始する。変動入賞装置9
続いてメインCPUは、ラウンド数Rに1を加算し(S208)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御3を実行する次の周期になると、メインCPU112は、大当りフラグはONしていると判定し(S200:Yes)、大入賞口フラグがONしているか否かを判定するが(S202)、先のS206において大入賞口フラグをONしているため、ここでは大入賞口フラグはONしていると判定する(S202:Yes)。
続いてメインCPU112は、大入賞口43への入賞数Pが8個に達してから所定時間(この実施形態では3秒)を計測するタイマTが作動していることを示すタイマフラグがONしているか否かを判定する(S210)。
このタイマTによりカウントされる一定時間は、入賞数Pが8個から規定数の10個に到達するまでにかかる時間の平均時間よりも少し長めに設定する。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、入賞数Pが8個から規定の10個に到達することが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が2.5秒であるとすると、3秒に設定する。
このタイマTによりカウントされる一定時間は、入賞数Pが8個から規定数の10個に到達するまでにかかる時間の平均時間よりも少し長めに設定する。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、入賞数Pが8個から規定の10個に到達することが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が2.5秒であるとすると、3秒に設定する。
ここで、タイマフラグはONしていないと判定した場合は(S210:No)、カウントスイッチがONしたか否か、つまり大入賞口43への入賞があったか否かを判定する(S216)。ここで、大入賞口43への入賞があったと判定すると(S216:Yes)、入賞数Pに1を加算する(S218)。
続いてメインCPU112は、入賞数Pが規定の10個に達したか否かを判定し(S220)、達していないと判定した場合は(S220:No)、入賞数Pが8個に達したか否かを判定する(S222)。ここで、8個に達したと判定すると(S222:Yes)、タイマTに1,500(3秒)をセットし、そのタイマTをスタートし(S224)、タイマフラグをONする(S226)。
続いてメインCPU112は、入賞数Pが規定の10個に達したか否かを判定し(S220)、達していないと判定した場合は(S220:No)、入賞数Pが8個に達したか否かを判定する(S222)。ここで、8個に達したと判定すると(S222:Yes)、タイマTに1,500(3秒)をセットし、そのタイマTをスタートし(S224)、タイマフラグをONする(S226)。
そして、タイマTが0になったか(S214:Yes)、あるいは、入賞数Pが10個以上になると(S220:Yes)、大入賞口ソレノイド59をOFFし(S228)、大入賞口フラグをOFFし(S230)、タイマフラグをOFFし(S232)、入賞数PおよびタイマTを0にリセットする(S234)。これにより大入賞口43が閉口する。続いてメインCPU112は、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したか否かを判定し(S236)、達していないと判定した場合は(S236:No)、次の処理へ移行する。
そして、ラウンド制御3を実行する次の周期になると、メインCPU112は、第1ラウンドと同様に第2ラウンドを実行する(S200〜S234)。そして、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S236:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数Rを0にリセットする(S238)。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御3を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
そして、ラウンド制御3を実行する次の周期になると、メインCPU112は、第1ラウンドと同様に第2ラウンドを実行する(S200〜S234)。そして、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S236:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数Rを0にリセットする(S238)。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御3を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
[第3実施形態の効果]
(1)上述のように、第3実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、大入賞口43への入賞数が8個に達してから3秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、ラウンド開始時に発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記3秒が計測されないので、その3秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。また、ラウンドの途中で発射する遊技球がなくなった場合や、遊技球を発射でいない状況になった場合に、大入賞口43への入賞数が8個に達していない場合は、それ以上ラウンドが進行することがない。
つまり、大入賞口43への入賞数が8個に達しない限り、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(1)上述のように、第3実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、大入賞口43への入賞数が8個に達してから3秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、ラウンド開始時に発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記3秒が計測されないので、その3秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。また、ラウンドの途中で発射する遊技球がなくなった場合や、遊技球を発射でいない状況になった場合に、大入賞口43への入賞数が8個に達していない場合は、それ以上ラウンドが進行することがない。
つまり、大入賞口43への入賞数が8個に達しない限り、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(2)また、大入賞口43への入賞数が8個に達してから3秒経過するとラウンドが終了するという従来のパチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(3)さらに、ラウンドが開始されても、大入賞口43への入賞数が8個に達しない限り、ラウンドが終了しないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
(3)さらに、ラウンドが開始されても、大入賞口43への入賞数が8個に達しない限り、ラウンドが終了しないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態について図13および図14を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、大入賞口に入賞した遊技球が容易に特定領域に導かれる構造を備えず、遊技球が特定領域を通過してから20秒経過するとラウンドを終了することを特徴とする。図13は、この実施形態のパチンコ機に備えられた変動入賞装置40の構造を示す分解斜視図である。図14はラウンドの進行を示すタイムチャートである。
なお、変動入賞装置40の構造およびラウンド制御の一部の内容以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
次に、この発明の第4実施形態について図13および図14を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、大入賞口に入賞した遊技球が容易に特定領域に導かれる構造を備えず、遊技球が特定領域を通過してから20秒経過するとラウンドを終了することを特徴とする。図13は、この実施形態のパチンコ機に備えられた変動入賞装置40の構造を示す分解斜視図である。図14はラウンドの進行を示すタイムチャートである。
なお、変動入賞装置40の構造およびラウンド制御の一部の内容以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
[変動入賞装置40の構造]
図13に示すように、変動入賞装置40は、図3に示した変動入賞装置40とは異なり、振分シーソー42を備えていない構造である。ハウジング52の前面であって特定領域53と一般領域64との間には、振分部材54が設けられている。振分部材54は横断面が山形状に形成されており、ハウジング52の前面から前方へ突出して設けられている。振分部材54の上面には、振分部材54の頂部から特定領域53に向けて下り勾配の左斜面54aと、前記頂部から一般領域64に向けて下り勾配の右斜面54bとが形成されている。
そして、開閉部材41の受止め面41aの中央から左側で受止められた遊技球P1は、大入賞口43から後方へ流下し、振分部材54の左斜面54aに沿って転がり、特定領域53を通過し、特定領域スイッチ53a(図示省略)により検出される。また、開閉部材41の受止め面41aの中央から右側で受止められた遊技球P3は、大入賞口43から後方へ流下し、振分部材54の右斜面54bに沿って転がり、一般領域64を通過し、一般入賞スイッチ64a(図示省略)により検出される。また、開閉部材41の受止め面41aの中央またはその近傍で受止められた遊技球P2は、大入賞口43から後方へ流下し、振分部材54の頂部またはその近傍から左斜面54aまたは右斜面54bを転がり、特定領域53または一般領域64を通過する。
つまり、上記変動入賞装置40は、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53および一般領域64のどちらを通過するのか不確定な構造になっている。
図13に示すように、変動入賞装置40は、図3に示した変動入賞装置40とは異なり、振分シーソー42を備えていない構造である。ハウジング52の前面であって特定領域53と一般領域64との間には、振分部材54が設けられている。振分部材54は横断面が山形状に形成されており、ハウジング52の前面から前方へ突出して設けられている。振分部材54の上面には、振分部材54の頂部から特定領域53に向けて下り勾配の左斜面54aと、前記頂部から一般領域64に向けて下り勾配の右斜面54bとが形成されている。
そして、開閉部材41の受止め面41aの中央から左側で受止められた遊技球P1は、大入賞口43から後方へ流下し、振分部材54の左斜面54aに沿って転がり、特定領域53を通過し、特定領域スイッチ53a(図示省略)により検出される。また、開閉部材41の受止め面41aの中央から右側で受止められた遊技球P3は、大入賞口43から後方へ流下し、振分部材54の右斜面54bに沿って転がり、一般領域64を通過し、一般入賞スイッチ64a(図示省略)により検出される。また、開閉部材41の受止め面41aの中央またはその近傍で受止められた遊技球P2は、大入賞口43から後方へ流下し、振分部材54の頂部またはその近傍から左斜面54aまたは右斜面54bを転がり、特定領域53または一般領域64を通過する。
つまり、上記変動入賞装置40は、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53および一般領域64のどちらを通過するのか不確定な構造になっている。
このパチンコ機は、第1実施形態において図6に示したラウンド制御1と同じラウンド制御を実行する(ラウンド制御4)。変動入賞装置40は、ラウンドの開始時に大入賞口43に最初に入賞した遊技球を強制的に特定領域53に導く構造ではないため、大入賞口43に入賞した遊技球のうち、何個目の遊技球が特定領域53を通過するか不確定になる。
図14に示す例では、第1ラウンド(図中では1Rと記載)を開始してから3個目の入賞球が特定領域53を通過し、その時点(ts1)から20秒の計測が開始されている。そして、20秒が経過する前に入賞数Pが規定の10個に達し、その時点で第1ラウンドが終了している(te1a)。また、第2ラウンドでは、大入賞口43に入賞した最初の遊技球が特定領域53を通過し、その時点(ts1)から20秒の計測が開始されている。そして、20秒が経過するまでに8個の入賞があったが、その後入賞はなく、20秒経過した時点(te1)で第2ラウンドが終了している。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御4を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
図14に示す例では、第1ラウンド(図中では1Rと記載)を開始してから3個目の入賞球が特定領域53を通過し、その時点(ts1)から20秒の計測が開始されている。そして、20秒が経過する前に入賞数Pが規定の10個に達し、その時点で第1ラウンドが終了している(te1a)。また、第2ラウンドでは、大入賞口43に入賞した最初の遊技球が特定領域53を通過し、その時点(ts1)から20秒の計測が開始されている。そして、20秒が経過するまでに8個の入賞があったが、その後入賞はなく、20秒経過した時点(te1)で第2ラウンドが終了している。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御4を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
[第4実施形態の効果]
(1)上述のように、第4実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、遊技球が大入賞口43内部の特定領域53に入賞してから20秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記20秒が計測されないので、その20秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。
つまり、遊技球が特定領域53を通過してからの経過時間を計測することにより、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(1)上述のように、第4実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、遊技球が大入賞口43内部の特定領域53に入賞してから20秒経過するか、あるいは、大入賞口43への入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
これにより、発射する遊技球がない場合や、遊技球を発射できない状況にある場合には、遊技球が特定領域53を通過しないため、上記20秒が計測されないので、その20秒が経過することにより、ラウンドが終了してしまうことがない。
つまり、遊技球が特定領域53を通過してからの経過時間を計測することにより、ラウンドが途中で終了しないようにすることができるため、発射可能な遊技球を検出するセンサや、変動入賞装置の動作を途中で中断させるための装置などを設ける必要がない。
したがって、装置が複雑になったり製造コストが高くなったりすることなく、大当り遊技が途中で終了してしまうことのないパチンコ機を実現することができる。
(2)また、遊技球が特定領域53を通過してから20秒経過するとラウンドが終了するという従来のパチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(3)特に、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53および一般領域64のどちらを通過するのか不確定な構造であるため、いつから20秒の計測が開始されるのか、スリルのある遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、ラウンドが開始されても、遊技球が特定領域53を通過しない限り、ラウンドの終了条件となる20秒の計測が開始されないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
(3)特に、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53および一般領域64のどちらを通過するのか不確定な構造であるため、いつから20秒の計測が開始されるのか、スリルのある遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、ラウンドが開始されても、遊技球が特定領域53を通過しない限り、ラウンドの終了条件となる20秒の計測が開始されないため、ラウンドが開始された後でも、トイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
<第5実施形態>
次に、この発明を第2種のパチンコ機に適用した場合を第5実施形態として説明する。
図15は、この実施形態のパチンコ機に備えられた遊技盤の正面説明図である。図16は、図15に示す遊技盤に備えられた変動入賞装置90の構成の一部を示す斜視説明図である。図16(A)は貯留部材が遊技球の貯留を解除した状態になっているところを示す斜視説明図であり、図16(B)は貯留部材が遊技球を貯留する状態になっているところを示す斜視説明図である。
なお、遊技の内容、図15に示す遊技盤の構成およびその遊技盤に関連する電気的構成以外は、前述の第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
次に、この発明を第2種のパチンコ機に適用した場合を第5実施形態として説明する。
図15は、この実施形態のパチンコ機に備えられた遊技盤の正面説明図である。図16は、図15に示す遊技盤に備えられた変動入賞装置90の構成の一部を示す斜視説明図である。図16(A)は貯留部材が遊技球の貯留を解除した状態になっているところを示す斜視説明図であり、図16(B)は貯留部材が遊技球を貯留する状態になっているところを示す斜視説明図である。
なお、遊技の内容、図15に示す遊技盤の構成およびその遊技盤に関連する電気的構成以外は、前述の第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
[遊技盤の主要構成]
図15に示すように、遊技盤5の略中央には、変動入賞装置90が備えられており、その変動入賞装置90には、変動入賞装置90の外殻を構成するハウジング91が備えられている。ハウジング91には、開閉部材92,92がその基端をハウジング91に回動可能に取付けられている。各開閉部材92の先端が外方に回動すると大入賞口92a,92aが開口する。変動入賞装置90の下方には、中始動口81が設けられており、その左側には左始動口82が、右側には右始動口83がそれぞれ設けられている。遊技球が左始動口82または右始動口83に入賞すると、開閉部材92,92が1回開閉する。また、遊技球が中始動口81に入賞すると、開閉部材92,92が2回開閉する。開閉部材92,92の開放時間は、たとえば0.8秒である。
図15に示すように、遊技盤5の略中央には、変動入賞装置90が備えられており、その変動入賞装置90には、変動入賞装置90の外殻を構成するハウジング91が備えられている。ハウジング91には、開閉部材92,92がその基端をハウジング91に回動可能に取付けられている。各開閉部材92の先端が外方に回動すると大入賞口92a,92aが開口する。変動入賞装置90の下方には、中始動口81が設けられており、その左側には左始動口82が、右側には右始動口83がそれぞれ設けられている。遊技球が左始動口82または右始動口83に入賞すると、開閉部材92,92が1回開閉する。また、遊技球が中始動口81に入賞すると、開閉部材92,92が2回開閉する。開閉部材92,92の開放時間は、たとえば0.8秒である。
[変動入賞装置90の構成]
図15に示すように、ハウジング91の前面に形成された開口部には、回転ドラム95が回転可能に取付けられている。回転ドラム95は、その回転軸を遊技盤5と平行にして、周面が前面を向くように取付けられており、図16に示すように、回転ドラム95の周面には、遊技球Pを吸着する永久磁石95aが横方向に3個埋め込まれている。回転ドラム95の両端には、回転軸となるシャフト95bが取付けられており、各シャフト95bは、ハウジング91の所定個所に回転可能に取付けられている。回転ドラム95は、図示しないモータによって図中矢印F1で示す方向に回転する。
回転ドラム95の前方下部には、ガイド部材94が設けられている。ガイド部材94の上面は、変動入賞装置90の前面または側面から流下してきた遊技球Pを受け止める平面に形成されている。その平面に受け止められた遊技球Pは、回転ドラム95の周面に埋め込まれた永久磁石95aに吸着され、回転ドラム95の上方へ運ばれる。
図15に示すように、ハウジング91の前面に形成された開口部には、回転ドラム95が回転可能に取付けられている。回転ドラム95は、その回転軸を遊技盤5と平行にして、周面が前面を向くように取付けられており、図16に示すように、回転ドラム95の周面には、遊技球Pを吸着する永久磁石95aが横方向に3個埋め込まれている。回転ドラム95の両端には、回転軸となるシャフト95bが取付けられており、各シャフト95bは、ハウジング91の所定個所に回転可能に取付けられている。回転ドラム95は、図示しないモータによって図中矢印F1で示す方向に回転する。
回転ドラム95の前方下部には、ガイド部材94が設けられている。ガイド部材94の上面は、変動入賞装置90の前面または側面から流下してきた遊技球Pを受け止める平面に形成されている。その平面に受け止められた遊技球Pは、回転ドラム95の周面に埋め込まれた永久磁石95aに吸着され、回転ドラム95の上方へ運ばれる。
回転ドラム95の後方には、第1案内部材96が設けられており、その後方には第2案内部材96bが設けられており、その後方には第3案内部材96cが設けられている。第1案内部材96の上面は回転ドラム95の周面上部と略同じ高さで平面に形成されており、回転ドラム95の横幅と略同じ横幅に形成されている。また、第1案内部材96の上面は、後方へやや下り勾配に形成されており、回転ドラム95によって上方へ運ばれた遊技球Pが永久磁石95aとの吸着状態が解除されたときに第1案内部材96の上面を通って後方へ転がるようになっている。
また、第1案内部材96の上面中央には、相対向して前後方向に延びたレール状の部材(以下、レール状部材という)96a,96aが形成されており、回転ドラム95の中央の永久磁石95aに吸着されて上方に運ばれた遊技球Pが、レール状部材96a,96aに沿って後方へ転がるようになっている。
また、第1案内部材96の上面中央には、相対向して前後方向に延びたレール状の部材(以下、レール状部材という)96a,96aが形成されており、回転ドラム95の中央の永久磁石95aに吸着されて上方に運ばれた遊技球Pが、レール状部材96a,96aに沿って後方へ転がるようになっている。
第2案内部材96bは、レール状部材96a,96aに沿って後方へ転がった遊技球が通る経路に形成されている。また、第2案内部材96bは、第1案内部材96よりも短い横幅に形成されており、その上面は凹形状に形成されている。第3案内部材96cは第1案内部材96と略同じ横幅に形成されており、第2案内部材96bの上面を後方へ転がった遊技球が通る経路には、特定領域98が設けられている。特定領域98は、第3案内部材を上下方向に貫通する形で設けられている。
また、第1案内部材96と第3案内部材96cとの間であって、第2案内部材96bの両側下方には、一般領域99がそれぞれ設けられている。なお、図16では、図面の都合上、向かって右側の一般領域99のみが図示されており、左側の一般領域99は図示されていない。また、第3案内部材96cの上面であって、特定領域98の両側は、それぞれ一般領域99に向けて下り勾配に形成されている。
また、第1案内部材96と第3案内部材96cとの間であって、第2案内部材96bの両側下方には、一般領域99がそれぞれ設けられている。なお、図16では、図面の都合上、向かって右側の一般領域99のみが図示されており、左側の一般領域99は図示されていない。また、第3案内部材96cの上面であって、特定領域98の両側は、それぞれ一般領域99に向けて下り勾配に形成されている。
第1案内部材96の上方には、貯留部材93が設けられている。貯留部材93は、図示しない駆動手段(たとえば、ソレノイド(以下、貯留部材ソレノイドという)と、その動力を貯留部材93の振り子運動に変換する機構との組合せ)により、図16(A)に示す姿勢(以下、解除姿勢という)になったり、図16(B)に示す姿勢(以下、貯留姿勢という)になったりする。この実施形態では、貯留部材93は、ラウンドの開始と同時に貯留姿勢に変化し、大入賞口92aへの入賞数が9個になってから所定時間(たとえば1秒)経過したときに解除姿勢に変化する。
回転ドラム95の永久磁石95aに吸着された遊技球Pは、回転ドラム95の回転によって回転ドラム95の上方へ運ばれ、第1案内部材96の前端が遊技球Pと永久磁石95aとの間に入り込むと、永久磁石95aによる吸着状態が解除され、第1案内部材96の上面を後方へ転がる。このとき、3つの永久磁石95aのうち、中央の永久磁石95aに吸着されて運ばれた遊技球Pは、レール状部材96a,96aに沿って後方へ転がり、さらに、第2案内部材96bの凹部に沿って後方へ転がり、図16(A)に示すように、貯留部材93が解除姿勢に変化している場合は、特定領域98を通過し、大当りが発生する。
また、左右の永久磁石95aに吸着されて運ばれた遊技球Pは、レール状部材96aの外側をそれぞれ通って後方へ転がり、第1案内部材96および第3案内部材96cの間に形成された空間を落下し、左右の一般領域99を通過する。
また、図16(B)に示すように、貯留部材93が貯留姿勢に変化しているときは、回転ドラム95によって運ばれた遊技球Pは、貯留部材93によって後方への転がりが禁止され、回転ドラム95の上部で貯留された状態となる。そして、所定時間経過後に図16(A)に示すように貯留部材93が解除姿勢に戻ると、回転ドラム95の上部で貯留されていた遊技球Pが後方へ転がり、特定領域98を通過可能となる。
また、図16(B)に示すように、貯留部材93が貯留姿勢に変化しているときは、回転ドラム95によって運ばれた遊技球Pは、貯留部材93によって後方への転がりが禁止され、回転ドラム95の上部で貯留された状態となる。そして、所定時間経過後に図16(A)に示すように貯留部材93が解除姿勢に戻ると、回転ドラム95の上部で貯留されていた遊技球Pが後方へ転がり、特定領域98を通過可能となる。
[ラウンド制御5]
次に、このパチンコ機に備えられたメインCPU(図示省略)が実行するラウンド制御5の流れについて図17および図18を参照して説明する。
図17はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図18はメインCPUが実行するラウンド制御5の流れを示すフローチャートである。
次に、このパチンコ機に備えられたメインCPU(図示省略)が実行するラウンド制御5の流れについて図17および図18を参照して説明する。
図17はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図18はメインCPUが実行するラウンド制御5の流れを示すフローチャートである。
メインCPUは、大当りフラグがONしているか否かを判定し(図18のS300)、ONしていないと判定すると(S300:No)、遊技球が特定領域98を通過したか否かを判定する(S302)。ここで、通過したと判定すると(S302:Yes)、大当りフラグをONし(S304)、第1ラウンドを開始し(S306)、ラウンド数Rに1を加算し(S308)、次の処理へ移行する。これにより、変動入賞装置90が作動を開始し、各開閉部材92が開閉動作を繰り返し、大入賞口92a,92aが開閉する。
そして、ラウンド制御4を実行する次の周期になると、メインCPU112は、大当りフラグはONしていると判定し(S300:Yes)、大入賞口92aへの入賞数Pが9個に達してから所定時間(この実施形態では2.7秒)を計測するタイマTが作動していることを示すタイマフラグがONしているか否かを判定する(S310)。
そして、ラウンド制御4を実行する次の周期になると、メインCPU112は、大当りフラグはONしていると判定し(S300:Yes)、大入賞口92aへの入賞数Pが9個に達してから所定時間(この実施形態では2.7秒)を計測するタイマTが作動していることを示すタイマフラグがONしているか否かを判定する(S310)。
このタイマTによりカウントされる一定時間は、入賞数Pが9個から規定数の10個に到達するまでにかかる時間の平均時間よりも少し長めに設定する。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、入賞数Pが9個から規定の10個に到達することが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が2秒であるとすると、2.7秒に設定する。
ここで、タイマフラグはONしていないと判定した場合は(S310:No)、入賞数Pが規定の10個に達したか否かを判定し(S316)、達していないと判定した場合は(S316:No)、大入賞口92aへの入賞があったか否かを判定する(S318)。ここで、大入賞口92aへの入賞があったと判定すると(S318:Yes)、入賞数Pに1を加算する(S320)。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、入賞数Pが9個から規定の10個に到達することが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が2秒であるとすると、2.7秒に設定する。
ここで、タイマフラグはONしていないと判定した場合は(S310:No)、入賞数Pが規定の10個に達したか否かを判定し(S316)、達していないと判定した場合は(S316:No)、大入賞口92aへの入賞があったか否かを判定する(S318)。ここで、大入賞口92aへの入賞があったと判定すると(S318:Yes)、入賞数Pに1を加算する(S320)。
続いてメインCPU112は、入賞数Pが9個に達したか否かを判定し(S322)、9個に達したと判定すると(S322:Yes)、タイマTに1,350(2.7秒)をセットし、そのタイマTをスタートし(S324、図17のt7)、タイマフラグをONする(S326)。
続いてメインCPU112は、遊技球が特定領域98を通過したか否かを判定し(S328)、通過していないと判定した場合は(S328:No)、次の処理へ移行する。
そして、タイマTが0になったか(S314:Yes)、あるいは、入賞数Pが10個以上になると(S316:Yes)、第1ラウンドを終了し(S330)、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したか否かを判定する(S332)。ここで、上限の16ラウンドに達していないと判定した場合は(S332:No)、タイマフラグをOFFし、入賞数PおよびタイマTを0にリセットし(S336)、第2ラウンドを開始する(S306)。
そしてメインCPU112は、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S332:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数R、入賞数PおよびタイマTをそれぞれ0にリセットする(S334)。
続いてメインCPU112は、遊技球が特定領域98を通過したか否かを判定し(S328)、通過していないと判定した場合は(S328:No)、次の処理へ移行する。
そして、タイマTが0になったか(S314:Yes)、あるいは、入賞数Pが10個以上になると(S316:Yes)、第1ラウンドを終了し(S330)、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したか否かを判定する(S332)。ここで、上限の16ラウンドに達していないと判定した場合は(S332:No)、タイマフラグをOFFし、入賞数PおよびタイマTを0にリセットし(S336)、第2ラウンドを開始する(S306)。
そしてメインCPU112は、第16ラウンドを終了すると、実行されたラウンド数Rが上限の16ラウンドに達したと判定し(S332:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数R、入賞数PおよびタイマTをそれぞれ0にリセットする(S334)。
図17に示す例では、入賞数Pが9個に達したときからタイマTにより2.7秒が計測され、その2.7秒が経過する前に入賞数Pが10個に達し、第1ラウンド(図中では1Rと表示)を終了している。また、開閉部材92の開閉回数はラウンドの終了条件になっていないため、1つのラウンドにおける開閉部材92の開閉回数は制限されていない。図17に示す例では、第1ラウンドにおいて開閉部材92は、22回開閉している。また、ラウンドの途中で遊技球が特定領域98を通過していないため、ラウンドが中断していない。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御5を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御5を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
[第5実施形態の効果]
(1)上述のように、第5実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、大入賞口92aへの入賞数が9個に達したときから、2.7秒経過するか、あるいは、大入賞口92aへの入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
したがって、遊技に熟練していない者であっても、最低9個の遊技球を大入賞口92aに入賞させることができるため、熟練者とそうでない者との技量の差による不公正を生じることがない。
(2)また、大入賞口92aへの入賞数が9個に達してから2.7秒経過するとラウンドが終了するという従来の第2種パチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、大入賞口92aへの入賞数を8個に留めておけば、そのラウンドが終了することがないため、その間にトイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
(1)上述のように、第5実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、大入賞口92aへの入賞数が9個に達したときから、2.7秒経過するか、あるいは、大入賞口92aへの入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
したがって、遊技に熟練していない者であっても、最低9個の遊技球を大入賞口92aに入賞させることができるため、熟練者とそうでない者との技量の差による不公正を生じることがない。
(2)また、大入賞口92aへの入賞数が9個に達してから2.7秒経過するとラウンドが終了するという従来の第2種パチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、大入賞口92aへの入賞数を8個に留めておけば、そのラウンドが終了することがないため、その間にトイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
<第6実施形態>
次に、この発明の第6実施形態について図19および図20を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、ラウンドが開始されてから大入賞口92aへの入賞数が1個になってから所定時間(この実施形態では14.6秒)経過するとラウンドを終了することを特徴とする。図19はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図20はメインCPUが実行するラウンド制御6の流れを示すフローチャートである。
なお、ラウンド制御6の一部の内容以外は、第5実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
次に、この発明の第6実施形態について図19および図20を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機は、ラウンドが開始されてから大入賞口92aへの入賞数が1個になってから所定時間(この実施形態では14.6秒)経過するとラウンドを終了することを特徴とする。図19はラウンドの進行を示すタイムチャートである。図20はメインCPUが実行するラウンド制御6の流れを示すフローチャートである。
なお、ラウンド制御6の一部の内容以外は、第5実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。また、同一部分については同一の符号を用いる。
メインCPU112は、第5実施形態におけるラウンド制御4のS300〜S320と同じ処理を実行すると(図20のS300〜S320)、大入賞口92aへの入賞数Pが1個になったか否か、つまり最初の遊技球が大入賞口92aに入賞したか否かを判定する(S321)。ここで、最初の遊技球が大入賞口92aに入賞したと判定すると(S321:Yes)、タイマTに7,300(14.6秒)をセットし、そのタイマTをスタートする(S323)。
このタイマTによりカウントされる一定時間は、入賞数Pが1個から規定数の10個に到達するまでにかかる時間の平均時間よりも少し長めに設定する。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、規定の10個をクリアすることが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が12秒であるとすると、14.6秒に設定する。
このタイマTによりカウントされる一定時間は、入賞数Pが1個から規定数の10個に到達するまでにかかる時間の平均時間よりも少し長めに設定する。
つまり、あまり短い時間に設定すると、入賞数Pが規定数の10個に達する前にラウンドが終了してしまうことが多くなってしまい、遊技者が獲得できる賞球数が減少してしまうし、逆に、あまり長い時間に設定すると、規定数を容易にクリアできてしまい、面白みがなくなってしまうからである。
そこで、規定の10個をクリアすることが極めて容易ではないが、かといって困難でもない程度の長さに制限時間を設定する。たとえば、上記平均時間が12秒であるとすると、14.6秒に設定する。
続いてメインCPU112は、タイマフラグをONし(S326)、遊技球が特定領域を通過した場合は(S328:Yes)、ラウンドを終了し(S330)、16ラウンドに満たない場合は(S332:No)、次のラウンドを開始する(S306)。また、タイマTが0になったか(S314:Yes)、あるいは入賞数Pが規定の10個以上になると(S316:Yes)、ラウンドを終了し(S330)、16ラウンドに満たない場合は(S332:No)、次のラウンドを開始する(S306)。また、16ラウンドが終了すると(S332:Yes)、大当りフラグをOFFし、ラウンド数R、入賞数PおよびタイマTをそれぞれ0にリセットする(S334)。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御6を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
なお、メインCPU112が上記ラウンド制御6を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
[第6実施形態の効果]
(1)上述のように、第6実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、大入賞口92aへの入賞数が1個に達したときから、14.6秒経過するか、あるいは、大入賞口92aへの入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
したがって、開閉部材92の開閉回数が規定回数に到達することによるラウンドの終了がないため、開閉部材92の開閉回数を気にすることなく、大当り遊技を楽しむことができる。
(2)また、大入賞口92aへの入賞数が1個に達してから14.6秒経過するとラウンドが終了するという従来の第2種パチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、ラウンドが開始されても、最初から遊技球を発射しないでおけば、そのラウンドが終了することがないため、その間にトイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
(1)上述のように、第6実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り遊技において、大入賞口92aへの入賞数が1個に達したときから、14.6秒経過するか、あるいは、大入賞口92aへの入賞数Pが規定の10個に達するかのいずれかの条件が満足されたときにラウンドを終了させることができる。
したがって、開閉部材92の開閉回数が規定回数に到達することによるラウンドの終了がないため、開閉部材92の開閉回数を気にすることなく、大当り遊技を楽しむことができる。
(2)また、大入賞口92aへの入賞数が1個に達してから14.6秒経過するとラウンドが終了するという従来の第2種パチンコ機にはない斬新な遊技を楽しむことができるため、従来の遊技内容に飽きていた遊技者も新鮮な気分で遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、ラウンドが開始されても、最初から遊技球を発射しないでおけば、そのラウンドが終了することがないため、その間にトイレや休憩に行くことができ、帰ってきてから、中断していた時点からラウンドを再開することができる。
<他の実施形態>
(1)ラウンドが終了する条件となる制限時間が各ラウンド毎に異なるようにすることもできる。たとえば、ラウンド数が増加するにつれて制御時間が短くなるように制御することもできる。このようなラウンド制御を実行すれば、各ラウンド毎に制御時間が一定の場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(2)図3に示した変動入賞装置40を備えたパチンコ機において、ラウンドが開始されたときに最初から振分シーソー42の左端を下降させて特定領域53を開口しておくのではなく、ラウンドが開始されてから所定時間経過後に振分シーソー42の左端を下降させて特定領域53を開口するようにラウンド制御を変更することもできる。つまり、ラウンドの開始から所定時間経過後に、遊技球が特定領域を通過可能な状態にすることもできる。
このラウンド制御を実行すれば、ラウンド開始時に特定領域53を開口させる場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(1)ラウンドが終了する条件となる制限時間が各ラウンド毎に異なるようにすることもできる。たとえば、ラウンド数が増加するにつれて制御時間が短くなるように制御することもできる。このようなラウンド制御を実行すれば、各ラウンド毎に制御時間が一定の場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(2)図3に示した変動入賞装置40を備えたパチンコ機において、ラウンドが開始されたときに最初から振分シーソー42の左端を下降させて特定領域53を開口しておくのではなく、ラウンドが開始されてから所定時間経過後に振分シーソー42の左端を下降させて特定領域53を開口するようにラウンド制御を変更することもできる。つまり、ラウンドの開始から所定時間経過後に、遊技球が特定領域を通過可能な状態にすることもできる。
このラウンド制御を実行すれば、ラウンド開始時に特定領域53を開口させる場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(3)また、振分シーソー42の左端が所定時間毎に昇降するようにラウンド制御を変更することもできる。このラウンド制御を実行すれば、遊技球がいつ特定領域53を通過するのか不確定になるため、遊技球がラウンド開始時に確実に特定領域53を通過するように制御する場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、制限時間と、振分シーソー42の左端が上昇して特定領域53が閉口された状態が継続する時間とを独立して制御することもできる。たとえば、制限時間と、振分シーソー42の左端が上昇している時間とが同一の15秒であるとし、第1ラウンド開始直後は、振分シーソー42の左端が下降して特定領域53が開口し、遊技球が特定領域53を通過直後に左端が上昇して特定領域53が閉口し、制限時間15秒の計測を開始したとする。そして、計測開始から7秒間に9個の遊技球が大入賞口に入賞し、第1ラウンドが終了したとする(なお、第1ラウンド開始直後に遊技球が特定領域53を通過しているため、第2ラウンドを継続して行うための継続条件は成立している)。
そして、1秒後に次の第2ラウンドが開始し、6秒間に10個の遊技球が大入賞口に入賞したとする。しかし、まだその6秒間は、振分シーソー42の左端が上昇し、特定領域53が閉口された状態であるため(7秒+1秒+6秒=14秒<15秒)、上記10個の遊技球は総て一般領域64を通過することになる。つまり、第2ラウンドにおいて遊技球が特定領域53を通過することができなかったため、次の第3ラウンドへ進むことができなくなる(いわゆる、パンクとなる)。
したがって、上記のような制御を実行すれば、ラウンドを継続させるためには、振分シーソー42の左端が上昇して特定領域53が閉口している間に規定個数の遊技球が大入賞口に入賞してしまわないように遊技球の発射方向または発射間隔などを調整し、特定領域53へ入賞させるための遊技球を残しておく必要が生まれるため、ただ早く入賞させればよい訳ではなくなり、入賞のさせ方に戦略が必要となるので、従来にはない面白い遊技を楽しむことができる。
なお、制限時間と、振分シーソー42の左端が上昇している時間は異なる時間に設定してもよい。
(5)制限時間と、大入賞口への入賞数の規定数とが各ラウンド毎に異なるようにラウンド制御を変更することもできる。このラウンド制御を実行すれば、制限時間および規定数のどちらかをラウンド毎に異ならせる場合よりも、より一層変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(4)さらに、制限時間と、振分シーソー42の左端が上昇して特定領域53が閉口された状態が継続する時間とを独立して制御することもできる。たとえば、制限時間と、振分シーソー42の左端が上昇している時間とが同一の15秒であるとし、第1ラウンド開始直後は、振分シーソー42の左端が下降して特定領域53が開口し、遊技球が特定領域53を通過直後に左端が上昇して特定領域53が閉口し、制限時間15秒の計測を開始したとする。そして、計測開始から7秒間に9個の遊技球が大入賞口に入賞し、第1ラウンドが終了したとする(なお、第1ラウンド開始直後に遊技球が特定領域53を通過しているため、第2ラウンドを継続して行うための継続条件は成立している)。
そして、1秒後に次の第2ラウンドが開始し、6秒間に10個の遊技球が大入賞口に入賞したとする。しかし、まだその6秒間は、振分シーソー42の左端が上昇し、特定領域53が閉口された状態であるため(7秒+1秒+6秒=14秒<15秒)、上記10個の遊技球は総て一般領域64を通過することになる。つまり、第2ラウンドにおいて遊技球が特定領域53を通過することができなかったため、次の第3ラウンドへ進むことができなくなる(いわゆる、パンクとなる)。
したがって、上記のような制御を実行すれば、ラウンドを継続させるためには、振分シーソー42の左端が上昇して特定領域53が閉口している間に規定個数の遊技球が大入賞口に入賞してしまわないように遊技球の発射方向または発射間隔などを調整し、特定領域53へ入賞させるための遊技球を残しておく必要が生まれるため、ただ早く入賞させればよい訳ではなくなり、入賞のさせ方に戦略が必要となるので、従来にはない面白い遊技を楽しむことができる。
なお、制限時間と、振分シーソー42の左端が上昇している時間は異なる時間に設定してもよい。
(5)制限時間と、大入賞口への入賞数の規定数とが各ラウンド毎に異なるようにラウンド制御を変更することもできる。このラウンド制御を実行すれば、制限時間および規定数のどちらかをラウンド毎に異ならせる場合よりも、より一層変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(6)ラウンドの終了条件を制限時間のみにすることもできる。このラウンド制御を実行すれば、規定数を気にする必要もないし、制限時間内にできるだけ多くの遊技球を大入賞口に入賞させようと遊技することになるため、従来にはない面白い遊技を楽しむことができる。
また、各ラウンド毎に上記制限時間が異なるようにすることもできる。このラウンド制御を実行すれば、各ラウンド毎に制限時間が一定の場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(7)遊技球の発射が中断された場合には、制限時間の計測を中断し、その後遊技球の発射が再開されたときに制限時間の計測を再開するようにラウンド制御を変更することもできる。
このラウンド制御を実行すれば、遊技者は制限時間の計測途中でも、ラウンドの終了を心配することなく、安心してトイレへ行ったり、休憩したりすることができる。
また、各ラウンド毎に上記制限時間が異なるようにすることもできる。このラウンド制御を実行すれば、各ラウンド毎に制限時間が一定の場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(7)遊技球の発射が中断された場合には、制限時間の計測を中断し、その後遊技球の発射が再開されたときに制限時間の計測を再開するようにラウンド制御を変更することもできる。
このラウンド制御を実行すれば、遊技者は制限時間の計測途中でも、ラウンドの終了を心配することなく、安心してトイレへ行ったり、休憩したりすることができる。
(8)第5実施形態または第6実施形態にて説明した第2種パチンコ機の変動入賞装置において、大入賞口から入賞した遊技球を特定領域に案内する構造を設けないで、遊技球が特定領域および一般領域のどちらを通過するのか不確定な構造にすることもできる。
この変動入賞装置を使用すれば、遊技者は、いつ遊技球が特定領域を通過するか、ハラハラドキドキしたスリルのある遊技を楽しむことができる。
(9)前述の各実施形態において記載したパチンコ機の構成、機能、数値およびラウンド制御の内容を変更することもできる。たとえば、変動入賞装置の構造を変更することができる。たとえば、特定領域の数は2個以上に変更することもできる。また、一般領域の数は1個に変更することもできるし、3個以上に変更することもできる。さらに、ラウンド制御における制限時間、ラウンド数およびラウンド終了条件などを変更することもできる。また、変動入賞装置90において開閉部材92が閉作動した際に、大入賞口92aを完全に閉口するのではなく、遊技球が大入賞口92aに入賞し難い程度に大入賞口92aが開口するように開閉部材92を制御したり、大入賞口92aを構成することもできる。たとえば、大入賞口92aが全開されたときを100%とすると、30%ないし50%位の開口幅で大入賞口92aが開口した状態となるように開閉部材92を閉作動させる。
この変動入賞装置を使用すれば、遊技者は、いつ遊技球が特定領域を通過するか、ハラハラドキドキしたスリルのある遊技を楽しむことができる。
(9)前述の各実施形態において記載したパチンコ機の構成、機能、数値およびラウンド制御の内容を変更することもできる。たとえば、変動入賞装置の構造を変更することができる。たとえば、特定領域の数は2個以上に変更することもできる。また、一般領域の数は1個に変更することもできるし、3個以上に変更することもできる。さらに、ラウンド制御における制限時間、ラウンド数およびラウンド終了条件などを変更することもできる。また、変動入賞装置90において開閉部材92が閉作動した際に、大入賞口92aを完全に閉口するのではなく、遊技球が大入賞口92aに入賞し難い程度に大入賞口92aが開口するように開閉部材92を制御したり、大入賞口92aを構成することもできる。たとえば、大入賞口92aが全開されたときを100%とすると、30%ないし50%位の開口幅で大入賞口92aが開口した状態となるように開閉部材92を閉作動させる。
(10)現在のラウンドが判定ラウンドまたは無条件ラウンドであることを報知することもできる。その報知の手法は、メッセージを表示する手法でもよいし、音声で知らせる手法でもよい。たとえば、図柄表示器32aの画面に「判定ラウンド」とか「無条件ラウンド」というメッセージを表示する。また、次のラウンドが判定ラウンドまたは無条件ラウンドであることを報知することもできる。さらに、どのラウンドが判定ラウンドまたは無条件ラウンドであるかを報知することもできる。
[各請求項と実施形態との対応関係]
(請求項1)
第1種始動口29が請求項1に記載の所定の領域に対応し、変動入賞装置40が入賞装置に対応する。また、大入賞口43が閉口した状態が第1の状態に対応し、大入賞口43が開口した状態が第2の状態に対応する。さらに、ラウンドの終了条件が終了条件に対応し、メインCPU112が入賞装置制御手段に対応し、タイマTが経過時間計測手段に対応する。
そして、遊技球が第1種始動口29を通過したときにメインCPU112がカウンタから取得した値に基づいて行う大当り判定が、請求項1に記載の大当り判定手段として機能する。また、メインCPU112が実行するS40(図6)が終了条件判定手段として機能し、S36およびS38が経過時間測定手段として機能する。
(請求項1)
第1種始動口29が請求項1に記載の所定の領域に対応し、変動入賞装置40が入賞装置に対応する。また、大入賞口43が閉口した状態が第1の状態に対応し、大入賞口43が開口した状態が第2の状態に対応する。さらに、ラウンドの終了条件が終了条件に対応し、メインCPU112が入賞装置制御手段に対応し、タイマTが経過時間計測手段に対応する。
そして、遊技球が第1種始動口29を通過したときにメインCPU112がカウンタから取得した値に基づいて行う大当り判定が、請求項1に記載の大当り判定手段として機能する。また、メインCPU112が実行するS40(図6)が終了条件判定手段として機能し、S36およびS38が経過時間測定手段として機能する。
(請求項2)
特定領域98が請求項2に記載の所定の領域に対応し、変動入賞装置90が入賞装置に対応する。また、大入賞口92aが閉口した状態が入賞不可能な状態に対応し、大入賞口92aが開口した状態が入賞可能な状態に対応する。さらに、ラウンドの終了条件が終了条件に対応し、タイマTが経過時間計測手段に対応する。
そして、メインCPU112が実行するS314(図18)が、請求項2に記載の終了条件判定手段として機能し、S324およびS312が経過時間測定手段として機能する。
特定領域98が請求項2に記載の所定の領域に対応し、変動入賞装置90が入賞装置に対応する。また、大入賞口92aが閉口した状態が入賞不可能な状態に対応し、大入賞口92aが開口した状態が入賞可能な状態に対応する。さらに、ラウンドの終了条件が終了条件に対応し、タイマTが経過時間計測手段に対応する。
そして、メインCPU112が実行するS314(図18)が、請求項2に記載の終了条件判定手段として機能し、S324およびS312が経過時間測定手段として機能する。
(請求項3)
メインCPU112が請求項3に記載のコンピュータに対応し、メインCPU112がラウンド制御1ないし5を実行するためのコンピュータプログラムが請求項3に係るコンピュータプログラムに対応する。
(請求項4)
メインCPU112が請求項4に記載のコンピュータに対応し、メインCPU112がラウンド制御1ないし5を実行するためのコンピュータプログラムが記録されたROM114が請求項4に係る記録媒体に対応する。
メインCPU112が請求項3に記載のコンピュータに対応し、メインCPU112がラウンド制御1ないし5を実行するためのコンピュータプログラムが請求項3に係るコンピュータプログラムに対応する。
(請求項4)
メインCPU112が請求項4に記載のコンピュータに対応し、メインCPU112がラウンド制御1ないし5を実行するためのコンピュータプログラムが記録されたROM114が請求項4に係る記録媒体に対応する。
1 パチンコ機
29 第1種始動口(所定の領域)
32a 図柄表示器
30 変動入賞装置(入賞装置)
43 大入賞口
53 特定領域
64 一般領域
90 変動入賞装置(入賞装置)
92a 大入賞口
98 特定領域
99 一般領域
112 メインCPU112
114 ROM(記録媒体)
29 第1種始動口(所定の領域)
32a 図柄表示器
30 変動入賞装置(入賞装置)
43 大入賞口
53 特定領域
64 一般領域
90 変動入賞装置(入賞装置)
92a 大入賞口
98 特定領域
99 一般領域
112 メインCPU112
114 ROM(記録媒体)
Claims (4)
- 遊技球が所定の領域を通過したことを条件として大当りかハズレかを判定する大当り判定手段と、
この大当り判定手段が前記大当りと判定した場合に、遊技球が入賞不可能な第1の状態から入賞可能な第2の状態に変化する動作を複数回実行可能な入賞装置と、
この入賞装置が前記第2の状態に変化している動作を終了して前記第1の状態に戻るための終了条件が成立したか否かを判定する終了条件判定手段と、
この終了条件判定手段が前記終了条件が成立したと判定した場合には、前記第2の状態から前記第1の状態に戻るように前記入賞装置を制御する入賞装置制御手段とを備えたパチンコ機において、
前記入賞装置に入賞した遊技球が前記入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備えており、
前記終了条件は、前記経過時間計測手段により計測された時間が所定時間に達したことであることを特徴とするパチンコ機。 - 入賞した遊技球が所定の領域を通過した場合に大当りと判定する大当り判定手段と、
この大当り判定手段が前記大当りと判定した場合に、遊技球が入賞不可能な状態から入賞可能な状態に変化する動作を複数回実行することを1セットとして複数セット実行可能な入賞装置と、
この入賞装置が前記1セットの動作を開始しているときに、その動作を終了するための終了条件が成立したか否かを判定する終了条件判定手段と、
この終了条件判定手段が前記終了条件が成立したと判定した場合には、現在行っている前記動作を終了するように前記入賞装置を制御する入賞装置制御手段とを備えたパチンコ機において、
前記入賞装置に入賞した遊技球が前記入賞装置に設けられた所定の領域を通過してからの経過時間を計測する経過時間計測手段を備えており、
前記終了条件は、前記経過時間計測手段により計測された時間が所定時間に達したことであることを特徴とするパチンコ機。 - 請求項1または請求項2に記載のパチンコ機をコンピュータにより機能させるために前記コンピュータが実行するコンピュータプログラム。
- 請求項3に記載の前記コンピュータプログラムが記録された前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003314412A JP2005080777A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | パチンコ機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003314412A JP2005080777A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | パチンコ機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005080777A true JP2005080777A (ja) | 2005-03-31 |
Family
ID=34415032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003314412A Pending JP2005080777A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | パチンコ機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005080777A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008029748A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機 |
JP2012011022A (ja) * | 2010-07-01 | 2012-01-19 | Taiyo Elec Co Ltd | 遊技機 |
JP2018038797A (ja) * | 2017-06-30 | 2018-03-15 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
-
2003
- 2003-09-05 JP JP2003314412A patent/JP2005080777A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012011022A (ja) * | 2010-07-01 | 2012-01-19 | Taiyo Elec Co Ltd | 遊技機 |
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