以下,本発明の好適な実施の形態について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお,以下の説明及び添付図面において,略同一の機能及び構成を有する構成要素については,同一符号を付することにより,重複説明を省略する。
(情報提供システム)
まず,図1を参照しながら,本実施の形態にかかる情報提供システム100について説明する。図1は,本実施の形態にかかる情報提供システムの概略的な構成を示すブロック図である。
図1に示すように,本実施の形態にかかる情報提供システム100は,少なくとも利用者端末装置101(101a,101b,…,101n)と,放送局102(102a,102b,…,102n)と,ネットワーク103(103a,103b,103c,103d,103e)と,ECGサービス提供装置105と,から構成される。なお,上記放送局102aとECGサービス提供装置105とが設置されることで,情報提供装置104として構成される。放送局102aは,例えば,124度/128度のCS(Communication Satellite)放送,CSディジタル放送などを例示することができる。
なお,本実施の形態にかかる情報提供装置104は,放送局102aとECGサービス提供装置105を備える場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,情報提供装置104は,放送局102bと,ECGサービス提供装置105を備える場合等でも実施可能である。
また,本実施の形態にかかるECGサービス提供装置105は,放送局102(102a,102b,102c,102d,…,102n)に,それぞれ備わる場合でもよく,放送局102(102a,102b,102c,102d,…,102n)が1つのECG提供装置105を共有して利用する場合等でもよい。
放送局102(受託放送事業者)は,放送波などの電波をアップリンクまたはダウンリンクすることで,番組を利用者に伝送する。また,利用者から伝送された番組を視聴した分の料金等の徴収を行う。
また,本実施の形態にかかる情報提供システム100には,1又は2以上のコンテンツホルダと,1又は2以上の委託放送事業者と,1又は2以上のEPGサービスサーバ108とがさらに含まれる。
コンテンツホルダは,多種多様なコンテンツの実体を制作,管理,および提供する企業である。コンテンツホルダは,コンテンツにかかるコンテンツメタ情報も同様に作成する。制作されたコンテンツの実体,コンテンツメタ情報は,情報提供装置104に提供される。
委託放送事業者は,チャンネルを提供する企業であり,番組の制作や,番組の編成・送出もする。例えば,委託放送事業者は,例えば,番組供給会社(番供)などを例示することができる。
本実施の形態にかかる情報提供システム100では,情報提供サービスとして情報提供装置104に備わるECGサービス提供装置105が利用者端末装置101に,例えばEPG(電子番組表)などの放送番組表を介して番組情報や,電子ブックなどの書籍,または映画などのコンテンツを提供する。
なお,本実施の形態にかかるECGサービス提供装置105は,放送番組表に含まれる番組情報を提供する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,放送番組表の代わりに,書籍リストや,ラジオ番組表などの場合であっても実施可能である。
なお,上記EPGサービスサーバ108からも利用者端末装置101にEPGを提供するが,EPGの番組情報を利用者端末装置101に提供することに限定される点で,上記ECGサービス提供装置105とは相違する。
また,上記放送番組表には,1又は2以上のコンテンツが存在する。ここで,放送番組表のうち,コンテンツは番組情報などを含む“番組”に該当し,上記番組が複数集まることで,放送番組表を構成する。
利用者端末装置101は放送番組表を表示し,放送番組表に表示される番組の番組メタ情報が選択されると,番組メタ情報に関連するコンテンツを検索し,詳細情報等のコンテンツを取得することができる。
さらに利用者端末装置101は,取得したコンテンツを表示画面内の表示領域に表示することを可能とする。なお,コンテンツは,例えば,放送番組表に含まれる番組メタ情報の階層下に位置する。
(ECGサービスによる放送番組表)
ここで,図2を参照しながら,利用者端末装置101の表示画面に表示されるECGサービスによる放送番組表について説明する。図2は,本実施の形態にかかる利用者端末装置101に表示された放送番組表の概略を説明するための説明図である。
図2に示すように,利用者端末装置101の表示画面には,第1表示領域と,第2表示領域が1画面内に収まるように表示されている。
第1表示領域には,放送番組表が表示されている。なお,図2に示す放送番組表は,放送局が“A局”〜“C局”の時間帯“19時〜21時”の番組だけが第1表示領域に表示されているが,“▲”等の形状のスクロールアイコンを入力部により選択することで,他の放送局の番組,他の時間帯の番組が表示される。
図2に示すように,各番組の枠内に表示された番組のタイトル,放送時間,出演者などの情報は,番組メタ情報に該当する。「予約」ボタンが選択されることにより番組メタ情報に含まれる放送局,放送時間などの情報に基づき,利用者端末装置101は,録画予約をすることが可能となる。
なお,本実施の形態にかかる第1表示領域には,放送番組表が表示される場合を例に挙げて説明するが,かかる例に限定されず,例えば,第1表示領域にラジオ番組にかかるコンテンツ情報等が表示される場合でも実施可能である。
また,第2表示領域には,何も表示されず空欄の状態であるが,第1表示領域に表示される放送番組表のうち,各番組の枠内の領域に,例えばマウスのポインタ等を合わせることで,第2表示領域に当該番組にひもづく各種詳細情報や出版物等のコンテンツメタ情報が表示される。
また,第2表示領域等の領域に番組に関連する詳細情報が存在する場合,各番組の枠内には,アイコン600が表示されている。アイコン600は,複数のジャンルに分類されて表示される。したがって,入力部によりアイコン600が選択されると,アイコン600のジャンルに応じて,上記カテゴリに属する詳細情報が第2表示領域等に表示される。
なお,本実施の形態にかかるアイコン600は,番組ごとに対応付けられているジャンルを象徴する表示形態であれば,アイコンであることに限定されない。例えば,リンクがはられたテキストや,シンボル,文字記号,絵記号,または指標等の場合であっても実施可能である。
また,図2に示すECGサービスによる放送番組表を利用者端末装置101に提供するために,委託放送事業者などに備わる制作端末装置114により,放送される番組と,番組に関連するコンテンツとをひも付ける処理が行われる。なお,ひも付け処理は,例えば,番組をコンテンツに関連付ける関連付け処理などに該当する。
図2に示すように,例えば,放送局Aの20時から放送番組「武蔵」の枠内には,5種のジャンルからなるアイコン600bが表示されている。したがって,「武蔵」の番組には,各アイコンに対応する番組に関連するコンテンツがひも付けられている。
また,放送番組の枠内に,アイコン600が表示されていない場合,番組に関連付けられたコンテンツが存在しないことを示し,アイコン600の表示/非表示によって,番組に関連付けられたコンテンツの存否を容易に確認できる。さらに,番組に関連付けられたコンテンツの概数に応じてアイコン600の表示を制御することも可能であるが,詳細は後述する。
アイコン600のジャンルとしては,例えば,前回に放送された番組内容や,次回放送予定の番組内容を示す「番組の内容」,番組に出演している出演者の氏名一覧等を示す「出演者」,番組に関連する音楽や音楽用CD(Compact Disc)の販売情報などを示す「音楽」,番組に関連する書籍や脚本などを示す「書籍」などを例示することができる。
以下,利用者端末装置101に表示されるコンテンツがEPG等の放送番組表に含まれる番組メタ情報である場合を例に挙げて,本実施の形態にかかる情報提供システム100について説明する。
情報提供装置104は,図1に示すように,少なくとも放送局102と,ECGサービス提供装置105とを備える。次に,図3を参照しながら,本実施の形態にかかる情報提供装置104について説明する。図3は,本実施の形態にかかる情報提供装置104の概略的な構成を示すブロック図である。
図3に示すように,情報提供装置104は,番組コンテンツなどの情報を管理する番組情報管理サーバ106と,ECG情報からなる放送番組表を提供するために番組の番組メタ情報とコンテンツのコンテンツメタ情報とのひも付け処理等を実行するECGサービス管理サーバ107と,複数のコンテンツまたはコンテンツメタ情報等を管理するコンテンツ管理サーバ109と,所定のフォーマットに変換等の処理を行う整形・変換装置110と,制作側または視聴者側のユーザを認証するユーザ認証111と,番組や,ECG情報からなる放送番組表等の編成/運用を管理する編成・運用管理装置112と,ECGサービス提供装置105とを少なくとも備える。なお,ECG情報については後程説明する。
さらに,ネットワークを介して制作端末装置114が接続されている。上記制作端末装置114は,例えば,委託放送事業者に該当する番組供給会社などに備わるが,かかる例に限定されず,情報提供装置104に備わる場合であってもよい。
制作端末装置114は,上記番組情報管理サーバ106またはコンテンツ管理サーバ109に記憶された番組メタ情報とコンテンツメタ情報とを効率的にひも付けることで,ECG情報を各利用者端末装置101に供給することができる。
放送番組表サービスは,EPG情報またはECG情報からなる放送番組表を提供する機能である。なお,ECG情報は,EPG情報では備わらない各種の特徴的な機能を有するが詳細については後述する。
放送局102は,利用者端末装置101に対して,各種の放送番組を放送するとともに,データ放送として基本EPG情報または番組メタ情報などを送出している。利用者端末装置101は,上記基本EPG情報等を受信することにより,放送番組表となるEPG(電子番組表)またはECGを表示することが可能になる。
なお,本実施の形態に係る情報提供装置104には,放送局102が備わる場合を例に挙げて,説明するが,かかる例に限定されない。例えば,“放送番組表またはEPG”ではなく“ゲームソフトの販売リスト”,“書籍閲覧リスト”などの場合,情報提供装置104には,ISP(Internet Service Provider),またはゲームソフトなどを販売する物販装置(図示せず。)などが備わる場合であっても実施可能である。
EPGサービスサーバ108は,各放送局102からの編成情報などを入手し,電子番組表(EPG)形式のEPG情報を生成する。または外部で生成されたEPG情報を取得する。編成情報は,番組をスケジュール通り放送し,番組を進行するための情報である。
基本EPG情報は,EPGサービスサーバ108から一括して利用者端末装置101に配信されるが,番組の詳細情報等である番組メタ情報,またはコンテンツに付加されるコンテンツメタ情報等,その他の付加的なECG(Electronic Content Guide)情報は,サービスの提供側である放送局102内で独自に管理することができる。なお,ECG情報に含まれる番組メタ情報,およびコンテンツメタ情報については,後述する。なお,上記放送局102は,かかる例に限定されず,情報提供装置104が提供するサービスに応じて,他のいかなる装置が備わる場合でもよい。
利用者端末装置101は,メタ情報参照IDなどの識別情報等が含まれた各放送局102からの放送波を受信するアンテナ部120(120a,120b,120c,120d)を備え,図1の点線矢印に示すように,放送局102から送出される放送波を受信する。
または,利用者端末装置101は,ネットワーク103を介して情報提供装置104と相互にデータを送受信する。なお,放送波を受信することで,利用者端末装置101はテレビ番組などの番組を表示することもできる。
なお,本実施の形態にかかる情報提供システム100は,1の情報提供装置104を備える場合を例にあげて説明するが,かかる例に限らず,例えば,放送局ごとに,複数の情報提供装置104を備える場合であっても実施可能である。
また,本実施の形態にかかる情報提供システム100は,さらにアカウントアグリゲーションサーバ(図示せず。)などの決済装置116を備える場合でも実施可能である。決済装置116は,視聴者(ユーザ)が情報提供システム100を利用する際に行われる認証,または情報提供システム100を利用するユーザがコンテンツの実体等を購入する際に行われる課金・決済,または情報提供システム100を利用する制作側の利用者に対して行われる課金・決済を,放送局102または番組等に依存することなく一元的に行うための機能を備える。
つまり,決済装置116を備えることにより,ユーザの認証情報を一元化し,統合認証することが可能となり,同様に,課金・決済情報もユーザ単位に一元化することが可能となる。なお,上記一元化は,複数のユーザIDを統合した統合ユーザIDに基づき,行われ,例えば,シングルサインオン認証方式等で認証される。
課金・決済などの全てのサービスをひとまとめとし,ひとつの統合ユーザIDに基づき,サービス全てに対してアクセスするための認証の代行を行う機能を持つ。例えば専用のサーバにより実現される。
(各装置の説明)
次に,図1,図3,図4を参照しながら,本実施の形態にかかる情報提供システム100を構成する各構成要素の構成について説明する。図4は,本実施の形態にかかる制作端末装置の概略的な構成を示すブロック図である。
図1に示すように,本実施の形態にかかるネットワーク103について説明すると,ネットワーク103は,情報提供装置104と双方向通信可能に接続するものであり,典型的にはADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)またはFTTH(Fiber To The Home),CATV網などそれに類する方法で接続するインターネットである。また接続媒体は,FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などによる光ファイバケーブル,Ethernet(登録商標)による同軸ケーブル又はツイストペアケーブル,もしくはIEEE802.11bなどによる無線など,有線無線を問わず,衛星通信網なども含む。
次に,図3に示すように,番組情報管理サーバ106は,少なくとも中央演算処理部,入力部,表示部などを備えるコンピュータ装置であり,さらに番組情報管理サーバ106は,複数の番組メタ情報を記憶する番組メタDB,プロモーション情報を記憶するプロモーションDBを備える。
上記番組メタ情報は,番組のタイトルや,編成,スポンサーなどの多種の情報が含まれる番組情報が生成される際に,作成される。プロモーション情報は,例えば,番組の広告など番組を宣伝する際に必要な情報である。
上記番組メタ情報は,番組情報管理サーバ106に接続された番組メタ制作装置(図示せず。)により生成される。番組メタ制作装置は,委託放送事業者などに備わり,ネットワークを介して番組情報管理サーバ106に,番組メタ情報が送信されてもよい。
ECGサービス管理サーバ107は,少なくとも中央演算処理部,入力部,表示部などを備えるコンピュータ装置であり,さらにECGサービス管理サーバ107は,複数のひも付けメタ情報を記憶するひも付けメタDBを備える。なお,ECGサービス管理サーバ107は,制作端末装置114がECGサービス管理サーバ107にアクセスする際に行われる認証機能も有する。なお,制作端末装置114については,後程詳述する。
上記ひも付けメタ情報は,制作端末装置114のひも付け処理により,生成される。生成されたひも付けメタ情報は,制作端末装置114により,ネットワーク103を介してECGサービス管理サーバ107に送信される。なお,制作端末装置114は,ECGサービス管理サーバ107に接続されるように情報提供装置104内に備わってもよい。なお,ひも付けメタ情報は,番組メタ情報とコンテンツメタ情報との関連付けにかかるメタ情報であるが詳細については,後程述べる。
コンテンツ管理サーバ109は,少なくとも中央演算処理部,入力部,表示部などを備えるコンピュータ装置であり,さらにコンテンツ管理サーバ109は,複数のコンテンツメタ情報を記憶するコンテンツメタDBを備える。なお,本実施の形態にかかるコンテンツメタDBは,例えば,出版に関するコンテンツメタDB,映画に関するコンテンツメタDBなどカテゴリごとにDBが備わる場合であってもよく,カテゴリ関係なく、一元化され,1つのコンテンツメタDBから構成される場合でもよい。
上記コンテンツメタ情報は,コンテンツ管理サーバ109に接続されたコンテンツメタ制作装置(図示せず。)により作成される。また,コンテンツホルダや広告代理店に備わるコンテンツ提供装置115から上記コンテンツメタ情報が作成され,ネットワーク103を介して,整形・変換装置110に送信される場合でもよく,さらに,コンテンツメタ情報からBML,HTML,C−HTMLなどに変換された状態でネットワーク103を介して,ECGサービス提供装置105に送信される場合でもよい。
整形・変換装置110は,少なくとも中央演算処理部,入力部,表示部などを備えるコンピュータ装置であり,受信する各メタ情報に端末装置の画面表示に関する情報を付加し,メタ情報をBML(Broadcast Markup Language),HTML(Hyper Text Markup Language),C−HTML(Contpact−Hyper Text Markup Language)に変換等する。
ユーザ認証装置111は,少なくとも中央演算処理部,入力部,表示部などを備えるコンピュータ装置であり,ユーザ認証装置111は,利用者端末装置101を利用する視聴者の番組を視聴した履歴(視聴履歴)情報または視聴者の嗜好情報などを管理している。また,利用者端末装置101からコンテンツの購入希望があった場合,決済装置116に決済要求等をする。
編成・運用管理装置112は,少なくとも中央演算処理部,入力部,表示部などを備えるコンピュータ装置である。編成・運用管理装置112は,ECG情報である放送番組表にかかる編成や,データを提供する際のBMLなどのフォーマット等を整形・変換装置110に指示する。
ECGサービス提供装置105は,少なくとも中央演算処理部,入力部,記憶部,表示部,ネットワーク103又は放送波を介してデータ送信する送信部,上記データを受信する受信部などを備えるコンピュータ装置である。ECGサービス提供装置105は,少なくとも放送番組表を提供する放送番組表サービス機能や,番組リコメンド機能,または顧客やキャンペーンの実施等を管理する顧客管理機能を有する。
ECGサービス提供装置105は,放送局などのコンテンツ提供者が視聴者に対して提供する放送番組表または各種詳細情報等を各階層ごとに保有する。なお,場合に応じて,上記詳細情報には,グッズを購入するための情報,当該詳細情報の階層下の詳細情報の所在や入手方法などを示す情報なども含む。
記憶部は,コンテンツメタ情報等を記憶する。コンテンツメタ情報は,上記番組メタ情報にひも付けられた情報である。例えば,番組メタ情報を親とする子の情報がコンテンツメタ情報となる。なお,番組メタ情報は,番組の前回のストーリー情報,番組の出演者情報,番組に関連する書籍情報,番組に関連する音楽情報などを例示することができる。
記憶部301は,主コンテンツに該当する番組に関連する書籍,CDなどのグッズを販売するためのWebサイト情報なども詳細情報として記憶する。なお,記憶部301は,特に番組に関連するWebサイト情報を記憶する。
また,本実施の形態にかかるコンテンツは,例えば,放送局内に設置されるECGサービス提供装置105の記憶部内(図示せず。)に存在するほかに,他のネットワーク103上のECGサービス提供装置105に備わる記憶部内に分散して存在してもよい。上記コンテンツ(サブコンテンツ)にECG情報として提供されるコンテンツメタ情報を付加することができる。
また,本実施の形態にかかる情報提供システム100には,複数の放送局102が備わるが,1の情報提供装置104を複数の放送局102で共用する場合であっても実施可能である。
また,図1に示すように,利用者端末装置101(101a,101b,…,101n)は,デジタル対応テレビ,携帯電話,パーソナルコンピュータ(PC),ゲーム機などの各種CE機器,カーナビゲーションシステムなどの装置から構成されている。なお,本実施の形態にかかるPCは,コンピュータ装置であれば,かかる例に限定されず,例えば,ワークステーション,PDA(Personal Digital Assistant)をはじめとするモバイル機器などの場合でもよい。
メタ情報等の情報を受信するアンテナ部120は,放送波を介して,基本EPG情報とメタ情報参照IDとを受信する。また,ネットワークを介して受信可能な受信部(図示せず。)は,ネットワーク103を介して基本EPG情報とメタ情報参照IDとを受信する。
なお,本実施の形態にかかる利用者端末装置101は,データ放送を放送する放送局102から受信する場合を例に挙げて説明するが,かかる例に限定されず,上記放送局102以外のISP等からメタ情報参照ID等を受信する場合でも実施可能である。
また,受信部は,番組情報管理サーバ106のURI等の所在情報を,ネットワーク103を介して受信し,内臓チューナーが上記URIを記憶する。また,利用者端末装置101に備わる入力部からURI等の所在情報が入力され,記憶される場合等でもよい。上記URIにより,利用者端末装置101は,情報提供装置104にアクセスできる。
なお,利用者端末装置101は,ダイアルアップ接続,またはADSL/FTTHなどそれに類する方法でネットワーク103に接続することができる。
利用者端末装置101は放送波またはネットワーク103を介して配信される基本EPG情報または番組メタ情報を受信するとともに,各番組に付加されたメタ情報参照IDを受信する。
放送波受信部102または受信部(図示せず。)は,放送波によるSI(Service Information)またはネットワーク103を介して送信されるメタ情報参照IDが付加された基本EPG情報,番組メタ情報を受信し,表示画面に表示する。
なお,SIからメタ情報参照IDを取得する場合,上記放送局情報を受信することにより,どの放送局の番組であるかを判別することが可能である。例えば,ARIB(Association of Radio Industries and Businesses:社団法人 電波産業会)が定める放送規格によれば,SIには,放送局を示すサービスIDが必ず含まれる。上記サービスIDを含む放送局情報と,メタ情報参照IDとを関連付ける。
また,利用者端末装置101aは,デジタル対応テレビと,パーソナルコンピュータ(PC)と,各種アンテナ部120と,各種専用STB(セット・トップ・ボックス)130(130a,130b,130c)とを備えている。
なお,上記デジタル対応テレビは,アンテナ部120b,アンテナ部120c,アンテナ部120dに対応する内臓チューナーを備え,さらに,EPGサービスサーバ108,情報提供装置104から送信されるEPGまたはECGからなる放送番組表などを記録するHDDレコーダー(図示せず。)を備えている。
専用STB130は,委託放送事業者から提供される各種番組などをブロードバンドなネットワーク103を介して受信する。したがって,利用者端末装置101は,放送波でなくとも番組を放映することができる。
本実施の形態にかかる利用者端末装置101aは,デジタル対応テレビ,PCを備える場合を例に挙げて説明しているが,かかる例に限定されず,例えば,利用者端末装置101aは,デジタル対応テレビのみから構成される場合でも実施可能である。
次に,図3に示すように,本実施の形態にかかる制作端末装置114は,中央演算処理部(CPU)140と,入力部141と,表示部142と,記憶部143(143−1,143−2)と,バス144と,送受信部145とを備える。
中央演算処理部140は,制作端末装置114に構成する各部の処理・命令等を制御する。また,記憶部143に記憶されたひも付け処理等を行うためのモジュールからなる各種プログラムを起動させ,表示部142の表示制御等をしている。
記憶部143−1は,上記各種プログラム等を記録保持する記憶装置であり,例えば,ハードディスクドライブなどを例示することができる。また,記憶部143−2は,記憶デバイスのうち,例えば,ROM(Read Only Memory),DRAM(Dynamic Random Access Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などを例示することができる。
入力部141は,使用者から操作指示を受けることが可能なマウス,トラックボール,トラックパッド,スタイラスペン,またはジョイスティックなどのポインティングデバイスや,キーボードなどからなるが,かかる例に限定されない。
表示部142は,少なくとも出版物,映画などのコンテンツや,放送番組表等に該当するテキスト,動画像,または静止画像などを表示し,さらに音声などを出力することも可能である。
バス144は,内部バス,メモリバス,入出力(I/O)バスなど制作端末装置101に構成されるバスの総称をいう。バス124は,各部から送出されたデータを,上記データの宛先である各部に伝送する。
送受信部145は,ネットワーク103を介して種々の情報を送信又は受信する。送受信部145により,受信された情報はバス144に伝送される。また,バス144から送受信部145に伝送されてきた情報は,ネットワーク103を介して送信される。
次に,図5を参照しながら,本実施の形態にかかる情報提供システム100に適用される各種モジュールについて説明する。図5は,本実施の形態にかかる情報提供システム100に適用される各種モジュールの概略を示す説明図である。
図5に示すように,本実施の形態にかかる番組メタ情報とコンテンツメタ情報とのひも付け処理に関連するモジュールは,番組ひも付け制作モジュール500と,番組メタ情報管理モジュール501と,ひも付けメタ情報管理モジュール502と,コンテンツメタ情報管理モジュール503と,番組メタ制作モジュール504と,コンテンツメタ制作モジュール505とから少なくとも構成される。
上記番組ひも付け制作モジュール500は,さらに番組表示モジュール506と,コンテンツ表示モジュール507とから構成される。また番組表示モジュール506には,コンテンツ又は番組のジャンルに応じて,アイコン600を生成するアイコン生成モジュール508を備える。
上記番組表示モジュール506は,表示部142の第1の表示領域(番組設定ウィンドウ)に図2に示すような放送番組表を表示する。なお,表示部142に表示される放送番組表は,制作端末装置114がひも付け処理のために放送番組表の番組を参照したり,変更や削除などの編集処理のために表示される。
また,コンテンツ表示モジュール507は,表示部142の第2の表示領域(コンテンツ設定ウィンドウ)に上記放送番組表に構成される番組に関連付けるためのコンテンツの一覧を表示する。
上記コンテンツ設定ウィンドウには,番組メタ情報にひも付けるためのコンテンツ一覧が表示されるが,かかる例に限定されず,例えば,コンテンツの実体がそのままコンテンツ設定ウィンドウに表示される場合でもよく,またはコンテンツメタ情報の一覧がコンテンツ設定ウィンドウに表示される場合,テキストやコンテンツのサムネイル画像などがコンテンツ設定ウィンドウに表示される場合などを例示することができる。
また,番組設定ウィンドウおよびコンテンツ設定ウィンドウは,それぞれ1又は2以上のウィンドウを表示可能であり,番組メタ情報にコンテンツメタ情報を関連付ける場合のほかに,番組メタ情報同士を関連付ける場合,コンテンツメタ情報に番組メタ情報を関連付ける場合,コンテンツメタ情報同士を関連付ける場合であっても実施可能である。
制作端末装置114の記憶部143−1には,上記番組ひも付け制作モジュール500が記憶されている。番組メタ情報とコンテンツメタ情報とを関連付ける等の際に,中央演算処理部140により,上記番組ひも付け制作モジュール500が呼び出され,メモリ等の記憶部143−2に記憶され,ひも付け処理等の処理が実行される。
番組表示モジュール506は,番組メタ情報を,番組メタ情報管理モジュール501からひも付けメタ情報管理モジュール502を介して抽出し,放送番組表を構成し,表示部142に表示する。また,ひも付けメタ情報に設定されたジャンルの属性値に基づき,アイコン600を表示する。アイコン600を入力部141のダブルクリック等により,番組にひも付けられたコンテンツメタ情報などを表示する。なお,番組表示モジュール506は,例えば,表示手段等に該当する。
また,番組表示モジュール506は,表示画面に表示された放送番組表の中から,入力部により指定された番組を選択するために,入力部からの選択指示を受け付ける。なお,番組表示モジュール506は,例えば,選択受付手段等にも該当する。
さらに,番組表示モジュール506は,コンテンツメタ情報を番組メタ情報が表示される領域付近まで,入力部141のドラッグ・アンド・ドロップ(以下,D&D)することにより,ひも付けメタ情報を生成するとともに,関連付けられたコンテンツに対応するジャンルのアイコンを作成する。なお,上記アイコンはアイコン生成モジュール508により作成される。また,ひも付け処理は,D&Dに限定されず,他の手段によりひも付け処理されてもよい。なお,番組表示モジュール506は,関連付け手段等にも該当する。
アイコン生成モジュール508は,コンテンツのジャンルごとに,アイコンデータを生成する。上記ジャンルは,ひも付けメタ情報またはコンテンツのコンテンツメタ情報等に属性値として含まれる。生成されたアイコンデータは,アイコン生成モジュール514により,図2等に示すようにアイコン600が横一列に並んで表示されるように制御情報をアイコンデータに設定する。なお,アイコン生成モジュール508は,アイコンデータ等を生成する指標生成手段等に該当する。
したがって,アイコン生成モジュール508によりアイコンデータが作成されると,ECGサービス管理サーバ107のひも付けDBまたはアイコンDB(図示せず。)に記憶・管理される。アイコンを利用者端末装置101に表示する際は,上記アイコンDBから取得され,利用者端末装置101に送信される。ECGサービス管理サーバ107は,番組メタ情報,コンテンツメタ情報,上記ひも付けメタ情報とともにアイコンデータを整形・変換装置110に送信する。
なお,本実施の形態にかかるアイコン生成モジュール508は,生成したアイコンデータを横一列に並べて配置される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,アイコン生成モジュール508は,縦一列に並べて配置される場合,予め設定情報に登録されたカテゴリの優先度順に基づき配置される場合等であっても実施可能である。
利用者端末装置101側で,アイコン600がマウス等の入力部により選択されると,選択されたアイコン600に該当するジャンルの属性値を取得し,ひも付けメタ情報によりひも付けられたコンテンツメタ情報や,検索により上記ジャンルに一致する他のコンテンツメタ情報またはコンテンツメタ情報に含まれるURI情報等を,取得する。
なお,アイコン600に構成される文字や,図形,または模様などのうち少なくとも一つからなるイメージは,制作端末装置114の記憶部143−1などに予め記憶される場合でもよい。
コンテンツ表示モジュール507は,コンテンツメタ情報をコンテンツメタ情報管理モジュール503からひも付けメタ情報管理モジュール502を介して抽出する。また,上記抽出されたコンテンツメタ情報を制作端末装置114の表示部142に表示する。
また,コンテンツ表示モジュール507は,連動モードの機能を有し,番組表示モジュール506と連動可能であり,入力部141により番組メタ情報が選択されると番組表示モジュールから,上記番組メタ情報に含まれるジャンル等の属性値に基づき,コンテンツメタ情報を検索し,該当するコンテンツメタ情報をコンテンツ設定ウィンドウの視認しやすい上部に表示する。なお,番組表示モジュール506内にも,連動モードの機能を有する。一の番組に他の番組の番組メタ情報を関連付ける際に,効率的に関連付けられる。
また,コンテンツ表示モジュール507は,入力部141により選択されたコンテンツメタ情報が番組メタ情報の表示される領域付近までD&Dされた場合,上記D&Dされたコンテンツメタ情報を番組表示モジュール506に転送する。
番組メタ情報管理モジュール501は,番組情報管理サーバ106の記憶部に管理されている。番組メタ情報管理モジュール501は,番組メタDBに格納された複数の番組メタ情報を抽出,格納,または更新する。
番組メタ制作モジュール504は,番組メタ制作装置(図示せず。)の記憶部に管理されている。番組メタ制作モジュール504は,番組メタ情報を作成し,番組メタ情報管理モジュール501に作成された番組メタ情報を転送する。
ひも付けメタ情報管理モジュール502は,ECGサービス管理サーバ107の記憶部に管理されている。ひも付けメタ情報管理モジュール502は,番組ひも付け制作モジュール500からの指示により,番組メタ情報管理モジュール501またはコンテンツメタ情報管理モジュール503を介して,番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を取得する。
また,番組表示モジュール506により,ひも付けメタ情報が生成されると,ひも付けメタ情報管理モジュール502に転送される。ひも付けメタ情報管理モジュール502は,上記転送されたひも付けメタ情報をひも付けDBに格納または更新する。
コンテンツメタ情報管理モジュール503は,コンテンツ管理サーバ109の記憶部に管理されている。コンテンツメタ情報管理モジュール503は,コンテンツメタDBに格納された複数のコンテンツメタ情報を抽出,格納,または更新する。
コンテンツメタ制作モジュール505は,コンテンツメタ制作装置(図示せず。)の記憶部に管理されている。コンテンツメタ制作モジュール505は,コンテンツの制作において,コンテンツメタ情報を生成し,コンテンツメタ情報管理モジュール503に生成されたコンテンツメタ情報を転送する。
次に,本実施の形態にかかる情報提供システムに適用される各種データまたはデータ構造について説明する。
コンテンツメタ制作装置(図示せず。)は,コンテンツメタ情報を生成し,上記コンテンツメタ情報をコンテンツの実体,または編成情報等に付加する。なお,コンテンツメタ情報は,主コンテンツである番組の番組メタ情報にひも付けることが可能なメタ情報である。コンテンツの実体は,コンテンツメタ情報にひも付けられた少なくとも商品,プログラム,パッケージ,サービス,静止画データ,動画データ,音楽データ,またはテキストのうち少なくとも一つから構成されるコンテンツであり,ECGサービス提供装置105から提供される。
コンテンツは,上記ECGサービス提供装置105から提供される場合に限らず,例えば,ネットワーク103に接続されたコンテンツを管理するコンピュータ装置であるコンテンツサーバ(図示せず。)などから提供される場合等でもよい。
上記コンテンツメタ情報は,放送番組表に含まれる複数の番組(メインコンテンツ)の番組メタ情報(または,メインメタ情報)の配下に属するメタ情報である。したがって,利用者端末装置101は,番組メタ情報にアクセスすると,番組メタ情報と関連性のあるコンテンツメタ情報等に派生的にアクセスすることができる。
したがって,番組メタ情報から番組の詳細情報等のコンテンツメタ情報にアクセスし,さらに目的とするコンテンツの実体(グッズなど)にアクセスすることができる。ユーザは,上記グッズを,課金・決済することで購入することができる。
また,番組メタ制作装置は,メインメタ情報である番組メタ情報を生成し,編成情報等に付加する。なお,編成情報に付加された番組メタ情報は,利用者端末装置101に配信する基本EPG情報またはECG情報として構成する。基本EPG情報は,電子番組表(EPG)の形式に構成したものである。なお,番組メタ情報またはコンテンツメタ情報は,情報についての情報を示すメタ情報であり,さらに上記番組メタ情報は,メインメタ情報に属する。番組メタ情報については後述する。
また,上記基本EPG情報は,番組メタ情報を含み,番組表としての構造情報を有する。基本EPG情報は,ネットワーク103を介して送信される場合は,例えば,HTML(Hyper Text Markup Language)などの形式で配信され,放送波により送出される場合には,例えば,SI(Service Infomation)などの形式で送出される。
さらに,制作端末装置114は,メタ情報参照IDを割当て,生成された編成情報と,コンテンツメタ情報とに,上記メタ情報参照IDを付加する。番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を含むECG情報と,番組とを対応させるため,上記メタ情報参照IDが例えば番組毎に割当てられる。
編成情報に付加された番組メタ情報と,コンテンツメタ情報とにメタ情報参照IDが付与されることにより,利用者端末装置101は,メタ情報参照IDに基づき,番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を取得することができる。
上記メタ情報参照IDを参照することにより,利用者端末装置101は,番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を取得し,サブコンテンツまたは各放送番組の関連情報にアクセスできる。なお,メタ情報参照IDは放送局102内で一意であればよい。なお,上記コンテンツメタ情報,番組メタ情報,メタ情報参照ID,またはサブコンテンツは,ECG情報に属するが,ECG情報については後述する。
上記編成情報に付加された,基本EPG情報とメタ情報参照IDとは,関連付けられている。メタ情報参照IDと基本EPG情報またはECG情報とが対応付けられることにより,利用者端末装置101は,メタ情報参照IDに基づき,ECG情報または基本EPG情報に含まれる放送局102を識別する放送局情報等を取得できる。なお,放送局情報については後述する。
放送局102は,放送波またはネットワーク103を介して,上記番組メタ情報等を含む基本EPG情報,またはECG情報と各番組のメタ情報参照IDとを送出する。メタ情報参照IDは,基本EPG情報とともに,配信される。
放送局102から放送波によってメタ情報参照IDを配信するためには,例えば,基本EPG情報等を伝送する方式であるSIのうち,メタ情報参照IDを示すディスクリプタの属性値等が定義される必要がある。
また,インターネット等のネットワーク103を介して,基本EPG情報またはメタ情報参照IDなどを送信するためには,利用者端末装置101側で対応可能な形式の配信フォーマットと,配信の仕組み等を定義する必要がある。
上記配信フォーマットは,例えば,HTML(Hyper Text Markup Language)形式,またはXML(eXtensible Markup Language)形式などを例示することができる。したがって,上記HTML形式,XML形式で配信する際には,メタ情報参照IDを示す属性がメタ情報に含まれる。
また,HTML形式またはXML形式で配信される際,上記配信フォーマット形式に準拠する基本EPG情報には,メタ情報参照IDの属性値が付加される。
次に,本実施の形態にかかるECG情報について説明する。ECG情報は,メタ情報である番組メタ情報とコンテンツメタ情報とから少なくとも構成される。
ECG情報は,TV(テレビ)番組を検索するためのデータとして基本EPG(Electronic Program Guide)情報を拡張し,TV番組だけではなくインターネット上等の各種コンテンツの検索をし,必要な情報を入手することが可能となる。したがって,ECG情報の一部が基本EPG情報に該当する。
EPG情報を拡張した上記ECGを利用することにより,検索対象がテレビ番組に限定されず,ネットワーク103を介して取得可能な詳細情報,各種グッズまで検索対象とすることができ,検索された詳細情報,各種グッズ等を入手することができる。
番組メタ情報は,ECG情報として提供されるメタ情報のうち,放送番組表に構成される番組に付加されるメタ情報である。なお,放送番組表に含まれる複数の番組は,情報提供装置104が主コンテンツとして提供するコンテンツである。
なお,例えば,情報提供装置104に放送局102が備わる場合,メインコンテンツは,放送番組,EPG情報,または編成情報であり,放送局102ではなくDVD(Digital Versatile Disc)販売装置が備わる場合,メインコンテンツは,DVDソフト販売リストであり,グッズは,DVDソフト等である。
上記メインコンテンツをEPG情報または編成情報とした場合,本実施の形態にかかるメインメタ情報は,“番組メタ情報”である。番組メタ情報(番組名,ジャンル,カテゴリ,出演者,など)は,現状の放送波におけるSI(Service Infomation)やインターネット上のEPGサービス(サービスごとに内容は一部異なる)にて配信されるメタ情報に類する。なお,メタ情報は,ある情報についての情報である。
また,番組メタ情報,コンテンツメタ情報など各種メタ情報が表示部142等の表示画面の表示領域に表示される場合,上記メタ情報もコンテンツ情報に相当する。例えば,表示領域に表示される番組のタイトルや,放送時間,出演者などの番組メタ情報は,コンテンツ情報に相当する。
また,コンテンツメタ情報は,ECG情報として提供されるメタ情報のうち,コンテンツの実体に付加されるメタ情報である。なお,コンテンツの実体(グッズ)は,番組メタ情報に関連付けられた1または2以上の詳細情報などのコンテンツメタ情報にリンクし,コンテンツメタ情報を参照することで取得可能となる。
また,番組メタ情報は,ECG情報として提供されるメタ情報のうち,番組に関連するメタ情報である。番組メタ情報は,例えば,番組に関連する番組名,ジャンル,または出演者などを例示することができる。
番組メタ情報は,現状の放送波におけるSIやインターネット上のEPGサービスサーバ108(EPGサービスごとに内容は一部異なる。)により,配信される情報に類する。ECG情報に含まれる番組メタ情報は,基本EPG情報のデータ構造と相違するが,番組メタ情報が基本EPG情報として表現されても内容は,ほぼ実質同一である。
コンテンツメタ情報は,ECG情報に含まれるメタ情報である。コンテンツメタ情報は,制作端末装置114により,番組メタ情報と関連付けられ,上記関連付けにより生成されるひも付けメタ情報が,ECGサービス管理サーバ107により記憶される。
上記コンテンツメタ情報は,例えば,URI(Universal Resource Identifier)であるコンテンツの所在情報(場所情報),名称,著者などの人名,コンテンツの制作者名,上記コンテンツを提供するサービス有効期限などを例示することができる。なお,URLは,上記URIの体系に含まれる。
次に,図6を参照しながら,本実施の形態にかかる番組メタ情報とコンテンツメタ情報について説明する。図6は,本実施の形態にかかる番組メタ情報とコンテンツメタ情報の概略的な構成を示す説明図である。
図6に示すように,ECG情報に含まれる番組メタ情報は,“番組名”,“番組ジャンル”,“放送時間”,または“再放送”などの番組関連に属する属性などが含まれる番組メタ情報と,“名称・略称”,“出演者ジャンル”,“所属事務所”などの出演者関連に属する属性などが含まれる番組メタ情報と,番組メタ情報のバージョンを示す“メタ情報バージョン”,メタ情報参照IDに属する複数の番組メタ情報群が更新される可能性を示す“更新可能性”,または番組メタ情報群が更新されるタイミングを示す“更新タイミング”などの番組メタ情報を制御する制御関連に属する属性などが含まれる番組メタ情報とを例示することができる。
また,上記“放送時間”は,番組が放送される時間(放送開始時間,放送終了時間)を表わしている。番組関連の“ジャンル”は,放送される番組のジャンルを示し,ドラマ,音楽,またはバラエティなどの番組の属性を例示することができる。“名称・略称”は,番組に出演する主演者の名称または略称を示し,“木室拓哉”,“キムタ”などの番組メタ情報を例示することができる。
また,上記“再放送”は,再放送される番組がある場合に,セグメント情報として番組メタ情報に設定され,上記再放送番組の元番組(オリジナル番組)を示すために用いられる。したがって,上記“再放送”を検索することで,オリジナル番組の再放送番組をリストアップできる。なお,上記再放送番組は,オリジナル番組と略同一の番組が再度放送される場合のみならず,オリジナル番組の続編,スペシャル,総集編などの番組,さらにはオリジナル番組が収録されたDVDなども再放送番組に含む。
上記出演者関連の“ジャンル”は,放送される番組に出演する出演者の属性であるジャンルを示し,“俳優”,“歌手”,“お笑い”,“コメディアン”,または“画家”などの番組メタ情報を例示することができる。なお,本実施の形態にかかる番組メタ情報は,番組関連または出演者関連に属する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。
また,図6に示すように,ECG情報に含まれるコンテンツメタ情報は,“曲名”,“アーティスト名”,“レコード会社名”,または“楽曲購買サイトURL”などの楽曲関連に属する属性などが含まれるコンテンツメタ情報と,“店名”,または“所在地”などのお店関連に属する属性などが含まれるコンテンツメタ情報と,“商品名”,または“商品購買サイトURL”などの商品関連に属する属性などが含まれるコンテンツメタ情報と,“ユーザのアクセスを促したいサイトのURL”などの勧誘関連に属する属性などが含まれるコンテンツメタ情報と,コンテンツメタ情報のバージョンを示す“メタ情報バージョン”,メタ情報参照IDに属する複数のコンテンツメタ情報群が更新される可能性を示す“更新可能性”,またはコンテンツメタ情報群が更新されるタイミングを示す“更新タイミング”などのコンテンツメタ情報の制御関連に属する属性などが含まれるコンテンツメタ情報とを例示することができる。
上記番組メタ情報は,例えば,コンテンツメタ情報と主従の関係などの関連性等を有し,当該番組メタ情報の階層下にコンテンツメタ情報を関連付けるように付加する場合でも可能であり,同様にコンテンツメタ情報も階層下に番組メタ情報を関連付けるように付加する場合も可能である。
なお,本実施の形態にかかるコンテンツメタ情報は,楽曲関連,お店関連,賞品関連,または勧誘関連に属する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。
次に,図7を参照しながら,本実施の形態にかかる番組メタ情報とコンテンツメタ情報とが階層化されたデータ構造について説明する。図7は,本実施の形態にかかる番組メタ情報とコンテンツメタ情報とが階層化されたデータ構造を示す説明図である。
図7(a)に示すように,主コンテンツ(番組A)の番組メタ情報の階層下には,コンテンツA1,コンテンツA2からなるコンテンツメタ情報と,さらに番組Bの番組メタ情報が,ひも付けられている。
また,上記番組Bの番組メタ情報の階層下には,コンテンツB1と番組Cのメタ情報がそれぞれ関連付けられている。
一方,図7(b)に示すように,番組Xの番組メタ情報の階層下には,コンテンツX1,コンテンツX2,コンテンツX3,および番組Yのメタ情報がそれぞれ関連付けられている。
さらに,番組Yの階層下には,コンテンツY1のコンテンツメタ情報と番組Zの番組メタ情報とが,それぞれひも付けられている。
したがって,第1の番組設定ウィンドウに表示された放送番組表の番組Aの領域に,第2の番組設定ウィンドウに表示された番組Xの番組メタ情報をD&Dすると,番組Xの階層下に関連付けられたメタ情報全体が,図7(c)に示すように,いもづる式に番組Aの番組メタ情報の直下であるコンテンツA1と同階層に関連付けられる。
次に,図8を参照しながら,本実施の形態にかかる番組メタ情報のデータ構造について説明する。図8は,本実施の形態にかかる番組メタ情報のデータ構造を示す説明図である。
図8に示すように,ECGからなる放送番組表に構成される番組の番組メタ情報のデータ構造は,XML形式からなる。番組メタ情報は,番組メタ情報ID,ジャンル,出演者,放送時間,番組の前編・後編などの放送回数を示すセグメント,ひも付けメタ情報IDなどを示す要素または属性を含むタグから構成される。
上記要素または属性のうち,番組にかかるタイトル,ジャンル等の属性を含むタグは,図8に示すタグ800(タグ800−1,タグ800−2)である。
タグ800−1のうち,「id=“12345678”」は番組メタ情報IDを示し,番組編成時等で一意的に割当てられる番組または番組メタ情報の識別子である。「name=“DDDD”」は,番組のタイトルが「DDDD」であることを示している。
また,タグ800−1のうち「genre=“news”」は,番組のジャンルが「news(ニュース)」であることを示し,「keywords=“JJJKKKLLL”」であることを示している。なお,上記「keywords」は,番組メタ情報ごとに設定され,ジャンルや,上記「keywords(キーワード)」の属性値を検索することで,該当の番組を検索することができる。例えば,キーワードには番組の特徴などを象徴するような単語が設定されると,番組の特徴と類似するような他の番組を効率的に検索できる。
「start_time=“2003/10/1:20:00:00”」は,番組の放送時刻を示しており,「duration=“01:00:00”」は番組の時間的な長さを示している。
「SponsorInfomation=“Zony”」は,当該番組のスポンサーを示している。
次に,タグ801は,出演者を表わすタグであり,「name」の属性が出演者の氏名を示し,「Birthplace」は,出演者が生誕した場所を示している。なお,タグ801の属性は,かかる例に限定されず,例えば,俳優,コメディアンなどの出演者のカテゴリを示す属性が含まれる場合であっても実施可能である。
タグ802は,番組のセグメントを示すタグである。セグメントは,番組内の場面を開始時刻と時間間隔とで分割することで,場面ごとに意味ある形で定義することを可能とする。例えば,野球スポーツの番組で,打者「松井」の3打席目の場面や,投手「鈴木」の9回表の投球(ピッチング)の場面などを例示することができる。
なお,本実施の形態にかかるセグメントは,番組内の場面を開始時間と時間間隔で分割する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,セグメントは,例えば,番組が連続ドラマで,放送回数が第1回から最終回の第11回まで存在すると,上記セグメントを放送回数の番組ごとに分割する場合,番組を前編・後編・総集編などの複数のバージョンごとに分割する場合等でも実施可能である。
図8に示すように,タグ802における「id=“2_1”」は,セグメントを一意的に示すための識別子であり,「name」は,セグメント名を示し,「title」は,番組のタイトル等を示している。
また,図8に示すように,タグ802における「start_time=“00:10:00”」は,開始時刻が12時10分00秒であることを示し,「duration=“00:20:00”」は,時間間隔が20分であることを示している。
タグ803は,当該番組メタ情報に,関連付け処理が行われた際に生成されるひも付けメタ情報を識別するためのひも付けメタ情報参照IDが属性として含まれている。したがって,「reference_id_list
=“12345 6789”」は,ひも付けメタ情報参照IDが「12345 6789」であることを示している。
なお,本実施の形態にかかる番組メタ情報のデータ構造は,XML形式の場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,番組メタ情報のデータ構造は,HTML(Hyper Text Markup Language)形式などの場合であっても実施可能である。
また,本実施の形態にかかる番組メタ情報のタグ内に記載された属性名等は,属性の定義等を行うことで,いかなる名前をつけること場合であっても実施可能である。
次に,図9を参照しながら,本実施の形態にかかるコンテンツメタ情報のデータ構造について説明する。図9は,本実施の形態にかかるコンテンツメタ情報のデータ構造を示す説明図である。
図9に示すように,コンテンツメタ情報のデータ構造は,XML形式からなる。コンテンツメタ情報は,コンテンツメタ情報ID,商品名,ジャンル,キーワード,製造元,価格,コンテンツの詳細情報などを示す要素または属性を含むタグ900から構成される。
タグ900のうち,「id=“12345”」は,「12345」からなるコンテンツメタ情報IDであり,コンテンツ作成時等で一意的に割当てられるコンテンツまたはコンテンツメタ情報の識別子である。「name=“商品1”」は,コンテンツの商品名が「商品1」であることを示している。
また,タグ900のうち「genre=“出版”」は,コンテンツのジャンルが「出版」であることを示し,「keywords=“XXX
YYY ZZZ”」であることを示している。なお,上記「keywords」は,上述の通り,コンテンツメタ情報ごとに設定され,ジャンルや,上記キーワードの属性値を検索することで,該当するコンテンツを検索することができる。
「maker=“zony”」は,コンテンツの実体の製造元が「zony」であることを示しており,「duration=“01:00:00”」は番組の時間的な長さを示している。
「price=“100円”」は,当該商品であるコンテンツの価格が「100円」であることを示していおり,「content_info」は,コンテンツの詳細情報について示しており,例えば,「“www.zony.co.jp”」のように,URL情報などのURIが設定される。
なお,本実施の形態にかかるコンテンツメタ情報の属性には,コンテンツのサムネイル画像のURL情報などによるリンク先(存在場所)を示す属性が含まれていなかったが,上記サムネイル画像のリンク先を示す属性がタグ900に含まれる場合であっても実施可能である。
なお,本実施の形態にかかるコンテンツメタ情報のデータ構造は,XML形式の場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,コンテンツメタ情報のデータ構造は,HTML(Hyper Text Markup Language)形式などの場合であっても実施可能である。
また,本実施の形態にかかるコンテンツメタ情報のタグ内に記載された属性名等は,属性の定義等を行うことで,いかなる名前をつけること場合であっても実施可能である。
次に,図10を参照しながら,本実施の形態にかかるひも付けメタ情報のデータ構造について説明する。図10は,本実施の形態にかかるひも付けメタ情報のデータ構造を示す説明図である。
図10に示すように,ひも付けメタ情報のデータ構造は,XML形式からなる。ひも付けメタ情報は,ひも付けメタ情報参照ID,ひも付けメタ情報名,ひも付け有効期限,または関連付けられた番組またはコンテンツのジャンルなどを示す要素または属性を含むタグ900,タグ群902から構成される。
図10に示すように,タグ900のうち,「id=“12345”」は,「12345」からなる,ひも付けメタ情報参照IDであり,上述の通り,ひも付けメタ情報生成時点で一意的に割当てられるひも付けメタ情報の識別子である。「name=“HHH”」は,ひも付けメタ情報名が「HHH」であることを示している。
また,タグ901のうち「start=“2003/10/3:00:00:00”end_time=“2003/12/25:00:00:00”」は,ひも付けメタ情報の有効期限を示している。
上記ひも付けメタ情報の有効期限のうち,「start=“2003/10/3:00:00:00”」は,「2003/10/3:00:00:00(2003年10月3日00時00分00秒)」などのように開始日時を示し,「end_time=“2003/12/25:00:00:00”」は,「2003/12/25:00:00:00」などのように,終了日時を示している。
上記ひも付けメタ情報の有効期限を設定することで,ひも付けメタ情報を利用者端末装置101が参照し,ひも付けメタ情報に設定された関連する番組メタ情報またはコンテンツメタ情報に対するアクセスを制御することができる。なお,有効期限が過ぎたひも付けメタ情報を参照し,関連付けられたメタ情報にアクセスする場合は,利用者端末装置101に再度,課金徴収する,もしくは改めて利用するための契約を結ぶなどの手段を例示することができる。
さらに,タグ群902は,複数のタグから構成されており,各タグは,ひも付けられた番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を示している。図10に示すように,「link_program
id」は,ひも付けメタ情報内で番組メタ情報またはコンテンツメタ情報ごとに一意になるように割当てられる識別子である。
「program_id」は,上述の通り,番組メタ情報を識別する番組メタ情報IDである。また,「content_id」は,上述の通り,コンテンツメタ情報IDを示している。
したがって,ひも付けメタ情報における上記番組メタ情報IDまたはコンテンツメタ情報IDを参照することで,ひも付けられた番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を取得(または,獲得,アクセス)することが可能となる。
さらに,「genre」の属性は,番組またはコンテンツのジャンルを示している。例えば,図10に示すように,「ショッピング」,「スポーツ」,「DVD」,「出版」などのジャンルを例示することができる。
なお,本実施の形態にかかるひも付けメタ情報のデータ構造は,XML形式の場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,ひも付けメタ情報のデータ構造は,HTML(Hyper Text Markup Language)形式などの場合であっても実施可能である。
また,本実施の形態にかかるひも付けメタ情報のタグ内に記載された属性名等は,属性の定義等を行うことで,いかなる名前をつけること場合であっても実施可能である。
ここで,本実施の形態にかかる“選択”とは,例えば入力部であるマウスのクリックや,ボタンの押下により番組コンテンツ要素が指定された状態や,マウスカーソルなどがその番組メタ情報等の表示の上に合わせている状態(onMouse),またはリモコン操作等により選択するための枠(カーソル)がその番組メタ情報等の表示領域上に表示されている状態,などを含む。
(番組メタ情報−コンテンツメタ情報のひも付け処理)
次に,図11等を参照しながら,上記のように構成された情報提供システム100における,ひも付け処理の動作の実施形態について説明する。図11は,本実施の形態にかかる番組メタ情報にコンテンツメタ情報をひも付け処理する場合の動作の概略を示すフローチャートである。
まず,図11に示すように,本実施の形態にかかるひも付け処理では,制作端末装置114の表示部142に表示される番組設定ウィンドウ側と,コンテンツ設定ウィンドウ側との2つの処理工程に分けられる。
なお,図11に示す上記番組設定ウィンドウ側と,コンテンツ設定ウィンドウ側の処理について説明する前に,かかる制作端末装置114がひも付け処理を行う前には,制作端末装置114は,予めECGサービス管理サーバ107にネットワーク103を介して,認証を行う必要がある。
図12に示すように,制作端末装置114の認証を行うためのログイン画面は,利用者の個人識別番号(ID番号)であるID1150と,パスワードであるPW1152と,ログインするための「login」ボタンから構成される。
なお,本実施の形態にかかる画面においては,例えば,閲覧ソフト(ブラウザプログラム)を使用して表示部142に表示されるが,ブラウザプログラムの種類に依存せず,本実施の形態にかかる情報提供システム100におけるひも付け処理を実施することは可能である。
上記ログイン画面のID1150およびPW1152に,ひも付け処理サービスを利用するための利用者のID番号および利用者が任意に設定するパスワードが入力されて,「login」ボタンがマウスのクリックなどで選択されることにより,ECGサービス管理サーバ107において認証が行われて,ひも付け処理サービスの利用が開始する。
なお,ID番号およびパスワードを登録されていない利用者に対しても,ID1150およびPW1152が未入力であってもひも付け処理サービスを利用することは実施可能である。この場合,登録済の利用者と未登録の利用者との間で,1処理あたりの課金額などの優遇サービスに差を設ける場合などでも実施可能である。
ログイン認証後,図11に示すように,制作端末装置114に備わる入力部141により,表示画面に表示される各ウィンドウの起動ボタン(図示せず。)が選択されると,放送番組表が表示される番組設定ウィンドウが表示され(S1101−1),コンテンツのリストが表示されるコンテンツ設定ウィンドウが表示される(S1101−2)。なお,S1101の段階では,ウィンドウの枠が表示されるだけであり,未だ放送番組表もしくはコンテンツは表示されない。
次に,各ウィンドウの起動ボタンが選択されると(S1101),制作端末装置114に備わる記憶部143−1に記憶されたひも付け処理のための各モジュールが記憶部143−2に呼び出され,プログラムが起動する。
次に,番組表示モジュール506は,番組メタ情報管理モジュールから番組メタDBに格納される複数の番組メタ情報を抽出する(S1102)。番組メタ情報の抽出後(S1102),番組表示モジュール506は,放送番組表を番組設定ウィンドウに表示する。
ここで,図13を参照しながら,本実施の形態にかかる番組メタ情報にコンテンツメタ情報をひも付け処理する場合の番組設定ウィンドウまたはコンテンツ設定ウィンドウについて説明する。図13は,本実施の形態にかかる番組メタ情報にコンテンツメタ情報をひも付け処理する場合の動作の概略を示す説明図である。
番組メタ情報の抽出後(S1102),制作端末装置114は,図13に示すように,放送番組表を番組設定ウィンドウ1201に表示する。なお,番組設定ウィンドウ1201に表示される放送局は,4つであり,放送時間が19時〜21時までであるが,かかる例に限定されない。例えば,放送番組表をスクロールすることで,他の放送局または時間帯に移動することができる。
次に,番組設定ウィンドウ1201に表示される「登録モード」ボタン(図示せず。)が選択されると,図11に示すように,参照モードから登録モードに設定される(S1103)。
なお,上記参照モードの場合,制作端末装置114に備わる入力部141から,表示部142に表示される放送番組表を更新できず,利用者は放送番組表を参照することだけできる。
したがって,制作端末装置114に備わる入力部141から,放送番組表を設定,変更等する場合,参照モードから,上記登録モードに変更する必要がある。
登録モードに設定すると(S1103),次に,コンテンツ設定ウィンドウ側で,番組設定ウィンドウと連動するために,連動モードを設定する(S1104)。連動モードにすることで,番組設定ウィンドウとコンテンツ設定ウィンドウとの間で情報の授受が行われ,個々のウィンドウの番組等を選択しなくても,より効率的にひも付け処理をすることができる。
連動モードに設定した場合,例えば,番組設定ウィンドウの番組が選択された際に,上記選択された番組に連動して,コンテンツ設定ウィンドウには上記選択された番組と例えば,類似性,関連性等を有するコンテンツメタ情報等が表示される。
なお,連動モードに設定するためには,予め環境設定情報に連動モードに関する諸設定を登録する必要がある。次に,本実施の形態にかかる連動モードの設定について,図14を参照しながら,説明する。図14は,本実施の形態にかかる連動モードを設定するための連動モード設定画面の概略を示す説明図である。
図14に示すように,制作端末装置114に備わる表示部142には,連動モードを設定するための連動モード設定画面1400が表示される。連動モード設定画面1400は,連動させることが可能な属性等の項目が一覧表示される項目一覧画面1401と,項目一覧画面1401から選択された項目の一覧を表示する選択項目一覧画面1403とから少なくとも構成される。
上記項目一覧画面1401から,連動性を持たせる項目,例えば,出演者,キーワード,または番組タイトルなどを入力部141で選択し,「選択」ボタンをクリックすると,選択項目一覧画面1403に選択された項目が表示される。
選択項目一覧画面1403に表示される項目は,上位に表示されるほど優先度が高く,例えば,出演者の方が番組タイトルよりも優先度が高い場合,検索されたコンテンツのうち出演者に該当するコンテンツの方が,番組タイトルのみに該当するコンテンツよりも優先度が高い。
なお,選択された項目の優先度を変更する場合は,優先度を変更する対象の項目を選択した上で,連動モード設定画面1400に表示される「上へ」ボタンまたは「下へ」ボタンをクリックすると,選択された項目の優先度が上下する。
選択項目一覧画面1403に項目の表示がされ,「OK」ボタンが入力部141のクリック等により選択されると,制作端末装置114は,環境設定情報に上記選択された項目を記録する。
なお,環境設定情報には,上記連動モードにおける連動対象の項目や,利用者のログインID,パスワード,どの階層まで関連付けるかが設定されるひも付け処理の対象となる階層情報,表示画面の各ウィンドウに関連性を有するコンテンツまたは番組をどの程度の階層まで表示するかが設定された表示階層情報などが含まれる。
次に,図11に示すように,番組設定ウィンドウとの連動モードが設定されると(S1104),番組設定ウィンドウ側で,放送番組表のうち所望の番組を選択するために,番組の放送日時またはチャンネルを選択する(S1105)。なお,入力部141の操作で放送番組表が表示される番組設定ウィンドウをスクロールしてもよい。
次に,入力部141により,所望の番組が選択される(S1106)。なお,上記番組の選択には,番組だけでなく,アイコン600の選択も含まれる。番組が選択されると(S1106),次に,選択された番組の番組メタ情報に基づき,番組に関連するコンテンツ選択処理が行われる。以下,コンテンツ選択処理について説明する。
次に,図15を参照しながら,本実施の形態にかかるコンテンツ選択処理について説明する。図15は,本実施の形態にかかるコンテンツ選択処理の概略を示すフローチャートである。
図15に示すように,放送番組表から所望の番組が選択されると,番組表示モジュール506は,上記番組の番組メタ情報を取得し,番組メタ情報に含まれる属性値を抽出する。なお,連動モード下の場合,環境設定情報に設定された項目を参照しながら,合致する項目の属性値を抽出する。
ここで,本実施の形態にかかる属性の項目名または属性値は,同一フォーマットの場合,相違する場合は無いが,属性の項目名または属性値が異なる場合,対応テーブル(図示せず。)を制作端末装置114または情報提供装置104に記憶させることで,相違する場合でも実施可能となる。
例えば,ジャンルの属性について,“サッカー”と“フットボール”との属性値が存在した場合,双方は異なる属性値であるが,属性値が示す対象は同一であるため,対応テーブルに“フットボール”を“サッカー”に変換するように登録等することで,以後,同じ属性値として扱うことが可能となる。
次に,番組表示モジュール506は,起動中の番組設定ウィンドウまたはコンテンツ設定ウィンドウに対して,抽出された属性値に該当する番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を検索するよう要求する(S1501)。
もしここで,起動中の番組設定ウィンドウまたはコンテンツ設定ウィンドウが存在しない場合(S1501),表示部142の画面に“起動中のウィンドウが存在しない”旨のメッセージを表示して,番組またはコンテンツの選択処理を終了する(S1503)。
起動中の番組設定ウィンドウまたはコンテンツ設定ウィンドウが存在する場合(S1502),番組表示モジュール506は,番組設定ウィンドウの連動モードを確認,またはコンテンツ表示モジュール507に連動モードであるか否かを問い合わせる(S1504)。
連動モードになっていない場合(S1504),番組表示モジュール506およびコンテンツ表示モジュール507は特に処理をせず(S1505),本実施の形態にかかるコンテンツ選択処理の一連の動作が終了する。
なお,連動モードになっていない場合(S1504),特段処理は実行されない(S1505)が,かかる例に限定されず,例えば,コンテンツ表示モジュール507は,コンテンツメタ情報管理モジュール503からコンテンツメタDBに格納された全コンテンツメタ情報等を取得し,コンテンツ設定ウィンドウに表示する処理の場合,またはコンテンツ表示モジュール507は100件などの上限までのコンテンツメタ情報等を取得し,コンテンツ設定ウィンドウに表示する処理の場合であっても実施可能である。
連動モードの場合(S1505),番組表示モジュール506は,抽出した属性値をコンテンツ表示モジュール507に転送する。コンテンツ表示モジュール507は,受信した属性値に基づき,コンテンツメタDBから取得したコンテンツメタ情報を検索し,該当するコンテンツメタ情報を抽出する。
さらに,コンテンツメタ情報抽出後,コンテンツ表示モジュール507は,環境設定情報に設定された項目の優先度に応じて,検索したコンテンツメタ情報を,コンテンツ設定ウィンドウに表示する(S1506)。以上で,本実施の形態にかかるコンテンツ選択処理の一連の動作が終了する。
なお,コンテンツ設定ウィンドウにコンテンツメタ情報が表示された当初は,全て選択された状態となっている。したがって,コンテンツメタ情報を入力部141によりD&Dすると,コンテンツ設定ウィンドウに表示された全コンテンツメタ情報を,一括して番組メタ情報にひも付けることができるため,迅速かつ効率的なひも付け処理が可能となる。
さらに,コンテンツメタ情報を検索する際に,予めコンテンツメタ情報をグループ化しておくことで,グループのうち,少なくともいずれか一つのコンテンツメタ情報が検索された場合,同一グループ内に属する全コンテンツメタ情報を一緒に取得し,コンテンツ設定ウィンドウに表示する場合でも実施可能である。一度にまとめて取得可能なため効率的な検索処理等に資する。
上記グループ化は,例えば,コンテンツメタ情報にグループIDを付与する場合,グループテーブル(図示せず。)を参照することで属性値が同一または類似するなどの所定の条件に合致する場合はグループ内に属するコンテンツメタ情報であると判断する場合等を例示することができる。
また,コンテンツ設定ウィンドウに表示されたコンテンツメタ情報のうち,必要なコンテンツメタ情報のみを,番組メタ情報に関連付ける場合,不要なコンテンツメタ情報を選択解除する必要があるが,詳細は後程述べる。
主コンテンツとなる番組の全体グループが放送番組表であり,上記番組をグルーピングすることで,複数の番組の番組メタ情報を,例えば,放送局単位,他局も含め時間帯に放送される番組単位等に,コンテンツメタ情報や別の番組メタ情報に,一括して関連付けることができる。
本実施の形態にかかるコンテンツ選択処理では,番組メタ情報に関連するコンテンツまたはコンテンツメタ情報が選択される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。例えば,コンテンツ選択処理では,番組メタ情報に関連する番組または番組メタ情報が選択される場合等であっても実施可能である。
また,図13に示すように,コンテンツ設定ウィンドウにコンテンツメタ情報が表示されると,コンテンツ設定ウィンドウ1202,コンテンツ設定ウィンドウ1204のウィンドウにコンテンツメタ情報が一覧表示される。
コンテンツ設定ウィンドウ1202には,ジャンルが「DVD」のコンテンツメタ情報が一覧表示され,コンテンツ設定ウィンドウ1204には,ジャンルが「出版物」のコンテンツメタ情報が一覧表示されている。なお,かかる例に限定されず,例えば,コンテンツ設定ウィンドウ1202にジャンル「DVD」,「出版物」の双方のコンテンツメタ情報が表示される場合等でもよい。
なお,番組設定ウィンドウ1201の放送番組表の番組に表示されるアイコン600を各ジャンルに応じて,選択することで,番組およびアイコン600のジャンルに関連するコンテンツメタ情報が上記コンテンツ設定ウィンドウ1202またはコンテンツ設定ウィンドウ1204に,ジャンル(「DVD」,「出版物」)ごとに表示される。
上述の通り,図11に示すように,番組設定ウィンドウで選択された番組(または,アイコン600)に関係するコンテンツがコンテンツ設定ウィンドウに表示されると(S1107),表示されたコンテンツメタ情報のうち不要なコンテンツメタ情報を選択解除する,または検索等により,表示されたコンテンツメタ情報の他に新たにコンテンツメタ情報を追加する(S1108)。
さらに,選択状態のコンテンツメタ情報を入力部141により,番組設定ウィンドウの選択された番組の表示領域内にD&Dする(S1108)。
図13に示すコンテンツ設定ウィンドウ1204には,10のコンテンツメタ情報が表示されている。なお,コンテンツメタ情報の表示当初は,全コンテンツメタ情報が選択された状態である。
コンテンツ設定ウィンドウ1204に表示されたコンテンツメタ情報のうち,コンテンツメタ情報1206およびコンテンツメタ情報1207が不要な場合,上記コンテンツメタ情報1206およびコンテンツメタ情報1207を選択解除する。
なお,上記選択解除は,例えば,入力部141により,双方のコンテンツメタ情報を選択し,表示部142に表示される「選択解除」ボタン(図示せず。)を押下する場合や,入力部141の右ボタンをクリックし,表示されるメニュー項目のうち「選択解除」を選択する場合等を例示することができる。
コンテンツメタ情報1206およびコンテンツメタ情報1207の選択解除後,選択状態である残りのコンテンツメタ情報のうちいずれか一つを,入力部141により,クリック等により選択する。
さらに,選択された番組が表示された番組設定ウィンドウまで,入力部141によりD&D(S1108)すると,選択状態のコンテンツメタ情報全てを,番組メタ情報に関連付けることができる。
個別にコンテンツメタ情報を選択し,D&Dにより,番組メタ情報に関連付ける処理を省けるため,効率的にひも付け処理を実行することができる。
コンテンツ設定ウィンドウ1202またはコンテンツ設定ウィンドウ1204には,コンテンツの一覧としてコンテンツメタ情報が表示される場合に限定されず,例えば,コンテンツの実体が表示される場合,コンテンツのサムネイル画像が表示される場合等でも実施可能である。
また,図13に示すコンテンツ設定ウィンドウ1202に表示されたコンテンツメタ情報1208を,入力部141でダブルクリックすると,コンテンツメタ情報1208にひも付く番組メタ情報または他のコンテンツメタ情報の一覧がひも付け一覧画面1203に表示される。
上記ひも付け一覧画面1203が表示されることで,利用者は,コンテンツメタ情報のひも付け状況を,容易に把握することが可能となる。
次に,図11に示すように,番組の表示領域にD&Dされると(S1108),番組表示モジュール506は,選択された番組メタ情報に,D&Dされたコンテンツメタ情報をひも付け処理する(S1109)。
なお,ひも付け処理の際に,ひも付けメタ情報を生成し,ひも付けDBに格納される。ひも付けメタ情報が既存の場合,当該ひも付けメタ情報に新たに関連付けられたコンテンツメタ情報のひも付けメタ情報を設定する。
さらに,番組表示モジュール506は,関連付けられたコンテンツメタ情報の属性「ジャンル」の属性値を取得し,当該属性値に対応するアイコン600が,番組の表示領域に表示されていない場合,アイコン生成モジュール508にアイコン600を作成させて,アイコン600を番組設定ウィンドウに表示する(S1109)。
なお,アイコン生成モジュール508は,既に属性値に対応するアイコン600が表示されていた場合(登録済の場合),当該番組メタ情報におけるアイコン600の「ジャンル」をリスト化されたジャンルリスト(図示せず。)の末尾に上記コンテンツメタ情報または番組メタ情報を追加する(S1109)。
ここで,図16を参照しながら,本実施の形態にかかるアイコンの表示処理について説明する。図16は,本実施の形態にかかるアイコンの表示処理の概略を示すフローチャートである。
図16に示すように,番組表示モジュール506は,番組設定ウィンドウが設定可能状態であるか否かをチェックする(S1601)。
次に,D&Dされたコンテンツメタ情報に含まれる属性値を取得し,ひも付けメタ情報を生成または既存のひも付けメタ情報に設定する。生成又は設定されたひも付けメタ情報は,ひも付けメタ情報管理モジュール502により格納される(S1602)。
次に,番組表示モジュール506は,選択された番組メタ情報に上記格納されたひも付けメタ情報にアクセスするためのひも付けメタ情報参照IDを付加する(S1603)。上記ひも付けメタ情報参照ID付加処理(S1603)の終了がトリガーとなり,図17に示すアイコン表示処理が呼び出される。
上記ひも付けメタ情報参照IDが付加されると(S1603),図17に示すアイコン表示処理の一連の処理が開始される。図17は,本実施の形態にかかるアイコンの表示処理の概略を示すフローチャートである。
図17に示すように,まず,アイコン600を表示するため,コンテンツメタ情報が番組設定ウィンドウに表示された番組の表示領域にD&Dされたタイミングで再描画(リロード)する。(S1701)。
次に,再描画が実行される前に,番組表示モジュール506は,番組の番組メタ情報に設定されたひも付けメタ情報参照IDを参照し,ひも付けメタ情報を取得すると,ひも付けメタ情報に含まれるタグ群902のタグを1件ずつ読み取る(S1702)。
次に,上記タグ内に含まれる「genre」の属性値が,すでに上記ジャンルリスト(図示せず。)に設定されているか否か判断する(S1703)。上記属性値が未だ設定されていない場合(S1703),番組表示モジュール506は,属性値をアイコン生成モジュール508に転送し,アイコン生成モジュール508は,上記「genre」(ジャンル)の属性値に対応するアイコン600を生成する。
アイコン生成モジュール508によりアイコン600が生成されると,番組表示モジュール506は,上記アイコン600を番組設定ウィンドウの番組内に表示する(S1704)。
次に,番組表示モジュール506は,記憶部143−2に記憶されたジャンルごとに番組と関連付くコンテンツの数を管理するコンテンツカウンタの数値を初期化し「1」を設定する。
次に,上記タグ内に含まれる「genre」の属性値が,既に存在していた場合(S1703),ジャンルごとに存在するジャンルリストの末尾に,既存の属性値に該当するコンテンツメタ情報または番組メタ情報を追加する(S1707)。
なお,上記ジャンルリストは,記憶部143−1などに記憶されており,例えば,図13に示すように,番組内に表示される各ジャンルのアイコン600を入力部141によりクリックし,選択すると,上記アイコン600に該当するジャンルリストを読取り,コンテンツ設定ウィンドウ1202,またはコンテンツ設定ウィンドウ1204等のように表示される。
上記ジャンルリストが生成されることで,改めて番組のジャンルに関連付けられた多種のコンテンツメタ情報を検索する必要がなく,随時番組のジャンルに関連付けられるコンテンツ設定ウィンドウにコンテンツメタ情報の一覧を表示することができる。
次に,ジャンルリストに追加すると(S1707),上記追加されたメタ情報のジャンルに対応する上記コンテンツカウンタを数値1だけインクリメントする(S1708)。
ひも付けメタ情報に含まれるタグ群902の全てのタグについて読取り処理(S1702)が終了した場合,番組表示モジュール506は,アイコン生成モジュール508により生成された各ジャンルのアイコン600を番組設定ウィンドウの該当個所に表示するとともに,上記各ジャンルのコンテンツカウンタに格納された数値に基づき,アイコンの表示制御をする(S1706)。アイコンの表示処理(S1706)が実行されるタイミングで,再描画処理が終了し,番組設定ウィンドウに更新されたアイコン600が表示されれ,アイコン600の表示処理が終了する(S1109)。
コンテンツメタ情報が,番組メタ情報の表示された領域に,D&Dされても,番組設定ウィンドウには,上記コンテンツメタ情報は表示されない。コンテンツメタ情報の代わりにアイコン600が表示されることで,関連付け状況の把握など視認性の向上を図れる。
さらに,1つの番組メタ情報に複数のコンテンツメタ情報または他の番組メタ情報が関連付けられることで,制作端末装置114は,検索する出発点となる番組メタ情報から多種多様なコネクションを介して,新たなコンテンツメタ情報等を検索し,アクセスすることができる。
ここで,図18を参照しながら,本実施の形態にかかるアイコン600の表示制御について説明する。図18は,本実施の形態にかかるアイコンの表示制御の概略を示す説明図である。
図18に示すように,番組表示モジュール506は,アイコン600が生成されると,番組メタ情報にひも付けられたコンテンツメタ情報の数の分だけ,アイコン600の表示のデザインを制御することができる。
図18に示すアイコン600−1は,番組メタ情報に関連付くコンテンツメタ情報が1つの場合であり,上記の場合は,アイコン600が生成され,そのまま表示される。
また,アイコン600−2は,番組メタ情報に関連付くコンテンツメタ情報が2つの場合であり,上記の場合は,アイコン600−1とは異なるデザインのアイコン600−2が生成され,アイコン600−2を表示する際に,アイコンの表示部分のうち1目盛分だけグレー表示される。
アイコン600−3は,番組メタ情報に関連付くコンテンツメタ情報が3つの場合であり,上記の場合は,新たなデザインのアイコン600−3が生成され,アイコン600−3を表示する際に,アイコンの表示部分のうち2目盛分だけグレー表示される。
さらに,アイコン600−4は,番組メタ情報に関連付くコンテンツメタ情報が2つの場合であり,上記の場合は,新たなデザインのアイコン600−4が生成され,アイコン600−4を表示する際に,アイコンの表示部分のうち3目盛分だけグレー表示される。
本実施の形態にかかるアイコンの表示制御は,コンテンツの数に応じて,アイコンの表示部分がグレー表示される。したがって,利用者はアイコン600から番組メタ情報に関連付くコンテンツの概数を容易に把握することが可能となり,ひも付け処理の迅速化を図れる。
なお,本実施の形態にかかるアイコンの表示制御は,アイコンの表示部分がグレー表示される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,関連付けられたコンテンツの数に応じて,1つは100%,2つは90%,…と10%ずつ色を濃くする等,アイコンの表示部分の透明度を制御する場合や,アイコン表示部分の色の彩度,明度,大きさ(面積の広さ)を制御する場合,アイコン表示部分の縦の長さ又は横の長さを制御する場合,アイコン表示部分に直接コンテンツの数を表示する場合などを例示することができる。
なお,本実施の形態にかかるコンテンツカウンタは,関連付けられるコンテンツメタ情報の数をジャンルごとにカウントする場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,コンテンツカウンタは,関連付けられる番組メタ情報およびコンテンツメタ情報の数をカウントする場合であっても実施可能である。
図13に示すように,コンテンツ設定ウィンドウ1202に表示されたコンテンツメタ情報を,番組設定ウィンドウの番組「武蔵」の枠内に,D&Dすると,5つのジャンルからなるアイコン600bが表示されている。
なお,関連付けられた複数のコンテンツメタ情報は,番組設定ウィンドウには表示されないが,どのジャンルのコンテンツが,どの程度の数だけ関連付けられているのかが,アイコン600を一見するだけで,利用者は認知することができる。
ここで,上記番組「武蔵」の枠内に表示されたアイコン600bのうちディスクのイメージをしたアイコン600(真ん中の位置。)を入力部141により,選択されると,番組「武蔵」に関連し,ジャンルが「音楽」のコンテンツメタ情報または番組メタ情報の一覧が,ひも付け一覧画面1205に表示される。
図11に示すように,アイコン600の表示処理(S1109)が終了すると,次に,D&Dにより,ひも付け処理された番組メタ情報,ひも付けメタ情報,またはコンテンツメタ情報等の詳細を必要に応じて設定する(S1110)。
図13に示すように,例えば,ひも付け処理後の番組「武蔵」のアイコン600をクリックすると,コンテンツメタ情報または番組メタ情報の一覧がひも付け一覧画面1205に表示される。
ひも付け一覧画面1205に表示される任意のコンテンツメタ情報等をダブルクリックすると,メタ情報設定画面(図示せず。)が表示され,コンテンツメタ情報を提供する開始日時や,終了日時,有効期限,またはコンテンツメタ情報の優先順位などを変更または設定することができる。なお,ひも付けメタ情報についても番組メタ情報をメタ情報設定画面に表示等することで,コンテンツメタ情報と同じように,設定・変更することができる。
また,優先順位は,コンテンツメタ情報等の表示位置がセグメントごとに指定する等に用いられ,例えば,複数のコンテンツメタ情報が表示される表示領域のうち,表示領域の上部には優先順位が高いコンテンツメタ情報が表示され,優先順位が低くなるにつれて,表示領域の下部に表示する場合などを例示することができる。
図11に示すように,次にひも付け処理の対象となる番組が無ければ(S1111),本実施の形態にかかる番組メタ情報にコンテンツメタ情報をひも付け処理する一連の動作が終了する。
次に,図19を参照しながら,本実施の形態にかかるひも付け処理がされた番組メタ情報またはコンテンツメタ情報の階層について説明する。図19は,本実施の形態にかかるひも付け処理がされた番組メタ情報またはコンテンツメタ情報の階層の概略を示す説明図である。
番組設定ウィンドウに表示された番組にコンテンツがD&Dにより,ひも付け処理されると,図19に示すように,番組Aをルートとする1又は2以上の階層からなるデータ構造が形成される。
番組A(番組メタ情報A)には,図19に示すように,階層1,階層2,階層3,および階層4の階層が備わっている。各階層にはコンテンツ(または,コンテンツメタ情報),番組(番組メタ情報)が存在している。
ここで,番組メタ情報Aにひも付くコンテンツメタ情報または番組メタ情報をさらに他の番組メタ情報に関連付ける場合,またはひも付け一覧画面に表示等する場合,全ての番組メタ情報またはコンテンツメタ情報を関連付けずに,階層レベル単位で制限することができる。
例えば,階層レベルが「階層3」の場合,図19に示す階層1,階層2,階層3の階層に存在する番組メタ情報またはコンテンツメタ情報がひも付け処理の対象,ウィンドウ画面表示の対象となる。なお,階層レベルの設定値がない場合,全階層の番組メタ情報またはコンテンツメタ情報が,ひも付け処理,表示等の対象となる。
上記階層レベル情報は,予め階層レベル設定画面(図示せず。)を通じて,階層レベルを設定すると,環境設定情報に階層レベルが記憶される。したがって,利用者が制作端末装置114にログイン処理するたびに,記憶部143−1に格納された環境設定情報が,中央演算処理部140に読み込まれる。
なお,本実施の形態にかかる階層レベルは,予め環境設定情報に記録される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,番組メタ情報に設定する場合であっても実施可能である。
なお,本実施の形態にかかるひも付け処理は,番組メタ情報にコンテンツメタ情報を関連付ける場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,番組メタ情報に番組メタ情報を関連付けても実施可能である。
また,本実施の形態にかかるコンテンツ設定ウィンドウには,コンテンツメタ情報が表示される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,コンテンツの実体,コンテンツのサムネイル画像などが表示される場合でも実施可能である。
(番組−番組のひも付け処理)
次に,図20等を参照しながら,上記のように構成された情報提供システム100における,ひも付け処理の動作の実施形態について説明する。図20は,本実施の形態にかかる番組メタ情報に番組メタ情報をひも付け処理する場合の動作の概略を示すフローチャートである。以下,上述した本実施の形態にかかる番組メタ情報とコンテンツメタ情報とのひも付け処理との相違点について特に詳細に説明する。
まず,図20に示すように,本実施の形態にかかるひも付け処理では,制作端末装置114の表示部142に表示される番組設定ウィンドウ側と,番組設定ウィンドウ側との2つの処理工程に分けられる。
なお,図20に示す上記番組設定ウィンドウ側と,コンテンツ設定ウィンドウ側の処理について説明する前に,かかる制作端末装置114がひも付け処理を行う前には,制作端末装置114は,予めECGサービス管理サーバ107にネットワーク103を介して,認証を行う必要があるが,上述した通りであるので詳細な説明は省略する。
ログイン認証後,図20に示すように,制作端末装置114に備わる入力部141により,表示画面に表示される各ウィンドウの起動ボタン(図示せず。)が選択されると,放送番組表が表示される第1の番組設定ウィンドウが表示され(S2001−1),放送番組表が表示される第2の番組設定ウィンドウが表示される(S2001−2)。なお,ウィンドウ起動処理(S2001)の段階では,ウィンドウの枠が表示されるだけであり,未だ放送番組表もしくはコンテンツは表示されない。
次に,各ウィンドウの起動ボタンが選択されると(S2001),制作端末装置114に備わる記憶部143−1に記憶されたひも付け処理のための各モジュールが記憶部143−2に呼び出され,プログラムが起動する。
次に,番組表示モジュール506は,番組メタ情報管理モジュールから番組メタDBに格納される複数の番組メタ情報を抽出する(S2002)。番組メタ情報の抽出後(S2002−1,S2002−2),番組表示モジュール506は,放送番組表を第1の番組設定ウィンドウに表示するとともに,第2の番組設定ウィンドウにも表示する。
ここで,図21を参照しながら,本実施の形態にかかる番組メタ情報に番組メタ情報をひも付け処理する場合の第1の番組設定ウィンドウまたは第2の番組設定ウィンドウについて説明する。図21は,本実施の形態にかかる1の番組メタ情報に他の番組メタ情報をひも付け処理する場合の動作の概略を示す説明図である。
番組メタ情報の抽出後(S2002),制作端末装置114は,図21に示すように,放送番組表を番組設定ウィンドウ2101と,番組設定ウィンドウ2102に表示する。なお,番組設定ウィンドウ2101および番組設定ウィンドウ2102に表示される放送局は,4つであり,放送時間が19時〜21時までであるが,かかる例に限定されない。例えば,放送番組表をスクロールすることで,他の放送局または時間帯に移動することができる。
次に,番組設定ウィンドウ2101に表示される「登録モード」ボタン(図示せず。)が選択されると,図20に示すように,参照モードから登録モードに設定される(S2003)。
登録モードに設定すると(S2003),次に,第2の番組設定ウィンドウ側で,第1の番組設定ウィンドウと連動するために,連動モードを設定する(S2004)。連動モードにすることで,第1の番組設定ウィンドウと第2の番組設定ウィンドウとの間で情報の授受が行われ,個々のウィンドウの番組等を選択しなくても,より効率的にひも付け処理をすることができる。
連動モードに設定した場合,例えば,番組設定ウィンドウの番組が選択された際に,上記選択された番組に連動して,他の番組設定ウィンドウには上記選択された番組と例えば,類似性,関連性等を有する番組メタ情報等が表示される。
具体的には,第1の番組設定ウィンドウで番組を選択すると,第2の番組設定ウィンドウでは,再放送の番組が選択される場合や,前回放送された番組が選択される場合などを例示することができる。
なお,連動モードに設定するためには,予め環境設定情報に連動モードに関する諸設定を登録する必要があるが,上述した本実施の形態にかかる連動モードの設定とほぼ同様の構成であるため詳細については省略する。
次に,図20に示すように,第1の番組設定ウィンドウとの連動モードが設定されると(S2004),第1の番組設定ウィンドウ側で,放送番組表のうち所望の番組を選択するために,番組の放送日時またはチャンネルを選択する(S2005)。なお,入力部141の操作で放送番組表が表示される番組設定ウィンドウをスクロールしてもよい。
次に,入力部141により,所望の番組が選択される(S2006)。なお,上記番組の選択には,番組だけでなく,アイコン600の選択も含まれる。
番組が選択されると(S2006),次に,選択された番組の番組メタ情報に基づき,番組に関連する他の番組の選択処理が行われる。なお,本実施の形態に係る番組選択処理は,本実施の形態にかかるコンテンツ選択処理と,選択対象がコンテンツと番組との違いを除き,ほぼ同様の構成であるため詳細説明は省略する。
なお,図15に示す一覧表示処理(S1506)は,第2の番組設定ウィンドウには放送番組表が表示されるため,優先順位に応じて,例えば,番組枠内の表示を色別に表示する。
第2の番組設定ウィンドウに番組が表示された当初は,全ての番組が選択された状態となっている。したがって,番組メタ情報を選択し,入力部141によりD&Dすると,第2の番組設定ウィンドウに表示された番組の全番組メタ情報を,一括して番組メタ情報にひも付けることができるため,迅速かつ効率的なひも付け処理が可能となる。
さらに,番組メタ情報を検索する際に,予め番組メタ情報をグループ化しておくことで,グループのうち,少なくともいずれか一つの番組メタ情報が検索された場合,同一グループ内に属する全番組メタ情報を一緒に取得し,第2の番組設定ウィンドウに表示する場合でも実施可能である。一度にまとめて取得可能なため効率的な検索処理等に資する。
上記グループ化は,例えば,番組メタ情報にグループIDを付与する場合,グループテーブル(図示せず。)を参照することで属性値が同一または類似するなどの所定の条件に合致する場合はグループ内に属する番組メタ情報であると判断する場合等を例示することができる。
また,第2の番組設定ウィンドウに表示された番組の番組メタ情報のうち,必要な番組メタ情報のみを,第1の番組メタ情報に関連付ける場合,不要な番組メタ情報を選択解除する必要があるが,上述したように,コンテンツメタ情報を選択解除する場合と,ほぼ同様の構成であるため詳細は省略する。
本実施の形態にかかる番組選択処理では,番組メタ情報に関連する番組または番組メタ情報が選択される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。例えば,番組選択処理では,番組メタ情報に関連するコンテンツまたはコンテンツメタ情報が選択される場合等であっても実施可能である。
また,図21に示すように,番組設定ウィンドウに番組メタ情報が含まれる放送番組表が表示されると,番組設定ウィンドウ2102に複数の番組の番組メタ情報が一覧表示される。
なお,番組設定ウィンドウ2101の放送番組表の番組に表示されるアイコン600を各ジャンルに応じて,選択することで,番組およびアイコン600のジャンルに関連する番組の番組メタ情報が,上記番組設定ウィンドウ2102に,例えば網掛け表示や,番組の表示領域が点滅表示する等,表示される。
上述の通り,図20に示すように,番組設定ウィンドウで選択された番組(または,アイコン600)に関係する番組が第2の番組設定ウィンドウに表示されると(S2007),表示された番組メタ情報のうち不要な番組メタ情報を選択解除する,または検索等により,表示された番組メタ情報の他に新たに番組メタ情報を追加する(S2008)。
さらに,選択状態の番組メタ情報を入力部141により,番組設定ウィンドウの選択された番組の表示領域内にD&Dする(S2008)。
図21に示す番組設定ウィンドウ2102の放送番組表には,1又は2以上の番組が表示されている。なお,上記番組の表示当初は,全番組の番組メタ情報が選択された状態である。
番組設定ウィンドウ2102に表示された番組の番組メタ情報のうち,不要な番組を選択解除することで,不要な番組メタ情報がひも付け処理されるのを未然に防げる。
なお,上記選択解除は,例えば,入力部141により,放送番組表のうち番組を選択し,表示部142に表示される「選択解除」ボタン(図示せず。)を押下する場合や,入力部141の右ボタンをクリックし,表示されるメニュー項目のうち「選択解除」を選択する場合等を例示することができる。
番組メタ情報の選択解除後,選択状態である残りの番組のうちいずれか一つを,入力部141により,クリック等により選択する。
さらに,選択された番組が表示された第1の番組設定ウィンドウまで,入力部141によりD&D(S2208)すると,選択状態の番組の番組メタ情報全てを,選択された番組の番組メタ情報に関連付けることができる。
個別に番組の番組メタ情報を選択し,D&Dにより,他の番組メタ情報に関連付ける処理を省けるため,効率的にひも付け処理を実行することができる。
また,図21に示す番組設定ウィンドウ2101または番組設定ウィンドウ2102に表示された番組を,入力部141でダブルクリック等すると,番組の番組メタ情報にひも付く番組メタ情報または他のコンテンツメタ情報の一覧がひも付け一覧画面2105等に表示される。
上記ひも付け一覧画面2105が表示されることで,利用者は,番組メタ情報のひも付け状況を,放送番組表を表示しながら,容易に把握することが可能となる。
次に,図20に示すように,番組の表示領域にD&Dされると(S2008),番組表示モジュール506は,選択された番組メタ情報に,D&Dされた番組メタ情報をひも付け処理する(S2009)。
なお,ひも付け処理の際に,ひも付けメタ情報を生成し,ひも付けDBに格納する。ひも付けメタ情報が既存の場合,当該ひも付けメタ情報に新たに関連付けられた番組メタ情報等のひも付けメタ情報を設定する。
さらに,番組表示モジュール506は,関連付けられた番組メタ情報の属性「ジャンル」の属性値を取得し,当該属性値に対応するアイコン600が,番組の表示領域に表示されていない場合,アイコン生成モジュール508にアイコン600を作成させて,アイコン600を第1の番組設定ウィンドウに表示する(S2009)。
なお,アイコン生成モジュール508は,既に属性値に対応するアイコン600が表示されていた場合(登録済の場合),当該番組メタ情報におけるアイコン600の「ジャンル」をリスト化されたジャンルリスト(図示せず。)の末尾に上記コンテンツメタ情報または番組メタ情報を追加する(S2009)。
ここで,図22を参照しながら,本実施の形態にかかるアイコンの表示処理について説明する。図22は,本実施の形態にかかるアイコンの表示処理の概略を示すフローチャートである。
図22に示すように,番組表示モジュール506は,番組設定ウィンドウが設定可能状態であるか否かをチェックする(S2201)。
次に,D&Dされた番組メタ情報に含まれる属性値を取得し,ひも付けメタ情報を生成または既存のひも付けメタ情報に設定する。生成又は設定されたひも付けメタ情報は,ひも付けメタ情報管理モジュール502により格納される(S2202)。
次に,番組表示モジュール506は,選択された番組メタ情報に上記格納されたひも付けメタ情報にアクセスするためのひも付けメタ情報参照IDを付加する(S2203)。上記ひも付けメタ情報参照ID付加処理(S2203)の終了がトリガーとなり,図23に示すアイコン表示処理が呼び出される。
上記ひも付けメタ情報参照IDが付加されると(S2203),図23に示すアイコン表示処理の一連の処理が開始される。図23は,本実施の形態にかかるアイコンの表示処理の概略を示すフローチャートである。
図23に示すように,まず,アイコン600を表示するため,第2の番組設定ウィンドウに表示された番組の番組メタ情報が,第1の番組設定ウィンドウに表示された番組の表示領域にD&Dされたタイミングで再描画(リロード)する。(S2301)。
次に,再描画が実行される前に,番組表示モジュール506は,番組の番組メタ情報に設定されたひも付けメタ情報参照IDを参照し,ひも付けメタ情報を取得すると,ひも付けメタ情報に含まれるタグ群902のタグを1件ずつ読み取る(S2302)。
次に,上記読み取られたタグ内に含まれる「genre」の属性値が,すでに上記ジャンルリスト(図示せず。)に設定されているか否か判断する(S2303)。上記属性値が未だ設定されていない場合(S2303),番組表示モジュール506は,属性値をアイコン生成モジュール508に転送し,アイコン生成モジュール508は,上記「genre」(ジャンル)の属性値に対応するアイコン600を生成する。
アイコン生成モジュール508によりアイコン600が生成されると,番組表示モジュール506は,上記アイコン600を第1の番組設定ウィンドウの番組内に表示する(S2304)。
次に,番組表示モジュール506は,記憶部143−2に記憶されたジャンルごとに番組と関連付く番組の数を管理する番組カウンタの数値を初期化し「1」を設定する。
次に,上記読み取られたタグ内に含まれる「genre」の属性値が,既に存在していた場合(S2303),ジャンルごとに存在するジャンルリストの末尾に,既存の属性値に該当するコンテンツメタ情報または番組メタ情報を追加する(S2307)。
なお,上記ジャンルリストは,記憶部143−1などに記憶されており,例えば,図21に示すように,番組内に表示される各ジャンルのアイコン600を入力部141によりクリックし,選択すると,上記アイコン600に該当するジャンルリストを読み取り,コンテンツ設定ウィンドウ(図示せず。)に表示される。
上記ジャンルリストが生成されることで,改めて番組のジャンルに関連付けられた多種の番組メタ情報を検索する必要がなく,随時番組のジャンルに関連付けられる他の番組設定ウィンドウに番組メタ情報の一覧を表示することができる。
次に,ジャンルリストに追加すると(S2307),上記追加されたメタ情報のジャンルに対応する上記番組カウンタを数値1だけインクリメントする(S2308)。
ひも付けメタ情報に含まれるタグ群902の全てのタグについて読取り処理(S2302)が終了した場合,番組表示モジュール506は,アイコン生成モジュール508により生成された各ジャンルのアイコン600を番組設定ウィンドウの該当個所に表示するとともに,上記各ジャンルの番組カウンタに格納された数値に基づき,アイコンの表示制御をする(S2306)。アイコンの表示処理(S2306)が実行されるタイミングで,再描画処理が終了し,番組設定ウィンドウに更新されたアイコン600が表示され,アイコン600の表示処理が終了する(S1109)。
一の番組メタ情報が,他の番組メタ情報の表示された領域に,D&Dされても,番組設定ウィンドウには,上記番組メタ情報は直接表示されない。番組メタ情報の代わりにアイコン600が表示されることで,番組に対する関連付け状況の把握など視認性の向上を図れる。
さらに,1つの番組メタ情報に複数のコンテンツメタ情報または他の番組メタ情報が関連付けられることで,制作端末装置114は,検索する出発点となる番組メタ情報から多種多様なコネクションを介して,新たな番組メタ情報,コンテンツメタ情報等を検索し,アクセスすることができる。
なお,本実施の形態にかかるアイコン600の表示制御は,番組メタ情報にコンテンツメタ情報を関連付ける際に行われるアイコン600の表示制御とほぼ同様の構成であるため詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかるアイコンの表示制御は,番組またはコンテンツの数に応じて,アイコンの表示部分がグレー表示される。したがって,利用者はアイコン600から番組メタ情報に関連付く番組またはコンテンツの概数を容易に把握することが可能となり,ひも付け処理の迅速化を図れる。
なお,本実施の形態にかかる番組カウンタは,関連付けられる番組メタ情報の数をジャンルごとにカウントする場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,番組カウンタは,関連付けられる番組メタ情報およびコンテンツメタ情報の数をカウントする場合であっても実施可能である。
図21に示すように,第2の設定ウィンドウ2102に表示された番組の番組メタ情報を,第1の番組設定ウィンドウの番組「武蔵」の枠内に,D&Dすると,5つのジャンルからなるアイコン600bが表示されている。
なお,関連付けられた複数の番組メタ情報は,第1の番組設定ウィンドウには表示されないが,どのジャンルの番組が,どの程度の数だけ関連付けられているのかが,アイコン600を一見するだけで,利用者は認知することができる。
ここで,上記番組「武蔵」の枠内の表示領域を入力部141により,選択すると,番組「武蔵」にひも付けられたコンテンツメタ情報または番組メタ情報の一覧が,ひも付け一覧画面2105に表示される。
図20に示すように,アイコン600の表示処理(S2009)が終了すると,次に,D&Dにより,ひも付け処理された番組メタ情報,ひも付けメタ情報,またはコンテンツメタ情報等の詳細を必要に応じて設定する(S2010)。
ひも付け一覧画面2105に表示される任意の番組メタ情報等をダブルクリックすると,メタ情報設定画面(図示せず。)が表示され,番組メタ情報の放送開始日時や,放送終了日時,有効期限,または番組メタ情報の優先順位などを変更または設定することができる。なお,ひも付けメタ情報についても番組メタ情報をメタ情報設定画面に表示等することで,番組メタ情報と同じように,設定・変更することができる。
また,優先順位は,複数の番組メタ情報等のうち,表示領域に表示する位置を指定する等に用いられ,例えば,複数の番組メタ情報が表示される表示領域のうち,表示領域の上部は優先順位が高い番組メタ情報が表示され,優先順位が低くなるにつれて,表示領域の下部に表示される場合などを例示することができる。
図20に示すように,次にひも付け処理の対象となる番組が無ければ(S2011),本実施の形態にかかる番組メタ情報に番組メタ情報をひも付け処理する一連の動作が終了する。
なお,本実施の形態にかかるひも付け処理は,番組メタ情報にコンテンツメタ情報を関連付ける場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,番組メタ情報に番組メタ情報を関連付けても実施可能である。
また,本実施の形態にかかるコンテンツ設定ウィンドウには,コンテンツメタ情報が表示される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,コンテンツの実体,コンテンツのサムネイル画像などが表示される場合でも実施可能である。
ここで,図24,図25を参照しながら,本実施の形態にかかる番組メタ情報またはコンテンツメタ情報が時間制御される場合について,説明する。図24は,本実施の形態にかかる時間情報を設定するためのメタ情報設定画面の概略を示す説明図である。図25は,本実施の形態にかかる時間情報が設定された場合のひも付けメタ情報の概略的なデータ構造を示す説明図である。
まず,番組設定ウィンドウに表示される番組の表示枠内を入力部141によりダブルクリックされると,上記番組の番組メタ情報にひも付くコンテンツメタ情報または他の番組メタ情報がひも付け一覧画面に表示される。
ひも付け一覧画面に表示される番組メタ情報またはコンテンツメタ情報のひも付けメタ情報に時間情報を設定する場合,入力部141により,ダブルクリック等で選択すると,図24に示す時間情報を設定するためのメタ情報設定画面が表示される。なお,時間情報以外の情報を設定する場合,例えば入力部141に備わる右ボタンを用いてクリック(右クリック)すると,メニュー項目が表示されるため時間情報以外の項目を選択してから,ダブルクリック等をする。
また,第1の番組ウィンドウに表示される番組の番組メタ情報に時間情報を設定する場合,番組設定ウィンドウに表示された番組の枠内で右クリックすると,メニュー項目が表示される。上記メニュー項目の中から,ひも付けメタ情報の時間情報の設定を選択すると,図24に示すメタ情報設定画面が表示される。
図24に示すように,「提供開始」のチェックボックス2401,または「提供終了」にチェック(“レ”)し,提供開始日時または提供終了日時を設定ボックス2403にそれぞれ,入力部141で設定する。
提供開始日時または提供終了日時の設定が終了し,「OK」ボタンが選択されると,ひも付けメタ情報のタグ群902のうち,選択された番組メタ情報またはコンテンツメタ情報に該当するタグに上記設定ボックス2403に入力された時間情報が設定される。
図25に示すように,ひも付けメタ情報に時間情報が設定されると,タグ群902のうち該当するタグに,時間情報の属性2501が設定される。
上記属性2501は,“start_time”に上記設定ボックス2403に入力された提供開始日時(2003/10/3:00:00:00)が設定され,“end_time”に上記設定ボックス2403に入力された提供終了日時(2003/11/25:12:59:59)が設定される。なお,図25に示すひも付けメタ情報の属性等の説明は,上述したのとほぼ同様な構成であるため詳細な説明は省略する。
属性2502は,ひも付け元である最上位層(ルート)の番組メタ情報に設定された時間情報を示す。上記ルートの時間情報は,第1の番組設定ウィンドウに表示された番組の枠内で,右クリックし,表示されたメニュー項目からひも付け情報の時間設定を選択すると,上記属性2502に示すように設定することができる。
属性2502よりも,属性2501に設定された時間情報の方が優先度が高いため,タグ群902のタグに時間情報が設定された場合,属性2502に時間情報が設定されても,
属性2502の時間情報は無視され,属性2501の時間情報が優先適用される。
ひも付けメタ情報に含まれるコンテンツメタ情報または番組メタ情報に該当するタグに時間情報が設定される。時間情報が設定されることで,例えば,スポーツの再放送番組の中でホームランシーン,ランニングシーン,または投球シーンなどの各シーンが放送される時間が明確な場合,各シーンに関連するコンテンツのコンテンツメタ情報に時間情報を設定すると,番組を放送しながら,番組が放送される各シーンと時間同期して,利用者端末装置114の表示部142に各シーンのコンテンツも時間情報通り,順次切り替えながらコンテンツの表示を制御することができる。
以上から,番組の番組メタ情報またはコンテンツメタ情報の内容を表示画面に表示することで,利用者は視覚的に上記メタ情報を確認しながら,D&Dなど1回の操作で,複数の番組メタ情報やコンテンツメタ情報のひも付け処理を自動的に実行することができる。
番組メタ情報またはコンテンツメタ情報などのメタ情報の種類に関係なく,いずれのメタ情報からでも,関連付けたい対象のメタ情報に,ひも付け処理等の操作について,同じ操作性を保持したまま,ひも付け処理を実行することができる。
制作端末装置114が番組又はコンテンツにひも付けられた番組メタ情報やコンテンツメタ情報を一覧表示することで,利用者は番組又はコンテンツに関連する番組やコンテンツを確認・ひも付けを解除又は追加等できる。
番組又はコンテンツにひも付ける際,ひも付け対象となるコンテンツ又は番組を選択するために,キーワード又は連動モードの対象項目によるコンテンツ又は番組の自動選択など支援機能を利用することで,迅速かつ効率的に関連付けることができる。
カテゴリやキーワードなどの属性によって複数の番組やコンテンツをグループ化し,同一グループに属するコンテンツまたは番組を選択状態にしておくことで,まとめて,ひも付け処理を実行することができる。
ひも付け情報に有効期限などの時間情報を設定することが可能なため,利用者端末装置は,ひも付け処理により生成されるひも付けメタ情報を参照することで,関連付けられた番組またはコンテンツを表示する処理等を容易に制御できる。したがって,コンテンツの実体を商品として販売する際の販売開始・終了などと連携することが可能である。
番組またはコンテンツを選択すると,番組設定ウィンドウまたはコンテンツ設定ウィンドウである別のウィンドウには,選択された番組またはコンテンツに関連性の高い番組や,コンテンツの一覧が表示される。
上記関連性の高い番組又はコンテンツの中から,ひも付け処理の対象が選ばれる。利用者は,番組又はコンテンツに何ら関連性を有さない,無関係な番組又はコンテンツから対象を絞って選ぶのではなく,選択する段階で関連性の高いコンテンツ又は番組等から対象を選択するため,ひも付け処理の迅速化および効率化が図れる。
またさらに,コンテンツ又は番組に,ひも付け対象となるコンテンツや番組が関連付けられると,上記ひも付け対象となるコンテンツ又は番組のジャンルに相当するイメージのアイコンの表示から,ひも付いたコンテンツ又は番組の存在を把握し,上記アイコンの模様,色彩などから,ひも付いたコンテンツ又は番組の数を容易に把握することができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例を想定し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態においては,制作端末装置114には,各モジュールが記憶される場合を例にあげて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,制作端末装置114は,上記ソフトウェアの各モジュールではなく,上記各モジュールの機能または作用を有するハードウェアの各部を備える場合であってもよい。