JP2005079980A - カード型無線通信装置とその電力制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作モードごとに電力消費を最適に制御することができ、これによりホスト機器の電力消費を低減し得るカード型無線通信装置とその電力制御方法を提供する。
【解決手段】SD IOカードfor Bluetooth仕様に係わる下位プロトコルスタックに係る処理を実施するTHIN制御部12bと、上位プロトコルスタックに係る処理を実施するFAT制御部12cとを設ける。また、判定処理部12eによりTHIN制御部12bおよびFAT制御部12cの動作を個別にモニタする。THINモードにおいてTHIN制御部12bがアイドルとなった場合にはCPU12aを省電力モードに移行させる。またFATモードにおいて、THIN制御部12bとFAT制御部12cとがいずれもアイドル状態になった場合にのみ、CPU12aを省電力モードに移行させるようにした。
【選択図】 図8
【解決手段】SD IOカードfor Bluetooth仕様に係わる下位プロトコルスタックに係る処理を実施するTHIN制御部12bと、上位プロトコルスタックに係る処理を実施するFAT制御部12cとを設ける。また、判定処理部12eによりTHIN制御部12bおよびFAT制御部12cの動作を個別にモニタする。THINモードにおいてTHIN制御部12bがアイドルとなった場合にはCPU12aを省電力モードに移行させる。またFATモードにおいて、THIN制御部12bとFAT制御部12cとがいずれもアイドル状態になった場合にのみ、CPU12aを省電力モードに移行させるようにした。
【選択図】 図8
Description
本発明は、例えばSD IOカードと称して知られるカード型無線通信装置とその電力制御方法に関する。
PCカードはノートPCを中心にメモリやI/O(Input/Output)の拡張手段として広く普及している。近年ではノートPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話、カメラなどの携帯機器が小型化してきており、これに伴って小型カードの規格標準化への要求が高まっている。これを受けて、切手大のサイズを持つSD(Secure Digital)カード規格の策定がSDA(SD Association)において推進されている。
SDカードの仕様には、SDメモリ仕様と、各種のI/O機能を実現するためのSD IO仕様とがある。SD IOカード仕様は、I/Oカード固有の機能に依存しないSD IO共通の仕様として2001年に策定された(非特許文献1参照)。
また近年では、複数の携帯機器を無線で接続し、データの送受信を実現するための規格であるBluetooth(Bluetoothは、Bluetooth SIG,inc.の商標)が注目されている。そこで、SDカード技術とBluetooth技術とを融合させ、SD IOカード仕様に準拠する小型Bluetoothカードの開発が推進されている。
SD IOカード for Bluetooth仕様には、共通なSD IO仕様の上位に、SDカードスロットを持つSDカードホスト機器からBluetooth機能にアクセスするための共通なインタフェース仕様とレジスタ仕様とが策定される。ホスト機器は、SD IOカードfor Bluetooth仕様に準拠するカード内のBluetooth機能を、共通のアクセス方法や共通なドライバソフトウェアにより利用することができる。SD IOカードfor Bluetooth仕様はSDAにおいて2002年に策定され、現在、次の二つのタイプが定義されている。
[Type-Aカード](SDIO Card Type-A Specification for Bluetooth)
Type-Aカード仕様は、BluetoothのHCI(Host Controller Interface)以下の層、すなわち、RF(Radio Frequency)、ベースバンド、および、LMP(Link Manager Protocol)をカード内で処理するための仕様である。
[Type-Bカード](SDIO Card Type-B Specification for Bluetooth)
Type-Bカード仕様は、RF、ベースバンド、および、LMPに加えて、より上位のBluetooth制御プロトコルであるL2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)、SDP(Service Discovery Protocol)、および、RFCOMM(シリアルポート通信エミュレーション)までをカード内で処理するための仕様である。
Type-Aカード仕様は、BluetoothのHCI(Host Controller Interface)以下の層、すなわち、RF(Radio Frequency)、ベースバンド、および、LMP(Link Manager Protocol)をカード内で処理するための仕様である。
[Type-Bカード](SDIO Card Type-B Specification for Bluetooth)
Type-Bカード仕様は、RF、ベースバンド、および、LMPに加えて、より上位のBluetooth制御プロトコルであるL2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)、SDP(Service Discovery Protocol)、および、RFCOMM(シリアルポート通信エミュレーション)までをカード内で処理するための仕様である。
特に、Type-Bカードは、Type-Bカードとしての動作モード(Type-Bモードと称する)に加え、Type-Aカードと同じインタフェースのType-Aモードとしても動作することができる。またType-Bカードは、実装することが仕様で決められているプロトコル/プロファイルのほか、別のプロトコル/プロファイルを各カードベンダが実装して機能拡張することもできる。
Type-BカードのType-Bモードは、デジタルカメラや情報家電など、CPU(Central Processing Unit)パワーやメモリリソースに制約が大きいホスト機器での使用を想定したものである。一方、CPUパワーやメモリに余裕のあるPCやPDAでは、通常、Bluetoothの上位スタックがホスト機器側に実装されているのでType-AカードまたはType-BカードのType-Aモードを使用することが多い。
"Secure Digital Input/Output(SDIO)Card Specification Version 1.00". SD Association. 2001-10.
"Secure Digital Input/Output(SDIO)Card Specification Version 1.00". SD Association. 2001-10.
ところで、この種のカード型無線通信装置は接続相手のホスト機器から電力の供給を受けて動作するため、カード型無線通信装置における電力管理がホスト機器の動作時間に影響することがある。例えば携帯端末にSD IOカードを装着して使用するといったシチュエーションにおいてカード型無線通信装置の電力消費が大きいと、内蔵バッテリによる連続駆動時間が短くなる虞が有る。特に、Type-Bカードのように動作モードを切り替えられるタイプのカード型無線通信装置においては動作モードごとの電源管理がなされておらず、ホスト機器の連続駆動時間の短縮などの不具合を招く虞が有る。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、動作モードごとに電力消費を最適に制御することができ、これによりホスト機器の電力消費を低減し得るカード型無線通信装置とその電力制御方法を提供することにある。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、動作モードごとに電力消費を最適に制御することができ、これによりホスト機器の電力消費を低減し得るカード型無線通信装置とその電力制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明の一態様によれば、ホスト装置(例えばホスト機器1)に装着可能なインタフェース(例えばSDインタフェース)を有し、シリアルポート通信のエミュレーションを行う適合プロトコル(例えばRFCOMM)を含む上位プロトコルスタックとこの上位プロトコルスタックよりも物理レイヤに近い下位プロトコルスタックとが策定された通信規格(例えばBluetooth)に準拠するカード型無線通信装置において、前記ホスト装置から電力を供給されて動作するプロセッサ(例えばCPU12a)と、前記下位プロトコルスタックに係わる処理を前記プロセッサに実行させる第1制御手段(例えばTHIN制御部12b)と、前記上位プロトコルスタックに係わる処理を前記プロセッサに実行させる第2制御手段(例えばFAT制御部12c)と、前記上位プロトコルスタックを実装するホスト装置に装着された場合に対応する第1モード(例えばTHINモード)においては前記第1制御手段を起動して当該第1のモードによる無線通信環境を前記ホスト装置と外部装置との間に形成し、前記上位プロトコルスタックを実装しないホスト装置に装着された場合に対応する第2モード(例えばFATモード)においては前記第1および第2制御手段を起動して当該第2モードによる無線通信環境を前記ホスト装置と前記外部装置との間に形成するモード切り替え手段(例えばモード切替部12d)と、前記第1制御手段の動作状態がアイドルであるか否か、および、前記第2制御手段の動作状態がアイドルであるか否かを判定する判定手段(例えば判定処理部12e)と、この判定手段により前記第1モードにおいて前記第1制御手段がアイドル状態であると判定された場合、および、当該判定手段により前記第2モードにおいて前記第1および第2制御手段がアイドル状態であると判定された場合のいずれかの場合に、前記プロセッサを省電力モードに移行させる電力制御手段(例えば電力制御部10)とを具備することを特徴とするカード型無線通信装置が提供される。
すなわち本発明においては、Type-Bカードのように、Type-AモードおよびType-Bモードの2つの動作モードを備えるカード型無線通信装置を想定する。より詳しくは、Bluetooth(商標)などの通信規格に準拠し、SD IOカードfor Bluetooth仕様に策定されるType-Aカードなどの仕様に基づく第1モードと、SD IOカードfor Bluetooth仕様に策定されるType-Bカードなどの仕様に基づく第2モードとの2つの動作モードを有するカード型無線通信装置が想定される。この種のカードにおけるType-AモードをTHINモード、Type-BモードをFATモードと称することがあり、以下、この呼称を用いる。
上記手段を講じることにより、THINモードにおいてTHINモードの動作を司るTHIN制御部12bがアイドルとなった場合、CPU12aは省電力モードに移行する。さらに、FATモードにおいて、THIN制御部12bおよびFAT制御部12cが共にアイドルとなった場合にも、CPU12aは省電力モードに移行する。すなわち、BluetoothがTHINモードで起動された場合、およびFATモードで起動された場合のいずれにおいても、それぞれのモードにおいて最適な電力制御を実施することが可能となる。これにより、Bluetoothの起動モードに応じて電力制御をきめ細かく実施することができ、ホスト機器の電力消費量を抑えることが可能となる。
本発明によれば、動作モードごとに電力消費を最適に制御することができ、これによりホスト機器の電力消費を低減し得るカード型無線通信装置とその電力制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係わるカード型無線通信装置を使用する機器の模式図である。図1において符号1は、内蔵する電源により駆動する、携帯電話端末やPDAなどのホスト機器である。符号2は本発明に係るカード型無線通信装置(以下SD IOカードと称する)であり、ホスト機器1にスロットを介して装着して使用される。図1のSD IOカード2はBluetoothモジュールを実装する。またホスト機器1とSD IOカード2との間のインタフェースには、SDインタフェースを採用する。
図1は、本発明の実施例に係わるカード型無線通信装置を使用する機器の模式図である。図1において符号1は、内蔵する電源により駆動する、携帯電話端末やPDAなどのホスト機器である。符号2は本発明に係るカード型無線通信装置(以下SD IOカードと称する)であり、ホスト機器1にスロットを介して装着して使用される。図1のSD IOカード2はBluetoothモジュールを実装する。またホスト機器1とSD IOカード2との間のインタフェースには、SDインタフェースを採用する。
SD IOカード2は、THINモードおよびFATモードの2つの動作モードを備える。これらの動作モードは、装着されたホスト機器1に、SD IOカードfor Bluetooth仕様に係わる上位プロトコルスタックが実装されているか、否かに応じて選択的に切り替えられる。すなわち上位プロトコルスタックがホスト機器1に実装されている場合には、SD IOカード2はTHINモードで起動される。上位プロトコルスタックがホスト機器1に実装されていない場合には、SD IOカード2はFATモードで起動される。上位プロトコルスタックがホスト機器1に実装されているか、否かの判断および動作モードの切り替えは、SD IOカード2自身の判断により実行される。
図2は、図1のホスト機器1およびSD IOカード2の実施例を示す機能ブロック図である。図2において、ホスト機器1は、操作部3と、表示部4と、制御部5と、SDインタフェース(I/F)6と、電源7と、ROM(Read Only Memory)8と、RAM(Random Access Memory)9とを備える。
操作部3はキーパッドなど(図示せず)を備え、ホスト機器1をユーザが操作するための制御を司る。表示部4は、ホスト機器1から出力される情報をユーザに提示する。制御部5は、ホスト機器1本体の制御を司る。SD I/F6は、ホスト機器1とSD IOカード2との間でデータや制御情報を授受したり、ホスト機器1からSD IOカード2に駆動電力を供給したりするためのインタフェースである。電源7はホスト機器1に内蔵されるバッテリであり、ホスト機器1とSD IOカード2とに駆動電力を供給する。ROM8およびRAM9には、ホスト機器1を制御するためのプログラムやデータなどが記憶される。
SD IOカード2は、電力制御部10と、SD I/F11と、制御部12と、無線(RF)I/F13およびこれに接続されるアンテナ14と、ROM15と、RAM16とを備える。
電力制御部10は、ホスト機器1から供給される電力をもとに、SD IOカード2本体の電力制御を司る。SD I/F11は、SD IOカード2とホスト機器1との間でデータや制御情報を授受したり、ホスト機器1から駆動電力の供給を受けたりするためのインタフェースである。制御部12は、ベースバンド制御やリンクコントローラなど、また無線通信処理などを司る。無線I/F13は、アンテナ14を介して入出力される無線周波数信号を変復調し、制御部12に入出力する。ROM15およびRAM16には、無線通信やデータ転送を行なうためのプログラムやデータなどが記憶される。
図3は、図2の制御部12の一実施例を示す機能ブロック図である。制御部12は、CPU12aと、THIN制御部12bと、FAT制御部12cと、モード切替部12dと、判定処理部12eとを備える。
CPU12aは、ホスト機器1から供給される電力を用いてSD IOカード2の動作を統括的に制御する。CPU12aは、通常の動作モードに加えて、クロック周波数を低下させることにより消費電力量を抑える省電力モードを備える。
CPU12aは、ホスト機器1から供給される電力を用いてSD IOカード2の動作を統括的に制御する。CPU12aは、通常の動作モードに加えて、クロック周波数を低下させることにより消費電力量を抑える省電力モードを備える。
THIN制御部12bは、SD IOカードfor Bluetooth仕様に策定された(Link Controller)、(Link Manager)、(HCI)に係わる処理、および、これらの下位プロトコルスタックとSD I/OとのインタフェースをとるためのTHIN I/Fに係る処理をCPU12aに実行させる。FAT制御部12cは、SD IOカードfor Bluetooth仕様に策定された(HCI)、(L2CAP)、(RFCOMM)、(SDP)に係わる処理、および、これらの上位プロトコルスタックとSD I/OとのインタフェースをとるためのFAT I/Fに係る処理をCPU12aに実行させる。
なお、THINモードにおいては主としてTHIN制御部12bのみが起動されるが、FATモードにおいてはTHIN制御部12bに加えてFAT制御部12cも起動される。FATモードはTHIN制御部12bとFAT制御部12cとの協調的動作により実現される。
モード切替部12dは、ホスト機器1に(HCI)、(L2CAP)、(RFCOMM)、(SDP)などの上位プロトコルスタックが実装されているか、否かをSD I/F11を介して検出する。そして、ホスト機器1に上位プロトコルスタックが実装されている場合にはTHIN制御部12bを起動させ、SD IOカード2をTHINモードで動作させる。これによりホスト機器1と、当該ホスト機器1の通信相手先としての外部装置(図示せず)との間には、Bluetoothによる無線通信環境が形成される。
ホスト機器1に上位プロトコルスタックが実装されていない場合には、モード切替部12dはTHIN制御部12bとFAT制御部12cとを起動させ、SD IOカード2をFATモードで動作させる。これによっても、ホスト機器1と外部装置との間にBluetoothによる無線通信環境が形成される。
ホスト機器1に上位プロトコルスタックが実装されていない場合には、モード切替部12dはTHIN制御部12bとFAT制御部12cとを起動させ、SD IOカード2をFATモードで動作させる。これによっても、ホスト機器1と外部装置との間にBluetoothによる無線通信環境が形成される。
判定処理部12eは、THIN制御部12bとFAT制御部12cの動作状態をモニタし、THIN制御部12bとFAT制御部12cとがそれぞれアイドルであるか、否かを判定してその結果を電力制御部10(図2)に通知する。電力制御部10は、THINモードにおいてTHIN制御部12bがアイドル状態であると判定された場合、および、FATモードにおいてTHIN制御部12bとFAT制御部12cとが共にアイドル状態であると判定された場合に、CPU12aを省電力モードに移行させる。
図4は、図2のSD IOカード2に実装されるBluetoothモジュールのプロトコルスタックを示す模式図である。SD IOカード2はSDインタフェースをサポートするため、SD IOカード2は、図4に示されるRFCOMM、およびHCIの両方のインタフェースをサポートする。
図4の点線囲み部分に示されるように、THINモードのみを備えるSD IOカード(Type-Aカード)は、物理レイヤに近い無線レイヤとのリンクを取る(Link Controller)と、その上位の(Link Manager)、(HCI)、(THIN I/F)を実装する。これに加え、THINモードおよびFATモードを備えるSD IOカード(Type-Bカード)は、図4の二点鎖線囲み部分に示されるように、下位層の(HCI)とのリンクを取る(HCI)と、(L2CAP)、(RFCOMM)、(SDP)、および、(FAT I/F)を実装する。これらの各層の処理は、SD I/Oを介してホスト機器1にリンクされる。
Bluetoothの物理レイヤには、2.4GHz周波数帯域を用いる周波数ホッピング型のスペクトラム拡散方式が採用される。
上記したように、SD IOカード2はホスト機器1からの指示に基づいて、SDインタフェース11を経由してL2CAP、RFCOMMを含むFATモードとして起動する場合と、HCI以下のレイヤがアクティブとなるTHINモードとして起動する場合がある。
上記したように、SD IOカード2はホスト機器1からの指示に基づいて、SDインタフェース11を経由してL2CAP、RFCOMMを含むFATモードとして起動する場合と、HCI以下のレイヤがアクティブとなるTHINモードとして起動する場合がある。
図5は、THINモードにおける動作状態を模式的に示す図である。THINモードにおいてはTHIN制御部12bが起動され、(Link Controller)、(Link Manager)、(HCI)、および、(THIN I/F)に係わる処理がSD IOカード2において実行される。
図6は、図5の状態におけるSD IOカード2の処理手順を示すフローチャートである。図6において、SD IOカード2がTHINモードで起動されると(ステップS11)、THIN制御部12bが起動される(ステップS12)。THIN制御部12bは、Bluetoothのリンクコネクションの存在の有無、SD I/F11を経由してホスト機器1から送信されるデータの有無、および、内部タイマの有無などの状態を管理する。
一方、判定処理部12eは起動されたTHIN制御部12bの状態をモニタしてアイドル状態に移行することを待ち受ける(ステップS13)。すなわち、判定処理部12eはTHIN制御部12bの状態をモニタして、CPU12aを省電力モードにすることが可能であると判定した場合(ステップS13でYes)には、その旨を電力制御部10に通知する(ステップS14)。
これを受けて、電力制御部10はCPU12aのクロックを通常動作時よりも低下させ、CPU12aを省電力モードに移行させる(ステップS15)。こののち、ホスト機器1からのデータをSD I/F11を介して受信したなどのイベントが発生すると(ステップS16)、電力制御部10はただちにCPU12aのクロック周波数を通常値に戻し、CPU12aを再起動する(ステップS17)。
図7は、FATモードにおける動作状態を模式的に示す図である。FATモードにおいてはTHIN制御部12bとFAT制御部12cとが起動され、(Link Controler)、(Link Manager)、(HCI)に加え、上位レイヤの(HCI)、(L2CAP)、(RFCOMM)、(SDP)、および、(FAT I/F)に係わる処理がSD IOカード2において実行される。
図8は、図7の状態におけるSD IOカード2の処理手順を示すフローチャートである。図8において、SD IOカード2がFATモードで起動されると(ステップS21)、THIN制御部12bに加えてFAT制御部12cも起動される(ステップS22,S25)。この状態からTHIN制御部12bがアイドル状態に移行したことが判定処理部12eにより判定されると(ステップS23)、判定処理部12eはその旨を電力制御部10に通知する(ステップS24)。
一方、FAT制御部12cは、RFCOMMの状態およびL2CAP状態をモニタするとともに、ホスト機器1との間での論理コネクションの有無などの情報を管理する。判定処理部12eはFAT制御部12cの状態をモニタして、FAT制御部12cがアイドル状態に移行することを待ち受ける(ステップS26)。すなわち、判定処理部12eはFAT制御部12cの状態をモニタして、CPU12aを省電力モードにすることが可能であると判定した場合(ステップS26でYes)には、その旨を電力制御部10に通知する(ステップS27)。
電力制御部10は、判定処理部12eからTHIN制御部12bとFAT制御部12cとがともにアイドル状態であるとの通知を受けた場合に(ステップS28)、両制御部12b,12cを省電力モードに移行させることが可能であると結論づける。これにより電力制御部10は、CPU12aのクロックを通常動作時よりも低下させ、CPU12aを省電力モードに移行させる(ステップS29)。こののち、ホスト機器1からのデータをSD I/F11を介して受信したなどのイベントが発生すると(ステップS30)、電力制御部10はただちにCPU12aのクロック周波数を通常値に戻し、CPU12aを再起動する(ステップS31)。
以上のように本実施例では、SD IOカードfor Bluetooth仕様に係わる下位プロトコルスタックに係る処理を実施するTHIN制御部12bと、上位プロトコルスタックに係る処理を実施するFAT制御部12cとを設ける。また、判定処理部12eによりTHIN制御部12bおよびFAT制御部12cの動作を個別にモニタする。THINモードにおいてTHIN制御部12bがアイドルとなった場合にはCPU12aを省電力モードに移行させる。またFATモードにおいて、THIN制御部12bとFAT制御部12cとがいずれもアイドル状態になった場合にのみ、CPU12aを省電力モードに移行させるようにしている。
すなわち、SD IOカード2において自己の起動モードがTHINモードおよびFATモードのいずれであるかを認識し、その結果に応じてTHIN制御部12bの動作状態、およびFAT制御部12cの動作状態をモニタする。特にFATモードにおいては、THIN制御部12bとFAT制御部12cとが共にアイドルとなった場合にのみ、CPU12aを省電力モードに移行させるようにしている。従ってTHINモード、およびFATモードのいずれの動作モードにおいても電力消費を最適に制御することができるようになり、これによりホスト機器1の電力消費を低減することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1…ホスト機器、2…SD IOカード、3…操作部、4…表示部、5…制御部、6,11…SDインタフェース(I/F)、7…電源、8,15…ROM、9,16…RAM、10…電力制御部、12…制御部、12a…CPU、12b…THIN制御部、12c…FAT制御部、12d…モード切替部、12e…判定処理部、14…アンテナ
Claims (5)
- ホスト装置に装着可能なインタフェースを有し、シリアルポート通信のエミュレーションを行う適合プロトコルを含む上位プロトコルスタックとこの上位プロトコルスタックよりも物理レイヤに近い下位プロトコルスタックとが策定された通信規格に準拠するカード型無線通信装置において、
前記ホスト装置から電力を供給されて動作するプロセッサと、
前記下位プロトコルスタックに係わる処理を前記プロセッサに実行させる第1制御手段と、
前記上位プロトコルスタックに係わる処理を前記プロセッサに実行させる第2制御手段と、
前記上位プロトコルスタックを実装するホスト装置に装着された場合に対応する第1モードにおいては前記第1制御手段を起動して当該第1のモードによる無線通信環境を前記ホスト装置と外部装置との間に形成し、前記上位プロトコルスタックを実装しないホスト装置に装着された場合に対応する第2モードにおいては前記第1および第2制御手段を起動して当該第2モードによる無線通信環境を前記ホスト装置と前記外部装置との間に形成するモード切り替え手段と、
前記第1制御手段の動作状態がアイドルであるか否か、および、前記第2制御手段の動作状態がアイドルであるか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により前記第1モードにおいて前記第1制御手段がアイドル状態であると判定された場合、および、当該判定手段により前記第2モードにおいて前記第1および第2制御手段がアイドル状態であると判定された場合のいずれかの場合に、前記プロセッサを省電力モードに移行させる電力制御手段とを具備することを特徴とするカード型無線通信装置。 - 前記通信規格は、前記物理レイヤに2.4GHz周波数帯域を用いる周波数ホッピング型スペクトラム拡散方式を採用する規格であることを特徴とする請求項1に記載のカード型無線通信装置。
- ホスト装置に装着可能なインタフェースと当該ホスト装置から電力を供給されて動作するプロセッサとを有し、シリアルポート通信のエミュレーションを行う適合プロトコルを含む上位プロトコルスタックとこの上位プロトコルスタックよりも物理レイヤに近い下位プロトコルスタックとが策定された通信規格に準拠するカード型無線通信装置の電力制御方法であって、
前記上位プロトコルスタックを実装するホスト装置に装着された場合に対応する第1モードにおいて、前記下位プロトコルスタックに係わる処理の実行を前記プロセッサに起動させる第1起動ステップと、
この第1起動ステップののち前記下位プロトコルスタックに係わる処理がアイドルであるか否かを判定する第1判定ステップと、
この第1判定ステップにおいて前記下位プロトコルスタックに係わる処理がアイドルであると判定された場合に、前記プロセッサを省電力モードに移行させる移行ステップとを具備することを特徴とするカード型無線通信装置の電力制御方法。 - さらに、前記上位プロトコルスタックを実装しないホスト装置に装着された場合に対応する第2モードにおいて、前記下位プロトコルスタックに係わる処理の実行と前記上位プロトコルスタックに係わる処理の実行とを前記プロセッサに起動させる第2起動ステップと、
この第2起動ステップののち前記下位プロトコルスタックに係わる処理がアイドルであるか否かと、前記上位プロトコルスタックに係わる処理がアイドルであるか否かとを判定する第2判定ステップとを具備し、
前記移行ステップは、前記第2判定ステップにおいて前記下位プロトコルスタックに係わる処理と、前記上位プロトコルスタックに係わる処理とが共にアイドルであると判定された場合に、前記プロセッサを省電力モードに移行させるステップであることを特徴とする請求項3に記載のカード型無線通信装置の電力制御方法。 - 前記通信規格は、前記物理レイヤに2.4GHz周波数帯域を用いる周波数ホッピング型スペクトラム拡散方式を採用する規格であることを特徴とする請求項3に記載のカード型無線通信装置の電力制御方法。
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