JP2005077814A - 照明装置及び投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型、軽量、長寿命で、高輝度の照明装置と、設計自由度の高い投射型表示装置を提供する。
【解決手段】波長の異なる光を出射する複数の光源と、前記複数の光源の波長に応じて選択的に反射又は透過して合成光を出射する波長合成手段と、前記合成光のうち、一方の偏光光は透過し、他方の偏光光を反射する偏光分離手段を有し、前記偏光分離手段により反射され前記波長合成手段を通過した偏光光を、再度前記偏光分離手段に向けて反射する反射手段、とを有していることを特徴とする照明装置であり、前記照明装置を備え、前記照明装置から出射された光束を表示情報に基づいて変調する空間光変調素子と、前記空間光変調素子により変調された光束を投射面上に投射する投射光学系、とを有していることを特徴とする投射型表示装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネルその他の空間光変調素子を照明するための照明装置、並びに、これら空間光変調装置及び照明装置を用いた投射型表示装置に関する。
従来の投射型表示装置では、光源として古くはハロゲンランプが用いられたが、近年は放電型のランプ、即ちメタルハライドランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ(UHP)等が多く用いられている。
放電型のランプは高輝度高効率であるが、高圧の電源回路を必要とするので大型で重く、プロジェクタの小型軽量化の妨げとなっていた。また、ハロゲンランプよりは長寿命とはいえ依然寿命は2000時間から5000時間と短く、また高速の点灯、消灯、変調等はほぼ不可能であり、特に立ち上げには数分という長い時間を要していた。
そこで最近、新しい光源として半導体を用いた光源が注目されている。中でもLEDの改良はめざましく、表示用の小出力の製品はもとより、照明用途に耐え得る大出力の製品が開発されつつある。LEDの特長として、超小型、超軽量、長寿命である点が挙げられ、また駆動電流の制御によって、高速の点灯・消灯、出射光量の調整による変調が容易に可能である。このため、投射型表示装置、特に小型・携帯用投射型表示装置の光源として期待が高まっている。
しかしながら、現在のところLEDを光源とする投射型表示装置において、画面の十分な輝度を得るのは難しい。なぜなら、LEDは効率の点でまだUHPの1/2〜1/3程度であり、定格いっぱいの電流を注入しても得られる光量が小さいからである。めざましい技術革新により年々着実に向上しつつあり、数年後には現在のUHP並みのレベルに達する可能性もある。尚光量を稼ぐのに複数のLEDを面状に並べてアレイ化する方法があるが、これは発光点が大きくなることにより光学系としての照明効率の低下を招くので、あまり大きな効果は得られない。
さて、LED光源を利用した投射型表示装置の利点は、前記の通り小型に構成できる点である。一方投射型表示装置の市場価格の低下も進んでおり、ローコスト化が可能な構成が求められている。一方、LED光源を利用した投射型表示装置においては、空間光変調器として、小型の光学系を構成しやすく駆動技術も普及している点で液晶パネルを用いる場合が多いと考えられる。しかしながら、液晶パネルでは一方向の偏光しか利用できない。即ち単純には、利用されない他方の偏光成分は捨てられてしまうため、効率は50%以下となってしまうといった問題点があった。
そこで、従来の液晶パネルを利用した投射型表示装置では、一方向に偏光を揃える「偏光変換」なる技術が用いられているが、投射型表示装置の光学系では照度むらを解消するため、光量分布を均一にするデバイスであるインテグレータの挿入が不可欠である。光を揃える偏光変換技術と光を混ぜるインテグレーション技術はある面で相反する概念であるが、投射型表示装置の光学系においてはこれらをトータルして高い効率を得なければならない為、常に同時に考えなければならない。
インテグレータとしては、代表的に2種類がある。それはフライアイレンズ方式とロッドレンズ方式である。
フライアイレンズ方式における偏光変換では、特許文献1及び特許文献2に見られる様に、2枚のフライアイレンズの間に偏光変換素子を挿入することにより高い効率とすることが可能で、一般に50%×1.7倍程度という高い効率を得ることができる。しかし、フライアイレンズは高価かつ大型であり、LED光源を利用した照明装置及び投射型表示装置をローコストに構成し、同時に小型化することが難しいといった問題点があった。
また、特許文献3で示すようなロッドレンズ方式においても、十分なインテグレーション効果を得るためには、一般に数十mm程度といった長さのロッドレンズが必要となり、これは小型化を阻害するばかりか長軸のレイアウトとなり、投射型表示装置を設計する際の設計の自由度を低下させるといった問題点があった。
特開H06265823 特開H06289387 特開平9−160034
解決しようとする問題点は、小型、軽量、長寿命、ローコストで、かつ高輝度の照明装置が得られないこと、及び設計の自由度が高い投射型表示装置が得られないことである。
本発明の照明装置は、波長の異なる光を出射する複数の光源と、前記複数の光源の波長に応じて選択的に反射又は透過して合成光を出射する波長合成手段と、前記合成光のうち、一方の偏光光は透過し、他方の偏光光を反射する偏光分離手段を有し、前記偏光分離手段により反射され前記波長合成手段を通過した偏光光を、再度前記偏光分離手段に向けて反射する反射手段、とを有することを特徴とする。
また、前記反射手段は、前記複数の光源より出射された波長の異なる光束を、前記波長合成手段に入光させる開口部、を有することが望ましい。
また、前記反射手段と前記波長合成手段との間に、偏光状態を変更する波長板を有しており、さらに、前記波長板は前記複数の光源の、各波長のλ/4に相当する厚さの層とすることが望ましい。
また、前記複数の光源は、それぞれ緑色光、赤色光、青色光を出射し、前記波長合成手段は、青色光以下の長さの波長光を反射するダイクロイック膜と、赤色光以上の長さの波長光を反射するダイクロイック膜をX状に設けた略立方体の形状を有しており、前記合成光が出射する第1面と、前記第1面と対向し前記緑色光が入射する第2面と、前記赤色光が入射する第3面と、前記第3面と対向し前記青色光が入射する第4面を有することが望ましい。
本発明の投射型表示装置は、前述の照明装置と、前記照明装置から出射された光束を表示情報に基づいて変調する空間光変調素子と、前記空間光変調素子により変調された光束を投射面上に投射する投射光学系、とを有することを特徴とし、さらに前記照明装置と、前記空間光変調素子との間に平行化レンズを有していることが望ましい。
また、前記複数の光源は、それぞれ赤色光、緑色光、青色光を時分割で順次出射し、前記空間光変調素子は各色光の出射のタイミングに同期させて各色の表示情報に基づき各画素をオン/オフする、ことが望ましい。
また、前記複数の光源はそれぞれ赤色光、緑色光、青色光を連続的に出射し、前記空間光変調素子は画素毎に波長を選択する手段を有し、画素ごとの表示情報に基づき各画素をオン/オフし、通過波長の異なる複数画素一組で中間色表現可能な画素を成している、ことが望ましい。
本発明は、下記の効果を有する。
光源にLEDを採用することにより小型、軽量、長寿命化が図られ、入射面に開口部のある反射膜を有し、出射面に反射型の偏光分離手段を設けた波長合成手段による偏光変換機能により、高輝度の照明装置が得られ、前記の小型、軽量の照明装置を用いることにより、設計の自由度が高い投射型表示装置が得られる。
さらには波長合成手段の入射面に形成された反射膜の内面に、λ/4に相当する厚さの膜を設けて偏光変換することにより、光が偏光分離手段を通過する確率がより向上して、光の利用効率が上がり、より高輝度の照明装置が得られ、光源がLEDなので瞬時に点灯、消灯することができ、変調も容易であり、安価かつ小型化が容易な照明装置を提供できる。
かつ液晶パネルが1枚の、単板方式の投射型表示装置を構成することにより、安価で小型な投射型表示装置が提供できる。
小型、軽量、長寿命、ローコストで高輝度の照明装置を得るために、LED光源と波長合成手段並びに波長合成手段と共に実現した偏光変換技術により実現し、製品設計の自由度が高い投射型表示装置を得るために、前記照明装置を使用することと、液晶パネル1枚の単板方式の採用により実現した。
図1は本発明の照明装置及び投射型表示装置の構成説明図、図2はダイクロイックプリズムの説明図、図3は時分割での発光のタイミングチャート図である。
本発明の照明装置は、複数の光源として赤色の光を発光する赤色LED光源1R、緑色の光を発光する緑色LED光源1G、青色の光を発光する青色LED光源1Bによる3個の光源を有し、3個の光源の光出射部は、光を集光するためにLEDを封止する透明な樹脂材料を凸状に形成して集光レンズ10を形成して集光手段としている。
波長合成手段としてのダイクロイックプリズム4は、直角プリズム2の頂角を挟む面には、赤色の光を選択的に反射し他の光を透過する赤反射ダイクロイック膜3Rと、青色の光を選択的に反射し他の光を透過する青反射ダイクロイック膜3Bとを有し、前記直角プリズム2を4個貼り合わせることにより、ダイクロイック膜3がX状に形成された略立方体の形状をなしている。
ダイクロイックプリズム4は、赤色LED光源1R、緑色LED光源1G、青色LED光源1Bの光を合成して同一方向に導く波長合成手段としての機能を有し、前記ダイクロイックプリズム4の第1面である出射面6には、一方向の偏光光は透過し、他方の偏光光を反射する反射型の偏光分離手段としてのワイヤグリッドアレイ7を有する。
前記ダイクロイックプリズム4の出射面6と対向した第2面である入射面5には前記緑色LED光源1Gが配置され、第3面及び第3面と対向する第4面であるそれぞれの入射面5には前記赤色LED光源1R、青色LED光源1Bが配置されている。
前記第2面から第4面に相当するそれぞれの入射面5には、前記赤色LED光源1R、緑色LED光源1G、青色LED光源1Bより出射し、集光レンズ10により集光された光が入射する、概円形の形状を有する開口部9のある反射手段としての反射膜8が設けられ、前記反射膜8の内面、即ち反射膜8と直角プリズム2の隙間には、波長板として機能する各光源の波長のλ/4に相当する厚さの層であるλ/4膜15が設けられている。
ダイクロイックプリズム4の3方向の入射面5には、入射面5に配置した赤色LED光源1R、緑色LED光源1G、青色LED光源1B、の複数の光源から出射された波長の異なる光束が入射せしめられ、入射した赤色LED光源1Rの光束は赤反射ダイクロイック膜3Rにて直角に反射されて出射面6に至り、入射した青色LED光源1Bの光束は青反射ダイクロイック膜3Bにて直角に反射されて出射面6に至る。入射した緑色LED光源1Gの光束は、赤反射ダイクロイック膜3R、青反射ダイクロイック膜3Bを透過して出射面6に至ることにより、波長合成がなされるのである。
出射面6に到達したそれぞれの光において、一方向に振動している光は、ワイヤグリッドアレイ7を通過して液晶パネル11を照明するが、他の方向に振動している光は、ワイヤグリッドアレイ7により反射されて反射光となる。前記反射光のうち赤色の反射光は赤反射ダイクロイック膜3Rにより反射されて赤色LED光源1R側に戻り、青色の反射光はダイクロイック幕3Bにより反射されて青色LED光源1B側に戻る。緑色の反射光はダイクロイック膜3を通過して緑色LED光源1G側に戻るのである。
戻ってきた反射光のうち、開口部9に到達した反射光は開口部9を通り抜けてしまうが、開口部9以外の入射面5に到達した反射光は、λ/4膜15を通過し、反射膜8にて反射され、再度λ/4膜15を通過して再び出射面6に至るのであるが、この時、λ/4膜15を2回通過することにより光の振動方向が90度回転して、ワイヤグリッドアレイ7を通過できる振動方向となってワイヤグリッドアレイ7を通過し、空間光変調素子としての液晶パネル11を照明するのである。ワイヤグリッドアレイ7と反射膜8及びλ/4膜15の間を光が往復することにより、光の振動方向、即ち偏光方向を変える偏光変換技術により、光をより有効に利用することができると共に、光のむらをなくし、光を均一にするインテグレータとしての機能も果たすのである。
尚、より簡単な構成としてλ/4膜15を省いた構成としてもよい。この場合、ワイヤグリッドアレイ7を通過できない振動方向の光はワイヤグリッドアレイ7で反射され、前記反射膜8で再び反射され、ワイヤグリッドアレイ7と前記反射膜8の間で反射を繰り返すことになるが、ダイクロイックプリズム4の製造上のばらつきによる反射面の若干のゆがみや、ワイヤグリッドアレイ7の固定時のばらつきによる若干のゆがみ等により、反射の度に偏光面が徐々に回転してゆき、ついにはワイヤグリッドアレイ7を通過可能な振動面へと変化する。よって、λ/4膜15を省いた構成においても、同様に偏光変換の効果及び光を均一にするインテグレータとしての機能を得ることができる。
本発明の投射型表示装置は、前記で説明したダイクロイックプリズム4の出射面6側に、ワイヤグリッドアレイ7からの出射光を概平行に揃えて光を有効に利用する作用をする平行化レンズ14を有し、画素毎に旋光性をon/off可能な液晶パネル11と、前記液晶パネル11の出射光側には各画素から出射した光の偏光方向により透過又は不透過の選択を行って光スイッチングを行う偏光板12と、前記偏光板12からの出射光をスクリーンに投影する投射光学系としての投射レンズ13とを有している。
前記液晶パネル11はいわゆる白黒表示の液晶パネルであり、画素毎にカラーフィルタ等の波長を選択する手段は有していない。前記液晶パネル11によりカラー画像を得るには、制御回路16の制御により、前記赤色LED光源1R、緑色LED光源1G、青色LED光源1B、を図3で示すように順番に時分割で発光させて各色光を出射し、発光する各色光に同期させて各色の画像データに基づき各画素をオン/オフせしめてカラー画像を表示させている。即ち、赤色LED光源1Rが発光している間は、液晶パネル11には赤色用の画像データが表示され、緑色LED光源1Gが発光している間は緑色用の画像データが表示されている。このように制御回路16により、各光源を順番に時分割で発光させ、発光する光源の色と液晶パネル11に表示する画像データを同期させることにより、カラー画像を実現できるのである。
以上の構成により、小型で軽量、高輝度な照明装置が実現でき、照明装置が小型であるため表示装置の構成が容易で設計に対する負担が小さい、すなわち設計自由度が高く、小型で軽量、明るい投射型表示装置が実現できるのである。
図1において、前記液晶パネル11が波長を選択する手段としてカラーフィルタ17を有する投射型表示装置の場合について説明する。図4はカラーフィルタの構成を示す図である。
画素ごとの波長選択手段としてのカラーフィルタ17は染料等で着色され、図4で示すように、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタ17が順番に整列した配置となっている。人間の目に対して色の混色性の向上を図るため、上下左右で隣り合う画素には同じ色がこないように配置されている。前記液晶パネル11に表示する画像データは、カラーフィルタ17の色に対応した色のデータが表示されるよう、画素毎に制御回路16により制御されている。
前記赤色LED光源1R、緑色LED光源1G、青色LED光源1B、は連続して点灯せしめられて各色光を出射し、前記液晶パネル11を照明する。各LED光源が発光する光の量は、必要とするホワイトバランス又は色温度になるように、制御回路16により各LED光源に流入する電流の量を制御している。以上の構成により、カラーフィルタ17による液晶パネルを用いても、本発明の小型で軽量、高輝度な照明装置を用いることにより、設計自由度が高く、小型で軽量、明るい投射型表示装置が実現できるのである。
図5は独立した集光レンズの説明図である。
実施例1においては、3個の光源の光出射部は、集光手段としてLEDを封止する透明な樹脂材料を凸状に形成して集光レンズ10を形成していたが、図5で示すように、集光レンズ10を独立して配置しても良い。
1個のLED光源内に、輝度を大きくするために複数個のLEDを使用する場合、又は1色の光源を得るのに複数個のLED光源を使用する場合などは、LEDを配置した面積が大きくなることにより点光源とはみなせなくなり、LEDを封止する透明材料の形状を凸状に形成しても効率よく集光できない。そこで集光レンズ10を独立して配置することにより、広い面積の光源からの光を効率よく集光して、ダイクロイックプリズム4の開口部9に光を効率よく導くことができるのである。
図6は直管状インテグレータの実施例図、図7はテーパー状インテグレータの実施例図、図8は逆テーパー状インテグレータの実施例図、図9はプリズム一体インテグレータの実施例図である。
実施例1で説明したように、前記ダイクロイックプリズム4は光を均一にするインテグレータとしての機能も合わせ持つが、光をより均一にする目的で、3個のLED光源とダイクロイックプリズム4の間にインテグレータ18を挿入してもよい。
図6の例は、直管状のインテグレータ18により、光の均一性が高まり、むら等が改善されるのである。図7の例は、LED光源からダイクロイックプリズム4に向けて、先が絞り込まれたテーパー状のインテグレータ18により、より効率よくLEDの出射光を集めることができるのである。図8の例は逆テーパー状のインテグレータ18により、光線を平行化してダイクロイックプリズム4に入射するものである。図9の例は、ダイクロイックプリズム4を構成する直角プリズム2とインテグレータ18を一体化したものであり、プラスチックの射出成形等で作ることができ、量産性がよくなるのである。
図10はレンズ併用インテグレータの実施例図、図11はレンズ兼用インテグレータの実施例図である。
実施例3で説明した集光レンズ10と、実施例4で説明したインテグレータ18とを併用して構成してもよい。図10の例は、直管状のインテグレータ18とダイクロイックプリズム4の間に集光レンズ10を配置した例であり、直管状のインテグレータ18により均一化された光を、集光レンズ10により開口部9に集光してダイクロイックプリズム4に入射することにより開口部9を小さくでき、反射膜8の面積を広くすることができる。これにより、光の利用効率が向上すると共にインテグレータ18の機能により、光の均一性が高まり、むら等も改善されるのである。
図12は2色発光型LED光源の発光特性図である。
LEDが発光して得られる光の波長は比較的短波長である。赤色光、緑色光、青色光の3色の光束を混合して得られるカラー画像の色表現範囲は、短波長の光の合成でも理論的には可能であるが、実際のカラー画像では色表現能力に物足りなさを感じる場合がある。そのような課題に対しては、波長の異なるLEDを複数個使用することにより色の表現力を向上させることができるのである。
図12で示すように、赤色の領域で波長の異なるLEDを2種類、緑色の領域で波長の異なるLEDを2種類、青色の領域で波長の異なるLEDを2種類使用し、同じ色の領域でも、濃い色と薄い色の光の発光量を制御することにより、合成されたカラー画像の色の表現力を向上させることができるのである。必要なカラー画像の表現力により、LEDを2種類以上の数種類使用、又は使用するLEDの種類毎の使用個数を異ならせても良い。
また、照明装置としての出力、あるいは投射型表示装置としての輝度を稼ぐ必要に迫られた場合、単純に各色のLED光源を複数個にすれば、Etendue(集光面積と立体角の積)は増大するもののそれなりの効果が得られる。尚、この様に複数個のLED光源を前記ダイクロイックプリズム4の入射面5に配置する場合、複数個のLED光源の出射光をより多く呑込める様、前記反射膜8の前記開口部9を広げてもよいが、より好ましくはLED光源の数に応じて開口部9を複数個としてもよい。その場合、より前記ダイクロイックプリズム4に対するLED光源のレイアウトや固定方法等が容易になる。また、前記反射膜8における損失は主に前記開口部9からの漏れ光によるが、これを小さく抑える点でも効果がある。
図13はプリズムに角度をつけた実施例図である。
前記ワイヤグリッドアレイ7、前記反射膜8、及び前記ダイクロイック膜3での繰り返し反射において、ダイクロイックプリズム4の製造上のばらつきによる反射面の若干のゆがみや、ワイヤグリッドアレイ7の固定時のばらつきによる若干のゆがみ、等がなければ最も効率よくダイクロイックプリズム4の出射面6より光を取出すことが可能である。しかし、これを製造上実現するのは難しい。そこで、逆に積極的に前記ダイクロイックプリズム4の入射面5を台形状に角度を付けても良い。ワイヤグリッドアレイ7により反射された光は反射膜8で反射されるが、角度が付いた入射面5に形成された反射膜8にて反射されることにより光線の反射角度が増大し、ワイヤグリッドアレイ7と反射膜8の間を往復する回数が増加して、偏光変換される確率が高まり、より光の利用効率を向上することができる。同時にワイヤグリッドアレイ7と反射膜8の間を往復する回数が増加することにより高いインテグレーション効果が得られ、照明光の均一性がさらに改善される。
図14は反射面を散乱面とした実施例図である。
実施例7と同様に、ダイクロイックプリズム4の入射面5に設けた反射膜8による偏光変換をより効率よく実施するため、反射膜8を設けた面を梨地状の散乱面としても良い。光を散乱面にて反射することにより、光の反射方向が散乱され、ワイヤグリッドアレイ7と反射膜8の間を往復する回数が増加して、偏光変換される確立が高まり、より効率よく光を利用することができる。また実施例7と同様により高いインテグレーション効果が得られ、照明光の均一性がさらに改善される。
複数の光源からの光を合成する、ダイクロイックプリズム等の波長合成手段を用いた照明装置に応用が可能であり、波長の異なる光を合成することが必要な用途に摘要できる。
照明装置及び投射型表示装置の構成説明図。 ダイクロイックプリズムの説明図。 時分割での発光のタイミングチャート図。 カラーフィルタの構成を示す図。 独立した集光レンズの説明図。 直管状インテグレータの実施例図。 テーパー状インテグレータの実施例図。 逆テーパー状インテグレータの実施例図。 プリズム一体インテグレータの実施例図。 レンズ併用インテグレータの実施例図。 レンズ兼用インテグレータの実施例図。 2色発光型LED光源の発光特性図。 プリズムに角度をつけた実施例図。 反射面を散乱面とした実施例図。
符号の説明
1R 赤色LED光源
1G 緑色LED光源
1B 青色LED光源
2 直角プリズム
3 ダイクロイク膜
3R 赤反射ダイクロイック膜
3B 青反射ダイクロイック膜
4 ダイクロイックプリズム
5 入射面
6 出射面
7 ワイヤグリッドアレイ
8 反射膜
9 開口部
10 集光レンズ
11 液晶パネル
12 偏光板
13 投射レンズ
14 平行化レンズ
15 λ/4膜
16 制御回路
17 カラーフィルタ
18 インテグレータ

Claims (10)

  1. 波長の異なる光を出射する複数の光源と、前記複数の光源の波長に応じて選択的に反射又は透過して合成光を出射する波長合成手段と、前記合成光のうち、一方の偏光光は透過し、他方の偏光光を反射する偏光分離手段を有し、前記偏光分離手段により反射され前記波長合成手段を通過した偏光光を、再度前記偏光分離手段に向けて反射する反射手段、とを有することを特徴とする照明装置。
  2. 前記反射手段は、前記複数の光源より出射された波長の異なる光束を、前記波長合成手段に入光させる開口部、を有することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記反射手段と前記波長合成手段との間に、偏光状態を変更する波長板を有する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明装置。
  4. 前記波長板は、前記複数の光源の、各波長のλ/4に相当する厚さの層とした、ことを特徴とする請求項3記載の照明装置。
  5. 前記複数の光源は、それぞれ緑色光、赤色光、青色光を出射し、前記波長合成手段は、青色光以下の長さの波長光を反射するダイクロイック膜と、赤色光以上の長さの波長光を反射するダイクロイック膜をX状に設けた略立方体の形状を有しており、前記合成光が出射する第1面と、前記第1面と対向し前記緑色光が入射する第2面と、前記赤色光が入射する第3面と、前記第3面と対向し前記青色光が入射する第4面を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明装置。
  6. 前記複数の光源より出射された波長の異なる光束を集光して前記開口部に入射させる集光手段を有する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明装置。
  7. 請求項1〜6いずれかに記載の照明装置と、前記照明装置から出射された光束を表示情報に基づいて変調する空間光変調素子と、前記空間光変調素子により変調された光束を投射面上に投射する投射光学系、とを有することを特徴とする投射型表示装置。
  8. 前記照明装置と、前記空間光変調素子との間に平行化レンズを有している、ことを特徴とする請求項7記載の投射型表示装置。
  9. 前記複数の光源は、それぞれ赤色光、緑色光、青色光を時分割で順次出射し、前記空間光変調素子は各色光の出射のタイミングに同期させて各色の表示情報に基づき各画素をオン/オフする、ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の投射型表示装置。
  10. 前記複数の光源はそれぞれ赤色光、緑色光、青色光を連続的に出射し、前記空間光変調素子は画素毎に波長を選択する手段を有し、画素ごとの表示情報に基づき各画素をオン/オフし、通過波長の異なる複数画素一組で中間色表現可能な画素を成している、ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の投射型表示装置。
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JP2012155342A (ja) * 2005-02-09 2012-08-16 Wavien Inc 多数の光源のエテンデュー効率のよい合波
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