JP2005077175A - 方位検知方法およびシステム、送信機および受信機、並びに、位置検出方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】周囲環境によらず,市街地や建物内でも方位検知を可能とする。
【解決手段】第1の場所Aから所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号PN1,PN2,PN3,PN4をそれぞれ異なる方位に送信する第1のステップと、第1の場所から離れた第2の場所Xで拡散無線信号を受信する第2のステップと、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する第3のステップと、逆拡散処理の結果に基づき第1の場所Aと第2の場所Xとの方位関係を検知する第4のステップとを備える。
【選択図】 図6
【解決手段】第1の場所Aから所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号PN1,PN2,PN3,PN4をそれぞれ異なる方位に送信する第1のステップと、第1の場所から離れた第2の場所Xで拡散無線信号を受信する第2のステップと、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する第3のステップと、逆拡散処理の結果に基づき第1の場所Aと第2の場所Xとの方位関係を検知する第4のステップとを備える。
【選択図】 図6
Description
本発明は、方向検知および位置検出を行う方法およびシステムに関し、特に、スペクトラム拡散技術を用いて方向検知および位置検出を行う方法およびシステムに関するものである。
従来の方位検知装置の一つに超短波全方向式無線標識施設(VHF Omni-directional radio Range:VOR)がある。VORとは、108MHzから118MHzの電波を利用し、全方位からVOR局からみた移動局の方位を決めることが可能な航法援助施設である(例えば、非特許文献1参照)。VOR局からは、全方位に同じ位相の30Hz基準位相信号を振幅変調で送信し、方位によって位相が変化する30Hz可変位相信号を周波数変調で送信する。移動局では、受信された両信号の位相差により、VOR局からみた自分の方位を決める。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
国土交通省の航空関係ホームページ <URL:http://www.mlit.go.jp/koku/koku.html>
国土交通省の航空関係ホームページ <URL:http://www.mlit.go.jp/koku/koku.html>
しかしながら、従来技術であるVORでは、周囲の建築物や樹木・地形の影響により信号対雑音の電力比(S/N)が低くなると、受信信号に基づく方位検知が不可能になる。このように、従来の方位検知装置には、周囲環境に影響を受けやすく、市街地や建物内では方位検知できないという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、周囲環境によらず方位検知を可能とし、方位検知および位置検出の屋内利用等の利便拡大に寄与することを目的とする。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、周囲環境によらず方位検知を可能とし、方位検知および位置検出の屋内利用等の利便拡大に寄与することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明に係る方位検知方法は、第1の場所から所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する第1のステップと、第1の場所から離れた第2の場所で拡散無線信号を受信する第2のステップと、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する第3のステップと、逆拡散処理の結果に基づき第1の場所と第2の場所との方位関係を検知する第4のステップとを備えたことを特徴とする。
ここで、第1のステップでは、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、第3のステップでは、前記複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、第4のステップでは、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
また、第1のステップでは、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、第4のステップでは、逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
ここで、第1のステップでは、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、第3のステップでは、前記複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、第4のステップでは、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
また、第1のステップでは、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、第4のステップでは、逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
また、本発明に係る方位検知システムは、所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信機と、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する受信機と、逆拡散処理の結果に基づき送信機と受信機との方位関係を検知する方位検知器とを備えたことを特徴とする。
ここで、送信機は、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、受信機は、前記複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、方位検知器は、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
また、送信機は、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、方位検知器は、逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
ここで、送信機は、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、受信機は、前記複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、方位検知器は、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
また、送信機は、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、方位検知器は、逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき方位関係を検知するようにしてもよい。
また、本発明に係る送信機は、所定周波数のキャリア信号を生成するキャリア信号生成部と、拡散符号を生成する送信側拡散符号発生部と、拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理し複数種類の拡散無線信号を生成する拡散処理部と、複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信アンテナと、この送信アンテナの送信方位を変更する送信方位変更部と、複数種類の拡散無線信号と送信アンテナの送信方位との関係を示すデータを記憶する記憶部と、この記憶部に記憶されているデータに基づき送信方位変更部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
ここで、キャリア信号生成部は、複数の拡散符号を生成し、拡散処理部は、複数の拡散符号を用いて複数種類の拡散無線信号を生成し、制御部は、送信側拡散符号発生部および送信方位変更部を制御するようにしてもよい。
また、拡散処理部は、同じ拡散符号を用いて互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を生成するようにしてもよい。
ここで、キャリア信号生成部は、複数の拡散符号を生成し、拡散処理部は、複数の拡散符号を用いて複数種類の拡散無線信号を生成し、制御部は、送信側拡散符号発生部および送信方位変更部を制御するようにしてもよい。
また、拡散処理部は、同じ拡散符号を用いて互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を生成するようにしてもよい。
また、本発明に係る受信機は、拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して生成された拡散無線信号を受信する受信アンテナと、複数の拡散符号を生成する受信側拡散符号発生部と、前記複数の拡散符号を用いて、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する逆拡散処理部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る位置検出方法は、上述した方位検知方法を用いて、複数の位置が既知の場所からの、位置が未知の場所の方位を検知することにより、位置が未知の場所の位置を検出することを特徴とする。
ここで、第1の場所が、位置が既知の場所であり、第2の場所が、位置が未知の場所であってもよい。または、第1の場所が、位置が未知の場所であり、第2の場所が、位置が既知の場所であってよい。
ここで、第1の場所が、位置が既知の場所であり、第2の場所が、位置が未知の場所であってもよい。または、第1の場所が、位置が未知の場所であり、第2の場所が、位置が既知の場所であってよい。
また、本発明に係る位置検出システムは、所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する複数の送信機と、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する受信機と、逆拡散処理の結果に基づき送信機を基準にした受信機の方位を検知することにより、送信機を基準にした受信機の位置を検出する位置検出器とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る位置検出システムは、所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信機と、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する複数の受信機と、逆拡散処理の結果に基づき受信機を基準にした送信機の方位を検知することにより、受信機を基準にした送信機の位置を検出する位置検出器とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る位置検出システムは、所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信機と、受信された拡散無線信号を逆拡散処理する複数の受信機と、逆拡散処理の結果に基づき受信機を基準にした送信機の方位を検知することにより、受信機を基準にした送信機の位置を検出する位置検出器とを備えたことを特徴とする。
これらの位置検出システムにおいて、送信機は、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、受信機は、複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、位置検出器は、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき方位を検知するようにしてもよい。
また、送信機は、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、位置検出器は、逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき方位を検知するようにしてもよい。
また、送信機は、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、位置検出器は、逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき方位を検知するようにしてもよい。
本発明では、所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号を第1の場所にある送信機からそれぞれ異なる方位に送信し、第2の場所にある受信機で受信された拡散無線信号を逆拡散処理し、その結果に基づき第1の場所と第2の場所との方位関係を検知する。このように、スペクトラム拡散技術を用いて送信信号を広帯域化することにより、S/Nが低い環境下でも受信信号に基づく方位検知が可能になる。よって、周囲環境によらない方位検知が可能になり、屋内における方位検知を実現できる。
また、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、受信された拡散無線信号の逆拡散処理により得られたデータの極性を方位関係の検知に用いることにより、方位検知に必要な拡散符号の数および所要時間を低減できる。
また、本発明では、上述した方法による方位検知の結果を用いて、位置が未知の場所の位置を検出する。これにより、周囲環境によらない位置検出が可能になり、屋内における位置検出を実現できる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る方位検知システムは、所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の直接拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信機と、受信された直接拡散無線信号を逆拡散処理し、その結果に基づき送信機からみた方位を検知する受信機とから構成されている。ここで、直接拡散無線信号とは、キャリア信号をより高い周波数帯域へ周波数変換することなく、そのまま拡散処理して得られた信号をいう。
本発明の第1の実施の形態に係る方位検知システムは、所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の直接拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信機と、受信された直接拡散無線信号を逆拡散処理し、その結果に基づき送信機からみた方位を検知する受信機とから構成されている。ここで、直接拡散無線信号とは、キャリア信号をより高い周波数帯域へ周波数変換することなく、そのまま拡散処理して得られた信号をいう。
まず、図1〜図3を参照し、送信機の構成について説明する。
図1に示すように、送信機1は、キャリア信号生成部11と、拡散処理部12と、電力増幅器(以下、PAという)13a,13bと、バンドパスフィルタ(以下、BPFという)14a,14bと、アンテナ15a,15bと、記憶部19と、制御部20とを有している。
図1に示すように、送信機1は、キャリア信号生成部11と、拡散処理部12と、電力増幅器(以下、PAという)13a,13bと、バンドパスフィルタ(以下、BPFという)14a,14bと、アンテナ15a,15bと、記憶部19と、制御部20とを有している。
ここで、キャリア信号生成部11は、所定の無線周波数のキャリア信号を生成する発振器で構成されている。
拡散処理部12は、キャリア信号生成部11から入力されるキャリア信号に対し、同じ拡散符号を用いて拡散処理を行って、互いに極性が異なる2つの直接拡散無線信号を生成し、それぞれPA13a,13bへ出力する回路部であり、例えば拡散符号発生回路12aおよびスイッチ12bから構成される。
拡散処理部12は、キャリア信号生成部11から入力されるキャリア信号に対し、同じ拡散符号を用いて拡散処理を行って、互いに極性が異なる2つの直接拡散無線信号を生成し、それぞれPA13a,13bへ出力する回路部であり、例えば拡散符号発生回路12aおよびスイッチ12bから構成される。
拡散符号発生回路12aは、疑似ランダム信号からなる拡散符号PNを複数生成可能であり、制御部20から入力される拡散符号指定信号によって指定された拡散符号PNをスイッチ12bへ出力する。拡散符号PNは、「1」と「−1」とからなる符号列である。
スイッチ12bは、拡散符号発生回路12aから入力される拡散符号PNに基づき、キャリア信号生成部11から入力されるキャリア信号をPA13aまたはPA13bに切り替えて出力する。例えば、拡散符号PNの値が「1」のときにはPA13aへ出力し、「−1」のときにはPA13bへ出力する。この結果、PA13aへはデータ1を表す信号が出力され、PA13bへはデータ−1を表す信号が出力され、それぞれの信号は図2(A),(B)に示すように極性が互いに異なる。この処理により、キャリア信号に不連続な部分ができ、周波数スペクトルが拡散し広帯域化される。よって、PA13a,13bへ出力される信号を、直接拡散無線信号と呼ぶ。
スイッチ12bは、拡散符号発生回路12aから入力される拡散符号PNに基づき、キャリア信号生成部11から入力されるキャリア信号をPA13aまたはPA13bに切り替えて出力する。例えば、拡散符号PNの値が「1」のときにはPA13aへ出力し、「−1」のときにはPA13bへ出力する。この結果、PA13aへはデータ1を表す信号が出力され、PA13bへはデータ−1を表す信号が出力され、それぞれの信号は図2(A),(B)に示すように極性が互いに異なる。この処理により、キャリア信号に不連続な部分ができ、周波数スペクトルが拡散し広帯域化される。よって、PA13a,13bへ出力される信号を、直接拡散無線信号と呼ぶ。
PA13a,13bは、拡散処理部12から入力される直接拡散無線信号を増幅し、それぞれBPF14a,14bを介してアンテナ15a,15bへ出力する増幅器である。
BPF14a,14bは、直接拡散無線信号の周波数帯域を通過させるフィルタである。
BPF14a,14bは、直接拡散無線信号の周波数帯域を通過させるフィルタである。
アンテナ15a,15bは、送信方位が互いに異なる送信アンテナを構成する。例えば、図3に示すように、反射板17によって仕切られた基台16上のそれぞれの側に配置されたアンテナ15a,15bが用いられる。このような構成にすることにより、データ1またはデータ−1を表す互いに極性が異なる2つの直接拡散無線信号が、それぞれアンテナ15a,15bから180度異なる方位に同時に送信される。また、アンテナ15a,15bが配置される基台16は、駆動部18により回転自在に構成されている。基台16を回転させることにより、アンテナ15a,15bの送信方位を変更できるので、基台16の駆動部18は送信方位変更部として作用する。駆動部18による基台16の回転角度は、制御部20から入力される回転制御信号によって制御される。送信アンテナの構成例は上述したものに限られるものではなく、例えば、複数の放射素子に給電される信号の位相や電力を制御することにより、互いに反対の方向に送信を行うように構成されたアダプティブアレイアンテナを用いてもよい。
記憶部19は、アンテナ15a,15bから送信される直接拡散無線信号の種類と、アンテナ15a,15bの送信方位との関係を示すテーブルを記憶している。直接拡散無線信号は、拡散処理に用いられた拡散符号PNの種類と、信号の極性(データ1またはデータ−1)とにより分類される。図1に示す構成では、アンテナ15a,15bのそれぞれに給電される信号の極性が、ハードウェア的に予め決まっているので、拡散符号生成回路12aにより生成される拡散符号PNの種類と、アンテナ15a,15bの送信方位との関係を示すテーブルを用意しておけばよい。このようなテーブルの一例を表1に示す。
制御部20は、記憶部19に記憶されているテーブルに基づき、拡散符号生成部12aへ拡散符号指定信号を出力するとともに、基台16の駆動部18へ回転制御信号を出力する。例えば、拡散符号を「PN1」から「PN2」へ切り替え、アンテナ15a,15bの送信方位を「南」「北」から「西」「東」へ切り替えるときには、拡散符号生成部12aへ拡散符号「PN2」を指定する信号を出力するとともに、駆動部18へ基台16を時計回りに90度回転させる回転制御信号を出力する。上記テーブルに基づいた制御を行うことにより、拡散符号「PN1」を用いて生成されたデータ1またはデータ−1の直接拡散無線信号は、それぞれ「南」または「北」に送信され、拡散符号「PN2」を用いて生成されたデータ1またはデータ−1の直接拡散無線信号は、それぞれ「西」または「東」に送信され、拡散符号「PN3」を用いて生成されたデータ1またはデータ−1の直接拡散無線信号は、それぞれ「南東」または「北西」に送信され、拡散符号「PN4」を用いて生成されたデータ1またはデータ−1の直接拡散無線信号は、それぞれ「南西」または「北東」に送信される。よって、所定の拡散符号を用いて生成された複数種類の直接拡散無線信号を、それぞれ異なる方位に送信できる。
次に、図4を参照し、受信機の構成について説明する。
図4に示すように、受信機2は、アンテナ21と、BPF22と、ローノイズアンプ(以下、LNAという)23と、発振器24と、周波数変換部25と、逆拡散処理部26と、方位検知部27とを有している。
ここで、アンテナ21は、送信機1のアンテナ15a,15bと異なり、方向による特性変化がない通常のアンテナを用いることができる。
BPF22は、アンテナ21で受信された受信信号のうち、直接拡散無線信号の周波数帯域を通過させるフィルタである。
LNA23は、BPF22を通過した受信信号、すなわち直接拡散無線信号を低雑音で増幅する増幅器である。
図4に示すように、受信機2は、アンテナ21と、BPF22と、ローノイズアンプ(以下、LNAという)23と、発振器24と、周波数変換部25と、逆拡散処理部26と、方位検知部27とを有している。
ここで、アンテナ21は、送信機1のアンテナ15a,15bと異なり、方向による特性変化がない通常のアンテナを用いることができる。
BPF22は、アンテナ21で受信された受信信号のうち、直接拡散無線信号の周波数帯域を通過させるフィルタである。
LNA23は、BPF22を通過した受信信号、すなわち直接拡散無線信号を低雑音で増幅する増幅器である。
発振器24は、所定周波数の局部発振信号を生成する回路部である。
周波数変換部25は、LNA23から入力される直接拡散無線信号と発振器24から入力される局部発振信号とを乗算し、直接拡散無線信号をキャリア信号周波数より低い周波数帯域へ周波数変換し、逆拡散処理部26へ出力するミキサで構成されている。
逆拡散処理部26は、送信機1で拡散処理に用いられると同じ拡散符号PNを順次用いて、周波数変換部25から入力される直接拡散無線信号を逆拡散処理し、その処理結果およびその処理で用いられた拡散符号PNの種類を示す情報を方位検知部27へ出力する回路部である。
方位検知部27は、逆拡散処理の処理結果およびその処理で用いられた拡散符号PNの種類を示す情報に基づき、送信機1と受信機2との方位関係を検知する回路部である。
周波数変換部25は、LNA23から入力される直接拡散無線信号と発振器24から入力される局部発振信号とを乗算し、直接拡散無線信号をキャリア信号周波数より低い周波数帯域へ周波数変換し、逆拡散処理部26へ出力するミキサで構成されている。
逆拡散処理部26は、送信機1で拡散処理に用いられると同じ拡散符号PNを順次用いて、周波数変換部25から入力される直接拡散無線信号を逆拡散処理し、その処理結果およびその処理で用いられた拡散符号PNの種類を示す情報を方位検知部27へ出力する回路部である。
方位検知部27は、逆拡散処理の処理結果およびその処理で用いられた拡散符号PNの種類を示す情報に基づき、送信機1と受信機2との方位関係を検知する回路部である。
以下、逆拡散処理部26および方位検知部27について更に説明する。
まず、図5を参照し、逆拡散処理部26の構成について説明する。
図5には、逆拡散処理部26の一構成例として、非同期式逆拡散復調器が示されている。この非同期式逆拡散復調器は、サンプルホールド制御回路31と、フリップフロップ回路32a〜32fと、N個のサンプルホールド回路33a〜33gと、拡散符号発生回路34と、N個の乗算器35a〜35gと、加算器36と、ピーク検出器37とから構成されている。なお、図5ではN=7とし、サンプルホールド回路31a〜31gおよび乗算器35a〜35gがそれぞれ7個の場合を示したが、Nは2以上の整数であればよい。
まず、図5を参照し、逆拡散処理部26の構成について説明する。
図5には、逆拡散処理部26の一構成例として、非同期式逆拡散復調器が示されている。この非同期式逆拡散復調器は、サンプルホールド制御回路31と、フリップフロップ回路32a〜32fと、N個のサンプルホールド回路33a〜33gと、拡散符号発生回路34と、N個の乗算器35a〜35gと、加算器36と、ピーク検出器37とから構成されている。なお、図5ではN=7とし、サンプルホールド回路31a〜31gおよび乗算器35a〜35gがそれぞれ7個の場合を示したが、Nは2以上の整数であればよい。
ここで、サンプルホールド制御回路31は、入力される第1のクロックf1を1/N分周してサンプルホールド制御信号を生成し、フリップフロップ回路32aおよびサンプルホールド回路31aへ出力する回路部である。なお、第1のクロックf1は、送信機1でキャリア信号の拡散処理に使用されるのと同じ周波数のクロックである。
フリップフロップ回路32a〜32fは、サンプルホールド制御回路31から入力されるサンプルホールド制御信号を、クロックf1に同期して図5の右方向にシフトさせながら、サンプルホールド回路31b〜31gのそれぞれへ出力するシフトレジスタを構成する回路部である。
フリップフロップ回路32a〜32fは、サンプルホールド制御回路31から入力されるサンプルホールド制御信号を、クロックf1に同期して図5の右方向にシフトさせながら、サンプルホールド回路31b〜31gのそれぞれへ出力するシフトレジスタを構成する回路部である。
サンプルホールド回路33a〜33gは、周波数変換部25から入力される直接拡散無線信号を、サンプルホールド制御信号に応じてサンプル保持し、保持している直接拡散無線信号を乗算器35a〜35gのそれぞれへ出力する回路部である。
拡散符号発生回路34は、第2のクロックf2に同期して拡散符号PNを生成し、拡散符号PNの連続するN個の符号を、クロックf2に同期して図5の右方向にシフトさせながら、N個の乗算器35a〜35gのそれぞれへ出力する回路部である。なお、第2のクロックf2は、送信機1で拡散符号の生成に使用されるのと同じ周波数のクロックである。拡散符号発生回路34はまた、送信機1の拡散符号発生回路12aで生成されるのと同じ複数の拡散符号PNを生成可能であり、これら複数の拡散符号PNを順次生成し、乗算器35a〜35gへ出力するとともに、乗算器35a〜35gへ出力している拡散符号PNの種類を示す情報を方位検知部27へ出力する。
拡散符号発生回路34は、第2のクロックf2に同期して拡散符号PNを生成し、拡散符号PNの連続するN個の符号を、クロックf2に同期して図5の右方向にシフトさせながら、N個の乗算器35a〜35gのそれぞれへ出力する回路部である。なお、第2のクロックf2は、送信機1で拡散符号の生成に使用されるのと同じ周波数のクロックである。拡散符号発生回路34はまた、送信機1の拡散符号発生回路12aで生成されるのと同じ複数の拡散符号PNを生成可能であり、これら複数の拡散符号PNを順次生成し、乗算器35a〜35gへ出力するとともに、乗算器35a〜35gへ出力している拡散符号PNの種類を示す情報を方位検知部27へ出力する。
乗算器35a〜35gは、サンプルホールド回路31a〜31gから入力される直接拡散無線信号と、拡散符号発生回路34から入力される拡散符号PNとを、対応する信号ごとに乗算し、加算器36へ出力する回路部である。
加算器36は、乗算器35a〜35gの各出力信号を加算し、ピーク検出器37へ出力する回路部である。
ピーク検出器37は、加算器36の出力信号のピーク値を検出し、方位検知部27へ出力する回路部である。
加算器36は、乗算器35a〜35gの各出力信号を加算し、ピーク検出器37へ出力する回路部である。
ピーク検出器37は、加算器36の出力信号のピーク値を検出し、方位検知部27へ出力する回路部である。
このような構成をした非同期式逆拡散復調器による拡散符号PN1〜PN4を用いた逆拡散処理について説明する。
サンプルホールド制御回路31により生成されるサンプルホールド制御信号は、クロックf1を1/N分周した信号である。よって、フリップフロップ回路32a〜32fから構成されるシフトレジスタを用い、サンプルホールド制御信号をクロックf1に同期してN個のサンプルホールド回路33a〜33gのそれぞれへ順次出力することにより、直接拡散無線信号はクロックf1に同期してサンプルホールド回路33a〜33gに順次サンプル保持される。
その結果、乗算器35a〜35gのそれぞれには、直接拡散無線信号が周波数変換部25から出力された順に入力される。
サンプルホールド制御回路31により生成されるサンプルホールド制御信号は、クロックf1を1/N分周した信号である。よって、フリップフロップ回路32a〜32fから構成されるシフトレジスタを用い、サンプルホールド制御信号をクロックf1に同期してN個のサンプルホールド回路33a〜33gのそれぞれへ順次出力することにより、直接拡散無線信号はクロックf1に同期してサンプルホールド回路33a〜33gに順次サンプル保持される。
その結果、乗算器35a〜35gのそれぞれには、直接拡散無線信号が周波数変換部25から出力された順に入力される。
また、サンプルホールド回路33a〜33gのそれぞれは、Nクロックごとに1クロック分だけ直接拡散無線信号をサンプル保持するので、乗算器35a〜35gのそれぞれに入力される直接拡散無線信号は、Nクロックごとに新しい信号に更新される。
一方、拡散符号発生回路34からは、まず拡散符号PN1の連続するN個の符号が、クロックf2に同期してシフトしながら、乗算器35a〜35gのそれぞれに入力される。この際、乗算器35a〜35gへ出力することにより逆拡散処理に用いられる拡散符号PN1の種類を示す情報が方位検知部27へ出力される。
一方、拡散符号発生回路34からは、まず拡散符号PN1の連続するN個の符号が、クロックf2に同期してシフトしながら、乗算器35a〜35gのそれぞれに入力される。この際、乗算器35a〜35gへ出力することにより逆拡散処理に用いられる拡散符号PN1の種類を示す情報が方位検知部27へ出力される。
乗算器35a〜35gでは、サンプルホールド回路33a〜33gから入力された直接拡散無線信号と、拡散符号発生回路34から入力された拡散符号PN1とが、対応する信号ごとに乗算され、それぞれの乗算結果が加算器36により加算され、ピーク検出器37へ出力される。このような演算が、クロックf1のNクロックごとに入力される直接拡散無線信号と、クロックf2の1クロックごとに入力される拡散符号PN1とに対し、繰り返し行われる。
直接拡散無線信号が拡散符号PN1を用いて生成された信号である場合には、少なくとも拡散符号長の時間間隔に1回は、直接拡散無線信号と拡散符号PN1とが同位相または逆位相になり、加算器36の加算結果に相関ピークが現れる。この相関ピークがピーク検出器7に検出され、そのピーク値が方位検知部27へ出力される。このとき、直接拡散無線信号が、上述したデータ1を表す信号である場合には、直接拡散無線信号と拡散符号PN1とが同位相になり、ピーク値は略1になる。また、上述したデータ−1を表す信号である場合には、直接拡散無線信号と拡散符号PN1とが逆位相になり、ピーク値は略−1になる。
これに対し、直接拡散無線信号が拡散符号PN1を用いて生成された信号ではない場合には、加算器36の加算結果に相関ピークは現れない。
以上により、拡散符号PN1を用いた逆拡散処理が終了する。
これに対し、直接拡散無線信号が拡散符号PN1を用いて生成された信号ではない場合には、加算器36の加算結果に相関ピークは現れない。
以上により、拡散符号PN1を用いた逆拡散処理が終了する。
続いて、拡散符号PN1を用いた逆拡散処理と同様にして、拡散符号PN2,PN3,PN4を用いた逆拡散処理を順次行い、それぞれ逆拡散処理に用いられる拡散符号PN2,PN3,PN4の種類を示す情報と、相関ピークが検出されたときにはそのピーク値が方位検知部27へ順次出力される。
このような非同期式逆拡散復調器を逆拡散処理部26として用いることにより、方位検知に必要な時間および消費電力を大幅に削減できる。
このような非同期式逆拡散復調器を逆拡散処理部26として用いることにより、方位検知に必要な時間および消費電力を大幅に削減できる。
次に、図4における方位検知部27について説明する。
方位検知部27は、拡散符号PNの種類と、直接拡散無線信号の極性(データ1またはデータ−1)と、送信機1の場所からみた方位との関係を示すテーブルを記憶する記憶部27aを有している。記憶部27aに記憶されているテーブルの一例を表2に示す。なお、この表2は、表1に対応して作成したものである。システム内に送信機1が複数存在する場合には、記憶部27aには、すべての送信機1についてのテーブルが記憶されている。
方位検知部27は、拡散符号PNの種類と、直接拡散無線信号の極性(データ1またはデータ−1)と、送信機1の場所からみた方位との関係を示すテーブルを記憶する記憶部27aを有している。記憶部27aに記憶されているテーブルの一例を表2に示す。なお、この表2は、表1に対応して作成したものである。システム内に送信機1が複数存在する場合には、記憶部27aには、すべての送信機1についてのテーブルが記憶されている。
方位検知部27はまた、逆拡散処理部26から逆拡散処理の処理結果が入力されたときに、その処理結果から受信された直接拡散無線信号の極性(データ1またはデータ−1)を判定する。上述したように、データ1またはデータ−1の場合には、処理結果(ピーク値)がそれぞれ略1または略−1になる。よって、1より若干小さい値を第1の閾値とするとともに、−1より若干大きい値を第2の閾値とし、処理結果(ピーク値)が第1の閾値よりも大きい場合にはデータ1と判定し、処理結果(ピーク値)が第2の閾値よりも小さい場合にはデータ−1と判定する。
さらに、データ1かデータ−1かの判定結果と、逆拡散処理に用いられた拡散符号PNの種類の情報とに基づき、記憶部27aに記憶されているテーブル(表2)を参照し、送信機1の場所からみた受信機2の方位を検知する。
以上の処理を拡散符号PNごとに繰り返し行い、後述するように送信機1の場所からみた受信機2の方位を限定し行くことにより、受信機2の場所の方位を精度よく検知できる。
以上の処理を拡散符号PNごとに繰り返し行い、後述するように送信機1の場所からみた受信機2の方位を限定し行くことにより、受信機2の場所の方位を精度よく検知できる。
次に、図6および図7を参照し、上述した送信機1および受信機2からなるシステムを利用した方位検知方法について説明する。以下では、点A(第1の場所)に図1に示した送信機1があり、点Aから離れた点X(第2の場所)に図4に示した受信機2がある場合に、点Aからみた点Xの方位を点Xで検知する例を説明する。
まず、点Aにある送信機1から、既定の拡散符号を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号を既定の方位に送信する。同時に、同期された同じ拡散符号を用いて生成されたデータ−1を180度異なる方位に送信する。図6(A)に示す例では、拡散符号PN1を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号(「PN1」と図示)を南の方位に送信し、同じ拡散符号PN1を用いて生成されたデータ−1の直接拡散無線信号(「−PN1」と図示)を北の方位に送信している。
まず、点Aにある送信機1から、既定の拡散符号を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号を既定の方位に送信する。同時に、同期された同じ拡散符号を用いて生成されたデータ−1を180度異なる方位に送信する。図6(A)に示す例では、拡散符号PN1を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号(「PN1」と図示)を南の方位に送信し、同じ拡散符号PN1を用いて生成されたデータ−1の直接拡散無線信号(「−PN1」と図示)を北の方位に送信している。
具体的には、送信機1を次のよう動作させる。まず、制御部20により駆動部18を制御し、アンテナ15a,15bが配置されている基台16を所定角度回転させ、アンテナ15aを南に、アンテナ15bを北に向ける。また、制御部20の指定により拡散符号発生回路12aで拡散符号PN1を生成し、この拡散符号PN1を用いてスイッチ12bでキャリア信号を拡散処理し、データ1の直接拡散無線信号およびデータ−1の直接拡散無線信号を同時に生成する。そして、データ1の直接拡散無線信号をアンテナ15aに給電することにより、データ1の直接拡散無線信号を送信機1から南の方位に送信し、データ−1の直接拡散無線信号をアンテナ15bに給電することにより、データ−1の直接拡散無線信号を送信機1から北の方位に送信する。
このようにして送信された直接拡散無線信号を、点Xにある受信機2で受信し、拡散符号PN1,PN2,PN3,PN4を用いて逆拡散処理を行う。このとき、点Xが点Aの南側にあれば、PN1を用いた逆拡散処理結果が「1」に、北側にあれば、PN1を用いた逆拡散処理結果が「−1」になる。図6(A)に示す例では、逆拡散処理結果が「1」になり、記憶部27aに記憶されているテーブル(表2)を参照することにより、点Xが点Aの南側の領域にあることが分かる。
続いて、点Aにある送信機1から、拡散符号および方位を変更し、データ1の直接拡散無線信号を送信する。同時に、変更後の拡散符号を用い、データ−1の直接拡散無線信号を、変更後の方位と180度異なる方位に送信する。図6(B)に示す例では、拡散符号PN2を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号(「PN2」と図示)を西の方位に送信し、同じ拡散符号PN2を用いて生成されたデータ−1の直接拡散無線信号(「−PN2」と図示)を東の方位に送信している。
このようにして送信された直接拡散無線信号を、点Xにある受信機2で受信し、拡散符号PN1,PN2,PN3,PN4を用いて逆拡散処理を行う。その結果、逆拡散処理結果が「1」になり、記憶部27aに記憶されているテーブル(表2)を参照することにより、点Xが点Aの西側の領域にあることが分かる。
このようにして送信された直接拡散無線信号を、点Xにある受信機2で受信し、拡散符号PN1,PN2,PN3,PN4を用いて逆拡散処理を行う。その結果、逆拡散処理結果が「1」になり、記憶部27aに記憶されているテーブル(表2)を参照することにより、点Xが点Aの西側の領域にあることが分かる。
さらに、図6(C),(D)に示すように、点Aにある送信機1から、拡散符号および方位を変更してデータ1および−1の直接拡散無線信号を送信し、これを点Xにある受信機2で受信し、逆拡散処理することを繰り返す。
以上の処理により、図7に示すように、点Xが点Aの南側の領域、西側の領域、南東側の領域、南西側の領域にあるという結果が得られる。これらの結果から、上記領域が重複する図7において太線で囲んだ領域、すなわち点Aの南から南西の方位に点Xがあることが分かる。
以上の処理により、図7に示すように、点Xが点Aの南側の領域、西側の領域、南東側の領域、南西側の領域にあるという結果が得られる。これらの結果から、上記領域が重複する図7において太線で囲んだ領域、すなわち点Aの南から南西の方位に点Xがあることが分かる。
本実施の形態では、スペクトラム拡散技術を用いて送信信号を広帯域化することにより、S/Nが低い環境下でも受信信号に基づく方位検知が可能になる。よって、周囲環境によらない方位検知が可能になり、屋内における方位検知も実現できる。
なお、本実施の形態において、壁などによる反射で、通信経路長が互いに異なるデータ1の直接拡散無線信号とデータ−1の直接拡散無線信号とが受信機2でほぼ同時に受信された場合には、両信号の伝送時間差に比べて図5におけるクロックf1が十分に遅ければ、電力が大きい方の信号を逆拡散処理する。これにより、反射により減衰した信号の影響を除去し、正しい方位判断が可能となる。なお、両信号の伝送時間差に比べてクロックf1が速い場合には、伝搬による信号減衰の差が大きくなり、電力が大きい方の信号のみが逆拡散処理されるので、正しい方位判断ができる。
なお、本実施の形態において、壁などによる反射で、通信経路長が互いに異なるデータ1の直接拡散無線信号とデータ−1の直接拡散無線信号とが受信機2でほぼ同時に受信された場合には、両信号の伝送時間差に比べて図5におけるクロックf1が十分に遅ければ、電力が大きい方の信号を逆拡散処理する。これにより、反射により減衰した信号の影響を除去し、正しい方位判断が可能となる。なお、両信号の伝送時間差に比べてクロックf1が速い場合には、伝搬による信号減衰の差が大きくなり、電力が大きい方の信号のみが逆拡散処理されるので、正しい方位判断ができる。
また、本実施の形態の形態では、送信機1と受信機2との方位関係を検知する方位検知部27を受信機2に設けた例を示したが、方位検知部を送信機1に設けてもよい。この場合には、逆拡散処理の処理結果およびその処理で用いられた拡散符号PNの種類を示す情報を、受信機2から送信機1へ送信する構成にすればよい。
また、本実施の形態では、送信機1において、互いに極性が異なる2つの直接拡散無線信号が180度異なる方位に同時に送信される例を示したが、送信方位は必ずしも180度異なる方位でなくてもよい。また、必ずしも2つの直接拡散無線信号を送信する構成としなくてもよい。この場合には、逆拡散処理に用いられた拡散符号PNの種類のみで方位検知を行うことになる。
また、本実施の形態では、送信機1において、互いに極性が異なる2つの直接拡散無線信号が180度異なる方位に同時に送信される例を示したが、送信方位は必ずしも180度異なる方位でなくてもよい。また、必ずしも2つの直接拡散無線信号を送信する構成としなくてもよい。この場合には、逆拡散処理に用いられた拡散符号PNの種類のみで方位検知を行うことになる。
[第2の実施の形態]
図8を参照し、本発明の第2の実施の形態に係る方位検知方法について説明する。以下では、点A(第1の場所)に送信機があり、点Aから離れた点X(第2の場所)に受信機がある場合に、点Aからみた点Xの方位を点Xで検知する例を説明する。
第1の実施の形態と同様に、点Aにある送信機から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号を送信し、同じ拡散符号を用いて生成されたデータ−1の直接拡散無線信号を180度異なる方位に同時に送信する。第1の実施の形態では、方位ごとに送信のタイミングをずらしていたが、本実施の形態では、同時に全ての方位に直接拡散無線信号を送信する。
図8を参照し、本発明の第2の実施の形態に係る方位検知方法について説明する。以下では、点A(第1の場所)に送信機があり、点Aから離れた点X(第2の場所)に受信機がある場合に、点Aからみた点Xの方位を点Xで検知する例を説明する。
第1の実施の形態と同様に、点Aにある送信機から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号を送信し、同じ拡散符号を用いて生成されたデータ−1の直接拡散無線信号を180度異なる方位に同時に送信する。第1の実施の形態では、方位ごとに送信のタイミングをずらしていたが、本実施の形態では、同時に全ての方位に直接拡散無線信号を送信する。
この直接拡散無線信号を点Xにある受信機で受信し、拡散符号を変えながら逆拡散処理を行う。以上により、拡散符号の種類と逆拡散処理結果の組み合わせから、点Xが点Aに対してどの方位にあるかを検知できる。
本実施の形態では、スペクトラム拡散技術を用いて送信信号を広帯域化することにより、S/Nが低い環境下でも受信信号に基づく方位検知が可能になる。よって、周囲環境によらない方位検知が可能になり、屋内における方位検知も実現できる。
なお、本実施の形態では、同時に4以上の方位に直接拡散無線信号を送信するので、図1における拡散処理部12からアンテナ15a,15bに至る構成を複数組有する送信機を用いる。また、場合によっては、アンテナ15a,15bが配置された基台16を回転される駆動部18は不要となる。
本実施の形態では、スペクトラム拡散技術を用いて送信信号を広帯域化することにより、S/Nが低い環境下でも受信信号に基づく方位検知が可能になる。よって、周囲環境によらない方位検知が可能になり、屋内における方位検知も実現できる。
なお、本実施の形態では、同時に4以上の方位に直接拡散無線信号を送信するので、図1における拡散処理部12からアンテナ15a,15bに至る構成を複数組有する送信機を用いる。また、場合によっては、アンテナ15a,15bが配置された基台16を回転される駆動部18は不要となる。
[第3の実施の形態]
図9を参照し、本発明の第3の実施の形態に係る方位検知方法について説明する。以下では、点A(第1の場所)に送信機があり、点Aから離れた点X(第2の場所)に受信機がある場合に、点Aからみた点Xの方位を点Xで検知する例を説明する。
第1の実施の形態と同様に、点Aにある送信機から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号を送信する。ただし、データ1の直接拡散無線信号が送信される方位以外の他の複数の方位には、同じ拡散符号を用いて生成されたデータ−1の直接拡散無線信号を同時に送信する。
図9を参照し、本発明の第3の実施の形態に係る方位検知方法について説明する。以下では、点A(第1の場所)に送信機があり、点Aから離れた点X(第2の場所)に受信機がある場合に、点Aからみた点Xの方位を点Xで検知する例を説明する。
第1の実施の形態と同様に、点Aにある送信機から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成されたデータ1の直接拡散無線信号を送信する。ただし、データ1の直接拡散無線信号が送信される方位以外の他の複数の方位には、同じ拡散符号を用いて生成されたデータ−1の直接拡散無線信号を同時に送信する。
この直接拡散無線信号を点Xにある受信機で受信し逆拡散処理することを繰り返し行う。本実施の形態では、逆拡散処理結果が「1」となったときの拡散符号に着目する。拡散符号ごとに直接拡散無線信号の送信方位および点Aからみた方位が予め決まっているので、逆拡散処理結果が「1」となったときの拡散符号の組み合わせから、点Xが点Aに対してどの方位にあるかを検知できる。
本実施の形態では、スペクトラム拡散技術を用いて送信信号を広帯域化することにより、S/Nが低い環境下でも受信信号に基づく方位検知が可能になる。よって、周囲環境によらない方位検知が可能になり、屋内における方位検知も実現できる。
本実施の形態では、スペクトラム拡散技術を用いて送信信号を広帯域化することにより、S/Nが低い環境下でも受信信号に基づく方位検知が可能になる。よって、周囲環境によらない方位検知が可能になり、屋内における方位検知も実現できる。
[第4の実施の形態]
図10A〜図10Hおよび図11を参照し、本発明の第4の実施の形態に係る位置検出方法について説明する。以下では、送信機1がある点A〜点Cの位置が既知であり、受信機2がある点Xの位置が未知である場合に、点Xの位置を検出する例を説明する。
まず、図10A〜図10Dに示すように、第1の実施の形態に示した方法を用い、位置が既知の点Aにある第1の送信機1から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成された直接拡散無線信号を送信し、この直接拡散無線信号を位置が未知の点Xにある受信機2で受信し、逆拡散処理することにより、位置が既知の点Aからみた、位置が未知の点Xの方位を検知する。
図10A〜図10Hおよび図11を参照し、本発明の第4の実施の形態に係る位置検出方法について説明する。以下では、送信機1がある点A〜点Cの位置が既知であり、受信機2がある点Xの位置が未知である場合に、点Xの位置を検出する例を説明する。
まず、図10A〜図10Dに示すように、第1の実施の形態に示した方法を用い、位置が既知の点Aにある第1の送信機1から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成された直接拡散無線信号を送信し、この直接拡散無線信号を位置が未知の点Xにある受信機2で受信し、逆拡散処理することにより、位置が既知の点Aからみた、位置が未知の点Xの方位を検知する。
同様に、図10E〜図10Hに示すように、第2の送信機1がある位置が既知の点Bからみた、位置が未知の点Xの方位を検知する。
さらに、図示しないが、第3の送信機1がある位置が既知の点Cからみた、位置が未知の点Xの方位を検知する。
点Aからみた方位によって画定される領域と、点Bからみた方位によって画定される領域と、点Cからみた方位によって画定される領域とが重複する領域、すなわち図11に斜線で示す領域に点Xが存在する。よって、点A〜点Cのそれぞれからみた点Xの方位から、点Xの位置を検出できる。
さらに、図示しないが、第3の送信機1がある位置が既知の点Cからみた、位置が未知の点Xの方位を検知する。
点Aからみた方位によって画定される領域と、点Bからみた方位によって画定される領域と、点Cからみた方位によって画定される領域とが重複する領域、すなわち図11に斜線で示す領域に点Xが存在する。よって、点A〜点Cのそれぞれからみた点Xの方位から、点Xの位置を検出できる。
なお、位置検出には、二以上の送信機1を用い、二以上の位置が既知の点からみた点Xの方位を検知すればよい。また、方位検知に第2または第3の実施の形態に示した方法を用いてもよい。
上述したように、第1〜第3の実施の形態に示した方法によれば、S/Nが低い環境下でも方位検知が可能である。よって、周囲環境によらない位置検出が可能になり、屋内における位置検出を実現できる。
上述したように、第1〜第3の実施の形態に示した方法によれば、S/Nが低い環境下でも方位検知が可能である。よって、周囲環境によらない位置検出が可能になり、屋内における位置検出を実現できる。
[第5の実施の形態]
図12A〜図12Dを参照し、本発明の第5の実施の形態に係る位置検出方法について説明する。以下では、受信機2がある点A〜点Cの位置が既知であり、送信機1がある点Xの位置が未知である場合に、点Xの位置を検出する例を説明する。
本実施の形態では、第4の実施の形態と同様に、位置が既知の点A〜点Cのそれぞれからみた、位置が未知の点Xの方位から、点Xの位置を検出する。ただし、第4の実施の形態と異なり、位置が未知の点Xにある送信機1から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成された直接拡散無線信号を送信し、この直接拡散無線信号を位置が既知の点A〜点Cにある受信機2で受信し、逆拡散処理することにより、点A〜点Cのそれぞれからみた点Xの方位を検知する。送信機1は、方位磁石等の方位検知装置を内蔵しており、これを用いて直接拡散無線信号を送信する方位を決定している。そして、得られた方位の情報を複数の受信機2の間でやり取りし、点Xの位置を検出する。
図12A〜図12Dを参照し、本発明の第5の実施の形態に係る位置検出方法について説明する。以下では、受信機2がある点A〜点Cの位置が既知であり、送信機1がある点Xの位置が未知である場合に、点Xの位置を検出する例を説明する。
本実施の形態では、第4の実施の形態と同様に、位置が既知の点A〜点Cのそれぞれからみた、位置が未知の点Xの方位から、点Xの位置を検出する。ただし、第4の実施の形態と異なり、位置が未知の点Xにある送信機1から、方位ごとに異なる拡散符号を用いて生成された直接拡散無線信号を送信し、この直接拡散無線信号を位置が既知の点A〜点Cにある受信機2で受信し、逆拡散処理することにより、点A〜点Cのそれぞれからみた点Xの方位を検知する。送信機1は、方位磁石等の方位検知装置を内蔵しており、これを用いて直接拡散無線信号を送信する方位を決定している。そして、得られた方位の情報を複数の受信機2の間でやり取りし、点Xの位置を検出する。
なお、位置検出には、二以上の受信機2を用い、二以上の位置が既知の点からみた点Xの方位を検知すればよい。また、方位検知に第2または第3の実施の形態に示した方法を用いてもよい。
上述したように、第1〜第3の実施の形態に示した方法によれば、S/Nが低い環境下でも方位検知が可能である。よって、周囲環境によらない位置検出が可能になり、屋内における位置検出を実現できる。
上述したように、第1〜第3の実施の形態に示した方法によれば、S/Nが低い環境下でも方位検知が可能である。よって、周囲環境によらない位置検出が可能になり、屋内における位置検出を実現できる。
本発明は、屋外における方位検知および位置検出だけでなく、屋内における方位検知および位置検出にも適用できる。屋内における位置検出は、倉庫内での荷物探しや、屋内施設での人探しなどに利用できる。また、美術館やデパートなどで、客が歩く経路の統計データの取得にも利用できる。
1…送信機、2…受信機、11…キャリア信号生成部、12…拡散処理部、12a…拡散符号発生回路、12b…スイッチ、13a,13b…電力増幅器(PA)、14a,14b,22…バンドパスフィルタ(BPF)、15a,15b,21…アンテナ、16…基台、17…反射板、18…駆動部、19,27a…記憶部、20…制御部20、23…ローノイズアンプ(LNA)、24…発振器、25…周波数変換部、26…逆拡散処理部、27…方位検知部、31…サンプルホールド制御回路(S/H制御回路)、32a〜32f…フリップフロップ回路(FF)、33a〜33g…サンプルホールド回路(S/H)、34…拡散符号発生回路、35a〜35g…乗算器、36…加算器、37…ピーク検出器。
Claims (17)
- 第1の場所から所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する第1のステップと、
前記第1の場所から離れた第2の場所で前記拡散無線信号を受信する第2のステップと、
受信された前記拡散無線信号を逆拡散処理する第3のステップと、
逆拡散処理の結果に基づき前記第1の場所と前記第2の場所との方位関係を検知する第4のステップと
を備えたことを特徴とする方位検知方法。 - 請求項1に記載された方位検知方法において、
前記第1のステップでは、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、
前記第3のステップでは、前記複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、
前記第4のステップでは、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき前記方位関係を検知する
ことを特徴とする方位検知方法。 - 請求項1または2に記載された方位検知方法において、
前記第1のステップでは、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、
前記第4のステップでは、前記逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき前記方位関係を検知する
ことを特徴とする方位検知方法。 - 所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信機と、
受信された前記拡散無線信号を逆拡散処理する受信機と、
逆拡散処理の結果に基づき前記送信機と前記受信機との方位関係を検知する方位検知器と
を備えたことを特徴とする方位検知システム。 - 請求項4に記載された方位検知システムにおいて、
前記送信機は、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、
前記受信機は、前記複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、
前記方位検知器は、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき前記方位関係を検知する
ことを特徴とする方位検知システム。 - 請求項4または5に記載された方位検知システムにおいて、
前記送信機は、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、
前記方位検知器は、前記逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき前記方位関係を検知する
ことを特徴とする方位検知システム。 - 所定周波数のキャリア信号を生成するキャリア信号生成部と、
拡散符号を生成する送信側拡散符号発生部と、
前記拡散符号を用いて前記キャリア信号を拡散処理し複数種類の拡散無線信号を生成する拡散処理部と、
複数種類の前記拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信アンテナと、
この送信アンテナの送信方位を変更する送信方位変更部と、
複数種類の前記拡散無線信号と前記送信アンテナの前記送信方位との関係を示すデータを記憶する記憶部と、
この記憶部に記憶されている前記データに基づき前記送信方位変更部を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする送信機。 - 請求項7に記載された送信機において、
前記キャリア信号生成部は、複数の拡散符号を生成し、
前記拡散処理部は、前記複数の拡散符号を用いて前記複数種類の拡散無線信号を生成し、
前記制御部は、前記送信側拡散符号発生部および前記送信方位変更部を制御する
ことを特徴とする送信機。 - 請求項7または8に記載された送信機において、
前記拡散処理部は、同じ拡散符号を用いて互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を生成することを特徴とする送信機。 - 拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して生成された拡散無線信号を受信する受信アンテナと、
複数の拡散符号を生成する受信側拡散符号発生部と、
前記複数の拡散符号を順次用いて、受信された前記拡散無線信号を逆拡散処理する逆拡散処理部と
を備えたことを特徴とする受信機。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載された方位検知方法を用いて、複数の位置が既知の場所からの、位置が未知の場所の方位を検知することにより、前記位置が未知の場所の位置を検出することを特徴とする位置検出方法。
- 請求項11に記載された位置検出方法において、
前記第1の場所が、前記位置が既知の場所であり、前記第2の場所が、前記位置が未知の場所であることを特徴とする位置検出方法。 - 請求項11に記載された位置検出方法において、
前記第1の場所が、前記位置が未知の場所であり、前記第2の場所が、前記位置が既知の場所であることを特徴とする位置検出方法。 - 所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する複数の送信機と、
受信された前記拡散無線信号を逆拡散処理する受信機と、
逆拡散処理の結果に基づき前記送信機を基準にした前記受信機の方位を検知することにより、前記送信機を基準にした前記受信機の位置を検出する位置検出器と
を備えたことを特徴とする位置検出システム。 - 所定の拡散符号を用いてキャリア信号を拡散処理して得られた複数種類の拡散無線信号をそれぞれ異なる方位に送信する送信機と、
受信された前記拡散無線信号を逆拡散処理する複数の受信機と、
逆拡散処理の結果に基づき前記受信機を基準にした前記送信機の方位を検知することにより、前記受信機を基準にした前記送信機の位置を検出する位置検出器と
を備えたことを特徴とする位置検出システム。 - 請求項14または15に記載された位置検出システムにおいて、
前記送信機は、複数の拡散符号を用いて拡散処理し、
前記受信機は、前記複数の拡散符号を用いて逆拡散処理し、
前記位置検出器は、逆拡散処理に用いられた拡散符号に基づき前記方位を検知する
ことを特徴とする位置検出システム。 - 請求項14〜16のいずれか1項に記載された位置検出システムにおいて、
前記送信機は、同じ拡散符号を用いて拡散処理して得られた互いに極性が異なる2つの拡散無線信号を同時に異なる方位に送信し、
前記位置検出器は、前記逆拡散処理により得られたデータの極性に基づき前記方位を検知する
ことを特徴とする位置検出システム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020510203A (ja) * | 2017-03-07 | 2020-04-02 | ソニター テクノロジーズ アクティーゼルスカブ | 超音波位置決定システム |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003306029A patent/JP2005077175A/ja active Pending
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JP7016878B2 (ja) | 2017-03-07 | 2022-02-07 | ソニター テクノロジーズ アクティーゼルスカブ | 超音波位置決定システム |
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