JP2005076500A - 空気圧縮機の切り替え方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 切り替え中における圧縮空気の供給圧力変動が少なく、しかも切り替え完了までに要する時間や操作回数を予測できる空気圧縮機の切り替え方法を提供する。
【解決手段】 圧縮空気ヘッダー3に並列に接続された3台以上の空気圧縮機1の一部を切り替える方法である。圧縮空気ヘッダー3の圧力を切り替え対象以外のB、Cの空気圧縮機により一定に保ちながら、休止させるDの空気圧縮機1の吐出空気流量を所定量ずつ減少させると同時に、稼動させるAの空気圧縮機1の吐出空気流量をこれと同量ずつ増加させて行く。この方法は流量制御方式であるため、切り替え完了までに要する時間や操作回数を正確に予測することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 圧縮空気ヘッダー3に並列に接続された3台以上の空気圧縮機1の一部を切り替える方法である。圧縮空気ヘッダー3の圧力を切り替え対象以外のB、Cの空気圧縮機により一定に保ちながら、休止させるDの空気圧縮機1の吐出空気流量を所定量ずつ減少させると同時に、稼動させるAの空気圧縮機1の吐出空気流量をこれと同量ずつ増加させて行く。この方法は流量制御方式であるため、切り替え完了までに要する時間や操作回数を正確に予測することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プラントに圧縮空気を供給している複数台の空気圧縮機の一部を、プラントに影響を与えることなく切り替える方法に関するものである。
エアシリンダー等の駆動源として大量の圧縮空気を使用している製鉄所等のプラントに対しては、複数台の空気圧縮機を並列に配置して圧縮空気の供給を行っている。これらの空気圧縮機は定期点検その他の理由により順次休止させ、代わりに他の空気圧縮機を稼動させる切り替え作業を行う必要がある。この切り替えの際にも、プラントへの圧縮空気の供給圧力が変動しないことが強く求められる。
図3は、従来の空気圧縮機の切り替え方法を説明する模式図である。この例では、A,B,C,Dの4台の空気圧縮機1がそれぞれ吐出側弁2を介して圧縮空気ヘッダー3に並列に接続されている。圧縮空気ヘッダー3は圧力制御装置4を備え、圧縮空気ヘッダー3の圧力すなわちプラントへの供給圧力が常に一定圧P0になるように、各空気圧縮機1を制御している。各空気圧縮機1の吸込側には吸込量を制御するインレットガイドベーン5が設けられており、また吐出側には放風弁6が設けられている。
ここで、現在はB,C,Dの3台の空気圧縮機1が稼動中であるが、休止していたAの空気圧縮機1の運転を開始し、代わりにDの空気圧縮機1を休止させるケースを想定する。まずAの空気圧縮機1の吐出側弁2と圧縮空気ヘッダー3との間に設けられた圧力制御装置7の設定圧PAを圧縮空気ヘッダー3の圧力P0よりも高め、すなわちPA >P0となるように設定し、Aの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5をわずかに開く。
これにより圧縮空気ヘッダー3には圧力P0よりも高い圧力PAの圧縮空気が少量流入するため、圧縮空気ヘッダー3の圧力はP0からP01(P01>P0)に上昇する。この圧力上昇を検出した圧力制御装置4はDの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5をわずかに閉じて圧縮空気ヘッダー3の圧力をP0に戻す。そしてしばらく圧縮空気ヘッダー3の圧力を観察し、圧力がP0で落ち着いたことを確認したうえ、Aの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5を更に開く。
これにより圧縮空気ヘッダー3の圧力はP0からP01に上昇するので、圧力制御装置4はDの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5を更に閉じて圧縮空気ヘッダー3の圧力をP0に戻す。以下同様の手順を繰り返すが、Dの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5をある限度以上に閉じて風量が減少すると、Dの空気圧縮機1にサージングが発生する。このためインレットガイドベーン5を徐々に閉じると同時に放風弁6を徐々に開いて行く。
そしてDの空気圧縮機1の放風弁6が全開となり全量放風状態になったときに、Dの空気圧縮機1の圧縮空気ヘッダー3への圧縮空気の供給量はゼロとなるので、Dの空気圧縮機1を停止する。このとき、Aの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5は十分に開かれ、Aの空気圧縮機1はフル稼働となって空気圧縮機の切り替えが完了する。
以上に説明した従来の切り替え方法は、圧縮空気ヘッダー3の圧力制御装置4による圧力制御機能と、空気圧縮機1の圧力制御装置7による圧力設定機能とを利用した方法であり、図4に示すように圧縮空気ヘッダー3の圧力を例えば0.6MPaから0.65MPaに意識的に変動させることにより、AとDの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5の開度を徐々に変化させる方法である。
ところがこのような従来の切り替え方法は、当然ながらプラントへの圧縮空気の供給圧力が切り替え作業中に変動するという問題がある。特に1台の空気圧縮機1の能力が10万m3/Hrに達するような大型機の場合に顕著であり、圧力制御だけでは供給圧力のハンチングを招き易い。また従来の切り替え方法は圧力制御により行われるため、切り替え完了までに要する時間や操作回数を予測できないという問題がある。
すなわち、プラントの空気使用量は絶えず変化しているため、上記したように圧縮空気ヘッダー3に0.05MPaの圧力変動を与えても、それに対応する圧縮空気量が1000m3/Hrである場合も、3000m3/Hrである場合もあり、流量の切り替え量は一定しない。このため空気圧縮機の切り替え完了までに要する時間や操作回数が成り行き任せとなり、オペレータの負担が非常に大きくなるという問題がある。なお、上記した従来技術と共通する圧力制御方法が、特許文献1に開示されている。
特開平5−99158号公報
本発明は上記した従来の問題点を解決し、切り替え中における圧縮空気の供給圧力変動が少なく、しかも切り替え完了までに要する時間や操作回数を予測できる空気圧縮機の切り替え方法を提供するためになされたものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明の空気圧縮機の切り替え方法は、圧縮空気ヘッダーに並列に接続された3台以上の空気圧縮機の一部を切り替えるに当たり、圧縮空気ヘッダーの圧力を切り替え対象以外の空気圧縮機により一定に保ちながら、休止させる空気圧縮機の吐出空気流量を所定量ずつ減少させると同時に、稼動させる空気圧縮機の吐出空気流量をこれと同量ずつ増加させて行くことを特徴とするものである。なお、吐出空気流量の減少と増加とを、ステップ的に行わせることができる。また、休止させる空気圧縮機の吐出空気流量の減少に伴い放風弁を開いて行き、全量放風状態になった後に休止させる空気圧縮機を停止させることが好ましい。
本発明の空気圧縮機の切り替え方法によれば、圧縮空気ヘッダーの圧力を切り替え対象以外の空気圧縮機により一定に保ちながら、休止させる空気圧縮機の吐出空気流量の減少量と、稼動させる空気圧縮機の吐出空気流量の増加量とをバランスさせつつ、流量制御方式により切り替えを進行させる。このため切り替え中における圧縮空気の供給圧力変動を防止することができ、また切り替え完了までに要する時間や操作回数を予測することができるから、オペレータの負担も軽減することができる。
図1は、本発明の空気圧縮機の切り替え方法を説明する模式図であり、この例でもA,B,C,Dの4台の空気圧縮機1がそれぞれ吐出側弁2を介して圧縮空気ヘッダー3に並列に接続されている。また圧縮空気ヘッダー3は圧力制御装置4を備え、圧縮空気ヘッダー3の圧力すなわちプラントへの供給圧力が常に一定圧P0になるように、各空気圧縮機1を制御していることは従来と同様である。ここでも、休止していたAの空気圧縮機1を稼動させ、その代わりに稼動中のDの空気圧縮機1を休止させる前記と同じケースにつき説明する。なお本発明において空気圧縮機の台数を3以上としたのは、少なくとも1台は切り替え対象以外の空気圧縮機1を確保するためである。
まず圧縮空気ヘッダー3の圧力制御装置4は、切り替え対象以外のB,Cの空気圧縮機1によって圧縮空気ヘッダー3の圧力を常に一定圧P0に保つようにし、A、Dの空気圧縮機1を圧力制御の対象から外す。次に、吐出流量計8と連動する流量制御装置9によって休止させるDの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5を操作し、Dの空気圧縮機1の吐出流量を所定量(例えば3000m3/Hr)ずつ減少させる。そしてこれと同時に、流量制御装置9によって稼動させるAの空気圧縮機1の吐出空気流量をこれと同量(例えば3000m3/Hr)ずつ増加させる。
なお、このようなA、Dの空気圧縮機1の流量制御は連続的に行ってもよいが、図2に示すように圧縮空気ヘッダー3の圧力変動をチェックしながら、所定量ずつステップ的に行うことが好ましい。本発明の方法では従来法とは異なり圧縮空気ヘッダー3の圧力を意識的に変動させることがなくなり、プラントへの圧縮空気の供給圧力は切り替え作業中も常に一定に保たれる。
このようにして休止させるDの空気圧縮機1のインレットガイドベーン5を閉じて行くが、前記したようにある限度以上に閉じるとサージングが発生する。このためインレットガイドベーン5を徐々に閉じると同時に、Dの空気圧縮機1の放風弁6を徐々に開いて行く。そして全量放風状態になった後にDの空気圧縮機1を停止する。このときAの空気圧縮機1はフル稼働の状態となり、切り替えが完了する。
このように本発明の切り替え方法は流量制御方式であるから、切り替え完了までに要する時間や操作回数を正確に予測することができる。すなわち、能力が10万m3/Hrの空気圧縮機1の流量を3000m3/Hrずつ切り替える場合には、約33回のステップ操作により確実に作業を完了させることができ、オペレータの負担も軽減することができる。この点は、プラントの空気使用量によって操作回数が変動する従来の圧力制御方式と比べて大きな利点となる。
1 空気圧縮機
2 吐出側弁
3 圧縮空気ヘッダー
4 圧力制御装置
5 インレットガイドベーン
6 放風弁
7 圧力制御装置
8 吐出流量計
9 流量制御装置
2 吐出側弁
3 圧縮空気ヘッダー
4 圧力制御装置
5 インレットガイドベーン
6 放風弁
7 圧力制御装置
8 吐出流量計
9 流量制御装置
Claims (3)
- 圧縮空気ヘッダーに並列に接続された3台以上の空気圧縮機の一部を切り替えるに当たり、切り替え対象以外の空気圧縮機により圧縮空気ヘッダーの圧力を一定に保ちながら、休止させる空気圧縮機の吐出空気流量を所定量ずつ減少させると同時に、稼動させる空気圧縮機の吐出空気流量をこれと同量ずつ増加させて行くことを特徴とする空気圧縮機の切り替え方法。
- 吐出空気流量の減少と増加とを、ステップ的に行わせることを特徴とする請求項1記載の空気圧縮機の切り替え方法。
- 休止させる空気圧縮機の吐出空気流量の減少に伴い放風弁を開いて行き、全量放風状態になった後に休止させる空気圧縮機を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載の空気圧縮機の切り替え方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306480A JP2005076500A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 空気圧縮機の切り替え方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306480A JP2005076500A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 空気圧縮機の切り替え方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005076500A true JP2005076500A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34409547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003306480A Withdrawn JP2005076500A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 空気圧縮機の切り替え方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005076500A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007218469A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Sanden Corp | 冷却システム |
CN101901014B (zh) * | 2009-05-27 | 2012-02-22 | 宝山钢铁股份有限公司 | 空压站预测调压控制方法 |
JP2014020713A (ja) * | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Hitachi Ltd | 発電プラントの給水流量制御装置、および、通風流量制御装置 |
CN112253439A (zh) * | 2020-10-20 | 2021-01-22 | 河北匠心智联软件技术有限公司 | 一种基于末端压力的压缩空气ai精度控制系统及控制方法 |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003306480A patent/JP2005076500A/ja not_active Withdrawn
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