JP2005075967A - 防蟻塗料及び防蟻工事方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防蟻塗料の調製時から塗布時までの間に時間経過があっても、塗布作業性が良好に保たれると共に環境や人体に与える有害性が少ない防蟻塗料、及びこれを使用した防蟻工事方法を提供する。
【解決手段】防蟻剤が配合された防蟻塗料を、調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温での粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内となるように調製する。防蟻剤としては、木材から抽出された防蟻作用を持つ精油、特にヒノキチオールを含有するヒバ材などの精油などを用いる。粘度の調製は、調製時及び50℃の環境下で14日経過後の粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内となるようにすると良いが、5000〜7000mPa・sの範囲内になるようにすればさらに好ましい。
【選択図】図3

Description

本発明は、シロアリなどの害虫から住宅などの木造建物を守るために用いられる防蟻塗料及び防蟻工事方法に関する。
シロアリやヒラタキクイムシなどの害虫から住宅などの木造建物を保護する方法として、建物の床下の土壌に防蟻剤を散布する方法が広く用いられている。しかし、土中での防蟻剤の分散が比較的早く、薬効の持続時間が限られるため、定期的に土壌に防蟻剤を散布しなければならず、維持管理に手間がかかる。
また、防蟻剤を加圧注入又は塗布した防蟻シートを基礎の側面や床材の下面に貼る方法も用いられている。
しかし、この方法は、新築の建物の床下に防蟻性能を備える場合には向いているが、防蟻性能が劣化した既存建物や、防蟻構造が施されていなかった既存建物などに対して行われる防蟻リフォーム工事には不向きである。床下の狭小で暗い空間内で防蟻シートを貼り付ける作業は困難であるためである。
そこで、塗料に防蟻剤を配合したものを床下に吹き付け、あるいは塗布することで、狭小で暗い空間内においても防蟻剤の吹き付け塗布済みの箇所の確認を行いやすくする防蟻工事方法が考えられる。
この防蟻工事方法に使用可能な、防蟻剤が配合された防蟻塗料として、次に挙げるものがある。
特開平7−69825号公報
ここで、特許文献1に記載されているように、防蟻剤として、ヒバ材の精油など、植物から抽出された防蟻作用を有する精油を使用すると、環境や人体に与える有害性が少なくかつ防蟻効果に優れているので有効である。しかし、精油をはじめとして各種防蟻剤を塗料中に混合して用いると、経時変化により塗料の粘度が上昇し、吹付性能や塗布性能が悪化するという問題が生じている。
本発明の課題は、防蟻塗料の調製時から塗布時までの間に時間経過があっても、塗布作業性が良好に保たれると共に環境や人体に与える有害性が少ない防蟻塗料、及びこれを使用した防蟻工事方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、防蟻剤(ヒバ精油)a〜cが配合された防蟻塗料Pであって、
調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温での粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内であること
を特徴とする。
ここで、常温とは、15〜30℃の範囲の温度を指すものとする。
また、防蟻塗料の粘度の調製は、塗料中に配合する分散剤、増粘剤の量の加減などによって行うことが可能である。粘度の調製は、調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温での粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内となるようにすると良いが、5000〜7000mPa・sの範囲内になるようにすればさらに好ましい。
また、防蟻薬剤としては、植物から抽出された防蟻作用を持つ精油を使用するのが環境への影響が小さくなり好ましいが、(社)しろあり対策協会又は(社)日本木材保存協会認定の防腐・防蟻剤などを用いることも勿論可能である。
請求項1記載の発明によれば、調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温での粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内であるので、防蟻塗料Pの調製時から使用時までに時間経過があっても、防蟻塗料Pの粘度の変化が限定される。粘度が適度に保たれることにより、防蟻塗料Pの吹付性能や塗布性能が確保されると共に、建物Hの床2下面や基礎1側面などに塗布された防蟻塗料Pの垂れ落ちが生じにくくなり、吹付塗布面に確実に定着する。したがって、防蟻塗料Pの塗布作業性が確保され、防蟻塗料Pの使用量に無駄が生じにくくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記防蟻剤a〜cは、植物から抽出された防蟻作用を持つ精油(ヒバ精油)であること
を特徴とする。
ここで、防蟻作用を持つ精油としては、ヒノキチオールを含有するヒバ材、ワイワンヒノキ材、ウェスタンレッドシダー材の精油、カメノシン、イソカメノシンを含有するサワラ材、ベニヒ材の精油、トリテルペン系サポニンを含有するセンノキ材やモッコク材の精油、イヌマキラクトン−Aを含有するイヌマキ材の精油、ステアジンを含有するコウヤマキ材の精油、テクトキノン、ラパコール、デオキシラパコオールを含有するチーク材の精油などを使用できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られると共に、防蟻塗料Pに配合する防蟻剤a〜cとして植物から抽出された精油を使用しているので、農薬として使用されている有機塩素系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、ヒ素化合物などを防蟻剤として配合する場合に比べて、環境や人体に与える影響が少なく、安全性が高い防蟻塗料Pとなる。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の防蟻塗料において、
前記精油a〜cはヒノキチオールを含有すること
を特徴とする。
ここで、ヒノキチオールを含有する精油としては、ヒバ材、タイワンヒノキ材、ウェスタンレッドシダー材などの精油が好適に用いられる。精油中のヒノキチオールの含有率は10重量%以上に調製することが防蟻性能上好ましい。30重量%以上であるとなお好ましく、さらに好ましい範囲は50%以上である。精油の製造費用を考慮すると、10〜20重量%の範囲とすることが好ましい。
なお、シロアリの駆除効果はヒノキチオールの濃度のみに依存するわけではなく、精油中に含まれるヒノキチオール以外の他のフィトンチッド成分との相乗効果によっても防蟻効果が生じるため、精油の調製においてはこれを考慮すると良い。
請求項3記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られると共に、精油a〜cとして、防蟻作用に優れるヒノキチオールを含有するものを用いるので、防蟻効果の高い防蟻塗料Pとすることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の防蟻塗料において、
顔料が配合されていること
を特徴とする。
ここで、防蟻塗料に配合する顔料としては、チタン白などの白色顔料などを使用すると、床下など暗所における防蟻工事で、塗布済箇所の視認性をとりわけ良くすることができる。塗布済部分が目立ちすぎないようにするには、顔料中に体質顔料を適宜加えたり、褐色顔料などを使用したりすれば良い。
また、精油配合後の防蟻塗料の粘度が適当な値となるように分散剤などの量が予め調製された、合成樹脂エマルション塗料をはじめとする水性塗料などに精油を混合すれば、顔料が配合された防蟻塗料を簡便に調製することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られると共に、防蟻塗料Pに顔料が配合されているので、建物Hの床下など狭小な暗所で防蟻塗料Pを塗布する際に、塗布済箇所の視認性が大幅に向上し、作業性を大幅に高めることができる。また、防蟻塗料Pを必要以上に重ね塗りしたり、施工箇所に塗り残し部分を生じたりすることがなくなる。
請求項5記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、建物Hの床下に防蟻性能を備えるための防蟻工事方法であって、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の防蟻塗料Pを前記建物Hの基礎1から床(床パネル)2下面にかけて噴射塗布すること
を特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防蟻塗料を建物Hの基礎1から床2下面にかけて噴射塗布するので、新築建物における防蟻工事でも、防蟻性能が劣化した既存建物や防蟻構造が施されていなかった既存建物に対して行われる防蟻工事でも、作業性が良い防蟻工事方法となる。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の防蟻工事方法において、
前記防蟻塗料Pを、塗布箇所1m2あたり100〜300ml噴射塗布すること
を特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られると共に、防蟻塗料Pの噴射塗布量が塗布箇所1m2当たり100〜300mlであるので、建物Hの基礎1や床2下面に形成する防蟻層を適切に管理して施工でき、建物の防蟻性能を確実なものとすることができる。
請求項1記載の発明によれば、調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温での粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内であるので、防蟻塗料の調製時から使用時までに時間経過があっても、防蟻塗料の粘度の変化が限定される。粘度が適度に保たれることにより、防蟻塗料の吹付性能や塗布性能が確保されると共に、建物の床下面や基礎側面などに塗布された防蟻塗料の垂れ落ちが生じにくくなり、吹付塗布面に確実に定着する。したがって、防蟻塗料の塗布作業性が確保され、防蟻塗料の使用量に無駄が生じにくくなる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られると共に、防蟻塗料に配合する防蟻剤として植物から抽出された精油を使用しているので、農薬として使用されている有機塩素系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、ヒ素化合物などを防蟻剤として配合する場合に比べて、環境や人体に与える影響が少なく、安全性が高い防蟻塗料となる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られると共に、精油として、防蟻作用に優れるヒノキチオールを含有するものを用いるので、防蟻効果の高い防蟻塗料とすることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明と同様の効果が得られると共に、防蟻塗料に顔料が配合されているので、建物の床下など狭小な暗所で防蟻塗料を塗布する際に、塗布済箇所の視認性が大幅に向上し、作業性を大幅に高めることができる。また、防蟻塗料を必要以上に重ね塗りしたり、施工箇所に塗り残し部分を生じたりすることがなくなる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防蟻塗料を建物の基礎から床下面にかけて噴射塗布するので、新築建物における防蟻工事でも、防蟻性能が劣化した既存建物や防蟻構造が施されていなかった既存建物に対して行われる防蟻工事でも、作業性が良い防蟻工事方法となる。
請求項6記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られると共に、防蟻塗料の噴射塗布量が塗布箇所1m2当たり100〜300mlであるので、建物の基礎や床下面に形成する防蟻層を適切に管理して施工でき、建物の防蟻性能を確実なものとすることができる。
本発明に係る防蟻塗料及び防蟻工事方法の実施の形態を、以下に詳細に説明する。
本実施の形態の防蟻塗料Pは、以下の組成からなる水性塗料Aに、含有するヒバ材から抽出された3種類の精油(ヒノキチオールを0.1〜0.5重量%含有)からなる防蟻剤a〜cを1〜5重量%配合することにより調製されたものである。水性塗料Aの組成は以下の通りである。
[水性塗料Aの組成]
結合材(アクリル系合成樹脂エマルション):18.2%
増粘剤 :9.1%
混和剤(造膜助剤・凍結防止剤等) :7.0%
白色顔料・体質顔料 :48.2%
水 :16.5%
この防蟻塗料Pの調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温(20〜27℃)での粘度の測定試験を行った。また、比較のため、市販の水性塗料B(近庄化学株式会社製、Exp3−2)に、ヒバ材から抽出された精油からなる防蟻剤dを4重量%配合することにより調製した防蟻塗料Qについても同様の試験を行った。水性塗料Bの組成は以下の通りである。
[水性塗料Bの組成]
結合材(アクリル系合成樹脂エマルション):32%
分散剤+増粘剤+消泡剤 :3%
白色顔料・体質顔料 :40%
水 :25%
上記の粘度測定試験の結果を表1に示す。
Figure 2005075967
このように、水性塗料Bにヒバ精油dを配合した防蟻塗料Qは、調整時の常温での粘度5300mPa・sから、50℃の環境下で14日経過させた後の常温での粘度が45000mPa・sに上昇しているのに対し、水性塗料Aにヒバ精油a〜cを配合した3種類の防蟻塗料Pは、調整時の常温での粘度が5300〜5800mPa・sであり、これらを50℃の環境下で14日経過させた後の常温での粘度も5300〜7600mPa・sの範囲内に保たれている。
上記の防蟻塗料Pを用いた防蟻工事方法について、図面を参照して以下に説明する。
本実施の形態の防蟻工事方法は、図1〜図3にそれぞれ示すように、基礎1の上に床パネル(床)2、壁パネル4、屋根パネル(図示省略)を互いに組み付けるパネル工法によって構築された既存の建物Hの防蟻性能を維持するために行われる防蟻リフォーム工事に適用されるものである。
建物Hは、図1、図3に示すように、地盤G上に配設された基礎1上に、床パネル2と半土台4が配置され、さらにその上方に壁パネル5が配置されている。基礎1と、床パネル2及び半土台3との間には、図1〜図3に示すように、強化プラスチック又は硬質ゴムなどの材料からなるスペーサ3が介装されている。このスペーサ3によって、基礎1と床パネル2及び半土台3との間に間隙が形成されて、建物Hの床下空間内の通風が確保され、建物Hの防蟻性能が高められるようになっている。
床パネル2の下面には、防蟻シート2aが貼付されている。また、基礎1の内側側面から上面にかけても同様に、防蟻シート1aが貼付されている。これら防蟻シート1a,2aは、建物Hの構築時に備えられたものであって、不織布などの含浸性を有するシートに防蟻剤を含浸させたものである。
この防蟻シート1a,2aに含浸された防蟻剤の薬効が経時とともに薄れた場合に、図3に示すように、床下空間内において、基礎1の内側から、基礎1と床パネル2との取り合い部分に上記防蟻塗料Pを吹き付けることによって、防蟻リフォーム工事を行う。
防蟻塗料Pは、図3に示すように、スプレーガンなどを利用して、基礎1と床パネル2の間との間隙に向けて吹き付ける。防蟻塗料Pの吹付範囲が、基礎1と床パネル2との隅角部から基礎1、床パネル2共に約30cmの範囲になるように、スプレーガンの吹き付け角度を調整し、むらなく吹き付けるようにする。防蟻塗料Pの塗布量は、塗布箇所1m2あたり約150mlになるように、吹き付け量を調整する。
防蟻塗料Pの吹き付け角度は、図3に示すように、床パネル2下面と吹き付け方向とのなす角度αが約30度より小さくなるようにすると、基礎1と床パネル2及び半土台3との間の空隙にも防蟻塗料Pを良好に吹き付けることができる。
防蟻塗料Pを基礎1と床パネル2との取り合い部分に向けて吹き付けるのは、この取り合い部分が通風口になっているからであり、防蟻剤の薬効の薄れ具合が他の部分に比べて著しいからである。この作業を行うことにより、防蟻塗料Pが基礎1と床パネル2に貼付された防蟻シート1a,2aに含浸される。
また、基礎1と床パネル2との取り合い部分だけでなく、基礎1の内側から床パネル2の全面に防蟻塗料Pを吹き付けても良い。
以上、本実施の形態に記載の防蟻塗料Pによれば、調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温(20〜27℃)での粘度が5300〜7600mPa・sの範囲内であるので、防蟻塗料Pの調製時から使用時までに時間経過があっても、防蟻塗料Pの粘度の変化が限定される。粘度が適度に保たれることにより、防蟻塗料Pの吹付性能や塗布性能が確保されると共に、建物Hの床パネル2下面や基礎1側面などに塗布された防蟻塗料Pの垂れ落ちが生じにくくなり、吹付塗布面に確実に定着する。したがって、防蟻塗料Pの塗布作業性が確保され、防蟻塗料の使用量に無駄が生じにくくなる。
また、防蟻塗料Pに配合する防蟻剤a〜cとしてヒバ精油を使用しているので、農薬として使用されている有機塩素系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、ヒ素化合物などを防蟻剤として配合する場合に比べて、環境や人体に与える影響が少なく、安全性が高い防蟻塗料Pとなる。
また、ヒバ精油a〜cは、防蟻作用に優れるヒノキチオールを含有するので、防蟻効果の高い防蟻塗料Pとすることができる。
また、防蟻塗料Pに顔料が配合されているので、狭小な暗所である建物Hの床下空間で防蟻塗料Pを塗布する際に、塗布済箇所の視認性が大幅に向上し、作業性を大幅に高めることができる。また、防蟻塗料Pを必要以上に重ね塗りしたり、施工箇所に塗り残し部分を生じたりすることがなくなる。
また、本実施の形態に記載の防蟻工事方法によれば、上記の防蟻塗料Pを建物Hの基礎1から床パネル2下面にかけて噴射塗布するので、新築建物における防蟻工事でも、防蟻性能が劣化した既存建物や防蟻構造が施されていなかった既存建物に対して行われる防蟻工事でも、作業性が良い防蟻工事方法となる。
また、防蟻塗料の噴射塗布量が塗布箇所1m2当たり150mlであるので、建物Hの基礎1や床パネル2下面に形成する防蟻層を適切に管理して施工でき、建物Hの防蟻性能を確実なものとすることができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記の実施の形態では、基礎1及び床パネル2下面に含浸性を有する防蟻シート1a,2aが予め貼付された既存の建物Hの防蟻性能を維持する防蟻リフォーム工事について説明したが、防蟻シートが基礎や床下面に貼付されていない既存の建物や、新築建物の防蟻工事にも、同様の防蟻工事方法を適用可能である。
また、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることはもちろんである。
本発明に係る防蟻塗料を用いた防蟻工事方法の適用対象の建物の一例を示す側面図である。 図1に示す建物の斜視図である。 本発明に係る防蟻塗料を用いた防蟻工事方法の実施状況の一例を示す拡大図である。
符号の説明
1 基礎
2 床パネル(床)
2a 床下面
a〜c 防蟻剤、精油(ヒバ精油)
H 建物
P 防蟻塗料

Claims (5)

  1. 防蟻剤が配合された防蟻塗料であって、
    調製時及び50℃の環境下で14日経過後の常温での粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内であること
    を特徴とする防蟻塗料。
  2. 前記防蟻剤は、植物から抽出された防蟻作用を持つ精油であること
    を特徴とする請求項1に記載の防蟻塗料。
  3. 前記精油はヒノキチオールを含有すること
    を特徴とする請求項2に記載の防蟻塗料。
  4. 顔料が配合されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防蟻塗料。
  5. 建物の床下に防蟻性能を備えるための防蟻工事方法であって、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の防蟻塗料を前記建物の基礎から床下面にかけて噴射塗布すること
    を特徴とする防蟻工事方法。
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