JP2005074350A - 含水物の搬送方法及び搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】下水汚泥脱水ケーキの入手が困難な場所においても容易に実施ができ、周囲の衛生環境を悪化させることなく、かつ、設備費及び運転費を増大させることなく、篩渣の搬送を詰まり無く高効率に行うことが可能な含水物の搬送方法及び搬送装置を提供する。
【解決手段】圧送装置を用いて密閉配管内で含水物を搬送する方法であって、含水物を搬送する密閉配管内に栓状物を嵌挿し、前記密閉配管内を含水物と共に前記栓状物を圧送する。
【選択図】図1
【解決手段】圧送装置を用いて密閉配管内で含水物を搬送する方法であって、含水物を搬送する密閉配管内に栓状物を嵌挿し、前記密閉配管内を含水物と共に前記栓状物を圧送する。
【選択図】図1
Description
本発明は、含水物の搬送方法及び搬送装置、特に、下水ポンプ場で発生する篩渣を密閉管路内で圧送するのに好適な搬送方法及び搬送装置に関する。
下水ポンプ場等においては、流入原水中のプラスチック、髪の毛、木の葉、木片等のごみを予め除塵機等で除去したうえで処理工程に送っている。前記除塵機等による分離物は篩渣と呼ばれている。篩渣は多くの水分を含み、最終的には埋め立て処分されるか、焼却処分されるケースが多い。
従来、前記除塵機等により分離された篩渣は、篩渣貯留設備のある場所までケースコンベヤやベルトコンベヤ等により水平方向及び垂直方向に搬送されているが、コンベヤ設置のために広いスペースを必要とするうえ、水分がコンベヤの周囲に飛散したり、コンベヤが非密閉のため悪臭が外部飛散するという問題がある。
これに対し、水分の飛散や悪臭の外部飛散を防止するため、例えば、ピストン・シリンダー型のポンプを用いて篩渣を密閉配管内で圧送する方法が考えられる。しかし、ピストン・シリンダー型のポンプを用いて篩渣のような含水物を密閉配管で圧送する場合、配管の立ち上がり部分で含水物の水分が抜け、密閉配管の壁面との摩擦抵抗が増える結果、含水物が密閉配管の壁面に付着し、これが引き金となって、配管の立ち上がり部分で含水物の詰まりが発生する場合がある。
また、前記配管の立ち上がり部分で含水物の水分が抜けるということは、この箇所に空気が入って溜まることを意味する。ここで、前記空気は、密閉配管の出口又はピストン・シリンダー型圧送ポンプの開口部から密閉配管内に入り込むものであり、これを根絶するのは困難である。配管内に溜まった空気は圧縮性であることから、一種の空気バネとなって作用し、圧送ポンプの押出力(推力)は、空気の溜まっている箇所より先には伝達されなくなる。その結果、配管の立ち上がり部分での摩擦抵抗の局部的な上昇と相俟って、含水物が搬送不能に陥る場合があった。
このような問題に対し、特開2001−293495号公報(特許文献1)には、篩渣を含水率が70〜83%の下水汚泥脱水ケーキと混合し、かつ、篩渣の前記脱水ケーキとの混合体積比を60%以下とすること、または、篩渣を前記脱水ケーキと交互に混合し、かつ、篩渣の前記脱水ケーキとの混合体積比を60%以下とすることで、配管内での詰まりを生じさせることなく、篩渣を配管圧送可能とする方法が記載されている。
特開2001−293495号公報
しかし、前記特許文献1に記載の方法は、以下のような問題がある。
つまり、
1)下水汚泥脱水ケーキは、下水処理場においては比較的容易に入手できるが、下水ポンプ場では一般に入手が困難である。そのため、下水ポンプ場等の下水汚泥脱水ケーキの入手が困難な場所では実施できないという問題がある。
2)含水率が70〜83%程度の下水汚泥脱水ケーキは臭気が強いので、周囲の衛生環境を悪化させるという大きな問題がある。
3)下水汚泥脱水ケーキには止水性と気密性の2面の働きを持たせているが、このためには下水汚泥脱水ケーキの投入量はかなりの量を必要とする。そのため、篩渣を圧送しているのか下水汚泥脱水ケーキを圧送しているのか判らない状態となり、篩渣の搬送効率が大幅に低下するという本質的な問題がある。
4)ピストン・シリンダー型圧送ポンプに付属したホッパーの投入口手前には、篩渣と下水汚泥脱水ケーキとを混ぜるための混合機が必要となり、機器構成が複雑となり、設備費及び運転費が増大するという欠点がある。
5)また、前記混合機には、篩渣が絡み付く可能性があり、新たなトラブルの要因となる欠点がある。
1)下水汚泥脱水ケーキは、下水処理場においては比較的容易に入手できるが、下水ポンプ場では一般に入手が困難である。そのため、下水ポンプ場等の下水汚泥脱水ケーキの入手が困難な場所では実施できないという問題がある。
2)含水率が70〜83%程度の下水汚泥脱水ケーキは臭気が強いので、周囲の衛生環境を悪化させるという大きな問題がある。
3)下水汚泥脱水ケーキには止水性と気密性の2面の働きを持たせているが、このためには下水汚泥脱水ケーキの投入量はかなりの量を必要とする。そのため、篩渣を圧送しているのか下水汚泥脱水ケーキを圧送しているのか判らない状態となり、篩渣の搬送効率が大幅に低下するという本質的な問題がある。
4)ピストン・シリンダー型圧送ポンプに付属したホッパーの投入口手前には、篩渣と下水汚泥脱水ケーキとを混ぜるための混合機が必要となり、機器構成が複雑となり、設備費及び運転費が増大するという欠点がある。
5)また、前記混合機には、篩渣が絡み付く可能性があり、新たなトラブルの要因となる欠点がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、下水汚泥脱水ケーキの入手が困難な場所においても容易に実施ができ、周囲の衛生環境を悪化させることなく、かつ、設備費及び運転費を増大させることなく、篩渣の搬送を詰まり無く高効率に行うことが可能な含水物の搬送方法及び搬送装置を提供することを目的とする。
上記の課題は次の発明により解決される。
[1]圧送装置を用いて密閉配管内で含水物を搬送する方法であって、含水物を搬送する密閉配管内に栓状物を嵌挿し、前記密閉配管内を含水物と共に前記栓状物を圧送することを特徴とする含水物の搬送方法。
[2]上記[1]において、栓状物の少なくとも密閉配管内面と接する部分が弾塑性を有していることを特徴とする含水物の搬送方法。
[3]上記[1]又は[2]において、圧送装置がピストン・シリンダー型の圧送ポンプであって、栓状物が、前記ピストン・シリンダー型の圧送ポンプの運転ストロークに連動して密閉配管内に投入されることを特徴とする含水物の搬送方法。
[4]含水物を搬送するための密閉配管と、前記密閉配管内に栓状物を装入するための装入装置と、前記密閉配管内の含水物及び栓状物を圧送するための圧送装置とを有することを特徴とする含水物の搬送装置。
[1]圧送装置を用いて密閉配管内で含水物を搬送する方法であって、含水物を搬送する密閉配管内に栓状物を嵌挿し、前記密閉配管内を含水物と共に前記栓状物を圧送することを特徴とする含水物の搬送方法。
[2]上記[1]において、栓状物の少なくとも密閉配管内面と接する部分が弾塑性を有していることを特徴とする含水物の搬送方法。
[3]上記[1]又は[2]において、圧送装置がピストン・シリンダー型の圧送ポンプであって、栓状物が、前記ピストン・シリンダー型の圧送ポンプの運転ストロークに連動して密閉配管内に投入されることを特徴とする含水物の搬送方法。
[4]含水物を搬送するための密閉配管と、前記密閉配管内に栓状物を装入するための装入装置と、前記密閉配管内の含水物及び栓状物を圧送するための圧送装置とを有することを特徴とする含水物の搬送装置。
本発明によれば、下水汚泥脱水ケーキの入手が困難な場所においても容易に実施ができ、周囲の衛生環境を悪化させることなく、かつ、設備費及び運転費を増大させることなく、含水物の搬送を詰まり無く高効率に行うことが可能な含水物の搬送方法及び搬送装置が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例を説明する。
図1は、本発明を実施するための含水物の搬送装置の一例を示す概略構成図である。図1において、20は圧送装置、5は密閉配管、7は前記密閉配管5内に栓状物11を装入するための装入装置を表す。
含水物10は、前記圧送装置20により密閉配管5内を圧送され、搬送先である貯留設備4に搬送される。この際、前記密閉配管5内には装入装置7により栓状物11が装入され、含水物10と共に圧送される。ここで、前記密閉配管5内に装入される栓状物11は、その外周が前記密閉配管5の管内面全周に対して圧接されるように装入、つまり嵌挿されることによって、含水物10からの水分の抜け、及び、密閉配管5内、特に配管立ち上がり部分での空気溜まりの発生を防止することが可能となる。これにより、含水物10の搬送を詰まり無く高効率に行うことが可能となる。
前記圧送装置20としては、例えば、図1に示すようなピストン・シリンダー型の圧送ポンプを用いることができる。このピストン・シリンダー型の圧送ポンプは、含水物が投入されるホッパ1、含水物を押し出すピストンロッド6を備えたシリンダ2、吐出シリンダ3、ゲート弁8を備えている。前記ゲート弁8はピストンロッド6と連動して開閉し、含水物および含水物に含まれる水分の逆流を防止する。なお、前記ホッパ1には押込装置(図示せず)を備えることが好ましい。前記押込装置はホッパ1内で含水物が、例えば、ブリッジを起こした時に自動的に作動し、含水物を強制的にポンプ内に押込むことで正常運転を維持できる。ここで、前記ピストンロッド6、ゲート弁8、押込装置の駆動は、共通の油圧ユニットを用いて行ってもよい。
図2に、前記密閉配管5内を圧送される含水物10と栓状物11のイメージ図を示す。ここで、前記栓状物11は、その外周を密閉配管5の管内面全周に対して圧接した状態で、含水物10と共に密閉配管5内を圧送される物であれば、その形状、材質等は特に限定されない。なお、前記栓状物11の形状としては、例えば、球状体、円柱状体等の形状とすることが好ましい。また、前記栓状物11の材質としては、栓状物11の少なくとも密閉配管5内面と接する部分が弾塑性を有している物、例えば、プラスチック、紙、ゴム、粘土等の内の1つ、又は、これらの2以上の組合せによる複合材を用いることが好ましい。
前記栓状物11の形状を球状体又は円柱状体とした場合、その球状体又は円柱状体の密閉配管5の管軸方向に垂直な方向の断面の直径長さLとしては、密閉配管5の内径の直径をDとした場合には、0.9D≦L≦1.5D、より好ましくは1.0D≦L≦1.2Dとすることが好ましい。その直径長さLが0.9Dより小さいと含水物中からの水分の抜け及び配管内への空気の混入が顕著となり、1.5Dより大きいと栓状物11の密閉配管5内での圧送が行われなくなるおそれがある。
なお、前記密閉配管5の断面形状は円形の場合に限られず、栓状物11の形状は、密閉配管5の断面形状に合わせて適宜変更され得るものである。
また、前記密閉配管5内に栓状物11を装入するための装入装置7は、図1に示すように圧送装置20に隣接して設けてもよく、圧送装置20とは別の場所に設けてもよい。ただし、装入装置7を圧送装置20と別の場所に設ける場合には、密閉配管5の立ち上がり部分の上流側に設けることが好ましい。
前記装入装置7は、所定の間隔、例えば、圧送装置20の運転ストロークに連動して、密閉配管5内に栓状物11を投入できるようにすることが好ましい。前記装入装置7が圧送装置20に隣接して設けられている場合には、栓状物11は圧送装置20の吐出シリンダ3内に投入できる構成とすることが好ましい。
1 ホッパ
2 シリンダ
3 吐出シリンダ
4 貯留設備
5 密閉配管
6 ピストンロッド
7 装入装置
8 ゲート弁
10 含水物
11 栓状物
20 圧送装置
2 シリンダ
3 吐出シリンダ
4 貯留設備
5 密閉配管
6 ピストンロッド
7 装入装置
8 ゲート弁
10 含水物
11 栓状物
20 圧送装置
Claims (4)
- 圧送装置を用いて密閉配管内で含水物を搬送する方法であって、
含水物を搬送する密閉配管内に栓状物を嵌挿し、前記密閉配管内を含水物と共に前記栓状物を圧送することを特徴とする含水物の搬送方法。 - 栓状物の少なくとも密閉配管内面と接する部分が弾塑性を有していることを特徴とする請求項1に記載の含水物の搬送方法。
- 圧送装置がピストン・シリンダー型の圧送ポンプであって、栓状物が、前記ピストン・シリンダー型の圧送ポンプの運転ストロークに連動して密閉配管内に投入されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の含水物の搬送方法。
- 含水物を搬送するための密閉配管と、
前記密閉配管内に栓状物を装入するための装入装置と、
前記密閉配管内の含水物及び栓状物を圧送するための圧送装置とを有することを特徴とする含水物の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003309551A JP2005074350A (ja) | 2003-09-02 | 2003-09-02 | 含水物の搬送方法及び搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003309551A JP2005074350A (ja) | 2003-09-02 | 2003-09-02 | 含水物の搬送方法及び搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005074350A true JP2005074350A (ja) | 2005-03-24 |
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ID=34411652
Family Applications (1)
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JP2003309551A Pending JP2005074350A (ja) | 2003-09-02 | 2003-09-02 | 含水物の搬送方法及び搬送装置 |
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JP (1) | JP2005074350A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009247991A (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-29 | Jfe Engineering Corp | し渣圧送装置 |
-
2003
- 2003-09-02 JP JP2003309551A patent/JP2005074350A/ja active Pending
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