JP2005074077A - 超音波診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化を容易に行うことが可能な超音波診断装置を提供する。
【解決手段】 この超音波診断装置は、第1及び第2の圧力を印加された被検体から反射される超音波エコーに基づいてそれぞれ生成された第1及び第2の画像データを解析することにより、被検体の硬部組織と軟部組織とを判別する画像解析手段31と、画像解析手段における判別結果に基づいて、第1の画像データ又は第2の画像データから、軟部組織と硬部組織との内の少なくとも一方に対応する画像データを抽出する画像データ抽出手段32、34と、画像データ抽出手段によって抽出された画像データに所定の画像処理を施す画像処理手段33、35と、画像処理手段において所定の画像処理が施された画像データに基づいて表示データを生成する表示データ生成手段36とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超音波を送受信することにより生体内の臓器や骨等の撮像を行って、診断のために用いられる超音波画像を生成する超音波診断装置に関する。
従来より、癌等の病変組織の診断に触診法(指診法)が用いられている。触診法とは、病変組織と正常組織との軟度の差を利用して診断する方法である。一般的に病変組織は、その周辺の正常組織に比べて、硬く若しくは軟らかくなるので、医師は、自らの手によって体表をわずかに加圧して弾力性を確認することにより診断する。しかしながら、触診は、医師の経験と勘に頼るので、客観性や定量性に欠け、さらに、病変組織が体の深部にある場合には、診断が困難になるという問題があった。そこで現在は、超音波を用いて組織の弾性的な性質を検出する超音波撮像装置が用いられている。
関連する技術として、下記の特許文献1には、散乱体内部の弾性的な性質の差異を検出する超音波物体検査装置について述べられている。この超音波物体検査装置によれば、被検体に超音波を入射し、被検体の内部において反射された超音波(反射波)を受波し、印加した圧力の有無や大小による受波信号の振幅の変化を検出することにより、その被検体の内部の弾性的な性質を知ることができる。
次に、図7を参照しながら、超音波を用いて組織の弾性的な性質を検出する原理について説明する。図7の(A)は、加圧前の被検体の状態を示す図であり、図7の(B)は、加圧後の被検体の状態を示す図である。
図7に示すように、支材100によって被検体101を支え、被検体101に対して支材100の反対側に加圧材102を配置し、被検体101と加圧材102との間においてそれぞれに接するように超音波用探触子103を配置する。なお、被検体101は、正常組織104と異常組織105とを含んでおり、超音波用探触子103から送信された超音波が、正常組織104及び異常組織105の内部及び境界において反射され、その反射波を超音波用探触子103が受信することにより、超音波撮像が行われる。
まず、図7の(A)に示すように被検体101に圧力を印加していない状態において超音波撮像を行い、反射波の振幅A(t)を得る。次に、図7の(B)に示すように被検体101に圧力を印加している状態において超音波撮像を行い、反射波の振幅A(t)を得る。なお、図7の(B)においては、圧力を印加していない状態における異常組織105を点線で示している。図7の(B)に示すように、異常組織105は、圧力を印加されることによって歪んでいる。
従って、次式(1)に示す、圧力印加の有無における反射波の振幅の変化率ΔAを求めることにより、異常組織105の歪に起因する被検体の内部の弾性的な性質を知ることができる。
ΔA(t)={|A(t)−A(t)|/A(t)}・f(A(t))
・・・(1)
ここで、f(A(t))は、A(t)が小さくなる時刻tにおけるΔA(t)の発散を抑えるための振幅フィルタである。
このように、圧力を印加している場合と印加していない場合とにおいて、被検体に対して超音波撮像を行うことにより、被検体内部の弾性的な性質を知ることができる。従来、このような撮影法は、正常な軟部組織の中に異常な硬さを持った組織が存在するか否かを検出する目的で行われており、骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化には応用されていない。特に、整形医療の分野においては、腱の診断が重要であるが、腱の不完全断裂を視認することは、一般的に困難である。
また、下記の特許文献2には、連結式経直腸プローブの先端部に取り付けられる圧力センサーアレー及び位置/配向センサーを使用して前立腺の幾何学的及び機械的なパラメータを視覚化し、前立腺疾患を診断するための前立腺のイメージング方法及び装置について述べられている。この前立腺のイメージング方法によれば、所定の境界条件で調査された組織部分の表面の圧力パターンにより、基礎組織における内部構造を再構築し、さらに局所領域の組織の相対的な硬度及び軟度を評価することができる。しかしながら、特許文献2においては、骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化については述べられていない。
下記の特許文献3には、任意の後方散乱物質、特に有機組織中の正確な圧縮度測定に応用される改良型超音波パルス/エコー方法及びこの方法を実施する装置について述べられている。この方法によれば、ターゲット体が相異なる音速を有する多層を含むか否かに係わらず、ターゲット体の歪と圧縮度とを決定できる。また、コンプレッサの圧縮から生じるターゲット体中の応力がコンプレッサからの距離と共に低減する場合でも、ターゲット体の圧縮度を決定する事ができる。さらに、弾性組織中の歪と弾性率の分布とを正確に測定し、撮像することができる。しかしながら、特許文献3においても、骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化については述べられていない。
下記の特許文献4には、剪断波弾性撮像のための方法及び装置について述べられている。この方法によれば、焦点に集められた音響パルスが、遠隔的に組織に剪断波を誘導することにより、ドップラー超音波や磁気共鳴画像等の様々な手段によって検波された剪断音響波の伝播パラメータの値から組織の剪断係数及び動的な剪断粘性の値を求めることができる。しかしながら、特許文献4においても、骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化については述べられていない。
下記の特許文献5には、圧力画像表示のためのシステム及び方法について述べられている。このシステムにおいては、超音波トランスデューサを用いながら複数回にわたって被写体の関心領域を走査することにより、第1組の強度値と第2組の強度値を得て、それらによって表される、関心領域における画像の特性が得られる。このシステムによれば、関心領域内の弾性的な性質を色分けして、1つのBモード画像として重ねて表示することができる。しかしながら、特許文献5においても、骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化については述べられていない。
特許第2629734号公報(第2頁、図5) 特表2001−500026号公報(第6,10頁、図14) 特表2001−519674号公報(第1,13頁、図6) 米国特許第5810731号明細書(アブストラクト、図1) 米国特許第US6558324B1号明細書(アブストラクト、コラム2〜3頁、図1)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化を容易に行うことが可能な超音波診断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る超音波診断装置は、被検体から反射される超音波エコーに基づいて生成された画像データを用いて、超音波画像を表示するために用いられる表示データを生成する超音波診断装置であって、第1の圧力を印加された被検体から反射される超音波エコーに基づいて生成された第1の画像データと、第1の圧力よりも大きい第2の圧力を印加された被検体から反射される超音波エコーに基づいて生成された第2の画像データとを解析することにより、被検体の硬部組織と軟部組織とを判別する画像解析手段と、画像解析手段における判別結果に基づいて、第1の画像データ又は第2の画像データから、軟部組織と硬部組織との内の少なくとも一方に対応する画像データを抽出する画像データ抽出手段と、画像データ抽出手段によって抽出された画像データに所定の画像処理を施す画像処理手段と、画像処理手段において所定の画像処理が施された画像データに基づいて表示データを生成する表示データ生成手段とを具備する。
本発明によれば、異なる圧力下における撮像で得られた2種類の画像データを用いることによって、骨や腱や靭帯等の硬部組織と筋肉や脂肪等の軟部組織とを区別した可視化を容易に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。また、硬部組織としては、上腕骨や鎖骨等の骨、棘上筋腱等の腱、及び、靭帯が該当し、軟部組織としては、三角筋や腹直筋等の筋組織、及び、脂肪が該当する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る超音波診断装置は、超音波トランスデューサアレイを有する超音波探触子(プローブ)10を含んでいる。超音波トランスデューサアレイは、例えば、1次元又は2次元状に配列された複数の超音波トランスデューサを含んでいる。
超音波トランスデューサアレイは、印加される駆動信号に基づいて超音波ビームを送信すると共に、伝搬する超音波を受信して検出信号を出力する。これらの超音波トランスデューサは、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛:Pb(lead) zirconate titanate)に代表される圧電セラミックや、PVDF(ポリフッ化ビニリデン:polyvinylidene difluoride)に代表される高分子圧電素子等の圧電性を有する材料(圧電素子)の両端に電極を形成した振動子によって構成される。
このような振動子の電極に、パルス状の電気信号或いは連続波電気信号を送って電圧を印加すると、圧電素子が伸縮する。この伸縮により、それぞれの振動子からパルス状或いは連続的な超音波が発生し、これらの超音波の合成によって超音波ビームが形成される。また、それぞれの振動子は、伝搬する超音波を受信することによって伸縮し、電気信号を発生する。これらの電気信号は、超音波の検出信号として出力される。
或いは、超音波トランスデューサとして、超音波変換方式の異なる複数種類の素子を用いても良い。例えば、超音波を送信する素子として上記の振動子を用い、超音波を受信する素子として光検出方式の超音波トランスデューサを用いるようにする。光検出方式の超音波トランスデューサとは、超音波信号を光信号に変換して検出するものであり、例えば、ファブリーペロー共振器やファイバブラッググレーティングによって構成される。
また、本実施形態に係る超音波診断装置は、被検体1に圧力を印加する圧力印加部11を含んでいる。本実施形態においては、超音波探触子10を被検体1に当接させて用いて、圧力印加部11が、超音波探触子10を介して被検体1に圧力を印加する。ここで、圧力印加部11が、被検体1に対して異なる圧力を印加し、超音波探触子10が、それぞれの圧力下における被検体1に対して超音波ビームを送信すると共に、反射された超音波エコーを受信することによって、それぞれの圧力下における複数の検出信号を出力する。
本実施形態においては、圧力がほぼゼロ、即ち、圧力をほとんど印加しない状態における検出信号に基づいて生成された第1の画像データと、圧力を印加した状態における検出信号に基づいて生成された第2の画像データとに基づいて、被検体1の軟部組織及び硬部組織の弾性的な性質を解析することにより、硬部組織と軟部組織とを区別した可視化を容易にしている。
なお、圧力印加部11を被検体1に当接させて用いることにより、被検体1に対して、直接的に圧力を印加するようにしても良い。本実施形態においては、圧力印加部11によって異なる圧力を印加する構成としているが、圧力印加部11を省略し、超音波探触子10が低周波の超音波を送信して各組織に変位を与えることにより、複数種類の画像データを生成するための撮像を行っても良い。
また、本実施形態に係る超音波診断装置は、周波数制御部12と、走査制御部13と、送信遅延パターン記憶部14と、送信制御部15と、駆動信号発生部16と、送受信切換部17とを含んでいる。周波数制御部12は、超音波ビームの周波数を設定する。走査制御部13は、超音波ビームの送信方向及び超音波エコーの受信方向を順次設定する。送信遅延パターン記憶部14は、超音波ビームを形成する際に用いられる複数の送信遅延パターンを記憶している。
送信制御部15は、周波数制御部12において設定された周波数に基づいて、複数の超音波トランスデューサに与えられる周波数を設定する。また、送信制御部15は、走査制御部13において設定された送信方向に応じて、送信遅延パターン記憶部14に記憶されている複数の遅延パターンの中から所定のパターンを選択し、そのパターンに基づいて、複数の超音波トランスデューサの駆動信号にそれぞれ与えられる遅延時間を設定する。
駆動信号発生部16は、例えば、複数の超音波トランスデューサにそれぞれ対応する複数のパルサによって構成されている。複数のパルサの各々は、送信制御部15において設定された周波数及び遅延時間に基づいて、駆動信号を発生する。送受信切換部17は、駆動信号発生部16における駆動信号の発生と、信号処理部21における検出信号の取り込みとを、走査制御部13の制御に従って所定のタイミングで切り替える。このように検出信号の読み取り時間帯を限定することにより、被写体の特定の深さから反射されたエコー信号を検出することができる。
さらに、本実施形態に係る超音波診断装置は、信号処理部21と、1次記憶部22と、受信遅延パターン記憶部23と、受信制御部24と、2次記憶部25と、画像データ生成部26と、3次記憶部27とを含んでいる。
信号処理部21は、複数の超音波トランスデューサにそれぞれ対応する複数のラインを含んでいる。信号処理部21の複数のラインの各々は、対応する超音波トランスデューサから出力された検出信号を所定のタイミングで取り込み、対数増幅、STC(センシティビティタイムコントロール)、フィルタ処理、A/D変換等の信号処理を行う。1次記憶部22は、信号処理部21において信号処理された各検出信号を、ラインごとに時系列に記憶する。
受信遅延パターン記憶部23は、複数の超音波トランスデューサから出力された複数の検出信号に対して受信フォーカス処理を行う際に用いられる複数の受信遅延パターンを記憶している。受信制御部24は、走査制御部13において設定された受信方向に基づいて、受信遅延パターン記憶部23に記憶されている複数の受信遅延パターンの中から所定のパターンを選択し、そのパターンに基づいて複数の検出信号に遅延を与えて加算することにより、受信フォーカス処理を行う。この受信フォーカス処理により、超音波エコーの焦点が絞り込まれた音線データが形成される。2次記憶部25は、受信制御部24において形成された音線データを記憶する。
画像データ生成部26は、2次記憶部25に記憶されている音線データに含まれる所定の等時間面における計測データとに基づいて、画像データを生成する。3次記憶部27は、画像データ生成部26において生成された画像データを記憶する。ここで、3次記憶部27は、異なる圧力下において超音波を送受信することによって得られた第1及び第2の画像データを順次記憶する。
本実施形態に係る超音波診断装置は、画像解析部31と、軟部抽出部32と、軟部画像処理部33と、硬部抽出部34と、硬部画像処理部35と、表示データ生成部36と、表示部37とをさらに含んでいる。
画像解析部31は、3次記憶部27に記憶されている第1及び第2の画像データに基づいて、各組織の硬度等の弾性的な性質を解析することによって、軟部組織及び硬部組織の位置を認識する。例えば、硬部組織は、異なる圧力下においても輪郭等の形状がほとんど変化しないので、第1及び第2の画像データの差分に基づいて硬部組織を概略的に認識することができ、さらに、各組織の2次元連続性を解析することによって、硬部組織と軟部組織とを区別することができる。
なお、予め基準変化量を設定しておき、画像解析部31において、各組織の硬度等の弾性的な性質に対応する変化量を算出して、その変化量が基準変化量以下の組織を硬部組織として認識するようにしても良い。
軟部抽出部32は、画像解析部31において認識された軟部組織に対応する位置に基づいて、圧力を印加しない状態において得られた第1の画像データから軟部組織の画像データを抽出して、軟部画像データを生成する。軟部画像処理部33は、軟部画像データに対して、軟部組織に適したゲイン調整、コントラスト調整、階調処理、レスポンス強調処理、補間処理等の画像処理を施す。
硬部抽出部34は、画像解析部31において認識された硬部組織に対応する位置に基づいて、圧力を印加しない状態において得られた第1の画像データから硬部組織の画像データを抽出して、硬部画像データを生成する。なお、硬部組織は、圧力の有無における形状の変化がほとんど無いので、圧力を印加した状態において得られた第2の画像データから硬部組織の画像データを抽出して、硬部画像データを生成しても良い。
硬部画像処理部35は、硬部画像データに対して、硬部組織に適したゲイン調整、コントラスト調整、階調処理、レスポンス強調処理、補間処理等の画像処理を施す。なお、硬部画像処理部35は、第1の画像データ、第2の画像データ、軟部画像データ及び硬部画像データの内の1つ又は複数の画像データに基づいて画像処理を施すようにしても良い。
表示データ生成部36は、軟部画像データ及び硬部画像データに基づいて、表示データを生成する。ここで、表示データ生成部36は、図2に示すように、軟部画像データに基づいて生成される軟部画像と、硬部画像データに基づいて生成される硬部画像とが重ねられて表示されるように、表示データを生成しても良い。なお、軟部画像と硬部画像とを重ねて表示する場合には、それぞれの画像に対して異なる色を用いることが望ましい。
あるいは、表示データ生成部36は、図3に示すように、硬部組織を表示せずに黒化領域とすることによって、軟部画像のみが表示されるように表示データを生成しても良いし、図4に示すように、軟部組織を表示せずに黒化領域とすることによって、硬部画像のみが表示されるように表示データを生成しても良い。さらに、軟部画像と硬部画像とが並べられて表示されるように表示データを生成しても良い。
表示部37は、表示データ生成部36において生成された表示データに基づいて、超音波画像を表示する。表示部37は、例えば、CRTやLCD等のディスプレイ装置を含んでいる。
なお、本実施形態においては、軟部抽出部32と軟部画像処理部33、及び、硬部抽出部34と硬部画像処理部35を含んでいるが、いずれか一方を含むようにしても良い。例えば、軟部画像のみを表示する目的の超音波診断装置においては、硬部抽出部34及び硬部画像処理部35を省略して、表示データ生成部36が、軟部組織以外の領域を黒化領域とすることによって、軟部画像のみが表示されるように表示データを生成しても良い。一方、硬部画像のみを表示する目的の超音波診断装置においては、軟部抽出部32及び軟部画像処理部33を省略して、表示データ生成部36が、硬部組織以外の領域を黒化領域とすることによって、硬部画像のみが表示されるように表示データを生成しても良い。
本実施形態に係る超音波診断装置によれば、軟部組織と硬部組織とに対してそれぞれ適切な画像処理を施すことにより、硬部組織と軟部組織とを区別した可視化を容易に行うことが可能である。例えば、軟部組織と硬部組織との境界において、超音波は強く反射される。その結果、従来の超音波診断装置においては、図5に示すように、軟部組織と硬部組織との境界において高輝度の領域が発生し、視認性を低下させるという問題があった。一方、本実施形態に係る超音波診断装置においては、硬部組織の位置を認識して、その部分に適切な画像処理を施すことにより、硬部組織と軟部組織との境界を見分け易い超音波画像を表示することができる。あるいは、硬部組織のみを表示することにより、骨や腱や靭帯等の不完全断裂を視認することが容易となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る超音波診断装置の構成を示すブロック図である。この超音波診断装置は、図1に示す第1の実施形態に係る超音波診断装置における周波数制御部12と走査制御部13と画像解析部31の替わりに、周波数制御部42と走査制御部43と画像解析部41を含んでいる。その他の構成については、図1に示す超音波診断装置と同様である。
画像解析部41は、3次記憶部27に記憶されている第1及び第2の画像データに基づいて、各組織の硬度等の弾性的な性質を解析することにより、軟部組織及び硬部組織の位置を認識し、軟部組織に対応する位置及び硬部組織に対応する位置を表す情報を周波数制御部42及び走査制御部43に出力する。これにより、最適な送受信パラメータが自動的に設定される。
周波数制御部42は、軟部組織に対応する位置及び硬部組織に対応する位置を表す情報に基づいて、送信すべき超音波の周波数を自動的に設定する。例えば、硬部組織を走査するときには低い周波数を設定し、軟部組織を走査するときには高い周波数を設定する。これにより、硬部組織及び軟部組織のそれぞれに適した周波数を使い分けることが可能となる。このようにして軟部組織及び硬部組織の超音波画像を得るためには、広帯域の超音波を送受信することが可能な超音波探触子を用いることが望ましい。
特に、軟部組織の超音波画像を得る場合においては、硬部組織が存在する距離(深さ)に応じて送信すべき超音波の周波数を、軟部組織を観察するために必要十分に高く設定することにより、空間分解能が高く、超音波が硬部組織に届き難いようにして、硬部組織による多重反射を抑制すると共に、硬部組織が表示されずに見やすい超音波画像を得ることができる。
走査制御部43は、軟部組織に対応する位置及び硬部組織に対応する位置を表す情報に基づいて、超音波ビームの送信方向及び焦点を順次設定すると共に、超音波エコーの受信方向及び焦点を順次設定する。これにより、硬部組織のみの超音波画像を得る場合には、硬部組織に焦点を合わせ、一方、軟部組織のみの超音波画像を得る場合には、軟部組織に焦点を合わせることが可能となり、軟部組織又は硬部組織を、高い分解能で画像化することができる。また、例えば、硬部組織の表面に焦点を合わせることにより、硬部組織の表面の形状を、高い分解能で画像化することができる。
以上説明したように、本発明によれば、超音波を送受信することにより、生体内臓器や骨等の診断を行うための画像データを生成する超音波診断装置において利用できる。
本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置において表示される超音波画像の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置において表示される超音波画像の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波診断装置において表示される超音波画像の例を示す図である。 軟部組織と硬部組織との境界において高輝度の領域が発生する様子を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波診断装置の構成を示すブロック図である。 加圧前後の被検体の状態を示す図である。
符号の説明
1 被検体
10 超音波探触子
11 圧力印加部
12、42 周波数制御部
13、43 走査制御部
14 送信遅延パターン記憶部
15 送信制御部
16 駆動信号発生部
17 送受信切換部
21 信号処理部
22 1次記憶部
23 受信遅延パターン記憶部
24 受信制御部
25 2次記憶部
26 画像データ生成部
27 3次記憶部
31、41 画像解析部
32 軟部抽出部
33 軟部画像処理部
34 硬部抽出部
35 硬部画像処理部
36 表示データ生成部
37 表示部

Claims (7)

  1. 被検体から反射される超音波エコーに基づいて生成された画像データを用いて、超音波画像を表示するために用いられる表示データを生成する超音波診断装置であって、
    第1の圧力を印加された被検体から反射される超音波エコーに基づいて生成された第1の画像データと、第1の圧力よりも大きい第2の圧力を印加された被検体から反射される超音波エコーに基づいて生成された第2の画像データとを解析することにより、被検体の硬部組織と軟部組織とを判別する画像解析手段と、
    前記画像解析手段における判別結果に基づいて、第1の画像データ又は第2の画像データから、軟部組織と硬部組織との内の少なくとも一方に対応する画像データを抽出する画像データ抽出手段と、
    前記画像データ抽出手段によって抽出された画像データに所定の画像処理を施す画像処理手段と、
    前記画像処理手段において所定の画像処理が施された画像データに基づいて表示データを生成する表示データ生成手段と、
    を具備する超音波診断装置。
  2. 前記画像解析手段における判別結果に基づいて、第1の画像データから、軟部組織に対応する画像データを抽出する第1の画像データ抽出手段と、
    前記画像解析手段における判別結果に基づいて、第1の画像データ又は第2の画像データから、硬部組織に対応する画像データを抽出する第2の画像データ抽出手段と、
    前記第1の画像データ抽出手段によって抽出された画像データに所定の画像処理を施す第1の画像処理手段と、
    前記第2の画像データ抽出手段によって抽出された画像データに所定の画像処理を施す第2の画像処理手段と、
    前記第1及び第2の画像処理手段において所定の画像処理が施された画像データに基づいて表示データを生成する表示データ生成部と、
    を具備する請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 前記軟部組織が筋肉又は脂肪であり、前記硬部組織が骨、腱又は靭帯である、請求項1又は2記載の超音波診断装置。
  4. 表示データに基づいて画像を表示する表示部をさらに具備する請求項1〜3のいずれか1項記載の超音波診断装置。
  5. 被検体に対して第1の圧力及び第1の圧力よりも大きい第2の圧力を順次印加する圧力印加手段をさらに具備する請求項1〜4のいずれか1項記載の超音波診断装置。
  6. 超音波を送信し、被検体から反射された超音波エコーを受信する複数の超音波トランスデューサを含む超音波探触子と、
    前記画像解析手段の判別結果に基づいて、前記超音波探触子から送信される超音波の周波数を変更する送信側回路と、
    をさらに具備する請求項1〜5のいずれか1項記載の超音波診断装置。
  7. 超音波を送信し、被検体から反射された超音波エコーを受信する複数の超音波トランスデューサを含む超音波探触子と、
    前記画像解析手段の判別結果に基づいて、前記超音波探触子から送信される超音波によって形成される少なくとも1つの超音波ビームの焦点の深さを変更する送受信回路と、
    をさらに具備する請求項1〜6のいずれか1項記載の超音波診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009504217A (ja) * 2005-08-12 2009-02-05 エショザン 組織弾性を測定するために使用可能なヒトまたは動物組織イメージングシステム
JP2016047474A (ja) * 2016-01-08 2016-04-07 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 超音波診断装置
JP2018102623A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 超音波診断システム

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