JP2005073410A - 電圧補償装置 - Google Patents

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【課題】 複数の電圧補償回路PNを電力系統に直列に接続して、系統電圧の瞬低時に、所望の電圧補償回路PNの組み合わせにより補償電圧を発生して瞬低補償し、正常時に電圧補償回路PNをバイパスする並列機械スイッチ2を高速遮断するために電圧補償回路PNに直列に配された限流リアクトル4に起因する、瞬低補償時の負荷電圧の低下を抑制して系統電圧の瞬低を高精度に補償する。
【解決手段】 瞬低時に系統電圧に重畳させる補償電圧を設定する際、限流リアクトル4のインダクタンス成分による電圧降下を補償すると共に、負荷電圧VLと正常電圧Vnとの差電圧ΔVLが0になるように、補償電圧を系統電圧の低下量よりも増加させて設定し、系統電圧の低下を補償する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、負荷に供給される電力系統の電圧が瞬時的に変動した際に、それを検出して電圧低下を補償する電圧補償装置に関するものである。
雷などにより電力系統の電圧が瞬時的に低下し、工場などの精密機器などが誤作動や一時停止することにより、生産ラインで多大な被害を被ることがある。このような被害を防ぐために、電力系統の瞬時的電圧低下(以下、瞬低と称す)などの電圧変動を監視して、電圧低下を補償する電圧補償装置が用いられている。
従来の電圧補償装置となる電圧変動補償装置は、電力系統に直列に接続され、正負いずれかの極性で補償電圧を出力する複数の電圧補償回路で構成される。各電圧補償回路には、ダイオードが逆並列に接続された4個の半導体スイッチング素子から成るフルブリッジインバータ、および充電コンデンサが備えられ、充電コンデンサの直流電圧を交流に変換して出力する。また、各電圧補償回路の出力端には、高速機械式の定常短絡スイッチが並列に設けられる。各電圧補償回路内の充電コンデンサは、充電ダイオードと充電用トランスによってそれぞれ異なる電圧が充電され、電圧の比は概ね2のべき乗比に設定される。
定常時、電流は定常短絡スイッチを流れる。また電力系統の瞬低時には、開極指令により定常短絡スイッチの接点が開離しアークが発生するが、充電コンデンサの電荷を定常短絡スイッチを介した閉回路に、定常短絡スイッチを流れていた電流と逆極性に流す。これにより、定常短絡スイッチ電流に強制的に電流ゼロ点が形成され、定常短絡スイッチは速やかに遮断される。その後は、系統の電流が電圧補償回路を流れ、誤差電圧に応じて複数の電圧補償回路内から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和で電力系統の電圧低下を補償する(例えば、特許文献1参照)。
また、従来から、機械スイッチを高速に遮断する開閉装置では、機械スイッチを流れる電流に強制転流回路から高周波電流を流すことで強制電流零点をつくり、強制遮断している。このとき電流遮断を容易にするため、強制転流回路内にインダクタンスを配置している(例えば、非特許文献1参照)。
特開2002−359929号公報 電気学会研究会資料、SA−97−34、1997「高速スイッチを適用した限流装置」
上記のような従来の電圧補償装置においても、系統電圧の瞬低発生時に定常短絡スイッチを容易に高速遮断するために、定常短絡スイッチと電圧補償回路とで構成される閉回路内にインダクタンスとなる限流リアクトルを配置して用いる。しかしながら、この限流リアクトルは電圧補償回路と直列に接続されるため、補償電圧を発生して系統電圧の瞬低を補償する補償動作時に、電圧降下を発生させ、負荷へ所望の電圧が供給できないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、限流リアクトルが電圧補償回路と直列に接続された電圧補償装置において、限流リアクトルに起因する負荷電圧の低下を抑制して系統電圧の瞬低を高精度に補償することを目的とする。
この発明に係る電圧補償装置は、電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部と、それぞれエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を上記電力系統に直列に接続し、該複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和により補償電圧を発生させる補償電圧発生部と、上記補償電圧発生部をバイパスするために該補償電圧発生部に並列に接続された短絡スイッチと、該短絡スイッチの電流遮断時に該短絡スイッチと上記補償電圧発生部とで構成される閉回路に流す電流を制限するために、上記補償電圧発生部に直列に接続されたリアクトルとを備える。系統電圧が低下していない通常時には、上記短絡スイッチを閉じて上記補償電圧発生部をバイパスし、該系統電圧が設定された基準電圧より低下すると、上記短絡スイッチを電流遮断して開放し、上記補償電圧発生部にて発生させた上記補償電圧を該系統電圧に重畳して負荷に供給される電圧の低下を補償する。そして、上記補償電圧発生部にて出力される上記補償電圧を、上記系統電圧の上記基準電圧からの電圧低下量よりも予め大きく設定し、上記リアクトルのインダクタンス成分による電圧降下を補償するものである。
この発明による電圧補償装置では、系統電圧が設定された基準電圧より低下すると、系統電圧の電圧低下量よりも予め大きく設定した補償電圧を補償電圧発生部にて発生させて、この補償電圧を系統電圧に重畳して負荷に供給される電圧の低下を補償する。上記補償電圧は、リアクトルのインダクタンス成分による電圧降下を補償するように予め大きく設定されているため、上記リアクトルに起因する負荷電圧の低下を抑制して系統電圧の瞬低を高精度に補償することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による電圧補償装置100の概略構成図である。
図1に示すように、電力系統からの電力は、変圧器により降圧されて、電圧補償装置100を介して需要家3(負荷)に接続され、電力が供給される。電圧補償装置100は、電力系統と直列に接続され補償電圧を発生する補償電圧発生ユニット1と、この補償電圧発生ユニット1をバイパスするために補償電圧発生ユニット1に並列に接続された短絡スイッチとしての並列機械スイッチ2と、制御装置7とで構成される。また、補償電圧発生ユニット1に直列に限流リアクトル4が接続されている。
図2は、電圧補償装置100、特に補償電圧発生ユニット1の詳細を示すもので、補償電圧発生ユニット1は、複数(この場合3個)の電圧補償ユニット15で構成され、正負いずれかの極性で補償電圧を出力する電圧補償回路PN1、PN2、PN3が電力系統に直列に接続される。各電圧補償ユニット15には、ダイオードが逆並列に接続された4個のIGBT9sw11〜9sw14、9sw21〜9sw24、9sw31〜9sw34から成るフルブリッジインバータ、およびエネルギ蓄積手段としての充電コンデンサ10pn1〜10pn3で構成される各電圧補償回路PN(PN1、PN2、PN3)と、充電コンデンサ10(10pn1〜10pn3)を充電するための充電ダイオード11と充電用トランス14の2次巻線13とが備えられる。なお、充電用トランス1次巻線12は、電力系統と接続される。また、フルブリッジインバータはIGBT9以外の自己消弧型半導体スイッチング素子で構成しても良い。
また、充電コンデンサ10(以下、単にコンデンサ10と称す)の充電電圧V1〜V3は、IGBT9(9sw11〜9sw14、9sw21〜9sw24、9sw31〜9sw34)のオン/オフ制御により正負いずれかの極性で電力系統に接続される。各電圧補償回路PN1、PN2、PN3内のコンデンサ10に充電される電圧の比は概ね2のべき乗比に設定されている。つまり、以下の関係を満足させる。
V3=2×V2=2×2×V1
補償電圧発生ユニット1内の各IGBT9および並列機械スイッチ2は制御装置7に接続され、制御装置7は、系統電圧Vs、負荷3に供給される負荷電圧VLおよび補償電圧発生ユニット1を流れる負荷電流ILを入力として、制御信号5a(駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34)、5b(z)を出力して各IGBT9および並列機械スイッチ2を制御する。
制御装置7に入力された系統電圧Vsは、予め設定された正常時の系統電圧である正常電圧Vnと比較され、両者の差が所定の許容値以内であるとき、正常と判断され並列機械スイッチ2をオン状態とする。これにより、系統電力は抵抗の小さい並列機械スイッチ2を通して負荷3に供給される。
地絡や線間短絡等が電圧低下箇所6で発生し系統電圧Vsが低下し、系統電圧Vsの正常電圧Vnからの電圧低下量が上記所定の許容値を超えると、制御装置7では瞬低と判断し並列機械スイッチ2をオフした後、補償電圧を出力して補償動作を開始する。このとき、制御装置7は並列機械スイッチ2に開極指令5bを送出した後、並列機械スイッチ2の接点間に発生するアークを遮断するため、例えば電圧補償回路PN1のコンデンサ10pn1に予め充電されていた電荷を並列機械スイッチ2を介した閉回路に、並列機械スイッチ2を流れていた電流(以下、スイッチ電流と称す)と逆極性に流す。この放電電流の周波数はスイッチ電流の周波数より十分に高く、この高周波電流(放電電流)がスイッチ電流に重畳されて、スイッチ電流に強制的に電流ゼロ点が形成され、並列機械スイッチ2は遮断される。このとき限流リアクトル4により上記高周波電流(放電電流)を制限し、並列機械スイッチ2の遮断を容易にする。また、限流リアクトル4は、万一、並列機械スイッチ2が故障等により開放不可となった場合の電流制限にも効果がある。
なお、並列機械スイッチ2は通電ロスが小さいサイリスタやその他の半導体スイッチでもよい。
並列機械スイッチ2がオフすると、その後は系統の電流が補償電圧発生ユニット1を介して流れることになる。制御装置7は、補償電圧発生ユニット1内の各IGBT9を制御し、これにより補償電圧発生ユニット1は補償電圧を出力して系統電圧Vsに重畳させ補償動作を行う。
制御装置7は、図3に示すように、補償電圧決定部20と階調電圧出力パターン決定部21とを備える。系統電圧が瞬低と判断され、上述した並列機械スイッチ2の遮断動作が終了すると、補償電圧決定部20は、制御装置7に入力される系統電圧Vs、負荷電圧VLおよび負荷電流ILと、予め設定された正常電圧Vnおよび限流リアクトル4のインダクタンスLとに基づいて、補償電圧Viを演算して出力する。この演算の詳細については、後述する。
階調電圧出力パターン決定部21では、補償電圧決定部20からの補償電圧Viを入力として、出力電圧を発生させる電圧補償回路PN1、PN2、PN3の組み合わせを選択し、各電圧補償回路PNのインバータの駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34を発生する。各電圧補償回路PN1〜PN3からそれぞれ発生される出力電圧の総和により、補償電圧発生ユニット1は、0〜7階調の補償電圧を発生することができ、最大の補償電圧は、7×V1となる。
次に、補償電圧決定部20での補償電圧Viの演算について、図4に基づいて以下に説明する。
図4に示すように、補償電圧Viは、3つの異なる制御演算量を組み合わせて求めるもので、系統電圧Vsと正常電圧Vnとの差である系統電圧低下量ΔVsに基づく制御演算(以下、A制御と称す)、負荷電圧VLと正常電圧Vnとの差電圧ΔVLに基づく制御演算(以下、B制御と称す)、および負荷電流ILと設定された限流リアクトル4のインダクタンスLとに基づく制御演算(以下、C制御と称す)を行っている。
上記A制御により、系統電圧低下量ΔVsを例えば5kHzでサンプリングした制御演算量を求め、これにより系統電圧の低下を補償するが、このA制御による制御演算量に、B制御による制御演算量とC制御による制御演算量とを加算して補償電圧Viを求める。
C制御においては、C制御演算部23にて限流リアクトル4のインダクタンスLによる電圧降下分を補償電圧増加量23aとして演算し、この補償電圧増加量23aを例えば20kHzでサンプリングして制御演算量を求める。このC制御による制御演算量を、A制御による制御演算量に加算することで、限流リアクトル4のインダクタンスLによる電圧降下分が予め加算された補償電圧Viが設定でき、限流リアクトル4の起因する負荷電圧VLの電圧低下が補償できる。
また、B制御においては、負荷電圧VLと正常電圧Vnとの差電圧ΔVLが0になるようにB制御演算部22にて補償電圧増加量22aを演算し、この補償電圧増加量22aを例えば20kHzでサンプリングして制御演算量を求める。このB制御による制御演算量を、A制御による制御演算量にさらに加算することで、限流リアクトル4以外の配線インダクタンスによる電圧降下などによる負荷電圧VLの変動も補償することができる。このB制御は、負荷電圧VLを正常電圧Vnに一致させるように制御演算量を求めるものであるため、C制御による補償が正常に機能しない等により誤差が残存する場合は、その分の誤差も補償する。
このように、補償電圧Viは、限流リアクトル4のインダクタンス成分による電圧降下を補償するように予め大きく設定されているため、限流リアクトル4に起因する負荷電圧の低下を抑制して系統電圧の瞬低を高精度に補償することができる。また、負荷電圧VLと正常電圧Vnとの差電圧ΔVLが0になるように補償電圧増加量22aを演算して、補償電圧Viを設定するため、系統電圧Vsの瞬低時に、負荷電圧VLを基準の正常電圧Vnに高精度に保持することができる。このため、高精度で信頼性の良い瞬低補償が実現できる。
なおこの実施の形態では、A制御による制御演算量に、B制御による制御演算量とC制御による制御演算量とを加算して補償電圧Viを求める場合を示したが、A制御による制御演算量に、C制御による制御演算量のみを加算させて補償電圧Viを求めてもよく、限流リアクトル4に起因する負荷電圧の低下を抑制して系統電圧の瞬低を高精度に補償することができる。
また、A制御による制御演算量に、B制御による制御演算量のみを加算させて補償電圧Viを求めてもよく、この場合は、B制御による制御演算量が限流リアクトル4のインダクタンス成分による電圧降下分を含んだ値となり、限流リアクトル4に起因する負荷電圧の低下を抑制すると共に、負荷電圧VLが基準の正常電圧Vnに一致するように制御され、系統電圧の瞬低を高精度に補償することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1の図4で示した補償電圧Viの演算は、図5に示すように、B制御演算部22を積分回路22bで構成して、負荷電圧VLと正常電圧Vnとの差電圧ΔVLを積分した値に基づいて補償電圧増加量22aを決定しても良い。この場合、上記積分回路22bによる積分は、例えば5kHzでリセットすることで、ノイズによる誤差の影響を除去する。
また、積分制御だけでなく、PID(比例・積分・微分)制御を用いた制御回路でB制御演算部22を構成すると、さらに高精度な制御が行える。
このようなA、B、Cの3種の制御演算の異なる組み合わせによる補償動作の比較を図6〜図9に示す。図6〜図9とも、(a)は瞬低時の系統電圧、(b)は補償電圧、(c)は負荷電圧と目標電圧(正常電圧)、(d)は(c)図の中央部を拡大したものである。
図6は、A制御のみの場合で、即ち、系統電圧低下量ΔVsにより制御演算量を求め、これによる補償電圧で系統電圧の低下を補償した。図7は、A制御による制御演算量にB制御による制御演算量のみを加算させた補償電圧を用いた場合で、負荷電圧VLと正常電圧Vnとの差電圧ΔVLが0になるように補償電圧を増加させて、系統電圧の低下を補償した。図8は、A制御による制御演算量にC制御による制御演算量のみを加算させた補償電圧を用いた場合で、限流リアクトル4のインダクタンス成分による電圧降下を補償するように補償電圧を増加させて、系統電圧の低下を補償した。そして図9は、A制御による制御演算量に、B制御による制御演算量とC制御による制御演算量とを加算させた補償電圧を用いた場合で、限流リアクトル4のインダクタンス成分による電圧降下を補償すると共に、負荷電圧VLと正常電圧Vnとの差電圧ΔVLが0になるように、補償電圧を増加させて系統電圧の低下を補償した。
図に示すように、補償電圧を増加させて設定した図7および図8の場合では、系統電圧の低下量のみを補償した図6の場合よりも精度良く補償されている。また、A制御による制御演算量に、B制御による制御演算量とC制御による制御演算量とを加算させた補償電圧を用いた場合、即ち図9の場合では、一層高精度な補償が実現できているのが分かる。
この発明の実施の形態1による電圧補償装置の概略構成図である。 図1の一部を詳細に示した構成図である。 この発明の実施の形態1による制御装置を説明するブロック図である。 この発明の実施の形態1による補償電圧の演算を説明する図である。 この発明の実施の形態2による補償電圧の演算を説明する図である。 この発明の実施の形態2による補償動作の効果を説明する電圧波形の比較例である。 この発明の実施の形態2による補償動作の効果を説明する電圧波形である。 この発明の実施の形態2の別例による補償動作の効果を説明する電圧波形である。 この発明の実施の形態2の別例による補償動作の効果を説明する電圧波形である。
符号の説明
1 補償電圧発生ユニット、2 短絡スイッチとしての並列機械スイッチ、
3 負荷(需要家)、4 限流リアクトル、6 電圧低下箇所、7 制御装置、
10(10pn1,10pn2,10pn3) エネルギ蓄積手段としての充電コンデンサ、
22 B制御演算部、22b 積分回路、23 C制御演算部、
22a,23a 補償電圧増加量、100 電圧補償装置、Vn 正常電圧、
Vs 系統電圧、Vi 補償電圧、VL 負荷電圧、IL 負荷電流、
L インダクタンス、ΔVs 系統電圧低下量、ΔVL 差電圧、
PN1〜PN3,PN 電圧補償回路。

Claims (4)

  1. 電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部と、それぞれエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を上記電力系統に直列に接続し、該複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和により補償電圧を発生させる補償電圧発生部と、上記補償電圧発生部をバイパスするために該補償電圧発生部に並列に接続された短絡スイッチと、該短絡スイッチの電流遮断時に該短絡スイッチと上記補償電圧発生部とで構成される閉回路に流す電流を制限するために、上記補償電圧発生部に直列に接続されたリアクトルとを備えて、系統電圧が低下していない通常時には、上記短絡スイッチを閉じて上記補償電圧発生部をバイパスし、該系統電圧が設定された基準電圧より低下すると、上記短絡スイッチを電流遮断して開放し、上記補償電圧発生部にて発生させた上記補償電圧を該系統電圧に重畳して負荷に供給される電圧の低下を補償する電圧補償装置において、上記補償電圧発生部にて出力される上記補償電圧を、上記系統電圧の上記基準電圧からの電圧低下量よりも予め大きく設定し、上記リアクトルのインダクタンス成分による電圧降下を補償することを特徴とする電圧補償装置。
  2. 上記負荷に供給される負荷電流を検出し、該負荷電流に基づいて上記リアクトルのインダクタンス成分による電圧降下分を演算し、該演算された電圧を上記電圧低下量に加算して上記補償電圧を設定することを特徴とする請求項1記載の電圧補償装置。
  3. 上記負荷に供給される負荷電圧と上記基準電圧との差が減少する方向に、該両電圧の差電圧に基づいて所定の演算により上記補償電圧の増加分を決定することを特徴とする請求項1または2記載の電圧補償装置。
  4. 上記補償電圧の増加分は、上記差電圧を積分して得ることを特徴とする請求項3記載の電圧補償装置。
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