JP2005073203A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示画像により瞬時に撮影方向を判定でき、ドライバーの負担を軽減した車両用表示装置を提供する。
【解決手段】 複数台のカメラ11,12,13,14,…で自車両周辺の所定方向の画像を撮影し、1台のモニター21に切り替えて表示する車両用表示装置において、画像切替部23により、ドライバーの操作等に応じてモニター23に表示するカメラ画像を選択して切り替え、表示画像制御部25により、画像切替部23が選択したカメラ画像に応じて、該カメラ画像の撮影方向を連想させる車両部分を模擬した画像を該カメラ画像に挿入してモニター23に表示する。モニター21画面の周囲に車両模擬画像を挿入し、該車両模擬画像の枠の中にカメラ画像を表示する。これにより、風景を中心視で捉えると同時に画面周囲にある周辺視にて撮影方向を瞬時に判定できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自車両周辺の複数の所定方向画像を切り替えて表示する車両用表示装置に関する。
近年、車両周辺の安全確認を行うために、車両の所定箇所に複数のカメラをそれぞれ異なる方向に向けて搭載して、車両の操作に応じた向きの映像を、車室内に設置された1つのモニターの画面に表示する技術(例えば、特開平9−193710号公報に開示された「カメラシステム表示装置」、これを第1従来例とする)が提案されている。
このような車両においては、例えば、車両のトランスミッションのギアをバックに入れた場合には、後方のカメラの映像がモニターに表示され、該モニターの画面中には、表示されている映像がどの向きのカメラで撮影された映像であるかを確認するために、例えば「後側カメラ映像」といった文字が表示されるようになっている。
また、特開2002−46532号公報に開示された「車両周辺視認装置」(第2従来例)では、モニターの画面に表示されている映像がどのカメラにより撮影されたものであるかを直感的に認識するために、モニター画面上のカメラ撮影方向とは反対側の端部領域に所定幅の帯状マーク部を表示する手法が提案されている。
特開平9−193710号公報 特開2002−46532号公報
しかしながら、上述した第1従来例においては、モニター画面に表示されている映像が、車両の操作に応じたものであるとはいっても、撮影中のカメラを識別するための画面中の文字表示を読まないと、どのカメラによる映像なのかを認識することができないという問題があった。
また、第1従来例の問題点を解決する技術として提案された第2従来例においても、直立させたモニターの上下を車両の前後に見立てているためドライバーの思考段階で上下と前後を変換する思考が入り混乱を招くことが考えられ、また、「モニター画面上のカメラ撮影方向とは反対側の端部領域に所定幅の帯状マーク部が表示されている」というルールを理解し、その表示設定ルールの下で、帯状マーク部の位置からどのカメラによる映像であるかを直感的に認識するに至るまでには、ある程度の経験による慣れが必要である。
さらに、そもそもモニター画像内で「文字」、「矢印」或いは「帯状マーク部」を見て、どのカメラによる映像であるかを認識する手法では、その表示を注視する必要があり、風景映像とその文字等の表示との間で視線移動を繰り返さなければならないと共に、その視線移動に時間がかかり、ドライバーの負担となるという問題点もある。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、自車両周辺の複数の所定方向画像を切り替えて表示する車両用表示装置において、表示画像により瞬時に撮影方向を判定でき、ドライバーの負担を軽減した車両用表示装置を提供することにある。
上記目的を解決するため、本発明は、自車両周辺の所定方向の画像を撮影する複数のカメラと、モニターと、前記モニターに表示するカメラ画像を選択して切り替える画像切替部と、前記画像切替部が選択したカメラ画像に応じて、該カメラ画像の撮影方向を連想させる車両部分を模擬した画像を該カメラ画像に挿入して前記モニターに表示する表示画像制御部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る車両用表示装置では、複数のカメラで自車両周辺の所定方向の画像を撮影し、1つのモニターに切り替えて表示する車両用表示装置において、画像切替部により、ドライバーの操作等に応じてモニターに表示するカメラ画像を選択して切り替え、表示画像制御部により、画像切替部が選択したカメラ画像に応じて、該カメラ画像の撮影方向を連想させる車両部分を模擬した画像を該カメラ画像に挿入してモニターに表示する。例えば、モニター画面の周囲に車両模擬画像を挿入し、該車両模擬画像の枠の中にカメラ画像を表示するようにすれば、風景を中心視で捉えると同時に画面周囲にある周辺視にて撮影方向を判定することができ、従来のように、どのカメラによる映像であるかを文字等の表示を注視する必要がなく、また、風景映像とその文字等の表示との間で視線移動を繰り返す必要もなく、表示画像により瞬時に撮影方向を判定でき、結果として、ドライバーの負担を軽減することができる。
以下、本発明の車両用表示装置の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
〔実施例〕
図1は本発明の一実施例に係る車両用表示装置の構成図である。
図1において、本実施例の車両用表示装置は、複数台の車載カメラ11,12,13,14,…と、モニター21と、画像切替部23と、表示画像制御部25と、挿入画像記憶部27と、車速検知部29と、を備えて構成されている。
複数台の車載カメラは、第1車載カメラ11、第2車載カメラ12、第3車載カメラ13、第4車載カメラ14、…を備え、これら複数台の車載カメラ11,12,13,14,…は、それぞれ異なる方向に向けて設置されて異なる風景を撮影する。風景としては、例えば、車両前方の風景、車両の左右方向の風景、車両後方の風景、車両の右側後方の風景、車両の左側後方の風景等がある。
モニター21は、例えば液晶表示装置等の表示装置で具現され、車両内のドライバーの見やすい位置に設置される。また、車速検知部29は、自車両の車速を検知して表示画像制御部25に出力する。
また、画像切替部23は、ドライバーの操作に応じてモニター21に表示するカメラ画像を選択して切り替えるべく、表示画像制御部25に指示する。例えば、ドライバーが車両のトランスミッションのギアをバックに入れた場合には車両後方の風景映像を選択し、ドライバーが再びギアを前進に入れた場合には車両前方の風景映像を選択し、また、ドライバーがハンドルを右または左に所定角度以上回した場合には、車両の右側後方または左側後方の風景映像を選択するといった具合である。なお、ドライバーの車両操作に応じて自動的に切り替えるモードと、別途入力手段を介してマニュアル選択するモードの両方を設けるようにしても良い。
さらに、表示画像制御部25は、画像切替部23が選択したカメラ画像に応じて、該カメラ画像の撮影方向を連想させる車両部分を模擬した画像を該カメラ画像に挿入してモニター21に表示する。ここで、車両部分を模擬した画像データは、複数台の車載カメラ11,12,13,14,…に対応づけられて挿入画像記憶部27に記憶されており、表示画像制御部25は、撮影方向に合致した車両模擬画像を選択してカメラ画像に挿入する。
また、表示画像制御部25は、撮影方向を連想させる車両模擬画像を停車中にのみカメラ画像に挿入して表示し、走行中には、所定の枠を形作る仮想マーカーを、該カメラ画像内の道路が流れる方向並びに車速検知部29によって検出された車速に応じて移動表示させながら、該カメラ画像をモニター21に表示する。
この仮想マーカーの表示は、仮想マーカーをカメラ画像の消失点を中心とする遠近画法により表示するが、車両が前進中で自車両の前方風景を表示している時または車両が後進中で自車両の後方風景を表示している時には、仮想マーカーを消失点からモニター21の枠に向かって段階的に大きくしていく表示を繰り返す。また他方、車両が後進中で自車両の前方風景を表示している時または車両が前進中で自車両の後方風景を表示している時には、仮想マーカーを消失点からモニター21の枠に向かって段階的に小さくしていく表示を繰り返す。
なお、仮想マーカーの画像データも、複数台の車載カメラ11,12,13,14,…に対応づけられて挿入画像記憶部27に記憶されており、表示画像制御部25は、撮影方向に合致した仮想マーカーを選択してカメラ画像に組み込む。
次に、図2〜図8を参照して、本実施例の車両用表示装置において表示される画像について、具体例を示しながら説明する。ここで、図2は車両の前方風景に挿入される車両模擬画像を例示する説明図、図3は車両の後方風景に挿入される車両模擬画像を例示する説明図、図4は車両の右側後方風景に挿入される車両模擬画像を例示する説明図、図5および図6は走行時に表示される前方風景において仮想マーカーの移動表示を例示する説明図、図7は前進走行時に表示される右側後方風景において仮想マーカーの移動表示を例示する説明図、図8は後退走行時に表示される右側後方風景において仮想マーカーの移動表示を例示する説明図である。
まず、図2〜図4を参照して、車両が停車中にモニター21に表示される、撮影方向を連想させる車両模擬画像が挿入された画像について説明する。なお、車両が停車中であることの判断は、車速検知部29によって検出された車速に基づいて行う。
図2には、車両の前方風景に車両模擬画像51を挿入した画像を示す。前方風景に挿入される車両模擬画像51は、車両内装のインストパネル等を模擬した画像であり、これをカメラ画像に組み込むことにより、ドライバーは、表示された画像が前方風景であることを即座に判別できる。
また、図3には、車両の後方風景に車両模擬画像52を挿入した画像を示す。後方風景に挿入される車両模擬画像52は、ルームミラーを模擬した画像であり、その中央部のミラー部分に後方のカメラ画像を組み込むことにより、ドライバーは、表示された画像が後方風景であることを即座に判別できる。
さらに同様に、図4には、車両の右側後方風景に車両模擬画像53を挿入した画像を示す。右側後方風景に挿入される車両模擬画像53は、右側のドアミラーを模擬した画像であり、その中央部のミラー部分に右側後方のカメラ画像を組み込むことにより、ドライバーは、表示された画像が右側後方風景であることを即座に判別できる。
なお、具体的には示さないが、車両の左右方向の風景や左側後方風景を表示する場合もこれらに準ずる。また、挿入されるこれらの車両模擬画像51,52,53は実画像ではなくCG画像であるため、夜間など周囲が暗い場合でもはっきりと映し出されるように画像効果を施すことにより瞬時の画像判別を可能とすることができる。
次に、図5〜図8を参照して、車両が走行中にモニター21に表示される、仮想マーカーが組み込まれた画像について説明する。なお、車両が走行を始めたことの判断は、車速検知部29によって検出された車速に基づいて行い、車両が走行を始めると同時に車両模擬画像の表示を消し、その代わりに仮想マーカーを表示する。
まず、図5には、停車時に図2のような車両前方画像を表示していた車両が前進を始めた場合、或いは、停車時に図3のような車両後方画像を表示していた車両が後退を始めた場合に表示される画像を示す。
図5では、仮想マーカーの形状として、画像の消失点101を中心とする画面枠の投影図である四角形を用いている。また、画像の消失点101を中心とする遠近画法として、四角形の辺である縦枠と横枠を交互に表示しながら、仮想マーカーを消失点101からモニター21の枠に向かって段階的に大きくしていく表示を繰り返し、遠方から近傍へ近づいてくる様子を示している。つまり、図5(a)では縦枠が非表示状態113’であり横枠が表示状態112である。また、図5(b)では縦枠が表示状態113であり横枠が非表示状態112’である。また、図5(a)から図5(d)に進むにつれて、仮想マーカーは消失点101からモニター21の枠の方向に向かって段階的に大きくなっている。なお、図5では消失点101を表示画像内に示しているが、これは説明上示しているだけで、実際の表示画像内に組み込む必要はない。
この時、仮想マーカーは、車両速度に合致した変化速度で、画像内において段階的に大きくなっていく。また、縦枠および横枠を交互に表示しているが、ドライバーには残像効果により2次元物体の移動として捕らえられ、移動方向および速度感が判り易くなっている。さらに、仮想マーカーの縦枠および横枠が交互に表示されるので、仮想マーカーが路上もしくは路側にある障害物と常に重なることがなく、ドライバーがそれらを発見できなくなることを防ぐこともできる。
なお、仮想マーカーの形状を四角形の枠として説明したが、これに限定されることなく、n角形(nは正整数)の枠や円形または楕円形の枠を用いても良い。また、四角形の仮想マーカーの枠を縦横の4辺で分割したが、これに限定されることなく、例えば各辺をさらに2分割して全体として8分割し、奇数番目の分割部分と偶数番目の分割部分を交互に表示するようにしても良い。
次に、図6には、図5と同様に、停車時に図2のような車両前方画像を表示していた車両が前進を始めた場合、或いは、停車時に図3のような車両後方画像を表示していた車両が後退を始めた場合に表示される画像を示す。但し、図5とは仮想マーカーの形状が異なり、画像の消失点102を中心とする画面枠の投影図である四角形の縦横1辺ずつを用いている。
また、図5と同様に、画像の消失点102を中心とする遠近画法として、縦枠と横枠を交互に表示しながら、仮想マーカーを消失点102からモニター21の枠に向かって段階的に大きくしていく表示を繰り返し、遠方から近傍へ近づいてくる様子を示している。つまり、図6(a)では縦枠が非表示状態123’であり横枠が表示状態122である。また、図6(b)では縦枠が表示状態123であり横枠が非表示状態122’である。また、図6(a)から図6(d)に進むにつれて、仮想マーカーは消失点102からモニター21の枠の方向に向かって段階的に大きくなっている。
このように、図6の表示では、矩形状マーカーの定まった横枠と縦枠それぞれ1本のみを交互に表示するので、図5と同様に2次元物体の移動として捕らえることができ、移動方向および速度感をドライバーに伝えることができると共に、矩形状マーカーの部分(図5の半分)を用いた表示であるので、仮想マーカーの移動による煩わしさを低減することができる。
次に、図7には、停車時に図4のような車両後方画像を表示していた車両が前進を始めた場合に表示される画像を示す。
図7では、仮想マーカーの形状として、画像の消失点103を中心とする画面枠の投影図である四辺形の左側の縦辺を除く3辺を用いている。また、画像の消失点103を中心とする遠近画法として、縦枠と横枠を交互に表示しながら、仮想マーカーを消失点103からモニター21の枠に向かって段階的に小さくしていく表示を繰り返し、近傍から遠方へ遠のいていく様子を示している。つまり、図7(a)では縦枠が表示状態133であり横枠が非表示状態132’である。また、図7(b)では縦枠が非表示状態133’であり横枠が表示状態132である。また、図7(a)から図7(d)に進むにつれて、仮想マーカーは消失点103からモニター21の枠の方向に向かって段階的に小さくなっている。なお、仮想マーカーは、車両速度に合致した変化速度で、画像内において段階的に小さくなっていく。
さらに、図8には、停車時に図4のような車両後方画像を表示していた車両が後進を始めた場合に表示される画像を示す。
図8では、図7と同様に、仮想マーカーの形状として、画像の消失点104を中心とする画面枠の投影図である四辺形の左側の縦辺を除く3辺を用いている。また、画像の消失点104を中心とする遠近画法として、縦枠と横枠を交互に表示しながら、仮想マーカーを消失点104からモニター21の枠に向かって段階的に大きくしていく表示を繰り返し、遠方から近傍へ近づいていく様子を示している。つまり、図8(a)では縦枠が非表示状態143’であり横枠が表示状態142である。また、図8(b)では縦枠が表示状態143であり横枠が非表示状態142’である。また、図8(a)から図8(d)に進むにつれて、仮想マーカーは消失点104からモニター21の枠の方向に向かって段階的に大きくなっている。なお、仮想マーカーは、車両速度に合致した変化速度で、画像内において段階的に大きくなっていく。
このように、図7および図8の表示では、縦枠および横枠を交互に表示して、残像効果により2次元物体の移動としてドライバーに捕らえられるようにして、移動方向および速度感をドライバーに伝えることができると共に、仮想マーカーの消失点103,104を実際のカメラ画像と同様に左方向に偏らせることにより、走行中であっても右方向の画像であることが容易に判別でき、仮想マーカーの移動方向より前方画像と後方画像の判別が瞬時に可能となる。
以上説明したように、本実施例の車両用表示装置では、複数台のカメラ11,12,13,14,…で自車両周辺の所定方向の画像を撮影し、1台のモニター21に切り替えて表示する車両用表示装置において、画像切替部23により、ドライバーの操作等に応じてモニター23に表示するカメラ画像を選択して切り替え、表示画像制御部25により、画像切替部23が選択したカメラ画像に応じて、該カメラ画像の撮影方向を連想させる車両部分を模擬した画像を該カメラ画像に挿入してモニター23に表示する。
また、本実施例では、モニター21画面の周囲に車両模擬画像51,52,53を挿入し、該車両模擬画像51,52,53の枠の中にカメラ画像を表示するようにしている。これにより、ドライバーが通常見ている風景と表示画像周辺部に映し出されている模擬画像が一致するため、迷うことなく前後左右何れの方向の画像であるかを即座に判断できる。つまり、風景を中心視で捉えると同時に画面周囲にある周辺視にて撮影方向を判定することができ、従来のように、どのカメラによる映像であるかを文字等の表示を注視する必要がなく、また、風景映像とその文字等の表示との間で視線移動を繰り返す必要もなく、瞬時に撮影方向を判定でき、結果として、ドライバーの負担を軽減することができる。
また、車両の一部をカメラで捉えることができない方向の撮影にも適用できるという効果もある。例えば、後方画像を撮影するカメラをドアミラーに設置する場合は、車体側部の画像を該カメラで撮影することが可能であるが、後方画像を撮影するカメラを車両後部のコーナーに設置する場合には車体側部の画像を撮影することは不可能となる。また、後方中央部の画像の場合ルームミラーを撮影したのでは視野角が狭くなる。また更に、後方画像にリアバンパーを映すような場合では、その映し出された車両部分が普段見慣れていない画像の場合、即座にどちら方向の映像なのか判断ができないが、本実施例では、後方画像として見慣れた模擬画像を挿入しているため判断が容易となる。
また、本実施形態の車両用表示装置においては、車速検知部29により自車両の車速を検知し、表示画像制御部25では、撮影方向を連想させる車両模擬画像を停車中にのみカメラ画像に挿入して表示し、走行中には、所定の枠を形作る仮想マーカーを、該カメラ画像内の道路が流れる方向および車速検知部29による車速に応じて移動表示させながら、該カメラ画像を表示する。このように、走行中は表示画像周辺部の車体模擬画像が消えるため、有効な表示面積が増加し、より多くの情報をドライバーに与えることができるとともに、仮想マーカーの移動方向により前後どちらの画像かが即座に判断できる。
また、例えば高速道路を走行中の場合、道路は単調で周囲の車は自車と同じような速度で走行しているため、一瞬で道路がどちら方向へ流れているかを判断することが困難であるが、本実施例では、その問題をも解決できる。また特に、隣接車両のランプ光程度しか見ることができない夜間映像や、昼間でも道路の動きが判りづらいモノクロ画像において非常に大きな効果を奏することができる。つまり、従来のように画像内に「文字」、「矢印」または「アイコン」等で撮影方向を表示する方法と比較して、本実施例は、風景全体の画像を見ながら瞬時に撮影方向が判定できる。
また、本実施例の車両用表示装置では、表示画像制御部25により、仮想マーカーをカメラ画像の消失点を中心とする遠近画法により表示する。つまり、表示画像制御部25により、車両が前進中で自車両の前方画像を表示している時または車両が後進中で自車両の後方画像を表示している時には、仮想マーカーを消失点からモニター21の枠に向かって段階的に大きくしていく表示を繰り返し、車両が後進中で自車両の前方画像を表示している時または車両が前進中で自車両の後方画像を表示している時には、仮想マーカーを消失点からモニター21の枠に向かって段階的に小さくしていく表示を繰り返す。これにより、仮想マーカーの形状が遠近法に合致して拡大または縮小されていくため、より一層前後方向の判別が容易となる。
さらに、車両の左側後方画像または左側前方画像の場合は消失点を画面右側に、車両の右側後方画像または右側前方画像の場合は消失点を画面左側にそれぞれ偏らせることにより、前後方向に加えて左右方向の判別も容易となる。
また、本実施例の車両用表示装置では、表示画像制御部において、仮想マーカーをn角形(nは正整数)、円形または楕円形の枠として、該枠をm個(mは正整数)に分割し、奇数番目の分割部分と偶数番目の分割部分を交互に表示する。これにより、道路上もしくは道路側部の障害物とマーカー表示が画面上で常に重なることが無いので、画面上での障害物の見落としを減少させることができる。
また、本実施例の車両用表示装置では、表示画像制御部において、仮想マーカーをn角形(nは正整数)、円形または楕円形の枠として、該枠の一部分をm個(mは正整数)に分割し、奇数番目の分割部分と偶数番目の分割部分を交互に表示する。これにより、仮想マーカーの数を最小限に抑えることができ、その結果として仮想マーカーに対する煩わしさを低減することができる。
さらに、本実施例の車両用表示装置において、停止中は自車両近傍の風景画像を、走行中は停止中に比べて自車両から離れた領域の風景画像を表示するようにすれば、停止中は自車両近傍が見えるため、発進時に障害物を発見しやすいと共に、走行中はより遠くの他車両が発見しやすくなる。
本発明の一実施例に係る車両用表示装置の構成図である。 車両の前方風景に挿入される車両模擬画像を例示する説明図である。 車両の後方風景に挿入される車両模擬画像を例示する説明図である。 車両の右側後方風景に挿入される車両模擬画像を例示する説明図である。 走行時に表示される前方風景において仮想マーカーの移動表示を例示する説明図(その1)である。 走行時に表示される前方風景において仮想マーカーの移動表示を例示する説明図(その2)である。 前進走行時に表示される右側後方風景において仮想マーカーの移動表示を例示する説明図である。 後退走行時に表示される右側後方風景において仮想マーカーの移動表示を例示する説明図である。
符号の説明
11,12,13,14 複数台の車載カメラ
21 モニター
23 画像切替部
25 表示画像制御部
27 挿入画像記憶部
29 車速検知部
51,52,53 車両模擬画像
101,102,103,104 画像の消失点
112,122,132,142 表示状態の横枠
112’,122’,132’,142’ 非表示状態の横枠
113,123,133,143 表示状態の縦枠
113’,123’,133’,143’ 非表示状態の縦枠

Claims (8)

  1. 自車両周辺の所定方向の画像を撮影する複数のカメラと、
    モニターと、
    前記モニターに表示するカメラ画像を選択して切り替える画像切替部と、
    前記画像切替部が選択したカメラ画像に応じて、該カメラ画像の撮影方向を連想させる車両部分を模擬した画像を該カメラ画像に挿入して前記モニターに表示する表示画像制御部と、
    を有することを特徴とする車両用表示装置。
  2. 自車両の車速を検知する車速検知部を有し、
    前記表示画像制御部は、前記撮影方向を連想させる車両模擬画像を停車中にのみカメラ画像に挿入して表示し、走行中には、所定の枠を形作る仮想マーカーを、該カメラ画像内の道路が流れる方向および前記車速検知部による車速に応じて移動表示させながら、該カメラ画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記表示画像制御部は、前記仮想マーカーをカメラ画像の消失点を中心とする遠近画法により表示することを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記表示画像制御部は、車両が前進中で自車両の前方画像を表示している時または車両が後進中で自車両の後方画像を表示している時には、前記仮想マーカーを前記消失点から前記モニター枠に向かって段階的に大きくしていく表示を繰り返し、車両が後進中で自車両の前方画像を表示している時または車両が前進中で自車両の後方画像を表示している時には、前記仮想マーカーを前記消失点から前記モニター枠に向かって段階的に小さくしていく表示を繰り返すことを特徴とする請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記表示画像制御部は、前記カメラ画像が車両の左側後方画像または左側前方画像の場合には前記消失点を画面右側に偏らせ、前記カメラ画像が車両の右側後方画像または右側前方画像の場合には前記消失点を画面左側に偏らせて表示することを特徴とする請求項3または請求項4の何れかに記載の車両用表示装置。
  6. 前記表示画像制御部は、前記仮想マーカーをn角形(nは正整数)、円形または楕円形の枠として、該枠をm個(mは正整数)に分割し、奇数番目の分割部分と偶数番目の分割部分を交互に表示することを特徴とする請求項2〜請求項5の何れかに記載の車両用表示装置。
  7. 前記表示画像制御部は、前記仮想マーカーをn角形(nは正整数)、円形または楕円形の枠として、該枠の一部分をm個(mは正整数)に分割し、奇数番目の分割部分と偶数番目の分割部分を交互に表示することを特徴とする請求項2〜請求項5の何れかに記載の車両用表示装置。
  8. 停止中は自車両近傍の風景画像を、走行中は停止中に比べて自車両から離れた領域の風景画像を表示することを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の車両用表示装置。
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