JP2005072910A - ビーコン信号送信方法、親機、及び子機 - Google Patents

ビーコン信号送信方法、親機、及び子機 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号の衝突を効果的に防ぐことができるビーコン信号送信方法を提供する。
【解決手段】 親機が、親機ID、子機と時刻同期を行うための時刻情報、接続中の子機リスト、子機別の割当通信時間等を示す親機情報を含むビーコン信号[i]をブロードキャスト送信する手順と、親機が、前記ビーコン信号を、ビーコン信号の送信の度に生成されるランダムな時間間隔Tbi[i]のビーコン送信タイミングにブロードキャスト送信する手順と、親機が、前記ビーコン送信タイミングに他の無線通信を受信した場合には、前記ビーコン信号を送信せずに、前記他の無線通信の終了からランダムな時間間隔Tbi後にビーコン信号を送信する手順とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電池電源で動作し携帯して移動することが可能な、無線LAN通信等の無線データ通信を行う、携帯情報端末等の子機が、イーサネット(登録商標)などの有線ネットワークに接続された親機と無線データ通信を行うときなどの通信方法に関し、特に、複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号の衝突を効果的に防ぐことができ、さらに子機の消費電力を低減することができる、ビーコン信号送信方法、親機、及び子機に関する。
従来例として、ジッタを有する時間間隔でビーコン信号を繰り返し送信するステップを含む、専用無線通信基地局によるビーコンチャネル送信のタイミングのための方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
専用無線通信基地局は、ジッタを有する時間間隔で無線ビーコンバーストを送信し、その時間間隔は、オーバーラップする送信範囲を有する無調整の専用無線通信ネットワーク間において繰り返される。無線ビーコン衝突を防止するために、所定の最大ビーコンジッタ値以下の大きさを有し、実質的にゼロの平均出力を有する擬似ランダムに変化する。
移動端末は、受信した無線ビーコンから得た基地局識別値に関連した所定のジッタ発生関数に基づき、ジッタを有する基地局のビーコン送信に同期する。
特表2000−517132号公報
しかしながら、従来例では、移動端末は、受信した無線ビーコンから得た基地局識別値に関連した所定のジッタ発生関数に基づいて次の無線ビーコン受信までの時間を決定するため、移動端末の負荷が大きいという問題があり、複数の専用無線通信基地局からの無線ビーコンが衝突した時の専用無線通信基地局の動作と、移動端末が、接続している専用無線通信基地局からの無線ビーコンを受信できない場合の移動端末の動作については開示されておらず、このような場合に対処できない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号の衝突を効果的に防ぐことができ、さらに子機の消費電力を低減することのできる、ビーコン信号送信方法、親機、および子機を提供することにある。
本発明のビーコン信号送信方法は、親機がネットワークに接続し、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける親機から子機へのビーコン信号送信方法であって、親機が、親機ID、子機と時刻同期を行うための時刻情報、接続中の子機リスト、子機別の割当通信時間等を示す親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手順と、親機が、前記ビーコン信号を、ビーコン信号の送信の度に生成されるランダムな時間間隔Tbiのビーコン送信タイミングにブロードキャスト送信する手順と、親機が、前記ビーコン送信タイミングに他の無線通信を受信した場合には、前記ビーコン信号を送信せずに、前記他の無線通信の終了からランダムな時間間隔Tbi後にビーコン信号を送信する手順とを含むことを特徴とする。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムとなり、ネットワークに複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するので、ビーコン信号が再衝突しにくくなる。
また、本発明のビーコン信号送信方法は、親機がネットワークに接続し、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける親機から子機へのビーコン信号送信方法であって、親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングにおいて、キャリアセンス状態に遷移する手順と、親機が、前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信しないときは、ビーコン送信待ち状態に遷移する手順と、親機が、前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信したときは、無線通信終了待ち状態に遷移し、前記他の無線信通信の終了後、ビーコン送信待ち状態に遷移する手順と、親機が、前記ビーコン送信待ち状態において、周期Tbよりも短い所定のビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbwを生成し、前記ビーコン送信待ち状態の開始から前記ビーコン送信待ち時間Tbw後に、親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手順と、親機が、前記ビーコン信号を送信後、子機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、前記子機との無線通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順と、親機が、ビーコン送信待ち状態または無線通信終了待ち状態において、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxが経過した場合、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順と、子機が、前記ビーコン基本周期開始タイミングと同期した周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、子機が、前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと等しいビーコン受信最大待ち時間の間にビーコン信号を受信する手順と、子機が、前記ビーコン信号を受信後、親機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、親機との通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順と、子機が、前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン受信最大待ち時間の間に、ビーコン信号を受信しないときは、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順とを含むことを特徴とする。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムであるため、複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するため、ビーコン信号が再衝突しにくい。さらに、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングとを同期させるため、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと子機のビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxが等しくなり、子機は、Tbwmaxの間にビーコン信号を受信することができ、常にビーコン信号を待つ必要がない。またさらに、親機と通信可能な接続状態の子機は、ビーコン信号受信待ち、および、無線データ通信時以外は、親機からの信号を常時受信している必要はないため、必要な時以外は、送受信回路ともに電源供給を停止するパワーダウン状態に遷移することが可能となり、子機の消費電力を低減できる。
また、本発明のビーコン信号送信方法は、親機が、周期Tbで動作する親機通信タイマーを有し、前記親機通信タイマーにより周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、子機が、周期Tbで動作する子機通信タイマーを有し、前記子機通信タイマーにより、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、親機が、ビーコン信号に含まれる時刻情報として、前記親機通信タイマー値を子機に送信する手順と、子機が、ビーコン信号受信時に、子機通信タイマー値を親機通信タイマーと同期させるために、前記親機タイマー値を基に子機通信タイマー値の補正を行う手順とを含むことを特徴とする。
これにより、パワーダウンとウェイクアップ(パワーダウン状態から通常状態に復帰すること)のためのタイミングを生成するタイマーを簡易な構成により実現でき、また、親機と子機のクロック誤差を簡易な方法で補正することが可能となる。
また、本発明の親機は、親機がネットワークに接続し、親機が子機に送信するビーコン信号に同期して、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける前記親機であって、親機ID、子機と時刻同期を行うための時刻情報、接続中の子機リスト、子機別の割当通信時間等を示す親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手段と、前記ビーコン信号を、ビーコン信号送信の度に生成されるランダムな時間間隔Tbiのビーコン送信タイミングに送信する手段と、前記ビーコン送信タイミングに他の無線通信を受信した場合、ビーコン信号を送信せずに、前記他の無線通信終了からランダムな時間間隔Tbi後にビーコン信号を送信する手段とを備えることを特徴とする。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムとなり、ネットワークに複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するので、ビーコン信号が再衝突しにくくなる。
また、本発明の親機は、親機がネットワークに接続し、親機が子機に送信するビーコン信号に同期して、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける前記親機であって、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手段と、前記ビーコン基本周期開始タイミングにおいて、キャリアセンス状態に遷移する手段と、前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信しないときは、ビーコン送信待ち状態に遷移する手段と、前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信したときは、無線通信終了待ち状態に遷移し、前記他の無線通信の終了後、ビーコン送信待ち状態に遷移する手段と、前記ビーコン送信待ち状態において、周期Tbよりも短い所定のビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbwを生成し、前記ビーコン送信待ち状態の開始から前記ビーコン送信待ち時間Tbw後に、親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手段と、前記ビーコン信号を送信後、子機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、該無線通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段と、前記ビーコン送信待ち状態または無線通信の終了待ち状態において、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxが経過した場合は、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段とを備えることを特徴とする。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムとなり、ネットワークに複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するので、ビーコン信号が再衝突しにくくなる。
また、本発明の子機は、親機がネットワークに接続し、親機が子機に送信するビーコン信号に同期して、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスすると共に、前記親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成し、該ビーコン基本周期開始タイミングから、所定のビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbw後に、前記周期Tbと、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと、親機情報とを含むビーコン信号をブロードキャスト送信する無線データ通信システムにおける前記子機であって、親機からのビーコン信号を基に、前記ビーコン基本周期開始タイミングと同期した周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手段と、前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと等しいビーコン受信最大待ち時間の間にビーコン信号を受信する手段と、前記ビーコン信号を受信後、親機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、親機との通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段と、前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン受信最大待ち時間の間に、ビーコン信号を受信しないときは、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段とを備えることを特徴とする。
これにより、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングとを同期させるため、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと子機のビーコン受信最大待ち時間が等しくなり、子機は、Tbwmaxの間にビーコン信号を受信することができ、常にビーコン信号を待つ必要がない。また、親機と通信可能な接続状態の子機は、ビーコン信号受信待ち、および、無線データ通信時以外は、親機からの信号を常時受信している必要はないため、必要な時以外は、送受信回路ともに電源供給を停止するパワーダウン状態に遷移することが可能となり、子機の消費電力を低減できる。
以上説明したように、本発明のビーコン信号送信方法においては、親機は、ビーコン信号を、ビーコン信号の送信の度に生成されるランダムな時間間隔Tbiで送信する。そして、ビーコン送信タイミングに他の無線通信を受信した場合は、ビーコン信号を送信せずに、他の無線通信の終了からランダムな時間間隔Tbi後にビーコン信号を送信する。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムとなり、ネットワークに複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するので、ビーコン信号が再衝突しにくくなる。
また、本発明のビーコン信号送信方法においては、親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成し、ビーコン基本周期開始タイミングにキャリアセンスし、他の無線通信を受信しないときは、ビーコン送信待ち状態に遷移する。他の無線通信を受信したときは、無線通信終了待ちの状態に遷移し、無線通信の終了後、ビーコン送信待ち状態に遷移する。このビーコン送信待ち状態において、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbwを生成し、ビーコン送信待ち状態の開始からビーコン送信待ち時間Tbw後に、ビーコン信号をブロードキャスト送信する。また、子機は、親機のビーコン基本周期開始タイミングと同期した周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成し、このビーコン基本周期開始タイミングから、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと等しいビーコン受信最大待ち時間の間にビーコン信号を受信する。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムであるため、複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するため、ビーコン信号が再衝突しにくい。さらに、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングとを同期させるため、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと子機のビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxが等しくなり、子機は、Tbwmaxの間にビーコン信号を受信することができ、常にビーコン信号を待つ必要がない。またさらに、親機と通信可能な接続状態の子機は、ビーコン信号受信待ち、および、無線データ通信時以外は、親機からの信号を常時受信している必要はないため、必要な時以外は、送受信回路ともに電源供給を停止するパワーダウン状態に遷移することが可能となり、子機の消費電力を低減できる。
また、本発明のビーコン信号送信方法においては、親機は、周期Tbで動作する親機通信タイマーを有し、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する。子機も、周期Tbで動作する子機通信タイマーを有し、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する。そして、親機は、ビーコン信号により、親機通信タイマー値を子機に送信し、子機では、親機タイマー値を基に子機通信タイマー値の補正を行う。
これにより、パワーダウンとウェイクアップのためのタイミングを生成するタイマーを簡易な構成により実現でき、また、親機と子機のクロック誤差を簡易な方法で補正することが可能となる。
また、本発明の親機においては、親機は、ビーコン信号を、ビーコン信号の送信の度に生成されるランダムな時間間隔Tbiで送信する。そして、ビーコン送信タイミングに他の無線通信を受信した場合は、ビーコン信号を送信せずに、他の無線通信の終了からランダムな時間間隔Tbi後にビーコン信号を送信する。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムとなり、ネットワークに複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するので、ビーコン信号が再衝突しにくくなる。
また、本発明の親機においては、親機は、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成し、ビーコン基本周期開始タイミングにキャリアセンスし、他の無線通信を受信しないときは、ビーコン送信待ち状態に遷移する。他の無線通信を受信したときは、無線通信終了待ちの状態に遷移し、他の無線通信の終了後、ビーコン送信待ち状態に遷移する。このビーコン送信待ち状態において、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbwを生成し、ビーコン送信待ち状態の開始からビーコン送信待ち時間Tbw後に、ビーコン信号をブロードキャスト送信する。
これにより、親機のビーコン信号送信間隔がランダムとなり、ネットワークに複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するので、ビーコン信号が再衝突しにくくなる。
また、本発明の子機においては、親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングから、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbw後に、前記周期Tbと、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと、親機情報とを含むビーコン信号をブロードキャスト送信する場合に、子機では、親機と同期した周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成し、このビーコン基本周期開始タイミングから、Tbwmaxと等しいビーコン受信最大待ち時間の間にビーコン信号を受信する。
これにより、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングとを同期させるため、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと子機のビーコン受信最大待ち時間が等しくなり、子機は、Tbwmaxの間にビーコン信号を受信することができ、常にビーコン信号を待つ必要がない。また、親機と通信可能な接続状態の子機は、ビーコン信号受信待ち、および、無線データ通信時以外は、親機からの信号を常時受信している必要はないため、必要な時以外は、送受信回路ともに電源供給を停止するパワーダウン状態に遷移することが可能となり、子機の消費電力を低減できる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
本発明のビーコン信号送信方法の第1の実施の形態について説明する。
図1、第1の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその1である。
図1に示すように、親機は、ビーコン基本周期開始タイミングごとに、ビーコン信号[i]をブロードキャスト送信する。また、ビーコン信号[i]とビーコン信号[i+1]の間の時間間隔であるビーコン間隔Tbi[i](iは0以上の整数)は、ランダムな時間であり、次の式で表される。
Tbi[i]=Tb+Tr[i]
ここで、Tbは、ビーコン基本周期(一定値)であり、Tr[i]はビーコン間隔の変動幅であり、ビーコン信号[i]送信時に生成されるランダムな値であり、「Tr[i]<Tb」である。また、Tr[i]の平均は0である。
また、ビーコン信号[i]には、親機ID、子機と時刻同期を行うための時刻情報、接続中の子機リスト、子機別の割当通信時間等を示す親機情報が含まれる。親機と子機のデータ通信は、このビーコン信号[i]を基にして行われる。
また、図2は、第1の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその2である。図2に示すように、親機が、ビーコン信号[i]の送信タイミングa1に、他の無線通信a2を受信した場合には、ビーコン信号[i]を送信せずに、無線通信a2の終了からランダムなビーコン間隔Tbi[i]待ってから、ビーコン信号[i+1]を送信する。
また、図3は、第1の実施の形態における親機の状態遷移図を示している。以下、図3を参照して、親機における処理手順について説明する。
まず、ビーコン間隔生成状態に遷移し、ビーコン間隔Tbi[i]を生成し、ビーコン間隔Tbi[i]を計測するタイマーをスタートさせる(状態0) 次に、ビーコン送信待ち状態に遷移する(状態1)、このビーコン送信待ち状態において、ビーコン間隔Tbi[i]の計測が完了すると、すなわちタイマービーコン送信タイミングになると、キャリアセンス状態に遷移する(状態2)。
キャリアセンス状態(状態2)において、一定時間Tcs(Tcs≪Tb、 Tcs≪Tbi[i])の間、他の無線通信が行われているかどうかを検知する。また、ビーコン信号[i]の順番iを更新(i=i+1)する。Tcs時間の間、キャリアセンスにより、他の無線通信を受信しないときは、ビーコン送信状態(状態3)に遷移して、ビーコン間隔Tbi(次回のタイミング用)を生成し、該ビーコン間隔Tbi[i]を計測するタイマーをスタートし、今回のビーコン信号[i]を送信する。また、ビーコン信号[i]の送信後、データ通信状態(状態4)に遷移し、親機と子機でデータ通信が行われる。データ通信が終了したら、再度、ビーコン送信待ち状態に遷移する(状態1)。
なお、キャリアセンス状態(状態2)において、他の無線通信を受信した時は、無線通信終了待ち状態(状態5)に遷移し、無線通信終了後、ビーコン間隔生成状態(状態0)に遷移する。
なお、ビーコン間隔生成状態(状態0)は、キャリアセンス状態に他の無線通信を受信した時、あるいは、親機の初期状態、のように、ビーコン信号[i]を送信しなかった時に、ビーコン間隔Tbi[i]を生成し、ビーコン間隔Tbi[i]を計測するタイマーを開始する状態である。
以上説明した、第1の実施の形態においては、親機のビーコン信号送信間隔がランダムとなり、ネットワークに複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するので、ビーコン信号が再衝突しにくくなる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明のビーコン信号送信方法の第2の実施の形態について説明する。
図4は、第2の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその1である。
図4において、「ビーコン送信最大待ち時間Tbwmax」は、ビーコン基本周期開始タイミングから始まり、ビーコン信号を送信可能な時間範囲(一定値)である。なお、この期間にビーコン信号を送信できない場合もあり得る。また、「ビーコン送信待ち時間Tbw[i]」は、ビーコン基本周期開始タイミングからビーコン信号送信までの時間である。ビーコン基本周期開始タイミングに無線信号を受信した場合は、無線信号の終了時刻からビーコン送信までの時間(ランダムな値)となり、
(0≦Tbw[i]<Tbwmax<Tb) で表される。
図4に示すように、親機は、ビーコン基本周期開始タイミングから、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxの期間に、ビーコン信号を、ビーコン送信待ち時間Tbw[i]のタイミングでブロードキャスト送信する。
また、図5は、実施例2の親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその2であり、ビーコン基本周期開始タイミングに他の無線通信を受信し、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmax内にビーコン信号を送信できた場合の例を示している。すなわち、他の無線通信b1が終了してから、ランダムなビーコン送信待ち時間Tbw[i]後に、ビーコン信号を送信する。
また、図6は、第2の実施の形態の親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその3であり、ビーコン送信タイミングに他の無線通信b1を受信し、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmax内にビーコン信号を送信できない場合の例を示している。
図6に示すように、ビーコン送信待ち状態または無線通信終了待ち状態において、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxが終了したら、親機は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態に遷移して、次のビーコン基本周期開始タイミングまで待つ。
また、図7は、第2の実施の形態における子機のビーコン信号受信を示すタイムチャートである。子機は、ビーコン基本周期開始タイミングからビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの期間にビーコン信号を受信する。
ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの期間に、親機からのビーコン信号を受信しない場合は、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ。
なお、子機においては、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングが同期するようにし、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと子機のビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxが等しくなるように設定される。この設定は、親機からのビーコン信号から情報を得て行われる。
また、図8は、第2の実施の形態における親機の状態遷移図を示している。以下、図8を参照して、その手順について説明する。
親機は、一定周期Tbのビーコン基本周期開始タイミング状態(状態0)において、ビーコン基本周期Tbを計測するタイマー、および、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxを計測するタイマーをスタートし、キャリアセンス状態(状態1)に遷移する。
親機は、キャリアセンス状態(状態1)に遷移して、一定時間Tcs (Tcs≪Tb)の間、他の無線通信を受信しないとき、ビーコン送信待ち状態(状態2)に遷移して、ランダムなビーコン送信待ち時間Tbw[i]を生成し、該Tbw[i]を計測するタイマーをスタートする(0≦Tbw[i]<Tbwmax<Tb)。
ビーコン送信待ち状態(状態2)において、ビーコン送信待ち時間Tbw[i]タイマーの計測が終了したら、親機は、ビーコン送信状態(状態3)に遷移して、ビーコン信号[i]を送信する。親機は、ビーコン信号[i]送信後、データ通信状態(状態4)に遷移して子機と無線通信を行い、親機と子機間の無線通信が終了したら、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態5)に遷移する。ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態5)において、ビーコン基本周期Tbが終了したら、親機は、ビーコン基本周期開始タイミング状態に遷移する(状態0)。
なお、キャリアセンス状態(状態1)において、親機が他の無線通信を受信した時は、 親機は、無線通信終了待ち状態(状態6)に遷移し、無線通信終了後、ビーコン送信待ち状態(状態2)に遷移する。なお、無線通信終了待ち状態(状態6)において、Tbwmaxタイマの計測が完了した場合は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態5)に遷移する。
また、図9は、本発明の第2の実施の形態における子機の状態遷移図を示している。図9において、「Nnb」は、ビーコン信号を連続して受信できなかった回数を示し、「Nnbmax」を超えた場合は、未接続状態に遷移する。また、「Nnbmax」は、接続断を判定するためのNnbの値である。以下、図9を参照して、子機における処理手順について説明する。
最初に、親機との回線の接続手続き状態(状態0)に入り、接続許可が行われ接続完了状態(状態1)となり、Nnb=0にリセットされる。
それから、子機は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態に遷移する(状態2)。この状態で、ビーコン基本周期Tbの終了、または、ビーコン基本周期開始タイミングの到来により、ビーコン受信待ち開始状態に遷移し(状態3)、ビーコン基本周期Tbをスタートし、また、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの計測をスタート(開始)して、ビーコン受信最大待ち状態に遷移する(状態4)。
ビーコン受信待ち状態において、ビーコン信号を受信すると、親機IDの確認状態に遷移する(状態5)。親機IDの確認状態(状態5)において、ビーコン信号に接続中の親機のIDが含まれない場合は、ビーコン受信待ち状態(状態4)に戻る。親機IDの確認状態(状態5)において、ビーコン信号に接続中の親機のIDが含まれる場合は、ビーコン受信状態(状態6)に遷移し、親機情報を確認し、Nnb=0にリセットする。
ビーコン信号受信状態(状態6)において、親機情報の確認により、自子機宛の通信情報が含まれていないことが確認された場合は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態2)に遷移する。
ビーコン信号受信状態(状態6)において、親機情報の確認が終了し、自子機宛の通信情報が含まれていることが確認された場合には、データ通信時間帯待ち状態(状態7)に遷移する。データ通信時間帯待ち状態(状態7)において、自子機のデータ通信開始タイミングになると、データ通信状態(状態8)に遷移し、データの通信を行う。そして、データ通信が終了すると、再び、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態2)に遷移する。
なお、ビーコン受信待ち状態(状態4)において、ビーコン信号を受信できずに、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxが経過すると、通信中断状態(状態9)に遷移する。この通信中断状態において、(Nnb=Nnb+1)とし、(Nnb>Nnbmax)の場合は、接続を中断し、未接続状態(状態10)に遷移し、(Nnb≦Nnbmax)の場合は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態2)に遷移する。
なお、ビーコン基本周期開始タイミングからビーコン信号受信までの間、または、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの期間、および、データ通信時、以外は、パワーダウンが可能である。また、子機は、親機がビーコン信号を送信する時刻に確実にウェイクアップ(パワーダウン状態からの復帰)状態に遷移させるため、ビーコン基本周期開始タイミングよりも少しだけ早い時刻にウェイクアップさせるようにしてもよい。
以上、本発明の第2の実施の形態について説明したが、本発明の第2の実施の形態においては、親機のビーコン信号送信間隔がランダムであるため、複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号が衝突しにくい。また、ビーコン信号送信時に他の無線通信を受信した場合、無線通信終了直後は、信号の衝突が起きやすいので、無線通信の終了からランダム時間待ってからビーコン信号を送信するため、ビーコン信号が再衝突しにくい。
さらに、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングが同期させるため、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと子機のビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxが等しくなり、子機は、Tbwmaxの間にビーコン信号を受信することができ、常にビーコン信号を待つ必要がない。
またさらに、親機と通信可能な接続状態の子機は、ビーコン信号受信待ち、および、無線データ通信時以外は、親機からの信号を常時受信している必要はないため、必要な時以外は、送受信回路ともに電源供給を停止するパワーダウン状態に遷移することが可能となり、子機の消費電力を低減できる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態においては、第2の実施の形態において、親機、子機ともに周期Tbで動作する通信タイマーを持ち、子機は、親機が送信するビーコン信号を受信して、ビーコン信号に含まれる親機通信タイマー値により子機通信タイマー値を補正するようにしたものである。
図10は、本発明の第3の実施の形態における子機の状態遷移図を示しており、図10において、「Tba」は、接続要求応答信号に含まれる時刻情報値を示し、親機が接続要求応答信号を送信したときの親機通信タイマー値である。「Tbb」は、ビーコン信号に含まれる時刻情報値であり、親機がビーコン信号を送信したときの親機通信タイマー値である。
図10に示す状態遷移図は、図9に示す状態遷移図と基本的に同じであるが、図10に示す状態1と状態6において、子機におけるタイマー補正処理が追加されている点だけが、図9と比較して異なる。
すなわち、図10に示す接続完了状態(状態1)において、接続要求応答信号に含まれる時刻情報値「Tba」により、子機通信タイマー値の補正を行う。また、ビーコン受信状態(状態6)、ビーコン信号中の親機通信タイマーの時刻情報値「Tbb」により、子機通信タイマー値を補正する。なお、ビーコン信号を受信できないときは、前回までのビーコン信号に含まれた情報で補完する。他の部分については、図9に示す場合と同じ処理が行われる。また、図9に示す場合と同様に、ビーコン基本周期開始タイミングからビーコン信号受信までの間、または、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの期間、および、データ通信時、以外は、パワーダウンが可能である。
以上、本発明の第3について説明したが、本発明の第3の実施の形態においては、パワーダウンとウェイクアップのためのタイミングを生成するタイマーを簡易な構成により実現でき、また、親機と子機のクロック誤差を簡易な方法で補正することが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態では、第2の実施の形態において、親機が送信するビーコン信号[i−1]は、親機情報として、次回のビーコン基本周期開始タイミングからビーコン信号送信までのビーコン送信待ち時間Tbw[i]を含むようにする。また、子機のビーコン受信待ち時間Tbw[i]は、親機のビーコン送信待ち時間Tbw[i]と等しいようにする。また、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングが同期するようにする。
本発明の第4の実施の形態における「親機のビーコン信号送信を示すタイムチャート」は、図4、図5、および図6に示す「第2の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャート」と同じである。また、第4の実施の形態における親機の状態遷移図は、図8に示す第2の実施の形態における親機の状態遷移図と同じである。
図11は、第4の実施の形態における子機のビーコン信号受信を示すタイムチャートその1である。図11において、「ビーコン受信時間Tbr」は、ビーコン受信待ち時間Tbw[i]がわかっている時、ビーコン基本周期開始タイミングのビーコン信号待ち時間Tbw[i]後から始まり、ビーコン信号[i]を受信可能な時間範囲(一定値)を示している。
ビーコン信号[i−1]を受信した子機は、次回のビーコン基本周期開始タイミングからビーコン受信待ち時間Tbw[i]後の、ビーコン受信時間Tbrの期間にビーコン信号[i]を受信する。なお、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングが同期している。
また、図12は、実施例4の子機のビーコン信号受信を表わすタイムチャートその2であり、ビーコン受信時間Tbr内にビーコン信号を受信できない場合のタイムチャートである。図12において、子機が、ビーコン受信時間Tbrの期間内に、ビーコン信号[i]を受信できない時は、次回のビーコン基本周期開始タイミングからビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの期間に、ビーコン信号[i+1]を受信する。
なお、0≦Tbw[i]<Tbwmax<Tbであり、親機のビーコン基本周期開始タイミングと子機のビーコン基本周期開始タイミングが同期しており、親機のビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと子機のビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxとは等しい。
また、図13は、第4の実施の形態における子機の状態遷移図を示している。以下、図13に示す状態遷移図を参照して、子機における処理手順について説明する。
最初に、親機との回線の接続手続き状態(状態0)に入り、接続許可が行われ接続完了状態(状態1)となり、Nnb=0にリセットされる。
それから、子機は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態2)に遷移する。この状態で、ビーコン基本周期Tbの終了、または、ビーコン基本周期開始タイミングの到来により、ビーコン基本周期開始状態(状態3)に遷移し、ビーコン基本周期Tbをスタートし、また、ビーコン受信待ち時間Tbw[i]の計測をスタートする。
ビーコン受信待ち時間Tbw[i]が終了すると、ビーコン受信待ち開始状態(状態4)に遷移し、ビーコン受信時間Tbrの計測を開始して、ビーコン受信待ち状態(状態5)に遷移する。ビーコン受信待ち状態(状態5)において、ビーコン信号を受信すると、親機ID確認状態(状態6)に遷移し、ビーコン信号中の親機IDの確認を行う。ビーコン信号中に、接続中の親機のIDの状態が含まれない場合は、ビーコン信号受信待ち状態(状態5)に戻る。また、ビーコン信号中に、接続中の親機のID情報が含まれる場合には、ビーコン受信状態(状態7)に遷移する。
ビーコン受信状態(状態7)においては、親機情報の確認と、ビーコン受信待ち時間Tbw[i+1]の読み出しと、「Nnb=0」へのリセットが行われる。親機情報の確認により、自子機宛の通信情報が含まれていないことが確認された場合は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態2)に遷移する。
親機情報の確認が終了し、自子機宛の通信情報が含まれていることが確認された場合には、Tbw[i+1]の読み出し、データ通信時間帯待ち状態(状態8)に遷移する。データ通信時間帯待ち状態(状態8)において、自子機のデータ通信開始タイミングになると、データ通信状態(状態9)に遷移し、データの通信を行う。そして、データ通信が終了すると、再び、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態2)に遷移する。
また、ビーコン受信待ち状態(状態5)において、ビーコン信号を受信できずに、ビーコン受信時間Tbrが終了した場合は、通信中断状態(状態10)に遷移し、この通信中断状態において、(Nnb=Nnb+1)とし、(Nnb>Nnbmax)の場合は、接続を中断し、未接続状態(状態11)に遷移し、(Nnb≦Nnbmax)の場合は、ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態12)に遷移する。
ビーコン基本周期開始タイミング待ち状態(状態12)において、ビーコン基本周期Tbが終了すると、ビーコン受信待ち開始状態(状態13)に遷移し、ビーコン基本周期Tbをスタートし、また、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの計測をスタートして、ビーコン受信最大待ち状態(状態14)に遷移する。
ビーコン受信待ち状態(状態14)において、ビーコン信号を受信すると、親機IDの確認状態に遷移する(状態15)。親機IDの確認状態(状態15)において、ビーコン信号に接続中の親機のIDを含まない場合は、ビーコン受信待ち状態(状態14)に遷移する。親機IDの確認状態(状態15)において、ビーコン信号に接続中の親機のIDを含む場合は、ビーコン受信状態(状態7)に遷移する。
なお、ビーコン受信時間Tbrの期間、または、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの期間、および、データ通信時、以外は、子機はパワーダウン状態に遷移することが可能である。また、子機は、親機がビーコン信号を送信する時刻に確実にウェイクアップ状態(パワーダウン状態から通常状態に復帰した状態)に遷移するために、ビーコン信号[i]の受信予定時刻よりも僅かに早い時刻にウェイクアップしてもよい。
以上説明した第4の実施の形態においては、ビーコン信号に含まれる親機情報により、親機が次のビーコン信号を送信する時刻がわかるので、第2の実施の形態と比較してビーコン受信を待つ時間が短いので、親機と通信可能な接続状態の子機が、必要な時以外は、送受信回路ともに電源供給を停止するパワーダウン状態に遷移して、第2の実施の形態と比較して消費電力をさらに低減できる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、第4の実施の形態に、第3の実施の形態の技術思想を適用したものである。
すなわち、第4の実施の形態において、親機、子機ともに、周期Tbで動作する通信タイマーを持ち、子機は、親機が送信するビーコン信号を受信して、ビーコン信号に含まれる時刻情報により子機通信タイマーを補正するものである。
図14は、第5の実施の形態における子機の状態遷移図を示している。図14に示す遷移図は、図13に示す遷移図と基本的には同じ構成であり、図13の遷移図に追加された部分についてだけ説明する。
接続完了状態(状態1)において、時刻情報Tbaにより、子機通信タイマー値を補正する。また、ビーコン受信状態(状態7)において、時刻情報により子機通信タイマーを補正する。ビーコン信号を受信できないときは、前回までのビーコン信号に含まれた情報で補完する。
なお、ビーコン受信時間Tbrの期間、または、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxの期間、および、データ通信時、以外は、パワーダウン状態に遷移することが可能である。
以上、第5の実施の形態について説明したが、第5の実施の形態においては、パワーダウンとウェイクアップのためのタイミングを生成するタイマーを簡易な構成により実現し、親機と子機のクロック誤差を簡易な方法で補正することが可能になる。
[親機の構成例]
次に、本発明のビーコン信号送信方法に使用される親機の構成例について説明する。
図15に、親機の構成例を示す。図15に示す親機おいて、101は無線部101、102は親機通信タイマー、103は無線信号処理部、104はネットワークインタフェース部、110は無線送信バッファ部を示している。
無線部101は、無線電波を受信し、受信無線信号に変換して無線信号処理部103に出力する。また、無線信号処理部103から入力された送信無線信号を無線電波に変換して送信する。親機通信タイマー102は、周期Tbで動作するタイマーであり、ビーコン基本周期開始タイミングの生成に使用される。
また、無線信号処理部103は、無線信号に対する処理機能として、「無線制御信号送信機能」、「無線データ信号送信機能」、「無線データ信号送信機能」、「無線信号送信タイミング制御機能」、「無線制御信号受信機能」、「無線データ信号受信機能」、「キャリアセンス機能」、「ランダム時間生成機能」を有する。「無線制御信号送信機能」は、無線制御信号処理により生成された無線通信を制御する(無線通信の状態遷移判断などを行う)ための送信無線制御信号(ビーコン信号など)を生成して、送信無線信号として無線部101に出力する。
「無線データ信号送信機能」は、ネットワークインタフェース部104から入力された接続中の子機への送信データ信号に対して、無線データ信号処理を施し、送信無線信号として無線部101に出力する。「無線信号送信タイミング制御機能」は、送信無線信号を無線部101に出力する送信タイミングを制御する。「無線制御信号受信機能」は、無線部101から入力された受信無線信号のうち、無線通信を制御する(無線通信の状態遷移判断などを行う)ための受信無線制御信号(接続要求信号など)に対して、無線制御信号処理を施し、解釈を行う。
「無線データ信号受信機能」は、無線部101から入力された受信無線信号のうち、接続中の子機からの受信無線データ信号に対して、無線データ信号処理を施し、受信データ信号としてネットワークインタフェース部104に出力する。「キャリアセンス機能」は、ビーコン送信待ち状態に遷移する直前に、無線部101から入力される受信無線信号の有無を確認する。無線通信を受信したときは、無線通信が終わるのを待ってから、ビーコン送信待ち状態に遷移する。「ランダム時間生成機能」は、ビーコン送信待ち状態に遷移するときに、ビーコン間隔Tbi[i」(第1の実施の形態の場合)、ビーコン送信待ち時間Tbw[i」(第1の実施の形態以外の場合)をランダム値として生成する。
ネットワークインタフェース部104は、ネットワークから接続中の子機へのデータ信号を受信し、送信データ信号として無線信号処理部103に出力する。また、無線信号処理部103から受信データ信号を入力し、ネットワークに送信する。
また、無線送信バッファ部110には、子機毎に無線送信バッファ領域が確保され、子機が接続断した時は、当該子機の無線送信バッファ領域は、無線送信バッファ部内から開放される。また、子機別無線送信バッファ領域には、ネットワークインタフェース部104からの、接続中の子機への送信データ信号が保持される。また、無線信号処理部103で生成された接続中の子機への無線制御信号が保持される。この無線送信バッファ領域に保持された送信データ信号および無線制御信号が、無線信号処理部103を経て無線部101に渡される。
また、図16は、親機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその1であり、第1の実施の形態の場合の親機の動作を示すものである。以下、図16を参照して、その処理手順について説明する。
まず最初に、ビーコン信号の順番をカウントする指標iを初期化(i=0)して(ステップS101)、ステップS102に移行する。
それから、ビーコン間隔Tbi[i]を生成し(ステップS102)、またビーコン間隔Tbi[i]計測用のタイマーの計測を開始する(ステップS103)。それから、Tbi[i]タイマーが終了(ビーコン間隔Tbi[i]が経過)するのを待つ(ステップS104)。
Tbi[i]タイマーが終了(ビーコン間隔Tbi[i]が経過)すると、ビーコン信号[i]の順番iを更新し、「i=i+1」として、他の無線通信が行われているかどうかを検知する時間を決めるTcwタイマーをスタートし(ステップS106)、他の無線通信が行われているかどうかを検知する。この他の無線通信の検知は、Tcwタイマーが終了するまで行われる(ステップS107)。Tcwタイマーの動作期間中に、他の無線通信が検知されると(ステップS113)、他の無線通信が終了するのを待ち(ステップS114)、他の無線通信が終了すると、ステップS102に移行する。
Tcwタイマーの動作期間中に、他の無線通信が検知されない場合は、ビーコン間隔Tbi[i]を生成し(ステップS108)、ビーコン間隔Tbi[i]を計測するタイマーを開始して(ステップS109)、ビーコン信号をブロードキャスト送信する(ステップS110)。ビーコン信号を送信した後に、データ通信開始タイミングになるのを待ち(ステップS111)、データ通信開始タイミングになると、子機とのデータ通信を行う(ステップS112)、それから、S104に移行し、ビーコン送信タイミングになるのを待つ。
また、図17は、親機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその2であり、第2の実施の形態の場合の親機の動作を示すものである。以下、図17を参照して、その処理手順について説明する。
まず最初に、ビーコン信号の順番をカウントする指標iをリセット(i=0)して(ステップS201)、ステップS202に移行する。
それから、ビーコン信号[i]の順番iを更新し、「i=i+1」とし、ビーコン基本周期Tbを計測するタイマーの計測を開始し、また、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxを計測するタイマーの計測を開始する(ステップS202)。
それから、他の無線通信が行われているかどうかを検知する時間を決めるTcwタイマーをスタートし(ステップS203)、他の無線通信が行われているかどうかを検知する。この他の無線通信の検知は、Tcwタイマーが終了するまで行われる(ステップS204)。
Tcwタイマーの動作期間中に、他の無線通信が検知されると、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxタイマーの計測が完了するのを待つ状態に移行し(ステップS213)、その間に、他の無線通信が終了すると、ステップS205に移行する。ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxが経過するまで、他の無線通信が終了しない場合は、ステップS211に移行する。
ステップS204におけるTcwタイマーの計測期間中に、他の無線通信が検知されなかった場合は、ビーコン送信待ち時間Tbwi[i]のタイマーの計測を開始し(ステップS206)、該ビーコン送信待ち時間Tbwi[i]の計測が完了するのを待つ(ステップS207)。該ビーコン送信待ち時間Tbwi[i]の計測が完了すると、ビーコン信号をブロードキャスト送信する(ステップS208)。
ビーコン信号を送信した後に、データ通信開始タイミングになるのを待ち(ステップS209)、データ通信開始タイミングになると、子機とのデータ通信を行う(ステップS210)、それから、S211に移行し、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測が完了するのを待って(ステップS211)、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測が完了すると、ステップS202に移行する。
[子機の構成例]
次に、本発明のビーコン信号送信方法に使用される子機の構成例について説明する。
図18に、子機の構成例を示す。図18に示す子機おいて、201は無線部、202は無線信号処理部、203は中央処理部、204は同期回路、205は子機通信タイマー、206は表示部、207は操作部、208は記憶部、210は無線送信バッファ部を示している。
無線部201は、無線電波を受信し、受信無線信号に変換して、無線信号処理部202に出力する。また、無線信号処理部202から入力された、送信無線信号を無線電波に変換して送信する。また、パワーダウンを指示するパワーダウン信号が入力されるとき、無線電波の送受信を停止し、無線部の消費電力を低減する。
無線信号処理部202には、「無線制御信号送信機能」、「無線データ信号送信機能」、「無線信号送信タイミング制御機能」、「無線制御信号受信機能」、「無線データ信号受信機能」、「パワーダウン信号生成機能」が含まれる。「無線制御信号送信機能」は、無線制御信号処理により生成された無線通信を制御する(無線通信の状態遷移判断などを行う)ための送信無線制御信号(接続要求信号など)を生成して、送信無線信号として無線部201に出力する。「無線データ信号送信機能」は、中央処理部から入力された親機への送信データ信号に対して、無線データ信号処理を施し、送信無線信号として無線部に出力する。「無線信号送信タイミング制御機能」は、送信無線信号を無線部に出力する送信タイミングを制御する。
「無線制御信号受信機能」は、無線部から入力された受信無線信号のうち、無線通信を制御する(無線通信の状態遷移判断などを行う)ための受信無線制御信号(ビーコン信号など)に対して、無線制御信号処理を施し、解釈を行う。「無線データ信号受信機能」は、無線部から入力された受信無線信号のうち、接続中の子機からの受信無線データ信号に対して、無線データ信号処理を施し、受信データ信号として中央処理部に出力する。「パワーダウン信号生成機能」は、無線通信の状態に応じて、パワーダウン信号を生成し、無線部のパワーダウンを行う。中央処理部203は、携帯情報端末のための各種機能を実現する。同期回路204は、親機が周期Tbで送信するビーコン信号に含まれる時刻情報の親機通信タイマー値を基に、子機通信タイマーを補正する。
子機通信タイマー205は、周期Tbで動作するタイマーであり、同期回路204により、親機通信タイマーと同期をとる。また、表示部206は画像情報を表示する機能を有する。音声入出力部207は、音声情報の入出力機能を有する。操作部208は、テンキーや方向キーなどであり、子機を操作するための機能を有する。記憶部209には、子機の機能を実現するために必要なプログラムやデータなどが記憶される。
また、図19は、子機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその1であり、第3の実施の形態の場合の子機の動作を示すものであり、また、親機と接続後の処理を示したものである。
なお、図19において、「Nnb」は、通信中断回数であり、ビーコン信号を連続して受信できなかった回数であり、Nnbmaxを超えた場合は、未接続状態に遷移する。「Nnbmax」は、接続断を判定するためのNnbの値であり、最大通信中断回数(一定値)であり、NnbがNnbmaxを超えたとき接続断と判定する。「Tn」は、子機通信タイマー値(子機の現時刻)であり、子機通信タイマー値を時刻情報値にセットすることによりタイマーの補正を行う。「Tbp」は、ビーコン基本周期開始タイミングであり、子機通信タイマー値Tn=Tbpのとき、ビーコン受信周期の開始時刻を示す。「Tba」は、接続要求応答信号に含まれる時刻情報値であり、親機が接続要求応答信号を送信したときの親機通信タイマー値である。「Tbb」は、ビーコン信号に含まれる時刻情報値であり、親機がビーコン信号を送信したときの親機通信タイマー値である。
以下、図19を参照して、その処理手順について説明する。
まず最初に、通信中断回数のリセット(Nnb=0)、子機通信タイマーの補正(Tn=Tba)を行う(ステップS301)。また、パワーダウン信号値=1(パワーダウン信号値が1のとき無線部のパワーダウンを指示)とし(ステップS302)、ビーコン基本周期開始タイミングになるのを待つ(Tn=Tbp)。ビーコン基本周期開始タイミングになると、パワーダウン信号値=0にリセットし、Tbタイマーの開始、Tbwmaxタイマーの開始を行う(ステップS304)。
ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxタイマーの計測中に、ビーコン信号が受信されたかどうかが判断され(ステップS305、S306)。Tbwmaxタイマーの計測中にビーコン信号が受信されると、さらに、ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれるかどうかが確認される(ステップS307)。ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれない場合は、ステップS305に戻り、Tbwmaxタイマーの計測を継続する。
ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれる場合は、通信中断回数をリセット(Nnb=0)し、子機通信タイマーの補正(Tn=Tbb)する(ステップS308)。また、親機情報に自子機宛の通信情報が含まれるがどうかを確認し、含まれない場合は、パワーダウン信号値を1とし、パワーダウン状態に遷移する(ステップS315)。
親機情報に自子機宛の通信情報が含まれている場合は、自子機のデータ通信開始タイミングになるのを待ち(ステップS310)、自子機のデータ通信開始タイミングになると、親機とのデータ通信を行い(ステップS311)、その後、パワーダウン信号値を1とし、パワーダウン状態に遷移する(ステップS315)。
なお、ステップS305おいて、親機と接続できずに、Tbwmaxタイマーの計測が終了した場合は、ステップS312に移行し、通信中断回数に1を加算し、「Nnb=Nnb+1」とし、通信中断回数の閾値判定を行い(ステップS313)、「Nnb>Nnbmax」の場合は、接続断とする(ステップS314)。「Nnb≦Nnbmax」の場合は、パワーダウン状態に移行する(ステップS315)。
パワーダウン状態に移行した場合は、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測が終了するまでパワーダウン状態を維持し、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測が終了すると、ステップS304に移行する。
また、図20は、子機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその2であり、第5の実施の形態の場合の子機の動作を示すものであり、親機と接続後の処理を示したものである。なお、図20において、「Tbwi[i]」は、ビーコン受信待ち時間であり(iは0以上の整数)、ビーコン基本周期開始タイミングからビーコン信号[i]を受信するまでの時間であり、ビーコン信号[i]の受信予定時刻は、前回のビーコン信号[i−1]により、親機から子機に通知される。「Tbr」は、ビーコン受信時間であり、ビーコン受信待ち時間Tbwi[i]がわかっている時、ビーコン基本周期開始タイミングのビーコン受信待ち時間Tbwi[i]後から始まり、ビーコン信号[i]を受信可能な時間範囲(一定値)である。
以下、図20を参照して、その処理手順について説明する。
まず最初に、ビーコン信号の順番を示す指標iをリセット(i=0)し、通信中断回数をリセット(Nnb=0)し、また、子機通信タイマー値の補正(Tn=Tba)を行う(ステップS401)。
次に、ステップS402に移行して、ビーコン信号の順番iを「i=i+1」に更新し、また、パワーダウン信号値=1(1のときパワーダウン指示)とする。それから、ビーコン基本周期開始タイミングになるのを待つ(ステップS403)。
ビーコン基本周期開始タイミングになると、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測を開始し、ビーコン受信待ち時間Tbwi[i]の計測を開始し(ステップS404)、ビーコン受信待ち時間Tbwi[i]の計測が完了するのを待つ(ステップS405)。ビーコン受信待ち時間Tbwi[i]の計測が完了すると、パワーダウン信号値=0にリセットし、ビーコン受信時間Tbrタイマーの計測を開始する(ステップS406)。ビーコン受信時間Tbrタイマーの計測中に、ビーコン信号が受信されたかどうかが判断され(ステップS407、S408)、ビーコン信号が受信されない場合は、ステップS407に戻り、ビーコン受信時間Tbrタイマーの計測を継続する。
ビーコン受信時間Tbrタイマーの計測中にビーコン信号が受信されると、さらに、ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれるかどうかを確認する(ステップS409)。ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれない場合は、ステップS407に戻り、ビーコン受信時間Tbrタイマーの計測を継続する。
ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれる場合は、通信中断回数をリセット (Nnb=0)し、子機通信タイマーの補正(Tn=Tbb)をし、また、Tbwi[i+1]の読み出しを行う(ステップS410)。また、親機情報に自子機宛の通信情報が含まれるがどうかを確認し(ステップS411)、含まれない場合は、ステップS402に戻る。
ステップS411において、親機情報に自子機宛の通信情報が含まれていると判断された場合は、自子機のデータ通信開始タイミングになるのを待ち(ステップS412)、自子機のデータ通信開始タイミングになると、親機とのデータ通信を行い(ステップS413)、その後、ステップS402に戻る。
また、ステップS407において、ビーコン信号が受信されず、または、ビーコン信号に接続中の親機のIDが含まれずに、ビーコン受信時間Tbrタイマーの計測が完了した場合は、ステップS414に移行し、通信中断回数に1を加算し、「Nnb=Nnb+1」とし、通信中断回数の閾値判定を行い(ステップS415)、「Nnb>Nnbmax」の場合は、接続断とする(ステップS416)。「Nnb≦Nnbmax」の場合は、パワーダウン状態に移行する(ステップS417)。
ステップS417のパワーダウン状態に入ると、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測が終了するのを待ち(ステップS418)、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測が終了すると、「パワーダウン信号値=0」とし、ビーコン基本周期Tbタイマーの計測を開始し、また、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxタイマーの計測を開始する(ステップS419)。
その後、ビーコン受信最大待ち時間Tbwmaxタイマーの計測中に、ビーコン信号が受信されたかどうかが判断され(ステップS420、S421)、ビーコン信号が受信されない場合は、ステップS420に戻り、Tbwmaxタイマーの計測を継続する。
Tbwmaxタイマーの計測中にビーコン信号が受信されると、さらに、ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれるかどうかを確認する(ステップS422)。ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれない場合は、ステップS421に戻り、Tbwmaxタイマーの計測を継続する。ビーコン信号中に接続中の親機ID情報が含まれる場合は、ステップS410に移行する。
また、ステップS420において、ビーコン信号が受信されず、または、ビーコン信号に接続中の親機のIDが含まれずに、Tbwmaxタイマーの計測が完了した場合は、ステップS414に移行し、通信中断回数に1を加算し、「Nnb=Nnb+1」とし、通信中断回数の閾値判定を行い(ステップS415)、「Nnb>Nnbmax」の場合は、接続断とする。「Nnb≦Nnbmax」の場合は、ステップS417のパワーダウン状態に移行する。
本発明は、複数の親機が存在する場合に、ビーコン信号の衝突を効果的に防ぐことができる効果があるので、無線LAN通信等の無線データ通信を行う携帯情報端末等の子機が、イーサネット(登録商標)などの有線ネットワークに接続された親機と無線データ通信を行うときなどのビーコン信号送信方法などに適用できる。
第1の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその1。 第1の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその2。 第1の実施の形態における親機の状態遷移図。 第2の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその1。 第2の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその2。 第2の実施の形態における親機のビーコン信号送信を示すタイムチャートその3。 第2の実施の形態における子機のビーコン信号受信を示すタイムチャート。 第2の実施の形態における親機の状態遷移図。 第2の実施の形態における子機の状態遷移図。 第3の実施の形態における子機の状態遷移図。 第4の実施の形態における子機のビーコン信号受信を示すタイムチャートその1。 第4の実施の形態における子機のビーコン信号受信を示すタイムチャート。 第4の実施の形態における子機の形態遷移図。 第5の実施の形態における子機の状態遷移図。 親機の構成例を示す図。 親機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその1。 親機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその2。 子機の構成例を示す図。 子機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその1。 子機の無線信号処理部の動作を示すフローチャートその2。
符号の説明
101 無線部
102 親機通信タイマー
103 無線信号処理部
104 ネットワークインタフェース部
110 無線送信バッファ部
201 無線部
202 無線信号処理部
203 中央処理部
204 同期回路
205 子機通信タイマー
206 表示部
207 音声入出力部
208 操作部
209 記憶部
210 無線送信バッファ部
Tb ビーコン基本周期
Tbi ビーコン間隔
Tbw ビーコン送信待ち時間(子機の場合はビーコン受信待ち時間)
Tbwmax ビーコン送信最大待ち時間(子機の場合はビーコン受信最大待ち時間)
a1 ビーコン送信タイミング
a2 他の無線通信
b1 他の無線通信

Claims (6)

  1. 親機がネットワークに接続し、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける親機から子機へのビーコン信号送信方法であって、
    親機が、親機ID、子機と時刻同期を行うための時刻情報、接続中の子機リスト、子機別の割当通信時間等を示す親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手順と、
    親機が、前記ビーコン信号を、ビーコン信号の送信の度に生成されるランダムな時間間隔Tbiのビーコン送信タイミングにブロードキャスト送信する手順と、
    親機が、前記ビーコン送信タイミングに他の無線通信を受信した場合には、前記ビーコン信号を送信せずに、前記他の無線通信の終了からランダムな時間間隔Tbi後にビーコン信号を送信する手順と
    を含むことを特徴とするビーコン信号送信方法。
  2. 親機がネットワークに接続し、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける親機から子機へのビーコン信号送信方法であって、
    親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、
    親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングにおいて、キャリアセンス状態に遷移する手順と、
    親機が、前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信しないときは、ビーコン送信待ち状態に遷移する手順と、
    親機が、前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信したときは、無線通信終了待ち状態に遷移し、前記他の無線信通信の終了後、ビーコン送信待ち状態に遷移する手順と、
    親機が、前記ビーコン送信待ち状態において、周期Tbよりも短い所定のビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbwを生成し、前記ビーコン送信待ち状態の開始から前記ビーコン送信待ち時間Tbw後に、親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手順と、
    親機が、前記ビーコン信号を送信後、子機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、前記子機との無線通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順と、
    親機が、ビーコン送信待ち状態または無線通信終了待ち状態において、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxが経過した場合、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順と、
    子機が、前記ビーコン基本周期開始タイミングと同期した周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、
    子機が、前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと等しいビーコン受信最大待ち時間の間にビーコン信号を受信する手順と、
    子機が、前記ビーコン信号を受信後、親機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、親機との通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順と、
    子機が、前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン受信最大待ち時間の間に、ビーコン信号を受信しないときは、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手順と
    を含むことを特徴とするビーコン信号送信方法。
  3. 親機が、周期Tbで動作する親機通信タイマーを有し、前記親機通信タイマーにより周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、
    子機が、周期Tbで動作する子機通信タイマーを有し、前記子機通信タイマーにより、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手順と、
    親機が、ビーコン信号に含まれる時刻情報として、前記親機通信タイマー値を子機に送信する手順と、
    子機が、ビーコン信号受信時に、子機通信タイマー値を親機通信タイマーと同期させるために、前記親機タイマー値を基に子機通信タイマー値の補正を行う手順と
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のビーコン信号送信方法。
  4. 親機がネットワークに接続し、親機が子機に送信するビーコン信号に同期して、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける前記親機であって、
    親機ID、子機と時刻同期を行うための時刻情報、接続中の子機リスト、子機別の割当通信時間等を示す親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手段と、
    前記ビーコン信号を、ビーコン信号送信の度に生成されるランダムな時間間隔Tbiのビーコン送信タイミングに送信する手段と、
    前記ビーコン送信タイミングに他の無線通信を受信した場合、ビーコン信号を送信せずに、前記他の無線通信終了からランダムな時間間隔Tbi後にビーコン信号を送信する手段と
    を備えることを特徴とする親機。
  5. 親機がネットワークに接続し、親機が子機に送信するビーコン信号に同期して、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスする無線データ通信システムにおける前記親機であって、
    周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手段と、
    前記ビーコン基本周期開始タイミングにおいて、キャリアセンス状態に遷移する手段と、
    前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信しないときは、ビーコン送信待ち状態に遷移する手段と、
    前記キャリアセンス状態において、他の無線通信を受信したときは、無線通信終了待ち状態に遷移し、前記他の無線通信の終了後、ビーコン送信待ち状態に遷移する手段と、
    前記ビーコン送信待ち状態において、周期Tbよりも短い所定のビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbwを生成し、前記ビーコン送信待ち状態の開始から前記ビーコン送信待ち時間Tbw後に、親機情報を含むビーコン信号をブロードキャスト送信する手段と、
    前記ビーコン信号を送信後、子機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、該無線通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段と、
    前記ビーコン送信待ち状態または無線通信の終了待ち状態において、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxが経過した場合は、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段と
    を備えることを特徴とする親機。
  6. 親機がネットワークに接続し、親機が子機に送信するビーコン信号に同期して、子機と親機との間で無線によるデータ伝送を行い、子機が親機を介してネットワークにアクセスすると共に、前記親機が、周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成し、該ビーコン基本周期開始タイミングから、所定のビーコン送信最大待ち時間Tbwmax以内のランダムなビーコン送信待ち時間Tbw後に、前記周期Tbと、ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと、親機情報とを含むビーコン信号をブロードキャスト送信する無線データ通信システムにおける前記子機であって、
    親機からのビーコン信号を基に、前記ビーコン基本周期開始タイミングと同期した周期Tbのビーコン基本周期開始タイミングを生成する手段と、
    前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン送信最大待ち時間Tbwmaxと等しいビーコン受信最大待ち時間の間にビーコン信号を受信する手段と、
    前記ビーコン信号を受信後、親機との無線通信を行うデータ通信状態に遷移し、親機との通信終了後、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段と、
    前記ビーコン基本周期開始タイミングから、前記ビーコン受信最大待ち時間の間に、ビーコン信号を受信しないときは、次のビーコン基本周期開始タイミングを待つ手段と
    を備えることを特徴とする子機。

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