JP2005071969A - 自己放電型除電具材料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パーツフィーダー機、オートフィーダー機、粉体や粒体の攪拌等に使用される筒型容器の内部に発生する静電気を除電する為に、筒型容器の内部まで除電具を簡単に装着できる装置の除電具材料及び製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の自己放電型除電具は、導電性繊維を含むシートに切り抜きを施し保持枠とノレン状房から成る形状を形成させ、パーツフィーダー機、オートフィーダー機、粉体や粒体の攪拌機等に使用される筒型容器に簡単に装着できる。本発明の除電具はノレン状房が筒型容器の内部まで配置させる事により、筒型容器の静電気を汲まなく除電出来る。又筒型容器の直径のサイズが異なる物にも切り込みと切り取りを施す事によりサイズの対応が出来る。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の自己放電型除電具は、導電性繊維を含むシートに切り抜きを施し保持枠とノレン状房から成る形状を形成させ、パーツフィーダー機、オートフィーダー機、粉体や粒体の攪拌機等に使用される筒型容器に簡単に装着できる。本発明の除電具はノレン状房が筒型容器の内部まで配置させる事により、筒型容器の静電気を汲まなく除電出来る。又筒型容器の直径のサイズが異なる物にも切り込みと切り取りを施す事によりサイズの対応が出来る。
【選択図】図1
Description
本発明は、自己放電型除電具材料及びその製造方法に関する
オートフィーダー機、パーツフィーダー機、及び紛体や粒体の損伴機等に使用される筒型容器の内部に発生する静電気に対して、専用の除電具や除電装置はなかった。従来の静電気対策としては筒型容器の中に静電気防止を目的に導電シートを入れて対策するか、又は電圧印加式除電具等が使用されていた。しかしながら筒型容器に導電シートを入れた対策では、静電気の帯電量が大きく、静電気防止の効果は発揮できない。又、電圧印加式除電具ではイオンの発生する電極の先端から半径5cmから10cmの範囲では除電効果があるが、容器内部全体に発生する静電気は除電できない問題がある。又、改良された送風式の電圧印加式除電具においては、送風される方向のみ除電出来るが、送風と逆の方向においては、除電出来ない。さらに電圧印加式除電具は、高圧の電源を必要とする価格の高い物でもある。
本発明は従来技術の問題点を鑑みなされたもので、筒型容器の内部まで除電具を簡単に装着できる装置の除電具材料及び、製造方法を提供することを課題とする。
直径0.1〜180デニールの導電性繊維を含むシートに切り込みと切抜きをほどこし、水平面と垂直面に形成させてなる除電具材料。
前記導電性繊維の電気抵抗値が10−4〜108Ωcmの範囲である除電具材料。
前記導電性繊維は硫化銅が結合した高分子繊維である除電具材料。
前記高分子繊維がアクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維の中から選ばれる少なくとも1種から成る除電具材料。
前記シートが布帛、不織布、紙、または樹脂フィルムから成る除電具材料。
前記以外のシートに成り得る材料に導電高分子を塗布した物、又は導電粉末を混入したゴムシート、及び高分子シートで、電気抵抗値が1〜108Ωcmの範囲である除電具材料。
直径0.1〜180デニールの導電性繊維を含むシートに切り込みと切抜きをほどこし、水平面と垂直面に形成させてなる除電具材料の製造方法。
前記導電性繊維の電気抵抗値が10−4〜108Ωcmの範囲である除電具材料の製造方法。
前記導電性繊維は硫化銅が結合した高分子繊維である除電具材料の製造方法。
前記高分子繊維がアクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維の中から選ばれる少なくとも1種から成る除電具材料の製造方法。
前記シートが布帛、不織布、紙、または樹脂フィルムから成る除電具材料の製造方法。
前記以外のシートに成り得る材料に導電高分子を塗布した物、又は導電粉末を混入したゴムシート、及び高分子シートで、電気抵抗値が1〜108Ωcmの範囲である除電具材料の製造方法。
前記のシートと硬質板を用い、保持粋を形成して導電性繊維、又は導電性繊維を含むシートがノレン状房に垂れ下がる事を特徴とする除電具材料の製造方法。
本発明の自己放電型除電具は導電性繊維を含むシートに、切り込みと切り取りを施し、保持枠から垂直にノレン状房を垂れ下げた除電具となる。除電を必要とする筒型容器上部に除電具の保持枠を装着すると、垂直に垂れ下げたノレン状房が筒型容器の内部に形成される。筒型容器の内部に帯電する静電気は、装着させたノレン状房から筒型容器上部の保持枠を通し、コロナ放電と静電気漏洩によって、筒型容器内部の静電気を効率よく除電できる物である。さらに、電圧印加式除電具が高圧電源を必要とする高額の電子商品である事に対し、本発明の除電具は、電源を必要とせず簡単に装着でき、除電機構が簡単な為、製造コストが安価であることも特徴である。
以下、本発明の実施の形態に付いて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施例1に用いた導電性繊維を含むシートから成る除電具の説明図である。除電具は、保持枠から垂直に垂れ下げたノレン状房から形成されている。ノレン状房から静電気をコロナ放電により、除電する仕組みであり、静電気の帯電量が大きくコロナ放電にて除電出来ない静電気は、図1の4アース線の接地により静電気の漏洩によって除電できる。
導電性繊維としては、ステンレス繊維等の金属繊維、銀メッキ、ニッケルメッキ等の金属メッキ繊維、カーボン繊維、硫化銅結合繊維、金属ポリピロール等の導電性高分子を複合一体化した繊維等が挙げられ、これらのものを任意に用いることができる。硫化銅が結合した高分子繊維の導電性繊維が加工の容易性、高い除電性の点で好ましく用いられる。この場合の高分子繊維は、アクリル繊維、ポリアミド繊維が好ましく用いられる。導電性繊維の電気抵抗値は10−4〜108Ωcmの範囲であることが望ましく、1〜103Ωcmが更に好ましい。
導電性繊維を含むシートとしては織布、不織布、編み物等の布吊の他、紙、樹脂フィルム等が挙げられる。ナイロン等のスパンボンド不織布を硫化銅で導電性付与加工したシートは本発明に特に好ましく用いられる。電気抵抗値としては、10〜104Ωcmが最も好ましい。
シートに成り得る材料に導電高分子を塗布した物、又は導電粉末を混入したゴムシート、及び高分子シートを用いて導電性シートからなる除電具材料としても良い。電気抵抗値は10〜104Ωcmが最も好ましい。
導電性繊維を含むシートを切り込みと切り抜きをほどこした説明図である。1aは導電性繊維を含むシートの円形外輪になる。1bは円形内輪となる。1aの円形外輪と同じ筒型容器のサイズに使用する場合は1dの切り込みを施して使用する。又、1bの円形内輪と同じ筒型容器のサイズで使用する場合は、1cの切り込みを施し、1aの円形外輪を切除して使用できる。
図2の導電性繊維を含むシートを切り抜いた説明図の1a円形外輪、又は1b円形内輪に使用する硬質板であり、除電具と成り得る保持枠として使用する。
図1の側面図である。1eは側面ノレン状房が垂直に垂れ落ちた部分を示す。
図1から変形した除電具の説明図である。筒型容器の中央部に集中して静電気が帯電する場合に用いることができる。それは、1eの側面ノレン状房が筒型容器の側面の静電気を除電するものとは別に、1fと1gの中央ノレン状房が筒型容器の中心部分の静電気を除電させる仕様である。
図5の平面図である。シートに1hと1iの中央ノレン状房を形成させる為の切り込み部分が特徴である
ナイロンスパンボンド不織布(旭化成(株)製、エルタスNO−0505、目付け50g/m2)に硫化銅化合物による導電加工(日本蚕毛染色(株))を施して導電性シートを作成する。次にその導電性シートにノレン状房となる切り込みをいれ、余分な部分を取り除き、図2に示す外径29cmの形状にした。また、形状保持を強化するため、厚さ0.5mmの厚紙で外形29cm、内径27cmの円形輪を硬質板として作成し、両面粘着テープにて、図2の導電性シートの下部に接合させ保持枠とし、ノレン状房が約10cm垂れ下がる除電具を実施例1とした。
ナイロンスパンボンド不織布(旭化成(株)製、エルタスNO−0505、目付け50g/m2)に硫化銅化合物による導電加工(日本蚕毛染色(株))を施して導電性シートを作成し、外径29cm、内径27cmの円形輪に切り抜く。形状保持のため、厚さ0.5mmの厚紙も、外形29cm、内径27cmの円形輪に切り抜き、導電シートによる円形輪の下部に両面テープにて接合させ、幅2cmの保持枠を作成した。次にこの保持枠に均等間隔に直径3mmの穴を8個開け、導電性繊維の撚り糸(日本蚕毛染色(株)製、アクリル・サンダーロン100デニール/40f×6本撚り)を、長さ30cmに切り取り、保持枠の穴から両端が約10cm垂れ下がるノレン状房となるように吊るした除電具を実施例2とした。
静電気の除電テストの実施
島津理化器械(株)製の静電気発生装置(バン・デ・グラフ)の直径18cmの球体に静電気を帯電させ、試料2種をその球体上部に接触させて、帯電させた静電気量の減少を除電テストとして実施した。静電気帯電圧の測定には、春日電機(株)製のKSP−102を用いて測定した。
表1はその結果を示す。
島津理化器械(株)製の静電気発生装置(バン・デ・グラフ)の直径18cmの球体に静電気を帯電させ、試料2種をその球体上部に接触させて、帯電させた静電気量の減少を除電テストとして実施した。静電気帯電圧の測定には、春日電機(株)製のKSP−102を用いて測定した。
表1はその結果を示す。
上記表1における静電気の一時的発生は、バン・デ・グラフの球体に5Kvと20Kvの静電気を一時的に発生させ、試料をバン・デ・グラフ球体の上部に2秒間接触後、バン・デ・グラフ球体の静電気帯電圧を測定した。静電気の連続発生は、バン・デ・グラフの球体に30Kvの静電気を連続して発生させ、試料を球体の上部に接触させながら球体の静電気帯電圧を測定した。アース有りにおいては、試料の保持枠の導電シートと0.2mmの銅線でアースを接地して実施した。測定は23℃、湿度42%の環境下で行った。
1、導電性繊維を含むシート
1a、円形外輪
1b、円形内輪
1c、円形外輪の切り取り線
1d、円形内輪の切り取り線
1e、側面ノレン状房
1f、中央ノレン状房
1g、中央ノレン状房
1h、中央ノレン状房成型の切り込み
1i、中央ノレン状房成型の切り込み
2、硬質板
3、保持枠
4、アース線
1a、円形外輪
1b、円形内輪
1c、円形外輪の切り取り線
1d、円形内輪の切り取り線
1e、側面ノレン状房
1f、中央ノレン状房
1g、中央ノレン状房
1h、中央ノレン状房成型の切り込み
1i、中央ノレン状房成型の切り込み
2、硬質板
3、保持枠
4、アース線
Claims (13)
- 直径0.1〜180デニールの導電性繊維を含むシートに切り込みと切取りを施し、水平面と垂直面に形成させてなる除電具材料。
- 前記導電性繊維の電気抵抗値が10−4〜108Ωcmの範囲である請求項目1に記載の除電具材料。
- 前記導電性繊維は硫化銅が結合した高分子繊維である請求項目1または2に記載の除電具材料。
- 前記高分子繊維がアクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維の中から選ばれる少なくとも1種である請求項3に記載の除電具材料。
- 前記シートが布帛、不織布、紙、または樹脂フィルムである請求項目1〜4のいずれかに記載の除電具材料。
- 前記以外のシートに成り得る材料に導電ポリマーを塗布した物、又は導電粉末を混入したゴムシート、及び高分子シートで、電気抵抗値が1〜108Ωcmの範囲である除電具材料。
- 直径0.1〜180デニールの導電性繊維を含むシートに切り込みと切取りを施し、水平面と垂直面に形成させてなる除電具材料の製造方法。
- 前記導電性繊維の電気抵抗値が10−4〜108Ωcmの範囲である請求項目1に記載の除電具材料の製造方法。
- 前記導電性繊維は硫化銅が結合した高分子繊維である請求項目1または2に記載の除電具材料の製造方法。
- 前記ポリマー繊維がアクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維の中から選ばれる少なくとも1種である請求項目3に記載の除電具材料の製造方法。
- 前記シートが布帛、不織布、紙、または樹脂フィルムである請求項目1〜4のいずれかに記載の除電具材料の製造方法。
- 前記以外のシートに成り得る材料に導電ポリマーを塗布した物、又は導電粉末を混入したゴムシート、及び高分子シートで、電気抵抗値が1〜108Ωcmの範囲である除電具材料の製造方法。
- 前記のシートと硬質板を用い、保持枠を形成して導電性繊維、又は導電性繊維を含むシートがノレン状房に垂れ下がる事を特徴とする除電具材料の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003338779A JP2005071969A (ja) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | 自己放電型除電具材料及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2005071969A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013081917A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Matsui Mfg Co | 粉粒体材料の捕集装置 |
JP2015166268A (ja) * | 2015-05-01 | 2015-09-24 | 三菱重工食品包装機械株式会社 | 容器洗浄装置および飲料充填装置 |
-
2003
- 2003-08-21 JP JP2003338779A patent/JP2005071969A/ja active Pending
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