JP2005070593A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 常に制御精度が高い最適な濃度検知パターンにより濃度制御を行うこと。
【解決手段】 像担持体上に複数色のトナー画像を形成する複数の画像形成手段と、トナー画像の濃度を検知するための濃度検知手段と、所定の画像形成条件により前記像担持体上に形成した試験トナー画像の濃度を検知し該濃度に基づいて画像形成条件を制御する画像形成条件制御手段と、を有す画像形成装置において、試験トナー画像は、少なくとも1色は違う画像パターンとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成条件の制御を行う画像形成装置において、試験トナー画像を形成するさいのパターンに関する。
情報化の流れにつれて文書、画像をカラーで出力するニーズが広がっており、各種方式のプリンターが上市されている。カラー画像形成方式としては、昇華型、熱転写型、インクジェット方式等が用いられているが、高速に画像を形成するためには電子写真方式が最も優れているといわれている。
電子写真方式の画像形成装置においては、使用されている温度や湿度、また、感光体、現像剤の特性のばらつき、現像器等の耐久状況により、画像濃度が大きく変動してしまう問題がある。特にカラー画像形成装置は、色味も変わってしまうという不具合が発生する。
これら問題を鑑み、予め感光体、または中間転写体、または転写体上に、所定の画像形成プロセス条件にて濃度検出用パターンを形成し、濃度検知センサを用いてその濃度を検出することで、現状で適正な画像濃度、またライン幅、またハイライト再現性となるための画像形成プロセス条件を制御し、画像濃度を安定すること(以下「濃度制御」という)が一般的に行われている。
このとき用いられる濃度検出用パターンは、画像プロセス条件を変えたときに適正な画像濃度、またライン幅、またハイライト再現性となる強い相関を持つパターンである必要があり、一般的には中間域の画像パターンが良いとされている。濃度検出用パターンの具体例としては、図2にあるような、4×4ドットのうち3×3ドットを形成した繰り返しパターンが、一般的に用いられている。
しかしながら、上記の濃度制御を行う画像形成装置においては、色毎に、また、画像形成手段の耐久度合いに依らず固定パターンを用いているため、制御精度が悪化してしまうという問題があった。以下に理由について説明する。
図3は、現像バイアスを変化させたときのγ特性変化を模式的に示したグラフで、横軸に画像データ、縦軸に濃度を示しており、実線は、現像バイアスが低いとき、点線は、現像バイアスを上げたときのプロファイルを示している。このように、現像バイアスを変化させたときに、中間領域において濃度が大きく変化することが分かる。このような特性があるとき、濃度検知パターンとして最適なのは、現像バイアスを変化させたときに濃度差が最も大きくなる画像データのところが好ましい。以下に、この理由を説明する。濃度検知センサには、センサを構成する部品ばらつき、またそれらの取り付け位置ばらつきにより、検知誤差が含まれてしまう。一方、濃度制御では、所定の画像形成プロセス条件で濃度検知用パターンを形成し、その濃度を濃度検知センサにより検知し、その濃度より通常の画像形成条件を決定する。よって、画像形成プロセス条件の変化量に対し、濃度の変化量が大きいければ、濃度検知誤差の影響は小さくなる。なぜなら、濃度の変化量に対し画像プロセス条件の変化量は小さくなることになり、濃度制御を行ったさいの濃度検知誤差による制御誤差は小さくなるからである。
一方、現像バイアスを変化させたときの濃度差が最も大きくなる画像データについては、色毎に変わる。この理由としては、色毎にトナーの単位重量あたりの電荷が影響していると考えられている。
上記説明では、色毎に最適な濃度検出用パターンが変わることを示した。ただ、同じ色においても、画像形成プロセスの耐久度合いにより、最適な濃度検出用パターンが変わってしまう。理由は、前記と同じくγ特性が変化するためである。
本発明の目的は、常に制御精度が高い最適な濃度検知パターンにより濃度制御を行うことである。
上記目的を達成するために第1の発明は、
像担持体上に複数色のトナー画像を形成する複数の画像形成手段と、前記トナー画像の濃度を検知するための濃度検知手段と、所定の画像形成条件により前記像担持体上に形成した試験トナー画像を前記濃度検知手段により濃度を検知し該濃度に基づいて画像形成条件を制御する画像形成条件制御手段と、を有す画像形成装置において、
前記試験トナー画像は、少なくとも1色は違う画像パターンであることを特徴とする。また、
像担持体上にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記トナー画像の濃度を検知するための濃度検知手段と、所定の画像形成条件により前記像担持体上に形成した試験トナー画像を前記濃度検知手段により濃度を検知し該濃度に基づいて画像形成条件を制御する画像形成条件制御手段と、画像形成手段の耐久度を記憶する記憶手段と、を有す画像形成装置において、
前記試験トナー画像は、前記耐久度により画像パターンが違うことであることを特徴とする。また、
請求項1、2に加え、像担持体上に複数色のトナー画像を形成する複数の画像形成手段と、該画像形成手段の耐久度を記憶する複数の記憶手段と、を有す画像形成装置において、
前記試験トナー画像は、少なくとも1色は違う画像パターンであり、かつ、前記耐久度により画像パターンが違うことであることを特徴とする。
本発明によれば、濃度検知パターンは、各色毎に現像器の耐久枚数に応じ最適なパターンを用いることで、濃度制御の制御精度が向上できた。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置を示す概略断面図である。
本画像形成装置は、像担持体としての回転ドラム型感光ドラム1を備えている。感光ドラム1の周囲には、帯電ローラ2、現像装置4、中間転写体である中間転写ドラム6、感光ドラムクリーニング装置7が配設されており、帯電ローラ2と現像装置4間の上方には露光装置3が配設されている。
中間転写ドラム6は、1次転写ニップ部で感光ドラム1表面に当接し、さらに2次転写ニップ部で2次転写ベルト8表面に当接している。中間転写ドラム6の外周上には中間転写ドラムクリーニングローラ10が配設されている。2次転写ベルト8の搬送方向下流側には、定着装置9が配設されている。中間転写体6に対向する位置に、濃度検知センサ11が配設されている。
感光ドラム1は、本実施の形態では、直径62mmのOPC感光ドラムであり、アルミドラムの上に下引き層、電荷注入防止層、電荷発生層、電荷輸送層を設けられており、所定の周速(例えば100mm/sec)で矢印a方向に回転駆動され、その回転過程において接触する帯電ローラ2により負帯電の一様な帯電を受ける。帯電手段としての帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に回転自在に接触し、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム1を所定の極性、電位に帯電する。
露光装置3は、不図示のレーザドライバ、レーザダイオード、ポリゴンミラーなどを有しており、レーザドライバに入力される画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザ光がレーザダイオードから出力され、高速回転するポリゴンミラーで前記レーザ光を走査し、反射ミラー(不図示)を介して感光ドラム1表面を画像露光Lすることにより、画像情報に対応した静電潜像を形成する。
現像装置4は、非磁性1成分現像器としてのイエロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4c、ブラック(Bk)現像器4dは回転体5に搭載されており、回転駆動装置(不図示)による回転体5の回転によって、イエロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4c、ブラック(Bk)現像器4dが現像過程で感光ドラム1と対向する位置に配置される。これらの現像器4a、4b、4c、4dによって感光ドラム1上に形成した静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する。
イエロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4cに用いる各色トナーは重合法によって製造され、ワックスを内包するカプセルタイプの球形ノンマグトナーである。また、ブラック(Bk)現像器4dに用いる黒トナーは、粒径6umの粉砕トナーに球状化処理を施したものであり、ポリエステルバインダーに対してマグネタイト100部、他に荷電制御剤、滑剤等を内添したものである。
本実施の形態では、各現像器4a、4b、4c、4dに、−350Vの直流に、周波数2000Hz、ピーク間電圧2000Vppの矩形波を重畳したバイアスを印加して、感光ドラム1表面の露光部分を負帯電性のネガトナーで現像して、静電潜像を顕在化する。
クリーニング装置7は、中間転写体ドラム6に1次転写されないで感光ドラム1上に残った1次転写残トナーを除去し、回収する。
中間転写体ドラム6は、本実施の形態では、直径186mmで最大通紙サイズの転写材としての紙(本実施の形態ではA3サイズ)に相当する画像が書き込めるような周長を有しており、矢印b方向に回転する。中間転写体ドラム6には不図示の1次転写バイアス電源が接続されており、中間転写体ドラム6の芯金(不図示)に所定の1次転写バイアス(本実施の形態では+200V)が印加され、これにより感光ドラム1上トナー像は1次転写ニップにおいて感光ドラム1と中間転写体ドラム6との間の電位差によって、中間転写体ドラム6上に1次転写される。
中間転写体ドラム6は、本実施の形態では、アルミドラムの外周面に肉厚5mmの中抵抗のゴム材からなる弾性抵抗層を形成し、更にその表面に離型性を確保するためにフッ素系の樹脂がコーティングされている。ゴム材はNBRとエチレンオキシドからなっており、エチレンオキシドによって体積抵抗値1E7Ωcmに低抵抗化されている。なお、表面にコーティングしたフッ素系の樹脂は、体積抵抗値1E14Ωcmである。中間転写ドラム6の体積抵抗値は、中間転写ドラム6の長手全面に直径62mmの金属ドラムをニップ幅7mmで当接させ、両者間に1000Vの電圧を印加して測定した電流から換算して求めた。
2次転写ベルト8は、転写ローラ12と駆動ローラ13によって伸張懸架されており、駆動ローラ13の回転駆動によってベルト上面が矢印c方向に回転する。2次転写ベルト8は中間転写ドラム6に対して当接離間自在に設置されており、転写材Pへの2次転写次に2次転写ベルト8が中間転写ドラム6に当接する。
2次転写ベルト8は転写材Pの吸着を行うため、導電のウレタンベルトの上に30umのPVDFのコーティングを行って静電容量を大きくしており、ベルト表面の10cm2の領域とベルト基体の間に1000Vの電圧を印加して測定した抵抗値は1E10Ωであった。2次転写ローラ12と駆動ローラ13は低抵抗のゴムローラであり、2次転写ベルト8のインピーダンスは実質上2次転写ベルト8の表層層の抵抗のみに依存する。また、2次転写ローラ12には2次転写バイアス電源(不図示)が接続されており、2次転写バイアス電源(不図示)から2次転写ベルト8に転写電流を流してトナー像を転写材上に転写する。
中間転写ドラムクリーニングローラ10にはバイアス電源(不図示)が接続されており、転写材Pに転写されないで中間転写ドラム6の表面に残った2次転写残トナーを除去する。なお、中間転写ドラムクリーニングローラ10は、中間転写ドラム6上の2次転写残トナーを逆極性に帯電するものであり、この逆極性に帯電された2次転写残トナーは、感光ドラム1上のトナー像の中間転写ドラム6上への1次転写と同時に、逆に中間転写ドラム6から感光ドラム1に移送されて、クリーニング装置7によって除去され回収される。
定着装置9は、定着ローラ9aと加圧ローラ9bを有しており、定着ローラ9aと加圧ローラ9b間の定着ニップ部に未定着トナー像が転写されている転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pを加熱、加圧してトナー像を定着する。
次に、上述した画像形成装置の画像形成動作について説明する。
帯電された感光ドラム1上に露光装置3によりレーザ光による画像露光が与えられて、目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー成分像)に対応した静電潜像が形成される。この際、画像露光された部分の感光ドラム1上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)現像器4aにより第1色目であるイエロートナーにより現像される。
感光ドラム1上に形成担持された前記第1色目のイエロートナー像は、感光ドラム1と中間ドラム6間の1次転写ニップ部を通過する過程で、中間転写ドラム6の外周面に1次転写されていく。
イエロートナー像が1次転写された後感光ドラム1上に残留した1次転写残トナーは、感光ドラムクリーニング装置7によって除去され次のイエロートナー像の形成に供される。
以下同様にしてマゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4c、及びブラック(Bk)現像器4dに感光ドラム1上にそれぞれ形成担持された第2色目のマゼンタトナー像、第3色目のシアントナー像、第4色目のブラックトナー像が順次中間転写ドラム6上に重畳され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー像が形成される。
なお、感光ドラム1から中間転写ドラム6への第1〜第4色のトナー像の順次重畳転写行程において、2次転写ベルト8及び中間転写ドラムクリーニングローラ10は中間転写ドラム6から離間している。
そして、中間転写ドラム6上の合成カラートナー画像の先端に合わせて、所定のタイミングで用紙などの転写材Pが搬送される。
そして、2次転写ニップ部に至る給紙経路を転写材Pが通過するタイミングで、2次転写ベルト8が中間転写ドラム6に当接するように揺動し、2次転写バイアス電源(不図示)により所定の2次転写バイアスが転写ローラ12に印加され、転写材P上に合成カラー画像が一括で2次転写される。
そして、合成カラートナー像が転写された転写材Pは、2次転写ベルト8の搬送方向下流側で曲率分離されて定着器内9の定着ローラ9aと加圧ローラ9b間に挟持搬送されて加熱、加圧され、表面に合成カラートナー像が熱定着されて出力される。
また、中間転写ドラム6上に2次転写されずに残った2次転写残トナーは、バイアスが印加された中間転写クリーニングローラ10によって本来とは逆極性に転換されて感光ドラム1に静電的に吸着されて、中間転写ドラム6上は清掃される。感光ドラム1上に吸着した2次転写残トナーはその後、感光ドラムクリーニング装置7によって回収される。
濃度検知センサ11は、図4に示すように発光部20と受光部21とを備えており、中間転写ドラム6表面上に形成された濃度制御用パターンに発光部20からスポット光を照射してその反射光を受光部21で受光し、受光した光量によって濃度を検知するものである。制御装置17は、濃度検知センサ11の受光部21から入力される受光光量情報に基づいて、現像装置4の現像バイアス等の画像形成条件を変更して画像濃度が適切になるように制御する。この制御方法につては、後に詳述する。
次に、本実施例における濃度制御について説明する。
図5は、イエローの濃度と濃度検知センサ出力との関係を示した図である。なお、図5において、濃度は同条件で転写材上にトナー像を転写した時の、転写材P上での濃度で、センサ出力は中間転写体上6のトナー像を測定したさいの濃度検知センサ出力である。
センサ出力から濃度の変換は、このように経験的に求めたセンサ出力−濃度変換テーブルをCPU17に格納しておき、濃度を算出する際にこのテーブルを参照すれば良い。同様に、マゼンタ、シアン、ブラックについても、センサ出力−濃度変換テーブルをCPU17に格納しておき、濃度を算出する際にこのテーブルを参照する。
次に、本実施例での濃度制御方法ついて説明する。
本実施形態の濃度制御がCPU17によって開始される。
図6は、本実施例での濃度制御で使用する濃度検知パターンである。図6−1は、イエロー、マゼンタ、シアンの濃度検知パターンを形成するさいに用いるパターンで、4×4ドットのうち3×3ドットを形成した繰り返しパターンである。また図6−2は、ブラックの濃度検知パターンを形成するさいに用いるパターンで、4×4ドットのうち3×2ドットを形成した繰り返しパターンある。この濃度検知パターンは次のように求めた。図7−1は、本実施例でのイエローで、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。図7−2は、本実施例でのブラックで、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。イエローについては、画像データが55%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。また、ブラックについては、画像データが40%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。そこで、各々の濃度差が最大となる画像データの%に近くなるような濃度検知パターンを選択した。イエローとブラックでγ特性が変化するのは、トナーの単位質量あたりの電荷量、粒径等の違いが影響していると考えられる。なお、マゼンタ、シアンに関しては、イエローと同様の傾向なので、説明は省略する。
図8は、中間転写ドラム6を周方向に展開した概略図で、K1〜K4はブラックの現像バイアスを、−100V、−150V、−200V、−250Vの4段階にそれぞれ設定して濃度を変えたトナー像である。
同様にC1〜C4はシアンの現像バイアスを、M1〜M4はマゼンタの現像バイアスを、Y1〜Y4はイエローの現像バイアスを、−100V、−150V、−200V、−250Vの4段階にそれぞれ設定して濃度を変えたトナー像である。
図9は、上記ブラックのトナー像K1〜K4における現像バイアスと濃度の関係を示している。本実施例では、濃度検知パターンの濃度0.6となるように、現像バイアスを制御した。各トナー像の現像バイアスと濃度を線形補間すると、濃度0.6となる現像バイアスは−220Vであることが分かる。上記方法により濃度検知パターンの濃度が0.6となる現像バイアスを求めることが可能となり、環境、耐久変動に依らず安定した画像濃度、またライン幅、またハイライト再現性を確保する。同様に、シアン、マゼンタ、イエローについても行われる。
本実施例の効果を確認するため、前述の濃度制御において、ブラックの濃度検知パターンを本実施例の図6−2を用いた場合と、比較例としてイエロー、マゼンタ、シアンと同じ図6−1の濃度検知パターンを用いた場合において、濃度制御を30回繰り返し実行し、制御後の現像バイアスの標準偏差σを求めた。結果は、本実施例の濃度検知パターンでは15(V)であったのに対し、比較例においては23(V)であった。
以上の結果より、ブラックの濃度検知パターンは、イエロー、マゼンタ、シアンと違うブラックに最適なパターンを用いた方が、濃度制御の制御精度が向上することが分かった。
以上説明したように、濃度検知パターンに、各色最適なパターンを用いることで、濃度制御の制御精度が向上することができた。
次に本発明の他の実施例について説明する。本実施例では、現像器の耐久具合により濃度検知パターンを変えることを特徴とする。なお、本実施例における画像形成装置は、通常画像形成においては、実施例1で説明した画像形成装置と同じであるので説明を省略する。
現像器の耐久具合は、その現像器が新品状態からのプリント枚数を累計することで算出する。具体的には、1枚プリントされる毎にCPU17は、不揮発性のRAM(不図示)に、各色の現像器のプリント枚数をカウントしていく。なお、新品の現像器に交換された場合は、CPU17は不揮発性のRAM(不図示)に記憶してあるプリント枚数をリセットする。
次に、濃度検知パターンの決定方法について説明する。濃度制御実行時に、CPU17は先ず各色の現像器の累積プリント枚数を確認する。累積プリント枚数が2000以下の場合、図10−1にある濃度検知パターンを用いる。また、累積プリント枚数が2001から4000の場合、図10−2にある濃度検知パターンを用いる。また、累積プリント枚数が4001以上の場合、図10−3にある濃度検知パターンを用いる。この濃度検知パターンは次のように求めた。図11−1は、シアン現像器の累積プリント枚数が1000枚のときの、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。図11−2は、シアン現像器の累積プリント枚数が3000枚のときの、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。図11−3は、シアン現像器の累積プリント枚数が5000枚のときの、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。シアン現像器の累積プリント枚数が1000枚のときは、画像データが55%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。また、シアン現像器の累積プリント枚数が3000枚のときは、画像データが65%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。また、シアン現像器の累積プリント枚数が5000枚のときは、画像データが70%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。そこで、各々の濃度差が最大となる画像データの%に近くなるような濃度検知パターンを選択した。これら濃度検知パターンは、各累積プリント枚数において、現像バイアスを変化させたときに濃度が大きく変化するパターンである。
濃度制御実行方法につては、実施例1と同様である。
本実施例の効果を確認するため、前述の濃度制御において、濃度検知パターンを本実施例により決定した場合と、比較例として現像器の累積プリント枚数に依らず図10−1の濃度検知パターンを用いた場合で、以下の検証をした。シアンの現像器を1000枚、3000枚、5000枚プリントした段階で、本実施例と比較例において30回濃度制御を繰り返し実行し、制御後の現像バイアスの標準偏差σを求めた。図14は、本検証の結果を示している。本実施例においては、現像器の耐久枚数に依らず制御後の現像バイアスの標準偏差σはほぼ同じであったのに対し、比較例においては、現像器の耐久枚数が増すにつれ、制御後の現像バイアスの標準偏差σは大きくなっていることが分かる。
以上の結果より、濃度検知パターンは、現像器の耐久枚数に応じ最適なパターンを用いた方が、濃度制御の制御精度が向上することが分かった。
次に本発明の他の実施例について説明する。本実施例では、各色毎と現像器の耐久具合により濃度検知パターンを変えることを特徴とする。なお、本実施例における画像形成装置は、通常画像形成においては、実施例1で説明した画像形成装置と同じであるので説明を省略する。
濃度検知パターンの決定方法について説明する。濃度制御実行時に、CPU17は先ず各色の現像器の累積プリント枚数を確認する。イエロー、マゼンタ、シアンについては、実施例2と同様とする。ブラックについては、累積プリント枚数が2000以下の場合、図12−1にある濃度検知パターンを用いる。また、累積プリント枚数が2001から4000の場合、図12−2にある濃度検知パターンを用いる。また、累積プリント枚数が4001以上の場合、図12−3にある濃度検知パターンを用いる。この濃度検知パターンは次のように求めた。図13−1は、ブラック現像器の累積プリント枚数が1000枚のときの、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。図13−2は、ブラック現像器の累積プリント枚数が3000枚のときの、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。図13−3は、ブラック現像器の累積プリント枚数が5000枚のときの、現像バイアスが−100Vの場合(実線)と−250Vの場合(破線)のγ特性を示している。ブラック現像器の累積プリント枚数が1000枚のときは、画像データが40%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。また、ブラック現像器の累積プリント枚数が3000枚のときは、画像データが45%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。また、ブラック現像器の累積プリント枚数が5000枚のときは、画像データが55%のところで現像バイアスを変化させたときの濃度差が大きかった。そこで、各々の濃度差が最大となる画像データの%に近くなるような濃度検知パターンを選択した。なお、イエロー、マゼンタについては、シアンと同様の傾向を示していたので、シアンと同様の濃度検知パターンを用いることにした。
濃度制御実行方法につては、実施例1と同様である。
本実施例の効果を確認するため、前述の濃度制御において、濃度検知パターンを本実施例により決定した場合と、比較例1として各色図10−1の濃度検知パターンを用いた場合と、比較例2としてイエロー、マゼンタ、シアンについては図10−1の濃度検知パターンを、ブラックは図12−1にある濃度検知パターンを用いた場合とで、以下の検証を行った。各色の現像器を1000枚、3000枚、5000枚プリントした段階で、本実施例と比較例において30回濃度制御を繰り返し実行し、制御後の現像バイアスの標準偏差σを求めた。図15は、本検証の結果を示している。本実施例においては、現像器の耐久枚数に依らず制御後の現像バイアスの標準偏差σはほぼ同じであったのに対し、比較例1においては、現像器の耐久枚数が増すにつれ、制御後の現像バイアスの標準偏差σは大きくなっていることが分かる。比較例2においては、比較例1と比較し、ブラックの制御後の現像バイアスの標準偏差σは小さくなっているものの、やはり現像器の耐久枚数が増すにつれ標準偏差σは大きくなっている。
以上の結果より、濃度検知パターンは、各色毎に現像器の耐久枚数に応じ最適なパターンを用いた方が、濃度制御の制御精度が向上することが分かった。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図 濃度検知パターンを示す図 現像バイアスを変化させたときのγ特性の変化を示す図 本発明の実施の形態1に係る濃度検知センサを示す概略構成図 濃度と濃度検知センサ出力の関係を示す図 本発明の実施の形態1に係る濃度検知パターンを示す図 現像バイアスを変化させたときのγ特性の変化を示す図 現像バイアスを変化させたときの濃度検知パターンの濃度変化を示す図 本発明の実施の形態1に係る現像バイアスと濃度検知パターンの濃度を示す図 本発明の実施の形態2に係る濃度検知パターンを示す図 現像バイアスを変化させたときのγ特性の変化を示す図 本発明の実施の形態3に係る濃度検知パターンを示す図 現像バイアスを変化させたときのγ特性の変化を示す図 本発明の実施の形態2の効果を示す図 本発明の実施の形態3の効果を示す図
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
6 中間転写ドラム(中間転写体)
9 定着装置
11 濃度検知センサ(濃度検知手段)
17 制御装置(制御手段)

Claims (5)

  1. 像担持体上に複数色のトナー画像を形成する複数の画像形成手段と、前記トナー画像の濃度を検知するための濃度検知手段と、所定の画像形成条件により前記像担持体上に形成した試験トナー画像を前記濃度検知手段により濃度を検知し該濃度に基づいて画像形成条件を制御する画像形成条件制御手段と、を有す画像形成装置において、
    前記試験トナー画像は、少なくとも1色は違う画像パターンであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成条件とは、帯電条件、露光条件、現像条件の何れかであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 像担持体上にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記トナー画像の濃度を検知するための濃度検知手段と、所定の画像形成条件により前記像担持体上に形成した試験トナー画像を前記濃度検知手段により濃度を検知し該濃度に基づいて画像形成条件を制御する画像形成条件制御手段と、画像形成手段の耐久度を記憶する記憶手段と、を有す画像形成装置において、
    前記試験トナー画像は、前記耐久度により画像パターンが違うことであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記画像形成条件とは、帯電条件、露光条件、現像条件の何れかであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 請求項1、2に加え、像担持体上に複数色のトナー画像を形成する複数の画像形成手段と、該画像形成手段の耐久度を記憶する複数の記憶手段と、を有す画像形成装置において、
    前記試験トナー画像は、少なくとも1色は違う画像パターンであり、かつ、前記耐久度により画像パターンが違うことであることを特徴とする画像形成装置。
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