JP2005070573A - 光導波路、光源モジュール、並びに光情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発光ダイオード等が発する光を高効率で取り込める、実現容易な構造であること、光源の配置の自由度が高いこと、小型化しても光の損失が小さいことの少なくとも一つを実現し、高性能LEDモジュールを可能にする光導波路、その光導波路を用いた、低コストで十分な光量を有する光源モジュール、並びにディスプレイ等の光情報処理装置を提供すること。
【解決手段】 光導波路10Aでは、クラッド2と3より屈折率の大きいコア1を、光入射端面5から光出射端面6へ向かって直線的に幅が減少する傾斜型形状とし、複数の光源11からの光を共通の光入射端面5に入射させ、合波して、光出射端面6から出射する。コア1の幅方向中心線と傾斜した側面とがなす角αは3.5°以下とする。コア1の底面以外を空気に露出させたエアリッジ構造では、αは30°以下でよい。複数の傾斜型コア部を光源ごとに設け、1本の共通コアに結合する光導波路等も効果的である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コアとクラッドとの接合体からなり、光源モジュール、光インターコネクション、光通信等に好適な、複数の入射光を合波する光導波路、及びその光導波路を用いた光源モジュール、並びにディスプレイ等の光情報処理装置に関するものである。
これ迄、電子機器内のボード間又はボード内のチップ間など、比較的短距離間の情報伝達は、主に電気信号により行われてきたが、集積回路の性能を更に向上されるためには、信号の高速化や信号配線の高密度化が必要となる。しかし、電気信号配線においては、配線の時定数による信号遅延や、ノイズ発生等の問題から、電気信号の高速化や電気信号配線の高密度化が困難である。
こうした問題を解決する光配線(光インターコネクション)が注目されている。光配線は、電子機器間、電子機器内のボード間又はボード内のチップ間など、種々の箇所に適用可能であり、例えばチップ間のような短距離間の信号の伝送には、チップが搭載されている基板上に光導波路を形成し、信号変調されたレーザ光等の伝送路とした光伝送・通信システムを構築することができる。
このような光導波路の1つとして、光出射端面側に向かってその幅と高さが徐々に減少していくように作られた光導波路(いわゆるテーパー導波路)が開示されていて、このような光導波路を用いて光出射端面から出射される光ビームの幅と高さを縮小することにより、次段の光素子等との光学的結合を高め得るとされている(後述の特許文献1参照。)。
他方、光導波路をディスプレイ等の光源モジュールに応用することも行われている。例えば、サングラスのように装着するだけで、臨場感あふれる映像をいつでもどこでも気軽に体感できるパーソナルなディスプレイとして、ヘッドマウントディスプレイが開発されており(米国特許第5,467,104号公報参照。)、映像ソフト、ゲーム、コンピュータ画面、映画等を自分だけの大画面で楽しむことができる。
このヘッドマウントディスプレイの光源には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の発光ダイオード(LED)が用いられており、これらのLED光を合波して、あたかも点光源のように利用できるLEDモジュールが強く望まれている。しかし、LED光は、コヒーレント性が無く、放射角が広いので、集光して3色のLED光を合波することが難しい。
最近、3色のLED光を光導波路を用いて合波し、均一な白色光を作りだす光源モジュールが注目されている(後述の非特許文献1参照。)。この光源モジュールは、米国のLumileds Lighting,LLCによって開発され、大画面液晶表示装置のバックライト・モジュールとして用いられる。
図13は、非特許文献1に掲載されたバックライト・モジュール50の概略断面図(a)と、発光ダイオードから出射される光の強度分布を示す説明図(b)である。この光源モジュールでは、プリント基板52の上に赤色LED51R、緑色LED51G、および青色LED51Bが9mm間隔で直線状に実装されており、各LEDから出射された赤色、緑色、および青色のLED光58は、反射ミラー53の表面、光導波路54の壁面、反射ミラー55の表面、および導光板56の壁面等で、順次、複雑に反射を繰り返すうちに、ほぼ均一な白色光に混ぜ合わされ、液晶パネル57の背面を照射する。
LEDから出射される光は、図13(b)に示すように放射角が大きく、様々な方向へ進むため、短い光路長で赤色光、緑色光、および青色光が混合される。この装置では、LED光の放射角の広さが光の合波にうまく利用されているが、このようないわば拡散的な合波では光の強度は低下するので、光強度が高く、点光源的に利用できる光源を得ることはできない。
また、いったん面状に拡散させて合波した光をスポット光に集光する方法は、複雑な構成からなるレンズ系等を集光のために付加しなければならない。これは、高度な技術を必要とし、コストアップの要因となる。従って、ゲーム機やパソコンなどへの応用が期待され、低コスト化が求められるヘッドマウントディスプレイ等には、非特許文献1に示されている拡散的な合波法は不適当である。
複数の光源からの入射光を拡散させずに合波する方法として、一方の端部が光入射端面を形成し、もう一方の端部で一本の導波路コア部に結合する複数の導波路コア部を用いる方法が開示されている(特開昭63−228788号、又は特開平1−165181参照。)。
図14は、上記の方法に基づき、いわゆる三分岐型光導波路60を用いて、赤色光源65R、緑色光源65Gおよび青色光源65Bからの光を合波し、スポット状の白色光源を得る光源モジュールを示す平面図である。三分岐型光導波路60では、赤色光用コア部61R、緑色光用コア部61Gおよび青色光用コア部61Bの一方の端部は、それぞれ、赤色光入射端面63R、緑色光入射端面63Gおよび青色光入射端面63Bを形成し、もう一方の端部は共通コア部61Cの端部に結合する。共通コア部61Cのもう一方の端部は、光出射端面64を形成している。
上記コア部61は、コア部61を被覆しているクラッド62より大きな屈折率をもつように作られている。この結果、いったんコア部61に入射した光は、クラッド62に漏れ出しにくく、図14に矢印で示したように、コア部61とクラッド62の境界面で全反射されながら、コア部61の中を光出射端面64へ向かって進む。
白色光源モジュールでは、光入射端面63R、63Gおよび63Bのそれぞれに対向して、赤色光源65R、緑色光源65Gおよび青色光源65Bが設置される。光源65から光入射端面63に入射した赤色光66R、緑色光66Gおよび青色光66Bは、それぞれ赤色光用コア61R、緑色光用コア61Gおよび青色光用コア61Bの中を進み、共通コア61Cへ導かれて合波され、光出射端面64からスポット状の白色光67として出射される。
また、後述の特許文献1には、この三分岐型光導波路を用いて液晶ディスプレイ装置を簡略化する方法が示されている。
図15は、その実施例に示されたディスプレイ装置の概略斜視図である。このディスプレイ装置は、R、G、Bの3原色に対応した波長をもつ3個のレーザ光源71R、71GRと71B、三分岐型光導波路70、ポリゴンミラー72、パルスモータ73、レンズ74、平板反射ミラー75、パルスモータ76、マイクロフレネルレンズアレイ77、および液晶パネル78を備える。
3本のレーザ光は、上述の三分岐型光導波路70によって1本のレーザ光に合波される。それぞれパルスモータ73および76で駆動されるポリゴンミラー72および平板反射ミラー75は、合成レーザ光を所望の角度で反射させ、水平及び垂直方向の走査を行うためのものである。これらのミラーで反射された合成レーザ光は、レンズ74で集光され、液晶パネル78の直近に配されたマイクロフレネルレンズアレイ77に照射され、そこでR、G、Bの各色に分解された後、各色ごとに液晶パネル78の異なる位置に焦点を結び、各RGB領域を形成する。このように合成レーザ光を用いることによって、液晶パネル78にRGBカラーフィルタを設けることなく、RGBカラー表示を行うことが可能になる。
特許第3167466号公報(第2頁、図1) 特開平5−173036号公報(第2頁、図1) 日経エレクトロニクス2003.3.31号,P.127(図6)
前述した三分岐型光導波路等の光導波路を用いて合波する方法は、光源としてLEDを用いようとすると特に、次の問題点が生じる。
既述したようにLEDは光の放射角が大きいので、LED光を高い効率で三分岐型光導波路の光入射端面に入射させるには、LEDと光導波路とを接続する部分にレンズなどの集光部品を用い、高精度にアライメントすることが必要になり、構成が複雑化し、実装が難しく、コストアップの原因となる。
また、光源を配置する位置が、光出射端面の対向面側の1面、実際的にはその面上の1本の直線の上に限られるので、光源の配置の自由度が少ない。このため、多数のLEDを配置して合波することが難しく、光源モジュールを高出力化する目的には不向きである。
また、小型化にも不利である。図16は、三分岐型光導波路を用いてRGB光を合波する場合の、コアの長さdと光の損失との関係を示すグラフである。このグラフは、後述する本発明の実施の形態1と同じ条件下でシミュレーションによって求めた。このグラフから、コアの長さdを小さくしすぎると、急激に損失が増大することがわかる。これは、コアの長さdを短くしすぎると、コア部に曲率の大きな曲線部分を生じ、図14に点線で示したように、ここからクラッドに光が漏れ出しやすくなるためと考えられる。
図16から、例えば幅が400μmのLEDを隙間無く並べた場合を想定して、LED間のピッチを400μmとすると、許容範囲である2dBに損失を抑えるためには、光導波路の長さdを20mm以上とる必要があることがわかり、光源モジュールの小型化が難しいことがわかる。
このような困難から、RGB光を合波して白色光を発生する、点光源的な利用が可能なLEDモジュールであって、小型で、実装が容易で、低コストで、十分な光量を有し、ヘッドマウントディスプレイ等の光源に適したLEDモジュールは、まだ実現されていない。
また、特許文献1に示されている光導波路は、レーザ光を次段の光素子等へ伝送するためのものであって、その形状は、光導波路の中で複数の光を合波するといった光の加工を意図するものにはなっていない。例えば、光導波路の幅は、光入射端面においてすでに限界(レーザビームの幅と同程度の幅)近くまで狭められていて、光の加工を行える余地がない。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、コアとクラッドとの接合体からなり、光源がLEDであっても光源が発する光を高効率で取り込める、実現容易な構造であること、光源の配置の自由度が高いこと、小型化しても光の損失率が小さいことの少なくとも一つを実現することで高性能LEDモジュールを可能にする光導波路、及びその光導波路を用い、低コストで十分な光量を有する光源モジュール、並びにディスプレイ等の光情報処理装置を提供することにある。
本発明は、コアとクラッドとの接合体からなり、前記コアは、その光入射端面から光出射端面へ向かって直線的に幅が減少する構造を有し、共通の前記光入射端面に複数の光源から入射した光が合波されて前記光出射端面から出射される、第1の光導波路に係わり、
また、コアとクラッドとの接合体からなり、
前記コアが複数のコア部に分割され、これらのコア部が光入射側から光出射側へ延びていて1箇所で会合し、この会合部で合波された光が出射され、
前記の各コア部は、各光入射端面から前記会合部へ向かって直線的にその幅が減少し、
複数の前記コア部の各光入射端面に対向して光源がそれぞれ配置されている、第2の光導波路に係わり、
また、コアとクラッドとの接合体からなり、
前記コアは、少なくとも、第1の光入射端面と光出射端面とを結ぶ第1のコア部と、前記第1の光入射端面と前記光出射端面との中間位置に形成された第2の光入射端面から延び、前記第1のコア部に対し斜め方向から会合する第2のコア部とからなり、
この会合部において前記第1及び第2の光入射端面に入射した複数の入射光が合波されて、前記光出射端面から出射される、第3の光導波路に係わり、
また、コアとクラッドとの接合体からなり、
前記コアが複数のコア部に分割され、これらのコア部が光入射側から光出射側へ延びていて1箇所で会合し、この会合部で合波された光が出射され、
前記の各コア部は、各光入射端面から前記会合部へ向かって直線的に形成され、平面上に放射状に配置され、
複数の前記コア部の各光入射端面に対向して光源がそれぞれ配置されている、第4の光導波路に係わるものである。
更に、前記光導波路の前記光入射端面に複数の光源が配され、前記複数の光源から前記光入射端面に入射した光が合波されて前記光出射端面から出射される、光源モジュールに係わり、前記光導波路と、この光導波路に信号光を入射する入射手段と、前記光導波路からの出射光を受ける受光手段とを有する光情報処理装置に係わるものである。
本発明の第1の光導波路によれば、前記コアは、その光入射端面から光出射端面へ向かって直線的に幅が減少する構造を有するから、前記複数の光源を発したそれぞれの光は共に前記光出射端面に比して大きく開口した前記光入射端面に入射するので、光源がLEDであっても光を取り込む効率が高い。また、前記コアの側面の傾斜が一定であるので、前記コアの長さを短縮しても光の損失率の増大が生じにくく、小型化が可能である。
また、本発明の第2の光導波路によれば、前記コアが複数のコア部に分割され、前記の各コア部は、各光入射端面から前記会合部へ向かって直線的にその幅が減少し、前記コア部の各光入射端面に対向して前記光源がそれぞれ配置されているから、前記光源を発した光は前記会合部に比して大きく開口した前記光入射端面に入射するので、光源がLEDであっても光を取り込む効率が高い。また、各光入射端面が独立して設けられているので、前記光源の設置の自由度も高い。また、前記コア部の側面の傾斜が一定であるので、前記コア部の長さを短縮しても光の損失率の増大が生じにくく、小型化が可能である。
また、本発明の第3の光導波路によれば、前記コアは、少なくとも、第1の光入射端面と光出射端面とを結ぶ第1のコア部と、前記第1の光入射端面と前記光出射端面との中間位置に形成された第2の光入射端面から延び、前記第1のコア部に対し斜め方向から会合する第2のコア部とからなるので、前記光源の設置の自由度が高く、前記中間位置に多数の光源を配置することができ、高出力化が可能である。
また、本発明の第4の光導波路によれば、前記コアが複数のコア部に分割され、前記の各コア部は、各光入射端面から前記会合部へ向かって直線的に形成され、平面上に放射状に配置され、前記コア部の各光入射端面に対向して前記光源がそれぞれ配置されているから、前記光源の設置の自由度が高く、多数の光源を配置することができ、高出力化が可能である。また、前記会合部を前記光出射端面に直近の位置に配置することで、小型化が可能である。
また、本発明の光源モジュールは、光源がLEDであっても光源が発する光を高効率で取り込める、実現容易な構造であること、光源の配置の自由度が高いこと、小型化しても光の損失率が小さいことの少なくとも一つを実現した前記第1〜第4の光導波路を用いているので、LEDを前記光源とする、低コストで十分な光量を有し、例えばヘッドマウントディスプレイの光源として点光源的な利用可能な光源モジュールを構成できる。
そして、本発明の光導波路と、この光導波路への信号光の入射手段と、この光導波路からの出射光の受光手段とによって、光導波路で効率良く所定の光束に集光されて出射し、或いは光導波路に効率良く入射した後に出射した信号光を受光手段に入射させて、光情報処理を有効に行うことができる。
本発明の第1の光導波路において、前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われている場合には、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が3.5°以下であるのがよく、前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造である場合には、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が30°以下であるのがよい。このようにすると、前記コア内を伝播する光は前記クラッドとの境界部で全反射されながら前記光出射端面に向かうので、前記クラッドへ漏れ出すことによる光の損失を最小限に抑えることができる。
本発明の第2の光導波路において、前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われている場合には、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が3.5°以下であるのがよく、前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造である場合には、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が30°以下であるのがよい。このようにすると、前記コア内を伝播する光は前記クラッドとの境界部で全反射されながら前記光出射端面に向かうので、前記クラッドへ漏れ出すことによる光の損失を最小限に抑えることができる。
また、前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われている場合には、前記会合部において隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が16.2°以下であるのがよく、前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造である場合には、前記会合部において隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が45.6°以下であるのがよい。このようにすると、一方の前記コア部から前記会合部に入射して、隣接する前記コア部の前記クラッドとの境界面に入射する光についても全反射の条件が成り立ち、前記会合部において前記クラッドに漏れ出す光を最少に抑えることができる。
また、前記会合部の光出射側に、前記会合部に連接して光合波路が形成されているのがよい。これにより光の混合をより確実にすることができる。また、前記光合波路の少なくとも一部の幅が前記光出射端面に向かって直線的に減少しているのがよい。例えば、前記光合波路の前記光出射端面近傍において、その幅が50μmから14μmに狭められている等である。このようにすると、光出射特性をより点光源に近づけることができる。
また、前記クラッドの幅が、少なくとも前記光出射端面近傍において、減少しているのがよい。例えば、クラッドを出射側へ向かって削除し、前記コアの周りに幅5μmのクラッドのみを残す構造とする。この形状により、クラッドモードとして伝播する迷光を除去することができる。
また、前記コア部の前記光入射端面が前記会合部を中心とする円弧上に配置されているのがよい。このようにすると、放射状に広がる直線導波路を、幅方向中心線に対して垂直にカットされることになり、光源が出射した光を取り込む効率を高めることができる。
本発明の第3の光導波路において、前記第1のコア部と前記第2のコア部が直線状に形成されているのがよい。また、前記会合部にて前記第1のコア部に対して前記第2のコア部が80°以下の角度で交わるのがよい。
そして、前記第2のコア部が複数個、互いに分離して形成され、前記第2のコア部が前記第1のコア部の片側或いは両側に形成されているのがよい。
また、前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われている場合には、前記第1のコア部と前記第2のコア部の幅方向中心線がなす角度が16.2度以下であり、前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造である場合には、前記第1のコア部と前記第2のコア部の幅方向中心線がなす角度が45.6°以下であるのがよい。このようにすると、一方の前記コア部から前記会合部に入射して、隣接する前記コア部の前記クラッドとの境界面に入射する光についても全反射の条件が成り立ち、前記会合部において前記クラッドに漏れ出す光を最少に抑えることができる。
また、前記第1のコア部及び/又は前記第2のコア部の少なくとも一部の幅が前記光出射端面に向かって直線的に減少しているのがよい。
例えば、前記光入射端面の近傍において、前記光入射端面における幅は100μmであり、これが直線的に幅50μmに狭められる等である。前記光入射端面において幅が最も大きく、前記光出射端面に向かって次第に減少していく先細り形状によって、放射角が大きいLED光であっても効率よく光を取り込むことができる。
また、前記第1のコア部の前記光出射端面近傍において、その幅が減少しているのがよい。例えば、その幅が50μmから14μmに狭められている等である。このようにすると、光出射特性をより点光源に近づけることができる。
また、前記クラッドの幅が、少なくとも前記光出射端面近傍において、減少しているのがよい。例えば、クラッドを出射側へ向かって削除し、前記コアの周りに幅5μmのクラッドのみを残す構造とする。この形状により、クラッドモードとして伝播する迷光を除去することができる。
本発明の第4の光導波路において、前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われている場合には、前記会合部において隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が16.2°以下であるのがよく、前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造である場合には、前記会合部において隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が45.6°以下であるのがよい。このようにすると、一方の前記コア部から前記会合部に入射して、隣接する前記コア部の前記クラッドとの境界面に入射する光についても全反射の条件が成り立ち、前記会合部において前記クラッドに漏れ出す光を最少に抑えることができる。
また、前記コア部の少なくとも一部の幅が、前記光出射端面に向かって直線的に減少しているのがよい。例えば、前記コア部の前記光入射端面近傍において、その幅が減少しているのがよい。光入射端面における幅は100μmであり、これが直線的に幅50μmに狭められる等である。光入射端面において幅が最も大きく、前記光出射端面に向かって次第に減少していく先細り形状によって、放射角が大きいLED光であっても効率よく光を取り込むことができる。
本発明の第4の光導波路では、小型化のため、前記会合部の光出射側に光合波路を設けないのが基本形である。しかし、光の混合をより確実にするために、前記会合部に連接して光合波路が形成されていてもよい。その際、前記光合波路の少なくとも一部の幅が、前記光出射端面に向かって直線的に減少しているのがよい。例えば、前記光合波路の前記光出射端面近傍において、その幅が50μmから14μmに狭められている等である。このようにすると、光出射特性をより点光源に近づけることができる。
また、前記クラッドの幅が、少なくとも前記光出射端面近傍において、減少しているのがよい。例えば、クラッドを出射側へ向かって削除し、前記コアの周りに幅5μmのクラッドのみを残す構造とする。この形状により、クラッドモードとして伝播する迷光を除去することができる。
また、前記コア部の前記光入射端面が前記会合部を中心とする円弧上に配置されているのがよい。このようにすると、前記コア部が幅方向中心線に対して垂直にカットされることになり、光源が出射した光を取り込む効率を高めることができる。
本発明において、前記光入射端面が傾斜反射面を有し、前記コアの底面側に配置される前記光源からの入射光が、前記傾斜反射面で反射された後に前記光出射端面の方向へ向かうように構成されていてもよい。このようにすると、LED等の光源を光導波路の面方向下部に貼り付けるなど、光源の実装位置や実装方法に新しい自由度が生じるメリットがある。
また、前記コア材が光硬化性樹脂からなるのがよい。これは、光(特に紫外線)照射によって露光パターンに対応したコアにパターン化することが容易となり、またクラッド材としても有利なためである。こうした光硬化性樹脂としては、特開2000−356720号公報に記載されたオキセタン樹脂等の高分子有機材料が挙げられる。このような高分子有機材料は、390nm以上、850nm以下の波長の可視光を90%以上透過するものがよい。なお、コア材やクラッド材は、光硬化性樹脂以外にも、無機系材料を用いてもよい。
光導波路材料として、下記のオキセタン環を有するオキセタン化合物からなる上記したオキセタン樹脂、又は下記のオキシラン環を有するオキシラン化合物からなるポリシランが使用可能であるが、これらの光硬化(重合)のために連鎖反応による重合を開始させ得るカチオン重合開始剤を含む組成物が用いられるのがよい。
Figure 2005070573
そして、本発明は、光導波路で効率良く所定の光束に集光されて出射し、或いは光導波路に効率良く入射した後に出射した信号光を走査手段で走査して投影するように構成したディスプレイや、上記信号光を次段回路の受光素子(光配線やフォトディテクタ等)に入射させるように構成した光通信等の光情報処理に有効に用いることができる。
本発明の光源モジュールにおいて、ディスプレイ等を用途とする場合には、前記光源として発光ダイオードが用いられるのがよい。また、光配線を目的とする場合には、レーザーダイオードが用いられるのがよい。また、赤色光、緑色光、および青色光を発光する光源が用いられると、合波されたRGB光(白色光)を得ることができる。
本発明の光情報処理装置において、前記出射光が走査手段で走査されて投影されるディスプレイとして構成されているのがよい。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に具体的かつ詳細に説明する。
実施の形態1
図1〜図4は、本発明の第1の光導波路とそれを用いた光源モジュールの実施形態を示すものである。
図1は、本実施の形態に基づく光導波路10Aとそれを用いた光源モジュールの平面図(a)と、そのA−A線概略断面図(b)と、コアの幅方向中心線の位置での概略断面図(c)とである。
光導波路10Aは、図1に示すように、シリコン基板4の上に形成された、コア1と上部クラッド2及び下部クラッド3との接合体からなる。例えば、コア1の厚さは14μmで一定であるが、幅は、光入射端面5における500μmから光出射端面6における50μmまで直線的に減少している。
光出射端面6が小さく絞られているのに対し、光入射端面5はその10倍もの大きさに大きく開口しているのが第1の光導波路10Aの1つの特徴である。このため、複数の光源11が放射角が大きいLEDであっても、複数の光源11が発する光を共に高い効率で共通の光入射端面5に取り込むことができる。また、共通の光入射端面5に対向して、赤色光源11R、緑色光源11Gおよび青色光源11Bを並べて配置することができる(図1(a)および(c)参照。)。
コア1は、クラッド2および3より大きな屈折率をもつように作られている。例えば、コア1とクラッド2および3とをオキセタン樹脂を用いて形成した場合には、コア1の屈折率n1=1.543、クラッド2および3の屈折率n2=1.516であり、次式
比屈折率差 =(n1−n2)/n1
で定義される比屈折率差は、1.7%である。
コア1の屈折率がクラッド2および3の屈折率より大きいと、いったんコア1に入射した光は、クラッド2および3に漏れ出しにくく、コア1とクラッド2および3の境界面に浅い角度で入射した光は全反射されながら、コア1の中を光出射端面6へ向かって進むことになる。
図2は、オキセタン樹脂からなる光導波路10Aを用いて赤色光源11R、緑色光源11Gおよび青色光源11Bから入射する3色光を合波する場合の、コア1の長さdと光の損失との関係を、前述した三分岐型光導波路の場合と同じ条件下でシミュレーションして求めた結果を示すグラフである。図2で、Win は光入射端面の幅を示し、200μmから600μmまで100μmずつ変化させた。Wout は光出射端面の幅で、50μmで一定とした。
in=500μm、Wout=50μmとした場合、長さ10mmの光導波路10Aにおける損失は、1.5dBであり、許容範囲内である。また、2dBの許容損失まで許容するとすると、長さを6.8mmまで短縮することができる。これは、従来の三分岐型光導波路に比べ、約1/3の長さに小型化が可能であることを示している。
しかし、図2のグラフからわかるように、どのWin の値でもコア1の長さdを小さくしすぎると、急激に損失が増大することがわかる。しかも、この損失の急激な増加が起こる長さdは、Win(正確にはWin−Wout)にほぼ比例する。これは、コア1の側面の傾斜がきつくなり、コア1の側面とコア1の幅方向中心線がなす角(図1(a)に示したα)が大きくなりすぎると、壁面に深い角度で入射して全反射せずにクラッドに漏れ出す光が増えるためと考えられる。シミュレーションによると、オキセタン樹脂からなる光導波路10Aでは、光の損失を2dB以内に抑えるには、αは3.5°以下であるのがよい。また、この角度は、0.1°以上とするのがよい。
これらのコア及びクラッドは、光硬化性樹脂によって形成することができる。例えば特開2000−356720号公報に開示されている高分子有機導波路材料であるオキセタン樹脂(例えばソニーケミカル社製)を使用することが好適である。また、ポリシラン(例えば商品名グラシア、日本ペイント社製)なども使用してよい。コアやクラッドに適した屈折率を有するポリマー系材料がそれぞれに存在するが、これらは上記メーカー等より入手することができる。
膜厚120μmの試料の透過スペクトルによると、このオキセタン樹脂は、波長390nmから850nmの範囲において、90%以上の透過率を有する樹脂であり、可視光を透過させる特性を持つ、本発明の可視光用光源モジュールには好適な材料である。
また、このオキセタン樹脂の伝送損失をカットバック法により測定した。コア40μm×60μmの矩形光導波路の伝送損失は、波長850nmにおいて0.5dB/cm、波長650nmにおいて0.5dB/cmであった。
この場合の例として、平面型光導波路のコアの屈折率はクラッドの屈折率よりも0.1〜3.0%大きい。
<変形例1>
図3は、変形例である光導波路10Bを示すものであって、これは、光導波路10Aから上部クラッド2を除去したものである。従って、光導波路10Bは、コア1の底面のみが下部クラッド層3の表面に接合し、底面以外のコア1の表面が空気に対して露出しているエアリッジ構造になっている。
この場合、空気の屈折率はほぼ1であるから、光導波路10Aの場合(n2=1.516)に比べてコア1(n1=1.543)との屈折率の差が大きくなり、コア1に入射した光は、より漏れ出しにくくなり、コア1の中を光出射端面6の方へ進む光の密度が増加する。また、光出射端面6において、コア1以外の部分の占める割合が増えて、出射光サイズが減少する。
また、屈折率の差が大きくなるので、全反射の条件が緩和される。例えば、前述と同様のシミュレーションから、変形例1で許される前述のαの値は、30°以下であると求まる。
また、上部クラッド2がある場合、コア1から上部クラッド2の中へ漏れ出した光がそのまま上部クラッド2の中を伝播して、光出射側の端部から出射されることがある。このようなクラッド光と呼ばれる迷光が、コア1から出射される本来の信号光に混ざると、結果的に信号光の質が低下する。コア1に接しているのが空気であれば、コア1から空気中に漏れ出した光はそのまま直進し、戻ってくることがないからクラッド光による妨害がない。
変形例1によれば、光入射端面5から入射した信号光が上部クラッド2へ入射したり、コア1から上部クラッド2へ漏れ出ることにより、光出射端面6からの出射光の光束が見かけ上拡がること(即ち、コア1からの絞られた光束以外の光が出射すること)等を防止することができる。その他は、上述した光導波路10Aと同様の作用効果が得られる。
<変形例2>
図4(a)は、光導波路10Aの別の変形例を示すものであって、光導波路の光入射端面を傾斜反射面状に形成し、コア1の底面側に配置した光源からの入射光が、傾斜反射面状の光入射端面5aで反射された後に光出射端面6の方向へ向かうように構成されている光導波路10Cである。このようにすると、LED等の光源を光導波路の面方向下部に貼り付けるなど、光源の実装位置や実装方法に新しい自由度が生じるメリットがある。
また、図4(b)および(c)は、それぞれ、光導波路の光入射端面を傾斜反射面状に形成し、その反射面を介してLED光およびレーザ光が入射するように実装した例である。このときのミラー損失は、1dBであった。このような場合でも、放射角が大きいLEDは、扱いが難しいことは、図4の(b)と(c)とを比べるとわかりやすい。
本実施の形態の光源モジュールは、赤色光、緑色光、および青色光の3色の光源を高効率にて結合し、合波した光を任意の大きさの点光源にて取り出すことができる光源モジュールである。マイクロディスプレイなどに応用する場合の3色光源として有用である。
実施の形態2
図5は、本発明の第2の光導波路とそれを用いた光源モジュールの実施形態を示すものである。
図5(a)は、本実施の形態に基づく、光導波路20Aとそれを用いた光源モジュールの平面図である。
図5(a)に示すように、光導波路20Aは、主として、コア21とクラッド22との接合体によって構成される光導波路である。コア21は複数のコア部、即ち、赤色用コア部21R、緑色用コア部21G,青色用コア部21Bに分割され、これらのコア部21が赤色光入射端面23R,緑色光入射端面23G,青色光入射端面23Bから光出射端面24側へ延びていて1箇所で会合し、この会合部25で合波された光が出射される。そして、会合部25に連接して光合波路として共通コア部21Cが形成されているのがよい。
各コア部21は、各光入射端面23から会合部25へ向かって直線的にその幅が減少し、複数のコア部21の各光入射端面23R,23G,23Bに対向して赤色光源11R、緑色光源11G、青色光源11Bがそれぞれ配置されている。
光導波路20Aは、実施の形態1の光導波路10A等と同様に、シリコン基板の上に形成された、コア21と上部クラッド及び下部クラッドとの接合体からなる。例えば、コア21の厚さは14μmで一定であるが、幅は、光入射端面23から会合部25まで直線的に減少している。会合部25で小さく絞られているのに対し、光入射端面23は大きく開口しているのが第1の光導波路10A等と共通する特徴である。このため、光源11が放射角が大きいLEDであっても、光源11が発する光を高い効率で取り込むことができる。
また、コア21は、クラッドより大きな屈折率をもつように作られていて、いったんコア21に入射した光は、クラッドとの境界面で全反射されながら、コア21の中を光出射端面26へ向かって進むのも、実施の形態1と同じである。従って、コア21の側面とコア21の幅方向中心線がなす角(図5(a)に示したβ)についても実施の形態1と同じ条件が求められる。従って、コアと上部クラッドがオキセタン樹脂からなる場合は、βは、3.5°以下、上部クラッドを取り除いたエアリッジ構造では30°以下であるのがよい。
実施の形態1と異なるのは、各光源からの光が別個にコア21に取り込まれ、会合部25で合波されることである。この会合部25でクラッドへ漏れ出る光を最少に抑えるには、一方のコアから入射してきた光が他方のコアの壁面に衝突して反射されるとき、全反射の条件が成り立つことが望ましい。即ち、合流する2つのコアの幅方向中心線がなす角をθとおくと、θの上限は下記の式
sin(90°−θ°)=n2/n1
θ≒(2×(1−n2/n1))1/2(rad)
で与えられる。即ち、会合部25において、上式で与えられる角度を臨界角として、θがこの角以下であれば、合流した光は全反射しながら、光出射端面26の方へ向かって伝播することができる。
上式から、コアと上部クラッドがオキセタン樹脂からなる場合には、n1=1.543、n2=1.516とおいて、θは16.2°と求められる。また、上部クラッドが取り除かれたエアリッジ構造の場合には、n2=1とし、コアがオキセタン樹脂からなる場合はθ=40.4°、より一般的にコア材料の屈折率がn1=1.4である場合はθ=45.6°と求められる。従って、エアリッジ構造の場合は45.6°以下であることが求められる。
図5(a)に示すような構造をとるメリットは、LEDチップの面積によって実装が制限されることが少なくなり、LED実装の自由度が増し、その結果として光源モジュールの光量の増大を達成できる点にある。
例えば、赤色光源11Rとして、チップサイズ300μm×300μmのAlGaInP系の赤色発光LEDを用いることができ、緑色光源11Gおよび青色光源11Bとして、チップサイズ350μm×350μmのGaN系の緑色発光LEDおよび青色発光LEDを用いることができる。これらは、台湾Arima Opto.社から入手することができる。また、光源にレーザを用いることもできる。
図5(b)は、変形例である光導波路20Bとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路20Bの特徴は、光出射端面近傍において、コア部21の幅が光出射端面に向かって直線的に減少していることである。コアの幅は、複数本のコアから1本の幅50μmのコアに合波された光は、この先細り形の幅形状により14μmに狭められる。ヘッドマウントディスプレイ用のLED光源としては、点光源的である方が望ましく、できるだけ光配線出射側コアを小さくする必要がある。
図5(c)は、変形例である光導波路20Cとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路20Cの特徴は、クラッドを出射側へ向かって削除し、コアの周り5μmのみクラッドを残す構造である。この形状により、クラッドモードとして伝播する迷光を除去することができる。
説明は省略するが、本実施の形態においても実施の形態1で述べた変形例1および2が可能である。これは次に説明する実施の形態3および4でも同様である。
実施の形態3
図6〜図8は、本発明の第3の光導波路とそれを用いた光源モジュールの実施形態を示すものである。
図6(a)は、本実施の形態に基づく、光導波路30Aとそれを用いた光源モジュールの平面図である。
図6(a)に示すように、光導波路30Aでは、コアは、第1の光入射端面33Pと光出射端面34とを直線的に結ぶ第1のコア部31Pと、第1の光入射端面33Pと光出射端面34との中間位置に形成された第2の光入射端面、即ち、赤色光入射端面33R,緑色光入射端面33G,青色光入射端面33Bから延び、第1のコア部31Pに対し斜め方向から会合する第2のコア部、即ち、赤色用コア部31R、緑色用コア部31G,青色用コア部31Bとからなり、この会合部35において第1の光入射端面33P及び第2の光入射端面33R,33G,33Bに入射した複数の入射光が合波されて、光出射端面34から出射される。
光導波路30Aでは、3本の第2のコア部32が、第1のコア部31と角度θ=10°にて交わり、4つの入射光を合波して、1つの出射光として取り出すことができる。各コア部31P、31R、31G,31Bの断面は、厚さ40μm、幅50μmの長方形の形状を有する。第1のコア部31Pの光入射端面33Pから光出射端面34までの長さは20mmである。
また、実施の形態2と同様、会合部35で第1のコア部31と第2のコア部32との幅方向中心線がなす角度θは、コアと上部クラッドがオキセタン樹脂からなる場合には16.2°以下、また、エアリッジ構造の場合には45.6°以下であることが求められる。これは、下記の変形例でも、同様である。
図6(a)の光源モジュールでは、各コア部の光入射端面に向かって光を出射するように配置された4個のLED光源を用い、4個のLEDから出射された光が合波されて1つの光出射端面34から取り出される。
この光源モジュールでは、第1の光入射端面33Pに対向して緑色LED11Gが配置され、第2の光入射端面33R、33G,33Bに対向して赤色、緑色、青色の3つのLED11R、11G,11Bが配置されている。各LED光は、主に対向する光入射端面からコア部に入射する。第1のコア部31Pまたは第2コア部31R、31G、31Bの4本のコア部の何れかに入射した光は、壁面では全反射しながらコア内を光出射端面に向かって進み、会合部35で合波される。
例えば、赤色、緑色、青色のLEDを全て光らせれば、白色光を得ることができる。LED光はスペクトル幅が広いので、可視光のすべての波長領域を赤色、緑色、青色のコントラスト比にて変化させることができる。
ここで、4個のLEDを、赤色LED1個、青色LED1個、緑色LED2個とした。緑色は色相のなかで最も波長範囲が狭くカラーバランスに大きな決定要素を持つので、補強のために緑色LEDを1個追加した。または、白色光LEDを用いても別途なアプリケーションに使える可能性もある。
なお、本実施の形態では、コアの屈折率はクラッドの屈折率よりも0.1〜3.0%大きい。
図6(b)は、変形例である光導波路30Bとそれを用いた光源モジュールの平面図である。第1のコア部31の両側を用いて、6本の第2のコア部31R、31G、31Bが、第1のコア部31Pと角度θ=10°にて交わり合流する例であり、7つの入射光を合波して、1つの出射光として取り出すことができる。
この方法は、多数のLEDを配置することができ、光源モジュールを高出力化することができる。また、LED等の光源を3つの異なる面に配置できるので、実装の自由度が高い。
図7(c)および(d)は、変形例である光導波路30Cおよび30Dとそれを用いた光源モジュールの平面図である。ここでは、小さな第2のコア部の断面積に合わせて小型のLEDを用い、コアやクラッドの一部を切り欠いてLEDを配置しやすくし、LED光を高い効率で取り込めるようにした例である。
図8(e)は、変形例である光導波路30Eとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路30Eの特徴は、光入射端面近傍において、第1のコア部31Pや第2のコア部31R、31G、31Bの幅が光出射端面34に向かって直線的に減少していることである。具体的には、LED側の光入射端面33における幅は100μmであり、これが直線的に幅50μmに狭められる。光入射端面33において幅が最も大きく、光出射端面34に向かって次第に減少していく先細り形状によって、放射角が大きいLED光でも効率よく取り込むことができる。
図8(f)は、変形例である光導波路30Fとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路30Fの特徴は、光出射端面近傍において、第1のコア部31Pの幅が光出射端面に向かって直線的に減少していることである。幅50μmの第1のコア部31に合波された光は、この先細り形の幅形状により14μmに狭められる。ヘッドマウントディスプレイ用のLED光源としては、点光源的である方が望ましく、できるだけ光配線出射側コアを小さくする必要がある。
図8(g)は、変形例である光導波路30Gとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路40Dの特徴は、クラッドを出射側へ向かって削除し、コアの周り5μmのみクラッドを残す構造である。この形状により、クラッドモードとして伝播する迷光を除去することができる。
本実施形態の光源モジュールは、可視光を透過する多分岐型光導波路により赤、緑、青色のLED光を合波し、白色光をはじめとする任意の波長の可視光を合波することができる。また、出力側の光のビーム形状を制御することもできる。この形状を採用することの特徴は、高出力化とLED配置の自由度を増すことができる。
実施の形態4
図9〜図11は、本発明の第4の光導波路とそれを用いた光源モジュールの実施形態を示すものである。
図9は、本実施の形態に基づく、光導波路40Aとそれを用いた光源モジュールの平面図(a)と、その変形例の平面図(b)とである。
図9(a)に示すように、光導波路40Aは、主として、放射状に形成された複数のコア部41とクラッド42との接合体によって構成される光導波路である。コアは複数のコア部41に分割され、これらのコア部41が光入射端面43から光出射端面44側へ延びていて1箇所で会合し、会合部45で合波された光が出射される。各コア部41は、各光入射端面43から会合部45へ向かって直線的に形成され、平面上に放射状に配置され、複数のコア部41の各光入射端面43に対向して光源11がそれぞれ配置されている。
コア部41の厚さは40μm、幅は50μmであり、5本のコア部41が放射状に配置されている。光入射端面45から光出射端面46までの長さは10mmであり、光入射端面43の側では幅50μmのコア部5本に分離しているが、光出射端面44の側では幅50μmの1本のコア部にまとめられている。
また、実施の形態2と同様に、会合部45で隣り合う2つのコア部の幅方向中心線がなす角度θは、コアと上部クラッドがオキセタン樹脂からなる場合には16.2°以下、また、エアリッジ構造の場合には45.6°以下であることが求められる。これは、下記の変形例でも、同様である。
図9(a)の光源モジュールは、放射状の複数のコア部とクラッド赤、緑、青色のLEDを複数本の直線状の光導波路に入射し、その光導波路がある一点にて交わる放射状の光導波路で特徴とする光源モジュールである。
光入射端面43には対向して赤色LED、緑色LED、青色LEDが配置されており、上記の5本の光導波路の内の何れかに入射する。このLEDチップの大きさは、300×300μmである。光導波路コアに入射した光は、コア内を全反射して進み、出射側にて合波する。例えば、赤色LED、緑色LED、青色LEDを全て光らせれば、白色光を得ることができる。LED光はスペクトル幅が広いので、可視光のすべての波長域を赤、青、緑のコントラスト比にて変化させることができる。または、白色光LEDを用いても別途なアプリケーションに使える可能性もある。
なお、本実施の形態では、コアの屈折率はクラッドの屈折率よりも0.1〜3.0%大きい。
図9(b)は、変形例である光導波路40Bとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路40Aとの相違点は、光入射端面近傍において、コア部41の幅が光出射端面に向かって直線的に減少していることである。光入射端面43の幅が最も大きく、光出射端面に向かって次第に減少していく構造によって、放射角が大きいLED光でも効率よく取り込むことができる。
LED側の光入射端面における幅は100μmであり、これが直線的に幅50μmに狭められる。この先細り形状によって、光の捕集効率を高めることができる。
図10(c)は、変形例である光導波路40Cとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路40Cの特徴は、光出射端面近傍において、コア部41の幅が光出射端面に向かって直線的に減少していることである。コアの幅は、複数本のコアから1本の幅50μmのコアに合波された光は、この先細り形の幅形状により14μmに狭められる。ヘッドマウントディスプレイ用のLED光源としては、点光源的である方が望ましく、できるだけ光配線出射側コアを小さくする必要がある。
図10(d)は、変形例である光導波路40Dとそれを用いた光源モジュールの平面図である。光導波路40Dの特徴は、10(d)に示すように、クラッドを出射側へ向かって削除し、コアの周り5μmのみクラッドを残す構造である。この形状により、クラッドモードとして伝播する迷光を除去することができる。
図11(e)は、変形例である光導波路40Eとそれを用いた光源モジュールの平面図である。図11(e)に示すように、放射状に広がる直線導波路を円弧状にカットする方法である。この例では、ことなる3面をコアと垂直になるようにカットした。LEDとこのカット形状により、光の入射効率を高めることができる。
本実施の形態の光源モジュールは、可視光を透過する放射状の光導波路により赤、緑、青色のLED光を合波することができる。よって、白色光をはじめとする任意の波長の可視光を合波することができる。また、出力側の光のビーム形状を制御することもできる。この形状を採用することの特徴は、小型化をすることができることである。
実施の形態5
上述した各実施の形態はいずれも、光源モジュールは、いわば点光源として好適であって、出射光はビーム径の絞られた次段への信号光として好適なものとなる。本実施の形態は、そのような点光源としての光導波路を光情報処理装置、例えばディスプレイに適用した例である。
例えば、図1(a)に示した光導波路10Aによれば、光入射面5にそれぞれLEDからなる赤色光源11R、緑色光源11G及び青色光源11Bを配置し、かつ光出射端面6の光出射側に必要なら凸レンズ部を設け、各色の信号光99R、99G及び99Bを合波し、上述したと同様に所望のビーム径に集光して出射させる。
そして、各色の信号光の強度やカラーバランスを制御することによって、出射光(R,G,B)は目的とする色情報をもつ信号光として次段の例えばスクリーンへ投影され、フルカラーの画像の再生が可能なディスプレイを得ることができる。
図12は、こうしたディスプレイをヘッドマウントディスプレイ(HMD)105に適用した例を示すものであって、図10(A)に示した構造の光導波路103を単位画素相当としてこれらを例えば紙面垂直方向に多数個ライン状に配列し、各光導波路103からのビーム径の絞られた出射光31を走査板(scanned image plane)100に通した後、この走査板と光学的に共役関係にある人間の眼球101の網膜102上に光学レンズ104等によって焦点(スポット)を結ばせるように構成している。この結像点は一ライン分、網膜102上に形成されるが、これは走査板100によって網膜上でラインとは直交する方向に走査されることによって、臨場感あふれる映像をパーソナルに体感することができる。
このようなディスプレイでは、一般に、光源のLED29R、29G、29Bの発光光は、コヒーレント性が無く、放射角が広くて3色を合波するのが困難であるとされるが、本実施の形態のようにLEDからの光を光導波路103のコアに導入した後にその端部の凸レンズ部28によって所望のビーム径に集光できるため、この光導波路103はいわば点光源としてディスプレイに非常に有利となる。
なお、このヘッドマウントディスプレイ105は、サングラスのように装着した状態でプロジェクタやカメラ、コンピュータ、ゲーム機などに組み込むことにより、コンパクトな映像装置を提供することができる。
本発明は、光導波路で効率良く所定の光束に集光されて出射し、或いは光導波路に効率良く入射した後に出射した信号光を走査手段で走査して投影するように構成したディスプレイや、上記信号光を次段回路の受光素子(光配線やフォトディテクタ等)に入射させるように構成した光通信等の光情報処理に有効に用いることができる。
本発明の光導波路から出射される光ビームは、その光導波路の先端形状により微小なコアから光を出射させることができる。よって、本発明は、マイクロディスプレイの点光源として有益な光源モジュールを提供することができる。
本発明の実施の形態1に基づく、光導波路と光源モジュールの平面図(a)、A−A線概略断面図(b)およびコアの幅方向中心線における断面図(c)である。 同、光導波路を用いてR、G、Bの3色光を合波する場合の、コアの長さと光の損失との関係を示すグラフである。 同、光導波路の他の例とそれを用いた光源モジュールを示す平面図(a)と断面図(b)である。 同、光導波路の他の例を示す断面図(b)である。 本発明の実施の形態2に基づく、光導波路と光源モジュールの平面図である。 本発明の実施の形態3に基づく、光導波路と光源モジュールの平面図である。 同、光導波路と光源モジュールの平面図である。 同、光導波路と光源モジュールの平面図である。 本発明の実施の形態4に基づく、光導波路と光源モジュールの平面図である 同、光導波路と光源モジュールの平面図である。 同、光導波路と光源モジュールの平面図である。 本発明の実施の形態5に基づく、ヘッドマウントディスプレイの説明図である。 非特許文献1に掲載された光源モジュールの概略断面図(a)と、発光ダイオードから出射する光の方向性を示す説明図(b)である。 三分岐型光導波路を用いて、R、G、Bの3色光源からの光を合波してスポット状の白色光源を得る光源モジュールを示す平面図である。 特許文献1の実施例によるディスプレイ装置の概略斜視図である。 三分岐型光導波路を用いて赤色光と緑色光と青色光とを合波する場合の、コアの長さdと光の損失との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…コア、2…上部クラッド、3…下部クラッド、4シリコン基板、5光入射端面、
5a…傾斜反射面状の光入射端面、6…光出射端面、7コアの幅方向中心線、
10、10A、10B、20A〜20C、30A〜30G、40A〜40E…光導波路、
11R…赤色光源、11G…緑色光源、11B…青色光源、
21…コア、21R…赤色用コア部、21G…緑色用コア部,21B…青色用コア部、
22…クラッド、23R…赤色光入射端面,23G…緑色光入射端面,
23B…青色光入射端面、24…光出射端面、25…会合部、31P…第1のコア部、
31R…赤色用コア部、31G…緑色用コア部,31B…青色用コア部、
32…クラッド、33R…赤色光入射端面,33G…緑色光入射端面,
33B…青色光入射端面、34…光出射端面、35…会合部、41…コア部、
42…クラッド、43…光入射端面、44…光出射端面、45…会合部、
50…バックライト・モジュール、51R…赤色LED、51G…緑色LED、
51B…青色LED、52…プリント基板、53…反射ミラー、54…光導波路、
55…反射ミラー、56…導光板、57…液晶パネル、58…LED光、
60…三分岐型光導波路、61…コア部、61R…赤色光用コア部、
61G…緑色光用コア部、61B…青色光用コア部、61C…共通コア部、
62…クラッド、63R…赤色光入射端面、63G……緑色光入射端面、
63B…青色光入射端面、64…光出射端面、65R…赤色光源、65G…緑色光源、
65B…青色光源、66R…赤色光、66G…緑色光、66B…青色光、67…白色光、70…三分岐型光導波路、71R、71R、71R…レーザ光源、
72…ポリゴンミラー、73…パルスモータ、74…レンズ、75…平板反射ミラー、
76…パルスモータ、77…マイクロフレネルレンズアレイ、78…液晶パネル、
99R、99G及び99B…信号光、100…走査板(scanned image plane)、
101…人間の眼球、102…網膜、103…光導波路、104…光学レンズ、
105…ヘッドマウントディスプレイ(HMD)

Claims (47)

  1. コアとクラッドとの接合体からなり、前記コアは、その光入射端面から光出射端面へ向かって直線的に幅が減少する構造を有し、複数の光源からこれらの光源に共通の前記光入射端面に入射した光が合波されて前記光出射端面から出射される、光導波路。
  2. 前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われており、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が3.5°以下である、請求項1に記載した光導波路。
  3. 前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造であり、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が30°以下である、請求項1に記載した光導波路。
  4. 前記光入射端面が傾斜反射面を有し、前記コアの底面側に配置される前記光源からの入射光が、前記傾斜反射面で反射された後に前記光出射端面の方向へ向かうように構成されている、請求項1に記載した光導波路。
  5. 少なくとも前記コアが光硬化性樹脂の光硬化によって形成されている、請求項1に記載した光導波路。
  6. コアとクラッドとの接合体からなり、
    前記コアが複数のコア部に分割され、これらのコア部が光入射側から光出射側へ延びていて1箇所で会合し、この会合部で合波された光が出射され、
    前記の各コア部は、各光入射端面から前記会合部へ向かって直線的にその幅が減少し、
    複数の前記コア部の各光入射端面に対向して光源がそれぞれ配置されている、光導波路。
  7. 前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われており、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が3.5°以下である、請求項6に記載した光導波路。
  8. 隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が16.2°以下である、請求項7に記載した光導波路。
  9. 前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造であり、前記コアの幅方向中心線とその側面とがなす角度が30°以下である、請求項6に記載した光導波路。
  10. 隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が45.6°以下である、請求項9に記載した光導波路。
  11. 前記光入射端面が傾斜反射面を有し、前記コアの底面側に配置される前記光源からの入射光が、前記傾斜反射面で反射された後に前記光出射端面の方向へ向かうように構成されている、請求項6に記載した光導波路。
  12. 前記会合部の光出射側に、前記会合部に連接して光合波路が形成されている、請求項6に記載した光導波路。
  13. 前記光合波路の少なくとも一部の幅が前記光出射端面に向かって直線的に減少している、請求項12に記載した光導波路。
  14. 前記光合波路の前記光出射端面近傍において、その幅が減少している、請求項13に記載した光導波路。
  15. 少なくとも前記光出射端面近傍において、前記クラッドの幅が減少している、請求項6に記載した光導波路。
  16. 前記コア部の前記光入射端面が前記会合部を中心とする円弧上に配置されている、請求項6に記載した光導波路。
  17. 少なくとも前記コアが光硬化性樹脂の光硬化によって形成されている、請求項6に記載した光導波路。
  18. コアとクラッドとの接合体からなり、
    前記コアは、少なくとも、第1の光入射端面と光出射端面とを結ぶ第1のコア部と、前記第1の光入射端面と前記光出射端面との中間位置に形成された第2の光入射端面から延び、前記第1のコア部に対し斜め方向から会合する第2のコア部とからなり、
    この会合部において前記第1及び第2の光入射端面に入射した複数の入射光が合波されて、前記光出射端面から出射される、光導波路。
  19. 前記会合部にて前記第1のコア部に対して前記第2のコア部が45.6°以下の角度で交わる、請求項18に記載した光導波路。
  20. 前記第1のコア部と前記第2のコア部が直線状に形成されている、請求項18に記載した光導波路。
  21. 前記第2のコア部が複数個、互いに分離して形成されている、請求項18に記載した光導波路。
  22. 前記第2のコア部が前記第1のコア部の両側に形成されている、請求項18に記載した光導波路。
  23. 前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われており、前記第1のコア部と前記第2のコア部の幅方向中心線がなす角度が16.2°以下である、請求項18に記載した光導波路。
  24. 前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアが露出しているエアリッジ構造であり、前記第1のコア部と前記第2のコア部の幅方向中心線がなす角度が45.6°以下である、請求項18に記載した光導波路。
  25. 前記光入射端面が傾斜反射面を有し、前記コアの底面側に配置される前記光源からの入射光が、前記傾斜反射面で反射された後に前記光出射端面の方向へ向かうように構成されている、請求項18に記載した光導波路。
  26. 前記第1のコア部及び/又は前記第2のコア部の少なくとも一部の幅が前記光出射端面に向かって直線的に減少している、請求項18に記載した光導波路。
  27. 前記第1の光入射端面及び/又は前記第2の光入射端面の近傍において、前記第1のコア部及び/又は前記第2のコア部の幅が減少している、請求項26に記載した光導波路。
  28. 前記第1のコア部の前記光出射端面近傍において、その幅が減少している、請求項26に記載した光導波路。
  29. 少なくとも前記光出射端面近傍において、前記クラッドの幅が減少している、請求項18に記載した光導波路。
  30. 少なくとも前記コアが光硬化性樹脂の光硬化によって形成されている、請求項18に記載した光導波路。
  31. コアとクラッドとの接合体からなり、
    前記コアが複数のコア部に分割され、これらのコア部が光入射側から光出射側へ延びていて1箇所で会合し、この会合部で合波された光が出射され、
    前記の各コア部は、各光入射端面から前記会合部へ向かって直線的に形成され、平面上に放射状に配置され、
    複数の前記コア部の各光入射端面に対向して光源がそれぞれ配置されている、光導波路。
  32. 前記コアの周囲が前記クラッドによって覆われており、隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が16.2°以下である、請求項31に記載した光導波路。
  33. 前記コアが、その底面を前記クラッド層の表面に接合した状態で形成され、前記底面以外の前記コアの側部が露出しているエアリッジ構造であり、隣接する前記コア部の幅方向中心線がなす角度が45.6°以下である、請求項31に記載した光導波路。
  34. 前記光入射端面が傾斜反射面を有し、前記コアの底面側に配置される前記光源からの入射光が、前記傾斜反射面で反射された後に前記光出射端面の方向へ向かうように構成されている、請求項31に記載した光導波路。
  35. 前記会合部の光出射側に、前記会合部に連接して光合波路が形成されている、請求項31に記載した光導波路。
  36. 前記コア部の少なくとも一部の幅が、前記光出射端面に向かって直線的に減少している、請求項31に記載した光導波路。
  37. 前記コア部の前記光入射端面近傍において、その幅が減少している、請求項36に記載した光導波路。
  38. 前記光合波路の少なくとも一部の幅が、前記光出射端面に向かって直線的に減少している、請求項35に記載した光導波路。
  39. 前記光合波路の前記光出射端面近傍において、その幅が減少している、請求項38に記載した光導波路。
  40. 少なくとも前記光出射端面近傍において、前記クラッドの幅が減少している、請求項31に記載した光導波路。
  41. 前記コア部の前記光入射端面が前記会合部を中心とする円弧上に配置されている、請求項31に記載した光導波路。
  42. 少なくとも前記コアが光硬化性樹脂の光硬化によって形成されている、請求項31に記載した光導波路。
  43. 請求項1〜42のいずれか1項に記載した光導波路の前記光入射端面に複数の光源が配され、前記複数の光源から前記光入射端面に入射した光が合波されて前記光出射端面から出射される、光源モジュール。
  44. 前記光源として発光ダイオードまたはレーザーダイオードが用いられる、請求項43に記載した光源モジュール。
  45. 前記光源として青色光、緑色光、および赤色光を発光する光源が用いられる、請求項43に記載した光源モジュール。
  46. 請求項1〜42のいずれか1項に記載した光導波路と、この光導波路に信号光を入射する入射手段と、前記光導波路からの出射光を受ける受光手段とを有する光情報処理装置。
  47. 前記出射光が走査手段で走査されて投影されるディスプレイとして構成された、請求項46に記載した光情報処理装置。
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