JP2005070305A - ヒンジレス・ミラー装置とその制御方法 - Google Patents

ヒンジレス・ミラー装置とその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 導体ミラーを格納する箱状導体部に電源部から一定電位を与えることで電位的な安定を図り、導体ミラーの確実な角度制御を可能とするヒンジレス・ミラー装置を提供する。
【解決手段】 閉空間を形成する導電性をもった導体部5と、この閉空間に格納される板状の導体ミラー1と、導体に絶縁基板を介して互いに絶縁されて設けられる複数電極2−1,2−2と、導体の開口の上方に設けられる透明電極3と、導体と透明電極とに電圧を供給する電源部6,7,8と、複数電極に制御電圧を供給して導体の閉空間に静電力を発生させ導体ミラーの傾き角度を制御する制御部10,13とを有するヒンジレス・ミラー装置であり、導体部5が電位的に安定するので不要な静電力等が発生せず、制御を確実に行える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、デジタルマイクロミラーデバイスに用いることができるヒンジレス・ミラー装置とその制御方法に関する。
最近、マイクロミラーの角度を静電力で制御する光空間変調素子として、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD:Digital Micro mirror Device)が知られている。このDMDは、複数の電極間で発生させた静電力で、導体ミラーの角度を自在に制御するものであり、ヒンジを用いる構造を有するものと、ヒンジ部分を設けずに機械的な構造を簡略にすることで製造を容易にしたミラー装置とが知られている。
特許文献1には、このようなヒンジレスのミラー装置が示されており、ここではヒンジ等の支持機構を設けることなく静電力だけで導体ミラーの角度を制御することが可能となっている。従って、高度な製造技術を必要とせずに、デバイスを製造することが可能となる。
このようなヒンジレスのミラー装置の概略構成は、図8のようになっている。即ち、図8において、1はミラーであり、隔壁5−01に囲まれた空間内に配置されており、このミラー1の角度を変えることで、例えば、出力光をオンしたり、オフする制御を可能にしている。なお、図8の例では、隔壁5−01は絶縁体で形成されており、隔壁に電荷が溜まりやすく、これにより大きな静電力が発生して導体ミラー1が隔壁5−01に張り付くことがあるため、さらなる改善が望まれている。
特許3411014号公報(特開2002−139681号公報)。
上記の従来技術においては、導体マイクロミラーが閉空間を形成する誘電体の部分に何らかの接触をする。この際に、誘電体部分には何らかの電荷が帯電するため、帯電した誘電体部とマイクロミラー導体との間に静電力が発生する。このとき誘電体部と導体マイクロミラーとの接触部は極めて間隔が狭いために、本来の意図した静電力とは異なる大きな静電力が発生する。
この結果、導体マイクロミラーに静電力を発生させて導体マイクロミラーを制御するという本来の意図を超えて、大きな静電力によりマイクロミラー導体の制御が困難となり、最悪の場合では、これらの静電力によって導体マイクロミラーが誘電体部に張り付いてしまう可能性がある。すなわち、従来技術におけるミラー装置においては、導体マイクロミラーが誘電体部と接触することにより意図しない大きな静電力が発生し、これにより制御が困難となるという問題がある。
本発明は、導体ミラーを格納する箱状の導体部に電源部から一定電位を与えることで電位的な安定を図り、これにより意図しない静電力の発生を回避して、確実に導体ミラーの角度を制御可能とするヒンジレス・ミラー装置を提供することを目的とする。
本発明は、導電性を有する導体によって箱型に形成され、かつ対向する2面に開口部を形成し、前記導体によって囲まれた閉空間を有する導体部と、
前記閉空間内に配置された板状の導体ミラーと、
前記導体部の一方の開口部側に、絶縁して配置され前記閉空間に対向してそれぞれ設けられた第1,第2の電極にてなる駆動用電極と、
前記導体部の他方の開口部側に、所定の距離をおいて絶縁して配置され、前記駆動用電極に対面して設けられた透明電極と、
前記透明電極及び前記導体部に所定の電位を供給する電源部と、
前記第1,第2の駆動用電極にそれぞれ2値的な制御電圧を供給し、前記閉空間に静電力を発生させて前記導体ミラーの傾き角度を制御する制御部とを具備したことを特徴とするヒンジレス・ミラー装置である。
本発明によれば、複数の駆動用電極と透明電極との電位差により発生した静電力に応じて、本来の角度制御を行うことができる。また、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置においては、導体ミラーを格納する導体部を電位的に安定させることで、導体ミラーも電荷的な安定を保つため、確実な角度制御が可能となる。
以下、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置とその制御方法の一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
<本発明に係るヒンジレス・ミラー装置>
(構成)
図1は、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の一例を示す構造図、図2は、導体部の構造の一例を示す平面図、図3は、導体部の構造の他の例を示す平面図、図4は、導体部の構造の更に他の例を示す平面図、図5は、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の他の例を示す構造図、図6は、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の更に他の例を示す構造図、図7は、ヒンジレス・ミラー装置の使用例を示すブロック図である。
本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の一例を、図1を参照して説明する。本発明のヒンジレス・ミラー装置は、複数のミラーユニットMの集合によって構成されるが、図1では1つのミラーユニットMを拡大して示している。ミラーユニットMは、導電性を有する導体部5を有している。導体部5は導電性の導体を井桁状に配置し、箱型の閉空間を形成する。更に、この閉空間には、ヒンジ等の支持機構を持たないヒンジレスの板状の導体ミラー1が格納されている。ここで、上記閉空間は導体ミラー1の周辺部を囲むようになっているが、ミラー1の表面及び裏面に対向する上下部分には開口部を有しており、導体ミラー1は、閉空間の中で上下方向に移動可能になっている。
即ち、導体部5と導体ミラー1は、図2の平面図で示すような関係にある。図2において、導体部5は、導体を井桁状に組んで形成し、導体の壁によって囲まれる閉空間内に導体ミラー1が格納され、導体ミラー1と導体部5の接触側とに微小ギャップ(空隙)をもっている。また、各閉空間の下部にはそれぞれ導体ミラー1の外形よりもやや小さい開口部50を有しており、各閉空間の上部には導体ミラー1が抜け出ないように突出部51が設けられた構造となっている。この突出部51は、例えば後述する絶縁薄膜11に取付けられる。
図1に戻って、前記下側の開口部51には絶縁層4を挟んで一対の駆動用電極2−1,2−2が設置される。又、上側の開口部に対向して透明電極3が充分な距離を置いて絶縁されて設置される。この実施形態では、導体部5の上側の開口部を覆うように絶縁薄膜11が配置され、絶縁薄膜11の上に平面ガラス板12を取付け、この平面ガラス板12に透明電極薄膜(以下透明電極と記す)3を形成している。絶縁薄膜11は、透明電極3の絶縁、及び透明電極3の位置設定用スペーサの役目を果たす。尚、絶縁薄膜11としては透明な、ポリイミド等が用いられる。
例えば、図1における導体ミラーの移動量を2.3μmとしたとき、透明電極3は、導体部5の上部から20μmの距離に設置する。透明電極3には固定電位V3(例えば20V)、導体部5には固定電位V2(例えば5V)が与えられるように、各々外部電源部6,7に接続される。
電極2−1,2−2の電位は、切り替えスイッチ9−1,9−2によって、切り替えられる。切り替えスイッチ9−1,9−2は、データ保持回路10の出力Q1,Q2又は電源部8からの固定電位Vhold(例えば2V)に選択的に接続可能であり、制御部13によって切り替えスイッチ9−1,9−2、及びデータ保持回路10の制御が制御されるようになっている。またデータ保持回路10の出力Q1,Q2は、一方が0Vのとき、他方が5Vになるように交互に出力電圧が切替わる。
これにより、切り替えスイッチ9−1,9−2は、第1のモードではデータ保持回路10の出力Q1,Q2の電位V1(例えば0V),V2(例えば5V)を選択できる。又、第2のモードでは、電源部8からの固定電位Vhold(例えば2V)を選択できる。
ここで、データ保持回路10は、SRAM(Static Random Access Memory)として、従来の半導体製造技術を用いて、容易に製造することができる。すなわち、データ保持回路10は、記憶装置としての半導体チップで構成することが好適である。従って、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置は、例えば、外部電源部7,8、切り替えスイッチ9−1,9−2、データ保持回路10を半導体チップ内に作製し、電極2−1,2−2、絶縁層4を半導体チップ表面に作製し、その半導体チップ上に導体部5、ヒンジレス板状導体ミラー1を作製する。更に、透明電極3を形成したガラス板12を絶縁薄膜11を介して半導
体チップ上の導体部5の上に設置し、透明電極3を外部電源部6にすることで実現する。
又、導体ミラー1以外の構成要素、特に直接入射光に曝される導体部5は光反射率の低い素材での構成するか、光反射率の低い材料で表面処理(コーティング)することが望ましい。導体ミラー1以外の構成要素は固定であるためこれらの反射光は迷光となるので、光スイッチオフ動作で迷光が混入しわずかではあっても出力光として出力されると、100%オフとならず光スイッチオフ性能を低下させる恐れがあるからである。
(動作)
このような構成を有する本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の動作について、以下に説明する。初めに、電極2−1,2−2の電位は切り替えスイッチ9−1,9−2によって、データ保持回路10からの電位が選択されており、電極2−1の電位がV2(5V)、電極2−2の電位がV1(0V)であるとする。この状態では、導体ミラー1は導体部5に接触しており、電位V2(5V)の安定電位を確保する。又、透明電極3は導体ミラー1と充分な距離を置いて設置されており、導体ミラー1の上側にほぼ均一な電界が発生して、導体ミラー1の電極2−1側と電極2−2側に各々ほぼ等しい上向きの静電力f1が発生する。
図1では一例として、導体ミラー1の移動量2.3μmに対し、透明電極3を導体部5の上部から20μmに設置している。一方、導体ミラー1の下側には、電極2−2との間に電界が発生し、静電力f2が発生する。電極2−1と導体ミラー1とは同電位のため電界及び静電力は発生しない。透明電極3及び電極2−1,2−2と導体ミラー1との設置距離、及び電位V1,V2,V3を適切に選ぶことにより、f2≒2×f1となるように設定する。すなわち、例えば、V1,V2は同じでも透明電極3と導体部5の間隔を100μmとした場合にはV3を100Vにすることにより、f2≒2×f1となるように設定することができ、導体ミラー1は電極2−2側で下向きの力(f2−f1≒f1)を受け、電極2−1側で上向きの力(f1−0=f1)を受け、図1に示されるような傾きから逆の傾きへと導体ミラー1は切り替わる。
(動作モード)
次に、制御部13の制御によって選択された二つの動作モード毎に、動作を説明する。制御部13は、第1モードとして通常動作モードを選択し、第2モードとして保持モードを選択することができる。
初めに、第1のモードにおいては、制御部13の制御により切り替えスイッチ9−1,9−2は、データ保持回路10からの電位を選択する。これにより、電極2−1の電位がV1(0V)、電極2−1の電位がV2(5V)であったとする。導体ミラー1は、導体部5に接触しており電位V2(5V)になる。導体ミラー5の上側(ミラー側)は、透明電極3との間に電界が発生しミラー全面に一様に近い上向きの静電力が発生する。従って、導体ミラー1の電極2−1側及び電極2−2側の各々にほぼ等しく上向き静電力f1が発生する。一方、導体ミラー1の下側と電極2−1との間に電界が発生し静電力f2が発生する。電極2−2と導体ミラー1とは同電位(V2=5V)なので、電界及び静電力は発生しない。従って、導体ミラー1は電極2−1側でf2−f1≒f1の下向きの力を受ける。一方、電極2−2側ではf1−0=f1の上向きの力を受けている。これにより、図1に示されるような傾きで導体ミラー1は安定する。また、電極2−1の電位が0V、電極2−1の電位が5Vになると、導体ミラー1は、逆の向きに傾斜する。
尚、以上の説明では電位を正として説明したが、電位を負としても同様の動作が成立する。透明電極3と導体ミラー1との距離は、導体ミラー1の移動量に対して充分大きくなるように設定し、このとき各電位の関係は|V1|<|V2|<|V3|となる。
又はV1,V2を同符号電位とし、V3のみを異なる符合の電位としてもよく、|V1|<|V2|<|V3―V2|とすればよい。
次に、第2の保持モードについて説明する。このモードでは、切り替えスイッチ9−1,9−2は、固定電位Vholdを選択するように切り替わり、電極2−1,2−2には電源部8からの固定電位Vholdが供給される。このとき導体ミラー1は導体部5に接触しており、電位V2(5V)になる。導体ミラー1の下側の電界強度が上側電界強度とほぼ同じになるようにVholdを設定する(例えば2V)と、このときミラー導体1は斜めになっているために電極2−1側にはf1よりやや大きな下向きの静電力が発生し、電極2−2側にはf1よりやや小さな静電力が発生し、ミラー導体1の傾きをそれ以前の状態に保持するメカニカルラッチ動作が可能となる。このように電極2−1,2−2をVholdに設定することでメカニカルラッチが実現でき、導体ミラー1の傾きを保持したままでデータ保持回路10のデータを任意に書き換えることができる。
従って、第2のモードでデータ保持回路10のデータを書き換えた後、切り替えスイッチ9−1,9−2を切り替えて第1のモードにすればデータ保持回路10のデータに対応した傾き位置に導体ミラー1を制御することができる。
以上の各電位の関係は、V1<Vhold<V2<V3となるように設定する。実施形態では電位を正として説明したが、負としても同様の動作が可能である。従って、各電位の関係は、|V1|<|Vhold|<|V2|<|V3|で説明される。又は、V1,V2, Vhold を同符号電位とし、V3のみを異なる符合の電位としてもよく、|V1|<|Vhold|<|V2|<|V3―V2|で説明することができる。
以上の説明で述べたように本発明に係る導体ミラー装置においては、導体ミラー1は、導電性を有し安定電位が与えられた導体部5で形成される閉空間に格納されており、直接誘電体へ接触することがない。導体部5で形成される閉空間、導体ミラー1、電極2−1,2−1、透明電極3のいずれも外部電源部から強制的に安定電位を与えられる。従って、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置では、従来のように導体ミラー1が誘電体と直接接触することで、不要な静電力が発生し、導体ミラー1の制御不能となる不具合を回避することができ、導体ミラー1の角度を安定して制御することが可能となる。
(他の実施形態)
図3及び図4は、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の他の実施形態であり、導体部5と導体ミラー1との接触面積を減らす実施形態が示されている。すなわち、導体部5と導体ミラー1との接触部分が多いほど、表面力が発生しやすくなる。
そこで、図3に示す導体部5−2においては、導体ミラー1のほぼ中央部に対向して、二つの電極2−1,2−2の間に対応する位置において、突起部52を有することにより、接触面積を減らすようにしている。
又、図4に示す導体部5−3は、図3に示す突起52,52を連結するような形状の突起部分53を有しており、これにより、導体ミラー1の一面と導体部5−3の下方の部材の一面とが張り付くことを回避している。これにより、円滑な導体ミラー1の角度の制御が可能となる。図3及び図4の導体部を利用した例は、図5の断面図で説明されている。
更に、図6においては、導体ミラー1−2の側に、突起部121を設けたものであり、同様に、導体ミラー1−2の一面と導体部5の一面とが張り付くことを回避している。これにより、同様に、円滑な導体ミラー1の角度の制御が可能となる。
(光量制御装置としての実施形態)
本発明に係るヒンジレス・ミラー装置は、上述したように、導体ミラー1の傾きを制御することで、図8と同様に、ミラー反射光を制御可能である。すなわち、導体ミラー1の反射光が透明電極の法線になるように透明電極を通して斜めに入射光を入れる。このとき光スイッチとしてはオン動作になる。導体ミラー1が逆の傾きに制御されると反射光は入射角とは反対方向に入射角の2倍の角度で出力され、これを不要光として捨てる。このとき光スイッチとしてはオフ動作になる。
したがって、制御部13の働きにより、このようなオンオフ動作を単位時間内に所定比率で繰り返すことにより、外部から与えられるアナログ値やデジタル値に対して、これらの信号の値に応じたミラー反射光を得ることが可能となる。例えば、制御部13により、一定時間内において30%のオン動作を行い、70%のオフ動作を行うように制御電圧を生成して、電極2−1、2−2に与えることにより、30%程度の明るさを有する光を出力することができる。こうして、本発明に係るヒンジレス・ミラー装置によれば、ミラー反射光を制御することで階調表現を行うことが可能となる。
図7は、上述したヒンジレス・ミラー装置の使用例を示すもので、複数のミラーユニットMをマトリックス状(一例として、縦720個、横1280個)に配置して形成したヒンジレス・ミラー装置Maに対して、制御部13とSRAM10、電源部6,7,8を設けることにより、例えば投射装置に利用することができる。
即ち、ヒンジレス・ミラー装置Maに光源(図示せず)からの光を照射し、各ミラーユニットM・・・を映像信号の明るさに応じてオンオフ制御し、各ミラーユニットからの反射光をスクリーンに投影することで映像を表示することができる。また、R(赤),G(緑),B(青)の光を順次、時分割的にヒンジレス・ミラー装置Maに照射し、各ミラーユニットをR,G,Bの映像出力に応答して順次オンオフ制御し、反射光をスクリーンに投影することにより、カラー映像を表示することができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限らず、他の変形も可能である。
本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の一実施形態を示す構成図。 本発明のヒンジレス・ミラー装置の要部の構造の一例を示す平面図。 本発明のヒンジレス・ミラー装置の要部の構造の他の例を示す平面図。 本発明のヒンジレス・ミラー装置の要部の構造の更に他の例を示す平面図。 本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の他の実施形態を示す構成図。 本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の更に別の実施形態を示す構成図。 本発明に係るヒンジレス・ミラー装置の使用例を示すブロック図。 従来のヒンジレス・ミラー装置の一例を概略的に示す断面図。
符号の説明
M…ヒンジレス・ミラーユニット、1…導体ミラー、2−1,2−2…電極、3…透明電極、4…絶縁基板、5…導体部、6…電源部、7…電源部、8…電源部、9−1…スイッチ、9−2…スイッチ、10…データ保持回路(SRAM)、11…絶縁薄膜、12…ガラス板、13…制御部。

Claims (15)

  1. 導電性を有する導体によって箱型に形成され、かつ対向する2面に開口部を形成し、前記導体によって囲まれた閉空間を有する導体部と、
    前記閉空間内に配置された板状の導体ミラーと、
    前記導体部の一方の開口部側に、絶縁して配置され前記閉空間に対向してそれぞれ設けられた第1,第2の電極にてなる駆動用電極と、
    前記導体部の他方の開口部側に、所定の距離をおいて絶縁して配置され、前記駆動用電極に対面して設けられた透明電極と、
    前記透明電極及び前記導体部に所定の電位を供給する電源部と、
    前記第1,第2の駆動用電極にそれぞれ2値的な制御電圧を供給し、前記閉空間に静電力を発生させて前記導体ミラーの傾き角度を制御する制御部と、
    を具備したことを特徴とするヒンジレス・ミラー装置。
  2. 前記電源部から前記透明電極に供給する電位をV3とし、前記導体部に供給する電位をV2としたとき、前記制御部は、前記第1,第2の電極に電位V2と電位V1とを選択的に切り替えて供給し、前記それぞれの電位を|V1|<|V2|<|V3|としたことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  3. 前記電源部は、所定の保持電位Vholdを前記第1,第2の電極に供給可能であって、前記制御部は、前記第1,第2の電極に電位V2とV1とを選択的に切り替えて供給する第1のモードと、前記第1,第2の電極に共通に前記電源部からの保持電位Vholdを供給する第2のモードに切り替え可能であり、
    前記それぞれの電位を|V1|<|Vhold|<|V2|とし、前記第2のモードでは、前記導体ミラーの傾き角度を保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  4. 前記制御部は、データ保持回路を用いて前記制御電圧を前記第1,第2の電極に供給することを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  5. 前記制御部は、前記導体ミラーのオンオフ動作を単位時間内に所定比率で繰り返すように、前記第1,第2の駆動用電極にそれぞれ2値的な制御電圧を供給し、この制御電圧に応答して前記導体ミラーによる反射状態を制御することを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  6. 前記導体部の閉空間に配置される前記導体ミラーは、前記一方の開口部よりも大きい形状を有し、前記導体部には前記導体ミラーが前記他方の開口部から外に出ないように突出部を形成したことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  7. 前記導体ミラーは、前記一方の開口部側の面において、前記第1,第2の電極間に対応する位置に突起部を有し、前記導体ミラーの一面が前記導体部の面に張り付くのを回避するようにしたことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  8. 前記導体部は、前記一方の開口部の内面側において、前記第1,第2の電極間に対応する位置に突起部を有し、前記導体ミラーの一面が前記導体部の面に張り付くのを回避するようにしたことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  9. 前記第1,第2の電極は、前記導体部の一方の開口部を覆うように配置された第1の絶縁体を介して前記閉空間に対向して設けられたことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  10. 前記透明電極は、前記導体部の他方の開口部を覆うように配置された透明な第2の絶縁体を介して前記駆動用電極に対面して設けられたことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  11. 前記透明電極は、前記第2の絶縁体に取付けられたガラス板の上に形成されたことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  12. 前記導体部は、マトリクス状の複数の閉空間を形成するように井桁状に組まれた導体にて構成し、各閉空間内に前記導体ミラーをそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1記載のヒンジレス・ミラー装置。
  13. 導電性を有する導体によって箱型に形成され、かつ対向する2面に開口部を形成し、前記導体によって囲まれた閉空間を有する導体部と、
    前記閉空間内に配置された板状の導体ミラーと、
    前記導体部の一方の開口部側に、絶縁して配置され前記閉空間に対向してそれぞれ設けられた第1,第2の電極にてなる駆動用電極と、
    前記導体部の他方の開口部側に、所定の距離をおいて絶縁して配置され、前記駆動用電極に対面して設けられた透明電極と、
    前記透明電極に電位V3を供給し、前記導体部に電位V2を供給する電源部と、
    前記第1,第2の駆動用電極に電位V2と電位V1とを選択的に切り替えて供給し、前記閉空間に静電力を発生させて前記導体ミラーの傾き角度を制御する制御部とを具備し、前記それぞれの電位を|V1|<|V2|<|V3|としたことを特徴とするヒンジレス・ミラー装置。
  14. 導電性を有する導体によって箱型に形成され、かつ対向する2面に開口部を形成し、前記導体によって囲まれた閉空間を有する導体部と、
    前記閉空間内に配置された板状の導体ミラーと、
    前記導体部の一方の開口部側に、絶縁して配置され前記閉空間に対向してそれぞれ設けられた第1,第2の電極にてなる駆動用電極と、
    前記導体部の他方の開口部側に、所定の距離をおいて絶縁して配置され、前記駆動用電極に対面して設けられた透明電極と、
    前記透明電極に電位V3を供給し、前記導体部に電位V2を供給する電源部と、
    前記第1,第2の駆動用電極に電位V2と電位V1とを選択的に切り替えて供給する第1のモードと、所定の保持電位Vholdを前記第1,第2の電極に共通に供給する第2のモードとを有し、前記閉空間に静電力を発生させて前記導体ミラーの傾き角度を制御する制御部とを具備し、前記それぞれの電位を|V1|<|Vhold|<|V2|<|V3|としたことを特徴とするヒンジレス・ミラー装置。
  15. 導電性を有する導体によって箱型に形成され、かつ対向する2面に開口部を形成した導体部の、前記導体によって囲まれた閉空間内に導体ミラーを格納し、
    前記導体部の一方の開口部側に、前記閉空間に対向してそれぞれ第1,第2の電極にてなる駆動用電極を設け、前記導体部の他方の開口部側に、所定の距離をおいて前記駆動用電極に対面して透明電極を設け、
    前記透明電極及び前記導体部に所定の電位を供給し、前記第1,第2の駆動用電極にそれぞれ2値的な制御電圧を供給し、前記閉空間に静電力を発生させて前記導体ミラーの傾き角度を制御することを特徴とするヒンジレス・ミラー装置の制御方法。
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