JP2005070024A - 疲労度評価方法及びその利用法 - Google Patents

疲労度評価方法及びその利用法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005070024A
JP2005070024A JP2003341829A JP2003341829A JP2005070024A JP 2005070024 A JP2005070024 A JP 2005070024A JP 2003341829 A JP2003341829 A JP 2003341829A JP 2003341829 A JP2003341829 A JP 2003341829A JP 2005070024 A JP2005070024 A JP 2005070024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatigue
acylcarnitine
concentration
mental
evaluation method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003341829A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohiko Kuratsune
弘彦 倉恒
Yasuyoshi Watanabe
恭良 渡辺
Koji Yamaguchi
浩二 山口
Teruo Kitani
照夫 木谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOGO IKAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SOGO IKAGAKU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOGO IKAGAKU KENKYUSHO KK filed Critical SOGO IKAGAKU KENKYUSHO KK
Priority to JP2003341829A priority Critical patent/JP2005070024A/ja
Publication of JP2005070024A publication Critical patent/JP2005070024A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

【課題】 ヒトにおける疲労度が簡便かつ定量的に評価できる方法、キット及びその利用法を提供する。
【解決手段】 被験者の血液を採取し、血液中のアシルカルニチン濃度を測定することにより、日常における疲労度を簡便かつ定量的に評価できる。さらに、抗疲労物質及び抗疲労食品の生体における抗疲労力を測定できる。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ヒトの疲労度を評価する方法およびその利用法に関し、より詳細には体液中のアシルカルニチン例えば、アセチルカルニチンの濃度変化を指標として、ヒトの疲労度を評価する方法およびその利用法に関するものである。
国立公衆衛生院疫学部が平成11年に実施した疲労の実態調査結果によると、「現在、疲労を感じている」と答えた人は全体の59.1%にのぼり、日本が「世界一の疲労大国」であることが数字によって改めて確認された。もともと、日本人は欧米人に比べて疲労感と肩こりを訴える割合が突出して高いとされる。また、日本は「滋養強壮・肉体疲労」を効能とした栄養ドリンクといった医薬品・医薬部外品の売り上げでダントツの世界一であり、疲労回復を効能とした漢方薬や肩こりのシップ薬が保険適用されている国は世界でも他に類を見ない。疲労がこれだけ蔓延している状況であるにもかかわらず、わが国においては数年前まで疲労に関する研究はほとんど行われていなかったのが現状である。
「疲労」については、その定義や概念もさまざまである。この「疲労」の定義づけを困難にしている要素は筋肉疲労以外では客観的測定法がないことによる。日常生活レベルや自己申告による評価スケールはいくつか試行されているものの、主観的症状をいかに定量的・客観的に表すかという決定的手段または定量尺度についてはほとんど存在しない。
これまで、「疲労」の代表的な例として、筋肉疲労が主に研究されており、その指標として、筋肉中の乳酸産生量の増加が注目されていた。しかし、本来乳酸は、脳神経系にとって重要なエネルギー源であり、乳酸が筋肉活動を阻害するという説は、現在では否定的に捉えられている(特許文献1)。そのほか、筋肉疲労にともなって、体液中のピルビン酸の上昇、およびpHが低下する現象が知られている。しかし,これらは筋肉への負荷という一定のストレスを与えたときには確かにみられる現象であるが、「疲労」は局部的な筋肉疲労とは異なり、生体に現れるもっと幅広い大きな生理現象と考えられている。
ここで、「疲労」は、大きく2つに分類して考えることができる。すなわち、第1の「疲労」として、健常人が日常的に感じる、いわゆる生理的な疲労症状が挙げられる。この疲労症状とは、例えば、疲労感、肩こり、または精神疲労負荷に対する疲労などである。また、第2の「疲労」として、慢性疲労症候群(CFS)に代表される病的疲労が挙げられる。慢性疲労症候群とは、これまで健康に生活していた人が、風邪などに罹患したことをきっかけに原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降疲労感とともに微熱、頭痛、脱力感や、思考力の障害、抑うつなどの精神神経症状などが6ヶ月以上の長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなる疾患である。これら2つのタイプの「疲労」は、一見すると類似するもののように思われるが、その実、全く異なるものであると考えられる。また、この慢性疲労症候群(CFS)の患者においては、体液中のアシルカルニチン量が減少することが明らかにされている(非特許文献2参照)。さらに、標識されたアシルカルニチンをPET(陽電子放射断層撮影法)方法によってトレースすることにより、アシルカルニチンの脳への取り込みがCFS患者では減少していることも明らかにされている(非特許文献3参照)。
また、特許文献1には、アシルカルニチンの代謝異常に基づいて生じる症状を有する患者を治療するための製剤について開示されている。
特開平08−026987
特開2002−112981
山本正嘉、山本利春、共著体力医学、42:82、1993
Kuratsune H, Yamaguti K, Lindh G, Evengard B,Takahashi M,Machii T,Matsumura K,Takaishi J,Kawata S,LangstromB,Kanakura Y,Kitani T,Watanabe Y共著「Low level of serum acylcarnitine in chronic fatigue syndrome and chronic fatigue syndrome and chronic hepatitistype C, but not seen in other diseases.」、Int J Mol Med. 2(1):51−56、1998 Jul
Kuratsune H, Yamaguti K, Lindh G, Evengard B,Hagberg G,Matsumura K, IwaseM, Onoe H, Takahashi M, Machii T, Kanakura Y,Kitani T,Langstrom B,Watanabe Y共著[Brain Regions Involved in Fatigue Sensation: Reduced Acetylcalnitine Uptake into the Brain]、NeuroImage 17:1256−1265、2002
Takahasi M et al.Clin.Chem.,38,958−959、1992
発明が解決しようとする課題
上述のように、慢性疲労症候群などの疾患性の疲労に対する客観的な判定方法は提案されているが、健常者における疲労症状は、先に述べたように、多くの日本人が感じているものであるにも関わらず、その客観的な評価方法について、ほとんど報告がなされていない。また、健常者における疲労症状は、そのまま放置すると長時間過密の働きすぎによる突然死である過労死に直結するおそれもある。さらに、過労死の問題は医学的、経済的、社会的にも非常に重要であると認識されているにもかかわらず、その科学的メカニズムについてほとんど解明されていない。このため、近年、社会問題化している過労死を防止するためにも客観的疲労度の評価方法が必要とされている。
また、上述した栄養ドリンクなどの医薬品又は医薬部外品、健康食品等の多くは、疲労を回復または抑制する機能性を売り物としたものであるため、その機能性に対する科学的な裏づけが消費者のみならず市場・社会全体において広く求められている。
以上のように、慢性疲労症候群とアシルカルニチンとの関連性についての知見はあるものの、慢性疲労症候群と日常生活における健常者の疲労とは全くことなるものであることもあり、健常者の疲労の評価方法は開発されていなかった。このため、簡便かつ客観的にin vivoにおける健常人の疲労についての評価方法およびその利用法の開発が強く求められていた。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便かつ定量的に疲労度を評価する方法およびその利用法を提供することにある。
課題を解決するための手段
本発明者は、上記の課題に鑑み鋭意検討した結果、体液中のアシルカルニチンの濃度変化を測定・評価するだけで、健常人の疲労、特に精神疲労負荷に対する疲労度を定量的に評価できることを独自に見出し、この実験系を利用して日常生活における健常者の疲労度を測定することができる本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明にかかる疲労度評価方法は、上記の課題を解決するために、体液中のアシルカルニチンの濃度を指標として疲労度を評価することを特徴としている。
上記の方法では簡便かつ客観的にヒトの疲労度を評価でき、疲労回復又は抑制効果を持つ医薬品をはじめ、栄養ドリンクや健康食品といった栄養補助食品の効果効能を定量的に求めることも可能である。さらに、過剰な時間労働などで引き起こりやすい過労状態を簡便かつ客観的に発見することも可能である。
また、上記アシルカルニチンの濃度が低ければ、疲労度が高いと評価することが好ましい。また、上記アシルカルニチンの濃度が低ければ、日常生活で生じる生理的急性疲労の蓄積による過労状態であると評価することが好ましい。また、上記体液は、血液、唾液、脳脊髄液及び尿から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。また、上記アシルカルニチンは、アセチルカルニチンであってもよい。また、上記疲労度の対象が日常生活で生じる生理的急性疲労であって、精神疲労と肉体疲労との複合疲労であることが好ましい。さらに、上記疲労度の対象が、精神疲労負荷に対する疲労であることが好ましい。
また、本発明にかかる疲労度評価キットは、上記の課題を解決するために、上述の疲労度評価方法を実施するためのものであることを特徴としている。
上記の疲労度評価キットによれば、例えば、被験者から体液を採取し、体液中のアシルカルニチンの濃度を測定し、その濃度を算出することだけで、疲労抑制又は回復効果がある医薬品及び食品の効果効能を評価できる。すなわち、疲労抑制又は回復効果がある医薬品又は食品の生体における効果効能を簡便かつ定量的に求めることができる。
また、本発明にかかる抗疲労物質の抗疲労力測定方法は、上記の課題を解決するために、上述の疲労度評価方法および疲労度評価キットのいずれかを用いて、抗疲労物質の抗疲労力を測定することを特徴としている。
上記の方法によれば、抗疲労物質がどの程度、ヒトの疲労症状に対して改善効果を有するのか、すなわち、抗疲労物質の有する抗疲労力について、簡便かつ確実、さらに定量的に、測定することができる。
本発明は、健常人の疲労度を簡便かつ定量的に測定・評価するための方法、キット及びその利用法を提供するものである。このため、本発明によれば、健常人は自らの疲労度を客観的に知ることができ、疲労が知らず知らずのうちに蓄積して引き起こされる種々の疾患の発生を回避できる。さらに、健常人が疲労を意識せずに働き続けることにより発生する過労死の発生率を低下させることもできる。
さらに、本発明によれば、市場に数多く供給される、疲労回復、滋養強壮・栄養補給を謳う医薬品や食品がどの程度生体において抗疲労力を発揮するのか、といった情報を消費者及び社会に提供することができる。これらの情報は、消費者にとって、過労の予防や、滋養強壮に有効な抗疲労食品や医薬品を選択する際の一つの目安として利用することができるものであり、これらの点において、本発明は非常に有用かつ社会的インパクトの強い発明であるといえる。
以下、本発明にかかる疲労度評価方法について説明し、次いでキット及び利用法について説明することとする。なお、本発明は、これに限定されるものではない。
(1)疲労度評価方法
本発明者は、被験者の体液を採取し、体液中のアシルカルニチンの濃度を測定することにより、ヒトの疲労度を簡便かつ定量的に測定することができることを見出した。この方法は、大掛かりな装置が必要ないだけでなく、体液の採取時間が短いことから、被験者にとって時間的拘束が少ないだけでなく、方法の実施者にとっても非常に簡便な方法である。
まず、本発明にかかる疲労度評価方法の概要を簡単に説明する。なお、ここで述べる方法の概要は、後述するキット及び利用方法にも共通する部分が多分に存在する。
上記方法では、まず、被験者の体液を採取し、体液中のアシルカルニチンの濃度を測定する。体液は血液、唾液、脳脊髄液及び尿から選ばれる少なくとも一種以上であればよいが、好ましくは血液が好適である。
アシルカルニチンとは、脂肪酸と結合しているカルニチンのことをいう。ここで、生体における遊離カルニチンまたはカルニチン化合物について説明する。ヒト細胞のエネルギーは、主にミトコンドリアにおいて解糖系と脂肪酸の代謝により生成し、カルニチンはエネルギー代謝と関連していくつかの重要な働きを担っている。すなわち、主なエネルギー源として利用されている長鎖脂肪酸は、それ自身ではミトコンドリア内膜を通過できないので、そのような長鎖脂肪酸をミトコンドリア内へ取り込むのに、遊離カルニチンは必要である。また、解糖系の亢進や運動時の熱生産などにより短鎖脂肪酸CoA(CoenzymeA)/CoA比が高くなると、例えば、ピルビン酸脱水素酵素や分岐ケト酸脱水素酵素などの種々の酵素活性が阻害されるが、遊離カルニチンは、このような脂肪酸のβ酸化にて生じる短鎖脂肪酸CoAの異常な増加や解糖系亢進時のアセチルCoAの増加を防止し、短鎖脂肪酸CoA/CoA比を一定に保つ機能を有している。
このようなエネルギー代謝に重要な遊離カルニチンの生体内濃度が低下すると、細胞機能異常や細胞障害を引き起こすことが予想される。実際、脂肪酸と結合していない遊離カルニチンの機能に着目し、一次および/又は二次カルニチン減少症(細胞内遊離カルニチンの減少や、遊離カルニチンとアシル結合型カルニチンとの総和に基づくカルニチン減少)に起因する神経−筋症状として多くの報告がなされているとともに、このような症状を有する患者には遊離カルニチンの補充が有効であることも示されている。
このように遊離カルニチンの機能は広く知られており、遊離カルニチンの投与は、カルニチン減少症の治療法として確立されている。しかし、脂肪酸が遊離カルニチンに結合したアシルカルニチンに関してはあまり検討されておらず、多くの研究者たちはアシルカルニチンを長鎖脂肪酸のミトコンドリア内への取り込み時における一時的な物質とのみ理解している。実際、ミトコンドリアから血清中に放出されたアシルカルニチンは、尿中へ排泄されるが、腎におけるアシルカルニチンの再吸収率は遊離カルニチンに比べて低いこと、また、通常では、血清中の遊離カルニチン濃度はアシルカルニチン濃度より数倍高いが、尿中のカルニチン濃度に関しては、アシルカルニチンが遊離カルニチンに比して高値であることが報告されており、生体における血清中アシルカルニチンの生理的、生化学的意義は余り考えられていない。
しかし、本発明者らは、上述したように、健常人の疲労度と生体内アシルカルニチン濃度とが密接な関連性を有すること、すなわち、血清中アシルカルニチンの生理的、生化学的意義を見出した。さらに、本発明者らは、上述のミトコンドリア中の短鎖脂肪酸CoAの代謝状態を体液中のアシルカルニチン濃度を測定することによりモニタリングできる可能性を見出した。また、上記アシルカルニチンとしては、炭素数2〜12の直鎖状又は分岐鎖状アシル基を有するカルニチンが好ましく、例えば、アセチルカルニチン、プロピオニルカルニチン、ブチルカルニチン、イソブチリルカルニチン、バレリルカルニチン、イソバレリルカルニチン、ヘキサノイルカルニチン、ラウロイルカルニチンなどが含まれる。
好ましいアシルカルニチンには、炭素数2〜6、より好ましくは炭素数2〜4のアシル基を有するアシルカルニチンが含まれ、特にアセチルカルニチン、プロピオニルカルニチン、なかでもアセチルカルニチンが好ましい。
さらに、体液中のアシルカルニチン(例えば、アセチルカルニチン)の測定方法は従来公知の方法でよい。例えば、体液を液体クロマトグラフィーにかけて、体液中のカルニチン化合物の濃度を測定する方法や、アシルカルニチンに対する免疫抗体反応を利用したELISA法などが挙げられる。
また、カルニチン化合物、特にアシルカルニチンの測定には、enzymatic cycling method(非特許文献2参照)が挙げられる。
また、本発明でいう「疲労度」とは、身体的あるいは精神的負荷を連続して与えたときにみられる一時的な身体及び精神的なパフォーマンスの低下の度合いをいう。ここで、「パフォーマンスの低下」とは、身体的及び精神的作業能力の質的あるいは量的な低下を意味する。さらに「身体的あるいは精神的負荷」とはストレスと言い換えることができ、あくまで医学的・生理学的に表現すると生体への刺激のひとつであり、反応(応答)を意味するものではない。なかでも、本発明は、特に健常人における疲労度を測定するものであることが好ましい。なお、本明細書でいう「健常人」とは、慢性疲労症候群およびその他の疾患が発生していない健康な人のことをいう。
本発明でいう「疲労」とは上述のとおり生理的疲労と病的疲労に分類され、上記「生理的疲労」は急性疲労と慢性疲労に分類される。さらに、「急性疲労」は精神疲労と肉体疲労に分類され、本発明でいう「複合疲労」とは、上記精神疲労と肉体疲労が複合的に生じた場合の疲労を意味する。一方、上記「慢性疲労」についても、上記急性疲労と同様に分類できる。また、本発明における疲労度の対象は生理的疲労の中でも急性疲労であって、複合疲労であることが好ましい。さらに、本発明における疲労度の対象は、遷延性疲労であってもよい。
本発明でいう過労状態とは、上記生理的疲労であって、慢性疲労である状態が持続した結果、生体リズムが崩壊し、生命を維持する機能に致命的破綻をきたした状態であって、病的疲労に至る状態を意味する。
本発明でいう「精神疲労」とは、複雑な計算や記憶、または思考などの心理活動ばかりでなく、我慢や緊張または時間に追われて作業をすることの焦操感など、感情や意思の活動が過度に要求された場合に生じる疲労である。
本発明でいう「肉体疲労」とは、肉体的作業の遂行によって起こる疲労である。
本発明でいう「精神疲労負荷」とは、眼精疲労、心的ストレスを含む精神的疲労を与えることを意味する。
また、本発明に係る疲労度測定方法においては、上記アシルカルニチン(例えば、アセチルカルニチンなど)の体液中の濃度が低ければ、被験者の疲労度が高いと評価することになる。これは、後述する実施例に示すように、被験者の疲労度が高まれば、それに応じて被験者体液内のアシルカルニチン濃度が低下することから導かれる。
また、本発明に係る疲労度測定方法においては、総カルニチン(アシルカルニチンといったカルニチン誘導体及び上記遊離カルニチンを意味する)の体液中の濃度に対するアシルカルニチンの体液中の濃度の割合が低ければ、被験者の疲労度が高いと評価してもよい。
また、本発明に係る疲労度測定方法においては、上記総カルニチンの体液中の濃度に対する遊離カルニチンの体液中の濃度の割合が高ければ、被験者の疲労度が高いと評価してもよい。
さらに、本発明にかかる疲労度評価方法の一部あるいは全部をコンピュータ等の従来公知の演算装置(情報処理装置)を利用して行うことも可能である。例えば、本発明にかかる疲労度評価方法は、被験者から体液を採取する採取工程と、体液中のアシルカルニチンの濃度を測定する測定工程と、体液中のアシルカルニチンの濃度の測定結果に応じて被験者の疲労度を評価する評価工程とを含むと換言できるが、この中でも、特に評価工程に演算装置を利用することができる。
疲労度評価キット
次に、本発明にかかる疲労度評価キットについて説明する。本発明にかかる疲労度評価キットは、ヒトにおける疲労度を評価するキットである。すなわち、上記(1)欄で説明した本発明にかかる疲労度評価方法を実施するためのキットであればよい。さらに詳細には、例えば、被験者の体液を採取するための手段と、当該採取後の体液中のアシルカルニチン(例えば、アシルカルニチンなど)の濃度を測定する手段とを有するキットであるといえる。本発明における体液中のアシルカルニチンの濃度を測定する手段としては、従来公知の測定方法を実施するために必要な手段であればよい。具体的には、例えば、上記(1)欄で説明した体液中のアシルカルニチンの濃度を測定する方法を実施するために必要な試薬、器具、装置、触媒その他のものをいう。
さらに本発明にかかる疲労度評価キットは、コンピュータなどの従来公知の演算装置を用いてなるキットとなっていてもよい。
(2)疲労度評価方法及び疲労度評価キットの利用法
以上のように、本発明にかかる疲労度評価方法、疲労度評価キットによれば、被験者が抗疲労物質を摂取する前後において、被験者の体液中のアシルカルニチンの濃度を測定するだけで、当該抗疲労物質の被験者生体内における抗疲労力を定量的に測定・評価することができる。さらに、かかる方法、キットはいずれも簡便であるだけでなく、大掛かりな装置や長時間における拘束が必要ないため、被験者及び実施者の両者にとって非常に取り扱いやすいものであるという利点がある。
このため、本発明にかかる疲労度評価方法、疲労度評価キットのいずれかを用いて、抗疲労物質の抗疲労力を測定する抗疲労力物質の抗疲労力測定方法も本発明に含まれる。また、かかる抗疲労力物質の抗疲労力測定方法は、例えば、被験者が抗疲労物質を摂取する前に、当該被験者の体液を採取し、体液中のアシルカルニチン(例えば、アセチルカルニチン、以下同じ)の濃度を測定する摂取前アシルカルニチン濃度測定工程と、被験者が抗疲労物質を摂取した後に、当該被験者の体液を採取し、体液中のアシルカルニチンの濃度を測定する摂取後アシルカルニチン濃度測定工程と、上記摂取前アシルカルニチン濃度測定工程及び摂取後アシルカルニチン濃度測定工程によって得られた、当該抗疲労物質の摂取前後におけるアシルカルニチン濃度の変化の測定結果に基づき、当該抗疲労物質の摂取前後における体液中のアシルカルニチン濃度の変化を算出する濃度変化算出工程と、上記濃度変化算出工程によって得られた当該抗疲労物質の摂取前後における体液中のアシルカルニチン濃度変化に基づき、当該抗疲労物質の生体における抗疲労力を測定する抗疲労力測定工程と、を含む方法と換言することもできる。
なお、上記抗疲労とは、疲労の回復及び抑制効果を意味する。
また、本発明にかかる疲労度評価方法、疲労度評価キットは、例えば、抗疲労物質のスクリーニング方法に利用することができる。すなわち、本発明にかかる抗疲労物質のスクリーニング方法は、上記疲労度評価方法、疲労度評価キットのいずれかを利用して、抗疲労物質をスクリーニングする方法であればよく、その具体的な方法、条件などは特に限定されるものではない。
上記スクリーニング方法によれば、例えば、抗疲労食品として利用可能と思われる食品群を被験者に経口摂取させて、実際にin vivoで優れた抗疲労能を示す食品を簡便かつ客観的に選択することができる。したがって、上記スクリーニング方法により得られた抗疲労物質や抗疲労食品は、生体における効果が証明されたものであり、市場において高い評価を獲得することができる。
なお、上記のスクリーニング方法により取得された抗疲労物質も本発明に含まれる。すなわち、本発明にかかる新規抗疲労物質は、上記スクリーニング方法により取得されたものであればよい。
また、疲労が社会問題化されるにつれて、抗疲労機能を謳った抗疲労物質、抗疲労食品が種類、数量とともに増加してきており、これらの食品の抗疲労力を適切に評価する方法の開発も強く求められているが、本発明にかかる疲労度評価方法、疲労度評価キットおよびその利用法によれば、この要求にも応えることができる。
以下、添付した図面に沿って実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。さらに本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本実施例では、精神的負荷を与えた前後における被験者の血液中アシルカルニチン濃度を測定し、疲労度を評価した。
[1]疲労度評価方法
[1−1]被験者
健常男性6名及び健常女性4名(平均年齢28.2±5.6)を被験者とした。全例に本試験に対する同意書を取得し、関西福祉科学大学倫理委員会の承認を得た(承認番号1)。
[1−2]実験スケジュール
被験者の血液を採取する時間、精神疲労負荷を与える時間、休憩時間など、実施例で行った実験のスケジュールを表1に示す。
Figure 2005070024
[1−3]精神疲労負荷方法
表2に示す方法で精神疲労負荷をおこなった。
Figure 2005070024
[1−3−1]積み木
積み木を用いた方法とは、同じ大きさの長方体状の積み木を積み上げていく動作を表2に示す所定の時間、持続して行う精神疲労負荷方法である。詳細には、図1に示すように予め3本の積み木が垂直交互に20段程度積み上げられている積み木タワーの状態からはじめ、適宜、上記積み木タワーからいずれか一本の積み木を抜き取り、抜き取った積み木を再度、最上方段に積み上げる動作を繰り返す方法である。積み上げていく工程において、積み上げた積み木が崩壊した際は、再度上記積み木タワーを作成し、上記と同様の積み上げ動作を繰り返すものとする。(図1参照)。
なお、当該積み木による精神疲労負荷方法は表2のように2ターム目〜4ターム目では実施していない。これは、当該積み木の動作は、手先の器用さなどの個人差が反映され易いためか数段積み上げただけで崩壊する例が多発し、このため被験者全例において均等に精神疲労負荷を与えられないと判断したためである。
[1−3−2]鏡像文字の写し
鏡像文字の写しとは、鏡に映し出された文字を鏡に映し出された象形と同様に手元の紙に写し出す動作を表2に示す所定の時間、持続して行う精神疲労負荷方法である(図2参照)。
[1−3−3]改良ATMT精神疲労負荷
ATMTとは、本来、加齢現象の評価と初期痴呆のスクリーニングに活用されていたが、疲労測定機器として利用できることが期待されている精神神経学的機器であり、タッチパネルディスプレイ上に提示された1〜25までの数字をすばやく押す視覚探索反応課題である。従来、A4紙で行っていたTMT(ランダムに配置された1〜25の数字を一筆書きの要領で線を引く課題)とは異なり、targetごとの探索反応時間が測定でき、また、反応ごとに全てのtargetを再配置させたり、反応ずみtargetを消して新規にtargetを追加発生させることが可能である。そのことにより、課題遂行中にみられる精神疲労の増大、探索効率を高めるためのワーキングメモリー活用度などの評価が可能である。パソコンのタッチパネル上に提示された1〜25までの数字のうちターゲットの数字を押すと、その数字が消えて新たな数字が任意の位置に出現する(1を押すと1が消えて26が出現、2を押すと2が消えて27が出現…)。
画面上に出てくる数字の配置には3パターンある。Aパターンでは、ターゲットボタンを押すとボタンの数字の色が変わり、他のボタンと区別される。Bパターンはターゲットボタンを押すと、そのボタンは消えて、ほかの数字が出現、画面上に25個の数字が並ぶようになる。Cパターンでは、ターゲットボタンを押すと、その数字は消えるが、次の画面のほかの数字が出現して25個となるとともに、数字の配置も毎回ランダムに変化する。この3パターンで全ての数字をタッチし終わると、作業は終了し作業にかかった時間をコンピュータが計算する。これを1セットとする(特許文献3参照)。
今回の実施例では、現行のATMTを精神作業負荷に採用するために、一部改良し(標的数字を1−25の25個の数字を用いる)、表2に示す所定の時間にわたりA課題、B課題及びC課題を連続的に反復して行った。
[1−3−4]かなひろい
所定の読夲の文章中にある母音(あ、い、う、え及びお、の5種類)にのみ○印をつける動作を25分間持続して行った後、読み終わった上記文章の要約を5分間で記述する精神疲労負荷方法である。
[1−4]脈波検査
被験者の疲労度を客観的に評価するために、疲労度の評価方法として既知の方法である加速度脈波による疲労度評価を行った。
加速度脈波形は心臟の収縮期の波形であり,a,b,c,d,e波の5つの成分波がみられる(図3)。図1の縦軸は波高を表し(amplitude(mV))、疲労やストレスを負荷することにより変化すると考えられている(なお、横軸は時間(sec)である)。この加速度脈波の成分のうち、特にa波の波高が低いと疲労度が高いことが開示されている(特許文献2参照)。
[1−5]VAS検査
VASとは、線分の両端に基準となる表現を記した紙を見せ、被験者は測りたい内容が、その線分のどのあたりに相当するかをチェックする評価方法である。全体の長さ(10cm)に対する左端からの長さの比((左端の長さ)/(全体の長さ)×100(%))を算出することにより、質問項目に対して定量的に結果が出て、多くの人の結果を平均するなどの処理ができるという利点を持つ方法である。実施例で使用したVAS試験用紙を図4に示す(結果は図5参照)。
[1−6]ATMT検査
ATMTの課題のうち、C課題のみを行いこれを1セットとし、作業にかかった時間を測定した(結果は図6参照)。
[1−7]血液中アシルカルニチン濃度の測定
被験者の血液を表1に示すスケジュールで採取し、血液中のアシルカルニチン濃度を測定した(結果は図7参照)。
[2]結果
[2−1]脈波検査
加速度脈波のうちa波の波高を測定したところ、精神疲労負荷前と精神疲労負荷後との間に有意な差を認めた。精神疲労負荷前のa波の波高は346.89であったが、精神疲労負荷後は203.67となり0.58倍に減少した(P<0.005)。このデータに基づき脈波のa波の波高変化をグラフにしたものが図5である。この結果より、上記精神疲労負荷により被験者の疲労度が高まっていることが確認された。
[2−2]VAS検査
VASの線分長さ測定したところ、精神疲労負荷前と精神疲労負荷後との間に有意な差を認めた。精神疲労負荷前のVASの線分長さは46.9%であったが、精神疲労負荷後は84.3%となり1.8倍に増加した(P<0.05)。このデータにVASの線分長さの変化をグラフにしたものが図6である。この結果より、上記精神疲労負荷により被験者の疲労度が高まったことが確認された。
[2−3]ATMT検査
ATMTの平均反応時間の検討では、精神疲労負荷前では2.51秒であったものが、精神疲労負荷後には3.15秒にと約1.25倍延長していた(P<0.01)。このデータに基づき平均反応時間の遅れをグラフにしたものが図7である。この結果、上記精神疲労負荷により被験者の疲労度が高まったことが確認された。
[2−4]血液中アシルカルニチン濃度の測定
血液中アシルカルニチンの濃度は精神疲労負荷前では13.85(μmol/L)であったが、精神疲労負荷後では9.65(μmol/L)と0.7倍と大きく減少した。このデータに基づき血液中のアシルカルニチン濃度の変化をグラフにしたものが図7である。上記[2−1]から[2−3]の検査によって、上記精神疲労負荷により被験者の疲労度は高まっていることが確認されていることから、血液中のアシルカルニチン濃度が減少すれば被験者の疲労度が高いと評価できることが明らかにされた。
発明の効果
以上のように、本発明にかかる疲労度評価方法、疲労度評価キット、その利用方法によれば、被験者の血液を採取するだけで、被験者の当該疲労度が定量的に評価できるという効果を奏する。さらに、かかる方法及びキットは、いずれも簡便であるだけでなく、長時間にわたる拘束も必要としないため、被験者にとっては苦痛やわずらわしさを感じさせることがなく、また、方法等も実施者にとっても簡便であり、被験者及び実施者の両者にとって非常に取り扱いやすいものであるという効果を奏する。それゆえ、抗疲労物質のスクリーニング方法や、抗疲労能を謳った食品等のin vivo評価に利用することができ、非常に有用な技術である。
本発明にかかる実施例における精神疲労負荷方法の一つである「積み木」の積み方の一例である。 本発明にかかる実施例における精神疲労負荷方法の一つである「鏡像文字の写し」の説明図である。鏡像文字の写しとは、鏡(23)に映った課題となる文字を記載した紙(21)の紙面を、鏡に映った状態の字体(22)のまま、他の紙面に写す動作である。 加速度脈波形の典型的なa,b,c,d,e波の5つの成分波を示す。 本発明の実施例における精神疲労負荷前、精神疲労負荷後及び翌朝の精神疲労負荷後の加速度脈波のうちa波の波高変化を示すグラフである。 試験例2で使用したVAS試験用紙である。ここに示す図はおよその実際スケールを反映しており、線分としては10cm程度が通常である。 本発明の実施例における精神疲労負荷前、精神疲労負荷後及び翌朝の精神疲労負荷後のVASの長さを示すグラフである。 本発明の実施例における精神疲労負荷前、精神疲労負荷後及び翌朝の精神疲労負荷後のATMTの測定結果を示すグラフである。 本発明の実施例における精神疲労負荷前、精神疲労負荷後及び翌朝の被験者の血液中のアシルカルニチン濃度を示すグラフである。
符号の説明
11 積み木
12 抜き取る積み木
13 抜き取った上記12の積み木を次に置く場所
21 課題となる文章が記載された紙
22 鏡に映し出された紙面
23 鏡

Claims (9)

  1. 体液中のアシルカルニチンの濃度を指標として疲労度を評価することを特徴とする疲労度評価方法。
  2. 上記アシルカルニチンの濃度が低ければ、疲労度が高いと評価することを特徴とする請求項1に記載の疲労度評価方法。
  3. 上記アシルカルニチンの濃度が低ければ、日常生活で生じる生理的急性疲労の蓄積による過労状態であると評価することを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の疲労度評価方法。
  4. 上記体液は、血液、唾液、脳脊髄液及び尿から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の疲労度評価方法。
  5. 上記アシルカルニチンは、アセチルカルニチンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の疲労度評価方法。
  6. 上記疲労度の対象が、日常生活で生じる生理的急性疲労であって、精神疲労と肉体疲労との複合疲労であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の疲労度評価方法。
  7. 上記疲労度の対象が、精神疲労負荷に対する疲労であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の疲労度評価方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の疲労度評価方法を実施するための疲労度評価キット。
  9. 請求項1〜9に記載の疲労度評価方法および疲労度評価キットのいずれかを用いて、抗疲労物質の抗疲労力を測定すること特徴とする抗疲労力物質の抗疲労力測定方法。
JP2003341829A 2003-08-25 2003-08-25 疲労度評価方法及びその利用法 Pending JP2005070024A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341829A JP2005070024A (ja) 2003-08-25 2003-08-25 疲労度評価方法及びその利用法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341829A JP2005070024A (ja) 2003-08-25 2003-08-25 疲労度評価方法及びその利用法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005070024A true JP2005070024A (ja) 2005-03-17

Family

ID=34419231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003341829A Pending JP2005070024A (ja) 2003-08-25 2003-08-25 疲労度評価方法及びその利用法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005070024A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109924953A (zh) * 2017-12-15 2019-06-25 刘佳星 电容式加速度计装置及其感测方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109924953A (zh) * 2017-12-15 2019-06-25 刘佳星 电容式加速度计装置及其感测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Germain et al. A brief sleep scale for posttraumatic stress disorder: Pittsburgh Sleep Quality Index Addendum for PTSD
Sasaki et al. Grip strength predicts cause-specific mortality in middle-aged and elderly persons
Wien et al. Almonds vs complex carbohydrates in a weight reduction program
Bayar et al. Psychopathological profile of patients with different forms of bruxism
Jakobsen et al. Validation of reaction time as a measure of cognitive function and quality of life in healthy subjects and patients
Nakamura et al. Shift work and risk factors for coronary heart disease in Japanese blue-collar workers: serum lipids and anthropometric characteristics
JP3923507B2 (ja) 疲労度評価装置、疲労度評価方法及びその利用
Dalle Grave et al. Weight management, psychological distress and binge eating in obesity. A reappraisal of the problem
Levinoff et al. Cognitive estimation impairment in Alzheimer disease and mild cognitive impairment.
Osuka et al. Effects of resistance training and/or beta-hydroxy-beta-methylbutyrate supplementation on muscle mass, muscle strength and physical performance in older women with reduced muscle mass: Protocol for a randomised, double-blind, placebo-controlled trial
Lamoureux-Tremblay et al. Risk factors associated with developing anxiety in Inuit adolescents from Nunavik
Mahmoudi et al. Is functional mobility an independent mortality risk factor in subjects with dementia?
JP2007114170A (ja) 疲労度評価方法およびその利用
JP2007192659A (ja) 疲労度評価方法およびその利用
JP2005070024A (ja) 疲労度評価方法及びその利用法
Mouchrek et al. Identifying metabolic parameters related to severity and extent of periodontitis in down syndrome patients
JP2009031280A (ja) 疲労度評価方法およびその利用
Hussein et al. Impact of Diabetes on Physical and Psychological Aspects of Quality of Life of Diabetics on Erbil City, Iraq
Bahgat et al. Effect of muscles stretching exercises on severity of restless legs syndrome of adult patients undergoing hemodialysis
Edwards The impact of anthropometric measurements on lactate levels at rest and during exercise
Braga et al. Bio-Physiological Development During Adulthood
Kashiwazaki et al. Relationship between bite force and body mass index in the institutionalized elderly
Tauschek et al. No effect of Calanus oil on maximal oxygen uptake in healthy participants: A randomized controlled study
Yavelberg A FRESH PERSPECTIVE ON FAT-LOSS AND BODY MEASUREMENT TECHNIQUES: THE EFFECTS OF TIME RESTRICTED FEEDING AND EXERCISE ON FAT-OXIDATION RATES AND COMMONLY USED FATNESS MEASUREMENTS.
Lee et al. Blood Pressure Monitoring Journal: A Hypertension Diary and Activity Log

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060418

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20070704

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A02 Decision of refusal

Effective date: 20081007

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02