JP2005069723A - 物体検出センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】検出間隔を所定の範囲内に調整でき、検出感度をコントロールできる物体検出センサを提供する。
【解決手段】センサケース2の取付基準面14aを車体構造物21の設置基準面21aに突き合わせた状態で固定され、センサケース2の検出基準面3bがギア体24の被検出位置に対して所定の検出間隔を開けて配置される回転検出センサ1Aにおいて、センサケース2には取付基準面14aからの突出量を調整できる間隔調整部材19を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】センサケース2の取付基準面14aを車体構造物21の設置基準面21aに突き合わせた状態で固定され、センサケース2の検出基準面3bがギア体24の被検出位置に対して所定の検出間隔を開けて配置される回転検出センサ1Aにおいて、センサケース2には取付基準面14aからの突出量を調整できる間隔調整部材19を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検出対象物を非接触で検出する物体検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より種々の物体検出センサが提案されており、特許文献1にその一例としての物体検出センサである回転検出センサを開示する。
【0003】
この回転検出センサは、内部に検出部を収容したセンサケースを有し、このセンサケースの取付基準面をセンサ設置部の設置基準面に突き合わせた状態で取り付けされている。センサケースの検出基準面は、検出対象物であるギアの被検出位置に対して所定の検出間隔を開けて配置される。
【0004】
ギアが回転すると、このギアの歯部の回転位置によって検出部の位置の磁界が変動し、この磁界変動を検出することによってギアの回転情報を出力する。ここで、検出部の位置の磁界変動レベルは、センサケースの検出基準面とギアの被検出位置との間の検出間隔に依存するため、この検出間隔が回転検出センサの検出感度を左右する大きな要因となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−134569号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の回転検出センサでは、センサケースの検出基準面とギアの被検出位置との間の検出間隔は、回転検出センサ自体の寸法精度とセンサ設置部側の寸法精度によって決定される。従って、これらの寸法精度が所定の許容誤差範囲を越え、例えば検出間隔が所定間隔以上に大きくなり過ぎると、検出感度が悪くなるという問題が発生する。
【0007】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、検出間隔を所定の範囲内に調整でき、検出感度をコントロールできる物体検出センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、センサケースには前記取付基準面からの突出量を調整できる間隔調整部材を設けたことを趣旨とする。
【0009】
上記構成によれば、間隔調整部材の突出量を可変すると、センサケースの検出基準面と検出対象物の被検出位置との間の検出間隔が可変するため、所望の検出間隔に物体検出センサを設置でき、検出感度をコントロールできる。従って、検出間隔が所定間隔以上に大きくなって検出感度が悪くなるという問題が発生しない。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、間隔調整部材は、センサケース側にネジ結合される構成としている。
【0011】
上記構成によれば、間隔調整部材を回転するとネジピッチによって突出量が可変するため、微細な調整が可能である。
【0012】
さらに、請求項3に記載の発明は、センサケースには固定ネジ部材が固定され、この固定ネジ部材に間隔調整部材がネジ結合される構成としている。
【0013】
上記構成によれば、センサケース自体が強度的に弱い材料より形成されている場合にあっても、固定ネジ部材を強度的に強い材料より形成すれば、固定ネジ部材と間隔調整部材との間を強固にネジ結合できる。従って、センサケース自体を強度的に強い材料で形成する必要がなく、材料選択の自由度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具現化した実施形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1及び図2は本発明の一実施形態を示し、図1は回転検出センサ1Aを所定の検出間隔L3で取り付けた状態の断面図、図2は回転検出センサ1Aを初期挿入位置に配置した状態の断面図である。
【0016】
図1及び図2において、回転検出センサ1Aは、樹脂材等の絶縁材にて形成されたセンサケース2を有し、このセンサケース2は、複数段の概略円筒形状に形成されたケース体3と、このケース体3に螺入されたハウジング4とから構成されている。
【0017】
ケース体3の外周にはシール挿入溝5が形成され、このシール挿入溝5にシール材6が嵌合されている。ケース体3内には部品収容室7が形成され、この部品収容室7に部品ホルダ8が収容されている。部品ホルダ8には複数の導電性金属材のターミナル9が固定されていると共に回転検出素子である磁気変換素子10、マグネット11、他の電子部品12等が固定されている。磁気変換素子10及び他の電子部品12はターミナル9を導電路としている。磁気変換素子10は、部品収容室7の最低面位置に配置され、ケース体3の先端面が検出基準面3bとされている。又、ターミナル9の上端はハウジング4側に突出され、この突出個所が下記するソケット部15のピン端子9aとして形成されている。
【0018】
ハウジング4は、ケース体3より大径のフランジ部14とこのフランジ部14より上方に形成されたソケット部15とを有している。フランジ部14の底面は、取付基準面14aとして形成され、この取付基準面14a側にネジ螺入孔16が形成されている。このネジ螺入孔16にはケース体3のネジ突起部3aが螺入されている。
【0019】
ソケット部15には上方に開口するピン接続室15aが形成され、このピン接続室15aに前記したピン端子9aが配置されている。このソケット部15には外部コネクタ(図示せず)が接続可能に形成され、外部コネクタ(図示せず)を介して回転検出センサ1Aに給電したり、回転検出センサ1Aの検出信号を外部に出力する。
【0020】
又、フランジ部14で、且つ、ソケット部15の外側に突出された個所には、取付用孔17が形成されている。この取付用孔17の内周面には固定ネジ部材18が固定され、この固定ネジ部材18の内周には間隔調整部材19が螺入されている。固定ネジ部材18は、内周面にネジ部18aが形成され、且つ、高さ寸法がフランジ部14と同じ程度のリング状を有し、ハウジング4にインサート成形したり、取付用孔17への圧入によって固定されている。間隔調整部材19は、外周面にネジ部19aが形成され、且つ、高さ寸法がフランジ部14より十分に高いリング状を有し、内周孔がネジ挿通孔19bとして形成されている。
【0021】
一方、回転検出センサ1Aの取付側は、例えば自動車のエンジンルーム内に設置され、センサ設置部である車体構造物21の上面が設置基準面21aとして形成されている。車体構造物21にはセンサ取付孔22が形成され、このセンサ取付孔22の真下位置に検出対象物であるギア体24が配置されている。ギア体24の各歯部24aが最上位置に達した位置が被検出位置とされる。
【0022】
そして、センサ取付孔22に回転検出センサ1Aのケース体3が挿入され、挿入されたケース体3は間隔調整部材19の底面が車体構造物21の設置基準面21aに当接される位置まで挿入されている。間隔調整部材19のネジ挿通孔19bに挿入された取付ネジ23が車体構造物21に螺入されることによって回転検出センサ1Aが車体構造物21に取付けされている。ケース体3の検出基準面3承諾bは、ギア体24の最上位置の歯部24a(被検出位置)に対し所望の検出間隔L3だけ隔てて近接配置されている。
【0023】
次に、回転検出センサ1Aとセンサ設置側との寸法関係を説明する。回転検出センサ1Aの取付基準面14aからケース体3の検出基準面3bまでの寸法L1は、センサ設置側の設置基準面21aからギア体24の最上位置の歯部24a(被検出位置)までの寸法L2より若干長く設定されている。つまり、間隔調整部材19を取付基準面14aに突設させないで回転検出センサ1Aのケース体3をセンサ取付孔22に挿入すると、ケース体3の検出基準面3bをギア体24に接触させることができるように設定されている。
【0024】
上記構成において、ギア体24が回転すると、この回転によって磁気変換素子10の位置の磁界が変動し、この磁界変動を磁気変換素子10が検出することによってギア体24の回転情報を出力する。
【0025】
次に、回転検出センサ1Aの取付手順を説明する。図2に示すように、間隔調整部材19を取付基準面14aから微小量a(=L1−L2)だけ突出させ、ケース体3をセンサ取付孔22に挿入する。すると、センサケース2の検出基準面3bがギア体24の歯部24aに当接する。
【0026】
次に、図1に示すように、間隔調整部材19を回転し、間隔調整部材19を取付基準面14a側に所定寸法、つまり、所望の検出間隔L3だけ突出させる。これにより、間隔調整部材19は取付基準面14aからL3+aだけ突出する。
【0027】
そして、取付ネジ23を間隔調整部材19内のネジ挿通孔19bに挿入し、挿入した取付ネジ23を車体構造物21に螺入すれば完了する。これにより、センサケース2の検出基準面3bとギア体24の最上位置の歯部24a(被検出位置)までの検出間隔をL3とすることができる。
【0028】
また、回転検出センサ1Aの他の取付手順を説明する。回転検出センサ1Aのケース体3をセンサ取付孔22に挿入する。次に、回転検出センサ1Aの出力レベルをチェックしながら間隔調整部材19が下方に突出する方向、又は、退出する方向に回転する。間隔調整部材19の上下移動によりセンサケース2の検出基準面3bとギア体24の被検出位置との検出間隔L3が可変し、それに応じて回転検出センサ1Aの出力レベルが変化する。所望の検出レベルが得られる位置で間隔調整部材19の回転を停止して取付ネジ23を車体構造物21に螺入すれば完了する。
【0029】
尚、前者の取付け手順と後者の取付け手順を組み合わせても良く、このようにすれば更に精度の高い取付けができる。
【0030】
以上、回転検出センサ1Aでは、間隔調整部材19によってセンサケース2の検出基準面3bとギア体24の被検出位置との間の検出間隔を可変できるため、所望の検出間隔L3に回転検出センサ1Aを設置でき、検出感度をコントロールできる。従って、検出間隔が所定間隔以上に大きくなって検出感度が悪くなるという問題が発生しない。
【0031】
この実施形態では、間隔調整部材19は、センサケース2側にネジ結合されているので、間隔調整部材19を回転するとネジピッチによって突出量を可変できるため、微細な調整が可能である。
【0032】
この実施形態では、センサケース2には固定ネジ部材18が設けられ、この固定ネジ部材18に間隔調整部材19がネジ結合されているので、センサケース2自体が強度的に弱い材料より形成されている場合にあっても、固定ネジ部材18を強度的に強い材料より形成すれば、固定ネジ部材18と間隔調整部材19との間を強固にネジ結合できる。従って、センサケース2自体を強度的に強い材料で形成する必要がなく、材料選択の自由度を向上させることができる。
【0033】
尚、この発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態において上記実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0034】
(1)上記実施形態において、センサケース2に取付用孔17を形成し、この取付用孔17の内面に固定ネジ部材18を固定し、この固定ネジ部材18に間隔調整部材19をネジ結合する構成とした。これに対し、センサケース2の取付用孔17の内面に直接ネジを切って間隔調整部材19をネジ結合する構成にしても良い。このような構成とすることにより、固定ネジ部材18を省略でき、部品点数を削減できるという効果が得られる。
【0035】
(2)上記実施形態において、物体検出センサは回転検出センサ1Aであるが、非接触で物体の有無を検出できるものであれば回転以外を検出するセンサでも同様に適用できる。
【0036】
(3)上記実施形態において、被検出対象物はギア体24であるが、回転によって磁気変換素子10の位置の磁界変動を引き起こす回転体であれば良い。
【0037】
更に、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0038】
(イ)請求項1又は2に記載の物体検出センサにおいて、センサケースの取付用穴の内面に直接ネジを切って間隔調整部材をネジ結合することを特徴とする物体検出センサ。
【0039】
この構成によれば、固定ネジ部材を省略でき、部品点数を削減できるという効果が得られる。
【0040】
(ロ)請求項1〜請求項3、又は、上記(イ)項に記載の物体検出センサにおいて、センサケース内には回転検出素子を配置したことを特徴とする物体検出センサ。
【0041】
この構成によれば、被検出対象物の回転を検出できる。
【0042】
(ハ)上記(ロ)項に記載の物体検出センサにおいて、回転検出素子は磁気変換素子であることを特徴とする物体検出センサ。
【0043】
この構成によれば、磁気変換素子の位置の磁界変動によって被検出対象物の回転を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、回転検出センサを所定の検出間隔で取り付けた状態の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、回転検出センサを初期挿入位置に配置した状態の断面図である。
【符号の説明】
1A 回転検出センサ(物体検出センサ)
2 センサケース
3b 検出基準面
14a 取付基準面
18 固定ネジ部材
19 間隔調整部材
21 車体構造物(センサ設置部)
21a 設置基準面
24 ギア体(検出対象物)
【発明の属する技術分野】
本発明は、検出対象物を非接触で検出する物体検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より種々の物体検出センサが提案されており、特許文献1にその一例としての物体検出センサである回転検出センサを開示する。
【0003】
この回転検出センサは、内部に検出部を収容したセンサケースを有し、このセンサケースの取付基準面をセンサ設置部の設置基準面に突き合わせた状態で取り付けされている。センサケースの検出基準面は、検出対象物であるギアの被検出位置に対して所定の検出間隔を開けて配置される。
【0004】
ギアが回転すると、このギアの歯部の回転位置によって検出部の位置の磁界が変動し、この磁界変動を検出することによってギアの回転情報を出力する。ここで、検出部の位置の磁界変動レベルは、センサケースの検出基準面とギアの被検出位置との間の検出間隔に依存するため、この検出間隔が回転検出センサの検出感度を左右する大きな要因となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−134569号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の回転検出センサでは、センサケースの検出基準面とギアの被検出位置との間の検出間隔は、回転検出センサ自体の寸法精度とセンサ設置部側の寸法精度によって決定される。従って、これらの寸法精度が所定の許容誤差範囲を越え、例えば検出間隔が所定間隔以上に大きくなり過ぎると、検出感度が悪くなるという問題が発生する。
【0007】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、検出間隔を所定の範囲内に調整でき、検出感度をコントロールできる物体検出センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、センサケースには前記取付基準面からの突出量を調整できる間隔調整部材を設けたことを趣旨とする。
【0009】
上記構成によれば、間隔調整部材の突出量を可変すると、センサケースの検出基準面と検出対象物の被検出位置との間の検出間隔が可変するため、所望の検出間隔に物体検出センサを設置でき、検出感度をコントロールできる。従って、検出間隔が所定間隔以上に大きくなって検出感度が悪くなるという問題が発生しない。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、間隔調整部材は、センサケース側にネジ結合される構成としている。
【0011】
上記構成によれば、間隔調整部材を回転するとネジピッチによって突出量が可変するため、微細な調整が可能である。
【0012】
さらに、請求項3に記載の発明は、センサケースには固定ネジ部材が固定され、この固定ネジ部材に間隔調整部材がネジ結合される構成としている。
【0013】
上記構成によれば、センサケース自体が強度的に弱い材料より形成されている場合にあっても、固定ネジ部材を強度的に強い材料より形成すれば、固定ネジ部材と間隔調整部材との間を強固にネジ結合できる。従って、センサケース自体を強度的に強い材料で形成する必要がなく、材料選択の自由度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具現化した実施形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1及び図2は本発明の一実施形態を示し、図1は回転検出センサ1Aを所定の検出間隔L3で取り付けた状態の断面図、図2は回転検出センサ1Aを初期挿入位置に配置した状態の断面図である。
【0016】
図1及び図2において、回転検出センサ1Aは、樹脂材等の絶縁材にて形成されたセンサケース2を有し、このセンサケース2は、複数段の概略円筒形状に形成されたケース体3と、このケース体3に螺入されたハウジング4とから構成されている。
【0017】
ケース体3の外周にはシール挿入溝5が形成され、このシール挿入溝5にシール材6が嵌合されている。ケース体3内には部品収容室7が形成され、この部品収容室7に部品ホルダ8が収容されている。部品ホルダ8には複数の導電性金属材のターミナル9が固定されていると共に回転検出素子である磁気変換素子10、マグネット11、他の電子部品12等が固定されている。磁気変換素子10及び他の電子部品12はターミナル9を導電路としている。磁気変換素子10は、部品収容室7の最低面位置に配置され、ケース体3の先端面が検出基準面3bとされている。又、ターミナル9の上端はハウジング4側に突出され、この突出個所が下記するソケット部15のピン端子9aとして形成されている。
【0018】
ハウジング4は、ケース体3より大径のフランジ部14とこのフランジ部14より上方に形成されたソケット部15とを有している。フランジ部14の底面は、取付基準面14aとして形成され、この取付基準面14a側にネジ螺入孔16が形成されている。このネジ螺入孔16にはケース体3のネジ突起部3aが螺入されている。
【0019】
ソケット部15には上方に開口するピン接続室15aが形成され、このピン接続室15aに前記したピン端子9aが配置されている。このソケット部15には外部コネクタ(図示せず)が接続可能に形成され、外部コネクタ(図示せず)を介して回転検出センサ1Aに給電したり、回転検出センサ1Aの検出信号を外部に出力する。
【0020】
又、フランジ部14で、且つ、ソケット部15の外側に突出された個所には、取付用孔17が形成されている。この取付用孔17の内周面には固定ネジ部材18が固定され、この固定ネジ部材18の内周には間隔調整部材19が螺入されている。固定ネジ部材18は、内周面にネジ部18aが形成され、且つ、高さ寸法がフランジ部14と同じ程度のリング状を有し、ハウジング4にインサート成形したり、取付用孔17への圧入によって固定されている。間隔調整部材19は、外周面にネジ部19aが形成され、且つ、高さ寸法がフランジ部14より十分に高いリング状を有し、内周孔がネジ挿通孔19bとして形成されている。
【0021】
一方、回転検出センサ1Aの取付側は、例えば自動車のエンジンルーム内に設置され、センサ設置部である車体構造物21の上面が設置基準面21aとして形成されている。車体構造物21にはセンサ取付孔22が形成され、このセンサ取付孔22の真下位置に検出対象物であるギア体24が配置されている。ギア体24の各歯部24aが最上位置に達した位置が被検出位置とされる。
【0022】
そして、センサ取付孔22に回転検出センサ1Aのケース体3が挿入され、挿入されたケース体3は間隔調整部材19の底面が車体構造物21の設置基準面21aに当接される位置まで挿入されている。間隔調整部材19のネジ挿通孔19bに挿入された取付ネジ23が車体構造物21に螺入されることによって回転検出センサ1Aが車体構造物21に取付けされている。ケース体3の検出基準面3承諾bは、ギア体24の最上位置の歯部24a(被検出位置)に対し所望の検出間隔L3だけ隔てて近接配置されている。
【0023】
次に、回転検出センサ1Aとセンサ設置側との寸法関係を説明する。回転検出センサ1Aの取付基準面14aからケース体3の検出基準面3bまでの寸法L1は、センサ設置側の設置基準面21aからギア体24の最上位置の歯部24a(被検出位置)までの寸法L2より若干長く設定されている。つまり、間隔調整部材19を取付基準面14aに突設させないで回転検出センサ1Aのケース体3をセンサ取付孔22に挿入すると、ケース体3の検出基準面3bをギア体24に接触させることができるように設定されている。
【0024】
上記構成において、ギア体24が回転すると、この回転によって磁気変換素子10の位置の磁界が変動し、この磁界変動を磁気変換素子10が検出することによってギア体24の回転情報を出力する。
【0025】
次に、回転検出センサ1Aの取付手順を説明する。図2に示すように、間隔調整部材19を取付基準面14aから微小量a(=L1−L2)だけ突出させ、ケース体3をセンサ取付孔22に挿入する。すると、センサケース2の検出基準面3bがギア体24の歯部24aに当接する。
【0026】
次に、図1に示すように、間隔調整部材19を回転し、間隔調整部材19を取付基準面14a側に所定寸法、つまり、所望の検出間隔L3だけ突出させる。これにより、間隔調整部材19は取付基準面14aからL3+aだけ突出する。
【0027】
そして、取付ネジ23を間隔調整部材19内のネジ挿通孔19bに挿入し、挿入した取付ネジ23を車体構造物21に螺入すれば完了する。これにより、センサケース2の検出基準面3bとギア体24の最上位置の歯部24a(被検出位置)までの検出間隔をL3とすることができる。
【0028】
また、回転検出センサ1Aの他の取付手順を説明する。回転検出センサ1Aのケース体3をセンサ取付孔22に挿入する。次に、回転検出センサ1Aの出力レベルをチェックしながら間隔調整部材19が下方に突出する方向、又は、退出する方向に回転する。間隔調整部材19の上下移動によりセンサケース2の検出基準面3bとギア体24の被検出位置との検出間隔L3が可変し、それに応じて回転検出センサ1Aの出力レベルが変化する。所望の検出レベルが得られる位置で間隔調整部材19の回転を停止して取付ネジ23を車体構造物21に螺入すれば完了する。
【0029】
尚、前者の取付け手順と後者の取付け手順を組み合わせても良く、このようにすれば更に精度の高い取付けができる。
【0030】
以上、回転検出センサ1Aでは、間隔調整部材19によってセンサケース2の検出基準面3bとギア体24の被検出位置との間の検出間隔を可変できるため、所望の検出間隔L3に回転検出センサ1Aを設置でき、検出感度をコントロールできる。従って、検出間隔が所定間隔以上に大きくなって検出感度が悪くなるという問題が発生しない。
【0031】
この実施形態では、間隔調整部材19は、センサケース2側にネジ結合されているので、間隔調整部材19を回転するとネジピッチによって突出量を可変できるため、微細な調整が可能である。
【0032】
この実施形態では、センサケース2には固定ネジ部材18が設けられ、この固定ネジ部材18に間隔調整部材19がネジ結合されているので、センサケース2自体が強度的に弱い材料より形成されている場合にあっても、固定ネジ部材18を強度的に強い材料より形成すれば、固定ネジ部材18と間隔調整部材19との間を強固にネジ結合できる。従って、センサケース2自体を強度的に強い材料で形成する必要がなく、材料選択の自由度を向上させることができる。
【0033】
尚、この発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態において上記実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0034】
(1)上記実施形態において、センサケース2に取付用孔17を形成し、この取付用孔17の内面に固定ネジ部材18を固定し、この固定ネジ部材18に間隔調整部材19をネジ結合する構成とした。これに対し、センサケース2の取付用孔17の内面に直接ネジを切って間隔調整部材19をネジ結合する構成にしても良い。このような構成とすることにより、固定ネジ部材18を省略でき、部品点数を削減できるという効果が得られる。
【0035】
(2)上記実施形態において、物体検出センサは回転検出センサ1Aであるが、非接触で物体の有無を検出できるものであれば回転以外を検出するセンサでも同様に適用できる。
【0036】
(3)上記実施形態において、被検出対象物はギア体24であるが、回転によって磁気変換素子10の位置の磁界変動を引き起こす回転体であれば良い。
【0037】
更に、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0038】
(イ)請求項1又は2に記載の物体検出センサにおいて、センサケースの取付用穴の内面に直接ネジを切って間隔調整部材をネジ結合することを特徴とする物体検出センサ。
【0039】
この構成によれば、固定ネジ部材を省略でき、部品点数を削減できるという効果が得られる。
【0040】
(ロ)請求項1〜請求項3、又は、上記(イ)項に記載の物体検出センサにおいて、センサケース内には回転検出素子を配置したことを特徴とする物体検出センサ。
【0041】
この構成によれば、被検出対象物の回転を検出できる。
【0042】
(ハ)上記(ロ)項に記載の物体検出センサにおいて、回転検出素子は磁気変換素子であることを特徴とする物体検出センサ。
【0043】
この構成によれば、磁気変換素子の位置の磁界変動によって被検出対象物の回転を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、回転検出センサを所定の検出間隔で取り付けた状態の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、回転検出センサを初期挿入位置に配置した状態の断面図である。
【符号の説明】
1A 回転検出センサ(物体検出センサ)
2 センサケース
3b 検出基準面
14a 取付基準面
18 固定ネジ部材
19 間隔調整部材
21 車体構造物(センサ設置部)
21a 設置基準面
24 ギア体(検出対象物)
Claims (3)
- センサケースの取付基準面がセンサ設置部の設置基準面に突き合わせた状態で固定され、前記センサケースの検出基準面が検出対象物の被検出位置に対して所定の検出間隔を開けて配置される物体検出センサにおいて、
前記センサケースには前記取付基準面からの突出量を調整できる間隔調整部材を設けたことを特徴とする物体検出センサ。 - 前記間隔調整部材は、前記センサケース側にネジ結合されている請求項1に記載の物体検出センサ。
- 前記センサケースには固定ネジ部材が固定され、この固定ネジ部材に前記間隔調整部材がネジ結合されている請求項2に記載の物体検出センサ。
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JP2003209337A JP2005069723A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 物体検出センサ |
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JP2003209337A JP2005069723A (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | 物体検出センサ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020012730A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 多摩川精機株式会社 | 磁気式エンコーダおよびその取り付け方法 |
-
2003
- 2003-08-28 JP JP2003209337A patent/JP2005069723A/ja not_active Abandoned
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