JP2005069639A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の流路形成体を積層してなる熱交換器において流路形成体の接続通路を接続する為にろう付けする場合は製作コストが高価になり過ぎるため、接続通路部分をパッキンにより封止可能な構造とした。
【解決手段】第2熱交換器5は、内部に扁平な流路12を有する流路形成体13が複数積層されて接続通路14、15により接続された積層体16を備えている。流路形成体13は、ロウ付けにより接合された第1プレート25と第2プレート26とからなる。第1プレート25には、鍔部37と周壁部36からなる第1接続部35が形成されている。第2プレート26には、周壁部36よりも直径が所定量小さい周壁部39を有する第2接続部38が形成されている。第1接続部35に隣接する流路形成体13の第2接続部38が内嵌され、周壁部36と周壁部39の間のパッキン装着隙間40にパッキン46が装着されて第1接続部35と第2接続部38の間が封止される。
【選択図】 図8

Description

本発明は熱交換器に関し、特に流路形成体の連結が容易な熱交換器に関するものである。
従来、給湯器やラジエーターなどに搭載される熱交換器であって、偏平状の流路が夫々形成された複数の流路形成体が積層してなる積層式の熱交換器が種々実用に供されている。例えば、給湯器に搭載される場合には、流路形成体の内部には偏平状の流路が形成され、流路内には必要に応じてインナーフィンが設けられ、燃焼ガスや燃焼排ガスがこの熱交換器気に供給されると、入水部から流路に供給された水が加熱され出湯部から出湯される。
例えば、特許文献1には、ステンレス製の1対の伝熱プレートからなる偏平なチューブ( 流路形成体に相当) が複数積層され、隣接するチューブ同士がろう付け接合された熱交換器が開示されている。この熱交換器においては、各チューブの内部に偏平な流路が形成され、この流路にはインナーフィン設けられている。伝熱プレートの外部にはアウターフィンが設けられている。
特許文献2には、複数の伝熱プレートと、各伝熱プレートの外周部に対応するように配置したガスケットとを交互に積層してなる熱交換器が開示されている。この熱交換器は、与熱経路と受熱経路を伝熱プレート間に交互に配置し、与熱経路と受熱経路に異なる流体を供給し、与熱経路を流れる流体が受熱経路を流れる流体に熱を与えて温める。
特開2002−115916号公報 登録実用新案第2515119号公報
しかし、特許文献1の熱交換器においては、多数積層される伝熱プレート同士をろう付けにより接合するが、このろう付けの際、接合部にニッケル、銅などのろう材を塗布し、伝熱プレートの積層体を真空炉に収容し所定時間加熱してろう付けするので、工程数が多いため多大の工数を要し、また、真空炉を主体とするろう付け装置の設備費も多額となり、ニッケル、銅などのろう材の材料コストも高価になるなどの問題がある。
一方、特許文献2のプレート式熱交換器においては、伝熱プレート同士の間にガスケットを挟んだ状態にして複数の伝熱プレートを積層し、その積層方向両端に配設された固定フレームと可動フレームとを締付ボルト・ナットにより連結して押圧状態を保持する。この締付ボルト・ナットにより押圧する場合に、流体の漏れを防ぐために非常に大きな押圧力を積層方向に作用させる必要があるうえ、押圧力も伝熱プレートの外周部の全面に均等に作用させなければならないため、複数の締付けボルトを押圧力が均等になるように徐々に締めていかなければならず、多大の時間と労力が必要となる。
この熱交換器は、比較的低圧の流体を加温したりすることは可能であるが、ガスケットに積層方向の押圧力を作用させ、ガスケットに働く摩擦力でガスケットを保持する構造であるから、給湯機などの熱交換器のように、ウォータハンマー現象により高圧の流体圧が作用するような熱交換器に適用するに適したものではない。
本発明の目的は、簡単な構造の流路形成体を積層する構造を採用しつつも、流路形成体の接続通路の接続部を接続するために、流路形成体同士をろう付けすることなく、パッキンにより封止可能にした熱交換器を提供することである。
請求項1の発明は、内部に偏平な流路を有する流路形成体を複数積層して接続通路により接続した熱交換器において、前記流路形成体には、隣接する流路形成体の接続通路と接続される接続通路が形成される環状又はほぼ環状で積層方向の外側に突出した第1, 第2接続部が対向状に形成され、前記第1接続部に第2接続部がパッキン装着隙間を空けて内嵌可能に形成され、前記第1接続部の周壁部と、隣接する流路形成体の第2接続部の周壁部との間に環状又はほぼ環状のパッキンが装着されたことを特徴とするものである。
この熱交換器においては、内部に偏平な流路を有する流路形成体を複数積層して接続通路により接続するために、各流路形成体に、積層方向の外側に環状又はほぼ環状の第1, 第2接続部が対向状に形成され、各流路形成体の第1接続部に、隣接する流路形成体の第2接続部を内嵌させ、その第1接続部の周壁部と第2接続部の周壁部との間のパッキン装着隙間に環状又はほぼ環状のパッキンが圧縮状に装着され、第1接続部と第2接続部との間が封止され、積層した複数の流路形成体における接続通路が液密状に接続される。
前記パッキン装着隙間において、パッキンは積層方向に圧縮されるのではなく、第2接続部により径拡大側(積層方向と直交する径方向)へ第1接続部の方へ押圧される。そして、ウォータハンマー現象等による高い水圧が流路形成体の内部に作用しても、パッキンは第1接続部で支持されるから、脱落することはなく信頼性に優れる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1接続部の周壁部の外端部には、内周側に延びる鍔部が形成された特徴とするものである。第1接続部の周壁部の外端部に内周側に延びるように形成された鍔部によって、パッキン装着隙間に装着されたパッキンが第1接続部の外端部の外側へ移動しないように規制される。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記流路形成体の内部に、前記パッキン装着隙間を空けて前記鍔部に部分的に対向するスペーサであって、偏平な流路の積層方向の厚さを確保するスペーサを設けたことを特徴とするものである。流路形成体の内部にパッキン装着隙間を空けて前記鍔部に部分的に対向するスペーサによって、偏平な流路の積層方向の厚さが確保され、パッキンがパッキン装着隙間から流路形成体の内部へ移動しないように規制される。尚、接続通路から流路形成体内へ水を導入し、導出する必要があるので、前記鍔部に部分的に対向するスペーサを設ける。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3の発明において、前記流路形成体と隣接する流路形成体との間に、アウターフィンを挟着したことを特徴とするものである。流路形成体と隣接する流路形成体との間に挟着されたアウターフィンによって、流路形成体同士間の積層方向の間隔が所定の間隔に保たれ、熱伝達効率が高まる。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4の発明において、前記複数の流路形成体を積層した積層体を積層方向の両側から挟む1対の耐圧板と、これら耐圧板を連結する連結部材を設けたことを特徴とするものである。流路形成体が積層された積層体の積層方向の両側1対の耐圧板を配置し、それら耐圧板を連結部材により連結することで、複数の流路形成体を積層状態に保持する。
請求項1の発明によれば、複数の流路形成体を積層して接続通路により接続した熱交換器において、各流路形成体に接続通路を形成するための第1,第2接続部を形成し、第1接続部に、隣接する流路形成体の第2接続部がパッキン装着隙間を空けて内嵌可能に形成し、複数の流路形成体を積層した状態において、各流路形成体の第1接続部と、これに隣接する流路形成体の第2接続部との間をパッキン装着隙間に装着した環状又はほぼ環状のパッキンにより封止することができる。環状又はほぼ環状のパッキンは第1接続部材と第2接続部との間のパッキン装着隙間に装着され、第2接続部から第1接続部の方へ、つまり積層方向と直交する方向に押圧されているため、ウォータハンマー現象等により高い液圧が作用してもパッキンが脱落することがなく、信頼性に優れる。
複数の流路形成体を積層した構造を採用しながらも、接続通路を接続するために流路形成体同士をろう付けする必要がなく、簡単な構造の第1,第2接続部とパッキンにより水密に接続することができるから、熱交換器の製作コストを大幅に節減できる。
パッキンの封止性能確保のためにパッキンを積層方向に押圧する必要がないから、複数の流路形成体を積層して締結する構造を簡単化し、熱交換器の組み立ての際に、流路形成体の積層を簡単に行うことができる。
請求項2の発明によれば、第1接続部周壁部の外端部に内周側へ延びる鍔部を形成し、この鍔部によりパッキンが第1接続部の外端部から外側へ移動しないように規制するので、パッキンがパッキン装着隙間から外側へ脱落することがない。
請求項3の発明によれば、構造を複雑にすることなく、流路の厚さを確保するためのスペーサによりパッキンが流路形成体の内側に移動してパッキン装着隙間から抜けることを防ぐことができる。
請求項4の発明によれば、流路形成体同士間にアウターフィンを挟着したので、流路形成体に熱を伝達する性能を高めることができ、流路形成体同士間を所定の間隔に保つことができる。
請求項5の発明によれば、複数の流路形成体を積層した積層体を両側から挟む1対の耐圧板と、これら耐圧板を連結する連結部材を設けたので、複数の流路形成体を積層状態に保持する構造が簡単になる。
本発明の熱交換器は、内部に偏平な流路を有する流路形成体を複数積層して接続通路により接続した熱交換器において、前記流路形成体には、隣接する流路形成体の接続通路と接続される接続通路が形成される環状又はほぼ環状で積層方向の外側に突出した第1, 第2接続部が対向状に形成され、前記第1接続部に第2接続部がパッキン装着隙間を空けて内嵌可能に形成され、前記第1接続部の周壁部と、隣接する流路形成体の第2接続部の周壁部との間に環状又はほぼ環状のパッキンが装着されたものである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、ガス給湯装置の潜熱回収式の熱交換器に本発明を適用した場合の一例である。
最初に、ガス給湯装置1について簡単に説明する。図1, 図2に示すように、ガス給湯装置1は、バーナー2と、ファン3と、第1熱交換器4と、潜熱回収式の第2熱交換器5などを備えている。バーナー2の下側に、ファン3が配設され、バーナー2の上方に第1熱交換器4が、更にその上方に第2熱交換器5が配設されている。
このガス給湯装置1には、入水管6と出湯管7が接続され、入水管6を介して上水道等から供給される水は、先ず第2熱交換器5に導入されて温められ、この温められた温水が中継管8を介して第1熱交換器4に導入されて更に加熱されて、第1熱交換器4から出湯管7を介して外部へ供給される。
バーナー2には、ガス供給管9から燃料ガスが供給され、その燃料ガスがバーナー2で燃焼され、その燃焼ガスが第1熱交換器4を通過すると、燃焼ガスの顕熱により温水が温められると共に、燃焼ガス(燃焼排ガス)が200℃程度まで冷却され、その燃焼ガスが第2熱交換器5を通過する時に、燃焼ガスの潜熱により15〜20℃の水が30℃程度まで温められると共に、燃焼ガスが50〜80℃程度に冷却される。
次に、本発明に係る潜熱回収式の第2熱交換器5について詳細に説明する。尚、図2と図3とに示す前方と左右を前方と左右として説明する。
図2〜図6に示すように、第2熱交換器5は、熱交換器ケース11に収容されている。第2熱交換器5は、内部に偏平な流路12を有する流路形成体13が複数積層されて接続通路14、15により接続された積層体16と、隣接する流路形成体13同士間の後側約半分に挟着されたアウターフィン17と、積層体16の左右両側に配置され且つ連結部材18により連結された1対の耐圧板19a, 19bなどを有する。
熱交換器ケース11の側壁11aには、積層体16と共に耐圧板19a、19bがビス止めされている。図4に矢印で示すように、燃焼ガスは熱交換器ケース11の後壁11bに形成された開口11cから内部に前方方向向きに導入され、この燃焼ガスは仕切板20により誘導されて、第2熱交換器5の複数のガス通過通路21を下方へと流れる。ガス通過通路21を流れた燃焼ガスは、第2熱交換器5の前側を通って、熱交換器ケース11の前壁11dに形成された開口11eから外部へ排出される。
燃焼ガスが通過通路21を通過する間に、この燃焼ガスが流路形成体13に直接的に或いはアウターフィン17を介して潜熱を与え、燃焼ガスが潜熱を与えて露天以下になり凝縮するとドレン水が発生する。このドレン水は、熱交換器ケース11に付着した後、前方が下方に向かって傾斜した底壁11fに落ち、この底壁11fを伝って流れ、排出口22から中和装置( 図示略) へと排出される。
流路形成体13は、外周部を例えばろう付けにより接合されたステンレス製の第1プレート25と第2プレート26などからなり、第1,第2プレート25,26間には偏平な流路が形成されている。
流路形成体13の前端部には、上下1対の接続通路14,15が形成され、これらの接続通路14,15は隣接する流路形成体13の接続通路14,15に接続されている。下側の接続通路14は入水部27に相当し、入水ポート28から入水した水がこの入水部27を介して流路形成体13に入水し、流路形成体13の後半部に形成された側面視にて「コ」字状の流路12を流れ、この流路12に設けられたインナーフィン( 図示略)を介して潜熱により温められ、上側の接続通路15である出湯部29を介して出湯ポート30から出湯され、この出湯された温水が中継管8を介して第1熱交換器4へと送られる。尚、流路形成体13の流路12内の上下方向中央部には、後瑞部の一部を除いて上側の流路12aと下側の流路12bとを仕切って「コ」字状の流路12とするための仕切り板31が設けられている。
図7に示すように、第1プレート25には、隣接する流路形成体13の接続通路14,15と接続される接続通路14,15が形成される上下1対の環状の第1接続部35が積層方向の外側に突出するように形成されている。第1接続部35は、円筒状の周壁部36と、周壁部36の外端部から内周側に延びる鍔部37とを有する。この鍔部37の内径は、隣接する流路形成体13の第2プレート26の第2接続部38の周壁部39を微小隙間をもって内嵌可能に形成されている。
図7に示すように、第2プレート26には、隣接する流路形成体13の接続通路14,15と接続される接続通路14,15が形成される上下1対の環状の第2接続部38が積層方向の外側に突出するように且つ第1接続部35と対向状に形成されている。第2接続部38の円筒状の周壁部39は、第1接続部35に環状のパッキン装着隙間40を空けて内嵌可能に形成されている。
第1, 第2プレート25、26の間において接続通路14,15の外周部には、第1, 第2プレート25、26間の間隔、即ち偏平な流路12の積層方向の厚さを一定に保つためのリング状のスペーサ42が、パッキン装着隙間40を空けて鍔部37と部分的に対向するように装着され第1,第2プレート25,26の少なくとも一方にろう付けされている。このスペーサ42は、1対の側壁部43、44と、これらの側壁部43、44を連結する連結壁部45からなる。連結壁部45には、周方向適当間隔おきに接続通路14,15と流路12とを繋いで水を流通させるための流水穴( 図示略) が形成されている。スペーサ42の左側の側壁部43は、後述するパッキン46が流路形成体13の内側に抜け落ちるのを防ぐためのものでもある。
図6, 図8に示すように、流路形成体13の積層体16における隣接する流路形成体13同士間のうちの後半部には、ガス通過通路21の一部を遮るようにアウターフィン17が容易に交換可能に挟着されている。アウターフィン17は、例えばステンレス薄板をプレス打ち抜き加工によりに多数の切り込みをいれて屈曲させたものである。このアウターフィン17によって、ガス通過通路21を通過する燃焼ガスから潜熱が奪われ、流路形成体13に潜熱が伝達される。このアウターフィン17は、流路形成体13を積層する場合に、隣接する流路形成体13同士間の間隔を一定に保つ機能も果たすものである。
図8に示すように、複数の流路形成体13を積層する場合には、各第1接続部35の周壁部36の内周側のパッキン装着隙間40にシリコンゴム製の環状のパッキン46( Oリング) を装着した状態で、その各第1接続部35に、それに隣接する流路形成体13の第2接続部38を内嵌させ、第1接続部35の周壁部36の内周面と、この第1接続部35に内嵌された第2接続部38の周壁部39の外周面との間のパッキン装着隙間40にパッキン46が圧縮状に装着されて第1,第2接続部35,38間が封止される。
パッキン46は、第1接続部35の鍔部37によって流路形成体13の外側へ移動しないように規制されると共に、スペーサ42の左側の側壁部43によって流路形成体13の内側へ移動しないように規制される。ここで、パッキン46は、第1接続部35の外周壁36と第2接続部38の外周壁39との間に圧縮状態に装着され、両側が鍔部37と側壁部43とで閉塞されるため、ウォータハンマー現象等により高圧の水圧が作用したとしても、パッキン装着隙間40から離脱することはなく、接続通路14,15を封止する機能をもっている。尚、このパッキン46はシリコンゴム製で約200℃程度の温度に耐え得るので、200℃程度で各第2熱交換器5の通過通路21に入り、この通過通路21を通過後、50〜80℃程度まで冷却される燃焼ガスにより破損することはない。
積層体16は左右両側から1対の耐圧板19a、19bで挟まれ、これら耐圧板19a、19bは、4組のボルト50とナット51( これらが連結部材18に相当する)により連結され、この1対の耐圧板19a、19bが熱交換器ケース11に固着されて保持されている。このように耐圧板19a、19bにより両側から挟まれても、隣接する流路形成体13同士の間には夫々アウターフィン17が挟着されているので、このアウターフィン17によって隣接する流路形成体13同士間の間隔が一定に保たれている。
以上説明した第2熱交換器5の作用及び効果について説明する。
この第2熱交換器5によれば、第1接続部35の周壁部36とこれに隣接する流路形成体13の第2接続部38の周壁部39との間のパッキン装着隙間40に環状のパッキン46を装着するという簡単な構成でもって、各流路形成体13の第1接続部35と、その流路形成体13と隣接する流路形成体13の第2接続部38との接続部を封止しながら、複数の流路形成体13を積層することができる。
そのため、複数の流路形成体13を積層した構造の熱交換器5において、流路形成体13の接続通路14,15を接続する為に流路形成体13同士をろう付けする必要がなく、第簡単な構造の第1,第2接続部35,38とパッキン46とで確実に封止することができるから、接続通路の接続部をろう付けする構造と比べて、構造が簡単化し、製造コストを格段に低減することができる。
このパッキン46は、第1, 第2接続部35,38の周壁部36,39からそれら周壁部36,39の径方向(積層方向とは垂直な方向)に押圧力を受けるように構成してあるため、流路形成体13の積層方向へパッキン46を押圧する必要がないから、積層方向へ押圧して封止する場合に比べて、複数の流路形成体13を積層状態を保持するために連結する連結部材の締結力を小さくすることができる。しかも、接続通路14,15の周方向に均等に押圧力を作用させる必要もないので積層工程を簡単化することができる。積層する流路形成体13の数を容易に変更することができ、この結果、種々の用途に容易に対応することができる。
パッキン46は、流路形成体13の外側へは第1接続部35の鍔部37によって移動が禁止され、一方、流路形成体13の内側へはスペーサ42の左側の側壁部43によって移動が禁止されるので、パッキン装着隙間40に装着されたパッキン46が外れることがなく、第1接続部35と第2接続部38との間を確実に封止することができる。
アウターフィン17によって、隣接する流路形成体13同士間の間隔を一定に保つことができるので、流路形成体13を積層する作業を簡単に能率的に行うことができる。
アウターフィン17は、第1, 第2プレート25, 26により挟持されているだけなので、容易に交換することができ、アウターフィン17の構造を適宜選択することで排気温度分布の最適化を図ることができる。積層体16を4組のボルト50及びナット51により連結された1対の耐圧板19a、19bによって挟むことで、積層体16の積層方向の寸法を簡単に決定することができ、その決定した間隔を保持することができる。
以上説明した、実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1)図9−1に示すように、流路形成体13Aにおける、第1プレート25Aと第2プレート26Aとを接合してもよい。この構造においては、第1プレート25Aの外周部を挟み込むように、第2プレート26Aの外周部を全周に亙って「U」字状に折り曲げてU字部55を形成し、このU字部55と第1プレート25Aの外周部をろう付けにより接合する。そして、第1プレート25Aの外側とU字部55とをドレン水による腐食を防ぐために耐食性の高いロウ材53( ニッケルロウ材など) によりロウ付けし、第1プレート25Aの内側とU字部55とを高水圧に耐えることが可能な高強度のロウ材54( 銅ロウ材) によりロウ付けすることで流路形成体13Aの耐久性を向上させることができる。
2)図9−2に示すように、流路形成体13Bにおいては、かしめ加工により、第1プレート25Bの外周端部を第2プレート26BのU形折り返し部60に挟み込んで水密状に接合する。この構造では、ろう付けすることなく流路形成体13Bを製作することができるので、製作コスト低減の面に格段に有利である。尚、この第1プレート25Bの外周端部の少なくとも片面に接着剤を塗布してからかしめることで、封止性能を高めることも可能である。尚、その他に、第1プレートと第2プレートの外周部を接合する技術としては、レーザ溶接、TIG溶接などを採用することも可能である。
3)1対の耐圧板19a、19bをボルト50とナット51ではなく、図10−1, 図10−2に示す連結部材18Aにより連結してもよい。図10−1に示すように、この連結部材18Aは、円板状の頭部56と頭部56から伸びる円柱部57を有する連結棒58と、リング状の止め部材59とを有する。図10−2に示すように、円柱部57を耐圧板19a、19b及び止め部材59に通すと共に、この円柱部57の先端をプレスすることで偏平状にして、円柱部57の先端から止め部材59が抜けるのを防いで、耐圧板19a、19bを連結してもよい。
4)流路形成体を一体の筒状部材により構成してもよい。例えば、ステンレス製の薄肉のパイプ材を所定の長さに切断後に、プレスにより偏平に成形し、両端部を溶接等により接合し、この成形したパイプ材を所定の成形型内にセット後、パイプ材の内部に高圧の液圧を作用させて成形して流路形成体を製造してもよい。
5)第1,第2接続部35,38の形状は丸い環状に限定されるものではない。例えばほぼ環状(矩形状、楕円状、三角形状等々)に形成することも可能であり、この場合にも、パッキンにより封止可能である。
6)前記の実施例においてはシリコンゴム製のパッキン46を適用したが、パッキンはシリコンゴム製のものに限定されるものではなく、第2熱交換器5を周辺を通過する燃焼ガスの温度に耐えることができるものであれば、種々の材料のものを適用可能である。
7)流路形成体の所定の位置にアウターフィンの位置決めをする位置決め部材を設けてもよい。アウターフィンを第1プレート又は第2プレートにロウ付けしてもよい。
尚、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施の形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更の形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係るガス給湯装置の概略図である。 ガス給湯装置の左側面図である。 熱交換器ケースに収容された第2熱交換器の正面図である。 熱交換器ケースに収容された第2熱交換器の左側面図である。 第2熱交換器の正面図である。 第2熱交換器の平面図である。 図5のVII −VII 線における1体の流路形成体の断面図である。 流路形成体の積層方法を説明する図である。 変更例に係る第1,第2プレートの接合構造の要部断面図である。 変更例に係る第1,第2プレートの接合構造の要部断面図である。 変更例に係る連結手段の説明図である。 連結手段による耐圧板の連結を説明する図である。
符号の説明
4 第1熱交換器
5 第2熱交換器
12 流路
13、13A 流路形成体
14、15 接続通路
16 積層体
17 アウターフィン
18、18A 連結部材
19a、19b 耐圧板
35 第1接続部
36 周壁部
37 鍔部
38 第2接続部
39 周壁部
40 パッキン装着隙間
42 スペーサ
46 パッキン

Claims (5)

  1. 内部に偏平な流路を有する流路形成体を複数積層して接続通路により接続した熱交換器において、
    前記流路形成体には、隣接する流路形成体の接続通路と接続される接続通路が形成される環状又はほぼ環状で積層方向の外側に突出した第1, 第2接続部が対向状に形成され、
    前記第1接続部に第2接続部がパッキン装着隙間を空けて内嵌可能に形成され、
    前記第1接続部の周壁部と、隣接する流路形成体の第2接続部の周壁部との間に環状又はほぼ環状のパッキンが装着されたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第1接続部の周壁部の外端部には、内周側に延びる鍔部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記流路形成体の内部に、前記パッキン装着隙間を空けて前記鍔部に部分的に対向するスペーサであって、偏平な流路の積層方向の厚さを確保するスペーサを設けたことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記流路形成体と隣接する流路形成体との間に、アウターフィンを挟着したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の熱交換器。
  5. 前記複数の流路形成体を積層した積層体を積層方向の両側から挟む1対の耐圧板と、これら耐圧板を連結する連結部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の熱交換器。




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