JP2005069560A - 汎用型温度調整ユニット - Google Patents

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昭夫 中井
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Abstract

【課題】
ルームエアコンや食材煮炊き機などの各種温度制御対象機器に適用して、その機器の制御温度グラフが運転中刻々と緩やかに高く又は低く変化することとなるように温度制御させる。
【解決手段】
温度制御対象機器(M)の使用者により設定入力された運転開始時刻と運転終了時刻並びにその各時刻での目標温度に基いて、温度調整ユニット(U)の計算処理手段(C)が予じめ決められた一定単位時間毎の制御目標温度を計算処理すると共に、その計算値(T1)を温度センサー(25)により検知された現在の比較対象温度(T2)と比較して、その比較結果に基く制御指令を上記計算処理手段(C)から温度制御対象機器(M)の温度制御手段(D)へ出力するように定めた。
【選択図】 図1

Description

本発明は一般家庭用のルームエアコンや業務用の食材煮炊き機、その他の各種温度制御対象機器に適用して、その対象機器の制御目標温度を運転開始から運転終了までの経時的に自づと変化させることができる汎用型の温度調整ユニットに関する。
一般家庭用ルームエアコンの冷房運転を一例に挙げて言えば、その従来のルームエアコンでは室内温度をセンサーにより検知して、その室内温度が予じめ設定された目標温度を越えて高くなれば、冷房作用を開始する一方、逆に室内温度が目標温度よりも低くなれば、冷房作用を停止するというように、温度センサーでの検知現在温度と設定目標温度とを比較した結果の制御出力に基いて、ルームエアコンの冷房運転をオン・オフ制御している通例である。
つまり、そのルームエアコンの制御目標温度は図9の実線グラフに示す如く、使用者の就寝前に快適と考えた唯一の設定温度(例えば24℃)として、運転中の経時的に変化しない絶対値であるため、その午前0時の就寝時から7時の起床時まで冷房運転し続けると、使用者の体温が就寝中徐々に低下することとの相関々係上、冷房作用し過ぎる結果となり、起床時に気怠さ(疲労感)を生ずる。
このような不快感は、例えば電気毛布を就寝時から起床時まで通電使用し続けた場合にも、暖房作用し過ぎの発汗現象として体験されている。
又、温度制御対象機器の別な一例として、和菓子の製餡用小豆の煮炊き機について言えば、小豆は急激な温度変化を受けると、水分を吸収しなくなる性質上、その小豆の浸水状態から煮炊き機を運転し始めて、1分間当り約2℃の理想的な温度上昇率のもとに、小豆の中芯が均一に軟らかく膨潤する熟成状態まで加熱しなければならないと言われているが、その加熱力の強弱調整や加熱の停止タイミングなどは非常に難かしく、豊富な作業経験を要するのであり、このことは砂糖も加えて煮練り攪拌する場合、特に顕著となる。
この点、本発明者が小豆の煮炊き機について、先に提案した特許第2597152号や特公平7−106183号では、熟練者がティーチング用のプログラムにおいて煮炊き機を手動運転し、これにより知得した小豆の加熱温度やその他の各種データを、コンピユーターのRAMに一旦書き込み記憶させておき、引き続き自動モードにおいて煮炊き機を自動運転する時、その記憶データを読み出すことにより、熟練者と同じ炊き方を再現できるようになっている。
しかし、小豆の熟成度とそのための加熱温度並びに煮炊き所要時間などは、その小豆における産地別の種類(品種)や新旧の程度、作業時期(季節)、作業場所の環境、その他の諸条件によっても千差万別であるため、熟練者と雖もあらゆる小豆に正しく対応することは不可能であり、上記公知発明の場合煮炊き機の制御目標温度やタイマーによる煮炊き所要時間(加熱の停止タイミング)が、熟練者の経験に基く理想的な唯一の絶対値として設定されることとも相俟って、未だ図10の実線グラフ(イ)(ロ)(ハ)に示すようなバラツキのある炊き方になってしまうことを避けられない。
特許第2597152号公報 特公平7−106183号公報
上記ルームエアコンの冷房作用し過ぎる問題を防ぐためには、図9に併記した点線グラフから明白な如く、その就寝前に設定された24℃の目標温度が使用者の体温低下に応じて、就寝中徐々に高く変化し、起床時例えば26℃となるように、ルームエアコンの冷房運転を調整制御すれば良いが、このような制御目標温度の経時的に自づと変化する温度調整機能を装備したルームエアコンは未だ見受けられない。
又、上記小豆のバラツキがある炊き方を防ぐ方法としても、図10に併記した点線グラフから示唆されるように、その煮炊き機の運転開始時に設定された10℃の水温が、1分間当り約2℃の理想的な温度上昇率として徐々に高く変化し、運転終了時例えば100℃となるように、その小豆の加熱温度を調整制御すれば良いわけであるが、このような制御目標温度が運転中に刻々と自動変化する温度調整機能を果す小豆の煮炊き機も販売されていない。
まして、上記家庭用のルームエアコンや業務用の食材煮炊き機のみならず、温度制御の必要なあらゆる対象機器の制御目標温度を運転開始から運転終了までの経時的に自づと変化させることができる汎用型の温度調整ユニットは市販されていない現状である。
現在市販されている汎用型の温度調整ユニットは、図11〜14に示すような幅:約48mm×高さ:約45mm×奥行:約94.5mmの大きさであり、その構成上目標温度を自由自在に設定使用できるようになっているが、センサーでの検知現在温度がその予じめ設定された目標温度よりも高ければ、出力リレーの接点をオフ制御し、逆に目標温度よりも低ければ、同じく出力リレーの接点をオン制御するという単純な温度比較器であるに過ぎない。
そのため、これを例えば上記業務用の小豆煮炊き機に適用して、図10の点線グラフに示したような加熱温度が経時的に高く変化する調整制御を行なおうとしても、その温度調整ユニットの1個では到底対処することができないのである。
仮りに、その市販されている温度調整ユニットの多数を使用して、図15の点線グラフに示すような10段の制御回路を組もうとした場合、図16に示す極めて複雑な電気配線のもとで、1個の温度調整ユニットにより唯一の設定目標温度を受け持ち分担し、その経時的に別な1個の温度調整ユニットへ、次々と言わばバトンタッチするリレーシステムを採らざるを得ず、物理的に大型・重量化し、高価となる。しかも、図15の実線グラフに示すような単位時間当りの温度変化が急激な階段形態となり、その温度変化の緩やかな直線形態又は曲線形態となる調整制御を行なうことは不可能であって、実用性に乏しい。
本発明はこのような問題点の抜本的な解決を企図しており、そのための汎用型温度調整ユニットとして、温度制御対象機器における運転開始時点と運転終了時点との少なくとも2点の時刻並びにその各時刻での目標温度を予じめ設定する入力操作手段と、
その入力操作手段により設定された時刻並びに目標温度と、上記温度制御対象機器の温度センサーにより検知された現在の比較対象温度とを、入力データとして記憶する記憶手段と、
上記温度制御対象機器の運転中、上記記憶手段から読み出した2点の時刻とその時刻での目標温度に基き、予じめ決められた一定な単位時間毎の制御目標温度を計算すると共に、その制御目標温度の計算値と同じく記憶手段から読み出した現在の比較対象温度とを比較する計算処理手段とから成り、
その計算処理手段の比較結果に基く制御指令を上温度制御対象機器の温度制御手段へ出力して、その温度制御手段の制御温度グラフが運転中刻々と緩やかに高く又は低く変化する直線パターン又は曲線パターンを描くこととなるように調整制御させることを特徴とするものである。
本発明の上記構成によれば、その温度調整ユニットの計算処理手段が温度制御対象機器の運転中において、入力操作手段から人為的に設定入力された複数の時刻とその各時刻での目標温度に基き、予じめ決められた一定な単位時間毎に温度制御対象機器の制御目標温度を計算処理するようになっており、その制御目標温度が言わば単位時間毎に切り換えられる如く、自づと緩やかに高く又は低く変化する。
そして、その制御目標温度の計算値が同じ一定の単位時間毎に、温度センサーにより検知された現在の比較対象温度と比較され、その比較結果の制御指令が上記計算処理手段から、温度制御対象機器の温度制御手段へ出力されるようになっているため、本発明の温度調整ユニットを適用した温度制御対象機器に、その運転中の経時的に自づと変化する温度調整機能を発揮させることができる。
その結果、制御目標温度が唯一の絶対値として使用者により設定入力される従来の温度制御対象機器と異なり、例えば一般家庭用ルームエアコンの冷房作用し過ぎや、電気毛布の暖房作用し過ぎによる不快感の発生、業務用の小豆煮炊き機による炊き方のバラツキなどを完全に防止し得る効果がある。
又、温度センサーでの検知現在温度と、唯一の設定目標温度とを比較するに過ぎない従来の汎用型温度調整ユニットとも異なって、各種温度制御対象機器の制御目標温度をその運転開始から運転終了まで、緩やかな直線形態又は曲線形態として変化させることができ、そのための電気制御回路を安価に簡素化し得るほか、温度調整ユニット自身の物理的な大きさとしても、従来のそれと同等以下に小型・軽量化することができる。
以下、図面に基いて本発明を詳述すると、図1は一般家庭用のルームエアコンを温度制御対象機器(M)とする温度調整ユニット(U)のブロック図であり、図2はその温度調整ユニット(U)からの制御出力を受けて、温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)が自動的に調整制御されることとなる1次関数の温度変化グラフを例示している。
他方、図3は業務用の小豆煮炊き機を温度制御対象機器(M)とする温度調整ユニット(U)のブロック図であり、図4はその温度調整ユニット(U)からの制御出力によって、温度制御対象機器(小豆煮炊き機)(M)がやはり自動的に調整制御される2次関数の温度変化グラフを例示している。
図1と図3から明白なように、その温度調整ユニット(U)自身は機能的に同一であって、上記ルームエアコンと小豆煮炊き機のほか、例えば冷凍冷蔵庫やショーケース、電気毛布、給湯器、園芸用温室、金属材料や化学品などの加熱設備又は冷却設備、その他の各種温度制御対象機器(M)に適用することができ、これはその温度制御対象機器(M)の温度制御をマイクロコンピューターにより実現するものとして、基本的にCPU(10)とROM(11)、RAM(12)、操作部(13)並びに表示部(14)から構成されている。
上記温度調整ユニット(U)の操作部(13)は、温度制御対象機器(M)における運転開始時点(P1)の時刻(運転開始時刻)と運転終了時点(P2)の時刻(運転終了時刻)とを、何れも図5のような時:分:秒として設定するための時刻設定用カーソルキー(15)並びに時刻設定用アップ/ダウンボタン(16)のみならず、上記運転開始時点(P1)での目標温度(運転開始温度)と運転終了時点(P2)での目標温度(運転終了温度)を設定するための温度設定用アップ/ダウンボタン(17)も有しており、これらを使用者の入力操作手段(A)として、上記時刻の数値と目標温度の数値を予じめ設定することができるようになっている。
(18)はこれらの設定数値を一時的に仮り決定するための挿入ボタン、(19)はその仮り決定の取消ボタン、(20)は同じく設定数値の変更/決定ボタンであって、これを1回押せば、上記設定数値が言わば空白となる初期状態に保たれるようになっており、そのため改らためて設定することができ、又その変更/決定ボタン(20)を2回押すことによって、上記設定数値を最終的に決定できるようになっている。
更に、(21)は上記設定位置決め用カーソルキーであり、これを運転開始時点(P1)と運転終了時点(P2)へ移動操作することによって、その各時点(P1)(P2)での運転開始時刻と運転開始温度や、同じく運転終了時刻と運転終了温度の設定準備を行なえ、これらの先に設定された数値を確認することもできるようになっている。そのため、上記変更/決定ボタン(20)や挿入ボタン(18)、取消ボタン(19)などの使用により、先の設定数値を容易に変更することも可能である。
上記温度調整ユニット(U)の表示部(14)はこのような操作部(13)と併せて、共通の操作パネル(22)に見やすく設置されており、温度制御対象機器(M)の運転中において現在時刻をデジタル表示する第1LED(23)と、CPU(10)により計算された一定な単位時間毎の制御目標温度をデジタル表示する第2LED(24)のほか、温度制御対象機器(M)に付属する温度センサー(25)によって検知された現在の比較対象温度をデジタル表示する第3LED(26)も有している。
上記温度制御対象機器(M)が図1のようなルームエアコンの場合、温度センサー(25)は室内に臨まされて、その室内の現在温度を検知することになる。又、同じく温度制御対象機器(M)が図3のようなガスを加熱源とする小豆煮炊き機の場合、温度センサー(25)は小豆(27)の調理鍋(28)に臨まされて、その調理鍋(28)又は小豆(27)の現在加熱温度を検知することになる。
そして、上記操作部(13)の変更/決定ボタン(20)を1回押せば、表示部(14)の第1LED(23)と第2LED(24)が言わば空白となる初期状態に保たれ、その状態が変更モードとして第4LED(29)により表示される。
そのため、上記操作部(13)の時刻設定用カーソルキー(15)を運転開始時点(P1)と運転終了時点(P2)へ移動操作して、その時刻設定用アップ/ダウンボタン(16)と温度設定用アップ/ダウンボタン(17)とを各々押すことにより、運転開始時刻と運転終了時刻並びにこれらと対応する運転開始温度と運転終了温度の数値を設定することができ、その設定数値が上記第1、2LED(23)(24)によって表示されることとなる。
尚、(30)は温度調整ユニット(U)から温度制御対象機器(M)へ、その温度制御指令が出力されている状態を表示する第5LEDである。
何れにしても、使用者が温度調整ユニット(U)の操作部(13)から、温度制御対象機器(M)の運転開始時点(P1)における運転開始時刻と運転開始温度の設定数値や、同じく運転終了時点(P2)における運転終了時刻と運転終了温度の設定数値を予じめ入力すれば、これらの入力データが入力ポート(31)からCPU(10)へ入力されるようになっている。
又、温度調整ユニット(U)のROM(11)には、CPU(10)の計算処理上必要な制御プログラムが記憶されている。その制御プログラムとしては、温度制御対象機器(M)がルームエアコンの場合、図2のような運転開始時点(P1)と運転終了時点(P2)との2点間を直線形態に結ぶ如く、その対象機器(M)の制御目標温度が運転中刻々と緩やかに変化する1次関数グラフとして描かれることとなる計算式も含まれている。
他方、温度制御対象機器(M)が小豆煮炊き機の場合、図4のような運転開始時点(P1)と運転終了時点(P2)との2点間を緩やかな曲線形態に結ぶ如く、その対象機器(M)の制御目標温度が運転中の経時的に変化する2次関数グラフとして描かれることとなる計算式も含まれている。
このような制御プログラムとしての計算式は、温度制御対象機器(M)の各個にふさわしい温度制御パターンを意味し、その対象機器(M)毎の豊富な使用経験から知得されたものであるが、上記温度制御パターンの共通する温度制御対象機器(M)の相互間では、そのための温度調整ユニット(U)を汎用品として適用することができる。但し、上記計算式は一例に過ぎず、温度制御対象機器(M)の如何では3次関数グラフやその他のCPU(10)が計算できる制御目標温度の変化グラフとして、そのROM(11)に記憶されることもある。
上記温度調整ユニット(U)のRAM(12)は、言うまでもなく入力データの記憶手段(B)を形作っており、上記操作部(13)から使用者によって設定入力された温度制御対象機器(M)の運転開始時刻と運転開始温度や、同じく運転終了時刻と運転終了温度のほかに、その温度制御対象機器(M)の運転中温度センサー(25)により検知された現在の比較対象温度も入力データとして、その入力ポート(31)を通じ一時的に記憶する。
そして、上記CPU(10)が本発明の計算処理手段(C)をなし、そのROM(11)に記憶されている所定の制御プログラムに基いて、入力ポート(31)から必要な入力データを読み取り、RAM(12)との相互間においてデータを授受し乍ら、図6のフローチャートに示すような計算処理と比較処理を行ない、その処理したデータを制御指令として出力ポート(32)から、温度制御対象機器(M)の温度制御手段(D)へ出力する。
上記温度制御対象機器(M)が図1のようなルームエアコンである場合、その室内機(33)と室外機(34)における熱交換器や送風ファン、コンプレッサーなどが温度制御手段(D)をなし、室内を冷房又は暖房作用することになる。
又、同じく温度制御対象機器(M)が図3のようなガスを加熱源とする小豆煮炊き機である場合、そのガス量調整器(35)やガス供給路の開閉用電磁弁(36)、送風ブロワー(37)などが温度制御手段(D)として、小豆(27)の調理鍋(28)を加熱作用することになる。
しかも、上記CPU(10)はクロックジェネレーター(38)によって、予じめ決められた一定の単位時間毎に働き、RAM(12)に記憶されている入力データをその単位時間毎の周期的に読み取り、更にRAM(12)へ書き込むようになっている。
上記単位時間としては、温度制御対象機器(M)の運転時間とその運転中に要求される温度制御の精密度を考慮して、例えば1秒間や1分間などに設定すれば良く、又このような分解能を温度制御対象機器(M)の各個にふさわしいそれとして、図外のディップスイッチにより自由自在に切り換えることができるように定めてもさしつかえない。
上記構成の温度調整ユニット(U)を冒頭に述べた従来技術との比較説明上、その温度制御対象機器(M)の一例であるルームエアコンに適用して、今図2のような1次関数グラフとして表わされるパターンの温度制御を行ないたい場合について言えば、その使用法は次のとおりである。
先ず、操作部(13)の変更/決定ボタン(20)を1回押して、表示部(14)の第1、2LED(23)(24)を言わば空白の初期状態に保った上、設定位置決め用カーソルキー(21)を温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の運転開始時点(P1)へ移動させて、時刻設定用カーソルキー(15)と時刻設定用アップ/ダウンボタン(16)により、その運転開始時点(P1)の運転開始時刻(使用者の就寝時刻)として、午前零時「00:00:00」の設定数値を入力する一方、温度設定用アップ/ダウンボタン(17)を使って、上記運転開始時点(P1)での目標温度(運転開始温度)となる「24.0」(24℃)の設定数値も入力し、これらの設定数値を挿入ボタン(18)によって、一旦仮り決定する。
次いで、上記設定位置決め用カーソルキー(21)を温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の運転終了時点(P2)へ移動させ、時刻設定用のカーソルキー(15)とアップ/ダウンボタン(16)を同様に操作することにより、その運転終了時点(P2)の運転終了時刻(使用者の起床時刻)として、午前7時「07:00:00」の設定数値を入力する一方、やはり温度設定用アップ/ダウンボタン(17)の操作によって、上記運転終了時点(P2)での目標温度(運転終了温度)となる「26.0」(26℃)の設定数値も入力し、これらの設定数値をやはり挿入ボタン(18)によって仮り決定する。
そして、このように入力された温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の運転開始時刻と運転開始温度や、同じく運転終了時刻と運転終了温度を引き続く変更/決定ボタン(20)の2回押し操作により、上記設定数値として最終的に決定すれば、クロックジェネレーター(38)によって一定な単位時間毎の周期的に働くCPU(10)が、その入力データと所定の制御プログラムに基いて、次のような計算処理を実行する。
即ち、その分解能が例えば1秒間であると仮定した場合、上記温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)における運転開始時刻の午前零時「00:00:00」から、同じく運転終了時刻の午前7時「07:00:00」までの運転時間(7時間)は25,200秒に換算され、上記運転開始温度「24.0」(24℃)から運転終了温度「26.0」(26℃)までの温度差は2℃であり、その運転開始時点(P1)から運転終了時点(P2)に至る1秒経過毎の温度変化率(温度上昇率)が約0.00008℃となる。
CPU(10)はこの温度変化率(温度上昇率)の数値を、上記運転開始温度「24.0」(24℃)へ1秒間毎の周期的に順次加算することにより、その1秒間毎の制御目標温度を求める。このことは、温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の制御目標温度が1秒間毎に自づと切り換えられて、高く変化することを意味する。その求めた制御目標温度の計算値(T1)は、表示部(14)の第2LED(24)に刻々と表示される。
そして、このような制御目標温度の計算値(T1)は温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の運転開始時点(P1)から運転終了時点(P2)までの全体として把握した場合、その2点(P1)(P2)間を緩やかな右上がりの直線形態に結ぶ1次関数の温度変化グラフとして表わされる結果となる。
これを換言すれば、温度調整ユニット(U)のCPU(10)が温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の制御目標温度を、その制御プログラムに含まれている「y=ax+b」(a≠0)の計算式に基いて、その1秒間毎に計算処理することを意味する。但し、その計算式のxは時刻、yは目標温度である。
つまり、この計算式に条件となる上記設定数値を代入すると、運転開始時刻(x)は0(午前零時)、運転終了時刻(x)は7(午前7時)、運転開始温度(y)は24(24℃)、運転終了温度(y)は26(26℃)であるため、これらから係数(a)と定数項(b)を求めると、「24=a・0+b」と「26=a・25,200+b」との連立方程式から、係数(a)は0.00008、定数項(b)は24となり、これらの数値を元の式「y=ax+b」へ代入することによって、「y=0.00008x+24」の計算式を導き出すことができ、この計算式の時刻(x)に分解能の1秒を順次代入して得られた制御目標温度(y)の計算値(T1)が、その全体として図2のような緩やかに変化する右上がりの1次関数グラフを描く結果となる。
しかも、CPU(10)は図6のフローチャートから示唆されるように上記制御目標温度の計算値(T1)を、温度センサー(25)によって対応的な1秒間毎に検知された現在の比較対象温度(室内の現在温度)(T2)と比較するのである。
そして、そのセンサー(25)による検知現在温度(T2)が上記制御目標温度の計算値(T1)よりも高ければ、温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の温度制御手段(D)へ、温度下降(冷房作用)の制御指令を出力する一方、逆に検知現在温度(T2)が制御目標温度の計算値(T1)よりも低ければ、同じく温度制御手段(D)へ温度上昇(暖房作用)の制御指令を出力する。尚、上記検知現在温度(T2)と制御目標温度の計算値(T1)とが等しい時には、温度調整ユニット(U)から制御指令が出力しない。
要するに、温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)の温度制御手段(D)が、その運転開始時点(P1)から運転終了時点(P2)まで刻々と緩やかに高く変化する直線形態の温度グラフ(温度勾配)を描く温度制御となるように、その温度調整ユニット(U)から制御指令を出力するようになっているわけである。そのため、冒頭に述べた従来のルームエアコンによる冷房作用し過ぎの不快感を、自づと完全に防止することができる。
その場合、図2では温度制御対象機器(ルームエアコン)(M)における運転開始時点(P1)と運転終了時点(P2)との2点についてのみ、その時刻と目標温度の設定数値を入力して、その2点間での経時的に高く変化する制御目標温度の1次関数グラフを示しているが、上記操作部(13)の設定位置決め用カーソルキー(21)や変更/決定ボタン(20)などを活用して、更に別な単一又は複数の所望時点(P3)(P4)における運転途中時刻と運転途中温度の設定数値も入力することにより、上記制御目標温度が図7のような3点間以上を結ぶ言わば折れ線グラフとなるように定めることも可能である。これでも、その所望時点(P3)(P4)を介して屈折する1次関数の連続として、CPU(10)により上記制御目標温度の計算値(T1)を支障なく算出することができる。
他方、温度制御対象機器(M)の別な一例である小豆煮炊き機に適用した温度調整ユニット(U)により、図4のような2次関数グラフとして表わされるパターンの温度制御を行なう場合について説明すると、上記ルームエアコンの操作法と同様に、その操作部(13)から温度制御対象機器(小豆煮炊き機)(M)の運転開始時点(P1)における時刻(運転開始時刻)として、午後1時「01:00:00」の設定数値並びに目標温度(運転開始温度)として、「10.0」(10℃)の設定数値を各々入力するほか、同じく運転終了時点(P2)における時刻(運転終了時刻)として、午後10時「10:00:00」の設定数値並びに目標温度(運転終了温度)として、「100.0」(100℃)の設定数値も各々入力し、これらの設定数値を変更/決定ボタン(20)の2回押し操作によって最終的に決定する。
そうすれば、やはりクロックジェネレーター(38)によって一定の単位時間毎に働くCPU(10)が、上記入力データと所定の制御プログラムに基いて、次のような計算処理を行なう。
即ち、その分解能が例えば1分間であると仮定した場合、上記温度制御対象機器(小豆煮炊き機)(M)における運転開始時刻の午後1時「01:00:00」から、同じく運転終了時刻の午後10時「10:00:00」までの運転時間(9時間)は540分に換算され、上記運転開始温度「10.0」(10℃)から運転終了温度「100.0」(100℃)までの温度差は90℃であり、その運転開始時点(P1)から運転終了時点(P2)に至る1分経過毎の温度変化率(温度上昇率)が約0.16666℃となる。
そして、CPU(10)はこの温度変化率(温度上昇率)の計算値を、上記運転開始温度「10.0」(10℃)へ1分間毎の周期的に順次加算することにより、その1分間毎の制御目標温度を求める。温度制御対象機器(小豆煮炊き機)(M)の制御目標温度が1分間毎に自づと切り換えられ、やはり高く変化するわけである。このような制御目標温度の計算値(T1)は、温度制御対象機器(小豆煮炊き機)(M)における運転中の全体として把握した場合、その2点(P1)(P2)間を緩やかな右上がりの曲線形態に結ぶ2次関数の温度変化グラフとして表わされる結果となる。
これを換言すれば、温度調整ユニット(U)のCPU(10)が温度制御対象機器(小豆煮炊き機)(M)の制御目標温度を、その制御プログラムに含まれている例えば「y=a/x+b」(a<0)の計算式に基いて、その1分間毎に計算処理することを意味する。但し、xは時刻、yは目標温度である。
つまり、この計算式に条件として上記設定数値を代入すると、運転開始時刻(x)は1(午後1時)、運転終了時刻(x)は10(午後10時)、運転開始温度(y)は10(10℃)、運転終了温度(y)は100(100℃)であるため、これらから係数(a)と定数項(b)を求めると、「10=a/1+b」と「100=a/10+b」との連立方程式から、係数(a)=−100、定数項(b)=110となり、これらの数値を元の式「y=a/x+b」へ代入することによって、「y=−100/x+110」の計算式を導き出すことができ、この計算式の時刻(x)に分解能の1分を順次代入して得られた制御目標温度(y)の計算値(T1)が、その全体として図4のような緩やかに高く変化する曲線形態の2次関数グラフを描く結果となる。
しかも、CPU(10)はやはり図6のフローチャートから明白なように、上記制御目標温度の計算値(T1)と温度センサー(25)によって対応的な1分間毎に検知された現在の比較対象温度(小豆又はその調理鍋の現在加熱温度)(T2)とを比較処理し、その結果の制御指令を温度制御対象機器(小豆煮炊き機)(M)の温度制御手段(D)へ出力することにより、その温度制御手段(D)が図4のような運転中の経時的に高く変化する曲線形態の温度制御を行なうのである。
そのため、業務用の小豆煮炊き機に適用した場合、従来技術のような炊き方のバラツキが生ずることを防止でき、作業経験のない素人でも常に均一・高品質の煮炊き熟成状態を得られるレシピ化が可能となる。
尚、温度調整ユニット(U)が適用される温度制御対象機器(M)の如何では、その制御目標温度が一定の単位時間毎に順次減算されて、例えばy=−ax+bの1次関数グラフや下記計算式1の2次関数グラフなどを描くような経時的に低く変化する温度制御が行なわれることもある。
Figure 2005069560
ルームエアコンを温度制御対象機器とする本発明のブロック図である。 図1の温度制御対象機器(ルームエアコン)が制御される1次関数の温度変化グラフである。 小豆煮炊き機を温度制御対象機器とする本発明のブロック図である。 図3の温度制御対象機器(小豆煮炊き機)が制御される2次関数の温度変化グラフである。 本発明の操作パネルを示す正面図である。 本発明の処理手順を示すフローチャートである。 図2に対応する別な制御温度変化グラフである。 図4に対応する別な制御温度変化グラフである。 従来の温度制御対象機器(ルームエアコン)による制御温度グラフである。 従来の温度制御対象機器(小豆煮炊き機)による制御温度グラフである。 従来の汎用型温度調整ユニットを示す斜面図である。 図11の正面図である。 図12の側面図である。 図11に示した汎用型温度調整ユニットのオン・オフ制御回路図である。 従来の汎用型温度調整ユニットによる階段形態の制御温度グラフである。 図15の温度制御に必要な電気配線図である。
符号の説明
(10)・CPU
(11)・ROM
(12)・RAM
(13)・操作部
(14)・表示部
(15)・時刻設定用カーソルキー
(16)・時刻設定用アップ/ダウンボタン
(17)・温度設定用アップ/ダウンボタン
(20)・変更/決定ボタン
(21)・設定位置決め用カーソルキー
(22)・操作パネル
(25)・温度センサー
(A)・入力操作手段
(B)・入力データ記憶手段
(C)・計算処理手段
(D)・温度制御手段
(M)・温度制御対象機器
(U)・温度調整ユニット
(P1)・運転開始時点
(P2)・運転終了時点
(T1)・制御目標温度の計算値
(T2)・センサー検知現在温度

Claims (1)

  1. 温度制御対象機器(M)における運転開始時点(P1)と運転終了時点(P2)との少なくとも2点の時刻並びにその各時刻での目標温度を予じめ設定する入力操作手段(A)と、
    その入力操作手段(A)により設定された時刻並びに目標温度と、上記温度制御対象機器(M)の温度センサー(25)により検知された現在の比較対象温度(T2)とを、入力データとして記憶する記憶手段(B)と、
    上記温度制御対象機器(M)の運転中、上記記憶手段(B)から読み出した2点の時刻とその時刻での目標温度に基き、予じめ決められた一定な単位時間毎の制御目標温度を計算すると共に、その制御目標温度の計算値(T1)と同じく記憶手段(B)から読み出した現在の比較対象温度(T2)とを比較する計算処理手段(C)とから成り、
    その計算処理手段(C)の比較結果に基く制御指令を上温度制御対象機器(M)の温度制御手段(D)へ出力して、その温度制御手段(D)の制御温度グラフが運転中刻々と緩やかに高く又は低く変化する直線パターン又は曲線パターンを描くこととなるように調整制御させることを特徴とする汎用型温度調整ユニット。
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