JP2005069396A - 磁気粘性流体ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリンダー内に磁気粘性流体の充填された磁気粘性流体ダンパーにおいて、分散媒の粘度を上昇させずに磁性粒子をシリンダー内に均一に分散させることである。
【解決手段】 内部に磁気粘性流体が封入されたシリンダー12を周方向に回転させるモーター16を備える磁気粘性流体ダンパーである。モーター16でシリンダー12を周方向に回転させることで、シリンダー12内の磁気粘性流体を攪拌し、磁気粘性流体中の磁性粒子が沈殿することを防ぐことができる。また一度生じた沈殿を攪拌し、沈殿を解消することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気粘性流体ダンパーに関する。
磁気粘性流体(Magnetorheological Fluid)とは、液体中に磁性粒子を分散させたもので、磁場の印加に応じて粘度が上昇する特徴を有している。これは、磁場を印加すると磁性分子が分極して液体中で鎖状のクラスターを形成するためであり、逆に磁場の印加をやめれば粒子の組織化も崩れ、元の状態に戻るとされている。
磁気粘性流体は、磁性粒子と分散媒とをその主構成要素とする。磁性粒子は直径約1〜10μmの真球状のものを用いるのが一般的であり、具体的には、鉄粉、ペンタカルボニル鉄を還元して得られるカルボニル鉄粉などが用いられる。また、高価で実用化には至っていないが、鉄−コバルト合金粉末や鉄−ニッケル合金粉末等を用いて降伏応力の高い磁気粘性流体が開発されている。
分散媒は磁性粒子を分散させる媒体であり、例えばシリコンオイル、ケロシン、合成油や水等が用いられる。さらに、分散媒の粘度を上昇させて磁性粒子が時間とともに沈殿することを防ぐため、通常、界面活性剤や分散剤等の添加剤が添加される(例えば特許文献1参照)。
ところで、シリンダー・ピストン構造の内部にオイル等の粘性流体を封入し、ピストンに設けた小孔を粘性流体が通過する時の抵抗を利用して振動を吸収する構造の粘性ダンパーが建物の免震構造等に用いられている(例えば、特許文献2参照)。図4(a)はこのような免震構造を示す図であり、免震層の下部スラブ21及び上部スラブ23からそれぞれ突出した下側間柱22及び上側間柱24に、粘性ダンパー1の両端をそれぞれ接続することで、建物の水平方向の振動を吸収し上層階の振動を減らすことができる。
この粘性ダンパーに上述の磁気粘性流体を封入するとともに電磁石を設けた磁気粘性流体ダンパー(MRダンパー)がある。MRダンパーは、構造物の振動に対するセミアクティブ制御等に用いられている(例えば特許文献3参照)。
特表平8−502780号公報(第14−15頁) 特開2000−129956号公報 特開平11−062315号公報
しかし、磁気粘性流体中の磁性粒子が沈殿しないように粘度を上昇させると、MRダンパーへの封入が難しくなるという欠点がある。
分散媒の粘度を高めない場合には、図4(b)に示すようにシリンダー2内部に一様に分散していた磁性粒子3が、図4(c)に示すように沈殿することでMRダンパーの特性を発揮できず、セミアクティブ制御ができなくなるという問題があった。
本発明の課題は、シリンダー内に磁気粘性流体の充填された磁気粘性流体ダンパーにおいて、分散媒の粘度を上昇させずに磁性粒子をシリンダー内に均一に分散させることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、磁気粘性流体ダンパー10であって、内部に磁気粘性流体が封入されたシリンダー12を周方向に回転させるモーター16を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、モーター16でシリンダー12を周方向に回転させることで、シリンダー12内の磁気粘性流体を攪拌し、磁気粘性流体中の磁性粒子が沈殿することを防ぐことができる。また一度生じた沈殿を攪拌し、沈殿を解消することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の磁気粘性流体ダンパー10であって、前記シリンダー12と前記モーター16の回転軸17とを連動させる歯車18a、18bを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、シリンダー12とモーター16の回転軸17とを平行に配置した場合でも、モーター16の回転力を歯車18a、18bによりシリンダー12に伝達し、シリンダー12を回転させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の磁気粘性流体ダンパー10であって、前記シリンダー12と前記モーター16の回転軸17とを連動させるベルト19を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、シリンダー12とモーター16とがさらに離れた位置に設置されていても、モーター16の回転力をベルト19によりシリンダー12に伝達し、シリンダー12を回転させることができる。
本発明によれば、シリンダーを回転させることにより、シリンダー内の磁気粘性流体の磁性粒子を均一に分散させることができるため、シリンダー下部に磁性粒子が沈殿して磁気粘性流体ダンパーの減衰力が大きくなりセミアクティブ制御ができなくなる恐れがない。
また、分散媒の粘度を上昇させる必要がなく、シリンダー内に磁気粘性流体を容易に封入することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の磁気粘性流体ダンパー10を用いた免震構造を示す図である。磁気粘性流体ダンパー10は、図1に示すように、下側間柱22及び上側間柱24の間に接合されている。
磁気粘性流体ダンパー10は、シリンダー部11と、ピストン支持部13と、シリンダー支持部14と、モーター16とからなる。
シリンダー部11は、シリンダー12とシリンダー12内部の図示しないピストン及び電磁石とからなり、シリンダー12内部に磁気粘性流体が充填されている。ピストンには小孔が設けられており、磁気粘性流体を通過させる。電磁石は磁界を発生させることにより、磁気粘性流体の粘性を変化させる。シリンダー部11は軸方向に振動を受けると、ピストンの小孔を通過する磁気粘性流体の抵抗により、その振動を減衰させる。
ピストンはピストン支持部13と接合されており、シリンダー12はシリンダー支持部14と接合されている。シリンダー12は後述するモーター16を駆動することによりシリンダー支持部14とともに周方向に回転する。
ピストン支持部13は下側間柱22または上側間柱24のいずれか一方と接合される。以下の説明では、ピストン支持部13を上側間柱24と接合した場合について記載する。
シリンダー支持部14は端部に設けられたベアリング15を介して下側間柱22と接合され、下側間柱22に対して回動自在となっている。またシリンダー支持部14は後述するモーター16の回転軸17と接合されており、後述するモーター16を駆動することによりシリンダー12とともに周方向に回転する。
モーター16は下側間柱22のベアリング15と反対側の面に設けられている。モーター16の回転軸17は下側間柱22に設けられた孔25を貫通してシリンダー支持部14と接合されている。モーター16の電力は、シリンダー部11の電磁石の電源から供給することができる。モーター16は、連続して駆動させておいてもよいし、磁気粘性流体中の磁性粒子の沈殿状況に応じて、例えば2〜3時間、あるいは2〜3日おきなど、一定期間ごとに断続的に駆動させてもよい。
本発明では、モーター16を用いてシリンダー12を回転させることで、磁気粘性流体中の磁性粒子がシリンダー12下部へ沈殿することを防ぐことができる。また一度生じた沈殿を攪拌し、沈殿を解消することができる。
図2は、本発明の第2の実施の形態の磁気粘性流体ダンパー10を示す図である。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるところは、図2(a)、(b)に示すように、モーター16が下側間柱22ではなく、図示しない下部スラブから突出した支持柱26により支持されている点、及びモーター16の回転軸17がシリンダー支持部14と接合されておらず、モーター16の回転軸17及びシリンダー12に互いに噛み合う歯車18a、18bが設けられている点である。なお、必要に応じて歯車18a、18bの間にさらに図示しない歯車を噛み合わせてもよい。
本発明の第2の実施の形態によれば、モーター16の回転力を歯車18a、18bを介してシリンダー12に伝達するので、下側間柱22に孔25を空ける必要もなく、モーター16を任意の位置に配置することができる。
なお、図2(a)ではシリンダー支持部14と下側間柱22との間にベアリング15が設けられているが、図2(c)に示すようにシリンダー支持部14とシリンダー12との間にベアリング15を設け、シリンダー12のみを回転させてもよい。
図3は本発明の第3の実施の形態の磁気粘性流体ダンパー10を示す図である。第3の実施の形態が第2の実施の形態と異なるところは、歯車18a、18bの代わりにベルト19を用いてモーター16の力をシリンダー12に伝達する点である。なお、図3(a)に示すように、シリンダー支持部14と下側間柱22との間にベアリング15を設けてもよいし、また図3(c)に示すように、シリンダー支持部14とシリンダー部11との間にベアリング15を設け、シリンダー部11のみを回転させてもよいことは第2の実施の形態と同様である。
本発明の第3の実施の形態によれば、モーター16の回転力をベルト19を介してシリンダー12に伝達するので、下側間柱22に孔25を空ける必要もなく、モーター16をシリンダー12から離隔して任意の位置に配置することができる。
なお、以上の実施の形態においては、ピストンに設けた孔を磁気粘性流体が通過する単筒式のシリンダー部11を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、シリンダー12外部に磁気粘性流体の通過する経路を設けたバイパス式のシリンダー部11を使用してもよい。
また、ピストン支持部13を下側間柱22に接合し、シリンダー支持部14を上側間柱24に接合してもよい。またシリンダー12とともにピストン及びピストン支持部13も回転する構造としてもよい。またピストン支持部13やシリンダー支持部14、ベアリング15等の形状や配置、その他具体的な細部構造等についても適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の磁気粘性流体ダンパーの形態例を示す側面図である。 本発明の磁気粘性流体ダンパーの形態例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢印間の正面図、(c)は側面図である。 本発明の磁気粘性流体ダンパーの形態例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のB−B矢印間の正面図、(c)は側面図である。 (a)は従来の免震構造を示す側面図、(b)、(c)は従来の磁気粘性流体ダンパーを示す鉛直断面図である。
符号の説明
1 磁気粘性流体ダンパー
12 シリンダー
16 モーター
17 回転軸
18a、18b 歯車
19 ベルト

Claims (3)

  1. 内部に磁気粘性流体が封入されたシリンダーを周方向に回転させるモーターを備えることを特徴とする磁気粘性流体ダンパー。
  2. 前記シリンダーと前記モーターの回転軸とを連動させる歯車を備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気粘性流体ダンパー。
  3. 前記シリンダーと前記モーターの回転軸とを連動させるベルトを備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気粘性流体ダンパー。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012184816A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Kozo Keikaku Engineering Inc 減衰装置、及び構造物の制振装置
KR101222645B1 (ko) 2011-04-26 2013-01-21 현대로템 주식회사 지능형 유체 댐퍼용 입자 교반장치 및 이를 구비한 지능형 유체 댐퍼
KR20150144874A (ko) * 2014-06-17 2015-12-29 한국원자력연구원 가변 클램프 시스템

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