JP2005066518A - 除湿素子モジュールおよび除湿装置 - Google Patents

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栄之資 足立
Hiroyuki Tsushima
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Abstract

【課題】部品点数の少なくコンパクトな除湿素子モジュールと、その除湿素子モジュールを用いて信頼性が確保された除湿効率の高い除湿装置とを提供する。
【解決手段】除湿素子モジュールは、固体高分子電解質膜と、固体高分子電解質膜のそれぞれの面に形成された陽極および陰極とからなる除湿素子を有する除湿素子モジュールにあって、陽極の外縁部で接続するように設けられ、外部電源と接続するための陽極側外部電極端子を備えた枠体状の陽極側引き出し電極と、陰極の外縁部で接続するように設けられ、外部電源と接続するための陰極側外部電極端子を備えた枠体状の陰極側引き出し電極と、陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第1の絶縁性外層膜と、第1の絶縁性外層膜との間に狭持された樹脂層により一体化され、陰極側引き出し電極を覆うように設けられた第2の絶縁性外層膜と、を有する。
【選択図】図3

Description

この発明は、固体高分子電解質膜を用いて電気化学的に除湿する除湿素子モジュールおよびその除湿素子モジュールを用いる除湿装置に関するものである。
従来の除湿素子モジュールは、電源機器の操作ボックス、デシケータあるいは電子機器を搭載した交通監視装置のように、屋外に独立設置され、内部空間に余裕のあるほぼ密閉系である機器の除湿を主目的として使用されていた。そのため、長期の劣悪環境下での使用を考慮して専用の筐体内に保持されていた(例えば、「結露対策機器 SR除湿器ロサール(商品名)」、菱彩テクニカ株式会社製品カタログ、2002年7月作成、P.3−4参照。)。
近年、電気化学的除湿素子を用いた除湿装置は、わずかな電源供給のみで大きな除湿効果が得られるので用途が急激に拡大してきている。電気化学的除湿素子の稼動に必要な電圧は、数ボルト程度でよく、消費電力量も小さくなっている。そのため、従来の除湿装置のように、除湿素子モジュールと独立電源とを同一の筐体内に収納しなくてもよくなっている。すなわち、屋内、例えば、一般家庭の室内において使用する場合、電源は容易に確保できる。また、屋外にて使用する場合においては、除湿対象物が電気機器であれば電源は容易に確保できる。また、除湿対象物が電気機器以外、例えば、百葉箱のようなとき、太陽電池とバッテリーとを組合せれば容易に除湿素子を稼動させることができる。また、インバータ等の電源機器のときは、基本的には除湿素子と容易に分離配置できるものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−63343号公報(第3−4頁、第1図、第2図)
しかし、近年の用途開発にともない、半導体産業や食品産業においても適用が検討されるようになった結果、使用環境は良好であるが、設置空間に余裕がないような状況での使用が検討されている。このようなところでは、従来の除湿装置のように筐体内部に独立電源を共に収納していては狭小な空間に設置することはできないという課題がある。
また、除湿素子をゴムパッキンで挟み、ボルト・ナットを用いて気密性を保つように筐体に取り付けているので、部品点数が多くなる、かつ厚くなるという課題がある。
また、除湿効率に関し、筐体内部に外部電源と除湿素子とが収納されていると、外部電源から発する熱が筐体内部の空気の不規則な対流を起こしてしまう。この結果、筐体外の除湿対象空間の空気を効率よく取り入れることができない場合が生じるので除湿能力は著しく低下するという課題がある。
この発明の目的は、部品点数の少なくコンパクトな除湿素子モジュールと、その除湿素子モジュールを用いて信頼性が確保された除湿効率の高い除湿装置とを提供することである。
この発明にかかる除湿素子モジュールは、固体高分子電解質膜、上記固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極および上記固体高分子電解質膜の他方の面上に上記陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極からなる除湿素子と、上記陽極の外縁部に上記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための陽極側外部電極端子を有した枠体状の陽極側引き出し電極と、上記陰極の外縁部に上記陰極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の負電極と電気的接続するための陰極側外部電極端子を有した枠体状の陰極側引き出し電極と、上記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第1の絶縁性外層膜と、上記陰極側引き出し電極を覆うように設けられ、かつ樹脂層により上記第1の絶縁性外層膜と一体化された第2の絶縁性外層膜と、を備える。
この発明に係わる除湿素子モジュールの効果は、除湿素子および除湿素子モジュールがホットプレスなどにより一体化されているので、部品点数が少なくかつコンパクトである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる除湿素子モジュールの平面図である。図2は、図1の側面図である。図3は、図1のA−A断面図である。
図1乃至3に示すように、除湿素子モジュール20は、除湿素子6と、この除湿素子6の外縁部を覆うように設けられた陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9と、これらをそれぞれ覆う第1の絶縁性外層膜としての上外層フィルム21および第2の絶縁性外層膜としての下外層フィルム22とを有している。さらに、上外層フィルム21の外側の表面に、除湿対象物に取り付けるためのシール材としての両面粘着樹脂膜41が貼付されている。
ここでは両面粘着樹脂膜41を使用しているが、シール材としては後述するOリングであっても良い。なお、図2に示すように、陽極側引き出し電極8が上外層フィルム21と下外層フィルム22との間から引き出され、陽極側外部電極端子8Aが設けられている。また、陰極側引き出し電極9が上外層フィルム21と下外層フィルム22との間から引き出され、陰極側外部電極端子9Aが設けられている。陽極側外部電極端子8Aと陰極側外部電極端子9Aにそれぞれ配線40A、40Bが接続されている。配線40A、40Bは、外部電源14に接続されている。
さらに、除湿素子モジュール20は、上外層フィルム21の表面に両面粘着樹脂膜41が貼付され、両面粘着樹脂膜41により除湿対象物の開口部に取り付けられる。
次に、図3を参照して除湿素子モジュール20の構成を説明する。
除湿素子6は、固体高分子電解質膜1を表裏面からそれぞれ陽極4と陰極5とで積層したものである。固体高分子電解質膜1は、デュポン社製の厚み180μmのナフィオン膜(登録商標)である。陽極4は、白金メッキした厚み100μmのチタンメッシュに触媒層としてのβ型の二酸化鉛を電着させたものである。陰極5は、表面に触媒層の白金を坦持したカーボン粉を厚み300μmのカーボンペーパーに接着したものである。なお、固体高分子電解質膜1の大きさは、100mm口(100mm口は1辺が100mmである正方形を示す。以下、Xmm口は1辺がXmmの正方形を示す。)とし、陽極4および陰極5の大きさは、100mm口である。除湿素子6は、固体高分子電解質膜1の表裏面に陽極4および陰極5を重ねた後ホットプレス加工により形成される。
除湿素子モジュール20は、除湿素子6の外縁部の表裏面にそれぞれ陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9を配置している。陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9は、厚み0.5mmのステンレス(SUS304)板(大きさは:100mm口)に80mm口の開口部を設け、枠体状に加工したものを用いている。
さらに、陽極側引き出し電極8と陰極側引き出し電極9をそれぞれ覆い、さらに除湿素子6の外周に延びた第1の絶縁性外層膜としての上外層フィルム21と、第2の絶縁性外層膜としての下外層フィルム22が配設されている。上外層フィルム21および下外層フィルム22としては、大きさ120mm口、開口82mm口、厚み0.1mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに、東亜合成社製エポキシ樹脂アロンマイティBX−60(登録商標)を20μmの厚みに塗付し、プリプレグ(半硬化)状態とすることにより接着性を付与したものを用いた。上外層フィルム21と下外層フィルム22とを加熱加圧することにより、それぞれのエポキシ樹脂層23が一体成型される。上外層フィルム21と下外層フィルム22とが一体成型されることにより、これらのステンレス板とチタンメッシュおよびカーボンペーパーとが電気的に接続される。
さらに、上外層フィルム21の表面に除湿素子6の外縁部上に額縁状の両面粘着樹脂膜41が貼着されている。
除湿素子モジュール20の有効開口面積は、陽極4または陰極5が直に露出している面積であり、陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9の開口部の面積と同一であり、80mm口である。
次に、除湿素子モジュール20の製造方法を説明する。図4は除湿素子モジュール20のホットプレス加工時の部品配置を示す図である。初めに、真空加圧プレス機(日新製作所製:NRK25/300M)の加工ステージ26上に、除湿素子6の不要な変形を防止するため、可撓性シート32を敷く。次に、加工ステージ26の中央部に陰極側引き出し電極9の厚みに合わせた厚みを有する電極保護用クッション材31を置く。その外周の外側に下外層フィルム22をエポキシ樹脂層23が上向きにして配置する。陰極側引き出し電極9の内側に電極保護用クッション材31が納まるように配置する。次に、陰極側引き出し電極9の真上に除湿素子6、陽極側引き出し電極8を順に載せる。さらに、陽極側引き出し電極8の中空部に電極保護用クッション材31を置く。また、陽極側引き出し電極8の外縁部に内縁部が重なるように上外層フィルム21をエポキシ樹脂層23が下向きにして配置する。また、上外層フィルム21の外縁部に上型クッション材30を配置する。これら電極保護用クッション材31、上外層フィルム21、上型クッション材30をすべて覆うように可撓性シート32を被せる。
なお、可撓性シート32としては厚み3mmのシリコーンゴムシートを、上型クッション材30および電極保護用クッション材31としては厚み1.2mmのガラス繊維強化エポキシ樹脂基板の表面に厚み0.5mmのフッ素樹脂製シートを貼り付けたものを用いた。
このような構成に各部材を加工ステージに配置し、加熱温度180□、加圧50Kgf/cm、真空度1.3×10Paにて15分保持する条件にてホットプレス加工を実施した。また、ホットプレス加工実施後、加熱を停止して15分間放置することにより室温まで除冷した。なお、本実施の形態1においては、除湿素子6として加熱成形体を用いているが、一旦加熱成型された樹脂を再加熱すると加熱成形体が性状劣化を生じる恐れがあるため、成形温度は通常よりやや低目に、また、ホットプレス加工時間は通常よりやや長目に設定している。
なお、これら可撓性シート32、上型クッション材30、電極保護用クッション材31としては、200℃以上の耐熱性と弾力性を有する材料であれば特に限定されるものではなく、所望の成形ができるような硬度、伸び等を考慮したものを用いることができる。
このような加熱成形により除湿素子6、陽極側引き出し電極8、陰極側引き出し電極9、上外層フィルム21、下外層フィルム22がエポキシ樹脂層23にて一体成形された後に、上外層フィルム21の表面に両面粘着樹脂膜41を貼着することにより除湿素子モジュール20が完成する。
次に、図5、図6を参照して除湿素子モジュール20の除湿効果を説明する。除湿素子モジュール20を支持枠70で支持し、陽極側の表面に除湿対象の空気が接するように矢印のように流して水分の除去量を計測する。除湿素子モジュール20の表面と支持枠70の表面との間隔Laを変化して除湿能力の変化の様子を図6のNo.1に示す。図6より、この時後述するような通気用の窓(例えば、図7の54a)がないので開口率を100%とする。この実験では素子からの間隔Laは4mmがベストであることが分かる。
このような除湿素子モジュール20は、除湿素子6と陽極側引き出し電極8および陰極側引き出し電極9とをプリプレグで一体成形するので、部品点数が少ない。さらに、フィルム状の部材を積層した構成であるので、厚みが数mm程度と薄く、狭い箇所に設置することができる。
また、外部電源とは配線で接続しているので、外部電源の制約を受けずに、両面粘着樹脂膜で除湿対象物の開口部に直接取り付けることができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係わる除湿装置の構成を示す分解斜視図である。図8は、図7の第1の蓋部材の反対側からの斜視図である。
図7に示すように、除湿装置50は、除湿素子モジュール20をその両側から第1の蓋部材51および第2の蓋部材52で狭持したものである。
第1の蓋部材51は、額縁状の枠体部53とその枠体部53に連なる通気窓部54とが一体として設けられている。図8に示すように枠体部53は、その中央部に除湿素子モジュール20の有効開口面積以上の開口部53aを有している。除湿素子モジュール20の有効開口面積は80mm口であるので、開口部53aの面積は85mm口に設定している。除湿素子モジュール20の下外層フィルム22に対向した枠体部53の4辺の枠53bの側面の内縁部にOリング55を収納できる溝53cが設けられている。さらに、溝53cの外側に第2の蓋部材52と嵌合するための凸部53d、凹部53eが設けられている。さらに、枠体部53の枠53bの各角部にネジ穴53fが設けられている。さらに、枠体部53の1辺の枠53bに外部電源14からの配線40A、40Bを通すための切り欠き部53gが設けられている。
図7に示すように通気窓部54は、その中央部に枠体部53の開口部53aに連なった窓部54aを有する。その窓部54aは、縦横に桟54bが設けられ、複数のスリット窓56からなる。窓部54aの外縁部は、スリット窓56の開口が外側に向かって広くなるようにテーパ加工されているテーパ部54cが設けられている。また、通気窓部54の外周に除湿対象物との間の密閉性を確保するシール材としてのOリング55を固定するシール溝54dが設けられている。
第2の蓋部材52も、第1の蓋部材51と同様に額縁状の枠体部57とその枠体部57に連なる通気窓部58とが一体として設けられている。枠体部57は、その中央部に除湿素子モジュール20の有効開口面積以上の開口部57aを有している。開口部57aの面積は85mm口に設定している。除湿素子モジュール20の上外層フィルム21に対向した枠体部57の4辺の枠57bの側面の内縁部にOリング55を納める溝57cが設けられている。さらに、溝57cの外側に第1の蓋部材51と嵌合するための凸部57d、凹部57eが設けられている。さらに、枠体部57の枠57bの各角部にネジ穴57fが設けられている。さらに、枠体部57の1辺の枠57bに外部電源14からの配線40A、40Bを通すための切り欠き部57gが設けられている。
通気窓部58は、その中央部に枠体部57の開口部57aに連なった窓部58aを有している。その窓部58aは、縦横に桟58bが設けられ、複数のスリット窓59からなる。窓部58aの外縁部は、スリット窓56の開口が外側に向かって広くなるようにテーパ加工されているテーパ部58cが設けられている。
また、第2の蓋部材52にも、図10に示すように通気窓部58の外周に、除湿対象物との間の密閉性を確保するシール材としてのOリング55を固定するシール溝58dが設けられている。
図9は、幅6.7mm、長さ23.3mmの小判穴8個と幅4.4mm、長さ23.3mmの小判穴4個のスリット窓を通気窓に設けた除湿装置のそれぞれ幅および長さ方向の断面図を示す。(a)は小判穴の長さ方向の断面図であり、小判穴の長さ方向のそれぞれ一方の外縁部にテーパが設けられている。(b)は小判穴の幅方向の断面図であり、両端のスリット窓の片側の外縁部にテーパが設けられている。
図10は、図7の除湿装置50を除湿対象物42に取り付けた場合の断面構成を説明する図である。上述のように、除湿素子モジュール20は、第1の蓋部材51および第2の蓋部材52により狭持され、第2の蓋部材52の外側表面に設けられた溝58dに収納されたOリング55を介してボルト60およびナット61で除湿対象物42に取り付けられている。また、第1の蓋部材51の溝53cに収納されたOリング55と第2の蓋部材52の溝57cに収納されたOリング55により除湿素子モジュール20を挟持している。除湿素子モジュール20は、Oリング55によりそれぞれ第1の蓋部材51と第2の蓋部材52との間の密閉性を確保している。なお、ボルト60およびナット61は第1の蓋部材51および第2の蓋部材52を狭持すると共に、除湿装置50を除湿対象物42に取り付ける役割をも果たしている。
次に、図11、図6および図12を参照して、テーパ54c、58cを付けた効果について説明する。第1の蓋部材51および第2の蓋部材52は、除湿素子モジュール20の保護が目的で除湿素子モジュール20の両面に設けられている。図11の(a)、(b)は、蓋部材51または52を設けた除湿装置50の断面図である。(a)は、通気窓部58の窓部58aの外縁部にテーパが設けられない場合、(b)は通気窓部58の窓部58aの外縁部にテーパが設けた場合の除湿装置50を示す。Laは、第2の蓋部材52の枠体部57の厚みであり、除湿素子6の陽極表面と第2の蓋部材52の通気窓部58までの間隔である。Lbは、通気窓部58の厚みである。図11(a)のような通気窓部58の外縁部にテーパが設けられていないときの除湿能力比は図6のNo.2とNo.3に示す。ここにおいて除湿能力比は実施の形態1で説明したように蓋部材を設けない状態での除湿能力を100%としている。
図6のNo.2に示すように、4mm×23mmの小判穴14個を縦ピッチ27mm、横ピッチ7mmで配置したとき、開口率は49.6%であるが、除湿能力比はLaが4mmのとき最大を示し、90%である。また、8mm×23mmの小判穴8個を縦ピッチ27mm、横ピッチ14mmで配置したとき、開口率は54.5%となり、除湿能力比はLaが4mmのとき最大を示し、92%に上昇した。
次に、図11の(b)のように、通気窓部58の外周部にテーパを横方向、縦方向、縦横両方向にそれぞれ設けたとき、No.3に示すように、除湿能力比はLaが4mmのとき93%、94%、99%と上昇する。
また、6.7mm×23.3mmの小判穴8個と、4.4mm×23.3mmの小判穴4個を縦ピッチ27mm、横ピッチ7mmで配置したとき開口率が63.4%となり、除湿能力比はLaが4mmで105%と蓋部材を設けない場合より除湿能力が優れる。
図12は、テーパ長さに対する除湿能力比を実線で表している。また、テーパ長さに対するテーパ角度の関係を点線で表している。ここから分かるように、除湿能力比として好ましくは80%以上必要であるので、テーパ長さを5mm以上にすることが必要である。一方、テーパ長さが長すぎると除湿装置の大きさが大きくなり、その割には除湿能力比が増加しない傾向がある。好ましくは、テーパの長さを8mm以下であることが必要である。これら除湿能力比およびテーパ長さがともに満足する範囲は、テーパ角度45°以上で60°未満が好ましい。
ここで、図5の場合素子面に当たる空気は、自然対流により下から上に図中の矢印の如く素子面に接触する。しかしケースの一部にぶつかることによって、対流は完全ではなく抵抗となって空気の接触量を阻害し効率は落ちる。
次に、図11(a)では更に通気窓を設けたため、開口率が低下し空気の流れが阻害された。
しかし、図11(b)では通気窓の全周にテーパを付けて抵抗を減らした。これにより除湿能力は改善された。また、開口率を向上させるため、通気窓の数と形状を変化させた。
このような除湿装置は、通気窓を設けた蓋部材で除湿素子モジュールを支持補強できるので、装置の厚さを厚くすることなく狭い空間に設置することができる。
さらに、通気窓としてスリット窓を複数設けることにより、除湿素子モジュールの横剛性が向上することができる。
さらに、通気窓の外縁部に開口が外に広がるようにテーパを設けられているので、空気の流れがスムーズになるために、除湿効率が向上する。
さらに、蓋部材の外表面にシーツ材を収納するシール溝が設けられているので、除湿装置を除湿対象物に押し付けるだけで、空気の出し入れする経路を確保できる。
実施の形態3.
図13は、この発明の実施の形態3に係わる除湿装置の分解斜視図である。図13は、第2の蓋部材52を取り外した状態の除湿装置である。発熱体としての抵抗体71を上外層フィルム21の上に配置し、陽極側引き出し電極8と陰極側引き出し電極9の間に電気的に並列接続したことが異なっており、それ以外は実施の形態2と同等であるので、同等な部分の説明は省略する。
抵抗体71は、陽極側引き出し電極8と陰極側引き出し電極9との間に電気的に並列に接続されているので、除湿装置50に外部から電力を供給すると、除湿素子6で除湿動作すると同時に抵抗体71が加熱される。抵抗体71が加熱されると、第2の枠体部52の開口部58aの空気が加熱されて対流が起こり、開口部58aの空気を外部に押し出す。これにより枠体部57に入った空気は熱せられ上昇気流となって速い速度で素子面に接触する。すなわち空気の供給が進み除湿効率が向上する。
この抵抗体71を付けた除湿装置の除湿能力比は、図6のNo.4に示すように、110%と向上し、テーパを縦横につけた場合よりさらに5%向上する。
なお、発熱体としてはここでは一般的な抵抗体71を利用したが発熱体であればどのようなものでも良い。
実施の形態4.
図14は、この発明の実施の形態4に係わる除湿装置の斜視図である。実施の形態2の除湿装置50の外部電源と接続するための配線40A、40Bが導き出された箇所を図示しない外部電源が収納されている電源ボックス72で支持されている。電源ボックス72の内部で配線40A、40Bと図示しない外部電源とを接続している。このように外部電源を収納した筐体の一側面で除湿装置50を支持しているので、外部電源から発する熱の影響を受けることがない。
このような除湿装置は、除湿効率の良い電源・素子一体型の除湿装置を得ることができる。
実施の形態5.
図15は、この発明の実施の形態5に係わる除湿装置の斜視図である。図16は、図15のB−B断面での断面図である。この除湿装置は、通気窓73が設けられた筐体74に実施の形態1に説明した除湿素子モジュール20と外部電源14とを収納している。除湿素子モジュール20は、通気窓73の内側に両面粘着樹脂膜41で固定されている。除湿素子モジュール20の陽極表面から筐体の内側面との間隔を実施の形態1で最良な除湿能力比を示した4mmに合わせてある。
さらに、通気窓73は、その全周に筐体74の外に通気窓73の開口が広がるようにテーパ75が設けられている。さらに、必要な強度を確保でき、開口率をできるだけ大きくするようなスリット窓76が設けられている。除湿素子モジュール20と外部電源14とは配線40A、40Bで接続されている。
このような除湿装置は、除湿素子モジュールが筐体内に収容されているので除湿素子モジュールの信頼性をさらに高めることができる。さらに、外部電源の影響は両面粘着樹脂膜で防ぐことができる。さらに、筐体の通気窓として複数のスリット窓が設けられ、さらに通気窓の全周に亘ってテーパが設けられているので空気の出し入れがスムーズに行われる。
本発明にかかる除湿素子モジュールの構成を説明する正面図である。 図1の除湿素子モジュールの側面図である。 図1のA−A断面の断面図である。 図1の除湿素子モジュールの成形方法を説明する断面図である。 図1の除湿素子モジュールの除湿能力を測定する状態を説明する図である。 この発明に係わる除湿素子モジュールおよび除湿装置の除湿能力比を示す図である。 本発明にかかる除湿装置の構成を説明する斜視図である。 図7の第1の蓋部材の反対側からの斜視図である。 図7の小判穴の長さ方向および幅方向について見た断面図である。 除湿装置を除湿対象物に取り付けた状態を示す図である。 図7の除湿装置の除湿能力を測定する状態を説明する図である。 テーパの長さに対する除湿能力比の関係を示す図である。 この発明の実施の形態3に係わる除湿装置を示す図である。 この発明の実施の形態4に係わる除湿装置を示す図である。 この発明の実施の形態5に係わる除湿装置を示す図である。 図15のB−B断面での断面図である。
符号の説明
1 固体高分子電解質膜、4 陽極、5 陰極、6 除湿素子、8 陽極側引き出し電極、8A 陽極側外部電極端子、9 陰極側引き出し電極、9A 陰極側外部電極端子、14 外部電源、20 除湿素子モジュール、21 上外層フィルム、22 下外層フィルム、23 エポキシ樹脂層、26 加工ステージ、30 上型クッション材、31 電極保護用クッション材、32 可撓性シート、40A、40B 配線、41 両面粘着樹脂膜、42 除湿対象物、50 除湿装置、51 第1の蓋部材、52 第2の蓋部材、53 (第1の蓋部材の)枠体部、53a、57a (枠体部の)開口部、53b、57b (枠体部の)枠、53c、57c (枠体部の)溝、53d、57d (枠体部の)凸部、53e、57e (枠体部の)凹部、53f、57f (枠体部の)ネジ穴、53g、57g (枠体部の)切り欠き部、54 (第1の蓋部材の)通気窓部、54a、58a (通気窓部の)窓部、54b、58b (通気窓部の)桟、54c、58c (通気窓部の)テーパ部、54d、58d (通気窓部の)シール溝、55 Oリング、56、76 スリット窓、57 (第2の蓋部材の)枠体部、58 (第2の蓋部材の)通気窓部、60 ボルト、61 ナット、70 支持枠、71 抵抗体、72 電源ボックス、73 通気窓、74 筐体、75 テーパ部。

Claims (8)

  1. 固体高分子電解質膜、上記固体高分子電解質膜の一方の面上に形成された通気性を有する導電体からなる陽極および上記固体高分子電解質膜の他方の面上に上記陽極と対峙するように形成された通気性を有する導電体からなる陰極からなる除湿素子と、
    上記陽極の外縁部に上記陽極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の正電極と電気的接続するための陽極側外部電極端子を有した枠体状の陽極側引き出し電極と、
    上記陰極の外縁部に上記陰極と電気的に接続するように設けられ、外部電源の負電極と電気的接続するための陰極側外部電極端子を有した枠体状の陰極側引き出し電極と、
    上記陽極側引き出し電極を覆うように設けられた第1の絶縁性外層膜と、
    上記陰極側引き出し電極を覆うように設けられ、かつ樹脂層により上記第1の絶縁性外層膜と一体化された第2の絶縁性外層膜と、
    を備えることを特徴とする除湿素子モジュール。
  2. 請求項1に記載の除湿素子モジュールと、
    上記除湿素子モジュールの両面をそれぞれ覆う第1の蓋部材および第2の蓋部材と、
    を備える除湿装置であって、
    上記第1の蓋部材は、
    上記除湿素子モジュールの有効開口面積以上の面積を有する開口部を中央部に有し、上記第2の蓋部材と嵌合する凹凸部および上記除湿素子モジュールの外縁部を挟持する封止部材を収納する溝が設けられた枠体部と、
    上記枠体部の開口部から外側に連なる通気用の窓を備えた通気窓部と、
    を有し、
    上記第2の蓋部材は、
    上記除湿素子モジュールの有効開口面積以上の面積を有する開口部を中央部に有し、上記第1の蓋部材の凹凸部と嵌合する凹凸部および上記除湿素子モジュールの外縁部を上記第1の蓋部材の上記封止部材との間で挟持する封止部材を収納する溝が設けられた枠体部と、
    上記枠体部の開口部から外側に連なる通気用の窓を備えた通気窓部と、
    を有し、
    上記第1の蓋部材と上記第2の蓋部材とで上記除湿素子モジュールを挟持することを特徴とする除湿装置。
  3. 上記通気用の窓に複数の桟が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の除湿装置。
  4. 上記通気用の窓が外側に向かって広くなった開口を有することを特徴とする請求項2または3に記載の除湿装置。
  5. 上記第1の蓋部材または上記第2の蓋部材の少なくともいずれか一方の外側表面の外縁部に、除湿対象物に取り付けられるとき該除湿対象物の開口と上記通気用の窓とが密閉度よく連通されるようにシールするシール部材を収納するシール溝が設けられたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の除湿装置。
  6. 上記第1の絶縁性外層膜上に配設され、上記陽極側外部電極端子と上記陰極側外部電極端子との間に電気的に直列に接続され、空気の対流を促進する発熱体を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の除湿装置。
  7. 外部電源を収納する筐体により支持されたことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の除湿装置。
  8. 請求項1に記載の除湿素子モジュールと、上記除湿素子モジュールおよび外部電源を収納する筐体とを備えた除湿装置であって、
    上記筐体は、
    外側に向かって広くなった開口に複数の桟が設けられた通気窓を上記除湿素子モジュールから所定の間隔だけ離間した位置に有することを特徴とする除湿装置。
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