JP2005064778A - フロントエンドモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】送受信間隔周波数に比べて、2つのシステム間の受信周波数帯の間隔が狭いデュアルバンドシステムに適する、構成を簡略化した、小型で低コストのフロントエンドモジュールを提供する。
【解決手段】受信端子10bに接続される受信用帯域通過フィルタ40はスイッチ7により移相器42,42’に選択的に接続される。両移相器42,42’はそれぞれ他の移相器49,49’に接続される。両移相器49,49’の他端はそれぞれ送信用帯域通過フィルタ41,41’に接続される。両送信用帯域通過フィルタ41,41’の他端はそれぞれ送信端子10c,10c’に接続される。移相器42,49の接続点および移相器42’,49’の接続点はスイッチ6によりアンテナ端子10aに選択的に接続される。
【選択図】 図9

Description

本発明は、携帯電話端末装置のような移動体通信端末装置に係り、特にそのフロントエンドモジュールに関するものである。
現在、移動体通信端末装置として、複数の周波数帯域、例えば900MHz帯を使用したGSM(Global System for Mobile communications)方式と、1.8GHz帯を使用したDCS(Digital Cellular System)方式とで動作するデュアルバンド携帯電話端末装置が実用化されている(以下、端末装置を単に端末ともいう)。また、同じ方式で複数の周波数帯域、例えば800MHz帯と900MHz帯とを使用したCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)方式のデュアルバンド携帯電話端末も実用化されている。
上記のGSMとDCSのデュアルバンド携帯電話端末のように比較的使用周波数帯域が離れている場合には図1に示すような構成が使用され、複数の周波数帯域を分離するためにダイプレクサ5が使用されている。図1のデュアル携帯電話端末は、第1の周波数帯域で受信を行う受信回路2、第1の周波数帯域で送信を行う送信回路3、第1の周波数帯域で送信と受信の分離を行うデュプレクサ4、第2の周波数帯域で受信を行う受信回路2’、第2の周波数帯域で送信を行う送信回路3’、第2の周波数帯域で送信と受信の分離を行うデュプレクサ4’、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域との分離を行うダイプレクサ5、およびアンテナ1で構成される。
ダイプレクサ5の構成例としては、図3や図4に示した構成がある。図3のダイプレクサはインダクタ55,56およびキャパシタ54からなる第1のフィルタと、インダクタ51およびキャパシタ52,53からなる第2のフィルタを有する。図4のダイプレクサは、インダクタ74およびキャパシタ75,76からなる第1のフィルタと、インダクタ71,73およびキャパシタ72からなる第2のフィルタを有する。
図5は、図1や図2で図示されている受信回路の構成例を示している。受信回路は、入力端子20、低雑音増幅器21、受信帯域用バンドパスフィルタ(BPF)22、ダウンコンバートミキサ23、受信局部発振器(局発)26、受信IFフィルタ24、直交復調器25、IQ信号出力端子27,28で構成される。
図6は、図1や図2で図示されている送信回路の構成例を示している。送信回路は、IQ信号入力端子37,38、直交変調器35、送信IFフィルタ34、送信局発36、アップコンバートミキサ33、送信帯域用BPF32、パワーアンプ31、アイソレータ39、送信出力端子30で構成される。
同じく上記のCDMAのデュアルバンド携帯電話端末のように使用周波数帯域が近接している場合には図2のような構成が使用され、複数の周波数帯域を分離するためにスイッチ6が使用されている。この理由は、上述したような複数のフィルタで構成されるダイプレクサでは、使用周波数帯域同士が近接すると必要な帯域外減衰量を確保するために大型になりさらに挿入損失が増えるため実現が難しくなるためである。
図7−A、図7−Bは従来のデュプレクサの構成例である。受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰するBPF40、送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰するBPF41、それら2つのBPFとアンテナ端子4aの間に置く移相回路で構成される。端子4bには受信回路が、端子4cには送信回路が接続される。図7−Aではキャパシタ48、インダクタ46、インダクタ47で構成される高域通過フィルタ(HPF)と、インダクタ45、キャパシタ44、キャパシタ43で構成される低域通過フィルタ(LPF)が移相回路として使用される例を示している。図7−Bでは伝送線路42と伝送線路49が移相回路として使用される例を示している。
一般的に、デュプレクサは、送信用フィルタの出力端と受信用フィルタの入力端とがアンテナ端子に接続され、送信用フィルタを通過した送信信号が受信用フィルタを介して受信回路に流入したり、アンテナで受信された受信信号が送信用フィルタを介して送信回路に流入したりするのを防止するため、送信用フィルタおよび受信用フィルタの特性としてそれぞれの相手側の帯域において十分な減衰量が要求される。さらにアンテナ端子から受信回路までの挿入損失(すなわち受信用フィルタの挿入損失)が送信用フィルタの接続により増えることのないように、アンテナ端子から送信用フィルタ側を見た受信帯域でのインピーダンスを「開放(open)」にしておく必要がある。また逆に、アンテナ端子から送信回路までの挿入損失(すなわち送信用フィルタの挿入損失)が、受信用フィルタの接続により増えることのないように、アンテナ端子から受信用フィルタ側を見た送信帯域でのインピーダンスを「開放」にしておく必要がある。このため、図7−Aおよび図7−Bでは移相回路を挿入し、たとえば移相回路42は、送信用BPF40の受信帯域におけるインピーダンスがアンテナ端子4a点で「開放」となるように電気長が設定され、移相回路49は、受信用BPF41の送信帯域におけるインピーダンスがアンテナ端子4a点で「開放」となるように電気長が設定される。
一方、近年ダイレクトコンバージョン受信方式(DCR)が実用化され、複数の周波数帯域で使用する受信回路および送信回路を各1系統のみで構成可能になってきた。これにより図2の構成を取っていたデュアルバンド携帯電話端末は、図8−A、図8−Bのような構成で実現できるようになってきている。すなわち、図8−Aでは複数の周波数帯域で受信回路を共用し、図8−Bでは複数の周波数帯域で受信回路および送信回路ともに共用している(特許文献1参照)。このように、受信回路や送信回路を削減することで、端末の小型化や低コスト化が可能になってきた。ダイレクトコンバージョン受信(DCR)については、例えば非特許文献1に記載されている。
特許文献2には、3つの周波数帯を1台の携帯電話端末で使用するためのフロントエンドモジュールで隣接する2つの周波数帯に送信回路を共用するものが開示されている。
特開平10−290176号公報 特開2002−101005号公報 エイ・エイ・アビディ(A.A. Abidi)著,「ダイレクト・コンバージョン・レイディオ・トランシーバーズ・フォー・デジタル・コミュニケーションズ(Direct-Conversion Radio Transceivers for Digital Communications)」 アイトリプルイー・ジャーナル・オブ・ソリッド・ステート・サーキッツ(IEEE J. Solid State Circuits), 第30巻第12号(Vol. 30,No. 12), 1995年
ところが、図8−A、図8−Bの構成例では受信回路や送信回路が一部削減できるものの、各周波数帯域で送信と受信の分離を行うデュプレクサを複数使用しており、このデュプレクサが大きく高価であるために、デュアルバンド携帯電話端末の形状が大きく、コストが高くなるという問題があった。
また、図8−A、図8−Bの構成例では図2の構成と比較してスイッチ7やスイッチ11を追加する必要がある。スイッチ7の追加は受信回路からアンテナまでの損失を増加させるため受信感度が劣化する原因になる。さらに、スイッチ11を追加すると、送信回路からアンテナまでの損失が増えるため、アンテナ端の電力を規格値にするためには増加した損失分だけ送信回路の出力電力を増やす必要があり、消費電力が増加するという問題があった。
例えば日本向けCDMAとアメリカ向けCDMAのデュアルバンド携帯電話端末では、図17に示すように、日本向けCDMAの使用帯域(a)が端末送信:887〜925MHz、端末受信:832〜870MHzであり、アメリカ向けCDMAの使用帯域(b)が端末送信:824〜849MHz、端末受信:869〜894MHzとなっている。ここで受信帯域についてみると、日本向けCDMAの使用帯域とアメリカ向けCDMAの使用帯域を合わせても、832〜894MHzであり比較的近接(一部重複)しており単一の受信回路で対応可能であり、受信用のBPFも一種類で対応可能となる。しかし、図8−Aの構成では、2つのデュプレクサの中に各1つの受信フィルタを使用するので、回路が不必要に大型化されてしまう。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、送受信間隔周波数に比べて2つのシステム間の受信周波数帯の間隔が狭いデュアルバンドシステムに適する、構成を簡略化した、小型で低コストのフロントエンドモジュールを提供することにある。
本発明による第1のフロントエンドモジュールは、アンテナ端子、受信端子、第1の送信端子、第2の送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、この受信用帯域通過フィルタに接続された端子aおよび他の端子b,cを有し、端子b,cを選択的に端子aに接続する第1のスイッチと、アンテナ端子に接続された端子aおよび他の端子b,cを有し、前記第1のスイッチに連動して端子b,cを選択的に端子aに接続する第2のスイッチと、前記第1のスイッチの端子cと第2のスイッチの端子cとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、前記第1のスイッチの端子bと第2のスイッチの端子bとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、第1の送信端子に接続され、第1の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第1の送信用帯域通過フィルタと、第2の送信端子に接続され、第2の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第2の送信用帯域通過フィルタと、前記第1の送信用帯域通過フィルタと前記第2のスイッチの端子cとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第1の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器と、前記第2の送信用帯域通過フィルタと前記第2のスイッチの端子bとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第2の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第4の移相器とを備えたことを特徴とする。
この構成では単一の受信用帯域通過フィルタが第1および第2の受信帯域に共用され、受信回路も単一のものが共用される。これは、特に、送受信間隔周波数に比べて、2つのシステム間の受信周波数帯の間隔が狭いデュアルバンドシステムにおいて有用に機能する。
前記第2のスイッチはさらに、外部コネクタに接続された端子dを有してもよい。この場合、この端子dは、端子aが端子bに接続されるとき端子cに接続され、端子aが端子cに接続されるとき端子bに接続される。この第2のスイッチはDPDT(Dual Pole Dual Throw)型のスイッチで構成することができる。これにより外部コネクタを設ける場合に実質的にスイッチ素子の増加が防止される。
本発明による第2のフロントエンドモジュールは、アンテナ端子、受信端子、第1の送信端子、第2の送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、この受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、前記受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、前記第1および第2の移相器のそれぞれの他端に接続され、これらを選択的に前記アンテナ端子に接続するスイッチと、第1の送信端子に接続され、第1の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第1の送信用帯域通過フィルタと、第2の送信端子に接続され、第2の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第2の送信用帯域通過フィルタと、前記第1の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第1の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器と、前記第2の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第2の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第4の移相器とを備えたことを特徴とする。
この構成では、受信用帯域通過フィルタが単一個で済む他、送信側の経路にスイッチが挿入されないので、必要なスイッチも1個で済む。受信側の経路に挿入されるスイッチも1個で足りる。したがって、送受信いずれの側でも挿入損失が低減される。
上記第2のフロントエンドモジュールにおいて、第5の移相器をさらに備え、前記スイッチは、前記第1の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第2の移相器に前記第5の移相器を接続し、前記第2の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第1の移相器に前記第5の移相器を接続するようにしてもよい。これにより、受信用帯域通過フィルタの入力から、非選択状態の移相回路側を見た受信帯域におけるインピーダンスを「開放」に出来る。
第5の移相器は、異なる二つの移相器と、前記スイッチに連動して両移相器の一方を選択する第2のスイッチとにより構成してもよい。これにより、使用帯域の切り替えに適した移相器を使用し分けることができる。
本発明による第3のフロントエンドモジュールは、アンテナ端子、受信端子、第1の送信端子、第2の送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、この受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、前記受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、前記第1および第2の移相器のそれぞれの他端に接続され、これらを選択的に前記アンテナ端子に接続するスイッチと、第1の送信端子に接続され、第1の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第1の送信用帯域通過フィルタと、第2の送信端子に接続され、第2の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第2の送信用帯域通過フィルタと、前記第1の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第1の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器と、前記第2の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第2の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第4の移相器と、第5の移相器とを備え、前記スイッチは、前記第1の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第2の移相器に前記第5の移相器を接続し、前記第2の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第1の移相器に前記第5の移相器を接続することを特徴とする。
この構成では、受信用帯域通過フィルタを単一個とし、また、送信側および受信側ともに挿入されるスイッチを単一個とすることができる。また、上記のような第5の移相器の作用も得られる。
本発明による第4のフロントエンドモジュールは、アンテナ端子、受信端子、送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、この受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、前記受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、前記第1および第2の移相器のそれぞれの他端に接続され、これらを選択的に前記アンテナ端子に接続するスイッチと、送信端子に接続され、前記第1および第2の送信帯域を通過帯域とし前記第1および第2の受信帯域を減衰する帯域阻止フィルタと、この帯域阻止フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記帯域阻止フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器とを備えたことを特徴とする。
この構成では、受信用帯域通過フィルタを単一個とするのみならず、送信側のフィルタも帯域阻止フィルタを利用することにより単一個とすることができる。また、受信側に挿入されるスイッチを単一個とするとともに、送信側に挿入されるスイッチをなくすことができる。
本発明によれば、送受信間隔周波数に比べて、2つのシステム間の受信周波数帯の間隔が狭い、デュアルバンドシステムに適し、使用する構成要素を削減して、小型で低コストのデュアルバンド対応フロントエンドモジュールひいては送受信端末装置を実現することができる。また、使用する構成要素の削減により、送信回路からアンテナまでの損失を低減し、消費電力を低減できる。さらに、アンテナから受信回路までの損失を低減し、受信感度を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。本実施の形態では、送受信間隔周波数に比べて、2つのシステム間の受信周波数帯の間隔が狭いデュアルバンドシステムにおいて使用するフロントエンドモジュールを想定している。
<第1の実施の形態>
図9は本発明の第1の実施の形態に係るフロントエンドモジュールの構成例を示している。このフロントエンドモジュールは、受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰するBPF40、送信帯域(a)を通過帯域とし受信帯域を減衰するBPF41、送信帯域(b)を通過帯域とし受信帯域を減衰するBPF41’、送信帯域(a)を使用するか送信帯域(b)を使用するかを切替えるスイッチ6およびスイッチ7、移相回路42、移相回路42’、移相回路49、移相回路49’で構成される。端子10aにはアンテナが接続され、端子4bには受信回路2が接続されるとともに、端子10c,10c’にはそれぞれ送信帯域(a),(b)の送信回路3,3’が接続される(後続の実施の形態についても同様)。図示のように、本発明における「フロントエンドモジュール」はデュアルバンドシステムの送受信回路とアンテナとの間に介在する回路であり、第1および第2のシステムの通信方式の送受信を切り替える機能を有する。
送信帯域(a)の使用時にはスイッチ7は端子7aと7cとが接続されるように機能し、スイッチ6はスイッチ7に連動して端子6aと6cが接続されるように機能する。移相回路42は端子6cから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(a)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49は端子6cから送信側を見たインピーダンスが受信帯域において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。
また、送信帯域(b)の使用時にはスイッチ7は端子7aと7bとが接続されるように機能し、スイッチ6はスイッチ7に連動して端子6aと6bが接続されるように機能する。移相回路42’は端子6bから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(b)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49’は端子6bから送信側を見たインピーダンスが受信帯域において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。
このようにして図9に示したフロントエンドモジュールでは、各要素の接続関係を再構成することにより、図8−Aの構成に比べて、受信側のBPFを1つ削減することができる。これにより、小型で低コストのフロントエンドモジュールを実現可能となる。
<第1の実施の形態の変形例>
図10は、本発明のフロントエンドモジュールの第1の実施の形態の変形例を示す。これは、図9の構成で使用したSPDT(Single Pole Dual Throw)型のスイッチ6に代えてDPDT(Dual Pole Dual Throw)型のスイッチ8にした構成である。
携帯電話端末では、送受信信号をアンテナのみに給電するだけでなく、外部コネクタへ切替えて出力する必要がある場合もある。この場合に図9の出力端子10a以降に新たにスイッチを設けるのではなく、図10に示すようにスイッチ8を兼用することで、損失の増加を防ぐことが可能になる。
図10のスイッチ8は、端子8a−8b間および端子8c−8d間が連動して接続される状態と、端子8a−8c間および端子8b−8d間が連動して接続される状態の2種の状態があり、例えば送信帯域(a)を使用しアンテナを使用する場合には端子8a−8c間および端子8b−8d間が接続される第1の状態に設定し、送信帯域(a)を使用し外部コネクタ10を使用する場合には端子8a−8b間および端子8c−8d間が接続される第2の状態に設定する。
<第2の実施の形態>
図11は本発明のフロントエンドモジュールの第2の実施の形態を示す。このフロントエンドモジュールは、受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰するBPF40、送信帯域(a)を通過帯域とし受信帯域を減衰するBPF41、送信帯域(b)を通過帯域とし受信帯域を減衰するBPF41’、送信帯域(a)を使用するか送信帯域(b)を使用するかを切替えるスイッチ7、移相回路42、移相回路42’、移相回路49、移相回路49’で構成される。送信帯域(a)の使用時にはスイッチ7は端子7aと7bとが接続されるように機能する。移相回路42は端子7aから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(a)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49は端子7aから送信側を見たインピーダンスが受信帯域および送信帯域(b)において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。
また、送信帯域(b)の使用時にはスイッチ7は端子7aと7cとが接続されるように機能する。移相回路42’は端子7aから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(b)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49’は端子7aから送信側を見たインピーダンスが受信帯域および送信帯域(a)において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。
このように図11の構成は、図8−Aの構成に比べて、受信側のBPFを1つ削減したので、小型で低コストのフロントエンドモジュールを実現できる。また、送信側スイッチの挿入損失を削減したため消費電力を削減でき、受信側スイッチの挿入損失を削減したため受信感度を向上させることができる。
<第2の実施の形態の変形例>
図12は、図11で使用したSPDT型のスイッチ7に代えてDPDT型のスイッチ8を利用した本発明の第2の実施の形態の変形例の構成を示している。
図11の構成では、例えば送信帯域(a)の使用時に移相回路42’がBPF40の入力に接続されたままになっているため、BPF40の入力から移相回路42’側を見た受信帯域におけるインピーダンスが「開放」でない場合は受信帯域の挿入損失が悪化してしまう場合がある。図12のスイッチ8はこれを改善するために、例えば送信帯域(a)の使用時にBPF40の入力から移相回路42’側を見た受信帯域におけるインピーダンスを「開放」に出来るように、一方の移相回路に移相器81を接続できる。送信帯域(b)の使用時にも同様である。なお、移相器81の片側は接地しているが「開放」する構成も採りうる(後続の実施の形態でも同様)。
図12の構成も図11と同様に、送信回路からアンテナにいたる経路にスイッチを経由しないので、送信回路の出力電力を増やす必要が無く、従来例よりも消費電力を削減できる。
この移相器81の代わりに図13の移相回路90を使用することもできる。この移相器82,83と、このいずれかを選択するスイッチ9とからなる。例えば送信帯域(a)の使用時にはスイッチ9の端子9aと9bを接続することにより移相器82を使用し、送信帯域(b)の使用時には端子9aと9cを接続することにより移相器83を使用するようにすれば、送信帯域(a)と送信帯域(b)それぞれに最適化した移相器を使用できる。その結果、より一層適切に受信帯域の挿入損失を低減することができる。
<第3の実施の形態>
図14は本発明によるフロントエンドモジュールの第3の実施の形態を示す。受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰するBPF40、送信帯域(a)を通過帯域とし受信帯域を減衰するBPF41、送信帯域(b)を通過帯域とし受信帯域を減衰するBPF41’、送信帯域(a)を使用するか送信帯域(b)を使用するかを切替えるスイッチ8、移相回路42、移相回路42’、移相回路49、移相回路49’、移相回路81で構成される。
図14のスイッチ8は、端子8a−8b間および端子8c−8d間が接続される第1の状態と、端子8a−8c間および8b−8d間が接続される第2の状態の2種の状態があり、例えば送信帯域(a)を使用する場合には端子8a−8c間および8b−8d間が接続される状態に設定し、送信帯域(b)を使用する場合には端子8a−8b間および8c−8d間が接続される状態に設定する。
移相回路42は端子8cから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(a)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49は端子8cから送信側を見たインピーダンスが受信帯域において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。
また、移相回路42’は端子8cから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(b)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49’は端子8cから送信側を見たインピーダンスが受信帯域において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。
このようにして図14の構成は、図8−Aの構成に比べて、受信側のBPFを1つ、スイッチを1つ削減し、小型で低コストのフロントエンドモジュールを実現し、さらに受信側スイッチの挿入損失4を削減したため、受信感度を向上させることができる。なお、図14の構成においても、その移相器81に代えて図13の移相回路90を利用することができる。例えば送信帯域(a)の使用時には端子9aと9bを接続することにより移相器82を使用し、送信帯域(b)の使用時には端子9aと9cを接続することにより移相器83を使用するようにすれば、送信帯域(a)と送信帯域(b)それぞれに最適化した移相器を使用できるので、より一層適切に受信帯域の挿入損失を低減できる。
図9、図10、図11、図12、図14に示したフロントエンドモジュールの構成例においていずれも、BPFとしては、受信帯域用のBPF、送信帯域(a)用のBPF、送信帯域(b)用のBPFの3つのみを使用し、その他の移相器とスイッチを組み合わせて、デュプレクサに必要な減衰特性を確保し、且つ受信用フィルタおよび送信用フィルタの挿入損失を増やすことなく、小型で低コストのデュアルバンドに対応したデュプレクサを実現できるようにしている。
<第4の実施の形態>
図15は本発明によるフロントエンドモジュールの第4の実施の形態を示している。受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰するBPF40、送信帯域(a)および送信帯域(b)を通過帯域とし受信帯域を減衰する帯域阻止フィルタ(BEF:Band Elimination Filter)80、送信帯域(a)を使用するか送信帯域(b)を使用するかを切替えるスイッチ7、移相回路42、移相回路42’、移相回路49で構成される。送信帯域(a)の使用時にはスイッチ7は、移相回路42と移相回路49とが接続されるように機能する。移相回路42はアンテナ端子10aから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(a)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49はアンテナ端子10aから送信側を見たインピーダンスが受信帯域において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。
また、送信帯域(b)の使用時にはスイッチ7は、移相回路42’と移相回路49とが接続されるように機能する。移相回路42’はアンテナ端子10aから受信側を見たインピーダンスが送信帯域(b)において「開放」となるように電気長を調整した移相器であり、移相回路49’はアンテナ端子10aから送信側を見たインピーダンスが受信帯域において「開放」となるように電気長を調整した移相器である。受信帯域において上記の条件を満たす移相回路は移相回路49の1つで実現できるが、送信帯域(a)および送信帯域(b)において受信側を見たインピーダンスが「開放」となる移相量は同じではないため、スイッチ7で移相回路を切替えることによりデュプレクサに要求される特性を確保する。
このようにして図15の構成は、図8−Bの構成に比べて、受信側のBPFを1つ、スイッチを1つ削減し(すなわちデュプレクサ1つとスイッチ1つを削減したのと同等)、小型で低コストのフロントエンドモジュールを実現し、さらに送信側スイッチの挿入損失を削減したため消費電力を削減でき、受信受信側スイッチの挿入損失も削減したため受信感度を向上させることができる。
<第4の実施の形態の変形例>
図16の構成は、図15で使用したSPDT型のスイッチ7に代えてDPDT型のスイッチ8にした本発明の第4の実施の形態の変形例を示している。
図15の構成では、例えば送信帯域(a)の使用時に移相回路42’がBPF40の入力に接続されたままになっているため、BPF40の入力から移相回路42’側を見た受信帯域におけるインピーダンスが「開放」でない場合は受信帯域の挿入損失が悪化してしまう場合がある。図16のスイッチ8はこれを改善するために、例えば送信帯域(a)の使用時にBPF40の入力から移相回路42’側を見た受信帯域におけるインピーダンスを「開放」に出来るように移相器81を接続することができる。
図16の構成も図15と同様に、送信回路からアンテナにいたる経路にスイッチを経由しないので、送信回路の出力電力を増やす必要が無く、従来例よりも消費電力を削減できる。またこの構成においても、その移相器81に代えて図13の移相回路90を利用することができる。
図15および図16に示したフロントエンドモジュールの構成例では、受信帯域用のBPFと受信帯域を減衰し2つの送信帯域を通過する帯域阻止フィルタ(BEF:Band Elimination Filter)の2つのフィルタのみを使用し、その他の移相器とスイッチを組み合わせて、デュプレクサに必要な減衰特性を確保しながら、小型で低コストのデュアルバンドに対応したデュプレクサを実現できるようにしている。
従来のデュアルバンド携帯電話端末の構成を示すブロック図である。 従来のデュアルバンド携帯電話端末の他の構成を示すブロック図である。 ダイプレクサの構成例を示す回路図である。 ダイプレクサの他の構成例を示す回路図である。 図1や図2で図示されている受信回路の構成例を示す回路図である。 図1や図2で図示されている送信回路の構成例を示す回路図である。 従来のデュプレクサの構成例を示す回路図である。 従来のデュプレクサの他の構成例を示す回路図である。 複数の周波数帯域で使用する受信回路を1系統のみで構成したデュアルバンド携帯電話端末の構成を示すブロック図である。 複数の周波数帯域で使用する送信回路および受信回路を各々1系統のみで構成したデュアルバンド携帯電話端末の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフロントエンドモジュールの構成例を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係るフロントエンドモジュールの構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフロントエンドモジュールの構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係るフロントエンドモジュールの構成例を示す回路図である。 図12のフロントエンドモジュール内の移相器81に代わる回路を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフロントエンドモジュールの構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係るフロントエンドモジュールの構成例を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態の変形例に係るフロントエンドモジュールの構成例を示す回路図である。 日本向けCDMAとアメリカ向けCDMAのデュアルバンド携帯電話端末の使用帯域の説明図である。
符号の説明
1…アンテナ、4…デュプレクサ、2…受信回路、3…送信回路、5…ダイプレクサ、6…スイッチ、6a,6b,6c…端子、7a,7b,7c…端子、7…スイッチ、8…スイッチ、8a,8b,8c,8d…端子、9…スイッチ、9a,9b,9c…端子、10…外部コネクタ、10a,10b,10c,10d…端子、11…スイッチ、40,41,41’…帯域通過フィルタ(BPF)、42,42’,49,49’…移相回路、80…帯域阻止フィルタ(BEF)、81,82,83…移相器、90…移相回路

Claims (15)

  1. アンテナ端子、受信端子、第1の送信端子、第2の送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、
    受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、
    この受信用帯域通過フィルタに接続された端子aおよび他の端子b,cを有し、端子b,cを選択的に端子aに接続する第1のスイッチと、
    アンテナ端子に接続された端子aおよび他の端子b,cを有し、前記第1のスイッチに連動して端子b,cを選択的に端子aに接続する第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチの端子cと第2のスイッチの端子cとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、
    前記第1のスイッチの端子bと第2のスイッチの端子bとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、
    第1の送信端子に接続され、第1の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第1の送信用帯域通過フィルタと、
    第2の送信端子に接続され、第2の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第2の送信用帯域通過フィルタと、
    前記第1の送信用帯域通過フィルタと前記第2のスイッチの端子cとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第1の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器と、
    前記第2の送信用帯域通過フィルタと前記第2のスイッチの端子bとの間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第2の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第4の移相器と、
    を備えたことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  2. 前記第1および第2のスイッチはSPDT(Single Pole Dual Throw)型のスイッチである請求項1記載のフロントエンドモジュール。
  3. 前記第2のスイッチはさらに、外部コネクタに接続された端子dを有し、この端子dは、端子aが端子bに接続されるとき端子cに接続され、端子aが端子cに接続されるとき端子bに接続されることを特徴とする請求項1記載のフロントエンドモジュール。
  4. 前記第2のスイッチはDPDT(Dual Pole Dual Throw)型のスイッチである請求項3記載のフロントエンドモジュール。
  5. アンテナ端子、受信端子、第1の送信端子、第2の送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、
    受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、
    この受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、
    前記受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、
    前記第1および第2の移相器のそれぞれの他端に接続され、これらを選択的に前記アンテナ端子に接続するスイッチと、
    第1の送信端子に接続され、第1の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第1の送信用帯域通過フィルタと、
    第2の送信端子に接続され、第2の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第2の送信用帯域通過フィルタと、
    前記第1の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第1の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器と、
    前記第2の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第2の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第4の移相器と、
    を備えたことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  6. 第5の移相器をさらに備え、前記スイッチは、前記第1の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第2の移相器に前記第5の移相器を接続し、前記第2の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第1の移相器に前記第5の移相器を接続することを特徴とする請求項5記載のフロントエンドモジュール。
  7. 前記第2のスイッチはDPDT型のスイッチである請求項6記載のフロントエンドモジュール。
  8. 第5の移相器は、異なる二つの移相器と、前記スイッチに連動して両移相器の一方を選択する第2のスイッチとを有することを特徴とする請求項5記載のフロントエンドモジュール。
  9. 前記スイッチはSPDT型のスイッチである請求項4または8記載のフロントエンドモジュール。
  10. アンテナ端子、受信端子、第1の送信端子、第2の送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、
    受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、
    この受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、
    前記受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、
    前記第1および第2の移相器のそれぞれの他端に接続され、これらを選択的に前記アンテナ端子に接続するスイッチと、
    第1の送信端子に接続され、第1の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第1の送信用帯域通過フィルタと、
    第2の送信端子に接続され、第2の送信帯域を通過帯域とし受信帯域を減衰する第2の送信用帯域通過フィルタと、
    前記第1の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第1の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器と、
    前記第2の送信用帯域通過フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記第2の送信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第4の移相器と、
    第5の移相器とを備え、
    前記スイッチは、前記第1の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第2の移相器に前記第5の移相器を接続し、前記第2の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第1の移相器に前記第5の移相器を接続することを特徴とするフロントエンドモジュール。
  11. 前記スイッチはDPDT型のスイッチである請求項10記載のフロントエンドモジュール。
  12. アンテナ端子、受信端子、送信端子を備え、デュアルバンドに対応したフロントエンドモジュールにおいて、
    受信端子に接続され、第1および第2の受信帯域を通過帯域とし送信帯域を減衰する受信用帯域通過フィルタと、
    この受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第1の送信帯域において「開放」にする第1の移相器と、
    前記受信用帯域通過フィルタに接続され、前記アンテナ端子から見た前記受信用帯域通過フィルタ側のインピーダンスを第2の送信帯域において「開放」にする第2の移相器と、
    前記第1および第2の移相器のそれぞれの他端に接続され、これらを選択的に前記アンテナ端子に接続するスイッチと、
    送信端子に接続され、前記第1および第2の送信帯域を通過帯域とし前記第1および第2の受信帯域を減衰する帯域阻止フィルタと、
    この帯域阻止フィルタと前記アンテナ端子との間に接続され、前記アンテナ端子から見た前記帯域阻止フィルタ側のインピーダンスを前記第1および第2の受信帯域において「開放」にする第3の移相器と、
    を備えたことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  13. 前記スイッチはSPDT型のスイッチである請求項12記載のフロントエンドモジュール。
  14. 第5の移相器をさらに備え、前記スイッチは、前記第1の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第2の移相器に前記第5の移相器を接続し、前記第2の移相器を前記アンテナ端子に接続するとき前記第1の移相器に前記第5の移相器を接続することを特徴とする請求項12記載のフロントエンドモジュール。
  15. 前記スイッチはDPDT型のスイッチである請求項14記載のフロントエンドモジュール。
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