JP2005064655A - 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置 - Google Patents

動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005064655A
JP2005064655A JP2003289780A JP2003289780A JP2005064655A JP 2005064655 A JP2005064655 A JP 2005064655A JP 2003289780 A JP2003289780 A JP 2003289780A JP 2003289780 A JP2003289780 A JP 2003289780A JP 2005064655 A JP2005064655 A JP 2005064655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion vector
pixel accuracy
vector
evaluation value
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003289780A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Otani
昭彦 大谷
Tatsuro Shigesato
達郎 重里
Yuichiro Aihara
祐一郎 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003289780A priority Critical patent/JP2005064655A/ja
Publication of JP2005064655A publication Critical patent/JP2005064655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

【課題】動き補償予測符号化において用いられる動きベクトル検出の際に、回路規模の増大を抑制する。
【解決手段】1画素精度動きベクトル検出部110は、符号化対象ブロックの画像と探索範囲内の候補ブロックの画像とから、両者の相関度である評価値が最小となるように1画素精度動きベクトルならびにその評価値を求める。0.5画素精度動きベクトル決定部120は、1画素精度動きベクトル検出部110で求められた1画素精度動きベクトルの最小評価値ならびに隣接1画素精度候補ベクトルの評価値に基づいて、0.5画素精度動きベクトルを決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディジタル動画像デ−タの圧縮符号化の手法である動き補償予測符号化において用いられる動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置に関する。
近年、DVD装置や動画像を送受信する携帯電話などの普及に伴い、容量の小さい通信回線を用いた動画像の転送や蓄積のために、動画像を符号化してデータ量を削減する画像圧縮技術が用いられてきている。その際、動画像の画像符号化を実現する方法として、画像信号が高い冗長性を含んでいる点に着目し、現在の画像のある部分が1つ前の画像のどの場所から移動したかを示す情報(動きベクトル)を用いて、時間的な冗長性を削減するという方法がある。すなわち、被写体がある程度の動きを伴う場合、被写体が含まれる画像の一部を切り出し、動き量だけずらせて、それを次のフレームの画像として予測する(動き補償フレーム間予測)のである。この動きベクトルを抽出するための1つの方法として、ブロックマッチング法がある。
図12は、一般的なブロックマッチング法の原理を示す図である。このブロックマッチング法は、画像圧縮符号化の動き補償フレーム間予測に広く用いられている。
ブロックマッチング法においては、同図に示すように、符号化の対象である符号化フレーム905(フレーム1)の符号化対象ブロック906と、符号化フレーム905とは時間的に異なる,動きベクトルを探索する探索フレーム904(フレーム0)上に設定した探索範囲904の中の候補ブロックとの間で相関度を演算する。まず、符号化フレーム905内の符号化対象ブロック906の画像と、探索フレ−ム903の探索範囲904内の画像とを比較し、符号化対象ブロック906と最も似通った(すなわち最も相関度が高い)評価値を持つブロックを、ベストマッチブロック902として探索範囲904内から抽出して、動きベクトルを検出する。つまり、1個の符号化対象ブロック906に対し、探索フレ−ム903の探索範囲904内の複数の候補ブロックとの相関度をそれぞれ演算し、相関度が最も高い候補ブロックをベストマッチブロック902として選択し、ベストマッチブロック902と符号化対象ブロック906との位置の差を動きベクトル901として検出する。この動きベクトル901を検出するための方法や、それに用いる装置として、従来より多くの提案がなされている。
特に、ブロックマッチング法を利用する際に、動きベクトルを検出するための装置として、ハ−ドウェア量の削減を図ったものが知られている(例えば特許文献1)。この技術では、1段目の1画素精度探索部で求めた複数の近傍の評価値の和に所定の係数を乗じた値を候補ベクトルとする,小数精度動きベクトル探索を行なっている。この技術では、ブロックマッチングによる動きベクトル探索を1段目のみで行ない、2段目探索を評価値で算出することで、計算量や回路規模の低減を図っている。
特許第2596352号公報(明細書全文)
しかしながら、上記従来の特許文献1の技術においては、評価値を加算した後、同じ0.5画素位置であっても、(0.5,0)位置又は(0,0.5)位置である場合と、(0.5,0.5)位置である場合とでは、異なる係数を乗ずることを行なうために、乗算器が必要となる。また、小数画素位置に応じた適切な係数に変更するための手間を必要としていた。
本発明の目的は、1段目探索よりも精度の細かいベクトルを、回路規模を増やすことなく精度良く検出する動きベクトル検出方法を提供することにある。
本発明の動きベクトル検出方法は、小数画素精度の画像が主観評価の際に良好な評価を受ける場合が多いことに着目し、算出した評価値を用いてより精度の細かい精細ベクトルを検出する方法である。つまり、1回の探索で算出した1つの評価値とその周辺の評価値とに基づいて、候補ベクトルの間の画素位置、すなわち、探索が1画素精度であれば、0.5画素精度に相当する動きベクトルを求める方法を提供する。
ここで、小数画素精度の画像は、隣接画素の和を隣接画素数で割って生成する。そのために、その画像の特徴として、ノイズや急峻な画素値変化を抑えるロ−パスフィルタの効果が挙げられる。これにより、主観評価において良好な評価結果を得ることができ、人間の目に違和感のない画像となる場合が多い。
本発明の第1の動きベクトル検出方法は、1/M(M=2n ,nは0以上の整数)画素精度候補ベクトルの符号化対象ブロックに対する相関度をそれぞれ評価値として算出し、該各評価値の最小値に基づいて1/M画素精度動きベクトルを求めた後、1/M画素精度動きベクトルの評価値である1/M画素精度評価値と、1/M画素精度動きベクトルとは先端位置が相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値とに基づいて、1/N(N=2n+1 )画素精度ベクトルを決定する方法である。
この方法により、1/M画素精度動きベクトルを検出する際に用いた1段のブロックマッチングの評価値に基づいて、乗算器を用いずに、1/N画素精度動きベクトル,つまり,より精度の細かい精細ベクトルを検出することができるため、この検出方法を実現するための装置における回路規模を削減しつつ精度良い動きベクトルの検出が可能である。
1/N画素精度動きベクトルを求める際には、1/M画素精度動きベクトルと、これとは先端位置が相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルとからなる複数のベクトル群を構成して、ベクトル群の各評価値の和の最小値を示すベクトル群の中心位置を1/N画素精度ベクトルとすることにより、1段のブロックマッチングの評価値の加算処理により判定ができるので簡易な方法で動きベクトル検出が可能である。
1/N画素精度動きベクトルを求める際には、複数の1/M画素精度候補ベクトルのうち特定のベクトルの評価値からあるオフセット値を減ずるか、上記特定のベクトルの評価値にある係数を乗ずることにより、例えば前のマクロブロックの動きベクトルと類似した位置が選択される可能性が高くなり、符号化効率の面で有利である。
本発明の第2の動きベクトル検出方法は、各1/M画素精度候補ベクトルの符号化対象ブロックに対する相関度である評価値と評価値の最小値を算出し、この最小値と、評価値の最小値を与える1/M画素精度候補ベクトルとは先端位置が相隣接する複数の隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値との差分である評価値差分に基づいて、1/N画素精度ベクトルを決定する方法である。
この方法によっても、第1の動きベクトル検出方法と同様に、この検出方法を実現するための装置における回路規模を削減しつつ精度良い動きベクトルの検出が可能である。
本発明の動きベクトル検出装置は 1/M画素精度動きベクトル検出部で検出された1/M画素精度動きベクトルと、1/M画素精度動きベクトルとは先端位置が相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値とに基づいて、1/N画素精度ベクトルを算出する1/N画素精度動きベクトル決定部を備えている。
これにより、乗算器を用いずに、より精度の細かい精細ベクトルを検出することができるため、回路規模を削減しつつ高精度で動きベクトルを検出しうる動きベクトル検出装置が得られる。
本発明によると、乗算器を用いずに、回路規模を削減しつつ,より精度の細かい精細ベクトルを検出しうる動きベクトル検出方法又は動きベクトル検出装置の提供を図ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、各実施形態に共通のMPEG符号化処理装置における処理フローを示すブロック図である。同図に示すように、MPEG符号化処理装置は、画像データに離散コサイン変換を施すための離散コサイン変換部(DCT)10と、離散コサイン変換された画像データを量子化するための量子化部(Q)15と、量子化された画像データを可変長符号化するための可変長符号化部(VLC)20と、量子化された画像データを逆量子化するための逆量子化部(IQ)25と、逆量子化された画像データを逆離散コサイン変換するための逆離散コサイン変換部(IDCT)30と、符号化対象画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部100と、検出された動きベクトルを格納する動きベクトルレジスタ50と、動きベクトルやベストマッチブロックの画像データなどを格納する探索範囲画像メモリ55と、ベストマッチブロックについての0.5画素精度の画像データS0.5 を生成する0.5画素精度画像生成部60と、ベストマッチブロックの0.5画素精度画像データS0.5 と符号化対象画像の画像データSinとの差分を演算するための差分器40と、ベストマッチブロックの0.5画素精度画像データS0.5 と逆離散コサイン変換された画像データとの加算を行なう加算器35とを備えている。
なお、探索範囲画像メモリ55の記憶機能の一部を代替するメモリを、動きベクトル検出部100に配置することもできる。
MPEG符号化処理装置に符号化対象画像に関する画像データSinが入力されると、各マクロブロックについて、以下の処理が施される。まず、動きベクトル検出部100において、画像データSinに基づいて動きベクトルが算出され、その結果が動きベクトルレジスタ50及び探索範囲画像メモリ55に書き込まれる。このとき、探索範囲画像メモリ55には、探索範囲の各候補ブロックの画像データが逐次記憶され、最終的にベストマッチブロック(1画素精度)の画像データが記憶される。そして、0.5画素精度画像生成部60において、ベストマッチブロックについての0.5画素精度の画像データS0.5 が生成される。差分器40において、0.5画素精度画像生成部60から入力されるベストマッチブロックの0.5画素精度画像データS0.5 と、符号化対象画像の画像データSinとの差分データが算出される。その後、この差分データは、離散コサイン変換部(DCT)10において離散コサイン変換され、量子化部(Q)15において量子化される。さらに、可変長符号化部(VLC)20において符号化され、圧縮された符号からなる画像データSout として出力される。
また、量子化された画像データは、逆量子化部(IQ)25において逆量子化され、逆離散コサイン変換部(IDCT)30において逆コサイン変換を受ける。さらに、加算器35において、逆コサイン変換を受けた画像データと、ベストマッチブロックの0.5画素精度画像データとの加算が行なわれ、加算されたデータは、以降の動きベクトル探索時に用いる探索範囲画像を生成するために、探索範囲画像メモリ55に格納される。
また、動きベクトル差分器45において、動きベクトルレジスタ50に格納されている1つ目のマクロブロックの動きベクトルと、2つ目のマクロブロックの動きベクトルについて動きベクトル検出部100で検出された動きベクトルとの差分が演算され、この差分動きベクトルは可変長符号化部20に供給される。そして、可変長符号化部20において差分動きベクトルは符号化され、2つ目のマクロブロックの画像データと共に出力される。
図2は、第1の実施形態における動きベクトル検出部100の構成を示すブロック回路図である。同図に示すように、動きベクトル検出部100は、符号化対象画像データと探索範囲画像データ(候補ブロックの画像データ)とを入力して、1画素精度動きベクトルと最小評価値とを出力する1画素精度動きベクトル検出部110と、1画素精度動きベクトル検出部110から出力される1画素精度動きベクトルと最小評価値とを入力して、0.5画素精度動きベクトルを出力する0.5画素精度動きベクトル決定部120と、1画素精度動きベクトル検出部110で求められた1画素精度動きベクトルや、0.5画素精度動きベクトル決定部120で求められた0.5画素精度動きベクトルなどを記憶する記憶部130とを備えている。すなわち、この例では、探索範囲画像メモリ55の記憶機能の一部を代替する記憶部130が動きベクトル検出部100に配置されている。
1画素精度動きベクトル検出部110は、図12に示すような一般的な手法に従って、符号化対象画像データと探索範囲画像データ(候補ブロックの画像データ)とを入力して、符号化対象ブロックと探索範囲内の候補ブロックとの相関度を示す評価値の最小値(最小評価値)と、その最小評価値を示す1画素精度動きベクトルとを求める。0.5画素精度動きベクトル決定部120は、後述する手順に従って、1画素精度動きベクトル検出手段110が求めた1画素精度動きベクトル及び最小評価値から0.5画素精度動きベクトルを決定する。
図3は、1画素精度動きベクトル検出部110の詳細な構成を示すブロック回路図である。同図に示すように、1画素精度動きベクトル検出部110は、符号化対象画像データと探索範囲画像データとの差分を演算する差分絶対値演算器111と、差分絶対値の累積値を演算する累算器112と、差分絶対値の累算値を格納する累算レジスタ113と、累算レジスタ113から累算値を取り出して格納する1画素精度評価値メモリ114と、1画素精度評価値に応じた動きベクトルを発生する動きベクトル発生器115と、動きベクトルを格納する1画素精度動きベクトルメモリ116とを備えている。
図3に示す1画素精度動きベクトル検出部110において、差分絶対値演算器11は、符号化対象画像データAと探索範囲画像データBとの差分を演算した後、差分の絶対値を算出する。累算器112は、新たに算出された差分の絶対値とそれ以前に算出された加算値とを加算し(更新)、更新された累算値は累算レジスタ113に格納されていく。累算が終了すると、1画素精度評価値メモリ114に累算レジスタ113の値が格納される。また、動きベクトル発生器115において、1画素精度評価値メモリ114から出力される1画素精度評価値に対応する1画素精度位置が生成され、動きベクトルは1画素精度動きベクトルメモリ116に格納された後、1画素精度動きベクトルとして出力される。これにより、1段目探索が終了し、2段目探索に移行する。
図4は、第1の実施形態における0.5画素精度動きベクトル決定部120の詳細な構造を示すブロック回路図である。同図に示すように、0.5画素動きベクトル決定部120は、最小評価値Aと、最小評価値Aの入力から1ラインずつ順次遅延されて入力される隣接評価値B,C,Dとを加算する4入力加算器121と、加算結果を格納する加算結果レジスタ122と、加算結果レジスタ122の値と後述する最小値レジスタ124の値とを比較して更新信号を出力する比較器123と、加算結果レジスタ122の値と比較器123から出力される更新信号とを格納する最小値レジスタ124と、比較器123から出力される更新信号と、動きベクトル(X,Y)とを格納して、0.5画素精度動きベクトル(X+0.5,Y+0.5)を出力する動きベクトルレジスタ125とを備えている。
図5は、第1の実施形態における1画素精度位置(1画素精度候補ベクトルの先端位置)と0.5画素精度位置(0.5画素精度候補ベクトルの先端位置)との関係を説明するための図である。同図において、○印は1画素精度候補ベクトルが指し示す位置(ベクトルの先端位置)、☆印は2個の1画素精度位置の中間位置である0.5画素精度位置(0.5画素精度ベクトルの先端位置)、★印は4個の1画素精度位置の中間位置である0.5画素精度位置(0.5画素精度ベクトルの先端位置)をそれぞれ示している。
図6は、第1の実施形態における0.5画素精度位置における評価値の算出例を示す図である。図6に示すX座標,Y座標の整数位置(0,0),(0,1),(0,2),(1,0),…は探索範囲における1画素精度の動きベクトル(1画素精度候補ベクトル)が指し示す位置(先端位置)であって、原点を基点とする1画素精度候補ベクトルを表している。そして、図6中の数字は探索範囲における1画素精度候補ベクトルの評価値を表している。図6の小数点位置(0.5,0.5),(0.5,1.5),(1.5,0.5),(1.5,1.5),(2.5,0.5),(2.5,1.5)は、図5に示す★印に相当する位置であり、0.5画素精度ベクトルが指し示す位置(先端位置)であって、原点を基点とする0.5画素精度ベクトルを表している。0.5画素精度ベクトルのうち0.5画素精度動きベクトルの候補対象となるものを0.5画素候補ベクトルという。本実施形態では、0.5画素精度候補ベクトルの評価値として、先端位置が相隣接する4つの1画素精度ベクトルにおける評価値を加算した値を用いている。なお、1画素精度候補ベクトルは、0.5画素精度候補ベクトルに含まれている。
以下、図4,図5及び図6を参照しながら、1画素精度動きベクトルから0.5画素精度動きベクトルを決定する手順について説明する。
まず、1画素精度動きベクトル検出部110において、1画素精度候補ベクトルの評価値(図5に示す○印位置における評価値)が求められる。例えば、図6に示す1画素精度候補ベクトル(0,0),(0,1),(0,2),(1,0),…における評価値80,60,90,…が算出されたとする。
次に、0.5画素精度動きベクトル決定部120の4入力加算器121において、先端位置が相隣接する4つの1画素精度候補ベクトルの(ベクトル群)表価値(図5に示す○印位置)が加算されて、4つの1画素精度候補ベクトル(ベクトル群)の各先端位置の中央部(★印)に先端位置を有する0.5画素精度候補ベクトルの評価値(加算結果)が得られる。たとえば、図6に示す,相隣接する4つの1画素精度候補ベクトル(ベクトル群)(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)の評価値80,60,20,10の値が加算されると、4つの1画素精度候補ベクトル(ベクトル群)の各先端位置の中間に先端値を有する0.5画素精度候補ベクトル(0.5,0.5)の評価値170が得られる。同様にして、図6に示す0.5画素精度候補ベクトル(0.5,1.5)の評価値210と、0.5画素精度候補ベクトル(1.5,0.5)の評価値100と、0.5画素精度候補ベクトル(1.5,1.5)の評価値130と、0.5画素精度候補ベクトル(2.5,0.5)の評価値190と、0.5画素精度候補ベクトル(2.5,1.5)の評価値180とが得られる。
これらの0.5画素精度候補ベクトルの評価値(加算結果)は、図4に示す加算結果レジスタ122に格納され、逐次取り出される。最初に取り出された加算結果が、最小評価値レジスタ124に格納される。そして、図4に示す比較器123により、最小評価値レジスタ124に格納されている評価値(加算結果)と、加算結果レジスタ122から取り出された評価値(加算結果)との大小関係が比較され、加算結果レジスタ122から取り出された評価値の方が小さい場合には、更新信号が出力され、当該加算結果レジスタ122から取り出された評価値が最小評価値レジスタ124と動きベクトルレジスタ125とに出力される。図6に示す例では、0.5画素精度候補ベクトル(1.5,0.5)の評価値100が最小である。そこで、0.5画素精度動きベクトル(1.5,0.5)を与える0.5画素精度の候補ブロックをベストマッチングブロックとして決定する。
そして、1つの探索範囲に対する評価値の大小の比較動作が終了すると、動きベクトルレジスタ125に格納されている1画素精度ベクトル(X,Y)に対して、X,Yに0.5を付加した値(X+0.5,Y+0.5)が、0.5画素精度動きベクトルとして出力される。
なお、演算が2進数で処理される場合には、小数点第1位に1を付加するだけでよく、加算の必要もない。
本実施形態の動きベクトル検出装置によると、図3及び図4に示すように、乗算器を設けなくても、0.5画素精度動きベクトルを容易に検出することができるので、回路規模(ハードウェア)を増やすことなく、動きベクトルを検出することができる。
また、本実施形態の動きベクトル検出方法によると、1段のブロックマッチングの評価値に基づいて、乗算処理を行わずに、より精度の細かい精細ベクトルを検出することができるので、回路規模の小さい装置を用いながら、高精度で動きベクトルを検出することができる。
−第1の実施形態の変形例−
図7は、第1の実施形態の変形例の0.5画素精度候補ベクトルの評価値の算出例を示す図である。図7に示すX座標,Y座標の整数位置(0,0),(0,1),(0,2),(1,0),…は探索範囲における1画素精度候補ベクトルが指し示す位置(先端位置)であって、原点を基点とする1画素精度候補ベクトルを表している。そして、図7中の数字は探索範囲における1画素精度候補ベクトルの評価値を表している。図7の小数点位置(0.5,0),(0.5,1),(0.5,2),(1.5,0),(1.5,1),(1.5,2),(2.5,0),(2.5,1),(2.5,2)は、図5に示す☆印に相当する位置であり、0.5画素精度候補ベクトルが指し示す位置(先端位置)であって、原点を基点とする0.5画素精度候補ベクトルを表している。本実施形態では、0.5画素精度候補ベクトルの評価値として、水平方向において相隣接する先端位置をそれぞれ有する2つの1画素精度候補ベクトル(ベクトル群)の各評価値を加算した値を用いている。なお、1画素精度候補ベクトルは、0.5画素精度候補ベクトルに含まれている。
なお、0.5画素精度候補ベクトルの評価値として、垂直方向において相隣接する先端位置をそれぞれ有する2つの1画素精度候補ベクトル(ベクトル群)の各評価値を加算した値を用いてもよい。その場合には、図5に示すハッチング付き☆印の位置が、0.5画素精度候補ベクトルの評価値を表す位置となる。
以下、図7を参照しながら、1画素精度動きベクトルから0.5画素精度動きベクトルを算出する手順について説明する。
第1の実施形態では、先端位置が相隣接する4つの1画素精度候補ベクトル(ベクトル群)の評価値を加算して得られた値を、それらの中央部における0.5画素精度候補ベクトルの評価値とし、それらのうちの最小値から0.5画素精度動きベクトルを決定したが、本変形例では水平方向に相隣接する2つの1画素精度候補ベクトルの評価値(ベクトル群)を加算して得られた値を、それらの中央部における0.5画素精度候補ベクトルの評価値とし、それらのうちの最大値から動きベクトルを決定する。すなわち、本変形例では、図4に示す4入力加算器に代えて、2入力加算器を配置する。
図7に示す例では、例えば、0.5画素精度候補ベクトル(0.5,0)の評価値は、図7に示す1画素精度候補ベクトル(0,0)の評価値80と、1画素精度候補ベクトル(1,0)の評価値20とを加算した値100となる。図7に示す例では、0.5画素精度候補ベクトルの評価値の中での最小値は40であり、これに該当する0.5画素精度候補ベクトルは、(1.5,1)である。
同様に、0.5画素精度候補ベクトルの評価値を1段目の探索で得られた評価値とすると、その評価値から0.25画素精度候補ベクトルの評価値が求まることになる。よって、一般に、M=2n ,N=2n+1 の関係があるときは、先端位置が相隣接する複数の1/M画素精度候補ベクトルの評価値を加算した値を、上記複数の1/M画素精度候補ベクトルの中央部に位置する1/N画素精度候補ベクトルの評価値とし、1/N画素精度候補ベクトルの評価値の最小値から、1/N画素精度の動きベクトルを求めることができる。
なお、本実施形態又はその変形例において、所望の0.5画素精度候補ベクトルの評価値を、図6,図7に示すごとく全て算出したが、必ずしも全ての0.5画素精度候補ベクトルの評価値を算出する必要はない。例えば、1画素精度候補ベクトルの評価値の最小値をまず検出し、この最小値と、最小値を示す1画素精度候補ベクトルとは先端位置が相隣接する1画素精度候補ベクトルの評価値とを加算した値を0.5画素精度候補ベクトルの評価値として算出し、各0.5画素精度候補ベクトルの評価値の最小値から、0.5画素精度動きベクトルを決定してもよい。
また、ある特定の1画素精度候補ベクトルを指定してその位置における0.5画素精度の評価値として、4個の1画素精度候補ベクトルの中間位置(図5に示す★印)との和の比較であれば4倍に、2個の1画素精度候補ベクトルの中間位置(図2の白抜星印)との和の比較であれば2倍にして比較して、特定の1画素精度候補ベクトルのみを選択候補とすることも可能である。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る動きベクトル検出方法を示す図である。1画素精度候補ベクトル(0,1)が、例えば前のマクロブロックの動きベクトルと類似した位置であると仮定する。MPEGの場合、動きベクトルを符号化する場合に、前のマクロブロックの動きベクトルとの差分が符号化される。そのため、前のマクロブロックの動きベクトルと類似した位置を選択することは符号化効率の点で有利である。
そこで、本実施形態においては、例えば、前の画面におけるマクロブロックの1画素精度候補ベクトル(0,1)に近い位置が選択されやすくするために、当該ベクトル(0,1)の評価値に対するオフセット値として50を設定する。つまり、図7に示す1画素精度候補ベクトル(0,1)の評価値60(第1の実施形態の変形例において1段目の探索で求められた評価値)からオフセット値50を減算した値を、1画素精度候補ベクトル(0,1)の評価値とする。そして、この1画素精度候補ベクトルの評価値を用いて、第1の実施形態の変形例に示す方法により、0.5画素精度候補ベクトルの評価値を算出すると、図8に示す通りになる。この例では、0.5画素精度候補ベクトル(0.5,1)の評価値だけが図7に示す各0.5画素精度候補ベクトルの評価値とは異なっている。その結果、図8に示す0.5画素精度候補ベクトル(0.5,1)の評価値が最小値となるので、0.5画素精度の動きベクトルは、(0.5,1)である。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態に係る動きベクトル検出方法を示すフロ−チャ−ト図である。以下、図9を参照しながら、本実施形態の動きベクトル検出方法について説明する。
まず、ステップST11で、予めメモリに格納されている各1画素精度候補ベクトルの評価値をメモリから取り出して、そのうち最小評価値をとる1画素精度位置(1画素精度動きベクトルの先端位置)を求める。この最小評価値と、最小評価値をとる1画素精度位置(1画素精度動きベクトルの先端位置)とは、メモリに格納される。
次に、ステップST12で、メモリから取り出した最小評価値と、1画素精度動きベクトルとは先端位置が相隣接する隣接1画素精度候補ベクトルの評価値(隣接評価値)との差分(以降、「評価値差分」と呼ぶ)を求める。一般には、隣接1画素精度候補ベクトルは、8個存在する。
次に、ステップST13で、評価値差分に基づいて、ベクトル群単位での0.5画素精度候補ベクトルの評価値を求める。ただし、1画素精度動きベクトルと3つの隣接1画素精度候補ベクトルとの4個のベクトルによって1つのベクトル群が構成される。一般には、1つの1画素精度動きベクトルを要素として含むベクトル群は、図10に示すa群〜d群のごとく、4個存在する。このステップST13における処理の詳細については後述する。
次に、ステップST14における判別で、4つのベクトル群(a群〜d群)についてステップST13の処理を完了したことが確認されるまで、ステップST13の処理を繰り返し、ステップST13の処理が完了すると、ステップST15に進む。
そして、ステップST15で、ステップST13において各ベクトル群(例えばa群)単位で求められた0.5画素精度候補ベクトルの評価値から最終的な0.5画素精度動きベクトルを求める。
次に、ステップST13及びST15の処理の詳細について説明する。
ステップST13の処理においては、ステップST13a,ST13bの判別を経て、評価値差分の範囲に応じて、ステ−ジ1からステ−ジ3の3つの処理に分岐する。
ステップST13aの判別において、最大の評価値差分が所定の閾値以下である場合は、ステップST13cにおいてステージ1の処理を行なう。上述のように、1画素精度動きベクトルを要素として含む4個のベクトルによって1つのベクトル群が構成されている。ここで、「最大の評価値差分が所定の閾値以下」とは、1画素精度動きベクトルを要素として含むベクトル群中のいずれの隣接1画素精度候補ベクトルもベストマッチブロックの位置に近いことを意味する。そのため、4つのベクトル(1画素精度動きベクトルと各隣接1画素精度候補ベクトルと)の各先端位置の中心を0.5画素精度ベクトルの先端位置として、その評価値を算出する。
一方、ステップST13aの判別において最大の評価値差分が所定の閾値を越えている場合はステップST13bの判別処理に移行する。そして、ステップST13bの判別において最小の評価値差分が所定の閾値以下の場合には、ステップST13dに進んでステージ2の処理を行なう。この場合、最小の評価値をとる2つの1画素精度候補ベクトルの各先端位置の中心を0.5画素精度候補ベクトルの先端位置とする。「最大の評価値差分が所定の閾値以上の場合でかつ最小の評価値差分が所定の閾値以下」とは、少なくとも2個の1画素精度候補ベクトルがベストマッチブロックの位置に近いことを意味する。そのため、2個の1画素精度候補ベクトルの先端位置から等距離にある先端位置を有するベクトルを0.5画素精度候補ベクトルとする。
また、ステップST13bの判別で最小の評価値差分が所定の閾値を越えている場合は、ステップST13eに進んでステ−ジ3の処理を行なう。この場合、最小評価値をとる1画素精度動きベクトルを0.5画素精度候補ベクトルとする。「最小の評価値差分が所定の閾値以上」とは、1画素精度動きベクトルがベストマッチブロックの位置であることを意味する。そのため、ステップST11で求められた1画素精度動きベクトルを0.5画素精度候補ベクトルとする。
このステップST13a,ST13b,ST13cにおいて算出された0.5画素精度候補ベクトルは、いずれもメモリに格納される。
そして、ステップST15において、メモリに格納されている0.5画素精度候補ベクトルをメモリから取り出して、最終的な0.5画素精度動きベクトルを以下のように決定する。
まず、ステージ1で求められた0.5画素精度候補ベクトルがある場合は、それを最終的な0.5画素精度動きベクトルとして決定する。ステージ1で求められた0.5画素精度候補ベクトルがなく、ステージ2で求められた0.5画素精度候補ベクトルがある場合は、それを0.5画素精度動きベクトルとする。上記以外の場合は、ステージ3で求められた0.5画素精度候補ベクトルを最終的な0.5画素精度動きベクトルとする。同じステージで求められた0.5画素精度候補ベクトルが2個以上ある場合は、評価値差分がより小さい0.5画素精度候補ベクトルを最終的な0.5画素精度動きベクトルとする。
−処理の第1の具体例−
図10は、第1の具体例に係る処理の具体例を示す図である。この場合、図9のフローチャート中における所定の閾値が30であるとする。
まず、ステップST11において、図10に示す各1画素精度候補ベクトルの評価値のうちの最小値を示す1画素精度動きベクトル(1,1)が求められる。
次に、ステップST12において、1画素精度動きベクトル(1,1)の評価値と、各隣接1画素精度候補ベクトル(0,0),(0,1),(0,2),(1,0),(1,1),(1,2),(2,0),(2,1),(2,2)の各評価値との差分が、評価値差分として求められる。その結果、各0.5画素精度ベクトル(0.5,0.5),(0.5,1),(0.5,1.5),(1,0.5),(1,1.5),(1.5,0.5),(1.5,1),(1.5,1.5)における評価値差分の値は、それぞれ、70,50,80,10、40,30,20,30である。
次に、ステップ13において、評価値差分の閾値を30とする。ステージ1,2,3の処理内容からわかるように、閾値30を越える評価値差分を示す0.5画素精度ベクトルは0.5画素精度動きベクトルの候補対象から除かれるので、図10には、閾値30を越える評価値差分には×印を施している。つまり、0.5画素精度ベクトルのうちでは、それぞれ評価値差分10,30,20,30を示す0.5画素精度ベクトル(1,0.5),(1.5,0.5),(1.5,1),(1.5,1.5)が候補対象である。その結果、a群においては、0.5画素精度ベクトル(1,0.5)(評価値差分10)のみが候補対象であり、b群においては、0.5画素精度ベクトルのうちには候補対象がなく、c群においては、3つの0.5画素精度ベクトル(1,0.5),(1.5,0.5),(1.5,1)(評価値差分10,30,20)が候補対象であり、d群においては2つの0.5画素精度ベクトル(1.5,1),(1.5,1.5)(評価値差分20,30)が候補対象である。
その結果、a群においては、最大の評価値差分70が閾値30以下ではなく、0.5画素精度ベクトル(1,0.5)(評価値差分10)のみが候補対象であるため、ステージ2において、0.5画素精度ベクトル(1,0.5)が、a群の0.5画素精度候補ベクトルとして決定される。
b群においては、いずれの評価値差分も閾値30を超えているため、ステ−ジ3において、1画素精度動きベクトル(1,1)が、b群の0.5画素精度候補ベクトルとして決定される。
c群においては、最大の評価値差分30が閾値30以下であり、3つの0.5画素精度ベクトル(1,0.5),(1.5,0.5),(1.5,1)が候補対象であるため、ステ−ジ1において、4つの1画素精度ベクトルの中心である0.5画素精度ベクトル(1.5,0.5)が、c群の0.5画素精度候補ベクトルとして決定される。
d群においては、最大の評価値差分40が閾値30以下でなく、2つの0.5画素精度ベクトル(1.5,1),(1.5,1.5)が候補対象であるので、ステ−ジ2において、評価値差分がより小さい0.5画素精度ベクトル(1.5,1)が、d群の0.5画素精度候補ベクトルとして決定される。
そして、ステップ14において、ステップST12中のステージ1で決定されたc群の0.5画素精度候補ベクトル(1.5,0.5)が最終の0.5画素精度動きベクトルとして決定される。
−処理の第2の具体例−
図11は、第2の具体例に係る処理の具体例を示す図である。この場合、図9のフローチャート中における所定の閾値が20であるとする。
この場合にも、第1の具体例と同様に、ステップST11,ST12において、1画素精度動きベクトル(1,1)と、その位置の評価値と、各隣接1画素精度候補ベクトルの各評価値との差分が、評価値差分として求められる。
次に、ステップ13において、評価値差分の閾値を20とする。ステージ1,2,3の処理内容からわかるように、閾値20を越える評価値差分を示す0.5画素精度ベクトルは0.5画素精度動きベクトルの候補対象から除かれるので、図11には、閾値20を越える評価値差分には×印を施している。つまり、評価値差分10,20を示す2つの0.5画素精度ベクトル(1,0.5),(1.5,1)のみが候補対象である。その結果、a群においては、0.5画素精度ベクトル(1,0.5)が候補対象であり、b群においては0.5画素精度ベクトルの候補対象がなく、c群においては、2つの0.5画素精度ベクトル(1,0.5),(1.5,1)(評価値差分10,20)が候補対象であり、,d群においては、1つの0.5画素精度ベクトル(1.5,1)(評価値20)が候補対象である。
その結果、a群においては、最大の評価値差分70が閾値20以下ではなく、0.5画素精度ベクトル(1,0.5)のみが候補対象であるため、ステージ2において、0.5画素精度ベクトル(1,0.5)(評価値差分10)が、a群の0.5画素精度候補ベクトルとして決定される。
b群においては、いずれの評価値差分も閾値20を超えているため、ステ−ジ3において、1画素精度動きベクトル(1,1)が、b群の0.5画素精度候補ベクトルとしてそれぞれ決定される。
c群においては、最大の評価値差分30が閾値20以下ではないので、ステ−ジ2において、0.5画素精度ベクトル(1,0.5),(1.5,1)のうちで評価値差分がより小さいベクトル(1,0.5)(評価値差分10)が、c群の0.5画素精度候補ベクトルとして決定される。
d群においては、最大の評価値差分40が閾値20以下ではなく、0.5画素精度ベクトル(1.5,1)の評価値差分のみが閾値20以下であるため、ステ−ジ2において、0.5画素精度ベクトル(1.5,1)(評価値差分20)が、d群の0.5画素精度候補ベクトルとして決定される。
そして、ステップ14において、ステップST12中のステージ2で決定されたa群,c群,d群の0.5画素精度候補ベクトルのうちで、最も小さい評価値差分10を示す0.5画素精度候補ベクトル(1,0.5)が最終の0.5画素精度動きベクトルとして決定される。
−第3の実施形態の変形例−
第1の変形例として、ステ−ジ2を「2個の評価値差分が所定の閾値以下の場合」と「1個の評価値差分のみが所定の閾値以下の場合」との2種類に分けて、「2個の評価値差分が所定の閾値以下の場合」に、3個の1画素精度候補ベクトルの中心近傍の0.25画素精度候補ベクトルを最終的な0.5画素精度動きベクトルとし(例えば図10に示す★の位置)、1個の評価値差分のみが所定の閾値以下の場合には、ステ−ジ2と同様の処理とすることも可能である。
第2の変形例として、ステ−ジ1は、少なくとも2個の評価値差分が所定の閾値以下の場合とし、ステ−ジ2は、1個のみの評価値差分が所定の閾値以下の場合とし、ステ−ジ3は、いずれも閾値を超えている場合とすることも可能である。
さらに簡易な方法である第3の変形例として、M=2n ,N=2n+1 (n≧0)としたときに、最小評価値をとる1/M画素精度候補ベクトル(1/M画素精度候補ベクトル)の評価値と、それに隣接する各1/M画素精度候補ベクトルの評価値との差が最小値をとるような,2つの候補ベクトルの中心位置を1/N画素精度動きベクトルとすることも可能である。
本発明の動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置は、ディジタル動画像のデータ圧縮技術を用いるDVD装置や携帯電話などに利用することができる。
各実施形態に共通のMPEG符号化処理装置における処理フローを示すブロック図である。 第1の実施形態における動きベクトル検出部の構成を示すブロック回路図である。 第1の実施形態における1画素精度動きベクトル検出部の詳細な構成を示すブロック回路図である。 第1の実施形態における0.5画素精度動きベクトル決定部の詳細な構造を示すブロック回路図である。 第1の実施形態における1画素精度位置と0.5画素精度位置の関係を説明するための図である。 第1の実施形態における0.5画素精度位置における評価値の算出例を示す図である。 第1の実施形態の変形例の0.5画素精度候補ベクトルの評価値の算出例を示す図である。 第2の実施形態に係る動きベクトル検出方法を示す図である。 第3の実施形態に係る動きベクトル検出方法を示すフロ−チャ−ト図である。 第3の実施形態の第1の具体例に係る処理の具体例を示す図である。 第3の実施形態の第2の具体例に係る処理の具体例を示す図である。 一般的なブロックマッチング法の原理を示す図である。
符号の説明
10 離散コサイン変換部(DCT)
15 量子化部(Q)
20 可変長符号化部(VLC)
25 逆量子化部(IQ)
30 逆離散コサイン変換部(IDCT)
35 加算器
40 差分器
45 動きベクトル差分器
50 動きベクトルレジスタ
55 探索範囲画像メモリ
60 0.5画素精度画像生成部
100 動きベクトル検出部
110 1画素精度動きベクトル検出部
111 差分絶対値演算器
112 累算器
113 累算レジスタ
114 1画素精度評価値メモリ
115 動きベクトル発生器
116 1画素精度動きベクトルメモリ
120 0.5画素精度動きベクトル決定部
121 4入力加算器
122 加算結果レジスタ
123 比較器
124 最小評価値レジスタ
125 動きベクトルレジスタ
130 記憶部

Claims (9)

  1. 対象フレ−ムの符号化対象ブロックと、探索フレ−ムの探索範囲内の複数の候補ブロックのうちのベストマッチブロックとの位置の差を動きベクトルとして検出する動きベクトル検出方法であって、
    1/M(M=2n ,nは0以上の整数)画素精度の候補ブロックと符号化対象ブロックとの位置の差をそれぞれ1/M画素精度候補ベクトルと定義し、該各1/M画素精度候補ベクトルの符号化対象ブロックに対する相関度をそれぞれ評価値として算出し、該各評価値の最小値に基づいて1/M画素精度動きベクトルを求めるステップ(a)と、
    上記1/M画素精度動きベクトルと、上記1/M画素精度動きベクトルの評価値である1/M画素精度評価値とを記憶装置に記憶するステップ(b)と、
    上記ステップ(b)で記憶された1/M画素精度動きベクトルと上記1/M画素精度評価値とを記憶装置から取り出して、1/M画素精度動きベクトルとは先端位置が相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値と、上記1/M画素精度動きベクトルの評価値とに基づいて、1/N(N=2n+1 )画素精度ベクトルを決定するステップ(c)と
    を含む動きベクトル検出方法。
  2. 請求項1記載の動きベクトル検出方法において、
    上記ステップ(a)は、
    複数の1/M画素精度候補ベクトルの各評価値を算出するステップ(a1)と、
    上記ステップ(a1)で算出された各評価値を記憶装置に記憶するステップ(a2)と、
    上記ステップ(a2)で上記記憶装置に記憶された上記各評価値を取り出して、上記評価値の最小値を求め、該最小値を与える1/M画素精度候補ベクトルを1/M画素精度動きベクトルとして決定するステップ(a3)と
    を含む動きベクトル検出方法。
  3. 請求項1又は2記載の動きベクトル検出方法において、
    上記ステップ(b)では、上記1/M画素精度動きベクトルと、1/M画素精度動きベクトルとは先端位置が相隣接する少なくとも1つの隣接1/M画素精度候補ベクトルとからなる複数のベクトル群を構成して、上記複数のベクトル群における各評価値の和の最小値を示すベクトル群の中心位置を1/N画素精度ベクトルとする,動きベクトル検出方法。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の動きベクトル検出方法において、
    上記ステップ(c)では、上記複数の1/M画素精度候補ベクトルのうち特定のベクトルの評価値からあるオフセット値を減ずるか、上記特定のベクトルの評価値にある係数を乗ずる,動きベクトル検出方法。
  5. 対象フレ−ムの符号化対象ブロックと、探索フレ−ムの探索範囲内の複数の候補ブロックのうちのベストマッチブロックとの位置の差を動きベクトルとして検出する動きベクトル検出方法であって、
    1/M(M=2n ,nは0以上の整数)画素精度の候補ブロックと符号化対象ブロックとの位置の差をそれぞれ1/M画素精度候補ベクトルと定義し、該各1/M画素精度候補ベクトルの符号化対象ブロックに対する相関度である評価値と、該評価値の最小値を算出するステップ(a)と、
    上記ステップ(a)で算出された評価値及びその最小値を記憶装置に記憶するステップ(b)と、
    上記ステップ(b)で記憶された評価値及びその最小値を記憶装置から取り出して、上記評価値の最小値と、上記評価値の最小値を与える1/M画素精度候補ベクトルとは先端位置が相隣接する複数の隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値との差分である評価値差分を算出するステップ(c)と、
    上記評価値差分に基づいて、1/N(N=2n+1 )画素精度ベクトルを決定するステップ(d)と
    を含む動きベクトル検出方法。
  6. 請求項5記載の動きベクトル検出方法において、
    上記ステップ(c)では、
    上記1/M画素精度動きベクトルを第1ベクトルとし、上記1/M画素精度動きベクトルとは先端位置が水平方向において相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルを第2ベクトルとし、上記1/M画素精度動きベクトルとは先端位置が垂直方向において相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルを第3ベクトルとし、上記第2ベクトルとは先端位置が垂直方向において、上記第3ベクトルとは先端位置が水平方向においてそれぞれ相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルを第4ベクトルとして、
    上記第1〜第4のベクトルからなるベクトル群を、上記1/M画素精度動きベクトルの周囲において構成し、各ベクトル群中の評価値差分に基づいて、上記1/N画素精度動きベクトルを決定する,動きベクトル検出方法。
  7. 請求項6記載の動きベクトル検出方法において、
    上記ステップ(c)では、
    上記評価値差分のうち最大の評価値差分が所定の閾値以下の場合は、上記第1から第4のベクトル群の中心に先端位置を有するベクトルを1/N画素精度動きベクトルとし、
    上記評価値差分のうち最大の評価値差分が所定の閾値を越え、かつ最小の評価値差分が所定の閾値以下の場合は、最小の2つの評価値をとるベクトル群の中心に先端位置を有するベクトルを1/N画素精度動きベクトルとし、
    上記以外の場合は、最小評価値をとる1/M画素精度動きベクトルを1/N画素精度動きベクトルとする
    動きベクトル検出方法。
  8. 対象フレ−ムの符号化対象ブロックと、探索フレ−ムの探索範囲内の複数の候補ブロックのうちのベストマッチブロックとの位置の差を動きベクトルとして検出する動きベクトル検出装置であって、
    上記符号化対象ブロックの画像データと上記探索範囲の候補ブロックの画像データとを入力して、1/M(M=2n ,nは0以上の整数)画素精度の候補ブロックと符号化対象ブロックとの位置の差をそれぞれ1/M画素精度候補ベクトルと定義し、該各1/M画素精度候補ベクトルの符号化対象ブロックに対する相関度をそれぞれ評価値として算出し、該各評価値の最小値に基づいて1/M画素精度動きベクトルを算出する1/M画素精度動きベクトル検出部と、
    上記1/M画素精度動きベクトル検出部で検出された上記1/M画素精度動きベクトルと、上記1/M画素精度動きベクトルとは先端位置が相隣接する隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値とを入力して、上記1/M画素精度動きベクトルの評価値と上記隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値とに基づいて、1/N(N=2n+1 )画素精度ベクトルを決定する1/N画素精度動きベクトル決定部と
    を備えている動きベクトル検出装置。
  9. 請求項8記載の動きベクトル検出装置において、
    上記1/N画素精度動きベクトル決定部は、
    上記1/M画素精度動きベクトルの評価値と上記隣接1/M画素精度候補ベクトルの評価値とを入力し、各評価値を加算して各々の加算結果を出力する加算器と、
    上記加算器からの上記出力を入力して、上記各々の加算結果を互いに比較する比較器と
    を含む,動きベクトル検出装置。
JP2003289780A 2003-08-08 2003-08-08 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置 Pending JP2005064655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289780A JP2005064655A (ja) 2003-08-08 2003-08-08 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289780A JP2005064655A (ja) 2003-08-08 2003-08-08 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005064655A true JP2005064655A (ja) 2005-03-10

Family

ID=34368005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003289780A Pending JP2005064655A (ja) 2003-08-08 2003-08-08 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005064655A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219628A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 動き補償装置
JP2010028221A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Sony Corp 動きベクトル検出装置、動きベクトル検出方法、画像符号化装置及びプログラム
JP2010028220A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Sony Corp 動きベクトル検出装置、動きベクトル検出方法、画像符号化装置及びプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219628A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 動き補償装置
JP2010028221A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Sony Corp 動きベクトル検出装置、動きベクトル検出方法、画像符号化装置及びプログラム
JP2010028220A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Sony Corp 動きベクトル検出装置、動きベクトル検出方法、画像符号化装置及びプログラム
US8358860B2 (en) 2008-07-15 2013-01-22 Sony Corporation Motion vector detecting device, motion vector detecting method, image encoding device, and program
US8385423B2 (en) 2008-07-15 2013-02-26 Sony Corporation Motion vector detecting device, motion vector detecting method, image encoding device, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5669278B2 (ja) 画像シーケンスのブロックを符号化する方法およびこのブロックを再構成する方法
JP5277257B2 (ja) 動画像復号化方法および動画像符号化方法
US8625916B2 (en) Method and apparatus for image encoding and image decoding
KR100809354B1 (ko) 복원된 프레임의 프레임율을 업컨버팅하는 장치 및 방법
KR100242406B1 (ko) 디지탈 비디오 동화상의 움직임 보상 방법
US20070098075A1 (en) Motion vector estimating device and motion vector estimating method
JP2009147807A (ja) 画像処理装置
US20150071354A1 (en) Image coding apparatus and image coding method
JP2002152760A (ja) ハイブリッド型高速動き推定方法及びその装置
JPH1056643A (ja) 任意の対象物を収録している動画像の符号化及び復号化装置
JPH09233477A (ja) 動きベクトル生成方法
JP2008061135A (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法
JP2005064655A (ja) 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置
US9549205B2 (en) Method and device for encoding video
JP2009267726A (ja) 動画像符号化装置、録画装置、動画像符号化方法、動画像符号化プログラム
JP6680796B2 (ja) 効率的な低複雑度ビデオ圧縮
JP2005253015A (ja) 動きベクトル検出装置、動きベクトル検出方法、及びプログラム
EP1925095A2 (en) Variable shape motion estimation in video sequence
JP2004260251A (ja) 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラム
JP6004852B2 (ja) ピクセルブロックを符号化及び再構成する方法と装置
JP3171249B2 (ja) 動画像符号化の動きベクトル探索方法
JP5200981B2 (ja) 動き検出回路及びその動き検出回路を含む動画像符号化装置
KR101786921B1 (ko) 고속 움직임 추정을 위한 장치 및 방법
JPH10191347A (ja) 動き検出装置、動き検出方法、及び、記憶媒体
JP3911784B2 (ja) 画像圧縮装置及び画像圧縮方法