JP2005063745A - 表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】封止部材を基板に固着するための接着剤のはみ出しや広がりむらが抑制された表示装置、および、そのような表示装置を簡便に製造できる製造方法を提供する。
【解決手段】本発明による表示装置の製造方法は、(a)主面上に表示媒体層が設けられた基板と封止部材とを用意する工程と、(b)封止部材および基板の少なくとも一方の接着面の一部に所定の量の接着剤を付与する工程と、(c)封止部材が表示媒体層を覆うように、封止部材と基板とを付与された接着剤を介して互いに当接させる工程と、(d)封止部材と基板とが接着剤を介して互いに当接した状態で、接着剤を毛細管現象を利用して接着面内に広げる工程と、(e)接着面内に広げられた接着剤を硬化させる工程と、を包含する。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置およびその製造方法に関し、特に、有機EL層や無機EL層などの表示媒体層を水分等から保護するための封止構造を備えた表示装置およびその製造方法に関する。
近年の情報化社会の発展に伴い、各種の情報処理機器の需要が増加しつつあり、これらの情報処理機器において情報を表示するために用いられる表示装置の重要性が益々高まってきている。
表示装置としては、従来、陰極線管(Cathode Ray Tube;CRT)や液晶表示装置が用いられてきたが、近年、情報処理機器の多様化などに伴って、その他の表示装置、例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置、プラズマ表示装置、LED表示装置などの開発も進められている。
上記の種々の表示装置を製造するにあたっては、寿命と信頼性を確保するための防湿加工技術が重要である。特に、有機EL表示装置や無機EL表示装置においては、わずかな水分であっても寿命や信頼性を大きく低下させるので、表示媒体層(有機EL層や無機EL層)を覆うように封止部材を基板に接着して気密封止を行い、さらに気密空間内に乾燥剤を仕込むという技術が用いられている。
図7(a)および(b)を参照しながら、従来用いられている代表的な封止方法を説明する。
まず、図7(a)に示すように、有機EL層などの表示媒体層514を備えたガラス基板511と、封止キャップ520とを用意し、封止キャップ520の接着面520aに接着剤530’を塗布する。なお、図示していないが、封止キャップ520には、乾燥剤を設置するためのくぼみが設けられている。
次に、図7(b)に示すように、ガラス基板511および封止キャップ520の位置決めを行い、これらを圧着することによって接着剤530’を押し広げる。その後、広がった接着剤530’を硬化させる。
このようにして作製された表示装置では、基板511、封止キャップ520および接着剤530’によって気密空間が形成され、表示媒体層514が気密封止されているので、高い防湿効果が得られる。また、接着剤530’として透湿度の低いエポキシ系の紫外線硬化樹脂等を用いることにより、防湿効果をより高めることができる。
しかしながら、上記の封止方法では、封止キャップ520と基板511とを圧着する際に接着剤530’が接着面520aの外へはみ出す、あるいは、接着剤530’が接着面520a内で十分に広がらない(広がりむら)という問題があった。
接着剤530’が接着面520aの外へはみ出すと、その後の製造工程において問題が生じる。例えば、駆動回路との接続に用いる部材をパネルの取り出し電極に接続する工程において、はみ出した接着剤530’が取り出し電極を覆ってしまうことによって、接続不良を引き起こすことがある。また、マザー基板を所定のサイズに分断してパネルを取り出す工程において、はみ出した接着剤530’により、分断装置の刃が基板をスクライブすることが妨げられ、分断不良が生じることもある。
また、接着剤530’が接着面520a内で十分に広がらないと、接着面520a内に接着剤530’が存在しない部分が生じ、この部分は外部から気密空間に侵入する水分を防ぐ役割を果たさないため、所望の防湿効果が得られず、寿命や信頼性が低下するという問題が生じる。
接着剤のはみ出しや広がりむらの原因としては、圧着時に基板および封止部材に加える外力の不均一さが挙げられる。
特許文献1には、雰囲気の圧力を高くし、この雰囲気圧力を用いて封止部材を押圧することによって封止部材と基板とを圧着する手法が開示されており、この手法によると、封止部材に均一な力を加えることができる。
また、接着剤のはみ出しや広がりむらの原因としては、封止空間の内部と外部との圧力差も挙げられる。封止部材と基板とが接着剤を介していったん密着すると、封止空間内部への気体の出入りができなくなるため、圧着による封止空間の体積の減少に伴って空間内部の圧力が外部よりも高くなり、その結果、接着剤の空間内部側への広がりが妨げられたり、圧力の低い外部側への広がりが助長されたりする。
特許文献2には、圧着時の封止空間の体積減少に伴う空間内部の圧力上昇を相殺するように圧着工程の前後で雰囲気圧力を変化させる手法が開示されている。この手法によると、予め雰囲気圧力が低い状態で基板と封止部材とを貼り合せた後、雰囲気圧力を高くして圧着を行うので、封止空間の内部と外部とでの圧力差に起因した接着剤のはみ出しや広がりむらを抑制できる。
特開平11−185956号公報 特許3139462号公報
しかしながら、本願発明者は、詳細な検討を行った結果、特許文献1や特許文献2に開示されている手法を用いても、接着剤のはみ出しや広がりむらを十分には防止できないことを見出した。
特許文献1および特許文献2に開示されている手法では、封止空間の外部の圧力が内部の圧力よりも高い状態で圧着を行うので、封止部材や基板が封止空間外部の雰囲気によって押圧される。つまり、接着剤を広げる工程は、封止部材や基板を押圧することによって実行される。そのため、接着剤の塗布むらや接着面の状態のばらつきなどにより、接着剤のはみ出しや広がりむらが依然として発生する。
近年、携帯電話等の小型機器に用いられる表示装置には、表示領域以外の領域を極力小さくするため、狭額縁設計が採用されることが多い。この狭額縁設計では、封止用の接着面の幅を狭く設計する必要があるので、接着面の幅を狭くしても十分な防湿効果が得られるように、接着剤が接着面内でむらなく広がっていることが好ましい。また、接着剤が接着面外へはみ出すと、その分額縁の幅を広く設計したり、製造過程においてはみ出した接着剤を削る等の余分な工程が必要となったりするので、接着剤のはみ出しが十分に抑制されていることが好ましい。このように、接着剤のはみ出しや広がりむらの問題は、近年ではより重要な課題となっている。
また、特許文献1や特許文献2に開示されている手法では、雰囲気の圧力を封止工程の途中で変化させる必要があるので、そのための設備の複雑化により製造コストが上昇するという問題もある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、封止部材を基板に固着するための接着剤のはみ出しや広がりむらが抑制された信頼性が高い表示装置、および、そのような表示装置を簡便に製造できる良品製造率の高い製造方法を提供することにある。
本発明による表示装置の製造方法は、基板と、前記基板の主面上に設けられた表示媒体層と、前記表示媒体層を覆う封止部材と、前記基板と前記封止部材との間に形成され、前記封止部材を前記基板に固着する接着剤層とを備えた表示装置の製造方法であって、(a)主面上に表示媒体層が設けられた基板と封止部材とを用意する工程と、(b)前記封止部材および前記基板の少なくとも一方の接着面の一部に所定の量の接着剤を付与する工程と、(c)前記封止部材が前記表示媒体層を覆うように、前記封止部材と前記基板とを付与された前記接着剤を介して互いに当接させる工程と、(d)前記封止部材と前記基板とが前記接着剤を介して互いに当接した状態で、前記接着剤を前記接着面内に広げる工程と、(e)前記接着面内に広げられた前記接着剤を硬化させる工程と、を包含し、前記工程(d)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力は、前記工程(c)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力よりも小さく、前記工程(c)は、前記工程(d)よりも高い温度の雰囲気下で実行され、そのことによって上記目的が達成される。
前記工程(d)において、前記封止部材および前記基板には実質的に外力が加えられないことが好ましい。
あるいは、本発明による表示装置の製造方法は、基板と、前記基板の主面上に設けられた表示媒体層と、前記表示媒体層を覆う封止部材と、前記基板と前記封止部材との間に形成され、前記封止部材を前記基板に固着する接着剤層とを備えた表示装置の製造方法であって、(a)主面上に表示媒体層が設けられた基板と封止部材とを用意する工程と、(b)前記封止部材および前記基板の少なくとも一方の接着面の一部に所定の量の接着剤を付与する工程と、(c)前記封止部材が前記表示媒体層を覆うように、前記封止部材と前記基板とを付与された前記接着剤を介して互いに当接させる工程と、(d)前記封止部材と前記基板とが前記接着剤を介して互いに当接した状態で、前記接着剤を毛細管現象を利用して前記接着面内に広げる工程と、(e)前記接着面内に広げられた前記接着剤を硬化させる工程と、を包含し、そのことによって上記目的が達成される。
前記工程(d)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力は、前記工程(c)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力よりも小さいことが好ましい。
前記工程(d)において、前記封止部材および前記基板には実質的に外力が加えられないことが好ましい。
前記工程(c)は、前記工程(d)よりも高い温度の雰囲気下で実行されることが好ましい。
前記工程(d)は、30℃以上の雰囲気下で実行されることが好ましい。
前記接着面の面積をS(mm2)、前記工程(c)において前記接着面内で前記接着剤が占める領域の面積をS'(mm2)、前記工程(d)の実行後に前記基板と前記封止部材とによって囲まれる空間の体積をV(mm3)、前記空間の前記基板への投影面の面積をA(mm2)、前記接着剤層の厚さをd(mm)としたとき、前記工程(c)における雰囲気温度Tc(K)と前記工程(d)における雰囲気温度Td(K)との差Tc−Tdが、Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)≦Tc−Td≦Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)+10の関係を満足していることが好ましい。
前記工程(b)において、前記接着剤は前記接着面の中心線付近に付与されることが好ましい。
前記工程(b)において付与される前記接着剤が粒状スペーサを含有している場合には、前記粒状スペーサの粒径をR(μm)、前記接着面の面積をS(mm2)としたとき、付与される前記接着剤の量B(μl)は、S・(R+3)・10-3<B<S・(R+10)・10-3の関係を満足することが好ましい。
ある好適な実施形態において、前記工程(b)において付与される前記接着剤は、光硬化樹脂である。
ある好適な実施形態において、前記表示媒体層は発光層を含む。
ある好適な実施形態において、前記発光層は有機EL層または無機EL層である。
本発明による表示装置は、基板と、前記基板の主面上に設けられた表示媒体層と、前記表示媒体層を覆う封止部材と、前記基板と前記封止部材との間に形成され、前記封止部材を前記基板に固着する接着剤層とを備えた表示装置であって、前記封止部材の接着面を規定する側辺と、前記接着剤層の端面とが実質的に同一平面内に位置しており、そのことによって上記目的が達成される。
ある好適な実施形態において、前記表示媒体層は発光層を含む。
ある好適な実施形態において、前記発光層は有機EL層または無機EL層である。
ある好適な実施形態において、前記接着剤層は、紫外線硬化樹脂から形成されている。
本発明によると、封止部材を基板に固着するための接着剤のはみ出しや広がりむらが抑制された信頼性が高い表示装置が提供される。また、本発明によると、そのような表示装置を簡便に製造できる良品製造率の高い製造方法が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、以下では、有機EL(エレクトロルミネセンス)表示装置およびその製造方法を例として本発明を説明するが、本発明は、種々の表示装置およびそれらの製造方法に好適に用いられるものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
まず、図1を参照しながら、本実施形態における表示装置100の構成を説明する。
表示装置100は、図1に示すように、基板10と、基板10の主面上に設けられた有機EL素子14とを備えた有機EL表示装置である。
有機EL素子14は、基板10の主面上に形成された陽極11と、陽極11上に形成された有機EL層12と、有機EL層12上に形成された陰極13とを含んでいる。陽極11は、ストライプ状に形成されており、陰極13は、陽極11に交差する(典型的には直交する)ようにストライプ状に形成されている。有機EL層12は、本実施形態では、正孔輸送層12aと、電子輸送層12bとから構成されており、電子輸送層12bが発光層としても機能する。なお、有機EL層12としては、ここで例示した構成に限定されず、公知の種々の構成を採用できる。
表示装置100には、表示媒体層としての有機EL層12を水分等による悪影響から保護するための封止構造が形成されている。具体的には、有機EL層12を覆うように封止部材として帽子状のキャップガラス20が設けられている。キャップガラス20は、基板10とキャップガラス20との間に形成された接着剤層30によって基板10に固着されている。本実施形態では、キャップガラス20は、1つの底面部と底面部の縁に配置された4つの側面部とを有する形状(キャップ状)であり、側面部の頂面で接着剤層30と接触している。基板10とキャップガラス20とによって気密封止された空間40内には、典型的には乾燥剤(ここでは不図示)が設置される。また、必要に応じ、空間40内にさらに脱酸素剤やガス吸着剤を設置してもよい。
表示装置100は、後述する製造方法によって作製されており、キャップガラス20の接着面20aを規定する側辺20bと、接着剤層30の端面30aとが実質的に同一平面内にある。つまり、表示装置100では、基板10およびキャップガラス20の接着面10a、20a外に接着剤がはみ出すことなく、接着面10a、20a内で接着剤が十分に(ほぼ完全に)広がっている。なお、基板および封止部材の「接着面」とは、基板および封止部材の表面のうち、接着に用いられることが想定される領域を指す。すなわち、「接着面」は、理想的な接着が行われたときに接着剤層と接触する面である。従来の表示装置においては、「接着面」は、実際に接着剤層に接触している領域とは一致しない。これに対して、本発明によると、「接着面」と、実際に接着剤層に接触している領域とが実質的に一致する。
次に、図2(a)〜(e)を参照しながら、表示装置100の製造方法を説明する。
まず、図2(a)に示すように、主面上に有機EL素子14が設けられた基板10と、キャップガラス20とを用意する(工程(a))。基板10に有機EL素子14を形成する方法としては、公知の有機EL素子の製造方法を用いることができる。
次に、図2(b)に示すように、キャップガラス20の接着面20aの一部に所定の量の接着剤30’を付与する(工程(b))。このとき、接着剤30’の量は、接着面20aの面積と所望する接着剤層30の厚さとに応じて設定される。接着剤30’を付与する方法としては、例えばディスペンサーやスクリーン印刷による塗布が挙げられる。なお、基板10の接着面10aの一部に接着剤30’を付与してもよいし、封止部材20の接着面20aの一部と基板10の接着面10aの一部とのそれぞれに接着剤30’を付与してもよい。
続いて、図2(c)に示すように、キャップガラス20が有機EL層12を覆うように、キャップガラス20と基板10とを接着剤30’を介して互いに当接(間接的に接触)させる(工程(c))。このとき、キャップガラス20と基板10とは、互いの接着面20a、10a同士が所定の間隔となるように近付けられる。キャップガラス20と基板10との間隔(接着面20a、10a同士の間隔)の制御は、例えば、キャップガラス20や基板10に加える外力の大きさと、外力を加える時間とを調整することによって行われる。これらの条件は、封止部材の大きさや接着剤の粘度等に応じて適宜設定される。
その後、図2(d)に示すように、キャップガラス20と基板10とが接着剤30’を介して互いに当接した状態で、毛細管現象を利用して接着剤30’を接着面10a、20a内に広げる(工程(d))。工程(c)において所定の間隔まで近付けられた接着面10a、20a間では、いわゆる毛細管現象によって接着剤30’が広がっていく。
最後に、図2(e)に示すように、接着面10a、20a内に広げられた接着剤30’を硬化させ、接着剤層30を形成する(工程(e))。この工程(e)は、用いる接着剤30’の種類に応じ、熱を加えたり、紫外線や可視光などの光を照射したり、放置したりすることによって実行される。なお、図2(e)では紫外線を照射することによって接着剤30’を硬化させる場合を例示している。
このようにして、表示装置100が完成する。本発明による製造方法では、毛細管現象を利用して接着剤30’を接着面10a、20a内に広げる。つまり、キャップガラス20や基板10を積極的に押圧して接着剤30’を押し広げるのではなく、接着面10a、20a同士をこれらが毛細管の側面として機能する距離まで近付け、接着剤30’の分子同士に働く引力と、接着剤30’の分子と接着面10a、20aとの間に働く引力(付着力)との差を利用することにより、接着面10a、20a内に接着剤30’を広げる。そのため、接着面10a、20a外への接着剤30’のはみ出しを抑制しつつ、接着剤30’を接着面10a、20a内で十分に広げることができ、接着剤30’の広がりむらを抑制できる。
これに対し、特許文献1や特許文献2に開示されている手法では、基板や封止部材に積極的に外力を加えて押圧し、接着剤を押し広げるので、接着剤の付与むらや接着面の状態のばらつきなどにより、ある部分では接着剤が接着面外へはみ出し、またある部分では接着剤が接着面内で十分に広がらないという問題が発生してしまう。
接着剤30’のはみ出しや広がりむらをより確実に抑制するためには、工程(d)においては、キャップガラス20および基板10には実質的に外力が加えられないことが好ましい。ただし、少なくとも工程(d)において加えられる外力を工程(c)において加えられる外力よりも小さくすることにより、接着剤30’のはみ出しや広がりむらを十分に抑制できる。
工程(c)においてキャップガラス20と基板10とが互いに当接すると、キャップガラス20と基板10とによって囲まれる空間40への気体の出入りが出来なくなるので、その後の工程における空間40の体積の減少(接着剤30’が広がることによる接着剤30’の厚さの減少に起因する)に伴って空間40内部の圧力が上昇する。そのため、この空間40内部の圧力の上昇により、接着剤30’の空間40側への広がりが外側への広がりに比べて鈍くなることがある。
上記のような、接着剤30’の空間40側への広がりの鈍化を抑制するためには、工程(d)を工程(c)よりも低い温度の雰囲気下で実行することが好ましい。言い換えると、工程(c)を工程(d)よりも高い温度の雰囲気下で実行することが好ましい。工程(d)を工程(c)よりも低い温度の雰囲気下で実行すると、雰囲気温度の低下に追随して空間40内の気体の温度も低下するので、空間40の体積減少に伴う内部圧力の増加を、内部の気体の温度低下に伴う圧力の減少によって相殺することができ、そのため、接着剤30’の空間40側への広がりの鈍化を抑制することができる。
また、接着剤30’の温度は、雰囲気温度の低下に急追するわけではないので、工程(c)を工程(d)よりも高い温度の雰囲気下で実行すると、比較的温度が高い工程(c)において接着剤30’の粘度が低下することにより、工程(d)での接着剤30’の広がりが助長されるという利点も得られる。
ここで、工程(c)における雰囲気温度Tc(K)と工程(d)における雰囲気温度Td(K)との差Tc−Tdの好ましい設定を説明する。
接着面20aの面積をS(mm2)、工程(c)において(キャップガラス20と基板10とが当接した状態で)接着面20a内で接着剤30’が占める領域の面積をS'(mm2)、接着剤層30の厚さをd(mm)としたとき、接着剤30の量自体は不変であるから、工程(c)において基板10とキャップガラス20とが当接した状態での接着剤30’の厚さd’は、下式で表される。
d’=d・(S/S’)
従って、空間40の基板10への投影面の面積をA(mm2)としたとき、工程(c)において基板10とキャップガラス20とが当接した状態での空間40の体積と、工程(d)において接着剤30’が接着面10a、20a内に完全に広げられた状態での空間40の体積との差ΔV1は、下式で表される。
ΔV1=(d’−d)・A
=A・d・{(S−S’)/S’}
一方、空間40の体積をV(mm3)としたとき、工程(c)および工程(d)間での温度の低下に伴う空間40内の気体の体積収縮ΔV2は、下式で表される。
ΔV2=V・{(Tc−Td)/Td
空間40の体積減少に伴う内部圧力の増加を、内部の気体の温度の低下による圧力の減少によって相殺するためには、接着剤30’の厚さの減少による空間40の体積の減少分(すなわちΔV1)と、温度の低下による空間40内部の気体の体積収縮(すなわちΔV2)とが釣り合っている(ΔV1=ΔV2)ことが好ましい。そのため、好ましい温度差Tc−Tdは以下のように導出される。
ΔV1=ΔV2
A・d・{(S−S’)/S’}=V・{(Tc−Td)/Td
c−Td=Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)
従って、雰囲気温度の差Tc−TdをTd・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)と設定することによって、接着剤30’を接着面10a、20a内で好適に広げることができる。また、本願発明者がさらに詳細な検討を行ったところ、雰囲気温度の差Tc−Tdが、Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)≦Tc−Td≦Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)+10の関係を満足していれば、接着剤30’のはみ出しおよび広がりむらを好適に抑制できることがわかった。
また、工程(d)における接着剤30’の広がりが迅速になされるためには、工程(d)における接着剤30’の粘度が低くなりすぎないことが好ましく、工程(d)の雰囲気温度も低すぎないことが好ましい。本願発明者が、封止用の接着剤として一般的なエポキシ系の紫外線硬化樹脂を用いて検討を行った結果、工程(d)の雰囲気温度を30℃以上とすることで、接着剤30’の広がりが十分迅速になされることがわかった。
また、工程(b)においては、図3に示すように、接着剤30’をキャップガラス20の接着面20aの中心線(図3中に破線で示している)付近に付与することが好ましい。このように付与することによって、キャップガラス20と基板10とを互いに当接させる工程(c)において、接着剤30’が接着面10a、20a外にはみ出すことをより確実に抑制できる。なお、接着剤30’の付与位置は、必ずしも中心線付近でなくてもよく、工程(c)において接着剤30’が接着面10a、20aの外へはみ出さなければよい。
接着剤30’として、紫外線や可視光により硬化する光硬化樹脂を用いると、熱硬化樹脂を用いる場合とは異なり、硬化工程(e)において高温の熱処理を行う必要がないので、表示媒体層の熱による劣化を抑制できる。そのため、有機EL層などのように熱に弱い表示媒体層を用いる場合には、接着剤として光硬化樹脂を用いることが好ましい。
また、接着剤層30の厚さを制御するために、接着剤30’に粒状スペーサを混入してもよい。接着剤30’が粒状スペーサを含む場合、接着剤層30の厚さはこの粒状スペーサによって規定される。そのため、接着面10aおよび20a間に過不足なく接着剤30’を広げるための接着剤30’の付与量B(μl)は、粒状スペーサの粒径をR(μm)、接着面20aの面積をS(mm2)としたとき、理論上ではS・R・10-3(μl)となる。しかしながら、実際には、接着剤層30の厚さは厳密には粒状スペーサの粒径と一致しない。本願発明者は、接着剤30’の量と表示装置の完成後の接着剤層30の状態とについて詳細な検討を行い、接着剤30’のはみ出しおよび広がりむらを抑制するためには、付与する接着剤の量B(μl)が、S・(R+3)・10-3<B<S・(R+10)・10-3の関係を満足していることが好ましいことを見出した。接着剤30’の量B(μl)がS・(R+3)・10-3以下であると、接着剤30’の広がりむらを十分に抑制できず、また、接着剤30’の量B(μl)がS・(R+10)・10-3以上であると、接着剤30’のはみ出しが十分には抑制されないことがある。なお、「粒状スペーサ」は、プラスチックビーズなどの球状のスペーサであってもよいし、ガラスファイバーなどの円柱状のスペーサであってもよい。円柱状のスペーサにおいては、円形の側面の直径が粒径に相当する。
以下、図2(a)〜(e)と図4とを参照しながら、本発明による製造方法の一例を工程ごとに説明する。図4は、工程(c)および(d)における時間に対する外力(実線で示す)、接着面間隔(破線で示す)、雰囲気温度の変化を示すグラフである。
・工程(a)
まず、基板10としてガラス基板を用意し、このガラス基板10上にスパッタリング法を用いてITO(インジウム錫酸化物)膜を堆積する。その後、ITO膜をフォトリソグラフィー技術を用いてストライプ状にパターニングすることによって陽極11を形成する。次に、真空蒸着法を用いて、トリフェニルジアミン(TPD)からなる正孔輸送層12aと、トリス(8―キノリノール)アルミニウム(Alq3)からなり発光層としても機能する電子輸送層12bとを陽極11上に形成する。その後、電子輸送層12b上に、マスクを用いた真空蒸着によってマグネシウム・銀合金(MgAg)膜をストライプ状に堆積することにより、陽極11に直交する陰極13を形成する。このようにして、図2(a)に示すような、有機EL素子14を備えた基板10が得られる。また、本実施形態では、キャップガラス20として、縦50mm×横60mmで厚さ1.1mmのガラス基板の縁に幅3.0mmの接着面を残すように深さ0.5mmの掘り込み部(凹部)20cが形成されたものを用いる。このキャップガラス20の接着面20aの面積Sは、624mm2である。キャップガラス20の掘り込み部20cには、乾燥剤が設置され、さらに、必要に応じて脱酸素剤やガス吸着剤が設置される。
・工程(b)
接着剤30’として、紫外線硬化を有するエポキシ樹脂(例えば長瀬産業株式会社製XNR5516HP)に粒径が10μmのガラスビーズが混入されたものを用い、この接着剤30’をディスペンサーを用いて図2(b)および図3に示すようにキャップガラス20の接着面20aの中心線付近に塗布(付与)する。接着剤30’の付与量(塗布量)B(μl)は、粒状スペーサの粒径をR(μm)、接着面20aの面積をS(mm2)としたとき、S・(R+3)・10-3<B<S・(R+10)・10-3の関係をほぼ満足するように、8μl〜12μlとする。
・工程(c)
酸素濃度を0.5ppm以下とし、水分濃度を露点が−80℃以下となるように制御した窒素雰囲気(温度は40℃)室内で、図2(c)に示すように、キャップガラス20と基板10とを、接着面同士が重なるように位置合わせをした後に接着剤30’を介して互いに当接させる。このとき、工程(d)において毛細管現象を利用できるように、基板10の接着面10aとキャップガラス20の接着面20aとを所定の距離(ここでは0.03mm程度)まで近付ける。接着面同士を所定の距離まで近付ける課程で、接着剤30’を少し押し潰すために基板10およびキャップガラス20に外力を加える。加える外力の大きさと外力を加える時間とは、接着面同士を所望の距離まで近付け、且つ、接着剤30’が接着面外にはみ出さない程度であればよく、さまざまに設定することが可能であり、これらを適宜設定することによって接着面同士の間隔を制御することができる。例えば、ここでは100g重程度の力を1秒程度加えることにより、接着剤30’は速やかに押し潰されて接着面10a、20aの半分程度の面積に広がり、接着面同士を所定の距離まで近付けることができる。所定の距離まで近付けた後、基板10およびキャップガラス20に加えられている外力を速やかに取り除く。
・工程(d)
30℃の雰囲気下に基板10およびキャップガラス20を実質的に外力を加えることなく静置する。基板10の接着面10aとキャップガラス20の接着面20aとは所定の距離まで近付けられているので、接着面間に位置する接着剤30’は毛細管現象により図2(d)に示すように接着面10a、20a内で広がる。例示した条件では、接着剤30’を1分程度で接着面内にほぼ完全に広げることができる。なお、ここでは、雰囲気温度を変化させるために、それぞれ雰囲気温度が30℃および40℃に保たれた工程室をあらかじめ用意しておき、雰囲気温度が40℃の工程室から雰囲気温度が30℃の工程室へ基板10およびキャップガラス20を移動させる。
また、ここでは、工程(c)の雰囲気温度Tc=40(℃)=313(K)、工程(d)の雰囲気温度Td=30(℃)=303(K)であり、工程(c)および(d)間での雰囲気温度の差Tc−Tdは10(K)に設定されている。この数値は、上述したTd・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)≦Tc−Td≦Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)+10という関係式を満足している。
空間40の基板10への投影面の面積Aは、キャップガラス20の掘り込み部の面積と一致するので、44×54=2376(mm2)であり、空間40の体積Vは、A×(掘り込み部の深さ)=2376×0.5=1188(mm2)である。また、接着剤層30の厚さdは、付与する接着剤30’の量Bと接着面の面積Sとから計算され、接着剤30’の付与量Bを9μlとしたとき、0.015mmである。また、工程(c)において接着面20a内で接着剤30’が占める領域の面積S'は、接着面20aの面積Sの約半分であり、(S−S’)/S’=1である。そのため、Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)=303・2376・0.015・1・(1/1188)≒9である。
なお、本実施形態のように、工程(c)から工程(d)に移行する際に雰囲気の温度が急激に低下しても、基板10、キャップガラス20および空間40内部の気体の温度は雰囲気温度よりもゆるやかに低下する。そのため、温度の低下に伴う内部気体の体積収縮はゆるやかに起こり、毛細管現象による接着剤30’の広がりと同期して静的に起こる。従って、工程(d)では、接着剤30’には、キャップガラス20の重さに起因した圧力等の、実際に取り除くことができない要因によるもの以外には実質的に圧力が加わらず、接着剤30’の接着面外へのはみ出しは抑制される。
・工程(e)
図2(e)に示すように、広げられた接着剤30’に紫外線を所定時間照射し、接着剤30’を所定の硬さまで硬化させることにより、接着剤層30を形成する。ここでは、この工程を室温(20℃〜25℃)の雰囲気下で行う。
上記の工程を経ることによって、図1および図5に示す表示装置100が得られる。図5は、表示装置100の上面構成を示している。
図1および図5に示すように、表示装置100では、接着剤層30が形成されている領域と接着面10a、20aとが実質的に一致しており、言い換えると、キャップガラス20の接着面20aを規定する側辺20bと、接着剤層30の端面30aとが実質的に同一平面内に位置している。そのため、接着面10a、20a外にはみ出した接着剤30’によって取り出し電極(駆動回路との接続のための電極)40が覆われることが防止される。一般に、取り出し電極40には、駆動回路との接続のために所定の長さ40Lが必要であるが、本発明によると、はみ出した接着剤30’によって取り出し電極40が覆われることが防止されるので、狭額縁化を実現できる。
これに対して、従来の製法により製造された図6に示す表示装置500では、接着剤530’が接着面520a外にはみ出しているので、その分余計に長く取り出し電極540を設ける必要があり、駆動回路との接続のために本来必要な長さ540Lよりも長く取り出し電極540を設ける必要がある。そのため、表示装置の狭額縁化および小型化が妨げられてしまう。
なお、キャップガラス20の接着面20aを規定する側辺20bと接着剤層30の端面30aとが「実質的に同一平面内に位置している」とは、接着剤層30の端面30aを含む平面と接着面20aを規定する側辺20bとの間隔が、十分に小さい(好ましくはほぼゼロである)ことを意味している。具体的には、接着剤層30の端面30aを含む平面と、接着面20aを規定する側辺20bとの間隔が0.5mm以下であることを意味している。従来の製法を用いた場合、接着剤のはみ出しや広がりむらによって、接着剤層の端面を含む平面と接着面を規定する側辺との間隔は、0.5mmを超えてしまう。
本発明によると、封止部材を基板に固着するための接着剤のはみ出しや広がりむらが抑制されるので、本発明は、狭額縁化および小型化が要求される表示装置全般に好適に用いられる。本発明は、特に、有機EL層や無機EL層等の水分による悪影響を被りやすい表示媒体層を備えた表示装置に好適に用いられる。
本発明による表示装置100を模式的に示す断面図である。 (a)〜(e)は、本発明による表示装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 接着剤の好ましい付与位置を説明するための図である。 工程(c)および(d)における時間に対する外力(実線で示す)、接着面間隔(破線で示す)、雰囲気温度の変化を示すグラフである。 本発明による表示装置100を模式的に示す上面図である。 従来の表示装置を模式的に示す上面図である。 (a)および(b)は、従来の封止工程を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10 基板
10a 接着面
11 陽極
12 有機EL層
12a 正孔輸送層
12b 電子輸送層(発光層)
13 陰極
14 有機EL素子
20 キャップガラス(封止部材)
20a 接着面
20b 接着面の側辺
20c 掘り込み部
30 接着剤層
30a 接着剤層の端面
30’ 接着剤
40 取り出し電極
100 表示装置(有機EL表示装置)

Claims (17)

  1. 基板と、前記基板の主面上に設けられた表示媒体層と、前記表示媒体層を覆う封止部材と、前記基板と前記封止部材との間に形成され、前記封止部材を前記基板に固着する接着剤層とを備えた表示装置の製造方法であって、
    (a)主面上に表示媒体層が設けられた基板と封止部材とを用意する工程と、
    (b)前記封止部材および前記基板の少なくとも一方の接着面の一部に所定の量の接着剤を付与する工程と、
    (c)前記封止部材が前記表示媒体層を覆うように、前記封止部材と前記基板とを付与された前記接着剤を介して互いに当接させる工程と、
    (d)前記封止部材と前記基板とが前記接着剤を介して互いに当接した状態で、前記接着剤を前記接着面内に広げる工程と、
    (e)前記接着面内に広げられた前記接着剤を硬化させる工程と、を包含し、
    前記工程(d)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力は、前記工程(c)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力よりも小さく、
    前記工程(c)は、前記工程(d)よりも高い温度の雰囲気下で実行される、表示装置の製造方法。
  2. 前記工程(d)において、前記封止部材および前記基板には実質的に外力が加えられない、請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  3. 基板と、前記基板の主面上に設けられた表示媒体層と、前記表示媒体層を覆う封止部材と、前記基板と前記封止部材との間に形成され、前記封止部材を前記基板に固着する接着剤層とを備えた表示装置の製造方法であって、
    (a)主面上に表示媒体層が設けられた基板と封止部材とを用意する工程と、
    (b)前記封止部材および前記基板の少なくとも一方の接着面の一部に所定の量の接着剤を付与する工程と、
    (c)前記封止部材が前記表示媒体層を覆うように、前記封止部材と前記基板とを付与された前記接着剤を介して互いに当接させる工程と、
    (d)前記封止部材と前記基板とが前記接着剤を介して互いに当接した状態で、前記接着剤を毛細管現象を利用して前記接着面内に広げる工程と、
    (e)前記接着面内に広げられた前記接着剤を硬化させる工程と、を包含する、表示装置の製造方法。
  4. 前記工程(d)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力は、前記工程(c)において前記封止部材および前記基板に加えられる外力よりも小さい、請求項3に記載の表示装置の製造方法。
  5. 前記工程(d)において、前記封止部材および前記基板には実質的に外力が加えられない、請求項4に記載の表示装置の製造方法。
  6. 前記工程(c)は、前記工程(d)よりも高い温度の雰囲気下で実行される請求項3から5のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  7. 前記工程(d)は、30℃以上の雰囲気下で実行される、請求項1から6のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  8. 前記接着面の面積をS(mm2)、前記工程(c)において前記接着面内で前記接着剤が占める領域の面積をS'(mm2)、前記工程(d)の実行後に前記基板と前記封止部材とによって囲まれる空間の体積をV(mm3)、前記空間の前記基板への投影面の面積をA(mm2)、前記接着剤層の厚さをd(mm)としたとき、
    前記工程(c)における雰囲気温度Tc(K)と前記工程(d)における雰囲気温度Td(K)との差Tc−Tdが、Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)≦Tc−Td≦Td・A・d・{(S−S’)/S’}・(1/V)+10の関係を満足している、請求項1から7のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  9. 前記工程(b)において、前記接着剤は前記接着面の中心線付近に付与される、請求項1から8のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  10. 前記工程(b)において付与される前記接着剤は、粒状スペーサを含有し、前記粒状スペーサの粒径をR(μm)、前記接着面の面積をS(mm2)としたとき、付与される前記接着剤の量B(μl)は、S・(R+3)・10-3<B<S・(R+10)・10-3の関係を満足する、請求項1から9のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  11. 前記工程(b)において付与される前記接着剤は光硬化樹脂である、請求項1から10のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  12. 前記表示媒体層は発光層を含む請求項1から11のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  13. 前記発光層は有機EL層または無機EL層である請求項12に記載の表示装置の製造方法。
  14. 基板と、前記基板の主面上に設けられた表示媒体層と、前記表示媒体層を覆う封止部材と、前記基板と前記封止部材との間に形成され、前記封止部材を前記基板に固着する接着剤層とを備えた表示装置であって、
    前記封止部材の接着面を規定する側辺と、前記接着剤層の端面とが実質的に同一平面内に位置している、表示装置。
  15. 前記表示媒体層は発光層を含む、請求項14に記載の表示装置。
  16. 前記発光層は有機EL層または無機EL層である、請求項15に記載の表示装置。
  17. 前記接着剤層は、紫外線硬化樹脂から形成されている、請求項14から16のいずれかに記載の表示装置。
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CN111369904A (zh) * 2020-04-08 2020-07-03 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 显示面板及其制作方法、显示装置

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