JP2005063517A - 光ディスク記録再生装置のレーザー駆動信号制御方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置のレーザー駆動信号制御方法 Download PDF

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裕之 武藤
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Abstract

【課題】 光学式ピックアップよりディスクに対して信号の記録再生動作を行う光ディスク記録再生装置のレーザー駆動信号制御方法を提供する。
【解決手段】 ディスク4から反射されるレーザー光を電気信号に変換する光検出器3より得られる信号を増幅する光検出器用増幅回路5と、該光検出器用増幅回路5より出力される信号の中の再生期間のRF信号のレベルを検出する信号レベル検出回路10と、ディスク4の特性に対応した反射率データが記憶されるメモリー回路15の動作を制御する制御回路8とより成り、ディスク4の種類を検出するとともに検出された種類に応じた反射率データに基いて光検出器用増幅回路5の利得を設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録するとともにレーザー光によってディスクに記録されている信号の再生動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置に関する。
光学式ピックアップを用いてディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うディスクプレーヤーが普及しているが、最近では、再生機能に加えて光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録することが出来るように構成された光ディスク記録再生装置が商品化されている。
斯かる光ディスク記録再生装置の中には、ディスクへの信号の記録動作を1回しか行うことが出来ない追記型と呼ばれる方式があり、CD方式の記録ディスクを使用するCD−R型の記録再生装置が広く普及している。斯かる追記型の光ディスク記録再生装置では、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードを図2の(A)に示す記録レベル値VR及び再生レベル値VPより成るパルス信号にて点灯駆動して信号をディスクに記録するように構成されている。
斯かる波形のパルス信号にてレーザーダイオードを点灯駆動させることによってディスクに信号を記録する光ディスク記録再生装置では、記録レベル値VR及び再生レベル値VPを正確に制御してディスクに高品質な記録動作を行う技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−230768号公報
ディスクへの信号の記録動作を正確に行うためには、レーザーダイオードより照射されるレーザー光の出力を制御する必要があり、従来では、レーザーダイオードより照射されるレーザー光のレベルをモニターするモニター用ダイオードを設け、そのモニターダイオードより得られるモニター信号を利用してレーザー光の出力を調整するように構成されている。
斯かる構成によれば、レーザー光の出力制御動作を正確に行うことが出来るものの光学式ピックアップ内にモニター用ダイオードを設ける必要があるため、光学式ピックアップの価格が高価になるという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来るレーザー駆動信号の制御方法を提供しようとするものである。
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているとともにディスクから反射されるレーザー光を電気信号に変換する光検出器と、該光検出器より得られる信号を増幅する光検出器用増幅回路と、該光検出器用増幅回路より出力される信号の中の再生期間の信号をサンプリングする再生期間サンプリング回路と、該サンプリング回路より得られるRF信号のレベルを検出する信号レベル検出回路と、レーザーダイオードに供給されるパルス信号の記録レベル値及び再生レベル値を設定するとともにディスクの特性に対応した反射率デ
ータが記憶されるメモリー回路の動作を制御する制御回路とより成り、ディスクが装着されたときディスクの種類を検出するとともに検出された種類に応じた反射率データに基いて前記光検出器用増幅回路の利得を設定し、前記信号レベル検出回路にて検出される信号レベルを一定にするべく再生レベル信号を出力する回路に対してサーボ動作を行うように構成されている。
本発明のレーザー駆動パルス制御方法によれば光学式ピックアップにレーザーダイオードの発光出力をモニターするモニター用ダイオードが不要になるため、光学式ピックアップの価格を低下させることが出来る。
また、本発明は、光検出器より得られる信号を増幅する光検出器用増幅回路の利得をディスクの反射率データに基いて設定するようにしたので、再生レベルに対するサーボ動作を行うための信号レベルの検出動作を正確に行うことが出来、レーザー駆動信号の制御動作を正確に行うことが出来る。
そして、本発明は、レーザー出力を制御するために制御される再生レベル値に基づいて記録レベル値を設定するようにしたので、記録動作を正確に行うためのレーザー駆動信号の生成動作を行うことが出来る。
本発明は、レーザーダイオードより照射されるレーザー光の出力レベルをモニターするモニター用ダイオードを備えていない光学式ピックアップのレーザー出力を制御するためにディスクより反射される信号であるRF信号の中の再生期間のレベルを利用するようにしたものである。
図1は本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図、図2は本発明の動作を説明するための波形図である。
図1において、1は光学式ピックアップに組み込まれているとともにレーザー光を照射するレーザーダイオードであり、レーザー駆動回路2から供給される電流によって駆動されるように接続されている。3は前記レーザーダイオード1より照射され、ディスク4から反射されたレーザー光を受光する光検出器であり、レーザー光を電気信号に変換する作用を有している。5は前記光検出器3にて電気信号に変換された信号が入力されるとともに該信号を増幅する光検出器用増幅回路であり、利得制御回路6によって利得が制御されるように構成されている。
7は前記光検出器用増幅回路5にて増幅されたRF信号(高周波信号)が入力されるとともに該信号を増幅するRF信号増幅回路である。図2の(A)は、レーザーダイオード1に供給されるレーザー駆動パルスの波形を示すものであり、信号の記録動作を行う記録期間は記録レベル値VRの駆動信号が供給され、記録動作を行わない再生期間は再生レベル値VPの駆動信号が供給される。
8は後述するレーザー駆動信号の制御動作等の制御動作を行う制御回路、9は前記制御回路8によって動作が制御される再生期間サンプリング回路であり、前記RF信号増幅回路7より出力されるRF信号が入力されるとともに再生期間のRF信号をサンプリング抽出して出力するように構成されている。10は前記再生期間サンプリング回路9によってサンプリングされた信号が入力されるとともにその信号のレベルを検出する信号レベル検出回路であり、前記制御回路8に検出信号を出力するように構成されている。
11は前記制御回路8によって動作が制御される記録レベル信号出力回路であり、ディスクに信号を記録する記録レベル値VRの信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。12は前記制御回路8によって動作が制御される再生レベル信号出力回路であり、再生レベル値VPの信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。
13は前記信号レベル検出回路10より得られる信号のレベル、即ち再生期間に得られるRF信号のレベルを一定にするべく前記再生レベル信号出力回路12に対するサーボ動作を行うサーボ回路である。
14は前記記録レベル信号出力回路11及び再生レベル信号出力回路12の出力信号が入力される加算回路であり、前記制御回路8による制御動作によって入力される信号の選択加算動作を行い、その選択加算された信号を前記レーザー駆動回路2に供給するように構成されている。
15はディスク4の種類に応じた反射率データがテーブルデータとして記憶されているメモリー回路であり、前記制御回路8によってデータの読み出し動作が制御されるように構成されている。
斯かる構成において、ディスク4を光ディスク記録再生装置に設けられているディスク装着部に装着すると、ディスク4の内周部に記録されているディスクの種類を示すデータを読み出す動作が行われ、その種類に応じた反射率のデータをメモリー回路15から読み出す制御動作が行われる。そして、斯かる制御動作が行われると、その反射率データに基いて利得制御回路6に対する制御動作が行われ、前記光検出器用増幅回路5の利得設定動作が行われる。即ち、ディスク4の反射率が低い場合には、前記光検出器用増幅回路5の利得を増加させ、反対に反射率が高い場合には、前記光検出器用増幅回路5の利得を低下させるための制御動作が行われる。
また、斯かる構成において、レーザーダイオード1より照射されるレーザー光はディスク4から反射されて光検出器3によって受光され、前記利得制御回路6により利得が調整設定された光検出器用増幅回路5からその出力に応じたRF信号が出力される状態にある。図2の(A)は、レーザーダイオード1に供給される駆動電流のパルス波形を示し、図2の(B)は光検出器3より得られるRF信号を増幅するRF信号増幅回路7の出力信号であり、信号レベルに応じて波形整形されている。斯かる図より明らかなように記録レベル値VRに対応して得られるRF信号のレベルは立ち上がり部分のレベルが最も高く、その後徐々に低下する特性がある。また、図2の(C)は、制御回路8より再生期間サンプリング回路9に対して出力されるサンプリングパルスであり、再生レベル値VPの駆動信号がレーザーダイオード1に供給されている期間のRF信号を抽出するタイミングで出力されるように構成されている。
ディスク4への信号の記録動作が行われている状態では、再生期間サンプリング回路9によって再生期間のRF信号がサンプリングされるので、再生期間のRF信号のレベルがモニターされた状態にある。そして、前記再生期間サンプリング回路9によってサンプリングされて得られるRF信号であるモニター信号は、信号レベル検出回路10に入力されてそのレベルを検出された後制御回路8に入力される。斯かるモニター信号が前記制御回路8に入力されると、該制御回路8は、サーボ回路13によるサーボ動作によって前記再生レベル信号出力回路12から出力される信号により、再生レベル値VPを一定のレベルに維持するべく制御するように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光ディスク記録再生装置は構成されているが、次に動作について説明する。ディスク4に設けられているプリグルーブより得られるATIP信号に基いてディスクの種類に対応する特性を表すデータ情報を抽出し、その抽出されたデータ情報から前もって設定されている記録レベル値VR及び再生レベル値VPを選択設定するとともにメモリー回路15に記憶されている反射率のデータを読み出し、そのデータに基いて前記利得制御回路6を制御し、前記光検出器用増幅回路5に対する利得設定動作を行う。
斯かる設定動作が行われると、制御回路8の制御動作によって記録レベル信号出力回路11及び再生レベル信号出力回路12から夫々記録レベル値VR及び再生レベル値VPの信号をレーザー駆動回路2から出力させるための制御動作が行われる。
そして、入力される記録信号に応じて加算回路14の選択加算制御動作を制御回路8が行い、その選択加算制御された信号がレーザー駆動回路2に供給される。その結果、レーザー駆動回路2から図2の(A)に示す波形、即ち記録レベル値VRと再生レベル値VPより成るパルス波形の駆動信号がレーザーダイオード1に供給される。そして、斯かるパルス波形のレーザー駆動信号が出力される記録レベル値VRが出力される期間及び再生レベルVPが出力される期間は、記録信号の長さに応じて変化せしめられることになる。
前述したように記録動作状態におけるレーザー駆動信号の生成動作は行われるが、記録動作中再生レベル値VRの値は、光検出器3による反射信号の検出動作、光検出器用増幅回路5及びRF信号増幅回路7による増幅動作、再生期間サンプリング回路9によるサンプリング動作、信号レベル検出回路10による再生期間信号のレベル検出動作及びサーボ回路13によるサーボ動作によって再生期間のRF信号のレベルが一定になるように制御される。従って、記録動作状態にあるときに温度変化等によってレーザーダイオード1から照射されるレーザー光のレベルが変化しても所望のレーザー出力が得られるように再生レベル値VPを制御するための動作が行われることになる。
前述したように再生レベル値VPの値をディスク4より反射される信号の中の再生期間に得られる信号のレベルを利用して制御するが、ディスク4からの反射光を受光する光検出器3から得られる信号を増幅する光検出器用増幅回路5の利得をディスク4の反射率に基いて設定するようにしたので、ディスク4の特性に最適な再生レベル値VPの制御動作を正確に行うことが出来る。
また、前述したように再生レベル値VPの制御動作は行われるが、該再生レベル値VPを基準としてその再生レベル値VPの変化に応じて記録レベル値VRの値を制御する動作が行われることになる。そして、斯かる記録レベル値VRの調整動作は、レーザー出力の調整動作によって設定された関係に基づいて行われる。従って、RF信号のレベルを一定にするべく再生レベル値VPが変化せしめられると、その変化に応じて記録レベル値VRが変更されるので、その状態に適した記録動作を行うことが出来る。
尚、本実施例では、記録レベル信号出力回路11及び再生レベル信号出力回路12より出力される信号を加算回路14によって加算制御することによってレーザー駆動回路2に駆動信号を供給するようにしたが、記録レベル信号出力回路11及び再生レベル信号出力回路12より出力される信号を選択的に切り換えてレーザー駆動回路2に供給するようにすることも出来る。また、本実施例では、光検出器用増幅回路5の利得をディスク4の反射率データに基いて制御するようにしたが、RF信号増幅回路7の利得を制御するようにすることも出来る。
本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図である。 本発明の動作を説明するための波形図である。
符号の説明
1 レーザーダイオード
2 レーザー駆動回路
3 光検出器
5 光検出器用増幅回路
6 利得制御回路
7 RF信号増幅回路
8 制御回路
9 再生期間サンプリング回路
10 信号レベル検出回路
11 記録レベル信号出力回路
12 再生レベル信号出力回路
13 サーボ回路
14 加算回路
15 メモリー回路

Claims (3)

  1. 光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードを記録レベル値及び再生レベル値より成るパルス信号にて点灯駆動することによってディスクに信号を記録するように構成された光ディスク記録再生装置において、光学式ピックアップに組み込まれているとともにディスクから反射されるレーザー光を電気信号に変換する光検出器と、該光検出器より得られる信号を増幅する光検出器用増幅回路と、該光検出器用増幅回路より出力される信号の中の再生期間の信号をサンプリングする再生期間サンプリング回路と、該サンプリング回路より得られるRF信号のレベルを検出する信号レベル検出回路と、レーザーダイオードに供給されるパルス信号の記録レベル値及び再生レベル値を設定するとともにディスクの特性に対応した反射率データが記憶されるメモリー回路の動作を制御する制御回路とより成り、ディスクが装着されたときディスクの種類を検出するとともに検出された種類に応じた反射率データに基いて前記光検出器用増幅回路の利得を設定し、前記信号レベル検出回路にて検出される信号レベルを一定にするべく再生レベル信号を出力する回路に対してサーボ動作を行うようにしたことを特徴とする光ディスク記録再生装置のレーザー駆動信号制御方法。
  2. 再生レベル値に基づいて記録レベル値を設定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーザー駆動信号制御方法。
  3. ディスクの種類をディスクに記録されているディスク情報データにより検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーザー駆動信号制御方法。
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