JP2004303331A - 光ディスク記録再生装置の記録パルス制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学式ピックアップよりディスクに対して信号の記録動作を行う光ディスク記録再生装置のパルス制御方法を提供する。
【解決手段】光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードに低レベルから高レベル、高レベルから中レベルそして中レベルから低レベルと変化する波形のパルス信号を供給することによってディスクへの信号の記録動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置において、中レベル期間の信号レベルをサンプリング動作及びサーボ動作により該中レベルの信号レベルを一定レベルになるように制御した状態で高レベルの信号レベルを変化させることによってテスト信号を記録し、その記録された信号の特性変化に基づいて高レベル信号を出力する回路の利得を補正する。
【選択図】 図1
【解決手段】光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードに低レベルから高レベル、高レベルから中レベルそして中レベルから低レベルと変化する波形のパルス信号を供給することによってディスクへの信号の記録動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置において、中レベル期間の信号レベルをサンプリング動作及びサーボ動作により該中レベルの信号レベルを一定レベルになるように制御した状態で高レベルの信号レベルを変化させることによってテスト信号を記録し、その記録された信号の特性変化に基づいて高レベル信号を出力する回路の利得を補正する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録するとともにレーザー光によってディスクに記録されている信号の再生動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学式ピックアップを用いてディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うディスクプレーヤーが普及しているが、最近では、再生機能に加えて光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録することが出来るように構成された光ディスク記録再生装置が商品化されている。
【0003】
信号を記録することが出来るディスクには、プリグルーブと呼ばれる溝が形成されており、このプリグルーブから得られるウォブル信号を復調することによって得られるATIPと呼ばれる絶対時間情報を利用して信号の記録動作を行うように構成されている。
【0004】
斯かる光ディスク記録再生装置では、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードにパルス状の駆動信号を供給することによって該レーザーダイオードより照射されるレーザー光によってディスク上にピットを形成するように構成されている。そして、レーザーダイオードに供給される駆動信号のパルス波形が最適でなかった場合には、ピットの形状が規定の大きさに対して大きすぎたり小さすぎたりすることになるので、記録パルスの波形をディスクへの記録動作を行うために適した波形にするようにされている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−237042号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示すパルス波形は、ディスクに信号を記録するためにレーザーダイオードに供給される駆動信号の波形であり、低レベルP1、中レベルP2及び高レベルP3の3値のレベルにて構成されている。斯かる波形において、中レベルP2がディスクに信号を記録するためのレーザー出力を得るためにレーザーダイオードに供給される駆動信号のレベルであり、記録開始時の記録特性を向上させるために高レベルP3が付加される。
【0007】
高レベルP3が付加される期間とそのレベルは、記録速度の高速化に応じて変更されるが、そのレベルを記録動作を行うために適した値に設定することは容易ではない。即ち、高レベルP3が付加される期間は、中レベルP2の期間と比較して短いため、そのレベルを正確に制御することは困難である。斯かる高レベルP3のレベル設定は、中レベルP2に対して前もって設定された比率をかけることによって設定しているが、レーザーダイオード等の温度変化や経時変化によって特性が変化するため、高レベルP3の値が記録動作に適した値にならないという問題がある。
【0008】
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る記録パルスの制御方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードに低レベルから高レベル、高レベルから中レベルそして中レベルから低レベルと変化する波形のパルス信号を供給することによってディスクへの信号の記録動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置において、中レベル期間の信号レベルをサンプリング動作及びサーボ動作により該中レベルの信号レベルを一定レベルになるように制御した状態で高レベルの信号レベルを変化させることによってテスト信号を記録し、その記録された信号の特性変化に基づいて高レベル信号を出力する回路の利得を補正するように構成されている。
【0010】
【実施例】
図1は本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図、図2及び図3は本発明を説明するための波形図である。
【0011】
図1において、1は光学式ピックアップに組み込まれているとともにレーザー光を照射するレーザーダイオードであり、レーザー駆動回路2から供給される電流によって駆動されるように接続されている。3は前記レーザーダイオード1より出力されるレーザー光のレベルをモニターするべく光学式ピックアップ内に設けられているモニター用ダイオード、4は前記モニター用ダイオード3から得られるモニター信号が入力されるモニター信号増幅回路であり、モニター信号を増幅する作用を有している。
【0012】
5は前記モニター信号増幅回路4より出力されるモニター信号に基づいてレーザー出力を制御するとともにレーザーダイオード1にレーザー駆動回路2より供給される駆動電流の波形を制御する制御回路、6は前記制御回路5によって動作が制御される第1レベル信号出力回路であり、ディスクに信号を記録することが出来ない低レベルP1の信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。
【0013】
7は前記制御回路5によって動作が制御される第2レベル信号出力回路であり、記録動作を行う場合にディスクに信号を記録する中レベルP2の信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。8はレーザーサーボ回路であり、前記モニター用ダイオード3から得られる信号を制御回路5によってサンプリングされた信号に基づいて中レベルP2のレベルが一定のレベルになるように制御する作用を有している。
【0014】
9は前記制御回路5によって動作が制御される第3レベル信号出力回路であり、前記中レベルP2より高い出力である高レベルP3の信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。10は前記第3レベル信号出力回路9より出力される高レベルP3の値を変更させるレベル変更回路、11は第3信号レベル出力回路9の利得を補正する利得補正回路である。
【0015】
12は前記第1レベル信号出力回路6、第2レベル信号出力回路7及び第3レベル信号出力回路9の出力信号が入力される加算回路であり、前記制御回路5による制御動作によって入力される信号の選択加算動作を行いその選択加算された信号を前記レーザー駆動回路2に供給するように構成されている。そして、第3レベル信号出力回路8より出力される高レベルP3の加算期間は、記録速度に応じて変更するように構成されている。
【0016】
13は光学式ピックアップに組み込まれている光検出器であり、レーザーダイオード1から照射されるとともにディスクDから反射されたレーザー光が照射されるように構成されている。14は前記光検出器13より得られるRF信号が入力されるとともに該信号を増幅するRF信号増幅回路、15は前記RF信号増幅回路14から出力される信号からβ値を検出するβ値検出回路である。ここで、β値について説明する。図3は、ディスクDに記録されている信号を再生した高周波信号の波形図であり、A1及びA2は各々プラス側のピークレベル及びマイナス側のピークレベルである。
【0017】
斯かる条件において、β値は、β=(A1+A2)/(A1−A2)と表され、このβ値の値が例えば0.04のとき、最適なレーザー出力にて信号が記録されると規格設定されている。
【0018】
斯かる構成において、レーザーダイオード1より照射されるレーザー光のレベルは、モニター用ダイオード3によってモニターされる状態にある。そして、前記モニター用ダイオード3より得られるモニター信号は、モニター信号増幅回路4に入力されて増幅された後制御回路5に入力される。斯かるモニター信号が入力されると、前記制御回路5は、モニター信号増幅回路4より得られるモニター信号のサンプリング動作及びレーザーサーボ回路8によるサーボ動作を制御し、前記第2レベル信号出力回路7より出力される信号のレベル、即ち中レベルP2を一定のレベルに維持するように構成されている。
【0019】
また、本発明に係る光ディスク記録再生装置は、ディスクDの内周側に設けられている試し書き領域にテスト信号を記録再生することによってレーザー出力の設定動作を行うように構成されている。レーザー出力の設定動作は、レーザー出力を変更しながらテスト信号を試し書き領域に記録した後、その記録された信号の再生動作を行い、再生特性が最も良い信号を記録したレーザー出力を記録動作を行うために適した出力として設定するようにされているが、斯かる技術は周知であるのでその説明は省略する。
【0020】
以上に説明したように本発明に係る光ディスク記録再生装置は構成されているが、次に動作について説明する。ディスクDに信号を記録する動作を行う場合には、制御回路5による制御動作によって第1レベル信号出力回路6、第2レベル信号出力回路7及び第3レベル信号出力回路9から夫々低レベルP1、中レベルP2及び高レベルP3の信号をレーザー駆動回路2から出力させるための信号を出力させる制御動作が行われる。
【0021】
そして、入力される記録信号に応じて加算回路12の選択加算制御動作を制御回路5が行い、その選択加算制御された信号がレーザー駆動回路2に供給される。斯かるパルス波形のパルス幅及び高レベルP3が出力される時間幅は、制御回路5による制御動作によって記録信号の長さに応じて変化せしめられ、記録速度等に適した記録動作を行うことが出来る。このように記録動作を行う場合の記録パルスの波形は、低レベルP1から高レベルP3、高レベルP3から中レベルP2、そして中レベルP2レベルから低レベルP1へと変化するパルス波形、即ち3値を有するパルス波形となる。
【0022】
以上に説明したように記録動作を行うためのパルス波形の信号がレーザーダイオード1に供給されてディスクDへの信号の記録動作が行われるが、次に本発明の要旨について説明する。
【0023】
本発明は、高レベルP3の値が記録動作を行うために最適なレベルになるように設定するものであり、斯かる設定動作は第3レベル信号出力回路9より出力されるレベル、即ち高レベルP3のレベルを5段階に変更させながらテスト信号をディスクDに記録することから開始される。斯かる高レベルP3のレベルを5段階に変更する動作は、レベル変更回路10による第3レベル信号出力回路9に対する制御動作によって行われる。
【0024】
ディスクDに設けられている試し書き領域に高レベルP3の値を段階的に変更させてテスト信号の記録動作を行うが、斯かる記録動作を行っている状態では、前述したようにモニター用ダイオード3より得られるモニター信号のサンプリング動作及びレーザーサーボ回路8によるサーボ動作を制御することによって中レベルP2の値が前以って設定されている一定のレベルになるように制御されている。従って、テスト信号の記録動作は、中レベルP2が一定のレベルに制御された状態において、高レベルP3のレベルのみを段階的、例えば5段階に変更させながら行われることになる。
【0025】
前述した高レベルP3のみを変更させながら記録されたテスト信号の再生動作を行うと、ディスクDから反射されたレーザー光が照射される光検出器13から得られるRF信号が再生信号としてRF信号増幅回路14に入力される。前記RF信号増幅回路14に入力された再生信号は増幅された後β値検出回路15に入力されるとともにそのβ値が検出され、その検出値が制御回路5に入力される。このようにして検出されるβ値は、高レベルP3のレベル変更に基づいて変化することになり、その変化率の演算処理動作が行われる。
【0026】
高レベルP3を5段階変更した場合に得られたβ値の変化率が、通常、即ち前以て設定されている設定条件では5%変化するが、テストでは3%であった場合には、設定されている条件に対して40%のレーザー出力が不足していると判断される。従って、この場合には、第3レベル信号出力回路9の利得を補正するべく設けられている利得補正回路11により該第3レベル信号出力回路9の利得を増加させるための補正動作を行う。斯かる利得の補正動作を行うことによって高レベルP3のレベルをディスクDに記録するために適した値になるように設定することが出来る。
【0027】
尚、本実施例では、高レベルP3のレベル変化を段階的に行うようにしたが、連続的に行うようにすることも出来る。また、5段階に変化させるようにしたが、最低レベルと最高レベルの2段階に変更することによって行うことも可能であり、その変化の段数は任意に設定することは出来る。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードに低レベルから高レベル、高レベルから中レベルそして中レベルから低レベルと変化する波形のパルス信号を供給することによってディスクへの信号の記録動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置において、中レベル期間の信号レベルをサンプリング動作及びサーボ動作により該中レベルの信号レベルを一定レベルになるように制御した状態で高レベルの信号レベルを変化させることによってテスト信号を記録し、その記録された信号の特性変化に基づいて高レベル信号を出力する回路の利得を補正するようにしたので、記録動作を行うために適したパルス信号、即ちパルス波形が安定したパルス信号を生成することが出来る。
【0029】
また、本発明は、高レベルの信号レベルの変化を段階的に行うようにしたので、記録された信号の特性変化を容易に認識することが出来る。
【0030】
そして、本発明は、記録された信号の特性変化をβ値の変化に基づいて検出するようにしたので、即ち記録特性の良否を表すβ値を利用しているので、正確な記録パルス制御動作を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明に係るレーザーダイオードを駆動するパルス信号の波形図である。
【図3】本発明の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 レーザーダイオード
2 レーザー駆動回路
3 モニター用ダイオード
5 制御回路
6 第1レベル信号出力回路
7 第2レベル信号出力回路
8 レーザーサーボ回路
9 第3レベル信号出力回路
10 レベル変更回路
11 利得補正回路
12 加算回路
14 RF信号増幅回路
15 β値検出回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録するとともにレーザー光によってディスクに記録されている信号の再生動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学式ピックアップを用いてディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うディスクプレーヤーが普及しているが、最近では、再生機能に加えて光学式ピックアップより照射されるレーザー光によってディスクに信号を記録することが出来るように構成された光ディスク記録再生装置が商品化されている。
【0003】
信号を記録することが出来るディスクには、プリグルーブと呼ばれる溝が形成されており、このプリグルーブから得られるウォブル信号を復調することによって得られるATIPと呼ばれる絶対時間情報を利用して信号の記録動作を行うように構成されている。
【0004】
斯かる光ディスク記録再生装置では、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードにパルス状の駆動信号を供給することによって該レーザーダイオードより照射されるレーザー光によってディスク上にピットを形成するように構成されている。そして、レーザーダイオードに供給される駆動信号のパルス波形が最適でなかった場合には、ピットの形状が規定の大きさに対して大きすぎたり小さすぎたりすることになるので、記録パルスの波形をディスクへの記録動作を行うために適した波形にするようにされている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−237042号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示すパルス波形は、ディスクに信号を記録するためにレーザーダイオードに供給される駆動信号の波形であり、低レベルP1、中レベルP2及び高レベルP3の3値のレベルにて構成されている。斯かる波形において、中レベルP2がディスクに信号を記録するためのレーザー出力を得るためにレーザーダイオードに供給される駆動信号のレベルであり、記録開始時の記録特性を向上させるために高レベルP3が付加される。
【0007】
高レベルP3が付加される期間とそのレベルは、記録速度の高速化に応じて変更されるが、そのレベルを記録動作を行うために適した値に設定することは容易ではない。即ち、高レベルP3が付加される期間は、中レベルP2の期間と比較して短いため、そのレベルを正確に制御することは困難である。斯かる高レベルP3のレベル設定は、中レベルP2に対して前もって設定された比率をかけることによって設定しているが、レーザーダイオード等の温度変化や経時変化によって特性が変化するため、高レベルP3の値が記録動作に適した値にならないという問題がある。
【0008】
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る記録パルスの制御方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードに低レベルから高レベル、高レベルから中レベルそして中レベルから低レベルと変化する波形のパルス信号を供給することによってディスクへの信号の記録動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置において、中レベル期間の信号レベルをサンプリング動作及びサーボ動作により該中レベルの信号レベルを一定レベルになるように制御した状態で高レベルの信号レベルを変化させることによってテスト信号を記録し、その記録された信号の特性変化に基づいて高レベル信号を出力する回路の利得を補正するように構成されている。
【0010】
【実施例】
図1は本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図、図2及び図3は本発明を説明するための波形図である。
【0011】
図1において、1は光学式ピックアップに組み込まれているとともにレーザー光を照射するレーザーダイオードであり、レーザー駆動回路2から供給される電流によって駆動されるように接続されている。3は前記レーザーダイオード1より出力されるレーザー光のレベルをモニターするべく光学式ピックアップ内に設けられているモニター用ダイオード、4は前記モニター用ダイオード3から得られるモニター信号が入力されるモニター信号増幅回路であり、モニター信号を増幅する作用を有している。
【0012】
5は前記モニター信号増幅回路4より出力されるモニター信号に基づいてレーザー出力を制御するとともにレーザーダイオード1にレーザー駆動回路2より供給される駆動電流の波形を制御する制御回路、6は前記制御回路5によって動作が制御される第1レベル信号出力回路であり、ディスクに信号を記録することが出来ない低レベルP1の信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。
【0013】
7は前記制御回路5によって動作が制御される第2レベル信号出力回路であり、記録動作を行う場合にディスクに信号を記録する中レベルP2の信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。8はレーザーサーボ回路であり、前記モニター用ダイオード3から得られる信号を制御回路5によってサンプリングされた信号に基づいて中レベルP2のレベルが一定のレベルになるように制御する作用を有している。
【0014】
9は前記制御回路5によって動作が制御される第3レベル信号出力回路であり、前記中レベルP2より高い出力である高レベルP3の信号をレーザー駆動回路2より出力させる信号を出力するように設定されている。10は前記第3レベル信号出力回路9より出力される高レベルP3の値を変更させるレベル変更回路、11は第3信号レベル出力回路9の利得を補正する利得補正回路である。
【0015】
12は前記第1レベル信号出力回路6、第2レベル信号出力回路7及び第3レベル信号出力回路9の出力信号が入力される加算回路であり、前記制御回路5による制御動作によって入力される信号の選択加算動作を行いその選択加算された信号を前記レーザー駆動回路2に供給するように構成されている。そして、第3レベル信号出力回路8より出力される高レベルP3の加算期間は、記録速度に応じて変更するように構成されている。
【0016】
13は光学式ピックアップに組み込まれている光検出器であり、レーザーダイオード1から照射されるとともにディスクDから反射されたレーザー光が照射されるように構成されている。14は前記光検出器13より得られるRF信号が入力されるとともに該信号を増幅するRF信号増幅回路、15は前記RF信号増幅回路14から出力される信号からβ値を検出するβ値検出回路である。ここで、β値について説明する。図3は、ディスクDに記録されている信号を再生した高周波信号の波形図であり、A1及びA2は各々プラス側のピークレベル及びマイナス側のピークレベルである。
【0017】
斯かる条件において、β値は、β=(A1+A2)/(A1−A2)と表され、このβ値の値が例えば0.04のとき、最適なレーザー出力にて信号が記録されると規格設定されている。
【0018】
斯かる構成において、レーザーダイオード1より照射されるレーザー光のレベルは、モニター用ダイオード3によってモニターされる状態にある。そして、前記モニター用ダイオード3より得られるモニター信号は、モニター信号増幅回路4に入力されて増幅された後制御回路5に入力される。斯かるモニター信号が入力されると、前記制御回路5は、モニター信号増幅回路4より得られるモニター信号のサンプリング動作及びレーザーサーボ回路8によるサーボ動作を制御し、前記第2レベル信号出力回路7より出力される信号のレベル、即ち中レベルP2を一定のレベルに維持するように構成されている。
【0019】
また、本発明に係る光ディスク記録再生装置は、ディスクDの内周側に設けられている試し書き領域にテスト信号を記録再生することによってレーザー出力の設定動作を行うように構成されている。レーザー出力の設定動作は、レーザー出力を変更しながらテスト信号を試し書き領域に記録した後、その記録された信号の再生動作を行い、再生特性が最も良い信号を記録したレーザー出力を記録動作を行うために適した出力として設定するようにされているが、斯かる技術は周知であるのでその説明は省略する。
【0020】
以上に説明したように本発明に係る光ディスク記録再生装置は構成されているが、次に動作について説明する。ディスクDに信号を記録する動作を行う場合には、制御回路5による制御動作によって第1レベル信号出力回路6、第2レベル信号出力回路7及び第3レベル信号出力回路9から夫々低レベルP1、中レベルP2及び高レベルP3の信号をレーザー駆動回路2から出力させるための信号を出力させる制御動作が行われる。
【0021】
そして、入力される記録信号に応じて加算回路12の選択加算制御動作を制御回路5が行い、その選択加算制御された信号がレーザー駆動回路2に供給される。斯かるパルス波形のパルス幅及び高レベルP3が出力される時間幅は、制御回路5による制御動作によって記録信号の長さに応じて変化せしめられ、記録速度等に適した記録動作を行うことが出来る。このように記録動作を行う場合の記録パルスの波形は、低レベルP1から高レベルP3、高レベルP3から中レベルP2、そして中レベルP2レベルから低レベルP1へと変化するパルス波形、即ち3値を有するパルス波形となる。
【0022】
以上に説明したように記録動作を行うためのパルス波形の信号がレーザーダイオード1に供給されてディスクDへの信号の記録動作が行われるが、次に本発明の要旨について説明する。
【0023】
本発明は、高レベルP3の値が記録動作を行うために最適なレベルになるように設定するものであり、斯かる設定動作は第3レベル信号出力回路9より出力されるレベル、即ち高レベルP3のレベルを5段階に変更させながらテスト信号をディスクDに記録することから開始される。斯かる高レベルP3のレベルを5段階に変更する動作は、レベル変更回路10による第3レベル信号出力回路9に対する制御動作によって行われる。
【0024】
ディスクDに設けられている試し書き領域に高レベルP3の値を段階的に変更させてテスト信号の記録動作を行うが、斯かる記録動作を行っている状態では、前述したようにモニター用ダイオード3より得られるモニター信号のサンプリング動作及びレーザーサーボ回路8によるサーボ動作を制御することによって中レベルP2の値が前以って設定されている一定のレベルになるように制御されている。従って、テスト信号の記録動作は、中レベルP2が一定のレベルに制御された状態において、高レベルP3のレベルのみを段階的、例えば5段階に変更させながら行われることになる。
【0025】
前述した高レベルP3のみを変更させながら記録されたテスト信号の再生動作を行うと、ディスクDから反射されたレーザー光が照射される光検出器13から得られるRF信号が再生信号としてRF信号増幅回路14に入力される。前記RF信号増幅回路14に入力された再生信号は増幅された後β値検出回路15に入力されるとともにそのβ値が検出され、その検出値が制御回路5に入力される。このようにして検出されるβ値は、高レベルP3のレベル変更に基づいて変化することになり、その変化率の演算処理動作が行われる。
【0026】
高レベルP3を5段階変更した場合に得られたβ値の変化率が、通常、即ち前以て設定されている設定条件では5%変化するが、テストでは3%であった場合には、設定されている条件に対して40%のレーザー出力が不足していると判断される。従って、この場合には、第3レベル信号出力回路9の利得を補正するべく設けられている利得補正回路11により該第3レベル信号出力回路9の利得を増加させるための補正動作を行う。斯かる利得の補正動作を行うことによって高レベルP3のレベルをディスクDに記録するために適した値になるように設定することが出来る。
【0027】
尚、本実施例では、高レベルP3のレベル変化を段階的に行うようにしたが、連続的に行うようにすることも出来る。また、5段階に変化させるようにしたが、最低レベルと最高レベルの2段階に変更することによって行うことも可能であり、その変化の段数は任意に設定することは出来る。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードに低レベルから高レベル、高レベルから中レベルそして中レベルから低レベルと変化する波形のパルス信号を供給することによってディスクへの信号の記録動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置において、中レベル期間の信号レベルをサンプリング動作及びサーボ動作により該中レベルの信号レベルを一定レベルになるように制御した状態で高レベルの信号レベルを変化させることによってテスト信号を記録し、その記録された信号の特性変化に基づいて高レベル信号を出力する回路の利得を補正するようにしたので、記録動作を行うために適したパルス信号、即ちパルス波形が安定したパルス信号を生成することが出来る。
【0029】
また、本発明は、高レベルの信号レベルの変化を段階的に行うようにしたので、記録された信号の特性変化を容易に認識することが出来る。
【0030】
そして、本発明は、記録された信号の特性変化をβ値の変化に基づいて検出するようにしたので、即ち記録特性の良否を表すβ値を利用しているので、正確な記録パルス制御動作を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明に係るレーザーダイオードを駆動するパルス信号の波形図である。
【図3】本発明の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 レーザーダイオード
2 レーザー駆動回路
3 モニター用ダイオード
5 制御回路
6 第1レベル信号出力回路
7 第2レベル信号出力回路
8 レーザーサーボ回路
9 第3レベル信号出力回路
10 レベル変更回路
11 利得補正回路
12 加算回路
14 RF信号増幅回路
15 β値検出回路
Claims (4)
- 光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードに低レベルから高レベル、高レベルから中レベルそして中レベルから低レベルと変化する波形のパルス信号を供給することによってディスクへの信号の記録動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置において、中レベル期間の信号レベルをサンプリング動作及びサーボ動作により該中レベルの信号レベルを一定レベルになるように制御した状態で高レベルの信号レベルを変化させることによってテスト信号を記録し、その記録された信号の特性変化に基づいて高レベル信号を出力する回路の利得を補正するようにしたことを特徴とする光ディスク記録再生装置の記録パルス制御方法。
- 高レベルの信号レベルの変化を段階的に行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の記録パルス制御方法。
- 記録された信号の特性変化をβ値の変化に基づいて検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の記録パルス制御方法。
- β値の変化率と前以って設定されている変化率とを比較し、その比較に基づいて利得の補正を行うようにしたことを特徴とする請求項3に記載の記録パルス制御方法。
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JP2003094747A JP2004303331A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 光ディスク記録再生装置の記録パルス制御方法 |
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