JP2005062931A - 電子承認方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は電子承認方法及び装置に関し、誰が捺印したかが分かり、電子承認による不正行為を未然に防ぐことができる電子承認方法及び装置を提供することを目的としている。
【解決手段】印影情報を登録する印影情報登録手段1と、生体情報を読み込む生体情報読込手段3と、電子文書に捺印する捺印処理手段4と、承認文書を登録する登録手段5と、登録電子承認文書を表示する表示手段7と、操作情報を入力する操作手段10と、全体の動作を制御する制御手段9と、から構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】印影情報を登録する印影情報登録手段1と、生体情報を読み込む生体情報読込手段3と、電子文書に捺印する捺印処理手段4と、承認文書を登録する登録手段5と、登録電子承認文書を表示する表示手段7と、操作情報を入力する操作手段10と、全体の動作を制御する制御手段9と、から構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子承認方法及び装置に関し、更に詳しくは電子文書に捺印する時、直前の生体情報を得ないと捺印できない仕組みにし、捺印された電子文書を表示すると捺印した人の生体情報を一緒に表示するようにした電子承認方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子政府構想が進み、役所保管の書類を電子化することが計画されている。しかしながら、現在書類に印鑑を押すようなケースでは、プリンタで紙を打ち出し、印鑑捺印を押しているのが実情である。これでは100%書類の電子化はできない。これに対して、電子文書に印鑑イメージで電子承認する電子承認装置が提案されている。
【0003】
従来の技術としては、生体情報検出装置からの生体情報と、メモリカードに記憶された生体データとを照合し、メモリカードに記憶されている印影データを読み出して電子文書に捺印する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、ユーザ端末から認証サーバへアクセスする時に指紋照合によるログインを行ない、指紋照合実行後にユーザ端末から認証サーバに印鑑登録依頼を行ない、個人本人と確認された場合に、印鑑台帳に印影情報を登録する技術がある(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−92540号公報(第3頁、第4頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−197066号公報(第3、第4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の技術では、生体情報を装置の利用許可の目的で使用している。そのため、電子印鑑を使用して承認した場合、印鑑イメージの捺印のために誰が捺印したのか分からないという問題がある。また、なりすまし等の問題に対しては、電子承認装置を利用するのに本人認証やセキュリティを設けているが、セキュリティ、印影情報とが盗まれると悪用されるおそれがありセキュリティが十分ではないという問題がある。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、誰が捺印したかが分かり、電子承認による不正行為を未然に防ぐことができる電子承認方法及び装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は電子文書に承認を行なう電子承認方法として、印影情報と生体情報とを用いて捺印することを特徴とする。
【0008】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを用いて捺印承認を行なうので、誰が承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(2)請求項2記載の発明は、電子文書に承認を行なう電子承認方法として、印影情報と生体情報と日付情報とを用いて捺印することを特徴とする。
【0009】
このように構成すれば、印影情報と生体情報と日付情報とを用いて電子承認を行なうため、誰がいつ承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(3)請求項3記載の発明は、電子文書に承認を行なう電子承認方法として、生体情報を読み込むことにより初めて捺印が行なえることを特徴とする。
【0010】
このように構成すれば、生体情報を読み込まなければ捺印が行えないので、他人の印影を使うことができず、セキュリティを高めることができる。
(4)請求項4記載の発明は、前記印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することを特徴とする。
【0011】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印をすることができるので、唯一の捺印となり、かつ誰が承認したかが分かり、セキュリティを高めることができる。
(5)請求項5記載の発明は、前記印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することを特徴とする。
【0012】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することができるので、セキュリティを高めることができる。
(6)請求項6記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報は画面表示されることを特徴とする。
【0013】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が捺印したかが分かる。
(7)請求項7記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報は電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面表示されることを特徴とする。
【0014】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が捺印したかが分かる。
(8)請求項8記載の発明は、前記印影情報と生体情報と日付情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することを特徴とする。
【0015】
このように構成すれば、印影情報と生体情報と日付情報とを重ね合わせて捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(9)請求項9記載の発明は、前記印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の箇所に捺印することを特徴とする。
【0016】
このように構成すれば、印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の場所に捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(10)請求項10記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報と日付情報とは画面表示されることを特徴とする。
【0017】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(11)請求項11記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報と日付情報とは電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面表示されることを特徴とする。
【0018】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(12)請求項12記載の発明は、前記印影情報は、印鑑イメージ又は自筆したサインであることを特徴とする。
【0019】
このように構成すれば、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねできないので、セキュリティが確保される。
(13)請求項13記載の発明は、前記生体情報としてカメラで撮った画像又は指紋を用いることを特徴とする。
【0020】
このように構成すれば、生体情報として画像又は指紋を用いることができる。
(14)請求項14記載の発明は、前記承認し登録した電子文書は、読み出して表示すると、印影情報が捺印された電子文書の他に、生体情報も同時に表示されることを特徴とする。
【0021】
このように構成すれば、印影情報が捺印された電子文書に生体情報も併せて表示されるので、誰が捺印したかを認識することができる。
(15)請求項15記載の発明は、前記承認し登録した電子文書は、読み出して表示すると、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面に表示されることを特徴とする。
【0022】
このように構成すれば、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は必要に応じて表示させることができる。
(16)請求項16記載の発明は、前記承認電子文書を印刷すると、印影情報を含む電子文書のみが印刷され、生体情報は印刷されないことを特徴とする。
【0023】
このように構成すれば、印影情報のみを含む電子文書を印刷することができる。
(17)請求項17記載の発明は、以下の通りである。図1は本発明の原理ブロック図である。図において、1は印影情報を登録する印影情報登録手段、2は印影情報が登録されている印影情報データベースである。3は生体情報を読み込む生体情報読込手段、4は電子文書に捺印する捺印処理手段、5は承認文書を登録する登録手段、6は登録文書が登録されている登録文書データベースである。7は登録電子承認文書を表示する表示手段、8は電子承認文書を印刷する印刷手段、9は全体の動作を制御する制御手段、10は装置に各種のコマンドを与える操作手段である。
【0024】
このように構成すれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(18)請求項18記載の発明は、印影情報を登録する印影情報登録手段と、生体情報を読み込む生体情報読込手段と、日付情報を読み込む日付情報読取手段と、電子文書に捺印する捺印処理手段と、承認文書を登録する登録手段と、登録電子承認文書を表示する表示手段と、電子承認文書を印刷する印刷手段と、全体の動作を制御する制御手段と、からなることを特徴とする。
【0025】
このように構成すれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(19)請求項19記載の発明は、前記生体情報読込手段は、ディジタルカメラで所定時間内にシャッタを押さないと生体情報が読み込めないことを特徴とする。
【0026】
このように構成すれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(20)請求項20記載の発明は、前記生体情報読込手段は、ディジタルカメラでシャッタを右手と左手で所定時間内に押さないと生体情報が読み込めないことを特徴とする。
【0027】
このように構成すれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(21)請求項21記載の発明は、請求項17記載の捺印処理手段は、請求項4乃至7の何れかの方法で電子文書に捺印することを特徴とする。
【0028】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを重ねて、或いは別々に或いは印影情報のみを捺印することができる。
(22)請求項22記載の発明は、請求項17又は18記載の表示手段は、請求項14又は15記載の方法で表示することを特徴とする。
【0029】
このように構成すれば、印影情報が捺印された電子文書の他に、必要に応じて生体情報も表示することができる。
(23)請求項23記載の発明は、請求項17又は18記載の印刷手段は、請求項16記載の方法で印刷することを特徴とする。
【0030】
このように構成すれば、印影情報のみを印刷することができる。
(24)請求項24記載の発明は、請求項18記載の捺印処理手段は、請求項8乃至11記載の何れかの方法で電子文書に捺印することを特徴とする。
【0031】
このように構成すれば、印影情報に加えて、生体情報又は日付情報を捺印したり、生体情報又は日付情報は必要に応じて捺印したりすることができる。
(25)請求項25記載の発明は、印影情報及び生体情報を登録する登録手段と、生体情報を読み込む生体情報読込手段と、捺印の承認許可者を判断する捺印許可手段と、電子文書に捺印する捺印処理手段と、承認文書を登録する登録手段と、電子承認文書を表示する表示手段と、全体の動作を制御する制御手段と、からなることを特徴とする。
【0032】
このように構成すれば、捺印許可手段により、捺印しようとする者が適格者かを判断することができる。
(26)請求項26記載の発明は、印影情報及び生体情報を登録する登録手段と、生体情報を読み込む生体情報読込手段と、日付情報を読み込む日付情報読取手段と、捺印の承認許可者を判断する捺印許可手段と、電子文書に捺印する捺印処理手段と、承認文書を登録する登録手段と、電子承認文書を表示する表示手段と、全体の動作を制御する制御手段と、からなることを特徴とする。
【0033】
このように構成すれば、日付情報を含む情報の捺印について、捺印許可手段により、許可された者がいつ承認したかを知ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0035】
先ず、図1に示す原理ブロック図について詳細に説明する。印影情報登録手段1は印影情報データベース2に印影情報を登録する。この印影情報の登録の方法は既存の技術を用いて行なう。この場合において、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねができないので、セキュリティが確保される。
【0036】
一方、生体情報読込手段3は、電子文書承認の直前に承認者の生体情報(例えば顔写真や指紋等)を読み込んで記憶する。また、捺印処理手段4は承認電子文書を作成する際に、電子文書の所定の箇所に印影情報データベース2から読み出した印影情報と、生体情報読込手段3から読み込んだ生体情報とを併せて捺印する。或いは、捺印するのは印影情報のみで、生体情報は表示手段7に表示するだけとすることができる。
【0037】
登録手段5は、電子文書の所定の位置に少なくとも印影情報を捺印し、電子承認した電子文書を登録文書データベース6に登録する。本発明によれば、承認の直前に生体情報を読み込んでこの生体情報を表示或いは捺印するようになっているので、第三者のなりすましによる悪用を防止することができる。
【0038】
このようにして登録された電子文書は、必要に応じて表示手段7に表示したり、或いは印刷手段8により印刷することができる。制御手段9は、このような一連の処理において、各構成要素の制御を行なう。本発明によれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0039】
図2は本発明の動作説明図である。図において、20は電子文書、21は捺印である。この捺印21の行ない方で(1)と(2)に分かれる。(1)は、構成要素Aが、印影情報と生体情報であり、31が印鑑イメージ、32が生体情報としての写真である。印鑑イメージ31と、写真32とを重合せると、33に示すように印影と写真とが重なった像になる。或いは34に示すように、印影情報と写真とを別の場所に捺印するようにしてもよい。
【0040】
これに対して(2)は印影情報と生体情報に加えて日付情報も捺印するようにしたものである。構成要素Bは、印影情報と生体情報と日付情報である。これを3つ重ね合わせると、35に示す印影情報が得られる。3つをそれぞれ分離して捺印すると、36に示すようになる。
【0041】
このように、本発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報を用いて電子承認を行なうため、誰がいつ承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。また、印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することができる。また、印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することができるので、唯一の捺印となり、かつ誰が承認したかが分かり、セキュリティを高めることができる。
【0042】
また、印影情報と生体情報と日付情報を重ね合わせて捺印することができる。また、印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の場所に捺印することができるので、セキュリティを高めることができる。
【0043】
図3は本発明の第1の動作の一例を示すフローチャートである。装置としては、図1に示すものを用いる。操作者は、装置の操作手段10を操作して電子文書を表示手段7に表示する(S1)。そして、マウスを操作して捺印箇所を指定する(S2)。次に、生体情報読込手段3は生体情報読込要求を行ない(S3)、生体情報の読込操作を行なう(S4)。読み込まれた生体情報は、生体情報記憶部3Aに読み込まれる(S5)。
【0044】
次に、捺印処理手段4は印影情報データベース2に記憶されている印影情報と、生体情報記憶部3Aに記憶されている情報とを読み込んで捺印情報を作成する(S6)。このようにして作成された印影情報は、操作手段10により指定された電子文書の箇所に捺印される(S7)。
【0045】
このように、本発明によれば、生体情報を読み込まなければ捺印が行えないので、他人の印影を使うことができず、セキュリティを高めることができる。
【0046】
図4は本発明による表示イメージの例を示す図である。図は、パソコンの表示部に電子文書20が表示された例を示している。31は捺印した印影情報、32は生体情報表示部である。ここでは、生体情報として操作者の写真が用いられた例(生体情報としての写真)を示している。この生体情報は、捺印と同時に、又は画面の所定箇所をマウスで指定することにより表示される。このようにすれば、印影情報31のみを捺印することができる。生体情報は、画面に表示されるだけである。或いは、電子文書20の所定箇所をマウスで指定することにより、画面に生体情報を表示させることができる。
【0047】
図5は本発明による印刷実行の説明図である。承認文書登録管理テーブル(登録文書データベース)6から電子文書を読み出し、この中から指定文書を操作手段10により読み出す(S1)。次に、操作手段10から印刷コマンドを投入すると、印刷手段8は捺印がされた電子文書20をプリントする。
【0048】
このようにすれば、印影情報のみを含む電子文書を印刷することができる。
【0049】
図6は本発明の第2の動作の一例を示すフローチャートである。構成図としては、図1を用いる。先ず、操作手段10を操作して電子文書を表示手段7に表示する(S1)。次に、マウスで捺印箇所を指定する(S2)。ここで、生体情報読込手段3は生体情報読込要求を行ない(S3)、生体情報読込操作を行なう(S4)。このようにして読み込まれた生体情報は、生体情報記憶部3Aに記憶される(S5)。
【0050】
次に、予め事前登録している印影情報データベース2から印影情報を読み出す(S6)。次に、カーソルを移動させて捺印箇所を指定すると、捺印処理手段4は所定箇所に捺印する(S7)。次に、捺印処理手段4は生体情報記憶部3Aから生体情報を読み出す(S8)。そして、表示画面の一部に生体情報を表示する(S9)。次に、承認した電子文書は登録文書データベース6に、承認電子文書の登録を行なう(S10)。
【0051】
一方、登録文書を表示する場合、操作手段10で見たい承認電子文書を登録文書データベース6から読み出す(S11)。表示手段7には読み出された電子文書が表示される。次に、承認者を確認したい場合は、操作者はカーソルを捺印箇所に移動してクリックする(S12)。この結果、登録文書データベース6から読み出された生体情報が表示手段7に表示される(S13)。
【0052】
このように、本発明によれば、印影情報が捺印された電子文書に生体情報も併せて表示されるので、誰が捺印したのかを認識することができる。また、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は必要に応じて表示させることができる。
【0053】
図7は本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す実施の形態例は、印影情報、生体情報に加えて日付情報も捺印することができるようにしたものである。このため、日付/時計を表示する日付/時計部11と、該日付/時計部11から日付情報を読み出して日付情報を読み取る日付情報読取手段12とが設けられている。そして、日付情報読取手段12は捺印処理手段4と接続されている。その他の構成は、図1に示すものと同じである。
【0054】
このように構成すれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0055】
図8は本発明の第3の動作の一例を示すフローチャートである。図において、2Aは印影情報データベース2に記憶されている印影情報登録テーブルの構成を、6Aは文書登録データベース6に記憶されている承認文書登録管理テーブルの構成をそれぞれ示す。印影情報登録テーブル2Aは、図に示すようにNOと、IDと、パスワードと、印影情報とから構成されている。例えば、NO4の印影情報は、IDがID4であり、パスワードがPW4であり、印影情報が印影情報4である。
【0056】
一方、承認文書登録管理テーブル6Aは、図に示すようにNOと、承認文書名と、IDと、パスワードと、印影情報と、生体情報と、日付情報とから構成されている。例えば、NO2の承認文書の名前は文書2であり、IDはID2であり、パスワードはPW2であり、印影情報は印影2であり、生体情報は生体2であり、日付情報は日付2である。
【0057】
印影イメージ作成と登録の場合、先ず、IDとパスワードを入力する(S1)。次に印影イメージを作成する(S2)。次に、作成された印影イメージを印影情報登録テーブル2Aに登録する(S3)。このようにして印影情報の登録が終了する。印影イメージの作成は、既存の技術を用いて作成する。
【0058】
一方、電子文書の捺印と承認文書の登録の場合、先ずIDとパスワードを入力する(S4)。次に、操作者は操作手段10を操作して電子文書を読み出す(S5)。そして、読み出された電子文書に対して捺印箇所をカーソルで指定する(S6)。次に、生体情報読込手段3で生体情報を読み込む(S7)。
【0059】
更に、日付情報読取手段12により日付を読み取る(S8)。次に、捺印処理手段4が、印影情報登録テーブル2Aから印影情報を読み込み、次に生体情報読込手段3から生体情報を読み込み、また日付情報読取手段12から日付情報を読み込み、承認情報の捺印を行なう(S9)。そして、印影情報と、生体情報と、日付情報は承認文書登録管理テーブル6Aに登録される(S10)。
【0060】
このように、本発明によれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。また、生体情報を読み込んだ後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0061】
図9は、本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、13は印影情報と生体情報とを登録する印影情報・生体情報登録手段、2Aは印影情報と生体情報とを格納する印影情報・生体情報データベースである。14は捺印を許可するかどうか判定する捺印許可手段である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0062】
印影情報・生体情報登録手段13は印影情報・生体情報データベース2Aに印影情報と生体情報とを登録する。この印影情報と生体情報の登録の方法は既存の技術を用いて行なう。この場合において、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。この種の印影情報を用いることにより、印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねができないので、セキュリティが確保される。
【0063】
一方、生体情報読込手段3は、電子文書承認の直前に所有者の生体情報(例えば顔写真や指紋等)を読み込んで記憶する。また、登録手段5は承認電子文書を作成する際に、捺印許可手段14は操作者が捺印するのに適した人物であるかどうかを判断する。判断するに際しては、操作者のIDを操作手段10から入力せさ、予め登録されている操作者IDである場合は、捺印を許可する。
【0064】
この場合、捺印処理手段4で電子文書の所定の箇所に印影情報・生体情報データベース2Aから読み出した印影情報と、生体情報読込手段3から読み込んだ生体情報とを併せて捺印する。或いは、捺印するのは印影情報のみで、生体情報は表示手段7に表示するだけとすることができる。
【0065】
捺印処理手段5は、電子文書の所定の位置に少なくとも印影情報を捺印し、電子承認した電子文書を登録文書データベース6に登録する。本発明によれば、承認の直前に生体情報を読み込んでこの生体情報を表示或いは捺印するようになっているので、第三者のなりすましによる悪用を防止することができる。
【0066】
このようにして登録された電子文書は、必要に応じて表示手段7に表示したり、或いは印刷手段8により印刷することができる。制御手段9は、このような一連の処理において、各構成要素の制御を行なう。本発明によれば、生体情報を登録した後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0067】
図10は本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。図7、図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態例は、図9に示す構成に加えて、日付情報を捺印できるようにしたものである。即ち、日付情報読取手段12は、日付/時計部11から日付情報を読み込んで、日付も捺印できるように、捺印処理手段4に与える。この結果、印影情報、生体情報に加えて、日付情報も捺印することができる。なお、この場合において、実際に捺印されるのは印影情報だけとし、生体情報と日付情報は表示するだけとすることもできる。
【0068】
図11は本発明の第4の動作の一例を示すフローチャートである。先ず、操作手段10を用いてIDとパスワードを入力する(S1)。そして、登録文書データベース6に記憶されている電子文書を読み出す(S2)。次に、表示された電子文書に対してカーソルを用いて捺印箇所を指定する(S3)。次に、生体情報読込手段3を用いて生体情報を読み込む(S4)。
【0069】
一方、生体情報は予め生体情報データベース2Aに記憶されているので、この記憶されている生体情報データベース2Aから登録生体情報(A)を読み出す(S5)。そして、この登録されている生体情報(A)と、ステップS4で読み込んだ生体情報(B)とを比較する(S6)。そして、比較の結果、双方の生体情報が一致したかどうかチェックする(S7)。一致した場合には、承認の許可を与え、不一致の場合には不許可とする。
【0070】
次に、捺印許可手段14は捺印を許可するかどうかをチェックする(S8)。許可しない場合には、その旨を表示手段7に表示して(S9)、処理を終了する。ステップS8において、処理を許可する場合、日付情報読取手段12で日付を読み取る(S10)。そして、日付を使用しない場合も含めて捺印処理手段4により捺印処理を行なう(S11)。捺印が終了した電子文書は、登録手段5により登録文書データベース6に登録する(S12)。
【0071】
本発明によれば、ディジタルカメラで生体情報を撮る場合において、生体情報読込手段3は、所定時間内にシャッタを押さないと生体情報が読み込めないようにすることができる。これにより、所定の条件下において、生体情報を読み込むことができる。
【0072】
また、前記生体情報読込手段3は、ディジタルカメラでシャッタを右手と左手で所定時間内に押さないと生体情報が読み込めないようにすることができる。これにより、所定の条件下において、生体情報を読み込むことができる。
【0073】
また、請求項17記載の捺印処理手段は、請求項4乃至7の何れかの方法で電子文書に捺印することができる。これにより、印影情報と生体情報とを重ねて、或いは別々に或いは印影情報のみを捺印することができる。
【0074】
また、請求項17又は18記載の表示手段は、請求項14又は15記載の方法で表示することができる。これにより、印影情報が捺印された電子文書の他に、必要に応じて生体情報も表示することができる。
【0075】
また、請求項17又は18記載の印刷手段は、請求項16記載の方法で印刷することができる。これにより、印影情報のみを印刷することができる。
【0076】
また、請求項24記載の発明は、請求項18記載の捺印処理手段は、請求項8乃至11記載の何れかの方法で電子文書に捺印することができる。これにより、印影情報に加えて、生体情報又は日付情報を捺印したり、生体情報又は日付情報は必要に応じた捺印したりすることができる。
【0077】
以上、説明したように、本発明によれば、写真等の生体情報を読み込むことにより、初めて電子承認が行なえるので、その生体情報を確認すれば、誰が承認したのかが分かる。また、なりすましによる電子承認の犯罪に対しても、本発明では承認した人の生体情報が証拠として残るので犯罪捜査が容易になる。
【0078】
また、本発明の仕組みを知っている人に対しては、電子承認により不正行為を未然に防ぐことができる。また、登録してある印影情報を盗まれて悪用されても、本発明では承認した人の写真が表示されるので、本当の承認者を知っている場合は無効であることを気づくことができる。
【0079】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを用いて捺印承認を行なうので、誰が承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報とを用いて捺印承認を行なうため、誰がいつ承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、生体情報を読み込まなければ捺印が行えないので、他人の印影を使うことができず、セキュリティを高めることができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印をすることができるので、唯一の捺印となり、かつ誰が承認したかが分かり、セキュリティを高めることができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することができるので、セキュリティを高めることができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が承認したかが分かる。
(7)請求項7記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が承認したかが分かる。
(8)請求項8記載の発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報とを重ね合わせて捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(9)請求項9記載の発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の場所に捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(10)請求項10記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができるので、誰がいつ捺印したかが分かる。
(11)請求項11記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができるので、誰がいつ捺印したかが分かる。
(12)請求項12記載の発明によれば、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねできないので、セキュリティが確保される。
(13)請求項13記載の発明によれば、生体情報として画像又は指紋を用いることができる。
(14)請求項14記載の発明によれば、印影情報が捺印された電子文書に生体情報も併せて表示されるので、誰が捺印したかを認識することができる。
(15)請求項15記載の発明によれば、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は必要に応じて表示させることができる。
(16)請求項16記載の発明によれば、印影情報のみを含む電子文書を印刷することができる。
(17)請求項17記載の発明によれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(18)請求項18記載の発明によれば、生体情報を登録した後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(19)請求項19記載の発明によれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(20)請求項20記載の発明によれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(21)請求項21記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを重ねて、或いは別々に或いは印影情報のみを捺印することができる。
(22)請求項22記載の発明によれば、印影情報が捺印された電子文書の他に、必要に応じて生体情報も表示することができる。
(23)請求項23記載の発明によれば、印影情報のみを印刷することができる。
(24)請求項24記載の発明によれば、印影情報に加えて、生体情報又は日付情報を捺印したり、生体情報又は日付情報は必要に応じた捺印したりすることができる。
(25)請求項25記載の発明によれば、捺印許可手段により、捺印しようとする者が適格者かを判断することができる。
(26)請求項26記載の発明によれば、日付情報を含む情報の捺印について、捺印許可手段により、許可された者がいつ承認したかを知ることができる。
【0080】
このように、本発明によれば、誰が捺印したかが分かり、電子承認による不正行為を未然に防ぐことができる電子承認方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の動作説明図である。
【図3】本発明の第1の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明による表示イメージの例を示す図である。
【図5】本発明による印刷実行の説明図である。
【図6】本発明の第2の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 陰影情報登録手段
2 陰影情報データベース
3 生体情報読込手段
4 捺印処理手段
5 登録手段
6 登録分子データベース
7 表示手段
8 印刷手段
9 制御手段
10 操作手段
【発明の属する技術分野】
本発明は電子承認方法及び装置に関し、更に詳しくは電子文書に捺印する時、直前の生体情報を得ないと捺印できない仕組みにし、捺印された電子文書を表示すると捺印した人の生体情報を一緒に表示するようにした電子承認方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子政府構想が進み、役所保管の書類を電子化することが計画されている。しかしながら、現在書類に印鑑を押すようなケースでは、プリンタで紙を打ち出し、印鑑捺印を押しているのが実情である。これでは100%書類の電子化はできない。これに対して、電子文書に印鑑イメージで電子承認する電子承認装置が提案されている。
【0003】
従来の技術としては、生体情報検出装置からの生体情報と、メモリカードに記憶された生体データとを照合し、メモリカードに記憶されている印影データを読み出して電子文書に捺印する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、ユーザ端末から認証サーバへアクセスする時に指紋照合によるログインを行ない、指紋照合実行後にユーザ端末から認証サーバに印鑑登録依頼を行ない、個人本人と確認された場合に、印鑑台帳に印影情報を登録する技術がある(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−92540号公報(第3頁、第4頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−197066号公報(第3、第4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の技術では、生体情報を装置の利用許可の目的で使用している。そのため、電子印鑑を使用して承認した場合、印鑑イメージの捺印のために誰が捺印したのか分からないという問題がある。また、なりすまし等の問題に対しては、電子承認装置を利用するのに本人認証やセキュリティを設けているが、セキュリティ、印影情報とが盗まれると悪用されるおそれがありセキュリティが十分ではないという問題がある。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、誰が捺印したかが分かり、電子承認による不正行為を未然に防ぐことができる電子承認方法及び装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は電子文書に承認を行なう電子承認方法として、印影情報と生体情報とを用いて捺印することを特徴とする。
【0008】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを用いて捺印承認を行なうので、誰が承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(2)請求項2記載の発明は、電子文書に承認を行なう電子承認方法として、印影情報と生体情報と日付情報とを用いて捺印することを特徴とする。
【0009】
このように構成すれば、印影情報と生体情報と日付情報とを用いて電子承認を行なうため、誰がいつ承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(3)請求項3記載の発明は、電子文書に承認を行なう電子承認方法として、生体情報を読み込むことにより初めて捺印が行なえることを特徴とする。
【0010】
このように構成すれば、生体情報を読み込まなければ捺印が行えないので、他人の印影を使うことができず、セキュリティを高めることができる。
(4)請求項4記載の発明は、前記印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することを特徴とする。
【0011】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印をすることができるので、唯一の捺印となり、かつ誰が承認したかが分かり、セキュリティを高めることができる。
(5)請求項5記載の発明は、前記印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することを特徴とする。
【0012】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することができるので、セキュリティを高めることができる。
(6)請求項6記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報は画面表示されることを特徴とする。
【0013】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が捺印したかが分かる。
(7)請求項7記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報は電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面表示されることを特徴とする。
【0014】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が捺印したかが分かる。
(8)請求項8記載の発明は、前記印影情報と生体情報と日付情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することを特徴とする。
【0015】
このように構成すれば、印影情報と生体情報と日付情報とを重ね合わせて捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(9)請求項9記載の発明は、前記印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の箇所に捺印することを特徴とする。
【0016】
このように構成すれば、印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の場所に捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(10)請求項10記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報と日付情報とは画面表示されることを特徴とする。
【0017】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(11)請求項11記載の発明は、前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報と日付情報とは電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面表示されることを特徴とする。
【0018】
このように構成すれば、印影情報のみを捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(12)請求項12記載の発明は、前記印影情報は、印鑑イメージ又は自筆したサインであることを特徴とする。
【0019】
このように構成すれば、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねできないので、セキュリティが確保される。
(13)請求項13記載の発明は、前記生体情報としてカメラで撮った画像又は指紋を用いることを特徴とする。
【0020】
このように構成すれば、生体情報として画像又は指紋を用いることができる。
(14)請求項14記載の発明は、前記承認し登録した電子文書は、読み出して表示すると、印影情報が捺印された電子文書の他に、生体情報も同時に表示されることを特徴とする。
【0021】
このように構成すれば、印影情報が捺印された電子文書に生体情報も併せて表示されるので、誰が捺印したかを認識することができる。
(15)請求項15記載の発明は、前記承認し登録した電子文書は、読み出して表示すると、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面に表示されることを特徴とする。
【0022】
このように構成すれば、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は必要に応じて表示させることができる。
(16)請求項16記載の発明は、前記承認電子文書を印刷すると、印影情報を含む電子文書のみが印刷され、生体情報は印刷されないことを特徴とする。
【0023】
このように構成すれば、印影情報のみを含む電子文書を印刷することができる。
(17)請求項17記載の発明は、以下の通りである。図1は本発明の原理ブロック図である。図において、1は印影情報を登録する印影情報登録手段、2は印影情報が登録されている印影情報データベースである。3は生体情報を読み込む生体情報読込手段、4は電子文書に捺印する捺印処理手段、5は承認文書を登録する登録手段、6は登録文書が登録されている登録文書データベースである。7は登録電子承認文書を表示する表示手段、8は電子承認文書を印刷する印刷手段、9は全体の動作を制御する制御手段、10は装置に各種のコマンドを与える操作手段である。
【0024】
このように構成すれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(18)請求項18記載の発明は、印影情報を登録する印影情報登録手段と、生体情報を読み込む生体情報読込手段と、日付情報を読み込む日付情報読取手段と、電子文書に捺印する捺印処理手段と、承認文書を登録する登録手段と、登録電子承認文書を表示する表示手段と、電子承認文書を印刷する印刷手段と、全体の動作を制御する制御手段と、からなることを特徴とする。
【0025】
このように構成すれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(19)請求項19記載の発明は、前記生体情報読込手段は、ディジタルカメラで所定時間内にシャッタを押さないと生体情報が読み込めないことを特徴とする。
【0026】
このように構成すれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(20)請求項20記載の発明は、前記生体情報読込手段は、ディジタルカメラでシャッタを右手と左手で所定時間内に押さないと生体情報が読み込めないことを特徴とする。
【0027】
このように構成すれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(21)請求項21記載の発明は、請求項17記載の捺印処理手段は、請求項4乃至7の何れかの方法で電子文書に捺印することを特徴とする。
【0028】
このように構成すれば、印影情報と生体情報とを重ねて、或いは別々に或いは印影情報のみを捺印することができる。
(22)請求項22記載の発明は、請求項17又は18記載の表示手段は、請求項14又は15記載の方法で表示することを特徴とする。
【0029】
このように構成すれば、印影情報が捺印された電子文書の他に、必要に応じて生体情報も表示することができる。
(23)請求項23記載の発明は、請求項17又は18記載の印刷手段は、請求項16記載の方法で印刷することを特徴とする。
【0030】
このように構成すれば、印影情報のみを印刷することができる。
(24)請求項24記載の発明は、請求項18記載の捺印処理手段は、請求項8乃至11記載の何れかの方法で電子文書に捺印することを特徴とする。
【0031】
このように構成すれば、印影情報に加えて、生体情報又は日付情報を捺印したり、生体情報又は日付情報は必要に応じて捺印したりすることができる。
(25)請求項25記載の発明は、印影情報及び生体情報を登録する登録手段と、生体情報を読み込む生体情報読込手段と、捺印の承認許可者を判断する捺印許可手段と、電子文書に捺印する捺印処理手段と、承認文書を登録する登録手段と、電子承認文書を表示する表示手段と、全体の動作を制御する制御手段と、からなることを特徴とする。
【0032】
このように構成すれば、捺印許可手段により、捺印しようとする者が適格者かを判断することができる。
(26)請求項26記載の発明は、印影情報及び生体情報を登録する登録手段と、生体情報を読み込む生体情報読込手段と、日付情報を読み込む日付情報読取手段と、捺印の承認許可者を判断する捺印許可手段と、電子文書に捺印する捺印処理手段と、承認文書を登録する登録手段と、電子承認文書を表示する表示手段と、全体の動作を制御する制御手段と、からなることを特徴とする。
【0033】
このように構成すれば、日付情報を含む情報の捺印について、捺印許可手段により、許可された者がいつ承認したかを知ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0035】
先ず、図1に示す原理ブロック図について詳細に説明する。印影情報登録手段1は印影情報データベース2に印影情報を登録する。この印影情報の登録の方法は既存の技術を用いて行なう。この場合において、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねができないので、セキュリティが確保される。
【0036】
一方、生体情報読込手段3は、電子文書承認の直前に承認者の生体情報(例えば顔写真や指紋等)を読み込んで記憶する。また、捺印処理手段4は承認電子文書を作成する際に、電子文書の所定の箇所に印影情報データベース2から読み出した印影情報と、生体情報読込手段3から読み込んだ生体情報とを併せて捺印する。或いは、捺印するのは印影情報のみで、生体情報は表示手段7に表示するだけとすることができる。
【0037】
登録手段5は、電子文書の所定の位置に少なくとも印影情報を捺印し、電子承認した電子文書を登録文書データベース6に登録する。本発明によれば、承認の直前に生体情報を読み込んでこの生体情報を表示或いは捺印するようになっているので、第三者のなりすましによる悪用を防止することができる。
【0038】
このようにして登録された電子文書は、必要に応じて表示手段7に表示したり、或いは印刷手段8により印刷することができる。制御手段9は、このような一連の処理において、各構成要素の制御を行なう。本発明によれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0039】
図2は本発明の動作説明図である。図において、20は電子文書、21は捺印である。この捺印21の行ない方で(1)と(2)に分かれる。(1)は、構成要素Aが、印影情報と生体情報であり、31が印鑑イメージ、32が生体情報としての写真である。印鑑イメージ31と、写真32とを重合せると、33に示すように印影と写真とが重なった像になる。或いは34に示すように、印影情報と写真とを別の場所に捺印するようにしてもよい。
【0040】
これに対して(2)は印影情報と生体情報に加えて日付情報も捺印するようにしたものである。構成要素Bは、印影情報と生体情報と日付情報である。これを3つ重ね合わせると、35に示す印影情報が得られる。3つをそれぞれ分離して捺印すると、36に示すようになる。
【0041】
このように、本発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報を用いて電子承認を行なうため、誰がいつ承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。また、印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することができる。また、印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することができるので、唯一の捺印となり、かつ誰が承認したかが分かり、セキュリティを高めることができる。
【0042】
また、印影情報と生体情報と日付情報を重ね合わせて捺印することができる。また、印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の場所に捺印することができるので、セキュリティを高めることができる。
【0043】
図3は本発明の第1の動作の一例を示すフローチャートである。装置としては、図1に示すものを用いる。操作者は、装置の操作手段10を操作して電子文書を表示手段7に表示する(S1)。そして、マウスを操作して捺印箇所を指定する(S2)。次に、生体情報読込手段3は生体情報読込要求を行ない(S3)、生体情報の読込操作を行なう(S4)。読み込まれた生体情報は、生体情報記憶部3Aに読み込まれる(S5)。
【0044】
次に、捺印処理手段4は印影情報データベース2に記憶されている印影情報と、生体情報記憶部3Aに記憶されている情報とを読み込んで捺印情報を作成する(S6)。このようにして作成された印影情報は、操作手段10により指定された電子文書の箇所に捺印される(S7)。
【0045】
このように、本発明によれば、生体情報を読み込まなければ捺印が行えないので、他人の印影を使うことができず、セキュリティを高めることができる。
【0046】
図4は本発明による表示イメージの例を示す図である。図は、パソコンの表示部に電子文書20が表示された例を示している。31は捺印した印影情報、32は生体情報表示部である。ここでは、生体情報として操作者の写真が用いられた例(生体情報としての写真)を示している。この生体情報は、捺印と同時に、又は画面の所定箇所をマウスで指定することにより表示される。このようにすれば、印影情報31のみを捺印することができる。生体情報は、画面に表示されるだけである。或いは、電子文書20の所定箇所をマウスで指定することにより、画面に生体情報を表示させることができる。
【0047】
図5は本発明による印刷実行の説明図である。承認文書登録管理テーブル(登録文書データベース)6から電子文書を読み出し、この中から指定文書を操作手段10により読み出す(S1)。次に、操作手段10から印刷コマンドを投入すると、印刷手段8は捺印がされた電子文書20をプリントする。
【0048】
このようにすれば、印影情報のみを含む電子文書を印刷することができる。
【0049】
図6は本発明の第2の動作の一例を示すフローチャートである。構成図としては、図1を用いる。先ず、操作手段10を操作して電子文書を表示手段7に表示する(S1)。次に、マウスで捺印箇所を指定する(S2)。ここで、生体情報読込手段3は生体情報読込要求を行ない(S3)、生体情報読込操作を行なう(S4)。このようにして読み込まれた生体情報は、生体情報記憶部3Aに記憶される(S5)。
【0050】
次に、予め事前登録している印影情報データベース2から印影情報を読み出す(S6)。次に、カーソルを移動させて捺印箇所を指定すると、捺印処理手段4は所定箇所に捺印する(S7)。次に、捺印処理手段4は生体情報記憶部3Aから生体情報を読み出す(S8)。そして、表示画面の一部に生体情報を表示する(S9)。次に、承認した電子文書は登録文書データベース6に、承認電子文書の登録を行なう(S10)。
【0051】
一方、登録文書を表示する場合、操作手段10で見たい承認電子文書を登録文書データベース6から読み出す(S11)。表示手段7には読み出された電子文書が表示される。次に、承認者を確認したい場合は、操作者はカーソルを捺印箇所に移動してクリックする(S12)。この結果、登録文書データベース6から読み出された生体情報が表示手段7に表示される(S13)。
【0052】
このように、本発明によれば、印影情報が捺印された電子文書に生体情報も併せて表示されるので、誰が捺印したのかを認識することができる。また、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は必要に応じて表示させることができる。
【0053】
図7は本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す実施の形態例は、印影情報、生体情報に加えて日付情報も捺印することができるようにしたものである。このため、日付/時計を表示する日付/時計部11と、該日付/時計部11から日付情報を読み出して日付情報を読み取る日付情報読取手段12とが設けられている。そして、日付情報読取手段12は捺印処理手段4と接続されている。その他の構成は、図1に示すものと同じである。
【0054】
このように構成すれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0055】
図8は本発明の第3の動作の一例を示すフローチャートである。図において、2Aは印影情報データベース2に記憶されている印影情報登録テーブルの構成を、6Aは文書登録データベース6に記憶されている承認文書登録管理テーブルの構成をそれぞれ示す。印影情報登録テーブル2Aは、図に示すようにNOと、IDと、パスワードと、印影情報とから構成されている。例えば、NO4の印影情報は、IDがID4であり、パスワードがPW4であり、印影情報が印影情報4である。
【0056】
一方、承認文書登録管理テーブル6Aは、図に示すようにNOと、承認文書名と、IDと、パスワードと、印影情報と、生体情報と、日付情報とから構成されている。例えば、NO2の承認文書の名前は文書2であり、IDはID2であり、パスワードはPW2であり、印影情報は印影2であり、生体情報は生体2であり、日付情報は日付2である。
【0057】
印影イメージ作成と登録の場合、先ず、IDとパスワードを入力する(S1)。次に印影イメージを作成する(S2)。次に、作成された印影イメージを印影情報登録テーブル2Aに登録する(S3)。このようにして印影情報の登録が終了する。印影イメージの作成は、既存の技術を用いて作成する。
【0058】
一方、電子文書の捺印と承認文書の登録の場合、先ずIDとパスワードを入力する(S4)。次に、操作者は操作手段10を操作して電子文書を読み出す(S5)。そして、読み出された電子文書に対して捺印箇所をカーソルで指定する(S6)。次に、生体情報読込手段3で生体情報を読み込む(S7)。
【0059】
更に、日付情報読取手段12により日付を読み取る(S8)。次に、捺印処理手段4が、印影情報登録テーブル2Aから印影情報を読み込み、次に生体情報読込手段3から生体情報を読み込み、また日付情報読取手段12から日付情報を読み込み、承認情報の捺印を行なう(S9)。そして、印影情報と、生体情報と、日付情報は承認文書登録管理テーブル6Aに登録される(S10)。
【0060】
このように、本発明によれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。また、生体情報を読み込んだ後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0061】
図9は、本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、13は印影情報と生体情報とを登録する印影情報・生体情報登録手段、2Aは印影情報と生体情報とを格納する印影情報・生体情報データベースである。14は捺印を許可するかどうか判定する捺印許可手段である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0062】
印影情報・生体情報登録手段13は印影情報・生体情報データベース2Aに印影情報と生体情報とを登録する。この印影情報と生体情報の登録の方法は既存の技術を用いて行なう。この場合において、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。この種の印影情報を用いることにより、印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねができないので、セキュリティが確保される。
【0063】
一方、生体情報読込手段3は、電子文書承認の直前に所有者の生体情報(例えば顔写真や指紋等)を読み込んで記憶する。また、登録手段5は承認電子文書を作成する際に、捺印許可手段14は操作者が捺印するのに適した人物であるかどうかを判断する。判断するに際しては、操作者のIDを操作手段10から入力せさ、予め登録されている操作者IDである場合は、捺印を許可する。
【0064】
この場合、捺印処理手段4で電子文書の所定の箇所に印影情報・生体情報データベース2Aから読み出した印影情報と、生体情報読込手段3から読み込んだ生体情報とを併せて捺印する。或いは、捺印するのは印影情報のみで、生体情報は表示手段7に表示するだけとすることができる。
【0065】
捺印処理手段5は、電子文書の所定の位置に少なくとも印影情報を捺印し、電子承認した電子文書を登録文書データベース6に登録する。本発明によれば、承認の直前に生体情報を読み込んでこの生体情報を表示或いは捺印するようになっているので、第三者のなりすましによる悪用を防止することができる。
【0066】
このようにして登録された電子文書は、必要に応じて表示手段7に表示したり、或いは印刷手段8により印刷することができる。制御手段9は、このような一連の処理において、各構成要素の制御を行なう。本発明によれば、生体情報を登録した後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
【0067】
図10は本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。図7、図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態例は、図9に示す構成に加えて、日付情報を捺印できるようにしたものである。即ち、日付情報読取手段12は、日付/時計部11から日付情報を読み込んで、日付も捺印できるように、捺印処理手段4に与える。この結果、印影情報、生体情報に加えて、日付情報も捺印することができる。なお、この場合において、実際に捺印されるのは印影情報だけとし、生体情報と日付情報は表示するだけとすることもできる。
【0068】
図11は本発明の第4の動作の一例を示すフローチャートである。先ず、操作手段10を用いてIDとパスワードを入力する(S1)。そして、登録文書データベース6に記憶されている電子文書を読み出す(S2)。次に、表示された電子文書に対してカーソルを用いて捺印箇所を指定する(S3)。次に、生体情報読込手段3を用いて生体情報を読み込む(S4)。
【0069】
一方、生体情報は予め生体情報データベース2Aに記憶されているので、この記憶されている生体情報データベース2Aから登録生体情報(A)を読み出す(S5)。そして、この登録されている生体情報(A)と、ステップS4で読み込んだ生体情報(B)とを比較する(S6)。そして、比較の結果、双方の生体情報が一致したかどうかチェックする(S7)。一致した場合には、承認の許可を与え、不一致の場合には不許可とする。
【0070】
次に、捺印許可手段14は捺印を許可するかどうかをチェックする(S8)。許可しない場合には、その旨を表示手段7に表示して(S9)、処理を終了する。ステップS8において、処理を許可する場合、日付情報読取手段12で日付を読み取る(S10)。そして、日付を使用しない場合も含めて捺印処理手段4により捺印処理を行なう(S11)。捺印が終了した電子文書は、登録手段5により登録文書データベース6に登録する(S12)。
【0071】
本発明によれば、ディジタルカメラで生体情報を撮る場合において、生体情報読込手段3は、所定時間内にシャッタを押さないと生体情報が読み込めないようにすることができる。これにより、所定の条件下において、生体情報を読み込むことができる。
【0072】
また、前記生体情報読込手段3は、ディジタルカメラでシャッタを右手と左手で所定時間内に押さないと生体情報が読み込めないようにすることができる。これにより、所定の条件下において、生体情報を読み込むことができる。
【0073】
また、請求項17記載の捺印処理手段は、請求項4乃至7の何れかの方法で電子文書に捺印することができる。これにより、印影情報と生体情報とを重ねて、或いは別々に或いは印影情報のみを捺印することができる。
【0074】
また、請求項17又は18記載の表示手段は、請求項14又は15記載の方法で表示することができる。これにより、印影情報が捺印された電子文書の他に、必要に応じて生体情報も表示することができる。
【0075】
また、請求項17又は18記載の印刷手段は、請求項16記載の方法で印刷することができる。これにより、印影情報のみを印刷することができる。
【0076】
また、請求項24記載の発明は、請求項18記載の捺印処理手段は、請求項8乃至11記載の何れかの方法で電子文書に捺印することができる。これにより、印影情報に加えて、生体情報又は日付情報を捺印したり、生体情報又は日付情報は必要に応じた捺印したりすることができる。
【0077】
以上、説明したように、本発明によれば、写真等の生体情報を読み込むことにより、初めて電子承認が行なえるので、その生体情報を確認すれば、誰が承認したのかが分かる。また、なりすましによる電子承認の犯罪に対しても、本発明では承認した人の生体情報が証拠として残るので犯罪捜査が容易になる。
【0078】
また、本発明の仕組みを知っている人に対しては、電子承認により不正行為を未然に防ぐことができる。また、登録してある印影情報を盗まれて悪用されても、本発明では承認した人の写真が表示されるので、本当の承認者を知っている場合は無効であることを気づくことができる。
【0079】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを用いて捺印承認を行なうので、誰が承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報とを用いて捺印承認を行なうため、誰がいつ承認したかが分かり、電子承認のセキュリティを高めることができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、生体情報を読み込まなければ捺印が行えないので、他人の印影を使うことができず、セキュリティを高めることができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印をすることができるので、唯一の捺印となり、かつ誰が承認したかが分かり、セキュリティを高めることができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することができるので、セキュリティを高めることができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が承認したかが分かる。
(7)請求項7記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができ、かつ誰が承認したかが分かる。
(8)請求項8記載の発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報とを重ね合わせて捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(9)請求項9記載の発明によれば、印影情報と生体情報と日付情報とを電子文書の別々の場所に捺印することができるため、誰がいつ捺印したかが分かる。
(10)請求項10記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができるので、誰がいつ捺印したかが分かる。
(11)請求項11記載の発明によれば、印影情報のみを捺印することができるので、誰がいつ捺印したかが分かる。
(12)請求項12記載の発明によれば、印影情報として印鑑イメージ又は自筆したサインを用いることができる。特に、自筆したサインは他人がまねできないので、セキュリティが確保される。
(13)請求項13記載の発明によれば、生体情報として画像又は指紋を用いることができる。
(14)請求項14記載の発明によれば、印影情報が捺印された電子文書に生体情報も併せて表示されるので、誰が捺印したかを認識することができる。
(15)請求項15記載の発明によれば、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は必要に応じて表示させることができる。
(16)請求項16記載の発明によれば、印影情報のみを含む電子文書を印刷することができる。
(17)請求項17記載の発明によれば、生体情報を読み込んだ後に、初めて捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(18)請求項18記載の発明によれば、生体情報を登録した後に、初めて印影情報と日付情報とを合わせた捺印ができるようになり、セキュリティを高めることができる。
(19)請求項19記載の発明によれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(20)請求項20記載の発明によれば、所定の条件の下に生体情報を読み込むことができ、承認のなりすましを防止することができる。
(21)請求項21記載の発明によれば、印影情報と生体情報とを重ねて、或いは別々に或いは印影情報のみを捺印することができる。
(22)請求項22記載の発明によれば、印影情報が捺印された電子文書の他に、必要に応じて生体情報も表示することができる。
(23)請求項23記載の発明によれば、印影情報のみを印刷することができる。
(24)請求項24記載の発明によれば、印影情報に加えて、生体情報又は日付情報を捺印したり、生体情報又は日付情報は必要に応じた捺印したりすることができる。
(25)請求項25記載の発明によれば、捺印許可手段により、捺印しようとする者が適格者かを判断することができる。
(26)請求項26記載の発明によれば、日付情報を含む情報の捺印について、捺印許可手段により、許可された者がいつ承認したかを知ることができる。
【0080】
このように、本発明によれば、誰が捺印したかが分かり、電子承認による不正行為を未然に防ぐことができる電子承認方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の動作説明図である。
【図3】本発明の第1の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明による表示イメージの例を示す図である。
【図5】本発明による印刷実行の説明図である。
【図6】本発明の第2の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 陰影情報登録手段
2 陰影情報データベース
3 生体情報読込手段
4 捺印処理手段
5 登録手段
6 登録分子データベース
7 表示手段
8 印刷手段
9 制御手段
10 操作手段
Claims (26)
- 電子文書に承認を行なう電子承認方法として、印影情報と生体情報とを用いて捺印することを特徴とする電子承認方法。
- 電子文書に承認を行なう電子承認方法として、印影情報と生体情報と日付情報とを用いて捺印することを特徴とする電子承認方法。
- 電子文書に承認を行なう電子承認方法として、生体情報を読み込むことにより初めて捺印が行なえることを特徴とする電子承認方法。
- 前記印影情報と生体情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することを特徴とする請求項1又は3記載の電子承認方法。
- 前記印影情報と生体情報とを電子文書の別の箇所にそれぞれ捺印することを特徴とする請求項1又は3記載の電子承認方法。
- 前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報は画面表示されることを特徴とする請求項1又は3記載の電子承認方法。
- 前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報は電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面表示されることを特徴とする請求項1又は3記載の電子承認方法。
- 前記印影情報と生体情報と日付情報とを重ね合わせて電子文書に捺印することを特徴とする請求項2記載の電子承認方法。
- 前記生体情報と捺印情報と日付情報とを電子文書の別々の箇所に捺印することを特徴とする請求項2記載の電子承認方法。
- 前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報と日付情報とは画面表示されることを特徴とする請求項2記載の電子承認方法。
- 前記電子文書には印影情報のみが捺印され、生体情報と日付情報とは電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面表示されることを特徴とする請求項2記載の電子承認方法。
- 前記印影情報は、印鑑イメージ又は自筆したサインであることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の電子承認方法。
- 前記生体情報としてカメラで撮った画像又は指紋を用いることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の電子承認方法。
- 前記承認し登録した電子文書は、読み出して表示すると、印影情報が捺印された電子文書の他に、生体情報も同時に表示されることを特徴とする請求項6又は10記載の電子承認方法。
- 前記承認し登録した電子文書は、読み出して表示すると、印影情報が捺印された電子文書のみが表示され、生体情報は電子文書の所定箇所をマウスで指定すると画面に表示されることを特徴とする請求項7又は11記載の電子承認方法。
- 前記承認電子文書を印刷すると、印影情報を含む電子文書のみが印刷され、生体情報は印刷されないことを特徴とする請求項6又は7又は10又は11記載の電子承認方法。
- 印影情報を登録する印影情報登録手段と、
生体情報を読み込む生体情報読込手段と、
電子文書に捺印する捺印処理手段と、
承認文書を登録する登録手段と、
登録電子承認文書を表示する表示手段と、
操作情報を入力する操作手段と、
全体の動作を制御する制御手段と、
からなることを特徴とする電子承認装置。 - 印影情報を登録する印影情報登録手段と、
生体情報を読み込む生体情報読込手段と、
日付情報を読み込む日付情報読取手段と、
電子文書に捺印する捺印処理手段と、
承認文書を登録する登録手段と、
登録電子承認文書を表示する表示手段と、
操作情報を入力する操作手段と、
電子承認文書を印刷する印刷手段と、
全体の動作を制御する制御手段と、
からなることを特徴とする電子承認装置。 - 前記生体情報読込手段は、ディジタルカメラで所定時間内にシャッタを押さないと生体情報が読み込めないことを特徴とする請求項17又は18記載の電子承認装置。
- 前記生体情報読込手段は、ディジタルカメラでシャッタを右手と左手で所定時間内に押さないと生体情報が読み込めないことを特徴とする請求項17又は18記載の電子承認装置。
- 請求項17記載の捺印処理手段は、請求項4乃至7の何れかの方法で電子文書に捺印することを特徴とする電子承認装置。
- 請求項17又は18記載の表示手段は、請求項14又は15記載の方法で表示することを特徴とする電子承認装置。
- 請求項17又は18記載の印刷手段は、請求項16記載の方法で印刷することを特徴とする電子承認装置。
- 請求項18記載の捺印処理手段は、請求項8乃至11記載の何れかの方法で電子文書に捺印することを特徴とする電子承認装置。
- 印影情報及び生体情報を登録する登録手段と、
生体情報を読み込む生体情報読込手段と、
捺印の承認許可者を判断する捺印許可手段と、
電子文書に捺印する捺印処理手段と、
承認文書を登録する登録手段と、
電子承認文書を表示する表示手段と、
操作情報を入力する操作手段と、
全体の動作を制御する制御手段と、
からなることを特徴とする電子承認装置。 - 印影情報及び生体情報を登録する登録手段と、
生体情報を読み込む生体情報読込手段と、
日付情報を読み込む日付情報読取手段と、
捺印の承認許可者を判断する捺印許可手段と、
電子文書に捺印する捺印処理手段と、
承認文書を登録する登録手段と、
電子承認文書を表示する表示手段と、
操作情報を入力する操作手段と、
全体の動作を制御する制御手段と、
からなることを特徴とする電子承認装置。
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JP2003207078A JP2005062931A (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 電子承認方法及び装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010226621A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Nec Corp | 承認システム、承認装置、承認情報管理装置、及びこれらの動作方法 |
JP2013046146A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 文書管理システムおよびサーバ |
JP2016091169A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 承認装置、承認システム、および承認プログラム |
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2003
- 2003-08-11 JP JP2003207078A patent/JP2005062931A/ja active Pending
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US9609172B2 (en) | 2014-10-31 | 2017-03-28 | Kyocera Document Solutions Inc. | Approval device, approval system, and recording medium that ensure simplified approval operation of electronic document |
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