JP2005062231A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い信頼性を保持すると同時にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】複数の機能を実行可能な画像形成装置に、機能及び画像形成装置に保存されたデータの少なくとも一方に、2つ以上に分類された重要度レベルの1つを付してその重要度レベルを管理する重要度管理手段651,652と、機能又はデータに対するユーザの使用権限を確認するためにユーザが入力する入力認証データを受付け、前記入力認証データを予め登録された登録認証データと比較することによりユーザの使用権限の認証を行う複数の使用権限認証手段413,414と、ユーザが選択した機能又はデータに付された重要度レベルに応じて前記複数の使用権限認証手段の中から一つの使用権限認証手段を選択して当該使用権限認証手段に認証処理を実行させる選択手段412とを備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者の使用権限を確認するための認証機能を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば下記特許文献1には、予め対象者の指紋を登録しておき、照合時に取り込んだ指紋画像をその登録した指紋と照合することによって本人であるか否かを判定し、この判定結果に応じて画像形成処理の動作に対して操作制限を加える画像形成装置および画像形成方法が記載されている。
【0003】
また、例えば下記特許文献2には、指紋を認識する手段と、暗証番号を入力する手段と、得られた指紋情報又は/及び暗証番号により本人であることを認証する手段とを備えた携帯通信機器の個人認証方法において、携帯通信機器の有する複数の機能の各機能の重要度に応じて指紋認証を用い、より重要度が高い場合には指紋認証と暗証番号認証を用いて、本人の認証を行い、更に、指紋認証は、携帯通信機器の有する複数の機能の各機能の重要度に応じて、認証を行う指の本数を変えることでレベル設定されるか、又は認証を行う指の特徴を表す特徴点と予め登録された登録指紋の特徴点との一致する数を変えることでレベル設定される複数の認証レベルが設定される携帯通信機器の個人認証方法が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−276018号公報
【特許文献2】
特開2003−91509号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の従来技術では画像形成装置が備える機能を使用する場合に必ずユーザ認証(ユーザの使用権限の有無を確認するためこと)を必要とするので機能を使用する際にわずらわしさを伴う。また、保護する必要の低い機能であっても認証登録を行っていないユーザは使用できない。上記特許文献2に記載の従来技術では携帯通信機器が備える機能の重要度に応じて異なる認証方法を使用しているがデータに対しては認証が行われていない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、画像形成装置が備える機能や画像形成装置に保存されたデータの重要度に応じて異なる認証方法使用することにより、画像形成装置の機能の使用や画像形成装置に格納されたデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる画像形成装置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る画像形成装置は、複数の機能を実行可能な画像形成装置であって、前記機能及び前記画像形成装置に保存されたデータの少なくとも一方に、2つ以上に分類された重要度レベルの1つを付してその重要度レベルを管理する重要度管理手段と、前記機能又はデータに対するユーザの使用権限を確認するためにユーザが入力する入力認証データを受付け、前記入力認証データを予め登録された登録認証データと比較することによりユーザの使用権限の認証を行う複数の使用権限認証手段と、ユーザが選択した機能又はデータに付された重要度レベルに応じて前記複数の使用権限認証手段の中から一つの使用権限認証手段を選択して当該使用権限認証手段に認証処理を実行させる選択手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、重要度管理手段により、画像形成装置が備える機能や画像形成装置に保存されたデータの重要度を管理し、複数の使用権限認証手段により機能又はデータに対するユーザの使用権限の認証を行い、選択手段により前記機能及びデータの重要度に応じて異なった使用権限認証手段が選択されるので、重要度の高い機能やデータにはより複雑な認証方法、重要度の低い機能やデータにはより単純な認証方法を使用することにより、画像形成装置の機能の使用や画像形成装置に格納されたデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる。
【0009】
請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記機能又はデータに付す重要度レベルをユーザが設定又は変更するための重要度設定手段を更に備えることを特徴とする。この構成によれば、重要度設定手段により機能又はデータの重要度をユーザが設定又は変更できるので、よりユーザの要望に適応した機能又はデータの保護が行えると共にユーザ認証作業のわずらわしさの軽減が可能となる。
【0010】
請求項3に係る画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、前記選択手段は前記重要度レベルが所定のレベルの場合にはいずれの前記使用権限認証手段も選択せず認証処理を実行させないことを特徴とする。この構成によれば、機能やデータの重要度によってはユーザ認証を行わないので、重要度の低い機能やデータに関しユーザ認証作業のわずらわしさのよりいっそうの軽減が可能となる。
【0011】
請求項4に係る画像形成装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記複数の使用権限認証手段には指紋データを使用した認証手段又は暗証番号を使用した認証手段を含むことを特徴とする。この構成によれば、使用権限認証手段には指紋入力を使用した認証手段や暗証番号を使用した認証手段が含まれるので、機能やデータの重要度に応じて容易に認証方法を変えることができ、ひいては機能やデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態による画像形成装置の一例としてデジタル複合機について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるデジタル複合機の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【0013】
デジタル複合機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、及びコピー機能等の複合機能を備えたデジタル方式の複写機である。デジタル複合機1では、上記の各機能を組み合わせて種々の機能が実現される。
【0014】
デジタル複合機1は、本体部200と、本体部200の左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザが種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500と、原稿読み取り部500の上方に配設された原稿給送部600とから構成される。
【0015】
操作部400は、タッチパネル401、スタートキー402及びテンキー403等を備える。タッチパネル401は、種々の操作画面を表示するとともに、ユーザが種々の操作指令を入力するための種々の操作ボタン等を表示する。スタートキー402は、ユーザがコピー実行指令等を入力するために用いられ、テンキー403は、コピー部数等を入力するために用いられる。
【0016】
原稿給送部600は、原稿載置部601、原稿排出部602、給紙ローラ603及び原稿搬送部604等を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501等を備える。給紙ローラ603は、原稿載置部601にセットされた原稿を繰り出し、原稿搬送部604は、繰り出される原稿を1枚ずつ順にスキャナ501上に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部602に排出される。
【0017】
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置205、現像装置206、定着ローラ207、排出口208、及び排出トレイ209等を備える。
【0018】
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置205は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像データに基づいて生成された変調信号をレーザ光に変換して出力し、感光体ドラム204に静電潜像を形成する。現像装置206は、所定の現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー画像を形成する。
【0019】
一方、給紙ローラ202は、用紙が収納された給紙カセット201から用紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された用紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させ、定着ローラ207は、転写されたトナー像を加熱して用紙に定着させる。その後、用紙は、本体部200の排出口208から用紙後処理部300に搬入される。また、用紙は、必要に応じて排出トレイ209へも排出される。
【0020】
用紙後処理部300は、搬入口301、用紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。用紙搬送部302は、排出口208から搬入口301に搬入された用紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ用紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0021】
図2は、図1に示すデジタル複合機1の電気的構成を主に示すブロック図である。デジタル複合機1は、スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、制御部41、操作パネル部51、ファクシミリ通信部61、ネットワークI/F(インターフェース)部62、パラレルI/F部63、シリアルI/F部64及びHDD(ハードディスクドライブ)65を備える。
【0022】
スキャナ部11、画像処理部21、制御部41、操作パネル部51及びネットワークI/F部62は、図1に示す操作部400、原稿読み取り部500及び原稿給送部600に相当し、これらの各部によりスキャナ機能が実現される。スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、制御部41、操作パネル部51及びファクシミリ通信部61は、図1に示す本体部200、操作部400、原稿読み取り部500及び原稿給送部600に相当し、これらの各部によりファクシミリ機能が実現される。画像処理部21、プリンタ部31、制御部41、操作パネル部51、ネットワークI/F部62及びパラレルI/F部63は、図1に示す本体部200及び操作部400に相当し、これらの各部によりプリンタ機能が実現される。スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、制御部41、操作パネル部51及びネットワークI/F部62は、図1に示す本体部200、用紙後処理部300、操作部400、原稿読み取り部500及び原稿給送部600に相当し、これらの各部によりコピー機能が実現される。
【0023】
操作パネル部51は、図1に示すタッチパネル401等から構成されるタッチパネル部52、及び図1に示すスタートキー402及びテンキー403等から構成される操作キー部53を含む。操作パネル部51は、ユーザがスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を制御部41に与える。タッチパネル部52は、タッチパネルとLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の操作画面、例えば、コピー機能実行時には、原稿サイズ、コピーサイズ、複写部数等に関する情報を表示するとともに、ユーザが当該部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン等を表示する。操作キー部53は、ユーザがコピー実行指令等を入力するために用いられる。
【0024】
制御部41は、スキャナコントローラ42、ファクシミリコントローラ43、プリンタコントローラ44及びコピーコントローラ45として機能する。制御部41は、マイクロコンピュータ及び専用のハードウエア回路等から構成され、装置全体の動作を制御する。スキャナコントローラ42は、スキャナ機能を実現するために用いられる各部の動作を制御する。ファクシミリコントローラ43は、ファクシミリ機能を実現するために用いられる各部の動作を制御する。プリンタコントローラ44は、プリンタ機能を実現するために用いられる各部の動作を制御する。コピーコントローラ45は、コピー機能を実現するために用いられる各部の動作を制御する。
【0025】
スキャナ部11は、図1に示すスキャナ501を構成する画像照射ランプ12及びCCD(電荷結合素子、Charge Coupled Device)センサー13を含む。スキャナ部11は、画像照射ランプ12により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサー13で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部21へ出力する。
【0026】
画像処理部21は、補正部22、画像加工部23及び画像メモリ24を含む。
画像処理部21は、読み取られた画像データを必要に応じて補正部22及び画像加工部23により処理し、処理された画像データを画像メモリ24に記憶したり、プリンタ部31、ファクシミリ通信部61又はネットワークI/F部62等へ出力する。補正部22は、読み取られた画像データに対してレベル補正、Y補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部23は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0027】
プリンタ部31は、図1に示す給紙カセット201及び給紙ローラ202等から構成される用紙搬送部32、図1に示す感光体ドラム204、露光装置205、現像装置206等から構成される画像形成部33、図1に示す転写ローラ203等から構成される転写部34、及び図1に示す定着ローラ207等から構成される定着部35を含む。プリンタ部31は、スキャナ部11により読み取られた原稿データ、ネットワークI/F部62を介してLAN(Local Area Network)によりクライアントPC(パーソナルコンピュータ)等から送信された印刷データ、ファクシミリ通信部61を用いて外部のファクシミリ装置等から受信したファクスデータ等の画像データを用いて画像を用紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部32は用紙を画像形成部33へ搬送し、画像形成部33は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部34はトナー像を用紙に転写し、定着部35はトナー像を用紙に定着させて画像を形成する。
【0028】
ファクシミリ通信部61は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部61は、スキャナ部11によって読み取られた原稿の画像データを電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信する。符号化/復号化部は、送信する画像データを圧縮・符号化し、受信した画像データを伸長・復号化する。変復調部は、圧縮・符号化された画像データを音声信号に変調したり、受信した信号(音声信号)を画像データに復調する。NCUは、送受信先となるファクシミリ装置等との電話回線による接続を制御する。
【0029】
ネットワークI/F部62は、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等を用い、LANを介して接続されたクライアントPC等に対する種々のデータの送受信を制御し、例えば、クライアントPC等から送信された印刷データ等を受信する。パラレルI/F部63は、高速双方向パラレルインターフェイス(IEEE1284準拠)等を用い、複数の信号線を用いて複数ビット単位でデータを送信するパラレル伝送により外部機器等から印刷データ等を受信等する。シリアルI/F部64は、シリアルインターフェイス(RS−232C)等を用い、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送により外部機器等から種々のデータ等を受信等する。
【0030】
HDD65は、スキャナ部11によって読み取られた画像データ及び当該画像データに設定されている出力形式等の種々のデータ等を記憶する。HDD65に記憶されている画像データは、デジタル複合機1内部で使用されるだけでなく、必要に応じて、ネットワークI/F部62を介してクライアントPC等から確認したり、クライアントPC等の所定のフォルダへ転送される。一時格納メモリ66はスキャナ部11によって読み取られた画像データ又はネットワークI/F部62を介してPC等から受信したデータ等を一時的に格納するための揮発性のメモリで、新たなデータが読み込まれた場合には格納されているデータは新たなデータによって置き換えられる。
【0031】
図3は、本発明に係るデジタル複合機1のユーザ認証制御に係る機能構成を示すブロック図である。制御部41は機能実行部411、認証制御部412、指紋認証部413、暗証番号認証部414、データ管理部415、指紋データ登録部416、暗証番号登録部417、及び重要度設定部418を備え、HDD65は機能重要度管理テーブル651、データ重要度管理テーブル652、指紋データ管理テーブル653、暗証番号管理テーブル654、及び保存データ655を少なくとも格納する。
【0032】
機能実行部411は、ユーザが操作パネル部51を使用して行った機能の選択に基づき操作パネル部51が送信した機能IDを受信し、その機能IDによりユーザが選択した機能を判断しその機能の実行を制御するものである。この際機能実行部411は認証制御部412にユーザ認証の実行を指示し、認証が成功した場合は選択された機能を実行し、認証が失敗した場合には選択された機能の実行を行わない。
【0033】
認証制御部412は、機能実行部411又はデータ管理部415からの指示により、機能実行部411から取得した機能IDが示す機能又はデータ管理部415から取得したデータIDの保存データに対するユーザ認証を制御する。まず、機能重要度管理テーブル651又はデータ重要度管理テーブル652から当該機能又は当該データの重要度を取得し、その重要度に従い認証方法を振り分け(例えば、重要度「高」であれば指紋認証、重要度「中」であれば暗証番号認証、重要度「低」であれば認証なし)、担当の認証部(重要度「高」であれば指紋認証部413、重要度「中」であれば暗証番号認証部414)へ認証処理の実行を指示する。
【0034】
指紋認証部413は、操作パネル部51へ指紋データを取得するための指紋入力画面を表示させ、ユーザからの入力により取得した指紋データを操作パネル部51から受信することにより指紋データを取得すると共に、指紋データ管理テーブル653から既に登録されている指紋データを取得しそれらを比較照合する。
両者が一致した場合は(登録認証データが複数ある場合には複数ある中の1つと一致した場合は)認証成功と判断し、一致しなかった場合には認証失敗と判断する。登録認証データは指紋データ管理テーブル653に登録され、機能重要度管理テーブル651及びデータ重要度管理テーブル652の各欄(各機能及びデータに対応する)から各機能及びデータ用に登録された認証データにリンクが張られる。
【0035】
暗証番号認証部414は、操作パネル部51へ暗証番号を取得するための暗証番号入力画面を表示させ、ユーザからの入力により取得した暗証番号を操作パネル部51から受信することにより暗証番号を取得すると共に、暗証番号管理テーブル654から既に登録されている暗証番号を取得しそれらを比較照合する。両者が一致した場合は認証成功と判断し、一致しなかった場合には認証失敗と判断する。登録認証データは暗証番号管理テーブル654に登録され、機能重要度管理テーブル651及びデータ重要度管理テーブル652の各欄(各機能及びデータに対応する)から各機能及びデータ用に登録された認証データにリンクが張られる。
【0036】
データ管理部415は、HDD65に保存されたユーザデータである保存データ655の管理を行う。管理としては主にデータの出し入れ、格納位置情報及び名称(データ名)等の管理、及びデータを保存する際にデータ重要度管理テーブル652に新たなエントリを追加することを行う。データの出し入れを行う際、データ管理部415は認証制御部412にユーザ認証の実行を指示し、認証が成功した場合はデータの出し入れを実行し、認証が失敗した場合にはデータの出し入れの実行を行わない。
【0037】
指紋データ登録部416は、指紋データの登録として、操作パネル部51へ指紋データを取得するための指紋入力画面を表示させ、ユーザからの入力により取得した指紋データを操作パネル部51から受信することにより指紋データを取得し、指紋データ管理テーブル653に登録し機能重要度管理テーブル261の当該機能の認証データ欄41d又はデータ重要度管理テーブル262の当該データの認証データ欄42dに指紋データ管理テーブルからのリンクを張る。
【0038】
暗証番号登録部417は、暗証番号の登録として、操作パネル部51へ暗証番号を取得するための暗証番号入力画面を表示させ、ユーザからの入力により取得した暗証番号を操作パネル部51から受信することにより暗証番号を取得し、暗証番号管理テーブル654に登録し機能重要度管理テーブル261の当該機能の認証データ欄41d又はデータ重要度管理テーブル262の当該データの認証データ欄42dに指紋データ管理テーブル653からのリンクを張る。
【0039】
重要度設定部418は、デジタル複合機1の機能の重要度の変更及びHDD65に保存されたデータの重要度の設定及び変更を行うための機能部で、ユーザが操作パネル部51を使用して入力した機能又はデータの重要度を受付け、機能重要度管理テーブル651又はデータ重要度管理テーブル652のその機能又はデータにその重要度を設定する。
【0040】
図4(a)の表は本実施形態における機能重要度管理テーブル651の例を示したもので、図4(b)の表は本実施形態におけるデータ重要度管理テーブル652の例を示したものである。機能重要度管理テーブル651の名称欄41bにはデジタル複合機1で操作可能な機能の一覧の名称が示してある。ネットワークスキャナ(LAN)は本デジタル複合機1で画像を読み込みLANを使用して送信先装置(例えばLAN接続されたPC等)に画像データを送信する機能、ネットワークスキャナ(E−Mail)は本デジタル複合機1で画像を読み込みE−Mailを使用して送信先装置(例えばインターネット接続されたPC等)に画像データを送信する機能、コピーは本デジタル複合機1を複写機として使用する機能、プリントアウトは本デジタル複合機1をプリンタとして使用する機能、FAXは本デジタル複合機1をファクシミリ装置として使用する機能、データ保存は本デジタル複合機1の一時格納メモリ66に保持されたデータをHDD65に格納する機能、重要度変更(保存データ)はHDD65に格納されているデータに付された重要度を変更する機能、重要度変更(機能)は本デジタル複合機1が備える機能(本機能重要度管理テーブル651で管理されている機能)に付された重要度を変更する機能、保存データ呼出しはHDD65に格納されているデータを本デジタル複合機1の一時格納メモリ66に呼び出す機能である。例えば機能重要度はデジタル複合機1の出荷時に既に設定されているものとする。
【0041】
No.欄41aは各機能に付された通し番号である。重要度41cは各機能に付された重要度で、本実施形態においては「高」、「中」、「低」の3レベルに設定されている。認証データ41dは認証データ管理テーブル653で管理される各機能に対する認証データへのリンク情報である。認証データ管理テーブル653において認証データは例えばリスト構造(1つの機能に対する認証データがポインタによりリスト上に接続されている構造)で管理されている。認証データは例えば指紋データや暗証番号データである。
【0042】
データ重要度管理テーブル652の名称欄42bにはHDD65に格納されているデータの名称の一覧(データ保存時にユーザがつけた名称)が示してある。
No.欄42aは各データに付された通し番号である。重要度42cは各データに付された重要度で、本実施形態においては「高」、「中」、「低」の3レベルに設定されている。認証データ42dは認証データ管理テーブル653で管理される各データに対する認証データへのリンク情報である。
【0043】
次に図5から図9のフローチャートを使用して各機能及び保存データを使用する場合の認証に関する処理の流れを説明する。図5のフローチャートにより各機能への分岐及びデジタル複合機1の基本機能(プリンタ機能を除く)であるネットワークスキャナ機能、FAX送信機能、コピー機能を使用する場合の認証制御についての流れを説明する。
【0044】
S1では、操作パネル部51を使用してユーザが入力するデジタル複合機1の機能(例えば図4(a)に示された機能)の選択を操作パネル部51が受付け、操作パネル部51は選択された機能を識別するための機能ID(例えば図4(a)のNo.欄41aに示す番号)を機能実行部411に送信する。S3では、機能実行部411が受信した機能IDの示す機能がネットワークスキャナ、FAX送信、コピーのいずれかであれば(S3でYES)、S5へ進む。ネットワークスキャナ機能、FAX機能、コピー機能のいずれでもなければ(S3でNO)、S21へ進む。S5では、機能実行部411はその機能に対するユーザ認証を行うために認証制御部412へ受信した機能IDを送信すると共に認証処理の実行を指示する。認証制御部412は機能IDの示す機能の重要度を機能重要度管理テーブル651から取得する。S7では、認証制御部412はS5で取得した重要度が「高」であれば(S7でYES)、S9へ進む。
【0045】
S9では、当該機能の重要度は「高」であるので、認証制御部412は重要度「高」のユーザ認証として指紋認証部413に認証処理の実行を指示する。指紋認証部413は操作パネル部51へ指紋データを取得するよう指示する。操作パネル部51はユーザが指紋を入力するための指紋入力画面を表示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した指紋データを指紋認証部413に送信する。指紋認証部413は機能重要度管理テーブル651の当該機能の欄にリンクされた登録認証データとしての指紋データリストを指紋データ管理テーブル653から取得し、この指紋データと操作パネル部51から受信した指紋データを比較照合する。S11では、S9のユーザ認証の結果、一致する指紋データがあった場合には(S11でYES)、指紋認証部413は認証成功である旨を認証制御部412に送信しS19へ進む。
【0046】
S7の分岐において重要度が「高」でなかったら(S7でNO)、S13へ進む。S13では、S7の重要度判別の結果、重要度が「中」であればS15へ進む。S15では、当該機能の重要度は「中」であるので、認証制御部412は重要度「中」のユーザ認証として暗証番号認証部414に認証処理の実行を指示する。暗証番号認証部414は操作パネル部51へ(例えば4桁の)暗証番号を取得するよう指示する。操作パネル部51はユーザが(例えば4桁の)暗証番号を入力するための暗証番号入力画面を表示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した暗証番号を暗証番号認証部414に送信する。暗証番号認証部414は機能重要度管理テーブル651の当該機能の欄にリンクされた登録認証データとしての暗証番号を暗証番号管理テーブル654から取得し、この暗証番号と操作パネル部51から受信した暗証番号を比較照合する。S17では、S15のユーザ認証の結果、暗証番号が一致した場合には(S17でYES)、暗証番号認証部414は認証成功である旨を認証制御部412に送信しS19へ進む。
【0047】
S13の分岐において重要度が「中」でなかったら(S13でNO)、重要度は「低」であるのでユーザ認証を行わずS19へ進む。S19では、認証制御部412から機能実行部411に認証成功の旨が送信され、機能実行部411により当該機能(ネットワークスキャナ機能、FAX機能、又はコピー機能)を実行する制御が行われる。例えばネットワークスキャナ機能である場合、スキャンデータの送信先の情報、例えばLANを使用するネットワークスキャナの場合は送信先のPCのネットワークアドレス、E−Mailを使用するネットワークスキャナの場合は送信先のE−Mailアドレスをユーザに操作パネル部51へ入力させて取得する。次いでスキャンする画像データをスキャナ部11により読取りネットワークI/F部62を使用してこの画像データを目的送信先に送信する。
【0048】
例えばFAX機能である場合、FAX番号をユーザからの入力により取得し画像データをスキャナ部11により読取りファクシミリ通信部61によりこの画像データを目的送信先に送信する。例えばコピー機能である場合、画像データをスキャナ部11により読取りプリンタ部31によりプリントアウトする。
【0049】
スキャナ部11により読み取られた画像データは一時格納メモリ66に次の画像データが読み込まれるまで一時的に格納される。FAX機能やコピー機能ではスキャナ部11により画像データを読み込む代わりにこの一時格納データを使用してファクシミリ送信やプリントアウトできる。
【0050】
S11又はS17の分岐において認証が失敗であった場合には(S11でNO、又はS17でNO)、指紋認証部413又は暗証番号認証部414は認証失敗である旨を認証制御部412に送信し、認証制御部412は認証失敗である旨を機能実行部411に送信する。機能実行部411は当該機能の実行を中止し、S1へ戻り機能の選択からやり直す。これは例えば認証データの入力からやり直してもよい。
【0051】
デジタル複合機1の基本機能であるFAX受信機能やプリンタ機能の場合、デジタル複合機1は受け手であるので重要度は「低」としてこれらの機能の実行(受信)を阻まないものとする。
【0052】
次に図6のフローチャートによりS1でHDDへデータを保存する機能(データ保存)が選択された場合のデジタル複合機1における認証制御についての流れを説明する。HDD65へデータを保存する場合は既にネットワークスキャナ機能、FAX機能、コピー機能によりスキャナ部11によって原稿から画像データが読み込まれる等して一時格納メモリ66に画像データが一時的に格納されているか、プリンタ機能によりホストから受信したデータが一時格納メモリ66に一時的に格納されている必要がある。本機能は一時格納メモリ66内のデータをHDD65に格納する。
【0053】
S21では、S1において機能実行部411が操作パネル部51から受信した機能IDがデータ保存を示す機能IDであれば(S21でYES)、S23へ進む。データ保存を示す機能IDでなければ(S21でNO)、S41へ進む。S23では、操作パネル部51は格納データへ付ける名称の入力のための画面を表示しユーザの入力を受付ける。操作パネル部51はユーザからのデータ名の入力を受付けると機能実行部411へデータ名を送信する。
【0054】
S25では、機能実行部411はデータ保存機能に対するユーザ認証を行うために認証制御部412へ受信した機能IDを送信すると共に認証処理の実行を指示する。認証制御部412は機能IDの示す機能の重要度を機能重要度管理テーブル651から取得する。データ保存機能の重要度は「低」であるので認証制御部412は認証を行わず機能実行部411へ認証成功の旨を送信する。
【0055】
S27では、機能実行部411はデータ管理部415に対し一時格納データをHDD65へ格納する旨と前記名称を送信する。データ管理部415は一時格納データをHDD65へ保存データ655として格納すると共に、その格納場所と前記名称をリンクさせて管理する。
【0056】
S29では、操作パネル部51は保存データに設定する重要度をユーザが選択するための画面を表示しユーザの選択を受付ける。例えば重要度「高」、「中」、「低」から1つをユーザに選択させ、その情報を取得する。操作パネル部51はユーザが入力した重要度の情報(「高」、「中」、「低」のいずれであるかの情報)をデータ管理部415に送信する。
【0057】
S31では、データ管理部415はデータ重要度管理テーブル652に新たなエントリを追加し操作パネル部51から受信した格納データの名称及び重要度の選択情報を格納データの名称42b及び重要度42cとして格納する。
【0058】
S33では、この新規保存データに対する認証データを登録する。認証データは重要度が「高」の場合には指紋データ、重要度が「中」の場合には指紋データと(例えば4桁の)暗証番号、重要度が「低」の場合には指紋データを登録する。指紋データは全ての重要度の場合に登録し保存データの重要度を変更する機能を使用する場合のユーザ認証に使用する。保存データを使用する場合(呼出す場合)には重要度「高」の場合は指紋データ、重要度「中」の場合は暗証番号を使用し、重要度「低」の場合は認証を行わない。
【0059】
操作パネル部51はそれぞれの重要度に応じた認証データ入力画面を表示し、ユーザが入力した認証データ(例えば指紋データ又は暗証番号)を受付け、指紋データを受付けた場合には指紋データ登録部416、暗証番号を受付けた場合には暗証番号登録部417に送信する。指紋データ登録部416又は暗証番号登録部417は認証データ(指紋データ又は暗証番号)を指紋データ管理テーブル653又は暗証番号管理テーブル654に登録しデータ重要度管理テーブル262の当該データの欄の認証データ42dに登録した認証データへのリンクを張る。指紋データは複数保持できるものとする。
【0060】
次に図7のフローチャートによりS1でHDD65から一時格納メモリ66へデータを呼び出す機能が選択された場合のデジタル複合機1における認証制御についての流れを説明する。
【0061】
S41では、S1において機能実行部411が操作パネル部51から受信した機能IDがデータ呼出しを示す機能IDであれば(S41でYES)、S43へ進む。データ呼出しを示す機能IDでなければ(S41でNO)、S71へ進む。S43では、機能実行部411はデータ呼出し機能に対するユーザ認証を行うために認証制御部412へ受信した機能IDを送信すると共に認証処理の実行を指示する。認証制御部412は機能IDの示す機能の重要度を機能重要度管理テーブル651から取得する。データ呼出し機能の重要度は「低」であるので認証制御部412は認証を行わず機能実行部411へ認証成功の旨を送信する。
【0062】
S45では、機能実行部411はデータ管理部415にHDD65に格納されているデータのリストを操作パネル部51に送信することを指示する。データ管理部415は管理している保存データ655のリストを操作パネル部51に送信する。操作パネル部51は保存データ655のリストを受け取るとそのリストを保存データ選択画面として表示する。操作パネル部51はユーザにより入力された保存データの選択を受付け、そのデータのデータID(例えば図4(b)のNo.欄42aに示す番号)を機能実行部411に送信する。
【0063】
S47では、機能実行部411はそのデータをHDD65から一時格納メモリ66に呼び出すことの指示及びそのデータのデータIDをデータ管理部415に送信する。データ管理部415はそのデータに対するユーザ認証を行うために認証制御部412へ受信したデータIDを送信すると共に認証処理の実行を実行する。認証制御部412はデータIDの示すデータの重要度をデータ重要度管理テーブル652から取得する。S49では、認証制御部412はS47で取得した重要度が「高」であれば(S49でYES)、S51へ進む。
【0064】
S51では、当該データの重要度は「高」であるので、認証制御部412は重要度「高」のユーザ認証として指紋認証部413に認証処理の実行を指示する。
指紋認証部413は操作パネル部51へ指紋データを取得するよう指示する。操作パネル部51はユーザが指紋を入力するための指紋入力画面を表示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した指紋データを指紋認証部413に送信する。指紋認証部413はデータ重要度管理テーブル652の当該データの欄にリンクされた登録認証データとしての指紋データリストを指紋データ管理テーブル653から取得し、この指紋データと操作パネル部51から受信した指紋データを比較照合する。S53では、S51のユーザ認証の結果、一致する指紋データがあった場合には(S53でYES)、指紋認証部413は認証成功である旨を認証制御部412に送信しS61へ進む。
【0065】
S49の分岐において重要度が「高」でなかったら(S49でNO)、S55へ進む。S55では、S47の重要度判別の結果、重要度が「中」であればS57へ進む。S57では、当該データの重要度は「中」であるので、認証制御部412は重要度「中」のユーザ認証として暗証番号認証部414に認証処理の実行を指示する。暗証番号認証部414は操作パネル部51へ(例えば4桁の)暗証番号を取得するよう指示する。操作パネル部51はユーザが(例えば4桁の)暗証番号を入力するための暗証番号入力画面を表示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した暗証番号を暗証番号認証部414に送信する。暗証番号認証部414はデータ重要度管理テーブル652の当該データの欄にリンクされた登録認証データとしての暗証番号を暗証番号管理テーブル654から取得し、この暗証番号と操作パネル部51から受信した暗証番号を比較照合する。S59では、S57のユーザ認証の結果、暗証番号が一致した場合には(S59でYES)、暗証番号認証部414は認証成功である旨を認証制御部412に送信しS61へ進む。
【0066】
S55の分岐において重要度が「中」でなかったら(S55でNO)、重要度は「低」であるのでユーザ認証を行わずS61へ進む。S61では、認証制御部412からデータ管理部415に認証成功の旨が送信され、データ管理部415は当該データをHDD65から呼び出し一時格納メモリ66に格納する。S53又はS59の分岐において認証が失敗であった場合には(S53でNO、又はS59でNO)、S1へ戻り、呼出しデータの指定からやり直す。これは例えば認証データの入力からやり直してもよい。
【0067】
次に図8のフローチャートによりデジタル複合機1においてHDD65に保存されているデータの重要度を変更する場合の認証制御についての流れを説明する。
【0068】
S71では、S1において機能実行部411が操作パネル部51から受信した機能IDがデータ重要度変更を示す機能IDであれば(S71でYES)、S73へ進む。データ重要度変更を示す機能IDでなければ(S71でNO)、S91へ進む。S73では、機能実行部411はデータ管理部415にHDD65に格納されているデータのリストを操作パネル部51に送信することを指示する。
データ管理部415は管理している保存データ655のリストを操作パネル部51に送信する。操作パネル部51は保存データ655のリストを受け取るとそのリストを保存データ選択画面として表示する。操作パネル部51はユーザにより入力された保存データの選択を受付け、そのデータのデータIDを機能実行部411に送信する。
【0069】
S75では、機能実行部411はデータ重要度変更機能に対するユーザ認証を行うために認証制御部412へ受信した機能ID及びデータIDを送信すると共に認証処理の実行を指示する。認証制御部412は機能IDの示す機能の重要度を機能重要度管理テーブル651から取得する。データ重要度変更機能の重要度は「高」であるので認証制御部412は重要度「高」のユーザ認証として指紋認証部413に認証処理の実行の指示をデータIDと共に送信する。操作パネル部51はユーザが指紋を入力するための指紋入力画面を表示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した指紋データを指紋認証部413に送信する。指紋認証部413はデータ重要度管理テーブル652の当該データの欄にリンクされた登録認証データとしての指紋データリストを指紋データ管理テーブル653から取得し、この指紋データと操作パネル部41から受信した指紋データを比較照合する。
【0070】
S77では、S75のユーザ認証の結果、一致する指紋データがあった場合には(S77でYES)、指紋認証部413は認証成功である旨を認証制御部412に送信し、認証制御部412はその旨を機能実行部411に送信してS79へ進む。一致するものがなければ(S77でNO)、指紋認証部413は認証失敗である旨を認証制御部412に送信し、認証制御部412はその旨を機能実行部411に送信する。機能実行部411は認証失敗である旨を受け取ったら当該機能の実行を中止しS1に戻る。これは例えば、認証データ取得をやり直してもよい。
【0071】
S79では、機能実行部411は重要度設定部418に新たに設定したい重要度をユーザから取得するよう指示する。重要度設定部418は操作パネル部51に新たに設定したい重要度をユーザが選択するための画面として重要度設定画面を表示するよう指示する。例えば重要度「高」、「中」、「低」から1つをユーザに選択させ、その情報を取得する。操作パネル部51は重要度設定画面においてユーザが指定した重要度を受付け重要度設定部418に送信する。
【0072】
S81では、重要度設定部418は受信した格納データのデータID及び重要度によりデータ重要度管理テーブル652のデータIDに示されるデータの欄の重要度を当該重要度で置き換える。S83では、S33と同じ処理によりこの保存データに対する認証データを登録する。
【0073】
次に図9のフローチャートによりデジタル複合機1において本デジタル複合機の有する機能(操作)の重要度を変更する場合の認証制御についての流れを説明する。
【0074】
S91では、機能実行部411が操作パネル部51から受信した機能IDは機能重要度変更の機能IDであるので、機能実行部411は機能重要度変更機能に対するユーザ認証を行うために認証制御部412へ受信した機能IDを送信すると共に認証処理の実行を指示する。認証制御部412は機能重要度変更機能の重要度を機能重要度管理テーブル651から取得する。機能重要度変更機能の重要度は「高」であるので、認証制御部412は重要度「高」のユーザ認証として指紋認証部413に認証処理の実行を指示する。指紋認証部413は操作パネル部51へ指紋データを取得するよう指示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した指紋データを指紋認証部413に送信する。指紋認証部413は機能重要度管理テーブル651の当該機能の欄にリンクされた登録認証データとしての指紋データリストを指紋データ管理テーブル653から取得し、この指紋データと操作パネル部51から受信した指紋データを比較照合する。
【0075】
S93では、S91で行ったユーザ認証の結果、一致する指紋データがあった場合には(S93でYES)、指紋認証部413は認証成功である旨を認証制御部412に送信し、認証制御部412はその旨を機能実行部411に送信してS95へ進む。一致するものがなければ(S93でNO)、指紋認証部413は認証失敗である旨を認証制御部412に送信し、認証制御部412は機能実行部411にその旨を送信し、機能実行部411は当該機能の実行を中止し、S1へ戻る。これば例えば、認証データ取得をやり直してよい。
【0076】
S95では、機能実行部411は操作パネル部41に重要度を変更したい機能を取得するよう指示する。操作パネル部51は機能のリストを機能選択画面として表示する。操作パネル部51はユーザにより入力された機能の選択を受付け、その機能の機能IDを機能実行部411に送信する。
【0077】
S97では、機能実行部411は操作パネル部41に新たに設定したい重要度を取得するよう指示する。操作パネル部51は機能に新たに設定する重要度をユーザが選択するための画面として重要度設定画面を表示しユーザの選択を受付ける。例えば重要度「高」、「中」、「低」から1つをユーザに選択させ、その情報を取得する。重要度設定画面においてユーザが指定した重要度を操作パネル部51は受付け機能実行部411に送信する。
【0078】
S99では、重要度設定部418は受信した機能ID及び重要度により機能重要度管理テーブル651の機能IDに示される機能の欄の重要度を当該重要度で置き換える。
【0079】
S101では、操作パネル部51はそれぞれの重要度に応じた認証データ入力画面を表示し、ユーザが入力した認証データ(例えば指紋データ又は暗証番号)を受付け、指紋データを受付けた場合には指紋データ登録部416、暗証番号を受付けた場合には暗証番号登録部417に送信する。指紋データ登録部416又は暗証番号登録部417は認証データ(指紋データ又は暗証番号)を指紋データ管理テーブル653又は暗証番号管理テーブル654に登録し機能重要度管理テーブル261の当該機能の欄の認証データ41dに登録した認証データへのリンクを張る。指紋データは複数保持できるものとする。図5から図9のフローチャートにおいて、処理が終了した場合(ENDに行った場合)は図5のSTARTに戻る。
【0080】
このように本実施形態によれば、デジタル複合機1の備える機能(操作)またはデジタル複合機1に保存されたデータの重要度に応じてユーザの認証の仕方を変化させ、重要度の高いものに対しては複雑なユーザ認証を、重要度の低いものに対しては単純なユーザ認証(または認証なし)を行うようにしたので、画像形成装置の機能の使用や画像形成装置に格納されたデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる。
【0081】
本実施形態においては、重要度レベルを機能、データ共に3段階に設定し、重要度「高」の場合の認証方法は指紋照合、重要度「中」の場合の認証方法は4桁の暗証番号入力、重要度「低」の場合は認証なしとしたが、2段階や4段階以上の重要度を設定してもよいし、機能とデータで違う段階数の重要度レベルを設定してもよい。また、指紋認証以外の、例えば網膜認証等のユーザの身体的特徴や、4桁以外の桁数の暗証番号を使用してもよい。また、複数の異なる桁数の暗証番号、例えば8桁の暗証番号と4桁の暗証番号、を重要度レベルの異なる認証方法、例えば重要度「高」が8桁の暗証番号で重要度「中」が4桁の暗証番号、として使用してもよい。
【0082】
本実施形態においては、本発明をデジタル複合機に適用したが、単体の複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に適用してもよい。各装置が備える機能及び保存できるデータについて本実施形態において説明したのと同様に複数の重要度を設定しそれぞれに異なる認証方法を使用することができる。
【0083】
本実施形態においては,機能と保存データの両方に重要度を設定し、それらの使用を制限したが機能又はデータの一方のみに対して重要度を設定し、その使用を制限するようにしてもよい。また、本実施形態においては、保存データを使用して行なう機能(例えば保存データの重要度の変更等)の機能自体の重要度が「高」である場合、当該データに対する重要度「高」のユーザ認証を行なうようにし、当該データを保存した人物に最も高いアクセス権限を与えるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。通常の機能と同様、当該機能に対するその重要度に応じた認証と、当該データに対するそのデータに対する認証を二重に行なってもよいし、どちらか一方のみを行なうようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、重要度管理手段により、画像形成装置が備える機能や画像形成装置に保存されたデータの重要度を管理し、複数の使用権限認証手段により機能又はデータに対するユーザの使用権限の認証を行い、選択手段により前記機能及びデータの重要度に応じて異なった使用権限認証手段が選択されるので、重要度の高い機能やデータにはより複雑な認証方法、重要度の低い機能やデータにはより単純な認証方法を使用することにより、画像形成装置の機能の使用や画像形成装置に格納されたデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる。
【0085】
請求項2に記載の発明によれば、重要度設定手段により機能又はデータの重要度をユーザが設定又は変更できるので、よりユーザの要望に適応した機能又はデータの保護が行えると共にユーザ認証作業のわずらわしさの軽減が可能となる。
【0086】
請求項3に記載の発明によれば、機能やデータの重要度によってはユーザ認証を行わないので、重要度の低い機能やデータに関しユーザ認証作業のわずらわしさのよりいっそうの軽減が可能となる。
【0087】
請求項4に記載の発明によれば、使用権限認証手段には指紋入力を使用した認証手段や暗証番号を使用した認証手段が含まれるので、機能やデータの重要度に応じて容易に認証方法を変えることができ、ひいては機能やデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるデジタル複合機の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【図2】図1に示すデジタル複合機の電気的構成を主に示すブロック図である。
【図3】デジタル複合機の機能のうち特に本発明に係る機能の構成を示すブロック図である。
【図4】重要度管理テーブルの例を示す図で(a)は、機能重要度管理テーブルの例、(b)はデータ重要度管理テーブルの例である。
【図5】本発明に係るデジタル複合機の基本的な制御の流れを示すフローチャート図である。
【図6】本発明に係るデジタル複合機の基本的な制御の流れを示すフローチャート図の続きである。
【図7】本発明に係るデジタル複合機の基本的な制御の流れを示すフローチャート図の続きである。
【図8】本発明に係るデジタル複合機の基本的な制御の流れを示すフローチャート図の続きである。
【図9】本発明に係るデジタル複合機の基本的な制御の流れを示すフローチャート図の続きである。
【符号の説明】
1 デジタル複合機(画像形成装置)
41 制御部
411 機能実行部
412 認証制御部(選択手段)
413 指紋認証部(使用権限認証手段)
414 暗証番号認証部(使用権限認証手段)
415 データ管理部
416 指紋データ登録部
417 暗証番号登録部
418 重要度設定部(重要度設定手段)
65 HDD
651 機能重要度管理テーブル(重要度管理手段)
652 データ重要度管理テーブル(重要度管理手段)
653 認証データ管理テーブル
654 暗証番号管理テーブル
655 保存データ(データ)

Claims (4)

  1. 複数の機能を実行可能な画像形成装置であって、
    前記機能及び前記画像形成装置に保存されたデータの少なくとも一方に、2つ以上に分類された重要度レベルの1つを付してその重要度レベルを管理する重要度管理手段と、
    前記機能又はデータに対するユーザの使用権限を確認するためにユーザが入力する入力認証データを受付け、前記入力認証データを予め登録された登録認証データと比較することによりユーザの使用権限の認証を行う複数の使用権限認証手段と、
    ユーザが選択した機能又はデータに付された重要度レベルに応じて前記複数の使用権限認証手段の中から一つの使用権限認証手段を選択して当該使用権限認証手段に認証処理を実行させる選択手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記機能又はデータに付す重要度レベルをユーザが設定又は変更するための重要度設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記選択手段は前記重要度レベルが所定のレベルの場合にはいずれの前記使用権限認証手段も選択せず認証処理を実行させないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の使用権限認証手段には指紋データを使用した認証手段又は暗証番号を使用した認証手段を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに画像形成装置。
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