JP2005062091A - ロータリーエンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定体の回転あるいは回動角度に対して高い分解能を有するロータリーエンコーダを提供する。
【解決手段】被測定体に接続される検出シャフト31と、この検出シャフト31に固定されたコの字型の形状を有するフレーム32と、このフレーム32に固定され、被測定体の回動に対して不動な不動位置に磁界を発生させるとともに、その被測定体の回動に従動してその磁界とともに回動する磁石33,34と、磁石33,34が上記不動位置に発生させた、上記被測定体の回動に従動して回動する磁界Hの方向に応じた信号を出力するセンサ35,36とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転あるいは回動する被測定体の、回転あるいは回動角度を検出するロータリーエンコーダに関する。
従来、このようなロータリーエンコーダとして、素子が受ける磁界の強度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子(以下、MR素子と呼称する)を利用した磁気式ロータリーエンコーダが広く使用されている。
図5は従来の磁気式ロータリーエンコーダの一例を示す模式図である。
図5に示す磁気式ロータリーエンコーダ10には、検出シャフト11と、この検出シャフト11に固定された、側面が一定間隔ごとにN極とS極とに交互に着磁された磁気ディスク12と、磁気ディスク12の側面に対向して配置されたMR素子13とが備えられている。このMR素子13は、検出シャフト11および磁気ディスク12とは独立して配置されており、これら検出シャフト11および磁気ディスク12が回転しても、所定の位置に静止している。
磁気ディスク12の側面近傍に配置されているMR素子13が受ける磁界の強度は、検出シャフト11および磁気ディスク12が、矢印Bの方向に回転あるいは回動するとき、磁気ディスク12の側面の各着磁領域が、MR素子13の真下に来たときに最大となり、各着磁領域間の境界が、MR素子13の真下に来たときに最小となる。
図6は、従来の磁気式ロータリーエンコーダの別例を示す模式図である。
図6に示す磁気式ロータリーエンコーダ20は、検出シャフト21と、この検出シャフト21に固定された、表面の辺縁部が円周方向に一定間隔ごとにN極とS極とに交互に着磁された磁気ディスク12と、上記の辺縁部に対向して配置されたMR素子23とが備えられている。このMR素子23は、検出シャフト21および磁気ディスク22とは独立して配置されており、これら検出シャフト21および磁気ディスク22が回転しても、所定の位置に静止している。
ここで、図5に示す磁気式ロータリーエンコーダ10と、図6に示す磁気式ロータリーエンコーダ20は、双方の磁気ディスクにおける着磁場所が互いに異なる点と、MR素子が配置されている位置が互いに異なる点とを除いて、その他の構成や動作等は互いに同一である。そこで、以下では従来の磁気式ロータリーエンコーダの一例として、図5に示す磁気式ロータリーエンコーダ10を参照し、その動作について説明する。
図7は、MR素子が受ける磁界の強さに対する、MR素子の抵抗値の変化を示すグラフである。
図7のグラフでは、横軸が磁界の強さを示し縦軸がMR素子の抵抗値を示している。また、横軸は、磁界の強さを示すにあたりN極をプラス、S極をマイナスとしている。図7のグラフには、磁界がN極側あるいはS極側に強くなるに従って、MR素子の抵抗値が減少していく様子が示されている。
図8は、図5に示す磁気式ロータリーエンコーダにおける、検出シャフトおよび磁気ディスクの回転に対するMR素子の抵抗値の変化を示すグラフである。
図8のグラフでは、横軸が時間を示し縦軸がMR素子の抵抗値を示している。ここで、図5に示す検出シャフト11および磁気ディスク12は、矢印B方向に一定の速度で回転している。その結果、MR素子13の真下を、N極あるいはS極の領域と、各領域間の境界とが交互に通り過ぎる。その結果、MR素子13が受ける磁界の強さが周期的に変化するので、この磁界の強さの変化に従ってMR素子13の抵抗値が変化する。このとき、例えば、MR素子13に所定の電流を流すと、この抵抗値の変化に応じて周期的に変化する電気信号が得られる。
図5に示す磁気式ロータリーエンコーダ10において、例えば図示しないモータの回転軸等といった被測定体に磁気式ロータリーエンコーダ10の検出シャフト11を接続し、さらに例えばMR素子13に所定の電流を流すことにより、被測定体の回転あるいは回動に応じて周期的に変化する電気信号が得られる。ここで、この電気信号のピークは、MR素子13の真下に着磁領域が来て、MR素子13の抵抗値が最小となる度に現れる。着磁領域は、磁気ディスク12の側面に一定間隔、即ち一定の角度間隔ごとに設けられている。従って、MR素子13から得られる上記の電気信号のピーク数をカウントすることにより、被測定体の回転あるいは回動角度を上記の一定の角度間隔ごとの離散的な値として求めることができる。また、単位時間当たりにカウントされたピーク数を、磁気ディスク12に設けられている着磁領域の全数で除することにより単位時間当たりの被測定体の回転数を求めることができる。
ここで、図5に示すような形態の磁気式ロータリーエンコーダでは、磁気ディスク12の側面の着磁領域の間隔を狭くすることにより、被測定体の回転あるいは回動角度に対する分解能を上げることができる。ただし、着磁領域の間隔を狭くすると、MR素子が受ける磁界の強さが減少するため、磁界の強さに対して高感度を有するMR素子が必要となる。このようなMR素子として、素子が受ける磁界の強度に対する抵抗値の変化における変化率が例えば数10パーセントに達するような巨大磁気抵抗効果素子(以下、GMR素子と呼称する)が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
日立金属株式会社、"自動車用部品・材料"、[online]、日立金属株式会社ホームページ、[平成15年8月7日検索]、インターネット<URL:http://www.hitachi−metals.co.jp/prod/prod06/p06_08.html>
しかしながら、図5や図6に示す形態の磁気式ロータリエンコーダでは、結局、上記の着磁領域の角度間隔より細かく、被測定体の回転あるいは回動角度を検出することは不可能である。一方、着磁領域の角度間隔の小幅化には限界がある。つまり、図5や図6に示す形態の磁気式ロータリエンコーダでは、ある程度以上被測定体の回転あるいは回動角度に対する分解能を上げることができないという問題がある。
本発明は上記問題点を解決し、被測定体の回転あるいは回動角度に対して高い分解能を有するロータリーエンコーダを提供することを目的とするものである。
本発明のロータリーエンコーダは、
被測定体の回動に対して不動な不動位置に磁界を発生させるとともに、その被測定体の回動に従動してその磁界とともに回動する磁界発生部と、
上記磁界発生部が上記不動位置に発生させた、上記被測定体の回動に従動して回動する磁界の方向に応じた信号を出力するセンサとを備えたことを特徴とする。
本発明のロータリーエンコーダにおいて、上記磁界は、上記被測定体の回動に従動して回動する。つまり、この磁界の方向は、上記被測定体の回動角度そのものを示しており、被測定体の回動に応じて連続的に変化する。また、上記センサは上記磁界の方向に応じた信号を出力するので、高分解能のセンサを用いることによって被測定体の回転あるいは回動角度に対して高い分解能を有する検出信号を得ることができる。
ここで、本発明のロータリーエンコーダが、上記センサから出力された信号が入力されその信号に基づいて上記磁界の方向を検出する検出回路をさらに備えたという形態は好ましい形態である。
このような検出回路を備えた、本発明のロータリーエンコーダによれば、上記磁界の方向、即ち、上記被測定体の回転あるいは回動角度を容易に検出することができる。
また、本発明のロータリーエンコーダにおいて、上記センサが、上記磁界の方向に応じて抵抗値が変化する抵抗素子を備え、その抵抗素子の抵抗値に応じた信号を出力するものであるという形態も好ましい形態である。
このような好ましい形態のセンサを備えた本発明の磁気式ロータリーエンコーダによれば、上記磁界の方向、即ち、上記被測定体の回転あるいは回動角度に応じた高精度の信号を容易に得ることができる。
また、本発明のロータリーエンコーダにおいて、上記センサが、上記磁界の回動における回動面内に所定の角度互いに位置をずらして配置された、その磁界の方向に応じて抵抗値が変化する複数の抵抗素子を備え、各抵抗素子の抵抗値に応じた複数の信号を出力するものであるという形態も好ましい。
上記複数の抵抗素子を備えた好ましい形態の上記センサから出力される上記複数の信号によれば、上記磁界の方向、即ち、上記被測定体の回転あるいは回動角度を、より高精度に検出することができる。
ここで、本発明のロータリーエンコーダは、具体的には、
「上記センサが、
正弦波状の第1駆動信号が入力される、上記磁界の方向に応じて抵抗値が変化する第1抵抗素子を備え、その第1抵抗素子の抵抗値に応じてその第1駆動信号が変調された第1出力信号を出力する第1センサ部分と、
余弦波状の第2駆動信号が入力される、上記磁界の方向に応じて抵抗値が変化する、上記第1抵抗素子に対して、その磁界の回動における回動面内方向に90度位置がずれた第2抵抗素子を備え、その第2抵抗素子の抵抗値に応じ応じてその第2駆動信号が変調された第2出力信号を出力する第2センサ部分とを備えたものであって、
このロータリーエンコーダが、
上記第1センサ部分から出力された第1出力信号と上記第2センサ部分から出力された第2出力信号との和の信号と、その第1出力信号とその第2出力信号との差の信号との位相差に基づいて上記磁界の方向を検出する検出回路をさらに備えた」
という形態であってもよい。
このような形態のロータリーエンコーダによれば、より容易に、被測定体の回転あるいは回動角度を高い分解能で検出することができる。
以上説明したように、本発明のロータリーエンコーダによれば、被測定体の回転あるいは回動角度を高い分解能で検出することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のロータリエンコーダの一実施形態である磁気式ロータリエンコーダを示す斜視図であり、図2は、図1に示す磁気式ロータリエンコーダを矢印A方向から見た平面図である。
図1に示す磁気式ロータリエンコーダ30は、図示しない被測定体の回動あるいは回転をこの磁気式ロータリエンコーダ30自体に伝える検出シャフト31と、この検出シャフト31に固定されたコの字型の形状を有するフレーム32と、このフレーム32を構成する2つの壁の、互いに対向する2面32a,32bそれぞれに1個ずつ固定されて、一方のN極面と他方のS極面とが互いに対向している2つの磁石33,34とを備えている。これら検出シャフト31、フレーム32、および2つの磁石33,34が、本発明にいう磁界発生部の一例を構成している。
2つの磁石33,34の、互いに対向しているN極面とS極面との間には、N極面からS極面に向かう磁界Hが発生している。ここで、この磁界Hは、磁束密度に換算して30×10-4テスラ以上の強さを有している。この磁界Hの強さについては後述する。また、検出シャフト31が矢印Cの方向に回転あるいは回動すると、この動きに従動してフレーム32が回転あるいは回動する。上記の2つの磁石33,34がフレーム32に固定されているので、磁界Hも検出シャフト31の回転あるいは回動に従動して回転あるいは回動する。
図1に示す磁気式ロータリエンコーダ30は、さらに、2つの磁石33,34の、互いに対向しているN極面とS極面との間に配置された第1MR素子35と、この第1MR素子35と、磁界Hの回動における回動面内方向に90度位置がずれて配置された第2MR素子36とを備えている。これら2つのMR素子35,36は、磁界Hが回転あるいは回動しても常時静止しているように、上記のフレーム32からは独立して配置されている。
これら2つのMR素子35,36が本発明にいう抵抗素子の一例に相当し、これら2つのMR素子35,36が配置されている位置が本発明にいう不動位置の一例に相当する。
また、これら2つのMR素子35,36は、磁界Hの方向に対して後述の抵抗値変化特性を有するGMR素子である。さらに、第1MR素子35には、別図(図4)に示す第1電源35aから正弦波状の第1駆動信号D1が供給され、第2MR素子36には、別図(図4)に示す第1電源36aから余弦波状の第2駆動信号D2が供給される。
第1MR素子35と第2MR素子36との組合せは、本発明にいうセンサの一例に相当する。
また、図1に示す磁気式ロータリエンコーダ30は、検出回路37を備えている。この検出回路37は、2つのMR素子35,36と電気的に接続されている。そして、第1MR素子35からの第1出力信号V1と第2MR素子36からの第1出力信号V2とに基づいて磁界Hの方向、即ち被測定体の回転あるいは回動角度を検出する。この検出については後述する。
次に、図2を参照して、磁界Hと、2つのMR素子35,36との位置関係について説明する。
本実施形態では、第2MR素子36の中心線を基準線Dとして、磁界Hの方向を、この基準線Dと磁界Hとがなす角度θで表わす。第2MR素子36は、第1MR素子35に対して、磁界Hの回動における回動面内方向に90度ずれて配置されているので、磁界Hと第1MR素子35の中心線Eとがなす角度はθ−90で表わされる。そして、第1MR素子35からは、中心線Eと磁界Hとがなす角度θ−90に応じた第1出力信号V1が出力され、第2MR素子36からは、基準線Dと磁界Hとがなす角度θに応じた第2出力信号V1が出力される。
次に、2つのMR素子35,36が有する、磁界Hの方向に対する抵抗値変化特性について説明する。
図3は、図1および図2に示す2つのMR素子が有する、素子が受ける磁界の方向に対する抵抗値変化特性を示すグラフである。
図3のグラフは、例えば、図1および図2に示すロータリーエンコーダ30において、検出シャフト31を回動させることにより、図2に示す基準線Dと磁界Hとがなす角度θが0度から360度変化するように磁界Hを回動させ、そのときの第2MR素子36の抵抗値の変化を計測することによって得られる。さらに、図3に示すグラフでは、磁界Hの強さを数種類に変化させ、各強さの磁界Hに対して、磁界の方向に対する抵抗値変化が計測されている。
図3には、磁束密度に換算した磁界の強さが、20×10-4テスラ以下であるときの抵抗値変化(図3のグラフ中、+,○,*,×でプロットされているグラフ)が、磁界の強さの変化に伴って変化する様子が示されている。さらに、磁束密度に換算した磁界の強さが、30×10-4テスラ以上になると、図3に示すように、この強さの磁界に対する抵抗値変化(図3のグラフ中、△,□,◇でプロットされているグラフ)は、磁界の強さに関わりなく所定の正弦波状のカーブを描く。
図1および図2に示す本実施形態のロータリーエンコーダ30では、磁束密度に換算した磁界Hの強さが、30×10-4テスラ以上となる2つの磁石33,34が構成部品として使用されている。図3のグラフに示されているように、磁束密度に換算した磁界の強さが、30×10-4テスラ以上の磁界H中では、磁界Hの方向に対する第2MR素子36の抵抗値変化は、磁界Hの強さに関わりなく所定の正弦波状のカーブを描く。また、図2を参照して説明したように、この第2MR素子36は、第1MR素子35に対して、磁界Hの回動における回動面内方向に90度位置がずれている。従って、第1MR素子35の磁界Hの方向に対する抵抗値変化は、第2MR素子36の抵抗値変化が描く正弦波状のカーブに対して、位相が90度ずれた正弦波つまり余弦波状のカーブを描く。
本実施形態のロータリーエンコダー30では、以上説明した、磁界Hの方向に対する第1MR素子35の正弦波状の抵抗値変化、および磁界Hの方向に対する第2MR素子36の余弦波状の抵抗値変化を利用して、磁界Hの方向が検出される。
以下では、図1に示す、磁界Hの方向を検出する検出回路37の詳細について説明する。
図4は、図1に示す検出回路を示す回路ブロック図である。
図4には、検出回路37とともに、第1および第2MR素子35,36が示されている。第1MR素子35の一端はグラウンドに接続され、もう一端は第1電源35aに接続されており、第2MR素子36の一端はグラウンドに接続され、もう一端は第2電源36aに接続されている。そして、第1MR素子35は第1電源35aから正弦波状の交流電流である第1駆動信号D1が供給され、第2MR素子36は第2電源36aから余弦波状の交流電流である第2駆動信号D2が供給される。
ここで、第1および第2MR素子35,36の周囲にある、図1および図2に示す磁界Hが回動すると、前述のように、第1MR素子35の抵抗値が余弦波状に変化し、第2MR素子36の抵抗値が正弦波状に変化する。回動時の磁界Hの方向を、図2に示す基準線Dと磁界Hとがなす角度θで表わし、この角度θが0度の時の第2MR素子36の抵抗値をR0とすると、第2MR素子36の抵抗値は、R0(1+A・sinθ)で表わされ、第1MR素子35の抵抗値は、R0(1+A・cosθ)で表わされる。ここにAはMR素子の抵抗変化率を表わす係数とする。
さらに、上述した、第1電源35aから第1MR素子35に供給される第1駆動信号D1を、Sinωtで表わし、第2電源36aから第2MR素子36に供給される第2駆動信号D2を、Cosωtで表わす。すると、第1MR素子35の第1駆動信号D1側の一端の電圧V1および、第2MR素子36の第2駆動信号D2側の一端の電圧V2は、それぞれ以下の(1)式および(2)式で表わされる。
V1=R0(1+A・cosθ)×Sinωt……(1)
V2=R0(1+A・sinθ)×Cosωt……(2)
上記の電圧V1が、第1MR素子35からの、磁界Hの方向に応じた第1出力信号V1として検出回路37に入力され、電圧V2が、第2MR素子36からの、磁界Hの方向に応じた第2出力信号V2として検出回路37に入力される。
検出回路37は、第1減算器371と第2減算器372とを備えており、上記の第1出力信号V1が第1減算器371のプラス入力端子に入力され、上記の第2出力信号V2が第2減算器372のにプラス入力端子に入力される。
第1減算器371のマイナス入力端子には、第1調整抵抗373の出力端子373aが接続されている。第1調整抵抗373の両端には図示しない電源から所定の交流電圧が印加されており、この交流電圧を第1調整抵抗373で分圧して得られた第1オフセット調整電圧OF1が、第1調整抵抗373の出力端子373aから第1減算器371のマイナス入力端子に入力される。そして、第1減算器371では、第1出力信号V1から第1オフセット調整電圧OF1が減算される。ここで、第1オフセット調整電圧OF1がR0・Sinωtとなるように第1調整抵抗373を調整することにより、第1出力信号V1から第1オフセット除去信号としてR0・A・cosθ×Sinωtが得られる。
また、第2減算器372のマイナス入力端子には、第2調整抵抗374の出力端子374aから、この第2調整抵抗374で図示しない電源から所定の交流電圧を分圧して得られた第2オフセット調整電圧OF2が入力される。その結果、第2出力信号V2から第2オフセット除去信号としてR0・A・sinθ×Cosωtが得られる。
第1オフセット除去信号および第2オフセット除去信号は、加算器375に入力され互いに加算される。この結果、以下の(3)式で表わされる和信号V_Sig1が得られる。また、第1オフセット除去信号は、第3減算器376のプラス入力端子に入力され、第2オフセット除去信号は、第3減算器376のマイナス入力端子に入力される。その結果、第1オフセット除去信号から第2オフセット除去信号が減算され、以下の(4)式で表わされる差信号V_Sig2が得られる。
V_Sig1=A・Sin(ωt+θ)……(3)
V_Sig2=A・Sin(ωt−θ)……(4)
これら和信号V_Sig1および差信号V_Sig2が、位相差検出回路377に入力される。そして、この位相差検出回路377で両者の位相差2×θが検出され、さらにこの位相差の1/2をとることによって、図1および図2に示す磁界Hの方向が検出される。
本実施形態のロータリーエンコーダ30では、前述したように図1に示す検出シャフト31を被測定体に接続することにより、この被測定体が回動するとこの回動に従動して磁界Hが回動する。ロータリーエンコーダ30は、この磁界Hの方向を表わす、被測定体の回動に応じて連続的に変化する、図2に示す角度θを検出する。つまり、本実施形態のロータリーエンコーダ30によれば、検出シャフト31が接続された被測定体の回動角度を高分解能で検出することができる。また、この被測定体が回転するときにも、同様に、被測定体の回転角度を高分解能で検出することができる。
以上説明した本実施形態のロータリーエンコーダ30は、例えば、工作機械が有する回転機械の回転数の計測等に使用される。その場合、ロータリーエンコーダ30の設置場所は、工作機械の内部等といった振動を受けやすい場所になる。本実施形態のロータリーエンコーダ30において、図1に示す第1および第2MR素子から出力される信号は、ロータリーエンコーダ30内の磁界Hの方向を表わす、図2に示す角度θに応じて信号レベルが変動する信号である。ここで、例えば、ロータリーエンコーダ30が、回転あるいは回動の中心軸に対して垂直方向に振動したとしても、磁界Hが回転あるいは回動における面内方向に水平移動するだけなので、上記の角度θはこの振動の影響を受けにくい。また、例えば、ロータリーエンコーダ30が、回転あるいは回動の中心軸方向に振動したとしても、同様に、上記の角度θはこの振動の影響を受けにくい。つまり、本実施形態のロータリーエンコーダ30は、外部からの振動に対して非常に強い構造となっている。
さらに、上記のような使用環境では、粉塵や埃が浮遊していることが想定されるが、図1に示す第1および第2MR素子35,36は、被測定体の回転あるいは回動に従動するフレーム32や2つの磁石33,34等といった部材から十分な距離を置いて配置されているので、回転あるいは回動するこれらの部材と第1および第2MR素子35,36との間に上記の粉塵等が詰まって、これらの部材の動作を阻害する等といった不具合は発生しにくい。つまり、本実施形態のロータリーエンコーダ30は、粉塵や埃に対しても非常に強い構造となっている。
尚、以上説明した本実施形態では、本発明にいう抵抗素子として、MR素子を2個備えた例を挙げて説明したが、これに限るものではなく、本発明にいう抵抗素子として、MR素子を3個以上備えてもよい。例えばMR素子を3個備える場合、これら3個のMR素子は、図1および図2に示す磁界Hの回動における回動面内方向に120度づつ相互に位置をずらせて配置される。また、逆に、本発明にいう抵抗素子として、MR素子を1個だけ備えてもよい。
また、本実施形態では、被測定体の回転あるいは回動を、ロータリエンコーダ内に発生した磁界に伝える部材として、検出シャフトを例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、図1に示すフレーム32を、被測定体に直接取り付けるものであってもよい。
本発明のロータリエンコーダの一実施形態である磁気式ロータリエンコーダを示す斜視図である。 図1に示す磁気式ロータリエンコーダを矢印A方向から見た平面図である。 図1および図2に示す2つのMR素子が有する、素子が受ける磁界の方向に対する抵抗値変化特性を示すグラフである。 図1に示す検出回路を示す回路ブロック図である。 従来の磁気式ロータリーエンコーダの一例を示す模式図である。 従来の磁気式ロータリーエンコーダの別例を示す模式図である。 MR素子が受ける磁界の強さに対する、MR素子の抵抗値の変化を示すグラフである。 図5に示す磁気式ロータリーエンコーダにおける、検出シャフトおよび磁気ディスクの回転に対するMR素子の抵抗値の変化を示すグラフである。
符号の説明
10,20 磁気式ロータリーエンコーダ
11,21 検出シャフト
12,22 磁気ディスク
13,23 MR素子
30 磁気式ロータリエンコーダ
31 検出シャフト
32 フレーム
32a,32b 面
33,34 磁石
35 第1MR素子
35a 第1電源
36 第2MR素子
36a 第2電源
37 検出回路
371 第1減算器
372 第2減算器
373 第1調整抵抗
373a 出力端子
374 第2調整抵抗
374a 出力端子
375 加算器
376 第3減算器
377 位相差検出回路

Claims (5)

  1. 被測定体の回動に対して不動な不動位置に磁界を発生させるとともに、該被測定体の回動に従動して該磁界とともに回動する磁界発生部と、
    前記磁界発生部が前記不動位置に発生させた、前記被測定体の回動に従動して回動する磁界の方向に応じた信号を出力するセンサとを備えたことを特徴とするロータリーエンコーダ。
  2. 前記センサから出力された信号が入力され該信号に基づいて前記磁界の方向を検出する検出回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のロータリーエンコーダ。
  3. 前記センサが、前記磁界の方向に応じて抵抗値が変化する抵抗素子を備え、その抵抗素子の抵抗値に応じた信号を出力するものであることを特徴とする請求項1記載のロータリーエンコーダ。
  4. 前記センサが、前記磁界の回動における回動面内に所定の角度互いに位置をずらして配置された、該磁界の方向に応じて抵抗値が変化する複数の抵抗素子を備え、各抵抗素子の抵抗値に応じた複数の信号を出力するものであることを特徴とする請求項1記載のロータリーエンコーダ。
  5. 前記センサが、
    正弦波状の第1駆動信号が入力される、前記磁界の方向に応じて抵抗値が変化する第1抵抗素子を備え、その第1抵抗素子の抵抗値に応じて該第1駆動信号が変調された第1出力信号を出力する第1センサ部分と、
    余弦波状の第2駆動信号が入力される、前記磁界の方向に応じて抵抗値が変化する、前記第1抵抗素子に対して、該磁界の回動における回動面内方向に90度位置がずれた第2抵抗素子を備え、その第2抵抗素子の抵抗値に応じ応じて該第2駆動信号が変調された第2出力信号を出力する第2センサ部分とを備えたものであって、
    このロータリーエンコーダが、
    前記第1センサ部分から出力された第1出力信号と前記第2センサ部分から出力された第2出力信号との和の信号と、該第1出力信号と該第2出力信号との差の信号との位相差に基づいて前記磁界の方向を検出する検出回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のロータリーエンコーダ。
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