JP2005061709A - 冷蔵庫の冷却ファン駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベクトル制御を用いて庫内温度を制御する冷蔵庫の冷却ファン駆動装置を提案する。
【解決手段】三相の誘導ファンモータ3で回転する冷却ファン24を有する冷凍サイクル30を備えた冷蔵庫10において、インバータ回路42からファンモータ3に出力される三相の駆動電流をトルクに対応したq軸電流Iqと磁束に対応したd軸電流Idを求め、このq軸電流Iqが冷気の流れの変化に対応することに基づいて、q軸電流Iqが増加した場合には、その増加に応じてファンモータ3の回転数を上げ冷却ファン24の能力を上げる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却器と冷却ファンとを有する冷蔵庫に関するものである。
従来、冷蔵庫における冷蔵室や冷凍室の庫内温度の制御は、各部屋に温度センサを設け、この温度センサで検出した温度が所定の温度範囲になるように、コンプレッサを回転させるモータの制御を行っている(特許文献1)。
ところで、モータの制御方法としてはベクトル制御を用いた駆動方法が知られており、このベクトル制御による駆動方法を用いた洗濯機が提案されている(特許文献2)。
特開平11−304332号 特開2003−24686
上記のように従来の冷蔵庫においては温度センサによる庫内温度の制御を用いているため、庫内温度の全体の温度が把握しにくく、また、温度センサのカバーなどの保護部分の熱容量があるため、庫内温度が上昇してもすぐに反応できないという問題点がある。
また、冷却ファンで送風する冷気が流れるダクトのつまりや、冷気の吹き出し口の前に食品が置かれていると冷却しにくくなるという状態を検出できない。
さらに、冷却器の着霜量が把握できないため、無理に冷凍サイクルを動かして冷却性能が出ないのにも関わらず電力だけを消費してしまうという問題点がある。
また、ベクトル制御を用いた場合に、冷蔵庫の庫内温度をどのように制御するかが従来全く提案されていないという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ベクトル制御を用いて庫内温度を制御する冷蔵庫の冷却ファン駆動装置を提案するものである。
請求項1に係る発明は、三相のモータで回転するコンプレッサと、凝縮器と、冷却器を少なくとも有する冷凍サイクルを備え、前記冷却器に近傍に配され、前記冷却器で冷却された冷気を冷却室へ送風する冷却ファンを有する冷蔵庫の冷却ファン駆動装置であって、前記冷却ファンを回転させるファンモータの固定子巻線へ三相の駆動電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路へPWM信号を供給するPWM回路と、前記三相の駆動電流を検知する駆動電流検知手段と、前記検知した三相の駆動電流に基づいて磁束に対応した電流成分であるd軸電流と、前記ファンモータのトルクに対応した電流成分であるq軸電流とに変換するdq変換手段と、前記ファンモータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記変換したq軸電流に基づいて速度指令信号を出力する制御手段と、前記検出した現在の回転速度と前記速度指令信号とに基づいて、前記速度指令信号に対応した回転速度になるように前記PWM回路へ制御信号を出力する速度制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記q軸電流の変化率に対応して前記速度指令信号を制御して、前記冷却ファンによって送る冷気流量を調整して前記冷却室の庫内温度を制御することを特徴とする冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記q軸電流の変化率が正のときは回転速度が上がるように前記速度指令信号を出力することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項3に係る発明は、前記制御手段は、前記q軸電流の変化率が負のときは、前記変化率の回転速度が下がるように前記速度指令信号を出力することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項4に係る発明は、前記冷蔵庫は、前記冷却室のドアの開閉を検出するドア検出手段を有し、前記制御手段は、前記ドア検出手段がドア閉状態を検出した後に前記庫内温度の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項5に係る発明は、前記制御手段は、前記変換したq軸電流が所定値に到達したときに、前記冷却器に着霜があると判断することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項6に係る発明は、前記制御手段は、前記変換したq軸電流が所定値以上に上昇したとき、または、前記回転速度検出手段によって検出した回転速度が所定回転速度以下になったときに前記冷却ファンがロックしたと判断することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項7に係る発明は、前記制御手段は、前記冷却室の庫内温度を制御するときに前記冷却ファンが停止しているときは、前記冷却ファンを強制的に回転させることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項8に係る発明は、前記回転速度検出手段は、前記駆動電流検出手段によって検出した三相の駆動電流から演算することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項9に係る発明は、前記回転速度検出手段は、前記ファンモータの回転子の近傍に設けた位置検出手段からの位置信号に基づいて演算することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項10に係る発明は、前記ファンモータは、三相の誘導電動機、または、三相のブラシレス直流ファンモータであることを特徴とする請求項1から9のうち少なくとも一項に記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置である。
請求項1に係る冷蔵庫の冷却ファン駆動装置の動作状態について説明する。
ファンモータで冷却ファンを回転させて冷気を冷却室へ送風する。この時、冷蔵庫のドアが開けられ食品が収納される。この収納された食品の量により冷気の流れが変化して、モータ負荷が増大したり、減少する。ファンモータは、冷蔵庫の制御部から一定の速度で回転するように制御されているため、前記のモータ負荷の変化に対応して駆動電流が変化する。
dq変換手段は、検出した駆動電流を磁束に対応した電流成分であるd軸電流と、ファンモータのトルクに対応した電流成分であるq軸電流とに変換する。
制御手段にq軸電流が入力するすると、制御手段は、q軸電流の変化率に対応して速度指令信号を出力する。
速度制御手段は、回転速度検出手段によって検出したファンモータの現在の回転速度と制御手段からの速度指令信号とに基づいて、その速度指令信号に対応した回転速度になるようにPWM回路へ制御信号を出力する。
PWM回路ではその制御信号に対応してインバータ回路へPWM信号を供給し、インバータ回路を制御する。
インバータ回路ではPWM信号に基づいて、三相の駆動電流をファンモータの三相の固定子巻線へ出力する。
以上により、冷却室に食品が投入されると冷気の流れが悪くなって、それに伴って冷却ファンの負荷も上昇するためq軸電流が増加する。その増加したq軸電流の変化率に対応してファンモータの回転速度を上げることにより冷媒流量が増え、庫内温度を冷却する。従って、温度センサを用いることなしに冷却室の庫内温度を制御することができる。
請求項2の冷蔵庫のファンモータの駆動装置においては、制御手段が、q軸電流の変化率が正のときは、冷蔵庫の庫内に食品が投入されて冷気が流れにくくなったためと判断して、回転速度が上がるように速度指令信号を出力する。
請求項3の冷蔵庫のファンモータの駆動装置においては、制御手段はq軸電流の変化率が負のときは、庫内の食品の量が減少して冷気が流れやすくなったためと判断して、回転速度が下がるように速度指令信号を出力する。
請求項4の冷蔵庫のファンモータの駆動装置においては、制御手段は、ドアが閉状態を検出したときに庫内温度の制御を行う。これは、ドアが開けられた後に閉じられた場合には、庫内に食品が投入されて庫内温度が上昇する可能性が高いからである。
請求項5の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置においては、制御手段は、変換したq軸電流が所定値に到達したときに、冷却器の着霜を検出する。例えば、冷気の流れに着目して、冷却ファンが冷却器の下流側にある場合に、冷却器に着霜が発生すると冷気の流れが悪くなり、冷却ファンの周りの気圧が下がり、ファンモータの負荷が下がり、q軸電流も下がる。そのため、このq軸電流の値が所定値より下がった場合には着霜があったと判断する。また、冷気の流れに着目して、冷却ファンが冷却器の上流側にある場合に、冷却器に着霜が発生すると冷気の流れが悪くなり、冷却ファンの周りの気圧が上がり、ファンモータの負荷が上がり、q軸電流も上がる。そのため、このq軸電流の値が所定値より上がった場合には着霜があったと判断する。
請求項6の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置においては、制御手段は、変換したq軸電流が所定値以上に上昇したとき、または、前記回転速度検出手段によって検出した回転速度が所定回転数以下になったときに冷却ファンがロックしたと判断する。これによって、冷却ファンのロック状態を確実に検出できる。
請求項7の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置においては、制御手段が、冷却室の庫内温度を制御するときに冷却ファンが停止しているときは、冷却ファンを強制的に回転させる。これは、請求項1に記載された庫内温度制御を行う場合は、冷却ファンが回転していないと制御を行うことができないために、冷却ファンを強制的に回転させる。
請求項8の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置においては、駆動電流検出手段によって検出した駆動電流から回転速度を演算することにより、センサレスの冷却ファン駆動装置を実現でき、コストを削減することができる。
請求項9の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置においては、ファンモータの回転子の近傍に設けた位置検出手段からの位置信号に基づいて回転速度を検出するため、正確な回転速度を検出することができる。
請求項10の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置においては、ファンモータが三相の誘導電動機、または、三相のブラシレス直流ファンモータを用いることにより、冷却ファンを正確かつ確実に駆動させることができる。
以下、本発明の一実施形態の冷蔵庫10について図1から図5に基づいて説明する。
(1)冷蔵庫10の構造
冷蔵庫10の構造について、図4に基づいて説明する。
図4に示すように、冷蔵庫10のキャビネット12には、上から順番に冷蔵室14、野菜室16、第1冷凍室18、第2冷凍室20が設けられ、各部屋にドア14a〜20aが設けられている。
冷蔵室14の背面には、マイクロコンピュータよりなる冷蔵庫10の主制御部2が設けられている。
第1冷凍室18の背面には、冷却器22が設けられ、この冷却器22の上方には冷却ファン24が設けられている。
第2冷凍室20の背面には機械室26が設けられ、この機械室26にはコンプレッサ28が設置されている。
(2)冷凍サイクル30の構成
冷凍サイクル30の構成について、図5に基づいて説明する。
コンプレッサ28から送られた冷媒は、凝縮器32を経てキャピラリチューブ34に至る。
キャピラリチューブ34を出た冷媒は、冷却器22で蒸発してコンプレッサ28に循環する。
冷却器22で冷却された空気は、冷却ファン24によって送風され、冷蔵庫10の各部屋14〜20に送風される。
この送風された冷気は庫内を循環し再び冷却器22に循環する。すなわち、冷気の流れに着目すると、冷却ファン24が冷却器22の下流側にある。
(3)冷蔵庫10の電気系統の構造
冷蔵庫10の電気系統の構造について、図1のブロック図に基づいて説明する。
図1に示すように、冷却ファン24を駆動するファンモータ3と、このファンモータ3を駆動する冷却ファン駆動装置1と、この冷却ファン駆動装置1を制御する主制御部2とから構成されている。また、冷却ファン駆動装置1には、コンプレッサ28のコンプモータ5を駆動するためのコンプ駆動装置4が接続されている。さらに、主制御部2には、各部屋14〜20のドア14a〜20aにそれぞれ設けられたドアスイッチ14b,16b,18b,20bが接続されている。
まず、冷却ファン駆動装置1の構造について説明する。
冷却ファン駆動装置1は、インバータ回路42と、整流回路44と、交流電源46と、PWM形成部48と、AD変換部50と、dq変換部52と、速度検出部54と、速度指令出力部56と、速度PI制御部58と、q軸電流PI制御部60と、d軸電流PI制御部62と、三相変換部64とより構成されている。
冷却ファン24を回転させるファンモータ3は、三相のブラシレスDCモータである。このファンモータ3の三相(u相、v相、w相)の固定子巻線40u,40v,40Wにインバータ回路42が三相の駆動電流を流す。
このインバータ回路42は、6個のパワースイッチング半導体であるトランジスタTr1〜Tr6より構成されている。なお、図では示されていないが、このスイッチングトランジスタTr1〜Tr6に対して並列に逆方向にダイオードが接続されている。また、スイッチングトランジスタT1とTr4に直列に駆動電流を検出するための検出抵抗R1が接続され、スイッチングトランジスタTr2とTr5に直列に検出抵抗R2が接続され、スイッチングトランジスタTr3とTr6に直列に検出抵抗R3が接続されている。
整流回路44は商用電源(AC100V)である交流電源46から交流電圧が供給され、これを整流してインバータ回路42に供給する。
PWM形成部は、6個のスイッチングトランジスタTr1〜Tr6のゲート端子に、PWM信号を供給する。PWM形成部48は、後から説明する三相の電圧Vu,Vv,Vwに基づいてパルス幅変調を行い、所定のタイミングで各スイッチングトランジスタTr1〜Tr6をON/OFFする。
AD変換部50は、検出抵抗R1,R2,R3における電圧値を検出して、各相の電圧値をアナログ値からデジタル値に変換し、三相の駆動電流Iu,Iv,Iwを出力する。
dq変換部52は、AD変換部50から出力された駆動電流Iu,Iv,Iwを、磁束に対応した電流成分であるd軸電流Idと、ファンモータ3のトルクに対応した電流成分であるq軸電流Iqに変換する。
この変換方法は、(1)式に示すように、三相のIu,Iv,Iwを二相のIα,Iβに変換する。この三相の電流と二相の電流との関係を表したベクトル図が図2である。
Figure 2005061709
次に、このように変換した二相の電流Iα,Iβをq軸電流Iqとd軸電流Idに(2)式を用いて変換する。この二相の駆動電流とq軸電流Iqとd軸電流Idとの関係は図3に示すベクトル図のような関係を有する。
Figure 2005061709
速度検出部54では、q軸電流Iqとd軸電流Idに基づいて、ファンモータ3の回転角θと回転速度ωを検出する。q軸電流とd軸電流に基づいてファンモータ3の回転子の位置である回転角θを求め、このθを微分することにより回転速度ωを求める。
主制御部2では、dq変換部52から送られてきたq軸電流Iqに基づいて速度指令信号Sを出力する。この制御方法については後から説明する。
速度指令出力部56は、主制御部2からの速度指令信号Sと、速度検出部54からの回転速度ωに基づいて基準回転速度ωrefを出力する。基準回転速度ωrefは、現在の回転速度ωと共に速度PI制御部58に入力される。
速度PI制御部58では、基準q軸電流Iqrefと基準d軸電流Idrefを出力し、現在のq軸電流Iqと現在のd軸電流Idと共にq軸電流PI制御部60とd軸電流PI制御部62にそれぞれ出力する。
q軸電流PI制御部60では、PI制御を行うと共に電流/電圧変換を行い、q軸電圧Vqを出力する。
d軸電流PI制御部62では、PI制御を行うと共に電流/電圧変換を行い、d軸電圧Vdを出力する。
三相変換部64では、d軸電圧Vdとq軸電圧Vqを、まず二相の電圧に(3)式に基づいて変換する。
Figure 2005061709
この変換された二相の電圧Vα,Vβを、三相の電圧Vu,Vv,Vwに(4)式に基づいて変換する。
Figure 2005061709
この変換された三相の電圧Vu,Vv,Vwを前記したPWM形成部48に出力する。
以上の冷却ファン駆動装置1によれば、d軸電流Idとq軸電流Iqに基づいて回転速度を検出し、この回転速度ωと、主制御部2からの速度指令信号Sに基づいてフィードバック制御を行い、速度指令信号Sに合わせた回転速度ωrefでファンモータ3が回転するようにPWM形成部48からPWM信号をインバータ回路42に出力する。インバータ回路42はこれに基づいて、三相の駆動電流をファンモータ3の三相の固定子巻線40に出力する。
コンプモータ5のコンプ駆動装置4は、速度PI制御部66とPWM形成部68とドライブ回路70とより構成されている。
コンプ駆動装置4には、速度指令出力部56からの基準回転速度ωrefが入力し、これに基づいてコンプレッサ28の回転を制御する。なお、コンプモータ5は三相のブラシレスDCモータである。
コンプ駆動装置4は、冷却ファン駆動装置1と同様に、基準回転速度ωrefに基づいて、PWM形成部68で形成したPWM信号をドライブ回路70に送り、三相の駆動電流をコンプモータ5に出力することにより回転速度を制御している。
(4)庫内温度の第1の制御方法
上記構成の冷蔵庫10において、庫内温度を調整する第1の制御方法について説明する。
上記構成の冷蔵庫10において、冷蔵室14、野菜室16、第1冷凍室18、第2冷凍室20のうち少なくとも一つの部屋に食品が収納されると、その食品によって冷気の流れが悪くなり、冷気を送風する冷却ファン24に掛かる負荷が増加する。
この場合に、冷蔵庫10の主制御部2からの速度指令信号Sによってファンモータ3の回転数が一定数に維持されるように制御されているため、ファンモータ3にかかるトルクが増加する。
トルクが増加するとq軸電流Iqも増加する。
以上により、食品が収納されると冷気の流れが悪くなり、冷却ファン24にかかる負荷の増加のため、q軸電流Iqも増加する。
このq軸電流Iqの変化量は、庫内に投入された食品の量に比例するため、dq変換部から出力されたq軸電流Iqの傾きを主制御部2で演算し、この傾き(単位時間当たりの増加量)の量に応じて、主制御部2は、速度指令信号Sを制御して、ファンモータ3とコンプモータ3の回転数が上がるように制御する。
これによって、食品が投入されると、それに応じてファンモータ3とコンプモータ3の回転数が増加して冷却能力が増加し、投入された食品によって庫内温度が上昇しようとするのを阻止して、庫内温度が一定温度に保持される。
一方、食品が取り出されると、その取り出された分だけ冷気の流れがよくなって冷却ファン24にかかる負荷が減少すると、q軸電流Iqも低下する。そこで、主制御部2では、q軸電流Iqの単位時間当たりの減少率を演算しそれに応じてファンモータ3とコンプモータ3の回転数が落ちるように速度指令信号Sを出力する。これによって、食品が取り出されると、冷却ファン24の能力も下がり、庫内温度が所定温度範囲より下がることがない。
(5)庫内温度の第2の制御方法
上記で説明した第1の制御方法に代えて、庫内温度の第2の制御方法について説明する。
第1の制御方法では、食品が投入され庫内温度が上昇し始めてからq軸電流Iqによる変化率を求めて制御を行っていたが、この第2の制御方法では、図4に示すように、各部屋14〜20のドア14a〜20aが開かれ、その後閉じられたときのタイミングに基づいて制御するものである。
具体的には、食品が投入された場合には必ず各部屋14〜20のうち少なくとも一つのドア(例えば、冷蔵室のドア14a)が開かれその後閉じられる。そのため、ドア14aの閉じた状態をドアスイッチ14bで検出した時から、主制御部2は、q軸電流Iqの変化率の検出を始める。
この検出により、食品が投入されたタイミングを正確に検出することができ、庫内温度の制御を行い易い。例えば、ドアの開閉があっても食品が投入されていない場合には、冷気の流れが変化しないので、q軸電流Iqも増加せず庫内温度を制御する必要がない。一方、たくさんの食品が投入された場合には、冷気の流れが悪くなり上記の制御方法を行う必要がある。そして、この制御を行うか否かのタイミングをドアスイッチ14b〜20bの信号によって正確かつ確実に行うことができる。
(6)除霜制御方法
次に、除霜制御方法について説明する。
主制御部2は、変換したq軸電流が予め決められた所定値(以下、着霜基準電流値という)に到達したときに、冷却器22の着霜を検出する。
上記したように、冷気の流れに着目すれば、冷却ファン24が冷却器22の下流側にあるので、冷却器22に着霜が発生すると冷気の流れが悪くなり、冷却ファン24の周りの気圧が下がり、ファンモータ3が回転しやすくなり負荷が下がり、q軸電流も下がる。そのため、このq軸電流の値が着霜基準電流量より下がった場合には着霜があったと判断し、除霜制御を開始する。
なお、本実施形態の冷蔵庫10は、冷却ファン24が冷却器22の下流側にあったが、冷気の流れに着目して、冷却ファンが冷却器の上流側にある場合がある。
この場合には、冷却器に着霜が発生すると冷気の流れが悪くなり、冷却ファンの周りの気圧が上がり、ファンモータの負荷が上がり、q軸電流も上がる。そのため、図6に示すように、所定の回転速度でq軸電流の値が着霜基準電流値より上がった場合には着霜があったと判断して、除霜制御を行う。
(7)ファンモータ5のロック検出方法
次に、ファンモータ5のロック検出方法について説明する。
主制御部2は、変換したq軸電流が予め決められた所定値に上昇したとき、または、速度検出部54によって検出した回転速度が所定回転速度(例えば、回転速度がゼロ)以下になったときには、冷却ファン24がロックしたと判断する。これによって、冷却ファン24のロック状態を確実に検出できる。
(8)その他
上記各制御を行うときに冷却ファン24が停止していると、q軸電流を検出できないため、冷却ファン24を強制的に回転させる。
(変更例)
上記実施形態は本発明の一実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない限りその変更を行うことができる。
(1)変更例1
上記実施形態の冷蔵庫10では冷却器は一つであったが、冷蔵室用の冷却器と冷却ファンを、冷凍室用の冷却器と冷却ファンをそれぞれ設け、それぞれの冷却器と冷却ファンにおいて上記実施形態で説明した制御方法を実施してもよい。
(2)変更例2
ファンモータ3及びファンコンプモータ5が共に三相のブラシレスDCモータであったが、これに代えて三相の誘導電動機であってもよい。
本発明は、冷却器と冷却ファンとを有する冷蔵庫における庫内温度の制御に好適であって、例えば、家庭用の冷蔵庫、業務用の冷蔵庫に用いるのが好適である。
本発明の一実施形態の冷蔵庫のブロック図である。 三相からαβ変化を行うベクトル図である。 αβからdq変化を行うベクトル図である。 本実施形態の冷蔵庫の縦断面図である。 本実施形態の冷凍サイクルの構成図である。 ファンモータのロック検出方法の他の実施例におけるq軸電流とファンモータの回転速度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ファン駆動装置
2 主制御部
3 ファンモータ
4 ファン駆動装置
5 コンプモータ
10 冷蔵庫
14 冷蔵室
16 野菜室
18 第1冷凍室
20 第2冷凍室
22 冷却器
24 冷却ファン
28 コンプレッサ
30 冷凍サイクル
42 インバータ回路
52 dq変換部
64 三相変換部
68 PWM形成部

Claims (10)

  1. 三相のモータで回転するコンプレッサと、凝縮器と、冷却器を少なくとも有する冷凍サイクルを備え、
    前記冷却器に近傍に配され、前記冷却器で冷却された冷気を冷却室へ送風する冷却ファンを有する冷蔵庫の冷却ファン駆動装置であって、
    前記冷却ファンを回転させるファンモータの固定子巻線へ三相の駆動電流を供給するインバータ回路と、
    前記インバータ回路へPWM信号を供給するPWM回路と、
    前記三相の駆動電流を検知する駆動電流検知手段と、
    前記検知した三相の駆動電流に基づいて磁束に対応した電流成分であるd軸電流と、前記ファンモータのトルクに対応した電流成分であるq軸電流とに変換するdq変換手段と、
    前記ファンモータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記変換したq軸電流に基づいて速度指令信号を出力する制御手段と、
    前記検出した現在の回転速度と前記速度指令信号とに基づいて、前記速度指令信号に対応した回転速度になるように前記PWM回路へ制御信号を出力する速度制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記q軸電流の変化率に対応して前記速度指令信号を制御して、前記冷却ファンによって送る冷気流量を調整して前記冷却室の庫内温度を制御する
    ことを特徴とする冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記q軸電流の変化率が正のときは回転速度が上がるように前記速度指令信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記q軸電流の変化率が負のときは、前記変化率の回転速度が下がるように前記速度指令信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  4. 前記冷蔵庫は、前記冷却室のドアの開閉を検出するドア検出手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記ドア検出手段がドア閉状態を検出した後に前記庫内温度の制御を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記変換したq軸電流が所定値に到達したときに、前記冷却器に着霜があると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記変換したq軸電流が所定値以上に上昇したとき、または、前記回転速度検出手段によって検出した回転速度が所定回転速度以下になったときに前記冷却ファンがロックしたと判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記冷却室の庫内温度を制御するときに前記冷却ファンが停止しているときは、前記冷却ファンを強制的に回転させる
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  8. 前記回転速度検出手段は、
    前記駆動電流検出手段によって検出した三相の駆動電流から演算する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  9. 前記回転速度検出手段は、
    前記ファンモータの回転子の近傍に設けた位置検出手段からの位置信号に基づいて演算する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
  10. 前記ファンモータは、
    三相の誘導電動機、または、三相のブラシレス直流ファンモータである
    ことを特徴とする請求項1から9のうち少なくとも一項に記載の冷蔵庫の冷却ファン駆動装置。
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