JP2005061321A - 作業車両の制御装置 - Google Patents

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【課題】トランスミッションの減速比が高速か低速かによってポンプ吸収トルクと走行トルクとの配分を変えることで、減速比に応じた最適のポンプ吸収トルクと走行トルクのマッチングを得ることができる作業車両のポンプ制御装置を提供する。
【解決手段】コントローラ10は、エンジン回転数に基づいて油圧ポンプ15の最大吸収トルクを決定するための2つのテーブル10a,10bと、この2つのテーブル10a,10bで決定された最大ポンプ吸収トルクを速度切換スイッチ11が低速を指示するか高速を指示するかによって切り換える選択部10cと、選択部10cで切り換えられ選択された最大ポンプ吸収トルクが得られるようトルク制御電磁弁22に指令信号を出力する出力部10dとを備え、高速時の最大ポンプ吸収トルクよりも低速時の最大ポンプ吸収トルクを小さく設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンによりトランスミッションを駆動し、走行を行うとともに、エンジンにより油圧ポンプを駆動し、作業アクチュエータを作動して所定の作業を行うホイールローダやテレスコピックハンドラー等の作業車両の制御装置に関する。
この種の作業車両における制御装置の従来技術として特公平8−6613号公報や特許第2968558号公報に記載のものがある。
特公平8−6613号公報に記載の従来技術は、作業時に適合するエンジン出力特性と、走行時に適合するエンジン出力特性の2種類のエンジン出力特性を用意し、作業状態か走行状態かに応じてエンジン出力特性を切り換えて使用しエンジン出力を制御をするものにおいて、走行状態にありトルクコンバータ速度比小(低速)のときはトランスミッショントルクが作業状態でのトルクを超えないように燃料噴射量を制御し、トルクコンバータに加わる過大トルクの発生を防止するものである。
特許第2968558号公報に記載の従来技術は、走行駆動装置とアクチュエータの負荷の和がエンジンの出力トルクより小さいときはポンプ吸収トルクを大きくして作業量を確保し、負荷の和がエンジンの出力トルクより大きいときはポンプ吸収トルクを小さくして大きな走行トルクを確保し、大きな牽引力を維持するようにしたものである。
特公平8−6613号公報
特許第2968558号公報
ホイールローダやテレスコピックハンドラー等の作業車両で走行とフロント作業装置の複合作業を行う場合、油圧ポンプの吸収トルクとトランスミッショントルク(走行トルク)の和がエンジン出力トルクを超えるような運転状態となることが多く、このような運転状態ではエンジン出力トルクは油圧ポンプに優先して使用され、残りが走行に使用される。
ところで、ホイールローダやテレスコピックハンドラー等の作業車両はトランスミッションの減速比(ギヤ比)を低速と高速に切り換える速度切換手段を有しており、オペレータは作業内容に応じて減速比を切り換えて作業を行う。例えば、地山などの土砂の掘削作業では走行力で掘削具を土砂に押し付けるので、オペレータはトランスミッションを低速に切り換え、トルクコンバータの速度比を小さくし走行トルクを大きくする。この場合、走行トルクはできるだけ大きいことが望ましい。一方、掘削した土砂を目的地まで運ぶ場合は、トランスミッションを高速に切り換え、高速で走行できるようにする。この場合、それほど大きな走行トルクは必要とせず、むしろエンジン出力トルクを油圧ポンプに多め回しフロント装置を速く動かせるようにすることが好ましい。
特公平8−6613号公報及び特許第2968558号公報に記載の従来技術は、何れも、トランスミッションの減速比によってポンプ吸収トルクと走行トルクとの配分を変えておらず、減速比に応じた最適の走行力とフロント速度を得ることはできなかった。
本発明の目的は、トランスミッションの減速比が高速か低速かによってポンプ吸収トルクと走行トルクとの配分を変えることで、減速比に応じた最適のポンプ吸収トルクと走行トルクのマッチングを得ることができる作業車両の制御装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、このエンジンの出力トルクと回転数を制御する燃料噴射装置と、前記エンジンにより駆動される走行用のトランスミッションと、このトランスミッションの減速比の高速と低速の切り換えを指示する速度切換指示手段と、前記エンジンにより駆動される可変容量油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出油により駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプの吸収トルクが最大吸収トルクを超えないよう制御する第1ポンプトルク制御手段とを有する作業車両の制御装置において、前記速度切換指示手段により指示される前記トランスミッションの減速比に応じて予め設定した少なくとも2つのポンプ吸収トルク特性の一方を選択し、このポンプ吸収トルクに基づいて前記油圧ポンプの最大吸収トルクを制御する第2ポンプトルク制御手段を備えるものとする。
このように第2ポンプトルク制御手段を設け、トランスミッションの減速比に応じてポンプ吸収トルク特性を選択し油圧ポンプの最大吸収トルクを制御することにより、トランスミッションの減速比が高速か低速かによってポンプ吸収トルクと走行トルクの配分が変わり、減速比に応じた最適のポンプ吸収トルクと走行トルクのマッチングを得ることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記ポンプトルク切換手段は、前記トランスミッションの減速比が高速にあるときより低速にあるときの方が前記油圧ポンプの最大吸収トルクを小さくする。
これにより減速比を低速にした時は最大吸収トルクが小さいため、走行に分配されるエンジン出力トルクが増大し、掘削作業などにおいて掘削具を大きな走行力で押し込むことができ、作業効率が向上する。また、減速比を高速にしたときは最大吸収トルクは大きいため、掘削した土砂を目的地まで運ぶ場合はフロントを速く動かすことができ、作業効率が向上する。
本発明によれば、トランスミッションの減速比が高速か低速かによってポンプ吸収トルクと走行トルクとの配分を変えることで、減速比に応じた最適のポンプ吸収トルクと走行トルクのマッチングを得ることができ、エンジン出力馬力を有効に使いながら効率の良い作業を行うことができる。
また、低速時のマッチング点Mが従来に比べ高回転数側に保たれるため、エンジン1の燃費を向上することができる。更に、エンジン回転数の低下が少ないので、オペレータの疲労を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係わる作業車両の制御装置を含む駆動装置全体のシステム構成図である。
図1において、本実施の形態に係わる作業車両は、原動機であるディーゼルエンジン(以下単にエンジンという)1を備え、エンジン1には電子燃料噴射装置2が設けられ、この電子燃料噴射装置2によりエンジン1の出力トルクと回転数が制御される。エンジン1の出力軸にはトルクコンバータ4を備えた走行用のトランスミッション5が連結され、トランスミッション5をエンジン1により駆動することによりアクスル6を駆動し走行を行う。エンジン1の目標回転数を指示する手段として走行ペダル8が設けられている。走行ペダル8の信号はコントローラ10に入力され、その入力に基づいてコントローラ10から電子燃料噴射装置2に制御信号を出力し、燃料噴射量を制御する。また、トランスミッション5は高速と低速に減速比を切り換え可能であり、その切り換えを指示する手段として速度切換スイッチ11が設けられている。速度切換スイッチ11の信号はコントローラ10に入力され、その入力に基づいてコントローラ10がトランスミッション5に制御信号を出力し、減速比の切り換えを行う。
また、エンジン1の出力軸には可変容量型の油圧ポンプ15が連結され、油圧ポンプ15はエンジン1により駆動され圧油を吐出する。油圧ポンプ15の吐出油路にはコントロールバルブ16が接続されている。コントロールバルブ16は操作レバー等の操作手段により操作され、アクチュエータ17に圧油を供給する。アクチュエータ17は例えばホイールローダのフロント作業装置を駆動する油圧シリンダである。
油圧ポンプ15にはトルク制御レギュレータ21が備えられている。トルク制御レギュレータ21は、油圧ポンプ15の吐出圧力が上昇するとき、それに応じて油圧ポンプ15の傾転(容量)が減少し、油圧ポンプ15の吸収トルクが設定値(最大ポンプ吸収トルク)を超えないよう油圧ポンプ15の傾転(容量)を制御する。トルク制御レギュレータ21の設定値(最大ポンプ吸収トルク)は可変であり、トルク制御電磁弁22により制御される。トルク制御電磁弁22は油圧ポンプ15の吐出圧を油圧源として動作する電磁比例弁であり、コントローラ10から出力される制御信号により作動する。
また、エンジン1にはエンジン回転数を検出する回転センサ25が設けられ、回転センサ25の信号もコントローラ10に入力される。
図2に本発明が適用される作業車両の一例であるホイールローダの外観を示す。図2において、100はホイールローダであり、ホイールローダ100は、車体前部101と車体後部102とで構成され、車体前部101と車体後部102は連結装置103を介して屈曲可能に連結されている。車体前部101にはフロント作業装置105と車輸(前輪)106が設けられ、車体後部102には運転室107と車輪(後輪)108が設けられ、運転室107には運転席110、ハンドル111、操作レバー112が設けられている。フロント作業装置105はバケット120とリフトアーム121からなり、バケット120はバケットシリンダ122の伸縮によりチルト・ダンプ動作し、リフトアーム121はアームシリンダ123の伸縮により上下に動作する。
また、図1に示したエンジン1及び油圧ポンプ15はコントロールバルブ16、トルク制御レギュレータ21及びトルク制御弁22と共に車体後部102に配置され、後輪108はトランスミッション5及びアクスル6を介してエンジン1により駆動される。走行ペダル8は運転室107の床上に設けられ、速度切換スイッチ11は運転室107の前部キャビネット113に設けられ、コントローラ10は運転室107内の適所、例えば運転席24の下側に配置されている。
図1に示したアクチュエータ17はバケットシリンダ122及びアームシリンダ123を代表したものであり、これらを駆動することによりフロント作業装置105を操作することができる。
図3にコントローラ10のポンプ制御に係わる制御内容を機能ブロック図で示す。
コントローラ10は、エンジン回転数に基づいて油圧ポンプ15の最大吸収トルク(最大ポンプ吸収トルク)を決定するための2つのテーブル10a,10bと、この2つのテーブル10a,10bで決定された最大ポンプ吸収トルクをトランスミッション5の減速比が高速か低速かによって切り換える選択部10cと、選択部10cで切り換えられ選択された最大ポンプ吸収トルクが得られるようトルク制御電磁弁22に指令信号を出力する出力部10dとを備えている。
2つのテーブル10a,10bのうちテーブル10aは高速用であり、テーブル10bは低速用である。高速用のテーブル10aには、エンジン回転数に係わらず最大ポンプ吸収トルクが一定の値TAとなるポンプ吸収トルク特性が設定されている。その最大ポンプ吸収トルクの一定の値TAは例えば従来のトルク制御レギュレータの設定値と同程度の大きさである。低速用のテーブル10bにも、エンジン回転数に係わらず最大ポンプ吸収トルクが一定の値TBとなるポンプ吸収トルク特性が設定されている。その最大ポンプ吸収トルクの一定の値TBは高速用のテーブル10bに設定された最大ポンプ吸収トルクの一定の値TAより小さい値(つまり、従来のトルク制御レギュレータの設定値より小さい値)である。なお、高速用及び低速用のテーブル10a,10bの最大ポンプ吸収トルクは前者より後者の方が小さい(TA>TBである)のであれば、エンジン回転数に応じて可変にしてもよい。
2つのテーブル10a,10bはそれぞれ回転センサ25により検出されたエンジン1の1回転数を入力しそれに応じた最大ポンプ吸収トルクを決定する。選択部10cは速度切換スイッチ11からの信号を入力し、その信号が高速の減速比を指示しているときは高速用のテーブル10aで決定された最大ポンプ吸収トルクを選択し、速度切換スイッチ11からの信号が低速の減速比を示しているときは低速用のテーブル10bで決定された最大ポンプ吸収トルクを選択する。
以上において、トルク制御レギュレータ21は油圧ポンプ15の吸収トルクが最大吸収トルクを超えないよう制御する第1ポンプトルク制御手段を構成し、コントローラ10のテーブル10a,10b、選択部10c、出力部10dとトルク制御電磁弁22は、速度切換指示手段である速度切換スイッチ11により指示されるトランスミッション5の減速比に応じて予め設定した少なくとも2つのポンプ吸収トルク特性の一方を選択し、このポンプ吸収トルクに基づいて油圧ポンプ1の最大吸収トルクを制御する第2ポンプトルク制御手段を構成する。
図4にコントローラ10及びトルク電磁弁22により可変制御される設定値に基づきトルク制御レギュレータ21が作動する油圧ポンプ15の吐出圧力(ポンプ圧力)と油圧ポンプ15の傾転(ポンプ傾転)との関係を示す。高速用のテーブル10aが選択されたとき油圧ポンプ15の最大ポンプ吸収トルクはTAとなり、低速用のテーブル10bが選択されたとき油圧ポンプ15の最大ポンプ吸収トルクはTBとなる。トルク制御レギュレータ21は、ポンプ吐出圧力が上昇するとき、それに応じてポンプ傾転を減少し、油圧ポンプ15の吸収トルクが設定値(最大吸収トルク)TA又はTBを超えないよう油圧ポンプ15の傾転(容量)を制御する。また、同じポンプ圧力P1であっても、最大ポンプ吸収トルクがTAからTBに減少するとポンプ傾転はq2からq1に減少し、それに応じてポンプ吐出流量も減少する。
図5に高速用のテーブル10aにより決定されたポンプ吸収トルクが選択されたときのエンジン1の出力トルク(エンジン出力トルク)と油圧ポンプ15の最大吸収トルク(最大ポンプ吸収トルク)とトランスミッショントルクとの関係を示し、図6に低速用のテーブル10bが選択されたときのエンジン出力トルクと最大ポンプ吸収トルクとトランスミッショントルクとの関係を示す。図中、Aがエンジン出力トルク、Bが最大ポンプ吸収トルクであり、最大ポンプ吸収トルクBはテーブル10a,10bのポンプ吸収トルクに対応している。また、Cがそれぞれのトランスミッション減速比における最大のトランスミッショントルクである。トランスミッショントルクとはエンジン1によりトランスミッション5が駆動されるときのトランスミッション5の入力トルクであり、エンジン回転数が上昇するに従ってトランスミッショントルクも増大する。また、トランスミッション速度比=トランスミッション5の出力回転数/トランスミッション5の入力回転数(=エンジン回転数)と定義するとき、速度比が小さくなるに従ってトランスミッショントルクは大きくなり、減速比が高速より低速の方が速度比は小さくなるので、図5に示す高速時の方が図6に示す低速時より最大のトランスミッショントルクは大きい。
図5及び図6において、エンジン出力ルクAに対して最大ポンプ吸収トルクBの分だけトランスミッション5に分配されるトルク(走行用エンジン出力トルク)Dは低くなる。この走行用エンジン出力トルクDとトランスミッショントルクCとの交点Mが最大ポンプ吸収トルクとトランスミッショントルクとのマッチング点であり、そこがエンジン回転数である。
図5に示すように、速度切換スイッチ11からの信号が高速の減速比を指示するときは、最大ポンプ吸収トルクBとして高速用のテーブル10aで決定される大きさTAの最大ポンプ吸収トルクが選択される。このときのTAの大きさは従来と同程度であり、走行用のエンジン出力トルクDの低下も従来と同程度あり、走行とフロント作業装置との複合操作で走行負荷が大きくなったときの最大ポンプ吸収トルクとトランスミッショントルクとのマッチング点Mは従来と同様となる。
よって、掘削した土砂を目的地まで運ぶ場合など速度切換スイッチ11を高速に切り換えて行う作業では、フロント作業装置を速く動かすことができ、作業効率が向上する。
図6に示すように、速度切換スイッチ11からの信号が低速の減速比を指示するときは、最大ポンプ吸収トルクBとして低速用のテーブル10bで決定される大きさTB(<TA)の最大ポンプ吸収トルクが選択されるため、走行用のエンジン出力トルクDの低下量は高速時よりも少なくなる。つまり、走行に分配されるエンジン出力トルクDは増大する。その結果、最大ポンプ吸収トルクとトランスミッショントルクとのマッチング点Mは高トルク、高回転側に保たれ、大きな走行力を得ることができる。また、マッチング点Mは高回転数側に保たれ、マッチング点Mでのエンジン回転数の低下が少ないため、エンジンの出力馬力を有効に使うことができる。
よって、掘削作業など速度切換スイッチ11を低速に切り換えて行う作業では、掘削具を大きな走行力で押し込むことができ、エンジン出力馬力を有効に使いながら効率の良い作業を行うことができる。
図7に、比較のため、速度切換スイッチ11からの信号が低速の減速比を指示しているときの従来技術におけるエンジン出力トルクと最大ポンプ吸収トルクとトランスミッショントルクとの関係を示す。
従来技術では、速度切換スイッチ11からの信号が低速の減速比を指示するときも、ポンプ最大吸収トルクBの大きさは高速時と同じTAであるため、低速で速度比が小さくなりトランスミッショントルクCが上昇した分、最大ポンプ吸収トルクとトランスミッショントルクとのマッチング点Mは低回転数側に大きく移動し、マッチング点Mでのエンジン回転数の低下が大きく、走行用エンジントルクの低下も大きい。その結果、走行力が低下するとともに、エンジンの出力馬力も有効に使えなかった。
以上のように本実施の形態によれば、トランスミッションの減速比が高速か低速かによってポンプ吸収トルクと走行トルクとの配分を変えることで、減速比に応じた最適のポンプ吸収トルクと走行トルクとのマッチングを得ることができ、エンジン出力馬力を有効に使いながら効率の良い作業を行うことができる。
また、低速時のマッチング点Mが従来に比べ高回転数側に保たれるため、エンジン1の燃費を向上することができる。更に、エンジン回転数の低下が少ないので、オペレータの疲労を低減することができる。
なお、上記実施の形態では、速度切換スイッチ11は高速と低速の2段に減速比を切換可能としたが、3段或いはそれ以上の段数に切り換え可能であってもよい。
本発明の一実施の形態に係わる作業車両の制御装置を含む駆動装置全体のシステム構成図である。 本発明が適用される作業車両の一例であるホイールローダの外観を示す。 コントローラのポンプ制御に係わる制御内容を機能ブロック図で示す。 トルク制御レギュレータによりトルク制御されるときのポンプ圧力とポンプ傾転との関係を示す図である。 高速時のエンジントルクとポンプトルクとトランスミッショントルクの関係を示す図である。 低速時のエンジントルクとポンプトルクとトランスミッショントルクの関係を示す図である。 低速時の従来技術におけるエンジントルクとポンプトルクとトランスミッショントルクの関係を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 電子燃料噴射装置
4 トルクコンバータ
5 トランスミッション
6 アクスル
8 走行ペダル
10 コントローラ
10a,10b テーブル
10c 選択部
10d 出力部
11 速度切換スイッチ
15 油圧ポンプ
16 コントロールバルブ
17 アクチュエータ
21 トルク制御レギュレータ
22 トルク制御電磁弁
25 回転センサ

Claims (2)

  1. エンジンと、このエンジンの出力トルクと回転数を制御する燃料噴射装置と、前記エンジンにより駆動される走行用のトランスミッションと、このトランスミッションの減速比の高速と低速の切り換えを指示する速度切換指示手段と、前記エンジンにより駆動される可変容量油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出油により駆動される油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプの吸収トルクが最大吸収トルクを超えないよう制御する第1ポンプトルク制御手段と、前記速度切換指示手段により指示される前記トランスミッションの減速比に応じて予め設定した少なくとも2つのポンプ吸収トルク特性の一方を選択し、このポンプ吸収トルクに基づいて前記油圧ポンプの最大吸収トルクを制御する第2ポンプトルク制御手段とを備えることを特徴とする作業車両の制御装置。
  2. 請求項1記載の作業車両の制御装置において、前記ポンプトルク制御手段は、前記トランスミッションの減速比が高速にあるときより低速にあるときの方が前記油圧ポンプの最大吸収トルクを小さくすることを特徴とする作業車両の制御装置。
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