JP2005060867A - 壁紙及びその製造方法並びにその壁紙を用いた建築物内装構造 - Google Patents

壁紙及びその製造方法並びにその壁紙を用いた建築物内装構造 Download PDF

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Abstract

【課題】健康面、衛生面に有効な作用を期待できる壁紙及びその製造方法並びにそれを用いた建築物内装構造を提供することにある。
【解決手段】壁紙の表側となる内装紙12と、内装紙12の裏面側に接着され破砕された炭(26,28)を担持しながら一面に形成される炭保持層14と、を含み、接着剤Vを介して炭保持層14の接着面側を壁に貼付してなる壁紙10から構成される。壁紙10の炭保持層14に担持される炭の多機能性により、室内の調湿、防カビ、防虫、消臭、温熱効果、電磁波吸収等の様々な有効な効果を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の内部装飾用等に用いられ、人の健康や生活環境に配慮した壁紙及びその製造方法並びにその壁紙を用いた建築物内装構造に関する。
建築物の室内装飾等のために、例えば、壁紙が壁に貼られるが、建築物内壁には室内の湿気により、結露が生じたり、カビやダニも発生しやすい。結露やカビ、ダニの発生により、壁紙の美観が損われたり、あるいは壁板が腐ったりしやすいとともに、アレルギー等の原因にもなりやすく健康を害しやすい。そこで、従来では、カビの発生等を防止するために、例えば、防カビ剤、防虫剤を壁紙に塗布したり、或は、ホルマリン等の防カビ剤等を混合した接着剤や、例えば、特許文献1に開示されている壁紙貼付用糊のような、酢酸ビニル樹脂エマルジョン等を含む有機溶剤接着剤等を介して壁紙を壁に貼付することが多い。
特開平10−226775号公報
しかしながら、上記のような従来の壁紙、或は従来の接着剤や特許文献1等の壁紙貼付用糊、その他の有機溶剤接着剤等には、ホルムアルデヒド、酢酸ビニルやスチレン、ベンゼンまたはトルエン、キシレン等のその他の有害な揮発性有機化合物等を含んでおり、防カビ、防ダニ効果等を図れる一方で、有害な揮発性化合物によって人体へ悪影響を与えてしまい、いわゆるシックハウス症候群やその他のアレルギー症状等を発症する恐れがあった。特に近年では、身の回りのものから受ける人体への様々な影響への関心が高まりつつあり、健康面及び衛生面等の向上、保持を図ることができるものの出現が待望されていた。
一方、図18に示すように、壁紙が貼られる壁は、例えば、木製ボードT等を壁板として張った際にボードの継ぎ目Sの段差Qが生じたり、木製ボードTを胴縁材U等に固定するための釘の回りのボードの表面に凹凸が形成されているので、予め壁の表面を滑らかにするためにパテ処理等の下地処理が行われる。この下地処理は、壁紙を壁板に貼った際に壁板表面の凹凸が壁紙表面にあらわれることによって壁紙の仕上げ状態が粗悪になるのを防止するために必要である。しかしながら、下地処理は、多くの時間と労力が費やされるとともに、凹凸を埋めるためのパテ処理でかえってパテPによる段差が形成されてしまうこともあるので煩雑で技術が要求される作業であった。
また、壁紙はその装飾模様等による美観等を重視して壁に貼付されていることも多いが、例えば、室内に置かれた収納棚等との模様や色彩の組合せ等の良し悪しによって美観が損なわれる場合もあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、結露やカビ、ダニ等の発生の防止等の効果を保持しつつ、例えば、有害な揮発性有機化合物等による健康被害を低減する等の健康面、衛生面に有効な作用を期待できる壁紙及びその製造方法並びにそれを用いた建築物内装構造を提供することにある。また、他の目的は、壁紙を壁に貼付する作業が楽にでき、ラフな下地処理であっても良好な壁紙の仕上げ表面を得ることができる壁紙及びその製造方法並びにそれを用いた建築物内装構造を提供することにある。さらに、他の目的は、簡単な構造で、壁紙の意匠感を良好に保持しながら簡易な収納スペースを得ることができる建築物内装構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、壁紙の表側となる内装紙12と、内装紙12の裏面側に接着され破砕された炭(26、28)を担持しながら一面に形成される炭保持層14と、を含み、接着剤Vを介して炭保持層14の接着面側を壁Wに貼付してなる壁紙10から構成される。炭保持層14の炭を保持する媒介は、例えば、天然糊等の接着剤、その他種々のバインダ等でもよい。炭保持層14は、任意の粒径の大きさの炭を配置した層でよい。例えば、粒径が同一の炭の層を複数層形成させてもよく、粒径が異なる炭の層を交互に形成したり、間欠的に形成したり、あるいは、それらの組合せた構造等、その他の種々の構造で構成してもよい。炭によって壁紙10の壁W側への接合側に凹凸を形成させると好適である。内装紙12は、手漉き和紙、機械漉き和紙、洋紙、印刷された紙、その他の不織布等、任意の素材でもよい。壁紙は、任意の大きさで良いが、施工性等の点からある程度の広さに形成された方がよく、例えば、帯状に形成すると保管、管理等もしやすい。必要に応じて、裏打ち紙16を貼付してもよい。
また、炭保持層14は、内装紙12との接合側に粉末状の微粉炭26を混入した接着剤を塗布することにより形成される第1の微粉炭接着層18と、第1の微粉炭接着層18に該微粉炭26よりも粒子の大きい粗粒炭28を一面にばら撒き配置して形成される粗粒炭層20と、粗粒炭層20の上からさらに、粉末状の微粉炭26を混入した接着剤を塗布して形成され第1微粉炭接着層18とともに粗粒炭層20を挟み付け状に保持する第2の微粉炭接着層22と、を有し、壁紙10の壁W側への接合側に粗粒炭28による凹凸を形成させたこととしてもよい。微粉炭26、粗粒炭28は、例えば、備長炭、竹炭、その他の種々の黒炭、白炭等の任意の木炭でよく、それぞれ同一の炭でも異なる種類の炭を用いてもよい。第1、第2微粉炭接着層は各層の微粉炭の粒径、炭の種類が異なっていても良いが、同じものを使用したほうが作業性の面で効率的である。微粉炭26は、粗粒炭28による凹凸を埋めてしまわないように粒子の大きさ及び量が設定される。接着剤は、天然糊からなる方が好適であるが、有機溶剤系接着剤であってもよく、微粉炭や粗粒炭が接着剤中の有害な揮発性物質を吸着して該揮発性物質の空気中への放散防止を図ることができる。粗粒炭層を形成する際に、粗粒炭28は、密になりすぎずに凹凸があらわれる程度にまばらに配置させると好適である。
また、微粉炭の粒子の大きさが10〜100μm、粗粒炭の粒子の大きさが500〜1000μmに設定されたこととしてもよい。
また、内装紙12が、和紙からなることとしてもよい。和紙は、例えば、原料繊維による自然な凹凸があらわれたものや、略平滑面に形成されたもの、木版によって模様を浮き出させたもの等その他任意のものでも良い。和紙は、い草、よもぎ、しその葉、又は種々の天然着色材料等を混ぜて様々な模様、着色を施したものでもよい。
また、矩形状の和紙(24)を帯状に貼りつないで内装紙12を形成し、壁紙10が長尺の帯状に設けられたこととしてもよい。単位和紙の大きさは任意でよく、正方形、長方形状でも良い。形成される帯状壁紙の横幅や長さは任意でよい。単位和紙を任意枚数ごとに色を異ならせて接続して、例えば、パッチワーク状の模様を形成させても良い。
また、接着剤は、天然糊からなることとしてもよい。天然糊は、壁紙を壁に貼付するための接着剤V及び第1、第2微粉炭接着層18、22を形成する接着剤等のいずれか又は全てに使用される。
また、本発明は、壁紙の製造方法であって、平面上に内装紙12の裏面側を上方側にして配置した状態で、内装紙12の裏面側に粉末状の微粉炭26を混入した接着剤を塗布して第1の微粉炭接着層18を形成し、前記微炭粉よりも粒子の大きい粗粒炭28を第1微粉炭接着層18の上面側に一面にばら撒き配置させて粗粒炭層20を形成し、さらに、粗粒炭層20の上面側に粉末状の微粉炭26を混入した接着剤を塗布して第2の微粉炭接着層22を形成し、第1微粉炭接着層18、粗粒炭層20及び第2微粉炭接着層22の3層を内装紙12とともに挟むように裏打ち紙16を貼付し、これら全体を一体的に接合して壁W側への接合面側に凹凸を有したシート上の壁紙を形成することを特徴とする壁紙の製造方法から構成される。
さらに、請求項4ないし6のいずれかに記載の壁紙の表面に、他の壁紙32、44を貼付することによって両壁紙の間に収納部を形成させたことを特徴とする建築物内装構造から構成される。他の壁紙の大きさ、形状等は、任意でよく、例えば、単位和紙24と同程度の大きさの壁紙でもよく、ある程度広がりを持った広いシート状の壁紙でも良い。また、壁に貼付される壁紙の色と他の壁紙の色とは、同色または異色でもよい。
また、収納部34、56は、上下左右のいずれか又はその組合わせ部位を接着して、横方向差入れ状又は上端側開口の袋状に形成されたこととしてもよい。
また、請求項4ないし6のいずれかに記載の壁紙からなる単位台紙50を上下左右に接続して壁に貼付して単位台紙連続模様を有する壁紙部(10)を形成し、さらに、単位台紙50ごとに他の壁紙52を貼付することにより、単位台紙50と他の壁紙52との組合せ壁紙連続模様を形成したことを特徴とする建築物内装構造から構成される。他の壁紙52の形状は、任意でよく、矩形状、台形状、三角形状、その他多角形状、その他任意の形状でもよい。他の壁紙52を単位台紙50に貼付する際には、横差し込み状または上端開口の袋状等の収納部を形成させてもよい。
本発明は、壁紙の表側となる内装紙と、内装紙の裏面側に接着され破砕された炭を担持しながら一面に形成される炭保持層と、を含み、接着剤を介して炭保持層の接着面側を壁に貼付してなる壁紙から構成されることにより、炭による、調湿、防腐、防虫、防カビ、抗菌、消臭、有害物質等の吸着、或は遠赤外線による温熱効果、電磁波吸収等の有効な機能により、健康的かつ衛生的な快適な生活を送ることが出来る。
また、炭保持層は、内装紙との接合側に粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布することにより形成される第1の微粉炭接着層と、第1の微粉炭接着層に該微粉炭よりも粒子の大きい粗粒炭を一面にばら撒き配置して形成される粗粒炭層と、粗粒炭層の上からさらに、粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布して形成され第1微粉炭接着層とともに粗粒炭層を挟み付け状に保持する第2の微粉炭接着層と、を有し、壁紙の壁側への接合側に粗粒炭による凹凸を形成させた構成とすることにより、凹凸によって接着強度が向上し、壁に凹凸があっても該壁の凹凸が壁紙表面側に浮き出ることがなく、良好な仕上がり表面を得ることができるので、壁の下地処理を完全に省いたりまたはラフな作業でもよく、労力の低減及び作業時間の短縮することができる。さらに、炭の担持と凹凸の形成とを効率的に行うことができ、容易に製造できるとともに壁への貼付作業も簡単に行える。また、炭保持層に担持される炭の量を多く確保でき、炭が持つ多機能性をより有効かつ長期的に活用できる。
また、微粉炭の粒子の大きさが10〜100μm、粗粒炭の粒子の大きさが500〜1000μmに設定された構成とすることにより、炭の有効な機能の発揮、炭の接着力、壁紙製造時の作業性等が好適に調整された炭保持層を具体的に実現し得る。
また、内装紙が、和紙からなる構成とすることにより、和紙独特の意匠感を得ることができるとともに、安全な天然糊等で簡単かつ確実に接着でき、作業性が良好である。また、和紙は、比較的強度が高く、品質が長期間維持される。
また、矩形状の和紙を帯状に貼りつないで内装紙を形成し、壁紙が長尺の帯状に設けられた構成とすることにより、製造大きさが限定される手漉き和紙を用いた壁紙であっても、壁紙を壁に貼付する際に、壁紙糊付機等の機械を利用して連続的に接着剤を塗布することができ、現場での施工性の向上及び工期の短縮を図ることができるとともに、壁紙をロール状に巻いて、簡単に保管、管理、持運び等が行える。また、単位和紙を上下左右に連続させた独特の模様を得ることができる。
接着剤は、天然糊からなる構成とすることにより、ホルマリンや揮発性有機化合物等の有害物質を含まず、より安全で健康面に配慮した壁紙を得ることができ、炭の持つ、調湿、防虫、防カビ、防腐、有害物質の吸着作用等の機能を室内側または壁側に良好に働かせることができる。
さらに、本発明は、壁紙の製造方法であって、平面上に内装紙の裏面側を上方側にして配置した状態で、内装紙の裏面側に粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布して第1の微粉炭接着層を形成し、前記微炭粉よりも粒子の大きい粗粒炭を第1微粉炭接着層の上面側に一面にばら撒き配置させて粗粒炭層を形成し、さらに、粗粒炭層の上面側に粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布して第2の微粉炭接着層を形成し、第1微粉炭接着層、粗粒炭層及び第2微粉炭接着層の3層を内装紙とともに挟むように上面側から裏打ち紙を貼付し、これら全体を一体的に接合して壁側への接合面側に凹凸を有したシート状の壁紙を形成することを特徴とする壁紙の製造方法から構成されることにより、炭の多機能性を発揮し得るとともに、壁への貼付が行いやすい実用的な壁紙を形成できるとともに、壁紙に炭の担持させる工程と凹凸の形成工程を簡単な工程だけで行え、低コストで製造できる。
また、本発明は、壁紙の表面に、他の壁紙を貼付することによって両壁紙の間に収納部を形成させたことを特徴とする建築物内装構造から構成されることにより、壁に貼付された壁紙の意匠感を損なうことなくまたは独特の意匠感をあらわしながら簡易な収納スペースを得ることができる。また、壁に貼付した壁紙材の余りを他の壁紙として有効利用できるとともに、炭の機能により収納される収納物の防虫、防カビ等も図ることができる。
また、収納部は、上下左右のいずれか又はその組合わせ部位を接着して、横方向差入れ状又は上端側開口の袋状に形成された構成とすることにより、簡易な収納手段を具体的に実現し得る。
また、本発明は、記載の壁紙からなる単位台紙を上下左右に接続して壁に貼付して単位台紙連続模様を有する壁紙部を形成し、さらに、単位台紙ごとに他の壁紙を貼付することにより、単位台紙と他の壁紙との組合せ壁紙連続模様を形成したことを特徴とする建築物内装構造から構成されることにより、壁に貼られた壁紙と他の壁紙による独特の意匠を得ることができるとともに該模様は好みに応じて任意に設定でき、さらに、必要に応じて該意匠感を損なうことなく簡易な収納手段を得ることもできる。また、他の壁紙を単位台紙に貼付する作業の際には、単位台紙の区画により貼付位置の基準が定めやすく、作業を行いやすい。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明の壁紙は、内装紙と、内装紙の裏面側に接合形成される炭保持層と、を有しており、接着剤を介して例えば、ベニヤ板等の木製ボードやコンクリート等からなる建築物内壁に貼付され、内壁面を装飾するとともに、例えば、炭による有効な機能を利用して、健康的かつ衛生的な室内環境を維持することができる壁紙である。
図1ないし図8は、壁紙及びその製造方法の一実施形態を示している。本実施形態において、壁紙10は、図1に示すように、壁紙の表側となる内装紙12と、内装紙12の裏面側に形成される炭保持層14と、が一体的になって設けられており、接着剤Wを介して壁Wに貼付される。本実施形態では、炭保持層14は、内装紙12と、裏打ち紙16と、の間に挟みつけられており、後述するように、第1微粉炭接着層18、粗粒炭層20及び第2微粉炭接着層22の3層を有している。すなわち、本実施形態では、壁紙10は、室内R側から貼付される壁W側に向けて、内装紙12、第1微粉炭接着層18、粗粒炭層20、第2微粉炭接着層22、裏打ち紙16の5層構造で形成されており、例えば、天然糊からなる接着剤Vを介して壁Wに貼付される。
内装紙12は、壁紙10の室内側R(表側)の装飾面に配置され、本実施形態においては、この内装紙12は、和紙からなる。和紙は、例えば、コウゾ、ミツマタ、ガンピ等の皮をかまで煮沸したものを叩き解して得た原料繊維を手ですき、乾燥させて紙を形成する日本古来の製法による手漉き和紙から形成されている。手漉き和紙は、表面に原料繊維による自然な模様及び凹凸(図上では省略)があらわれた独特の意匠感を有しており、例えば、約50cm×50cmの略正方形状を一単位とした単位和紙24ごとに形成される。手漉き和紙は、例えば、特殊な有機溶剤接着剤を使用することなく、でんぷん系糊等の天然糊で簡単かつ確実に和紙同士を接続することができる。内装紙12は、図2に示すように、例えば、単位和紙24を1cm程度ののりしろで貼りつないで縦横に接続し、横幅が約1m弱、長さが約50m程度の帯状に形成されている。図3に示すように、矩形状の単位和紙24を上下左右に接続することによって、壁紙を壁に貼った際に、壁には単位和紙を1区画とする格子目状の模様と単位和紙自体の模様とが組合わさった単位和紙連続模様を得ることができる。さらに、壁紙の製造単位も帯状に形成することができ、壁紙を例えば、図8に示すような壁紙糊付機100を利用して、接着剤を連続塗布することができ、現場での施工性が向上し、工期の短縮を図ることができる。
炭保持層14は、図1に示すように、任意の粒子の大きさに破砕された炭を内装紙12の裏面側一面に接着させて担持している。炭は、木材や竹材等を炭化した、例えば、黒炭、白炭等の木炭からなり、調湿、防腐、防虫、防カビ、消臭、有害物質等の吸着、或は遠赤外線による温熱効果、電磁波吸収等の機能を有していることが知られている。壁紙10に炭を担持させることで、炭の上記のような機能により、ホルマリン等の防腐剤や防虫剤等を一切使用しなくても、カビ、ダニ等が発生しにくい室内環境を得ることができると同時に、室内の有害な揮発性物質の除去、温熱効果や電磁波吸収作用によって、健康的かつ衛生的な室内環境を得ることができる。炭保持層14は、本実施形態では、粒子の大きさが異なる炭を担持する複数の層を有しており、第1微粉炭接着層18と、粗粒炭層20と、第2微粉炭接着層22と、の3層からなる。炭保持層14は、例えば、平面な台に内装紙をその裏面側が上面側になるように配置した状態で、その上面に第1微粉炭接着層、粗粒炭層、第2微粉炭接着層の順に積層して形成される。
第1微粉炭接着層18は、図1、図5に示すように、粉末状に破砕された微粉炭26を担持するとともに、内装紙と炭保持層の接着層であり、かつ内装紙12と粗粒炭層20とを接合する接着機能も兼用している。内装紙12との接合側に微粉炭26を混入した接着剤を塗布することによって形成されている。微粉炭26は、接着剤に混合されて凹凸が目立たなく平面上に広く薄く塗布され得る程度の粒径で設定されており、例えば、粒径が100μm以下のものが好適である。本実施形態において、微粉炭26は、例えば、備長炭等の木炭を10〜100μm程度の大きさに微粉砕したものからなる。接着剤は、例えば、粘性のあるでんぷん糊等の天然糊からなり、微粉炭26が天然糊に対して、例えば、1:10の割合で混合される。接着剤に天然糊を用いたことにより、有機溶剤接着剤等を使用した場合に比べて、接着剤中の微粉炭の機能が有害揮発性物質を吸着する必要が無い分、室内側への働きが有効に得られる。なお、微粉炭と接着剤との混合比は任意でよいが、微粉炭の量が多すぎると接着力が低下して炭が剥離しやすく作業性も悪くなる。
粗粒炭層20は、図1、図4に示すように、微粉炭よりも大きくあらめに破砕された粗粒炭28を第1微粉炭接着層18の上にばら撒き配置して形成されている。粗粒炭28の粒子の大きさは、内装紙の裏側に凹凸がある程度はっきりあらわれる程度の大きさに設定されており、例えば、粒径が約500μm以上のものが好適である。本実施形態では、粗粒炭層20は、例えば、竹炭を500〜1000μm程度の大きさに破砕したものからなる。竹炭は、備長炭よりも表面積が広いとされ、高い消臭効果や除湿作用等を期待できる。粗粒炭層20は、炭の有効な機能を発揮するとともに、壁への接合面側に凹凸を形成させることにより、壁紙を壁に貼付した際に、壁面に凹凸があっても該壁の凹凸が壁紙の表面に浮き出るのを防止し、良好な仕上げ表面を得ることができる。これにより、壁の下地処理はラフに済ませても良く、下地処理にかかる時間、労力を大幅に低減することができる。
第2微粉炭接着層22は、図1、図5に示すように、微粉炭26を混入した接着剤を粗粒炭層20上面側に塗布することによって形成された層であり、第1微粉炭接着層18とともに粗粒炭層20をサンドイッチ状に挟み付けて保持している。本実施形態では、第2微粉炭接着層22は、裏打ち紙16との接着機能も兼用している。第2微粉炭接着層22は、第1微粉炭接着層18と同様に、例えば、10〜100μm程度の大きさの微粉炭26と天然糊とが1:10程度の割合で混合された接着剤によって形成される。図7にも示すように、内装紙を平面上に配置した状態で粗粒炭層の上面側から塗布することにより、第2微粉炭接着層22は、粗粒炭が形成する凹凸の形状に沿うように粗粒炭層20の凹間に入り込んだ状態で第1微粉炭接着層18側とも接合している。
本実施形態では、図1、図5に示すように、壁紙10の最も壁W側(裏側)に裏打ち紙16が配置されており、この裏打ち紙16が、壁紙10を壁Wに貼付する際の接着面となる。裏打ち紙16は、例えば、50〜100μm程度の厚さの、和紙、パルプ紙、洋紙等の任意の紙材からなる。図5、図7にも示すように、裏打ち紙16は、第2微粉炭接着層22の上面側から一面に貼付されており、その表面に粗粒炭層20による凹凸を浮き出たせながら内装紙12と炭保持層14全体を挟み付けつつ密着状に一体的に接合されている。図3に示すように、裏打ち紙16は、内装紙12の外縁より内側に、例えば、約5mm程度の余幅を形成するように小さい広さに設定されており、壁紙10を壁に貼付する際に、該余幅部分を重ねて貼ることにより、重ね部分から裏打ち紙が見えることがない。なお、裏打ち紙は内装紙と同じ大きさで設定されていてもよい。
上記のように、粗粒炭28の粒子の大きさを利用して凹凸を形成させることにより、凹凸の形成が効率的に行えしかも製造も容易である。本実施形態では、第1、第2微粉炭接着層18、22で粗粒炭層20を挟み付け状にしていることにより、第1、第2微粉炭接着層が粗粒炭層20の接着保持機能として働くとともに、接着剤の水分によって内装紙及び裏打ち紙をのばしてシワが生じるのを防止する。と同時に、粗粒炭層20の粗粒炭28のまわりに接着剤が過剰にまつわりつくのを防止して粗粒炭の機能保持や粗粒炭層を接着するための接着剤の塗布作業の作業性を維持できる。さらに、炭保持層14に担持される炭の総量も多くなり、より有効にかつ長期的に炭の機能を維持できる。特に内装紙側に第1微粉炭接着層を設けることにより、粗粒炭28の間隙部分にも微粉炭26が配置されて内装紙一面に炭が保持され、炭の機能が室内側に効率よく働くとともに内装紙自体の保護を効果的に図ることができる。
なお、図8は、壁紙10を壁に貼付する際に接着剤Vを連続塗布できる壁紙糊付機100の概略構成図を示している。壁紙糊付機100は、接着剤Vを貯留した糊容器102と、接着剤Vを壁紙10に塗布する糊付ローラ104と、糊容器102から糊付ローラ104へ接着剤Vを効率的に転写するための糊上げローラ106と、壁紙10を挟みながら互いに同期回転して送り方向へ連続的に送る検尺ローラ108及び送りローラ110と、壁紙10を糊付ローラ104へ適度に押えつけて緊張させる2個のテンションローラ112と、壁紙に糊付された糊を均す均しローラ114と、を備えている。なお、検尺ローラ108は、その回転数がカウントされて壁紙10の送り長さを検出する。壁紙糊付機100は、検尺ローラ108及び送りローラ110の同期回転により壁紙10を一方向に送りながら壁紙の裏面に糊付ローラ104で連続的に接着剤Vを塗布していく。壁紙10は所要長さごとにカッター等で切断されて壁Wに貼付される。
次に、図10をも参照しつつ、壁紙の製造方法の実施形態とともに壁紙の作用について説明する。図10は、本実施形態に係る壁紙の概略製造工程の一実施例のフローチャートを示している。図10に示すように、まず、工程S10において、図2に示すように、例えば、約50cm×50cm程度の大きさの単位和紙を天然糊等で2列に長く接続し、例えば、約1m×50m程度の長い帯状の内装紙12を形成する。この内装紙には、必要に応じて柿渋やヒノキ油等の天然素材により防腐、抗菌処理等を施しておくと、より長期間品質を保持できる。一方で、例えば、10〜100μm程度の粒子の微粉炭とでんぷん系接着剤等の天然糊とを、体積比が1:10程度の割合で混合した微粉炭混入接着剤を用意しておく。次に、工程S12において、図5、図6に示すように、広げた内装紙12をその裏面側を上にして平面な台上に載せて、該内装紙12の裏面に微粉炭混入接着剤を塗布し、第1微粉炭接着層18を形成する。工程S14において、第1微粉炭接着層18の天然糊が乾燥する前に、例えば、粒子の大きさが500〜1000μm程度の粗粒炭28を第1微粉炭接着層18の上からばら撒き配置させて、粗粒炭層20を形成する。さらに、工程S16において、粗粒炭層20の上から微粉炭混入接着剤をもう一度塗布して第2微粉炭接着層22を形成する。これらの第1微粉炭接着層18、粗粒炭層20、第2微粉炭接着層22の3層が炭保持層14を形成する。工程S18において、第2微粉炭接着層22の天然糊が乾燥する前に裏打ち紙16を内装紙12とともに炭保持層14を挟み付けるように貼付する。この際、図3に示すように、裏打ち紙16は、内装紙の外縁から内側に5mm程度小さい広さで設定しておいてもよい。そして、工程S20において、図7に示すように、裏打ち紙16を内装紙裏面側に接着させて、壁紙の壁への接合面側に粗粒炭28の粒子の大きさと分だけ浮き出った凹凸を形成させる。なお、第2微粉炭接着層の形成及び裏打ち紙の貼付の工程は、微粉炭を混入した接着剤を塗布した裏打ち紙を粗粒炭層の上に貼付することとしても良い。以上の工程により、約50m長の内装紙12の裏面側全面に上記作業を施し、帯状の壁紙が形成される。壁紙は、例えば、ロール状に巻いた状態としておくと、簡単に保管、管理及び輸送できる。
壁紙10を壁に貼付する際には、例えば、図8に示すような壁紙糊付機100を介して、例えばでんぷん糊等の天然糊からなる接着剤Vを壁紙の裏打ち紙側に連続塗布し、所要長さに切断して壁に貼付していく。この際、壁紙の壁W側への接合面(裏打ち紙)側の凹凸により、壁に凹凸があっても該壁の凹凸が壁紙10表面(内装紙)側にあらわれにくく良好な壁紙仕上げ表面を得ることができるとともに、接着剤による壁紙と壁との接合力が高くなる。従って、例えば、壁面の凹凸を平滑にするためのパテ処理や、壁紙の張り替え時に残る前の壁紙の裏打ち紙を剥がす作業等の下地処理を綿密に行わなくてもよく、下地処理が全く不要またはラフでもよいので、労力の軽減及び施工時間の短縮等を図ることができる。なお、上記のように壁紙は長い帯状に形成しておくことに限らず、必要に応じて、施工現場で、例えば、1m×3m程度に形成された内装紙に、上記製造工程同様に、第1微粉炭接着層18、粗粒炭層20、第2微粉炭接着層22及び裏打ち紙を一体的に接合して1m×3m程度の広さの壁紙を形成し、該壁紙をその第1、第2微粉炭接着層の接着剤が乾かないうちに壁紙糊付機を介して接着剤Vを塗布して、壁に貼付していくこととしても良い。
壁に貼付された壁紙は、図4に示すように、単位和紙24による連続模様を形成する。壁紙は、炭保持層に担持された炭の機能により、室内の壁側の調湿、防腐、防虫、防カビ、有害揮発性物質の除去やその他悪臭の発生の防止、温熱効果、電磁波吸収等の様々な効果を期待でき、健康的かつ衛生的な室内生活環境を得ることができる。また、壁紙は単位和紙を連続した模様であるから、内装紙の一部が汚れたり、破れたりした場合には、同様の模様に形成された単位和紙を上から天然糊で貼りつけるだけで元の意匠感を維持したまま簡単に補修することも出来る。さらに、壁紙表面に他の壁紙を貼りつけて収納部等を形成する際に、その配置位置等の基準を定めやすく施工性が良い。また、壁紙の材料が紙、炭及び天然糊からなり、土に埋めても土壌環境への影響が少ないので廃棄が容易である。なお、図9に示すように、例えば、い草、よもぎ、しその葉または柿渋等、その他天然の着色材により着色された模様壁紙部材29を、例えば、山、木々等その他任意の形状に加工して壁に貼付された壁紙の表面に天然糊等で貼付して、種々の模様、色彩を表示させることとしてもよい。なお、上記実施形態では、壁紙は、50cm×50cmの和紙を接続して1m×50m程度の帯状に形成した後、炭保持層を形成させて一体化させた1m×50m程度の大きさの壁紙を製造したが、これに限るものではない。例えば、50cm×50cm、50cm×1m等、その他の任意の大きさの和紙(内装紙)に炭保持層を形成して和紙に炭を一体化した壁紙を製造しておき、この壁紙を施工現場で適宜壁に貼付しながら貼りつないで施工することとしてもよい。
次に、図11ないし図16を参照しつつ、本発明に係る壁紙を用いた建築物内装構造(以下、「建築物内装構造」という)の実施の形態について説明する。上記実施形態と同一部材には同一符号を付しその詳細な説明を省略する。図11、図12には、本実施形態の建築物内装構造を示しており、図11、図12に示すように、建築物内装構造は、壁に貼付された基礎壁紙部30の表面に他の壁紙32を貼付することによって収納部34を形成している。基礎壁紙部30は、例えば、上記した単位和紙からなる内装紙と炭保持層を有する壁紙10からなり、単位和紙24による連続模様を形成している。他の壁紙32は、基礎壁紙部30と同様に和紙からなる内装紙と炭保持層を有する壁紙からなり、例えば、単位和紙と略同じ程度の大きさの矩形状に形成されている。図11に示すように、他の壁紙32は、基礎壁紙部の単位和紙に合わせて配置され、その上下端辺部側を壁側に折り返した部分を天然糊などで基礎壁紙部30の表面(内装紙)に接着して、他の壁紙32と基礎壁紙部30との間に左右両側を開口36した横方向差し入れ状の収納部34を形成している。他の壁紙は和紙を使用しているので比較的強度があって破れにくい。これらの接着は、紙同士の接着であるので、天然糊等で簡単かつ確実に行える。収納部34には、例えば、ノートや雑誌等の収容物Xを横方向差し入れ状に出し入れすることができる。このように、同質の壁紙を利用して収納部を形成することにより、基礎壁紙部30の意匠感を大きく損なうことなく簡易な収納手段を形成できる。なお、図12に示すように、基礎壁紙部30の単位和紙24ごとに他の壁紙を貼付して収納部を形成しても良いし、壁の一部のみに形成させてもよい。また、図13に示すように、他の壁紙の中間位置に横又は斜めに向けた一部切り込み38を入れておいて、該切り込み36を介して縦に差し込みできるようにしても良い。さらに、図14に示すように、他の壁紙32の下辺及び左右両辺側を基礎壁紙部30の表面に貼付して、上側を開口40した袋状の収納部34bを形成することとしても良い。この際、他の壁紙と同じ壁紙部材からなる蓋部材42を、袋状収納部34の上端側開口40を開閉自在に覆蓋するように接着しても良い。
また、図15、図16に示すように、例えば、横1m×縦1.5m程度大きさの広いシート状に形成された他の壁紙44の上端側を基礎壁紙部30の表面に接着させて、下端側からめくり開閉自在に設けられた収納部46が形成されている。収納部46は、例えば、基礎壁紙部30にフックFを介して掛けられた服Y等を、その上から垂れ幕状に覆って目隠し状に収納するとともに、収納部内の服Yは、炭担持層を有する2枚壁紙の間に挟まれるので、抗菌、防臭等の効果を得られる。なお、他の壁紙44の基礎壁紙部30との接着部を補強するために補強用紙部材48を貼りつけてもよい。
図17は、建築物内装構造のさらに他の実施形態を示している。図17において、上記同様に和紙からなる内装紙と炭保持層を有する壁紙が壁に貼付されており、例えば、内装紙を構成している単位和紙24の大きさ分を1つの単位台紙50として、単位台紙50を上下左右に接続した単位台紙連続模様の壁紙部30を形成している。さらに、この単位台紙50と色や模様の異なる他の壁紙52を単位台紙50ごとにその表面側に貼付して、単位台紙50と他の壁紙52との組合せ壁紙連続模様が形成されている。図17においては、他の壁紙52は、例えば、単位台紙50と同じ大きさの壁紙を中間位置で斜めに切断して台形状に形成したものからなり、他の壁紙を一の単位台紙の上下辺及び右辺側を揃えた状態で該3辺部分を接着して、他の壁紙の左辺側を挿入口54とした横差し込み状の収納部56を形成している。これにより、単位台紙と他の壁紙との組合せ模様が縦横に連続した独特の意匠感の模様を得ることができるとともに該模様は好みに応じて任意に設定でき、さらに、該意匠感を損なうことなく簡易な収納手段を得ることもできる。また、他の壁紙52を単位台紙50に貼付する作業の際には、単位台紙の連続模様により貼付位置の基準が定めやすく、施工しやすい。
以上説明した本発明の壁紙及びその製造方法並びにその壁紙を用いた建築物内装構造は、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲の変形も本発明に含まれる。
本発明の一実施形態に係る壁紙の断面の一部を示した説明図である。 和紙を帯状に接続して形成した内装紙の説明図である。 図1の壁紙の裏面側の一部を示した説明図である。 壁紙を壁に貼付した状態説明図である。 図1の壁紙を分解して示した断面の一部を示した説明図である。 図1の壁紙の積層状に配置した状態の断面の一部を示した説明図である。 図6の壁紙の壁への接合面側に凹凸を形成させた状態の断面説明図である。 壁紙糊付機の概略説明図である。 壁紙に模様を表示させた形態の説明図である。 本実施形態に係る壁紙の概略製造工程のフローチャートである。 (a)は、壁紙を用いた建築物内装構造の一実施形態の要部説明図、(b)はその縦断面説明図である。 図11の収容部を壁紙表面に並設した状態を一部省略説明図である。 図11の収納部の他の壁紙に切り込みを形成した形態の説明図である。 建築物内装構造の収納部を袋状に形成した形態の一部切欠説明図である。 建築物内装構造の目隠し状の収納部を形成した形態の説明図である。 図15の縦断面一部拡大説明図である。 建築物内装構造の他の実施形態の一部省略説明図である。 (a)は、従来のパテ処理された壁の正面説明図図、(b)はその縦断面一部拡大説明図である。
符号の説明
10 壁紙
12 内装紙
14 炭保持層
16 裏打ち紙
18 第1微粉炭接着層
20 粗粒炭層
22 第2微粉炭接着層
24 単位和紙
32、44 他の壁紙
36、46 収納部
50 単位台紙
52 他の壁紙
W 壁

Claims (10)

  1. 壁紙の表側となる内装紙と、
    内装紙の裏面側に接着され破砕された炭を担持しながら一面に形成される炭保持層と、を含み、
    接着剤を介して炭保持層の接着面側を壁に貼付してなる壁紙。
  2. 炭保持層は、内装紙との接合側に粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布することにより形成される第1の微粉炭接着層と、
    第1の微粉炭接着層に該微粉炭よりも粒子の大きい粗粒炭を一面にばら撒き配置して形成される粗粒炭層と、
    粗粒炭層の上からさらに、粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布して形成され第1微粉炭接着層とともに粗粒炭層を挟み付け状に保持する第2の微粉炭接着層と、を有し、
    壁紙の壁側への接合側に粗粒炭による凹凸を形成させたことを特徴とする請求項1記載の壁紙。
  3. 微粉炭の粒子の大きさが10〜100μm、粗粒炭の粒子の大きさが500〜1000μmに設定された請求項2記載の壁紙。
  4. 内装紙が、和紙からなる請求項1ないし3のいずれかに記載の壁紙。
  5. 矩形状の和紙を帯状に貼りつないで内装紙を形成し、壁紙が長尺の帯状に設けられた請求項4記載の壁紙。
  6. 接着剤は、天然糊からなる請求項1ないし5記載の壁紙。
  7. 壁紙の製造方法であって、
    平面上に内装紙の裏面側を上方側にして配置した状態で、
    内装紙の裏面側に粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布して第1の微粉炭接着層を形成し、
    前記微炭粉よりも粒子の大きい粗粒炭を第1微粉炭接着層の上面側に一面にばら撒き配置させて粗粒炭層を形成し、
    さらに、粗粒炭層の上面側に粉末状の微粉炭を混入した接着剤を塗布して第2の微粉炭接着層を形成し、
    第1微粉炭接着層、粗粒炭層及び第2微粉炭接着層の3層を内装紙とともに挟むように上面側から裏打ち紙を貼付し、
    これら全体を一体的に接合して壁側への接合面側に凹凸を有したシート状の壁紙を形成することを特徴とする壁紙の製造方法。
  8. 請求項4ないし6のいずれかに記載の壁紙の表面に、他の壁紙を貼付することによって両壁紙の間に収納部を形成させたことを特徴とする建築物内装構造。
  9. 収納部は、上下左右のいずれか又はその組合わせ部位を接着して、横方向差入れ状又は上端側開口の袋状に形成された請求項8記載の建築物内装構造。
  10. 請求項4ないし6のいずれかに記載の壁紙からなる単位台紙を上下左右に接続して壁に貼付して単位台紙連続模様を有する壁紙部を形成し、
    さらに、単位台紙ごとに他の壁紙を貼付することにより、単位台紙と他の壁紙との組合せ壁紙連続模様を形成したことを特徴とする建築物内装構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010065344A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Suminoe Textile Co Ltd 花粉アレルゲン低減化壁紙
CN101158209B (zh) * 2007-10-31 2010-06-02 王世荣 室内墙体用带纸质表层装饰贴附层的制备方法及其贴附层

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