JP2005060506A - 着色剤およびその製造方法、並びにこの着色剤を用いた画像形成方法 - Google Patents

着色剤およびその製造方法、並びにこの着色剤を用いた画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 静電式インクジェットプリンタにおいて面積階調法の実現や吐出電極先端部で濃縮可能な染料系インクを得る。
【解決手段】 着色粒子2を溶媒3に分散させてなる着色剤1であって、着色粒子2は、染料系インク4と、染料系インク4を包み込む樹脂材7と、樹脂材7の表面に設けられて着色粒子2の電荷を調整する帯電制御剤8とを備える。着色粒子2に帯電制御剤8が付着されていることから、着色剤1にクーロン力を作用させたときに着色粒子2が記録媒体に飛ぶようになる。よって、着色粒子2に含まれる染料系インク4が記録媒体に吐出されるので、染料系インク4によって画像を形成することができる。
【選択図】図1




Description

本発明は、静電式インクジェットプリンタに使用するのに適した着色剤と、その製造方法と、この着色剤を吐出することによって画像を形成する画像形成方法に関する。
静電式インクジェットプリンタとしては、静電場の偏向を利用することによって、所定の電荷を帯電させた顔料粒子を含むインク液滴を、プリントヘッドから用紙に向かって吐出することにより、用紙上に画像を印刷するものが知られている。かかるプリンタに備えられたプリントヘッドは、互いに隣接するように配置された複数の吐出電極と、吐出電極と隔離して配置された補助電極とを有しているのが一般的である。そして、吐出電極および補助電極のそれぞれの電位を制御して、吐出電極および補助電極近傍のインク液滴にクーロン力を作用させることによって、インク液滴を用紙に向かって吐出して画像を印刷することができる(例えば、特許文献1参照)。
この静電式インクジェットプリンタによれば、ピエゾ・サーマル方式では実現困難な2つの特徴、すなわち、(i) パルス幅を変化させて着色剤の吐出量を増減して、印刷されるドットの大きさを変更することにより階調を表現する面積階調法、(ii)静電界(クーロン力)によって吐出電極先端部に着色剤を濃縮し、この濃縮した着色剤を吐出して、記録媒体への滲みを軽減可能、という特徴を実現することができる。
特開2001−310488号公報(図3)
しかしながら、上述した静電式インクジェットプリンタでは、上記2つの特徴を実現するためにインク粒子に電荷を保持させなければならないので、着色剤として油性顔料インクを使用しなければならない。このため、印刷の色再現性および彩度が低いものとなってしまう。
印刷の色再現性および彩度を高めるためには染料系の着色剤を使用することが望まれるが、染料は液体であるため染料の帯電性を高くするのが難しいので上記2つの特徴を実現することは困難である。また、染料系の着色剤に帯電制御剤を加えることも考えられるが、これにクーロン力を作用させても帯電制御剤しか飛ばず記録媒体に画像を形成することはできない。
そこで、本発明の主な目的は、静電式インクジェットプリンタにおいて面積階調法の実現や吐出電極先端部で濃縮可能な染料系の着色剤およびその製造方法、並びにこの着色剤を用いた画像形成方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明の着色剤は、着色粒子を溶媒に分散させてなる着色剤であって、前記着色粒子は、染料系インクと、該染料系インクを包み込み且つ帯電可能な樹脂材とを備えている。
この構成によると、着色粒子は帯電可能な樹脂材を含んでいることから、着色剤にクーロン力を作用させたときに着色粒子が記録媒体に飛ぶようにすることができる。よって、着色粒子に含まれる染料系インクが記録媒体に吐出されるので、染料系インクによって画像を形成することができるようになる。これにより、静電式インクジェットプリンタにおいて染料系インクを使用しながらも面積階調法や吐出電極先端部での濃縮を実現することができるので、高品位の印刷を行うことができる。しかも、染料系インクを使用しているので、従来のように顔料系インクを使用した場合に比べて色再現領域が広く、色再現性や彩度の高い印刷を行うことができるようになる。
本発明の着色剤は、着色粒子を溶媒に分散させてなる着色剤であって、前記溶媒は油性の染料系インクであると共に、前記着色粒子は、周囲に前記溶媒が付着しており且つ帯電可能な樹脂材とを備えている。
この構成によると、着色粒子は帯電可能な樹脂材を含んでいることから、着色剤にクーロン力を作用させたときに着色粒子が記録媒体に飛ぶようにすることができる。よって、着色粒子の周りに付着される染料系インクが記録媒体に吐出されるので、染料系インクによって画像を形成することができるようになる。これにより、静電式インクジェットプリンタにおいて染料系インクを使用しながらも面積階調法や吐出電極先端部での濃縮を実現することができるので、高品位の印刷を行うことができる。しかも、染料系インクを使用しているので、従来のように顔料系インクを使用した場合に比べて色再現領域が広く、色再現性や彩度の高い印刷を行うことができるようになる。特に、この場合には、着色粒子の内部に染料系インクを含める必要が無いので、着色剤の製造を容易に行うことができる。また、水性インクに比べて導電率の低い油性の染料系インクを使用しているので、例えば静電式インクジェットプリンタの吐出電極と補助電極との間、および隣接する吐出電極間の間でのリークの発生を防止することができる。
本発明において、前記着色粒子は、該樹脂材の表面に設けられて当該着色粒子の電荷を調整する帯電制御剤を備えていてもよい。
この構成によると、帯電制御剤を樹脂材の表面に設けることによって着色粒子の電荷を調整することができる。従って、着色剤にクーロン力を作用させたときの着色粒子の吐出性能を安定させることができる。これにより、高品位の印刷を維持することができる。
本発明において、前記着色粒子の周囲には分散剤が設けられていてもよい。
この構成によると、着色粒子が分散するようになるので粒子同士が凝集することを効果的に防止できる。これにより、高品位の印刷を維持することができる。
本発明の着色剤の製造方法は、染料系インクを樹脂材で包み込んで着色粒子を形成する粒子形成工程と、前記着色粒子と溶媒とを調合する調合工程と、調合された前記着色粒子および前記溶媒を攪拌および微粉砕する分散工程と、前記着色粒子の粒径を調整する粒径調整工程とを備えている。
この構成によると、染料系インクと、該染料系インクを包み込む樹脂材とを備えた着色粒子を含有する着色剤を得ることができる。
本発明において、前記調合工程において、前記着色粒子および溶媒と共に帯電制御剤を調合して前記着色粒子の周囲に帯電制御剤を付着させ、且つ、前記溶媒に帯電制御剤を添加してゼータ電位および導電率を調整するゼータ電位・導電率調整工程をさらに備えていてもよい。
この構成によると、帯電制御剤が着色粒子の周囲に設けられることによって着色粒子の電荷が調整された着色剤を得ることができる。
本発明の画像形成方法は、上述のいずれかの着色剤を記録媒体に吐出して、吐出後の前記記録媒体に熱または圧力の少なくとも一方を加えることにより該記録媒体に前記染料系インクを定着させると同時に前記樹脂材によってコーティングするものである。
この構成によると、着色剤の染料系インクは記録媒体に吸収されると共に、樹脂材が記録媒体上で潰される。このため、樹脂材によって記録媒体がコーティング(ラミネート)されるようになる。よって、染料系インクを用いた一般的な印刷に比べて印刷の色褪せを抑えて耐候性を高めることができると共に、色再現性や階調性を高めることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態の着色剤1の概略構成を示す図である。
まず、本実施の形態の着色剤1の概略構成について、図1を参照して説明する。図1に示す着色剤1は、着色粒子2を溶媒3に分散させてなる着色剤1である。そして、着色粒子2は、染料系インク4と、染料系インク4を包み込む樹脂材7と、樹脂材7の表面に設けられて着色粒子2の電荷を調整する帯電制御剤8とを備えている。
本実施形態では、着色粒子2の周囲には分散剤9が設けられている。このため、分散剤9によって着色粒子2が分散するようになるので着色粒子2同士が凝集することを効果的に防止して高品位の印刷を維持することができる。
ここで、染料系インク4、樹脂材7、帯電制御剤8、分散剤9、溶媒3の含有率と構成材料の一例を表1に示す。
Figure 2005060506
着色粒子2の粒径は0.1μm〜3μmが好ましく、より好ましくは0.1μm〜1μmである。着色粒子2の粒径が3μmを超えると沈殿が生じ、ヘッドの目詰まりなどを起こして着色剤循環を妨げてしまう。
また、静電式インクジェットプリンタにおける着色剤1の濃縮や吐出パフォーマンスは導電率、ゼータ電位、粘度に影響される。これらのパラメータによって着色粒子2の電気泳動速度が定まり、その速度によって着色剤1の濃縮や吐出パフォーマンスが決定される。
ここで、着色剤1の導電率は500〜1000pS/cmであることが好ましい。導電率が1000pS/cmを超えると着色粒子2の電気泳動速度が遅くなって着色剤1の濃縮度が小さくなる。このため、低導電率時に比べてヘッド先端部の表面張力が低いので吐出パフォーマンスは向上するが、ドットの濃度が下がってしまう。一方、導電率が500pS/cm未満であると着色粒子2の電気泳動速度が速くなって着色剤1の濃縮度が大きくなる。このため、ドットの濃度は高くなるが、ヘッド先端部の表面張力が高くなり吐出パフォーマンスが下がってしまう。
着色剤1のゼータ電位は50〜150mVであることが好ましい。ゼータ電位が50mV未満であると着色粒子2の電気泳動速度が遅くなって着色剤1の濃縮度が小さくなりドットの濃度が下がってしまう。しかも、この場合は微小な吐出ができなくなってしまう。一方、ゼータ電位が150mVを超えると着色粒子2の電気泳動速度が速くなって着色剤1の濃縮度が大きくなり吐出パフォーマンスが下がってしまう。
着色剤1の粘度は1mPa・s〜3mPa・sであることが好ましい。粘度が3mPa・sを超えると着色粒子2の電気泳動速度が遅くなって着色剤1の濃縮度が小さくなりドットの濃度が下がってしまう。しかも、この場合は粘度が高すぎて吐出パフォーマンスが低下してしまう。一方、粘度が1mPa・s未満であると着色粒子2の電気泳動速度が速くなって着色剤1の濃縮度が大きくなり吐出パフォーマンスが下がってしまう。
次に、上述した着色剤1の製造方法について、図2を参照して説明する。図2に示すように、この着色剤1の製造方法は、着色粒子2を形成する粒子形成工程(ステップ1(S1))と、着色粒子2と帯電制御剤8と分散剤9と溶媒3とを調合する調合工程(ステップ2(S2))と、調合された着色粒子2および溶媒3を攪拌および微粉砕する分散工程(ステップ3(S3))と、溶媒3に帯電制御剤8を添加してゼータ電位および導電率を調整するゼータ電位・導電率調整工程(ステップ4(S4))と、着色粒子2の粒径を調整する粒径調整工程(ステップ5(S5))とを備えている。
粒子形成工程では、染料系インク4を樹脂材7で包み込んでマイクロカプセルからなる着色粒子2を形成する。具体的な作製方法としては、機械的な製法である噴霧乾燥法、化学的な製法である界面重合法、物理化学的な製法など、既知あるいは新規の各種の方法を採用することができる。
調合工程では、着色粒子2と帯電制御剤8と分散剤9と溶媒3とを調合して、着色粒子2の周囲に帯電制御剤8および分散剤9を付着させる。分散工程では、例えばボールミルを利用して調合したものの攪拌および微粉砕を行う。粒径調整工程では、着色剤1をメッシュで濾過することにより例えば3μm以下の粒径に整える。なお、着色剤1の製造方法としては、上述の方法に限られないのは勿論である。
上述した着色剤1を利用した画像形成方法について、図3を参照して説明する。この画像形成方法は、上述した着色剤1を記録媒体5に吐出して(図中A部)、吐出後の記録媒体5に熱または圧力の少なくとも一方を加えることにより記録媒体5に染料系インク4を定着させると同時に樹脂材7によってコーティングするものとしている(図中B部)。すなわち、着色剤1の着色粒子2が熱または圧力によって潰されて、染料系インク4が記録媒体5に吸収されると共に、樹脂材7が記録媒体5上で潰される。これによって、樹脂材7が記録媒体5をコーティングするようになる。
ここでは、一対の圧熱ローラ10を使用することにより、着色粒子2に熱および圧力を与えるようにしている。このため、ローラ10で加圧しているので、加圧後の樹脂材7の表面が平滑になって記録媒体5の表面に光沢を出すことができる。
ここで、この画像形成方法を利用した静電式インクジェットプリンタのプリントヘッド15について、図4および図5を参照して説明する。プリントヘッド15は、記録媒体5である用紙に対して着色剤1を吐出して画像を形成するためのものである。なお、図4はプリントヘッド15の部分的な斜視図である。図5はプリントヘッド15の概略構成を示す図である。プリントヘッド15は、筐体30と、筐体30内に配置された多数の吐出電極20と、筐体30の外部においてそれに隔離するように配置された一対の補助電極21とを有している。なお、補助電極21は、吐出電極20とそれに対向配置される記録媒体5との間に設けられている。
多数の吐出電極20は、それぞれ棒状の部材であって、所定の間隔を隔てて互いに平行になるように隣接して配列されている。また、吐出電極20のそれぞれの先端部は、ほぼ一直線上に並ぶように(ライン状に)配置されている。ここで、ライン状に配列された多数の吐出電極20の配列方向の長さは、画像が印刷される記録媒体5の幅とほぼ同じになっている。したがって、吐出電極20によって、記録媒体5の全幅にわたって画像を印刷することができる。
筐体30は、略直方体形状であって、その内部に中空を有する部材であって、着色剤供給孔31と、着色剤排出孔32と、着色剤吐出孔33とが形成されている。着色剤供給孔31は、着色剤タンクから着色剤リザーバを通過した着色剤1がプリントヘッド15に供給されるための開口である。また、着色剤排出孔32は、着色剤供給孔31と対向するように設けられており、プリントヘッド15に供給された着色剤1の中で、記録媒体5に対して吐出されない着色剤1を着色剤タンクに戻すための開口である。
したがって、筐体30内に供給された着色剤1は、筐体30の下端部(底面部)から次第に溜まっていき、着色剤1の液面が吐出電極20に達すると、毛細管現象によって吐出電極20間の隙間を上方に移動するようになる。さらに、着色剤1が供給されると、着色剤1の液面は着色剤排出孔32に達する。このように、筐体30内において、多数の吐出電極20は、着色剤供給孔31と着色剤排出孔32との間に配置されているため、着色剤供給孔31から筐体30内に流入した着色剤1の大部分は、多数の吐出電極20間に形成される隙間を通過した後で着色剤排出孔32から筐体30の外部へ流出するようになっている。
また、着色剤吐出孔33は、画像が形成される記録媒体5に対向するように設けられており、筐体30内に流入した着色剤1の一部を記録媒体5に対して吐出するための開口である。ここで、多数の吐出電極20のそれぞれの先端部は、着色剤吐出孔33の近傍に配置されている。
補助電極21は、筐体30の外部において、着色剤吐出孔33と近接するように配置されている。また、一対の補助電極21は、所定間隔の空隙を隔てて配置されている。なお、補助電極21間に形成される空隙は、筐体30の着色剤吐出孔33に対応している。したがって、吐出電極20から吐出された着色剤1は、着色剤吐出孔33を通過した後、引き続き一対の補助電極21間を通過して記録媒体5に到達する。
ここで、図5に示すように、多数の吐出電極20は、コントローラ40に接続された電源50にそれぞれ別々に接続されている。また、補助電極21は、コントローラ40に接続された電源51に接続されている。したがって、コントローラ40によって、多数の吐出電極20のそれぞれの電位および補助電極21の電位を制御することができる。
印刷時には、コントローラ40から電源50,51を介してプリントヘッド15の吐出電極20および補助電極21に、印刷される画像信号に対応した所定のピーク電圧値および所定のパルス電圧幅を有する正のパルス電圧が供給される。すると、吐出電極20と補助電極21との間に電位差が生じて、筐体30内の着色粒子2にクーロン力が作用することによって、着色粒子2が記録媒体5に向かって吐出される。
記録媒体5は接地された(グランドになっている)搬送台6に載置されているため、記録媒体5も同様に接地されている。なお、記録媒体5および搬送台6は、必ずしも接地されている必要はなく、負の電荷が帯電されていても良い。
このように、記録媒体5の全幅にわたってライン状に配置された多数の吐出電極20の中で、画像データに対応するものにだけ選択的に画像データに基づくパルス電圧が供給されることによって、記録媒体5上に所望の画像が印刷される。つまり、画像が印刷されるべき記録媒体5の幅方向位置に対応する吐出電極20にだけパルス電圧が供給される。なお、このとき、吐出電極20および補助電極21に供給されるパルス電圧のピーク電圧値およびパルス電圧幅を変更することによって、記録媒体5上に印刷される画像の濃度を調整することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態では着色粒子2の周囲に帯電制御剤8を付着させているが、これには限られず樹脂材7が帯電可能なものであれば着色粒子2の周囲に帯電制御剤8を付着させなくてもよい。
また、上述した実施形態では着色粒子2の周囲に分散剤9を付着させているが、これには限られず樹脂材7が分散機能を有する場合は別個の分散剤9を設けなくても良い。
また、上述した実施形態では着色剤1を吐出した記録媒体5に熱および圧力の両方を加えているが、これには限られず熱および圧力の少なくとも一方を与えるようにしても良い。
また、上述した実施形態では、着色剤1の製造方法として粒子形成工程、着色粒子2と帯電制御剤8と分散剤9と溶媒3とを調合する調合工程、分散工程、溶媒3に帯電制御剤8を添加してゼータ電位および導電率を調整するゼータ電位・導電率調整工程および粒径調整工程の5つの工程を備える場合について説明しているが、着色粒子2の周囲に帯電制御剤8を付着させない場合には、着色剤1の製造方法は、粒子形成工程、着色粒子2と溶媒3とを調合する調合工程、分散工程および粒径調整工程の4つの工程を備えたものであってもよい。
さらに、上述した実施形態では、着色粒子2の樹脂材7の中に染料系インク4が含有されているが、これには限られず溶媒3を油性の染料系インク4にすると共に、着色粒子2は、周囲に溶媒3が付着する樹脂材7と、該樹脂材7の表面に設けられて当該着色粒子2の電荷を調整する帯電制御剤8とを備えるものとしても良い。この場合、樹脂材7を親油性のものにすることにより、着色粒子2の周りに溶媒3である油性の染料系インク4が付着し易くなる。そして、着色粒子2にクーロン力が作用すると着色粒子2の周りに染料系インク4が付着した状態で吐出される。これによれば、着色粒子2の内部に染料系インク4を含める必要が無いので、着色剤1の製造を容易に行うことができる。なお、この場合にも着色粒子2の周囲に帯電制御剤8を付着させなくてもよい。
本発明の一実施の形態による着色剤を描いた概略図である。 着色剤の製造方法の一例を描いたフローチャートである。 記録媒体上における画像定着時の着色粒子の様子を示す概略図である。 プリントヘッドの部分的な斜視図である。 プリントヘッドの概略構成を示す図である。
符号の説明
1 着色剤
2 着色粒子
3 溶媒
4 染料系インク
5 記録媒体
7 樹脂材
8 帯電制御剤
9 分散剤

Claims (7)

  1. 着色粒子を溶媒に分散させてなる着色剤であって、
    前記着色粒子は、染料系インクと、該染料系インクを包み込み且つ帯電可能な樹脂材とを備えることを特徴とする着色剤。
  2. 着色粒子を溶媒に分散させてなる着色剤であって、
    前記溶媒は油性の染料系インクであると共に、
    前記着色粒子は、周囲に前記溶媒が付着しており且つ帯電可能な樹脂材とを備えることを特徴とする着色剤。
  3. 前記着色粒子は、該樹脂材の表面に設けられて当該着色粒子の電荷を調整する帯電制御剤を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の着色剤。
  4. 前記着色粒子の周囲には分散剤が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の着色剤。
  5. 染料系インクを樹脂材で包み込んで着色粒子を形成する粒子形成工程と、
    前記着色粒子と溶媒とを調合する調合工程と、
    調合された前記着色粒子および前記溶媒を攪拌および微粉砕する分散工程と、
    前記着色粒子の粒径を調整する粒径調整工程とを備えることを特徴とする着色剤の製造方法。
  6. 前記調合工程において、前記着色粒子および溶媒と共に帯電制御剤を調合して前記着色粒子の周囲に帯電制御剤を付着させ、且つ、
    前記溶媒に帯電制御剤を添加してゼータ電位および導電率を調整するゼータ電位・導電率調整工程をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の着色剤の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の着色剤を記録媒体に吐出して、吐出後の前記記録媒体に熱または圧力の少なくとも一方を加えることにより該記録媒体に前記染料系インクを定着させると同時に前記樹脂材によってコーティングすることを特徴とする画像形成方法。
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