JP2005058556A - テレビ放送が受信可能な競技データ等表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】使用効率の高い競技データ等表示装置の提供。
【解決手段】
テレビ放送が受信可能なテレビ受像機よりなる表示部３と、競技時間、得点等競技データを入力するパソコン１と、パソコンからのデータ信号とテレビ放送受信信号とを切り換えるテレビ/パソコン切換装置４とを備え、切換装置を介してテレビ放送受信信号または競技データ信号が表示部に入力されるものであり、上記表示部はPDPにて構成される。
【選択図】 図１

Description

本発明は、バスケットボール、バレーボール、柔道等種々の競技の得点、試合時間その他の競技データを表示するとともに、テレビ放送が受信可能な競技用データ等表示装置に関する。

従来、スポーツ競技の得点等を表示する表示部と、これに表示される得点等を入力する入力部とを別々に構成し、表示部は観客及び選手の見やすい場所に置く必要があることから、通常両者は離れた位置に配置され、両者はケーブルによりまたは無線信号により情報伝達がなされる。

この種表示装置として、例えば特許文献１に開示の構造がある。これは、数値キー、機能キー等のキー入力部分及びモニター表示部分を有する操作部と、得点、試合残り時間等を表示するための複数桁の数字よりなる表示部と、両者を結ぶ配線コード部とから構成されている。

かかる構造の表示装置は、表示内容が選手から視認できなければならないことから、比較的大型の表示面をもつ装置が要求され、特許文献１に開示の表示装置では、縦29ｃｍ、横42ｃｍのものが2個並置して使用される。表示内容として、得点と、試合残り時間を同時に表示し、さらにチーム名、選手のファウル回数等各種データを表示するような構成の表示装置では、さらに大型化し、縦70ｃｍ、横290ｃｍの表示装置（本願出願人の製造、販売に係る製品）も市販されている。これらの表示部の表示素子は、日字型のセグメントに配列されたLEDよりなり、特定の種類の数字、記号に限定され、その大きさ、形状も一定である。また表示素子として、このほか液晶表示パネルを使用することができる旨記載されている。

特開昭63-77471号公報

通常、この種競技用データ表示装置は、試合のないとき、すなわち競技データを表示する必要のないときは非使用状態（電源オフ状態）として倉庫等に保管されるが、実際には、体育館の片隅に置かれることも多く、大型装置であるために練習等の邪魔になることがある。

本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、競技データ表示装置として使用しないときには、テレビ受像機として使用できる競技データ等表示装置を提供するものである。

本発明（請求項１）は、テレビ放送が受信可能なテレビ受像機よりなる表示部と、競技時間、得点等競技データを入力するデータ入力部と、該データ入力部からのデータ信号とテレビ放送受信信号とを切り換える切換部とを備え、該切換部を介して上記テレビ放送受信信号または上記データ信号が上記表示部に入力される構成としたものである。

かかる構成において、競技データ表示装置として使用するときは、切換部をデータ入力部に切り換えて、表示部に競技データを表示し、競技のないときは、切換部をテレビ受信側に切り換えて、テレビ放送、あるいは競技を撮影したビデオその他のビデオを放映することができる。本明細書において、テレビ放送とは、このようなビデオ放映を含めていうものとする。

本発明（請求項２）は、上記表示部がプラズマディスプレイパネルよりなるテレビ受像機で構成されるものである。かかる構成において、プラズマディスプレイパネルは、高輝度、大画面が可能であり、かつ広い視野角度を有することから、数十ｍ離れた選手及び観客からも表示データを十分に視認することができる。

本発明（請求項１）によれば、競技に際しては、表示部は、体育館において多くの観客からよく見える位置に配置されて、競技データを表示し、競技がない非使用時には、ロビー等に置かれてテレビ受像機として使用できるから、試合の有無にかかわらず常時使用することができ、その使用効率を最大限にすることができる。一般に非使用時間に比べて使用時間が極めて短い（ゲーム開催時間は、それ以外の時間に比べて極めて短い）この種大型競技データ表示装置は、スペースをとるために非使用時においてはとかく邪魔者扱いされがちであったが、本発明によればかかる問題が解決されると同時に、より多様な用途が可能となるのである。

本発明（請求項２）によれば、表示部をPDPにて構成することにより、大型かつ高輝度であってさらに視野角の広い表示が可能となるから、選手及び表示部から離れた位置にいる観客にも明瞭な競技データを見せることができる。

図１において、１は、データ入力部として機能する競技データ設定用パソコンで、特定の競技、例えばバスケットボール、バレーボール、ハンドボール、テニス、バドミントン、柔道、剣道、空手、レスリング、等多数の競技の設定を行い、設定された競技のデータ、例えばバスケットボール競技であれば、チーム名、選手名、得点、競技残り時間（経過時間）、選手のファウル回数、ピリオド数等の表示設定がなされる。これらの競技設定は、各種競技に対応して作成されたプログラムソフトウェアを、パソコンにインストールすることによりなされる。図の例は、柔道の表示を示し、「対戦者」名、「技有」「有効」「効果」回数を表示する。「警告」「注意」「指導」は、それぞれを受けた時に点灯する。「２：４０」は試合残り時間、「２０」は抑え込み時間を示す。「＋」マークは、負傷回数を表す。

３は、プラズマディスプレイパネル（以下PDPという）よりなる表示部で、一般に市販されているPDPテレビ受像機が使用される。表示画面の大きさは、４２インチ（縦６４ｃｍ、横１０３．５ｃｍ）以上の大型のものが望ましい。PDPは、表示が高輝度で、かつ大型化が可能であり、LCDのように視野角度が狭いという問題はなく、数十ｍ離れた観客にも、その表示情報を十分に視認させることができる。表示部の電源のオンオフは、表示部に設けられた電源スイッチ（図示せず）によりなされる。

４は、切換部として機能するテレビ/パソコン切換装置で、パソコン１から映像ケーブル及び音声ケーブル5a,5bを介して映像信号及び音声信号が入力されるとともに、TVアンテナ６からアンテナケーブル７を介して映像信号及び音声信号が入力される。ここでパソコン１から送られる情報は、競技データに関するものであり、その音声信号は、ブザー等の報知音に関する信号である。TVアンテナ６から送られる情報は、テレビ放送にかかる情報である。

８は、映像出力装置で、ビデオデッキ、ビデオカメラ、DVDプレーヤー等よりなり、ビデオテープ等に録画された映像信号及び音声信号は、映像ケーブル及び音声ケーブル9a,9bを介してテレビ/パソコン切換装置４へ入力される。このテレビ/パソコン切換装置４は、パソコン情報、テレビ情報、ビデオ情報のいずれかを選択して、映像ケーブル及び音声ケーブル10a,10bを介して次段の映像/音声送信機１１へ送出する作用をなす。

映像/音声送信機１１からの映像信号及び音声信号は、LANケーブル１２を介して映像・音声受信機１３に送信される。この映像・音声受信機１３にて受信された映像信号及び音声信号は、それぞれ映像ケーブル及び音声ケーブル14a,14bを介して表示部３に入力される。

テレビ/パソコン切換装置４及び映像/音声発信機１１は、パソコン１の近傍に設置、またはパソコン１に外付け装置として一体結合させることができる。映像/音声受信機１３は、表示部３の近傍に設置、または表示部３に外付け装置として一体結合させることができる。

通常パソコン１は、競技の審判員が位置するオフィシャルテーブルに載置され、他方、表示部３は選手及び観客からよく見える位置に配置される。両者の位置は離れていることが多いから、LANケーブル１２は、通常50ｍ程度の長さに設定される。パソコン１のモニター１５には、表示部３の表示と同一内容が表示される。

テレビ/パソコン切換装置４が、パソコン１に設定されているときは、パソコン１からの競技データが表示部３に入力されて競技データが表示され、他方テレビに切り換えられているときは、テレビ受信信号が表示部３へ入力されてテレビ放送が放映される。同様にビデオが選択されているときは、ビデオ放送がなされる。

テレビ/パソコン切換装置４による切換は、具体的には３つの設定位置（パソコン、テレビ、ビデオに対応）をもつロータリースイッチ、3個のキースイッチ（各キーがパソコン、テレビ、ビデオに対応）または1個のキースイッチ等によりなすことができる。1個のキースイッチの場合、1回押せばパソコン、2回押せばテレビ、3回押せばビデオが選択される構成とすることができる。

テレビ/パソコン切換装置４の操作により、試合中、ハーフタイム、タイム等競技が中断したときに、ビデオカメラで撮影した試合のシーンをリプレイ表示することもできる。

１６は、競技別専用操作装置で、競技ごとに異なる種類のデータを入力するものである。競技前の詳しい設定は、パソコン１でなされ、他方競技中に競技から殆ど目を離すことなく、かつ頻繁に使用される種類のデータは、この競技別専用操作装置１６から入力される。この専用操作装置１６は、本例の場合、8個のキーが設けられており、パソコン１にUSBケーブル１８を介して接続される。

この競技別専用操作装置１６には、図２に示すように、競技に対応したプレート１９がキー操作面に被せられる。このプレート１９は、キーに対応する部分に孔が設けられており、機能するキーに印刷による表示がなされている。例えばパソコン１においてバスケットボール競技が設定されたときは、競技別専用操作装置１６に、図２に示すプレート１９が載置され、試合時間タイマーすなわちスタート/ストップキー２０及びリセットキー２１の2種類のキーが操作される。スタート/ストップキー２０は、その押圧により競技時間をカウントダウン開始し、再度押すことにより、その時点でストップし、また押すことによりその時点から残り時間をカウントダウンするものであり、リセットキー２１は、表示時間を競技開始時に戻す作用をなす。

また柔道においては、図３に示すプレート２２が競技別専用操作装置１６上に載置される。この競技においては、対戦する選手の各々に対応する抑え込み時間のスタート/ストップキー２０，２３及びリセットキー２４，２５、試合時間タイマーであるスタート/ストップキー２６及びリセットキー２７が機能する。

本発明の実施形態にかかる競技データ等表示装置を示すブロック図である。 競技別専用操作装置に載置されるバスケットボール競技のデータ表示に際して使用されるプレートの平面図である。 競技別専用操作装置に載置される柔道競技のデータ表示に際して使用されるプレートの平面図である。

符号の説明

１…パソコン
２…キー操作部
３…表示部
４…テレビ／パソコン切換装置
６…TVアンテナ
８…映像出力装置
１１…映像／音声送信機
１３…映像／音声受信機
１６…競技別専用操作装置
１９，２２…プレート

Claims (2)

1. テレビ放送が受信可能なテレビ受像機よりなる表示部と、競技時間、得点等競技データを入力するデータ入力部と、該データ入力部からのデータ信号とテレビ放送受信信号とを切り換える切換部とを備え、該切換部を介して上記テレビ放送受信信号または上記データ信号が上記表示部に入力されることを特徴とするテレビ放送が受信可能な競技データ等表示装置
2. 上記表示部がプラズマディスプレイパネルよりなるテレビ受像機であることを特徴とする請求項1記載のテレビ放送が受信可能な競技データ等表示装置