JP2005058233A - フィルタ連続体を製造する方法と装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適当な可変性でフィルタ連続体を確実に製造することができる、方法と装置を提供する。
【解決手段】特にたばこ加工産業のフィルタ連続体24を製造するための方法において、有端の繊維の少なくとも1つのフィルタ材料をばらばらにするステップと、繊維を連続体成形装置15,15′,15″,17,18に供給するステップを有し、この場合連続体成形装置の入口範囲に、 搬送方向50に向けて少なくとも部分的に狭まり搬送方向に移動する装置15,15′,15″が設けられている。フィルタ材料51用の混合および/または個別化装置12と、この混合および/または個別化装置の下流に配置された連続体成形装置15,15′,15″,17,18とを備え、連続体成形装置の入口範囲がフィルタ材料51の搬送方向50に狭まるように形成されている、フィルタ連続体24を製造するための装置において、搬送方向50に移動可能な少なくとも1個の搬送装置15,15′,15″が入口範囲に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、特にたばこ加工産業のフィルタ連続体を製造するための方法と装置に関する。この装置は、フィルタ材料用の混合および/または個別化装置と、この混合および/または個別化装置の下流に配置された連続体成形装置とを備え、連続体成形装置の入口範囲はフィルタ材料の搬送方向に狭まるように形成されている。
この方法と装置は例えば特許文献1によって知られている。この文献の出願は本願出願人のものであり、発明の名称は“フィルタ連続体を製造する方法と装置”であり、2003年4月3日に出願された。この出願の図12には、フィルタ連続体供給装置73が設けられている。このフィルタ連続体供給装置は中空円錐体として形成され、型を形成している。
フリースを搬送する要素は更に、図11において参照番号64によって示してある。この要素は搬送方向においても、落下したフリースを圧縮する。この要素は成形支持体の前に配置されている。この成形支持体は図11に示されていないが、成形ベルト58によって示唆されている。特許文献1では、先ず最初にフィルタ材料がばらばらにされ、続いて落下装置において繊維フリースが形成される。この繊維フリースは、成形装置に供給するために、繊維状ではない他のフィルタ材料を含んでいてもよい。この成形装置ではフィルタ外皮はフィルタ連続体に移行する。特許文献1の開示内容はこの特許出願の開示内容に完全に含まれる。
冒頭に述べた方法と装置は特許文献2によって知られている。この特許文献2の特に図11において、先ず最初に、繊維積層体内の酢酸セルロースが破砕され、成形ベルト内に吹き入れられる。例えば紙パルプのような他の繊維材料を添加してもよい。活性炭粉末のような他の添加物が完成した連続体に供給されるかあるいは完成した連続体が活性炭粉末によって処理される。細かく切り刻んだフィルタ材料は円錐形の移行部分を経て型に供給される。こ円錐形の移行区間は搬送空気を逃がすことができるように空気を通すことができる。小さな粒子または顆粒または粉末が、固定された空気を通すホッパーを早く閉塞するので、特許文献2では、ホッパーの前の範囲において繊維または繊維積層体に適当な材料を添加することはできない。更に、繊維による摩耗に基づいて、図11のホッパー150の寿命は非常に短い。高速の場合摩耗と摩擦に基づいて高温が生じる。高温はフィルタ連続体製造にとって不利である。
欧州特許出願第03 007 675.6号 米国特許第3,377,220号明細書
本発明の課題は、上記の欠点を回避し、適当な可変性でフィルタ連続体を確実に製造することができる、方法と装置を提供することである。更に、本発明による装置ができるだけ長い寿命を有するようにすべきである。
この課題は、特にたばこ加工産業のフィルタ連続体を製造するための方法において、
− 有端の繊維の少なくとも1つのフィルタ材料をばらばらにするステップと、 − 繊維を連続体成形装置に供給するステップを有し、この場合連続体成形装置の入口範 囲に、搬送方向に向けて少なくとも部分的に狭まり搬送方向に移動する装置が設けられ ている
ことによって解決される。
搬送方向に移動する少なくとも部分的に狭まっている装置を設けることにより、この範囲での摩擦がきわめて小さくなるので、フィルタ連続体を高速で製造することができる。
好ましくは、空気が特に搬送方向に対して横方向に、狭まる装置の少なくとも一部を通って流れる。これによって、繊維を供給するために使用可能な搬送空気を排出することができるので、連続体のそれ以降の形成の際に搬送空気が邪魔にならない。
狭まる装置は好ましくは少なくとも1つの成形ベルトを備えている。本発明の方法のきわめて有利な実施形では、供給が吹き入れである。
合目的な実施形では、使用される成形ベルトは無端である。成形ベルトは連続体成形装置内でフィルタ材料の搬送方向に移動する。この場合、連続体成形装置の入口範囲に、少なくとも1つの運動要素がフィルタ材料の搬送方向に設けられている。
連続体成形装置内で、形成されるフィルタ連続体が混和物を備え、および/または混和物によって処理されると合目的である。形成されるフィルタ連続体は例えば加熱された空気および/または冷却された空気が流通することによって処理される。これによって、添加物質または繊維が活性化および/または硬化可能である。添加物は結合材料、味覚物質等である。
本発明の特に有利な実施形では、フィルタ材料のレベルコントロールが連続体成形装置の入口範囲において行われる。このレベルコントロールによって、非常に均一なフィルタ特性を有するフィルタ連続体を製造することができる。
フィルタ材料が連続体成形装置に供給する前に、繊維状の添加物と混合されると特に有利である。この場合、フィルタ材料は特に活性炭顆粒または活性炭粉末である。フィルタ材料の少なくとも1種類が多成分繊維であると、きわめてすぐれたフィルタ連続体製造方法が実施可能である。使用可能で、有利に使用可能であるフィルタ材料は、本出願人の欧州特許出願第03 004 504.2号が参照される。この特許出願の出願日は2003年3月11日であり、発明の名称は“紙巻きたばこフィルタおよびその製造方法”である。この特許出願の開示内容は本願に完全に含められる。
多成分繊維および特に二成分繊維の使用の際の利点は、連続体を成形した後で、二成分繊維の被覆材を高温空気または温風によって軟らかくすることができるので、先ず最初に繊維相互の付着または二成分繊維への添加剤の付着が可能であり、続いて低温空気を供給した後簡単に硬化させることができることにある。きわめて均質なフィルタ連続体を製造することができる。この場合、然るべき可変性が達成可能である。多成分繊維の長さは好ましくは0.5〜30mmである。この長さはフィルタ連続体から製造されるフィルタの長さよりも短い。更に、多成分繊維の長さは好ましくは2〜8mm、特に3〜6mmである。
多成分繊維が異なる材料のコアと被覆材を備え、被覆材料がコア材料よりも低い溶融点を有すると、フィルタ内の繊維をきわめて確実に結合することができる。そのために、フィルタを製造する繊維の混合物またはフィルタは、被覆材料の溶融点よりも少し高い温度に加熱される。これにより、フィルタ成分を接着することができる。多成分繊維は好ましくは二成分繊維である。この二成分繊維の場合、被覆材はポリエチレン(PE)からなり、コアは例えばポリエステルまたはポリエチレンテレフタレート(PET)からなっている。被覆材の融点は127°Cであり、コアの融点は256°Cである。これによって、形状が非常に安定した二成分製が得られ、その被覆材料はコア材料よりも融点が低い。適当な二成分繊維はトレビラ(Trevira)社(ドイツ連邦共和国、65926フランクフルト)から入手可能である。例えば有利に使用される二成分繊維は255の記号を有し、3.0dtxの番手、3〜6mmの切断長さ、PES(ポリエテル製の化学繊維)製のコアおよびコポリエチレン製の外皮または被覆材を有する。この場合、外皮または被覆材は付着しやすいように変更されている。すなわち、表面張力を小さくする添加剤を有する。
二成分繊維のような多成分繊維と、活性炭顆粒、ゲルカプセル、液体または味覚物質のような添加剤とからなるフィルタまたはフィルタ連続体を製造すると特に有利である。他の繊維成分として、欧州特許出願第03 004 594.2号に記載されているような、適当な繊維長さを有する、Stora Fluff EFのタイプのセルロース繊維が使用可能である。有利なフィルタ連続体の活性炭顆粒の割合は、活性炭顆粒または活性炭粉末が約90 重量%で、二成分繊維が約10重量%である。好ましい範囲は粉末状または顆粒状の材料の80〜95重量%である。フィルタ材料のこの構成要素に関しても、欧州特許出願第03 004 594.2号が参照される。
課題は更に、フィルタ材料用の混合および/または個別化装置と、この混合および/または個別化装置の下流に配置された連続体成形装置とを備え、連続体成形装置の入口範囲がフィルタ材料の搬送方向に狭まるように形成されている、特にたばこ加工産業のフィルタ連続体を製造するための装置において、搬送方向に移動可能な少なくとも1個の搬送装置が入口範囲に設けられていることによって解決される。
入口範囲に配置された可動の搬送装置によって、フィルタ連続体を製造するための連続体装置の寿命が非常に長くなる。
搬送装置は好ましくは、少なくとも1個の成形ベルトを備えている。この成形ベルトは空気を通す。これによって、ばらばらになったフィルタを搬送または吹き入れする搬送空気を効果的に排出することができる。成形ベルトは好ましくは繊維および/または金属からなっている。
搬送装置が連続体成形装置の全長にわたって延在し、フィルタ材料用の狭まる入口範囲の下流において、一定の横断面を少なくとも部分的に備えていると、非常に均質であるフィルタ連続体を製造することができる。この場合、製造時の、フィルタ連続体の特性の高い可変性が付加的に達成される。成形ベルトまたは少なくとも2個の成形ベルトは好ましくは、一定の横断面を有する区間内で、搬送方向に対して平行にまたは相互の方に移動可能である。
連続体成形装置が搬送方向に対して横向きの、少なくとも1つの空気を通す区間を備えていると、フィルタ連続体の加工をきわめて簡単に行うことができるかあるいは混和材をフィルタ連続体に供給することができる。
円形区間において成形ベルトを搬送方向に対して横方向に曲げることができる装置が設けられていると合目的である。
フィルタ材料加速装置が連続体成形装置の上流にかつ特に混合および/または個別化装置の下流に配置されていると、充分な密度のフィルタ連続体を製造することができる。
課題は更に、フィルタ材料用の混合および/または個別化装置と、この混合および/または個別化装置の下流に配置された連続体成形装置とを備えた、特にたばこ加工産業のフィルタ連続体を製造するための装置において、特に上記の本発明による特徴が含まれ、更にばらばらにされたフィルタ材料を円運動させることができる要素が混合および/または個別化装置内に設けられていることによって解決される。
特別な混合および/または個別化装置によって、フィルタ材料をきわめて良好にばらばらにすることでき、搬送空気からのフィルタ材料のきわめて良好な分離が可能である。
要素がパドルホイールであると、円運動へのフィルタ材料のきわめて効果的な移送行われる。空気流によって個別化を行うことが可能である。更に、個別化のために撹拌棒が使用されると、きわめて効果的にばらばらにすることができる。撹拌棒は更に、フィルタ材料を回転させる。好ましくはばらばらにされたフィルタ材料を円運動させることができる混合および/または個別化装置の範囲において、空気流からのフィルタ材料の分離が可能である。混合および/または個別化装置の下流の範囲がホッパーの形をしていると、連続体形成への効果的な移行が可能である。
次に、本発明の全般的な思想を制限することなく、実施の形態に基づいて本発明を詳しく説明する。明細書に詳しく示していない本発明のすべての特徴については、図が参照される。
図1aは、フィルタ連続体を製造する装置の本発明の実施の形態の概略的な側面図である。このような装置は有端の繊維から無端のフィルタを製造する働きをする。この場合、繊維の長さは製造すべきフィルタの長さよりも短い。フィルタまたはフィルタ連続体24は有端の繊維の繊維混合物または有端の繊維と顆粒、ペレットまたは押出し物との混合物から製造される。フィルタ連続体24は好ましくは二成分繊維と例えば80〜95重量%の割合の活性炭顆粒から製造される。
ばらばらにされた繊維または実質的にばらばらにされた繊維または例えば二成分繊維のような繊維のグループのための第1の配量装置10と、例えば活性炭顆粒のような顆粒のための第2の配量装置11とから、適当な材料が例えば搬送空気流によって混合および/または個別化装置12に搬送される。本発明によるこの混合および/または個別化装置12は例えば図3を参照して詳しく説明する。この混合および/または個別化装置12は本出願人の欧州特許出願第03 007 672.3号(発明の名称“フィルタの製造時に使用するための有端繊維用処理方法と有端繊維用処理装置”)において参照番号115を付けた混合および/または個別化装置であってもよい。2003年4月3日に出願されたこの欧州特許出願第03 007 672.3号の開示内容は本願の開示内容に完全に加えられる。
フィルタ材料51はノズルまたは軸流圧縮機の形に形成可能な材料加速装置13に達する。繊維と顆粒の混合物は搬送空気によって加速され、そして搬送要素14によって本発明によるフィルタ連続体製造装置の入口範囲に吹き入れられる。搬送方向は参照番号50によって示してある。繊維の1つの成分からなるフィルタまたは顆粒または粉末成分を含んでいない繊維混合物からなるフィルタを吹き入れることができる。
入口範囲には、空気を通す2本のベルト15が設けられている。このベルトは2個の案内ローラ16を経て方向変換される。成形ベルト15は案内ローラによって方向変換される前は真っ直ぐであり、方向変換された後は成形ベルト15′は半円状に形成されている。完全に半円に形成されたベルト15″は折り曲げられた上型(上側ガイド)17または折り曲げられた下型(下側ガイド)18内に走行する。両型17,18は例えば0.5〜10°の所定の開放角度を形成する。上型17と下型18は空気を通す穴を備えているので、空気流19がこの穴を通過することができ、それによって搬送空気がフィルタ材料から分離される。この実施の形態の場合、成形ベルトは比較的に可撓性のある例えば織物ベルトである。テーパ(円錐)状に配置された型17,18には、互いに平行に配置された上型17と下型18が接続している。この平行に配置された型の場合にも、空気を通す穴が設けられ、この穴を通って空気またはガスが流れることができる。型17,18内に走行する半円状に形成された成形ベルト15″は、空気を通す連続するホースを形成している。成形ベルトは型17,18から出る際に真っ直ぐな状態に戻り、案内ローラ16を経て案内される。
フィルタ材料は搬送要素14から空気流に出て、円錐状に合流する成形ベルト15′の範囲内に入り、そこで機械の始動の際にスタートフィルタ連続体に当たる。このスタートフィルタ連続体にはフィルタ材料が当たり、右側に成長する繊維ケーキを形成する。左側に走行する空気を通す成形ベルト15′または15″は、形成される繊維ケーキを捕らえ、圧縮し、平行に走行するベルトの範囲内に案内する。繊維フィルタ連続体内の密度の変動を避けるためには、材料をできるだけ一定に供給すべきである。プロセスが進行すると、発生する繊維フィルタ連続体24は成形ベルト15″の間で左側に移動する。新しい材料が円錐状に合流する成形ベルト15′または15″の範囲において右側の連続体端部に達し、そこで連続体を形成する。搬送空気は空気流19として流出する。加熱されたキャリヤガス20、例えば0〜100%の空気相対湿度を有する空気を繊維フィルタ連続体24の方に供給することにより、結合のために使用される繊維成分が溶融する。繊維成分は他の結合繊維、顆粒または充填繊維に点状に溶着される。結合のために設けられる繊維は二成分繊維であり、充填繊維は例えばセルロース繊維である。結合繊維については、本出願人の欧州特許出願第03 004 504.2号が参照される。
加熱されたキャリヤガスは熱を放出した後で、キャリヤガスの供給範囲の左側と右側の範囲においてガス流22として流出する。低温のキャリヤガス21、例えば0〜100%の空気相対湿度を有する空気を繊維フィルタ連続体24の方に供給することにより、繊維フィルタ連続体24は続いて冷却される。繊維フィルタ連続体24の温度低下は結合個所の迅速な硬化をもたらす。冷却ガスはキャリヤガス21を繊維フィルタ連続体24に案内する範囲の左側と右側で、ガス流22として流出する。そのために、それぞれ穴が型に設けられている。キャリヤガスの供給と排出は好ましくは、フィルタ連続体の搬送方向50に対して横方向に四方に行われる。
続いて、フィルタ連続体24は切断装置で切断されるかあるいは他の型25に受け渡される。この型において、フィルタ連続体24は被覆材料帯片26によって被覆される。被覆された繊維フィルタ帯片24は続いて、切断装置27において適当な長さのフィルタロッドに切断される。
図1b)は、図1a)のA−A線に沿った概略的な断面図である。成形ベルト15′は既に幾分曲げられている。空気流19が流通可能な空気穴23も示してある。図1c)は、図1a)のB−B線に沿った概略的な断面図である。この範囲では、成形ベルト15″は完全に半円に形成され、平行に走行し始めている。
図2は本発明によるフィルタ連続体製造装置の他の実施の形態を示している。図2の実施の形態では、空気を通過する織物の代わりに、穴を備えた金属帯が成形ベルト15として使用される。金属帯は既に一方向に曲げられていると、他の方向に曲げることができないので、金属帯がまだ真っ直ぐであるときにのみ、方向変換される。この理由から、この実施の形態は図1の実施の形態と幾分異なっている。
本発明によるフィルタ連続体製造装置1の入口範囲において、まだ曲げられていない成形ベルト15が円錐状に先細になるように走行する。変曲点28の後で成形ベルト15′が半円状に曲げられるので、この成形ベルトは切断線B−Bのところでそれぞれ半円状に曲げられている。金属帯を適当に曲げるために、特別な成形装置が設けられている。この成形装置については例えば図4,5を参照して例示的に説明する。他の構造は図1と一致しているので、他の構造については図1の説明が参照される。
図2b)は図2a)のB−B線に沿った概略的な断面図である。図2c)は図2a)のA−A線に沿った概略的な断面図である。
図3は本発明による混合および/または個別化装置30を示している。配量された繊維と配量された顆粒が上側からシリンダ31内に搬送される。空気流37は材料を捕らえ、撹拌棒33へ案内する。中空軸32の回りを回転する撹拌棒33は、繊維がばらばらになるまであるいは負圧によって篩35を通ってホッパー36内に吸引されるほど繊維グループが小さくなるまで、繊維グループを細かく砕く。ホッパー36の空間内は負圧である。この負圧は空気流39によって生じる。空気流39はホッパー36の空間から中空軸32内へ垂直方向上方に流れる。空気流37はホッパー36の空間内の負圧に基づいて発生し、シリンダ31を通り、そして篩35を通過する。中空軸32は固定された篩35から突出している。
篩35の上方において、撹拌棒33が中空軸32に取付けられている。撹拌棒33はその下側にピン、針またはゴム継目板を備えている。篩35の下方において中空軸32にはパドルホイール34が取付けられている。撹拌棒33とパドルホイール34は軸32と共に回転する。ホッパー36の下端には、搬送ノズルの収容部40が設けられている。図2に示していない搬送ノズルは収容部40内に挿入される。
撹拌棒33によって繊維または繊維と顆粒の混合物は円運動し、遠心加速される。同じように回転するパドルホイール34は篩35の下方で材料の円軌道運動とその遠心加速作用を強める。顆粒がプロセス進行状態にあると、個別化プロセスの間同時に、繊維と顆粒の均一な混合が行われる。同じことが異なる繊維の場合にも行われる。
ホッパー36はサイクロン分離器の原理に従って機能する。繊維または繊維と顆粒の混合物は、ホッパー36内で空気と共にらせん状の円軌道38に沿って下方に移動する。その際、固体は遠心力に基づいてホッパー壁に沿って下方に移動する。その際、ホッパー36の上側範囲において、分離ホッパー41が空気分離を補助する。繊維または繊維と顆粒の混合物はホッパー底で搬送ノズル内の流れによって捕らえられ、型の方に加速される。この型でフィルタ連続体が形成される。
図4は、例えば鋼のような非織物からなるベルト型またはベルトガイドの実施の形態の断面を概略的に示している。穴を有する鋼からなる成形ベルト15″はその外面が溝42,43に接触している。この溝は上型17と下型18に形成されている。この上型と下型は上側成形ベルトと下側成形ベルトを取り囲んでいる。案内ディスク44は上型17と下型18の間に回転可能に配置されている。そのためにそれぞれ1個の軸受45が設けられている。
案内ディスク44の上側斜面には、上側の鋼ベルト15″の側部が接触している。案内ディスク44の下側斜面には、下側の鋼ベルト15″の側部が接触している。ベルトを送ることによって、ベルト15″の側部は案内ディスク44を駆動して回転させる。デリケートな案内範囲におけるベルト15″と側方のベルトガイドまたは案内ディスク44の間の滑りが回避される。溝42,43と案内ディスク44は鋼ベルト15″を半円形に保持する。
図4に示したベルト型またはベルトガイドは、ベルト縦方向において短い数ミリメータのガイドモジュールを示している。長い型を形成するためには、複数のガイドモジュールが直列に配置され、それによって完全なベルトガイドが形成される。
図5は非織物からなるベルト15″のための他のベルトガイドの斜視図である。ガイド本体58は軸57の回りに回転可能にフレーム56の軸受45に支承されている。ガイド本体58は成形ベルト15″の運動方向に対して横方向にそれぞれ2個設けられている。このガイド本体はそれぞれ、例えば金属製の各成形ベルト15″のために案内面60と案内リング59を備えている。この案内面には成形ベルトが部分的に適合可能である。成形ベルト15″の側方エッジは案内リング59に突き当たる。成形ベルト15″の運動によって、ガイド本体58が回転させられる。型を形成するために、複数のガイド本体を成形ベルトの運動方向に並べて配置すると合目的である。
図6は本発明によるフィルタ連続体製造装置の一部を概略的に示している。図6には特に、フィルタ連続体24の構造が示してある。フィルタ連続体24は搬送方向50に搬送される。フィルタ材料は右側から左側へ搬送方向50に向けてフィルタ連続体24に達する。この場合、連続体24の形成は円錐状範囲において行われる。フィルタ材料のレベル52が図6に示してある。図6において右側にレベルが移動すると、密度の大きなフィルタ連続体が製造される。フィルタ材料のレベル52が左側に移動すると、密度の小さなフィルタ連続体、すなわち比重の小さなフィルタ連続体が製造される。この理由から、フィルタ材料のレベルの制御が望まれる。レベルの変動53を回避するために、例えばランプ手段54と位置を感じる検出器55が設けられている。このランプと検出器によって、レベルの位置を検出することができる。位置を感じる検出器の信号に基づいてレベルの位置を評価する図示していない制御装置によって、例えばベルト速度またはコンベヤ速度50が制御される。レベルが右側に移動すると、成形ベルト15または15′または15″はより速く移動させられる。レベルが左側に移動すると、成形ベルトはゆっくり移動させられる。すなわち、制御は光学的な要素を介して行うことが可能である。制御は勿論、容量型の要素で行うことができるし、またどの個所で多量の空気が成形ベルトから流出しているかを想定することができる。
無端の複数の繊維(この繊維のうち、少なくとも1つが二成分繊維である)からフィルタ連続体を製造するために、繊維はばらばらにされ、連続体成形装置の水平に向いた入口範囲に空気圧で供給される。この連続体成形装置は先細になるように互いに走行する2つのベルトを備えている。このベルトが空気を通すので、搬送空気はベルトを通って流出可能である。続いて、予備成形された繊維連続体が2個の半円状ベルトからなる上型と下型に供給される。繊維を互いに接着させるために、高温空気または高温蒸気が型を流通し、続いて連続体を冷却するために、低温空気が型を流通する。
a)は本発明によるフィルタ連続体製造装置の概略的な側面図、b)はA−A線に沿った概略的な断面図、c)はB−B線に沿った概略的な断面図である。 a)は本発明の他の実施の形態によるフィルタ連続体製造装置の概略的な側面図、b)はB−B線に沿った概略的な断面図、c)はA−A線に沿った概略的な断面図である。 本発明による混合および/または個別化装置の概略的な断面図である。 非織物からなるベルトのための型の概略的な断面図である。 非織物からなるベルトのための他のベルトガイドの概略的な斜視図である。 本発明によるフィルタ連続体製造装置の入口範囲の一部の概略図である。
符号の説明
10 配量装置
11 配量装置
12 混合および/または個別化装置
13 加速装置
14 搬送要素
15,15′,15″ 成形ベルト
16 案内ローラ
17 上型
18 下型
19 空気流
20 キャリヤガス
21 キャリヤガス
22 ガス流
23 空気穴
24 フィルタ流
25 型
26 被覆材料帯片
27 切断装置
28 変曲点
30 混合および/または個別化装置
31 シリンダ
32 中空軸
33 撹拌棒
34 パドルホイール
35 篩
36 ホッパー
37 空気流
38 円軌道
39 空気流
40 収容部
41 分離ホッパー
42 溝
43 溝
44 案内ディスク
45 軸受
50 搬送装置
51 フィルタ材料
52 フィルタ材料のレベル
53 レベル変動
54 ランプ手段
55 位置感知検出器
56 フレーム
57 軸
58 ガイド本体
59 ガイドリング
60 成形面

Claims (24)

  1. 特にたばこ加工産業のフィルタ連続体(24)を製造するための方法において、
    − 有端の繊維の少なくとも1つのフィルタ材料をばらばらにするステップと、 − 繊維を連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)に供給するステップを 有し、この場合連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)の入口範囲に、 搬送方向(50)に向けて少なくとも部分的に狭まり搬送方向(50)に移動する装置 (15,15′,15″)が設けられている
    ことを特徴とする方法。
  2. 空気が特に搬送方向(50)に対して横方向に、狭まる装置(15,15′,15″)の少なくとも一部を通って流れることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 狭まる装置(15,15′,15″)が少なくとも1つの成形ベルト(15,15′,15″)を備えていることを特徴とする、請求項1および/または2記載の方法。
  4. 供給が吹き入れであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つまたは複数に記載の方法。
  5. 連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)内で、形成されるフィルタ連続体(24)が混和物を備え、および/または混和物によって処理されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つまたは複数に記載の方法。
  6. 処理が加熱された空気および/または冷却された空気(20,21)の流通であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  7. フィルタ材料(51)のレベルコントロールが連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)の入口範囲において行われることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つまたは複数に記載の方法。
  8. フィルタ材料(51)が連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)に供給する前に、繊維状の添加物と混合されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つまたは複数に記載の方法。
  9. フィルタ材料(51)の少なくとも1種類がマルチ成分繊維であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つまたは複数に記載の方法。
  10. フィルタ材料(51)用の混合および/または個別化装置(12)と、この混合および/または個別化装置(12)の下流に配置された連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)とを備え、連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)の入口範囲がフィルタ材料(51)の搬送方向(50)に狭まるように形成されている、特にたばこ加工産業のフィルタ連続体(24)を製造するための装置において、搬送方向(50)に移動可能な少なくとも1個の搬送装置(15,15′,15″)が入口範囲に設けられていることを特徴とする装置。
  11. 搬送装置(15,15′,15″)が少なくとも1個の成形ベルト(15,15′,15″)を備えていることを特徴とする、請求項10記載の装置。
  12. 成形ベルト(15,15′,15″)が空気を通すことを特徴とする、請求項11記載の装置。
  13. 成形ベルト(15,15′,15″)が繊維および/または金属からなっていることを特徴とする、請求項11および/または12記載の装置。
  14. 搬送装置(15,15′,15″)が連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)の全長にわたって延在し、フィルタ材料(51)用の狭まる入口範囲の下流において、一定の横断面を少なくとも部分的に備えていることを特徴とする、請求項10〜13のいずれか一つまたは複数に記載の装置。
  15. 成形ベルト(15,15′,15″)または少なくとも2個の成形ベルト(15,15′,15″)が一定の横断面を有する区間内で、搬送方向(50)に対して平行にまたは相互の方に移動可能であることを特徴とする、請求項14記載の装置。
  16. 連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)が搬送方向(50)に対して横向きの、少なくとも1つの空気を通す区間を備えていることを特徴とする、請求項10〜15のいずれか一つまたは複数に記載の装置。
  17. 円形区間において成形ベルト(15,15′,15″)を搬送方向(50)に対して横方向に曲げることができる装置(17,18)が設けられていることを特徴とする、請求項11〜16のいずれか一つまたは複数に記載の装置。
  18. フィルタ材料加速装置(13)が連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)の上流にかつ特に混合および/または個別化装置(12)の下流に配置されていることを特徴とする、請求項10〜17のいずれか一つまたは複数に記載の装置。
  19. フィルタ材料(51)用の混合および/または個別化装置(12)と、この混合および/または個別化装置(12)の下流に配置された連続体成形装置(15,15′,15″,17,18)とを備えた、請求項10〜18のいずれか一つに記載の、特にたばこ加工産業のフィルタ連続体(24)を製造するための装置において、ばらばらにされたフィルタ材料(51)を円運動(38)させることができる要素(33,34)が混合および/または個別化装置(12)内に設けられていることを特徴とする装置。
  20. 要素(33,34)がパドルホイール(34)であることを特徴とする、請求項19記載の装置。
  21. 空気流(37)によって個別化を行うことが可能であることを特徴とする、請求項19および/または20記載の装置。
  22. 個別化のために撹拌棒(33)が使用されることを特徴とする、請求項19〜21のいずれか一つまたは複数に記載の装置。
  23. ばらばらにされたフィルタ材料(51)を円運動(38)させることができる混合および/または個別化装置(12)の範囲において、空気流(37,38)からのフィルタ材料(51)の分離が可能であることを特徴とする、請求項19〜22のいずれか一つまたは複数に記載の装置。
  24. 混合および/または個別化装置(12)の下流の範囲(36)がホッパーの形をしていることを特徴とする、請求項19〜23のいずれか一つまたは複数に記載の装置。
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