JP2005056519A - ストリーム系コマンドを使用する場合の読取処理方法及び媒体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体記憶装置において、ストリーム系コマンド実行時にリードエラーが発生した場合、次回からのリード命令に対してリードエラーを無くし、かつ、データの連続性を保証する方法及び媒体記憶装置の提供を目的とする。
【解決手段】ストリーム系コマンドにおいてリードできなかったセクタや読みとばした第1のセクタに対し、ホストからコマンドを受付していない状態の時に、フルリトライ・リード処理を行い、リードできたら再ライト、リードできなかったら時系列的に隣り合う正常にリードできるデータを有する第2のセクタのデータで書き換える。
【選択図】図3
【解決手段】ストリーム系コマンドにおいてリードできなかったセクタや読みとばした第1のセクタに対し、ホストからコマンドを受付していない状態の時に、フルリトライ・リード処理を行い、リードできたら再ライト、リードできなかったら時系列的に隣り合う正常にリードできるデータを有する第2のセクタのデータで書き換える。
【選択図】図3
Description
本発明は、ストリーム系コマンド(AVコマンドとも呼ばれる)により所定時間内に記憶媒体から記録データを連続的に読み取る場合の読取処理方法及び媒体記憶装置に関する。
近年、ハードディスクの大容量化、高速ランダムアクセス性能の点からAVデータ(画像、音楽、音声等)の記録・再生にハードディスクの利用が広がってきている。このような用途のため、ANSI(アメリカ標準化機構)で規格化が進んでいるIDE(ハードディスクインターフェースの内の1つ)の規格であるATA規格において、記憶媒体にアクセスするための拡張機能であるストリーム系コマンド群(Streaming feature set)が用意されており、複数の映像ストリームおよびメタデータの転送を行っても所定の時間内に動作を完了させる機能をもち、ホストからハードディスクに対して指定時間内に途切れなくデータを転送する。
これらコマンド群により映像・音声の途切れを無くすことができる。例えば、Read Stream PIO、Read Stream DMA、Write Stream PIO、Write Stream DMAといったコマンドで、転送方法がPIOかDMAによってリード、ライトのコマンドが分けられている。
上記は、AT Attachment with Packet Interface-7 (Doc No. T13/1532D)に詳しく述べられているので、必要に応じてこれを参照していただきたい。
従来より、コンピュータ用のデータは、データの完全性が重要視され、コンピュータに接続されるデバイスはデータの完全性を保つことが要求されている。一方AVデータにおいては、コンピュータ用のデータほどの完全性は要求されないが、所定の時間内に所定量のデータを連続的に途切れなく扱うことが要求されている。データが途切れてしまうと、映像データが停止してしまうといった障害を起こす。
従来、磁気ディスク装置において、通常のリードコマンドを使用してエラーが生じた場合にはリトライを行い、読み出しを極限まで試みる。その後、しばらくホストから磁気ディスク装置にリード要求がこなければ、リードスキャン機能が働き、ディスク全面のリードを行う。そこで、エラーが発生した場合には、リードできなかったセクタはリード・スキャン・テーブルに登録される。
リード・スキャン・テーブルに登録されたセクタにライトコマンドが発行された場合には、そのセクタは使用しないで別の交代エリアに書き込みが行われる。こうすることで、エラーしやすいセクタを事前に察して回避している。
ストリーム系コマンドを使用の場合は、リードにおいてエラーが発生すると所定時間内でリトライを含めて処理を終了させなければならないため、エラーが発生しても最後までリトライを試みることができない場合が生じる。
リードエラーの発生により交代エリアにライトしてしまうとアクセス・スピードが落ちてしまったり、あるいは、リトライを最後まで行っていないことにより、信頼性を低下させてしまうといった可能性を伴っていた。
そこで、例えば、ビデオデータを記録するハードディスク等におけるストリーム系コマンドを用いた場合のリードエラー処理について、誤り訂正困難な再生データが検出された場合、又は欠陥セクタに対するアクセスについては、これらの再生データを出力先の機器が識別可能なダミーデータに置き換えて出力する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2001−357637号公報
特許文献1においては、リードできなかったデータを出力先の機器が識別可能なダミーデータに置き換えて出力するため、データを所定時間内に送出する場合に有効な方法であるが、その都度ダミーデータに置き換えて出力する必要がある。
本発明は、リードエラーが発生した場合に、交代エリアにライトすることでアクセス・スピードが落ちてしまったり、リトライを最後まで行っていないことによる信頼性の問題、及び誤り訂正困難なリードエラーに対しその都度ダミーデータに置き換えて出力しなければならないといったことを解決するための方法及び媒体記憶装置の提供を目的とする。
本願の請求項1に記載の発明は、ストリーム系コマンドによる記憶媒体からの記録データ読取処理において、前記ストリーム系コマンドにより前記記憶媒体から前記ヘッドを介して記録データの再生を行うステップと、前記再生データのエラー訂正を行うステップと、
前記ステップの出力データをバッファに格納するステップと、前記バッファに格納された前記出力データを読み出すステップと、所定時間内に前記記憶媒体から前記ヘッドを介して記録データの読み取りが成功しないときには、前記記録データを含む第1のセクタを読みとばすステップと、前記ストリーム系コマンドの実行後、所定のリトライにより前記第1のセクタの記録データ読み取りが不成功な場合、正常に読み取りできる第2のセクタの記録データで前記第1のセクタの記録データを書き換えるステップとを有することを特徴とする読取処理方法である。
前記ステップの出力データをバッファに格納するステップと、前記バッファに格納された前記出力データを読み出すステップと、所定時間内に前記記憶媒体から前記ヘッドを介して記録データの読み取りが成功しないときには、前記記録データを含む第1のセクタを読みとばすステップと、前記ストリーム系コマンドの実行後、所定のリトライにより前記第1のセクタの記録データ読み取りが不成功な場合、正常に読み取りできる第2のセクタの記録データで前記第1のセクタの記録データを書き換えるステップとを有することを特徴とする読取処理方法である。
本願の請求項1の発明によれば、媒体記憶装置がホストからのストリーム系コマンドによるリード命令を受け付け、読み出し動作を行ってエラー発生により所定時間内にリードできなかったセクタや読みとばしたセクタに対し、後で、ホストからコマンドを受付していない状態の時に、媒体記憶装置がフルリトライ・リード処理を行い、リードエラーを発生していた第1のセクタからリードできたらリードしたデータを再ライト、第1のセクタからリードできなかったら第1のセクタの前後の正常にリードできる第2のセクタのデータを第1のセクタに上書きする。こうすることで、次回からのリードストリーム系コマンド(ストリーム系コマンドの中のリード・コマンド)が発行された場合において、リードエラーにならず、さらに、主に画像データを扱うリードストリーム系コマンドにおいては、第1のセクタの近傍にある第2のセクタのデータを読むことにより、AV画面において目視では不自然さの目立たないデータ構成となる。
ここで、第1のセクタの記録データ、第2のセクタの記録データの意味は、セクタが記憶媒体のセクタ毎の記録データ全体を意味するのではなく、トラック上の記録データの内の各セクタに該当する、例えば、磁気ディスク媒体であれば、円形トラック上の円弧状部分の記録データを意味する。本発明では、特に注記のない限り、前述の狭い意味で使用することにする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、前記第2のセクタは、前記第1のセクタと時系列的に最も近い記録データを有するセクタであることを特徴とする請求項1の読取処理方法である。
本願の請求項2の発明によれば、第1のセクタに上書きするデータとして第1のセクタに前後した位置にある、記録時には時系列的に連続した情報が記録された第1のセクタの隣のセクタが第2のセクタであれば、代替データとして最も好ましい。第1のセクタの記録データも正常にリードできない場合は、さらにその隣の正常にリードできる記録データを有するセクタが第1のセクタと時系列的に最も近い記録データを有する第2のセクタということになる。
ここで、第1のセクタに対して好ましい第2のセクタは、例えば、第1のセクタの両隣のセクタの記録データが正常にリードできれば、両隣の2つのセクタが第2のセクタの候補になるが、もちろん、どちらに決めても構わない。
さらに、例えば、磁気ディスク媒体において、第1のセクタが1つのトラック上の先頭又は最後尾に位置するセクタである場合には、第1のセクタに隣接するセクタの一方は、同一のトラック上ではなく、一般的には、トラック間をまたがって存在する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、データを記録/再生する媒体記憶装置において、ストリーム系コマンドにより記憶媒体にヘッドを介して行うデータ記録/再生手段と、前記データのエラー訂正を行う誤り訂正手段と、前記誤り訂正手段の出力データを格納するバッファと、前記バッファに格納された前記出力データを読み出すコントローラとを有し、
所定時間内に前記記憶媒体から前記ヘッドを介してデータの読み取りが成功しないときには、前記データを含む第1のセクタを読みとばし、前記ストリーム系コマンドの実行後、所定のリトライを行っても前記第1のセクタのデータ読み取りが不成功な場合には、正常に読み取りできる第2のセクタの記録データで前記第1のセクタのデータを書き換えることを特徴とする媒体記憶装置である。
また、本願の請求項3に記載の発明は、データを記録/再生する媒体記憶装置において、ストリーム系コマンドにより記憶媒体にヘッドを介して行うデータ記録/再生手段と、前記データのエラー訂正を行う誤り訂正手段と、前記誤り訂正手段の出力データを格納するバッファと、前記バッファに格納された前記出力データを読み出すコントローラとを有し、
所定時間内に前記記憶媒体から前記ヘッドを介してデータの読み取りが成功しないときには、前記データを含む第1のセクタを読みとばし、前記ストリーム系コマンドの実行後、所定のリトライを行っても前記第1のセクタのデータ読み取りが不成功な場合には、正常に読み取りできる第2のセクタの記録データで前記第1のセクタのデータを書き換えることを特徴とする媒体記憶装置である。
本願の請求項3の発明によれば、媒体記憶装置がホストからのストリーム系コマンドによるリード命令を受け付け、読み出し動作を行ってエラー発生により所定時間内にリードできなかったセクタや読みとばしたセクタに対し、後で、ホストからコマンドを受付していない状態の時に、媒体記憶装置がフルリトライ・リード処理を行い、リードエラーを発生していた第1のセクタからリードできたらリードしたデータを再ライト、第1のセクタからリードできなかったら第1のセクタの前後の正常にリードできる第2のセクタのデータを第1のセクタに上書きする。こうすることで、次回からのリードストリーム系コマンド(ストリーム系コマンドの中のリード・コマンド)が発行された場合において、リードエラーにならず、さらに、主に画像データを扱うリードストリーム系コマンドにおいては、第1のセクタの近傍にある第2のセクタのデータを読むことにより、AV画面において目視では不自然さの目立たないデータ構成のAVデータをホストに転送する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、前記正常に読み取りできる第2のセクタは、前記第1のセクタと時系列的に最も近いデータを有するセクタであることを特徴とする請求項3の媒体記憶装置である。
本願の請求項4の発明によれば、第1のセクタに上書きするデータとして第1のセクタに前後した位置にある、記録時には時系列的に連続した情報が記録された第1のセクタの隣のセクタが第2のセクタであれば、代替データとして最も好ましい。第1のセクタの記録データも正常にリードできない場合は、さらにその隣の正常にリードできる記録データを有するセクタが第1のセクタと時系列的に最も近い記録データを有する第2のセクタということになる。
このため、本発明による媒体記憶装置は、エラー訂正できなかったセクタの記録データ部分は、リードできる好ましいデータで上書きされるので、次回以降にリードストリーム系コマンドで再生すると、リードエラーを発生することなく、単時間でAVデータを読み出すようになっている。
本発明によれば、リードストリーム系コマンドにおいて再びリードエラーを発生するようなセクタのデータを、時系列的に連続した隣り合うセクタあるいはこれに近い正常にリードできるセクタのデータで書き換えることにより、次回以降のリード時にリードエラーを起こさず、かつ、画像等のデータとして目視等で違和感のないリードデータとすることができる。
図1は、本発明を実施するための一形態を説明する媒体記憶装置の構成図である。
図1は、媒体記憶装置として、磁気ディスクにデータをリード/ライトする磁気ディスク装置(HDD)を例に示す。磁気ディスク装置1は、パーソナルコンピュータ等のホスト(図示省略)とATA(AT Attachment)規格のインタフェース・ケーブル18で接続される。
磁気ディスク装置1は、磁気ディスク10と、磁気ディスク10を回転するスピンドルモータ11と、磁気ディスク10に対してデータをリード/ライトする磁気ヘッド16と、磁気ヘッド16を磁気ディスク10の半径方向(トラック横断方向)に移動するアクチュエータであるVCM13を備える。さらに、制御部として、HDC(Hard Disk Controller)17と、データバッファ5と、MPU(Micro Processing Unit)2と、不揮発性のメモリ4と、ヘッドIC9と、スピンドルモータドライバ12と、VCMドライバ14と、ヘッドの位置を検出する位置検出部15と、これらを接続するバス8とを備える。
HDC17は、ホストからタスクを指定するタスクファイル3Aを有するATAインタフェース制御回路3と、データバッファ5を制御するデータバッファ制御回路6と、記録データのフォーマット制御を行うフォーマッタ制御回路7、エラー訂正回路(ECC)〔図示省略〕とを有する。
データバッファ5には、ホストからのライトデータ又はホストへのリードデータが、各データバッファアドレス位置に、LBA(論理ブロックアドレス:Logical Block Address)単位で格納される。
ヘッドIC9は、ライト時は、記録データに従い磁気ヘッド16に記録電流を流し、リード時は、磁気ヘッド16からの読取信号を増幅して、リードデータ(サーボ情報を含む)を出力する。位置検出部15は、ヘッドIC9からのサーボ情報から磁気ヘッド16の位置を検出する。
スピンドルモータドライバ12は、スピンドルモータ11を回転駆動する。VCMドライバ14は、磁気ヘッド16を移動するVCM13を駆動する。MPU2は、磁気ヘッド16の位置制御、リード/ライト制御、リトライ制御等を行う。メモリ4は、MPU2の処理に必要なデータを格納する。
図2は、ホストからのコマンド列(タスク)が設定される図1のATA規格のタスク
ファイルレジスタ3Aの説明図である。以下の説明の内、詳細部分の説明は、Read Stream PIOの場合を例にとって説明する。
ファイルレジスタ3Aの説明図である。以下の説明の内、詳細部分の説明は、Read Stream PIOの場合を例にとって説明する。
(1)タスクファイルレジスタ(Task File Register)は、全体を、磁気ディスク装置側から見てInputとOutput に分けて表示してある。Input側の欄について説明すると、コマンドレジスタ1F7には、リード、ライト等のコマンドを設定する。デバイス/ヘッドレジスタ1F6、シリンダハイ1F5、シリンダロー1F4、セクタ番号レジスタ1F3には開始アドレスが設定される。セクターカウントレジスタ1F2には、リード/ライトのセクタ数が設定される。フィーチャレジスタ1F1には、リード/ライトの形態が指定される。Output側の欄については、以下に、必要に応じて説明する。
(2)フィーチャレジスタ(Features Resister)は、(1)に示すInput側のフィーチ
ャレジスタ1F1である。(2)に示すように、8ビットのフィーチャレジスタのビット7がURG(Urgent)ビット、ビット6がRC(Read Continuous)ビットである。
ャレジスタ1F1である。(2)に示すように、8ビットのフィーチャレジスタのビット7がURG(Urgent)ビット、ビット6がRC(Read Continuous)ビットである。
URGビットには緊急転送要求を指定でき、指定すると磁気ディスク装置1は全てのリカバリー等の動作まではせず、装置の可能な最少時間の中で、リードあるいはライトを最少回数だけ試みてその結果をホストに転送する。
RCビットはリード継続モードを有効にする指定のビットで、指定すると、1F2に指定された指定時間内に動作を完了するようリトライを制限してリード動作を実行する。RCビットを指定することにより、リードエラーが生じてもエラーを発生したセクタを読みとばし、装置を停止させずにコマンドに対するすべてのデータを転送する。RCビットがクリアされた場合、装置はリードエラーが発生すると停止する。
リードストリーム系コマンドにおいて、URGビット、RCビットを指定してコマンドを発行した場合、エラー訂正は行っているが、残り時間が無い場合には、エラー訂正に失敗したままデータをデータバッファを通してホストに転送する。これを読みとばしと言っている。
(3)ステータスレジスタ(Status Register)は、(1)に示すOutput側のステータスレジスタ1F7である。ビット5(SE:Stream Error)は、RC又はURGビットが指定された状態でコマンド実行中にエラーが発生した場合に指定される。この場合、(1)のSector Number Registerには最初のエラーが発生したセクタアドレス、Sector Count Registerにはエラーが発生したセクタを含めて何セクタ連続したかのセクタ数が指定される。
(4)エラーレジスタ(Error Register)は、(1)に示すOutput側のエラーレジスタ1F1を示す。ビット0のCCTO(Command Complete Time Out)は、1F2に指定した時間内にリードが完了しなかった場合に指定される。
このように、ディスク装置におけるリードストリーム系コマンドと通常のコマンド(例えば、Read Sectors) と異なる点は、リードストリーム系コマンドにおいては、実行時間を1F2で指定するCCTL(Command Completion Time Limit)と呼ばれるタイマー値を設定するとコマンドの実行時間が設定され、指定時間を超えないように制御できるようになっている点である。ここで、超えてしまった場合には、タイムアウト・エラーとなる。
次に、前述の構成において、Write Stream PIOコマンドでライトしたデータをRaed Stream PIOコマンドでリードする場合を例として、図3の本発明のフロー図で説明する。
初めに、MPU2は、ホストからHDC17がコマンドを受け取ったかを判定する。コマンドを受け取ると、MPU2は、そのコマンドコードを解析し、メモリ4にあるコマンドテーブル(図示省略)を、HDC17のタスクファイル3Aに設定されたコマンド(図2の(1)参照)に従い更新する。HDC17にそのコマンドに対応した命令を発する(S01)。
MPU2は、Read Stream PIOコマンドでない通常のリードコマンドと判定(S02)すると、通常処理をHDC17に指示する。ここで、通常処理では、データの信頼性を重視し、時間にかかわらず、リードエラーに対し、所定回数のリトライを行い、データの信頼性を保つ。
MPU2は、Read Stream PIOコマンドと判定(S02)すると、HDC17に、Read Stream PIOの動作を指示する。HDC17のデータバッファ制御回路6は、ヘッドIC9、VCM13を介し磁気ヘッド16を駆動して、磁気ディスク10へリード動作を行う(S03)。
MPU2は、位置検出部15からの復調位置を検出し、VCMドライバ14を介してVCM13を駆動し、磁気ヘッド16を指定トラックに位置制御する。また、復調位置から磁気ヘッド16が磁気ディスク10上の指定トラックからのオフトラックエラーを判定している(図示省略)。
磁気ヘッド16により読み出されたリードデータは、ヘッドIC9を通って、HDC17〔フォーマッタ制御回路7、データバッファ制御回路6、エラー訂正回路(ECC)〔図示省略〕を経由して、データバッファ5に格納される(図1参照)(S03)。
ここで、図2の(2)におけるフィーチャレジスタ1F1のURGビット、RCビットが指定されているとき、MPU2は、オフトラックエラー等のリードエラーが発生したと判定すると(S04)、所定時間以上のリトライを行わずに、HDC17の磁気ディスク10のリードエラーが発生したセクタを読みとばす。
MPU2は、エラーを発生したセクタのLBA情報をメモリ4に記憶させる(S05)。なお、その後MPU2は、新たにコマンドがホストにより発行された場合でも、データを格納しているデータバッファ5上の上記LBA情報を記憶させているデータバッファアドレスは使用禁止の解除になるまでは使用しない。
一方、ステップS04でリードエラーを検出しないと、MPU2は、HDC17からコマンドの終了通知があるかを判定する。終了通知がないと、ステップS03に戻る。MPU2は、HDC17からコマンドの終了を受けると、メモリ4にあるコマンドテーブル(図示省略)の更新を行う。そして、図8のステップS01に戻る。
さらに、ステップS01でMPU2は、ホストからHDC17がコマンドを受け取っていないと、HDC17経由でホストからのコマンドが一定時間ないかを判定する(S07)。 例えば、1分間コマンド発行がないかを判定する。所定時間コマンドを受領しなければ、MPU2は、メモリ4の情報を基に、HDC17に、再度リード処理を指示する(S08)。この時は、ホストから発行されたコマンドではないので、HDC17は、フルリトライを行い、極力媒体リードを完了するように試みる。MPU2は、フルリトライ中にエラーが発生したかどうかを判定する。そして、先刻読みとばしたセクタから正常にリードできたときは、MPU2は、HDC17の媒体リード処理を停止させ、ステップS05において読みとばしたセクタから読み出したデータを再ライトする(S11)。
次に、MPU2は、リトライアウト(所定回のリトライを行っても、エラーが継続する)かを判定する。
リトライアウトでない場合、即ち、リードエラーが発生しなかった場合には、HDC17からのリード完了を受ける。MPU2は、リード完了の通知を受けると、HDC17経由の媒体リード処理を終了し、例えば、ステップS05において読みとばされたセクタから読み出したデータを再ライトする(S11)。そして、メモリ4に記憶したエラーを発生したセクタのLBA情報を更新し、図3のコマンド受領待機状態であるステップS01に戻る。
逆に、リトライアウトの場合、即ち、ステップS08において、所定回のリトライをしても媒体リードに失敗してしまった場合には、媒体リードに失敗したセクタに隣り合った直前または直後のセクタの情報をメモリ4から取り出し(S10)、例えば媒体リードに失敗したセクタに隣接する正常にリードできる1つ前のセクタの情報を上書きする(S11)。このようにすることによって、次回にリードの指示があったときには、該当セクタに書き込まれた正常に読み出せるデータが書き込まれているので、リードエラーを発生することなくリードが可能となる。
図3のフローでは、ステップS08からS11までの工程を、メモリ4に記されているセクターカウント数分繰り返す。その工程を全て完了したら、メモリ4を更新し、データバッファ5の保護を解除する。
図4は、リードストリーム系コマンドにてリードするセクタ例を示す。1−4までの数字は、LBAを表す。×は、リードストリーム系コマンド実行によりエラーを発生したエラーセクタを示す。セクタ3がリードできなかった場合、すなわち、図3のステップS04においてエラーが発生した場合である。前記リードストリーム系コマンド実行が終了して暫くコマンドがこない、つまり、図3のステップS07において一定時間コマンドがこないときに、図4に示すセクタ3を再度リードして成功した場合には、図3のステップS09においてエラーが発生しなかったときに該当し、リードしたセクタ3のデータをそのままセクタ3に上書きする(S11)。
一方、図4のセクタ3を再度リードしても成功しなかった場合、すなわち、図3のステップS09においてリードエラーが発生したと判断した場合には、図4のセクタ2のデータをリードして(S10)、セクタ3にセクタ2のデータを上書きする(S11)。こうすることにより、人間の視覚では見かけ上はAV画面が一瞬乱れるにとどまる(図7参照)。
図5には、1−4までのセクタから正常にリードできる場合の正常時のAV画面表示例を示す。この場合は、セクタ3のデータは、セクタ3のデータとして正常に表示されるが、図4の場合には、セクタ3のデータが壊れているので、ここから読み取ったデータをAV画面にそのまま表示すると、図6に示すエラー発生時のAV画面表示例のように3の部分はセクタ2及びセクタ4の部分とは繋がりのない壊れたデータがそのまま表示されてしまい、見た目に異様に映る。
図7は、本発明を適用した時のAV画面表示例を示す。
上記の図4に示すデータ読み取り結果に対し、セクタ3の部分のデータをセクタ2のデータに入れ換えることによって、図7に示すように、セクタ3の部分に該当する部分はセクタ2のデータが表示され、セクタ2の部分のデータが重複して表示されるため、人間の視覚には見かけ上は異様でない画像が得られる結果となる。
ここで、本実施例においては、セクタ3にリードしたセクタ2のデータを上書きしたが、リードしたセクタ4のデータを上書きしてももちろん構わない。
図8には、リードストリーム系コマンドにてリードするセクタの第二の実施例を示す。セクタ2及びセクタ3が連続してリードストリーム系コマンドで読めなかった場合の処理の例を以下に説明する。図3のステップS04においてエラーが発生し、そのリードストリーム系コマンドが終了する。その後、暫くコマンドがこない、つまり、図3のステップS07において一定時間コマンドがこないときに、図8のセクタ2及びセクタ3を再度リードして成功した場合には、図3のステップS09においてエラーが発生しなかったときに該当し、リードしたセクタ2及びセクタ3のデータをそれぞれセクタ2及びセクタ3にそのまま上書きする(S11)。
一方、図8のセクタ2及びセクタ3を再度リードしても成功しなかった場合、すなわち、図3のステップS09においてリードエラーが発生したと判断した場合は、図8のセクタ1及びセクタ4のデータをリードして(S10)、セクタ2にはセクタ1のデータを、そして、セクタ3にはセクタ4のデータを上書きする(S11)。
本実施例の場合でも、こうすることにより、人間の視覚では見かけ上は画面の異常さを最少にとどめることができる。
上記の説明において、媒体を磁気ディスクで説明したが、光ディスク、光磁気ディスク、他の記憶媒体にも適用できる。また、リードエラーをオフトラックで説明したが、他のリードエラーにも適用できる。さらに、インタフェースは、ATAに限らず、SCSIその他のインタフェースにも適用できる。
1 磁気ディスク装置
2 MPU
3 ATAインタフェース制御回路
4 メモリ
5 データバッファ
6 データバッファ制御回路
7 フォーマッタ制御回路
8 バス
9 ヘッドIC
10 磁気ディスク
11 スピンドルモータ
12 スピンドルモータドライバ
13 VCM
14 VCMドライバ
15 位置検出部
16 磁気ヘッド
17 HDC
18 インタフェース・ケーブル
2 MPU
3 ATAインタフェース制御回路
4 メモリ
5 データバッファ
6 データバッファ制御回路
7 フォーマッタ制御回路
8 バス
9 ヘッドIC
10 磁気ディスク
11 スピンドルモータ
12 スピンドルモータドライバ
13 VCM
14 VCMドライバ
15 位置検出部
16 磁気ヘッド
17 HDC
18 インタフェース・ケーブル
Claims (4)
- ストリーム系コマンドによる記憶媒体からの記録データ読取処理において、
前記ストリーム系コマンドにより前記記憶媒体から前記ヘッドを介して記録データの再生を行うステップと、
前記再生データのエラー訂正を行うステップと、
前記ステップの出力データをバッファに格納するステップと、
前記バッファに格納された前記出力データを読み出すステップと、
所定時間内に前記記憶媒体から前記ヘッドを介して記録データの読み取りが成功しないときには、前記記録データを含む第1のセクタを読みとばすステップと、
前記ストリーム系コマンドの実行後、所定のリトライにより前記第1のセクタの記録データ読み取りが不成功な場合、正常に読み取りできる第2のセクタの記録データで前記第1のセクタの記録データを書き換えるステップと
を有することを特徴とする読取処理方法。 - 前記第2のセクタは、前記第1のセクタと時系列的に最も近い記録データを有するセクタであることを特徴とする請求項1に記載の読取処理方法。
- データを記録/再生する媒体記憶装置において、
ストリーム系コマンドにより記憶媒体にヘッドを介して行うデータ記録/再生手段と、
前記データのエラー訂正を行う誤り訂正手段と、
前記誤り訂正手段の出力データを格納するバッファと、
前記バッファに格納された前記出力データを読み出すコントローラとを有し、
所定時間内に前記記憶媒体から前記ヘッドを介してデータの読み取りが成功しないときには、前記データを含む第1のセクタを読みとばし、
前記ストリーム系コマンドの実行後、所定のリトライを行っても前記第1のセクタのデータ読み取りが不成功な場合には、正常に読み取りできる第2のセクタの記録データで前記第1のセクタのデータを書き換えることを特徴とする媒体記憶装置。 - 前記正常に読み取りできる第2のセクタは、前記第1のセクタと時系列的に最も近いデータを有するセクタであることを特徴とする請求項3に記載の媒体記憶装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008537219A (ja) * | 2005-03-31 | 2008-09-11 | インテル・コーポレーション | ホストコントローラで独立および同時データ転送を行う方法および装置 |
US7681303B2 (en) | 2006-09-01 | 2010-03-23 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Method for manufacturing a magnetic head slider |
-
2003
- 2003-08-06 JP JP2003287999A patent/JP2005056519A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008537219A (ja) * | 2005-03-31 | 2008-09-11 | インテル・コーポレーション | ホストコントローラで独立および同時データ転送を行う方法および装置 |
US7681303B2 (en) | 2006-09-01 | 2010-03-23 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Method for manufacturing a magnetic head slider |
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