JP2005056465A - 記録媒体、記録装置、記録方法、および、記録プログラム - Google Patents
記録媒体、記録装置、記録方法、および、記録プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005056465A JP2005056465A JP2003206524A JP2003206524A JP2005056465A JP 2005056465 A JP2005056465 A JP 2005056465A JP 2003206524 A JP2003206524 A JP 2003206524A JP 2003206524 A JP2003206524 A JP 2003206524A JP 2005056465 A JP2005056465 A JP 2005056465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- information
- recording medium
- sector
- content information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B27/00—Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
- G11B27/10—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
- G11B27/19—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
- G11B27/24—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by sensing features on the record carrier other than the transducing track ; sensing signals or marks recorded by another method than the main recording
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
- G11B20/12—Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers
- G11B20/1217—Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers on discs
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
- G11B20/18—Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
- G11B20/1816—Testing
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B27/00—Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
- G11B27/10—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
- G11B27/19—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
- G11B27/28—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording
- G11B27/30—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording
- G11B27/3027—Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording used signal is digitally coded
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/004—Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
- G11B7/006—Overwriting
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
- G11B2020/10898—Overwriting or replacing recorded data
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B2220/00—Record carriers by type
- G11B2220/20—Disc-shaped record carriers
- G11B2220/21—Disc-shaped record carriers characterised in that the disc is of read-only, rewritable, or recordable type
- G11B2220/215—Recordable discs
- G11B2220/216—Rewritable discs
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B2220/00—Record carriers by type
- G11B2220/20—Disc-shaped record carriers
- G11B2220/25—Disc-shaped record carriers characterised in that the disc is based on a specific recording technology
- G11B2220/2537—Optical discs
- G11B2220/2562—DVDs [digital versatile discs]; Digital video discs; MMCDs; HDCDs
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
【課題】繰り返してのオーバーライトによっても品質劣化が生じにくい記録媒体等を提供する。
【解決手段】上書記録が可能な記録媒体に、所望のコンテンツ情報と、記録媒体にコンテンツ情報が記録される毎に変動する付加情報と、を重合することにより生成された記録情報に基づいて記録マークを形成し、コンテンツ情報を記録する。
【選択図】 図2
【解決手段】上書記録が可能な記録媒体に、所望のコンテンツ情報と、記録媒体にコンテンツ情報が記録される毎に変動する付加情報と、を重合することにより生成された記録情報に基づいて記録マークを形成し、コンテンツ情報を記録する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体、記録装置、記録方法、及び記録プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD−RWに代表される相変化型記録媒体等の、上書記録(以下、オーバーライトと称する場合がある。)が可能な記録媒体(以下、記録媒体と称する。)では、当該記録媒体の記録面の結晶構造を変化させることにより記録マークを形成し、所望のコンテンツ情報を記録している。
【0003】
当該記録媒体にコンテンツ情報を記録するには、当該コンテンツ情報を複数のセクタに分割して誤り訂正符号化及び変調を施し、更に同期情報としてのシンクコードを付加して生成される記録フォーマットに基づいて、記録マークやスペースの記録部分を形成し、コンテンツ情報を記録することが規格により定められている。
【0004】
また、上記シンクコードは、分割されたコンテンツ情報のそれぞれの始端と終端とを特定するための同期情報であり、14Tと4Tの組合せにより定義される識別のための符号(以下、シンク検出子と称する)を含んで構成されることが規格により定められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術においては、コンテンツ情報の内容の一部が同一となる場合に、当該同一となる部分の情報を示すように形成される記録マークのエッジが重なることがある。この場合、記録媒体上のエッジが重ねて形成される位置において物理的性質の劣化が生じ、繰り返してのオーバーライトにより当該位置の劣化が著しくなると記録マークやスペースの識別ができなくなるという問題が生じる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上述した問題が一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上書記録が可能な記録媒体であって、所望のコンテンツ情報と、当該記録媒体に前記コンテンツ情報が記録される毎に変動する情報である付加情報と、を重合することにより生成された記録情報に基づいて、複数の記録部分が形成されて構成される。
【0008】
請求項5に記載の発明は、上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録装置であって、前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成手段と、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成手段と、を備えて構成される。
【0009】
請求項6に記載の発明は、上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録方法であって、前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成工程と、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成工程と、を含んで構成される。
【0010】
請求項7に記載の発明は、コンピュータによって、上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録処理プログラムであって、前記コンピュータを、前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成手段、及び、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成手段、として機能させるように構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施の形態は、本発明を記録媒体としてのDVD−RWに適用した場合の実施の形態である。
【0012】
(1)記録媒体
始めに、本実施形態に係る記録媒体としてのDVD−RWの構成について説明する。以下では、DVD−RWの情報記録面の構成について説明した後、当該情報記録面に記録するコンテンツ情報の記録フォーマットについて詳細に説明する。
【0013】
(1−1)情報記録面の構成
先ず、DVD−RWの情報記録面の構成について図1を参照して説明する。図1はDVD−RWの情報記録面の構成を示す図である。
【0014】
図1に示すように、DVD−RW100の情報記録面は、中心部に、固定のためのクランプ孔102を備えており、当該クランプ孔102から順に外側に、リードイン領域103、データ記録領域104及びリードアウト領域105を備えている。そして、リードイン領域103、データ記録領域104及びリードアウト領域105には、連続する1本の記録トラックTが形成されており、当該記録トラックTには以下の記録される情報の内容を示す記録マークMおよびスペースSの複数の記録部分が形成されている。
【0015】
リードイン領域103は、DVD−RW100の記録時及び再生時において最初にアクセスされる領域であり、当該リードイン領域103には、DVD−RW100に関する情報及びコンテンツ情報に関する各種の情報などが記録されている。データ記録領域104は、画像情報や音声情報等のコンテンツ情報を記録する領域であり、当該データ記録領域104には、付加情報が重合され変調された状態のコンテンツ情報が記録されている。
【0016】
なお、データ記録領域104に記録されるコンテンツ情報の記録フォーマットについては後述する。
【0017】
また、リードアウト領域105は、データ記録領域104に後続する領域であり、当該リードアウト領域105には、リードアウト領域105であることを示す情報が記録されている。
【0018】
なお、以下の説明において、記録マークMおよびスペースSのエッジEについて説明する箇所があるが、記録マークMおよびスペースSのエッジEとは一の記録マークMおよびスペースSである記録部分における端部をいい、即ち当該記録マークMと隣り合うスペースSとの境を示す部分をいう。DVD−RW100では、結晶構造を変化させることにより、記録マークMとスペースSを示す記録部分を形成するので、記録マークMの部分である結晶化部分とスペースSの部分である非晶化部分の境界がエッジEとなる。また、例えば、本実施形態の記録マークMおよびスペースSは、本発明の記録部分を構成している。
【0019】
(1−2)コンテンツ情報の記録フォーマット
次に、コンテンツ情報の記録フォーマットについて詳細に説明する。
【0020】
始めに、DVD−RW100に記録する情報の記録単位であるセクタについて説明する。セクタは、記録するコンテンツ情報を誤り訂正符号化、及び、変調してディスク上に記録するまでの段階に応じて、データセクタ、記録セクタ及び物理セクタの3段階のセクタ構造をとる。データセクタはコンテンツ情報である主データとセクタ番号等からなる基本セクタであり、記録セクタはデータセクタの各データにスクランブルをかけ誤り訂正符号化したセクタである。また、物理セクタは記録セクタをフレーム構造に変調したセクタである。
【0021】
次に、以上の各セクタにおける記録フォーマットについて説明する。
【0022】
(1−2−1)データセクタ
先ず、データセクタについて図2〜4を参照して説明する。図2はデータセクタにおける単位セクタの構造を示す模式図であり、図3は付加情報領域の構造を示す模式図であり、図4はECCブロックの構造を示す模式図である。
【0023】
先ず、図2に示すように、データセクタにおける単位セクタ110は172バイト×12行の配列構造をとり、主データを記録するための主データ領域の先頭にID(Identification Data)領域112、IED(ID Error Detection code)領域113及びRSV(Reserve)領域114の各領域が付加され、また末尾にEDC(Error Detection Code)領域116が付加された構造である。ID領域112はセクタ番号、セクタの属する層、領域などの情報を記録する領域であり、IED領域113はIDの誤り検出用パリティを記録する領域である。また、RSV域114はコピープロテクト情報等のシステム予約データを記録する領域であり、本実施形態では当該RSV域114の一部を付加情報領域115とする。当該付加情報領域115には、乱数に基づく付加情報が設定される。また、EDC領域116は当該データセクタ全体の誤り検出用パリティを記録する領域である。
【0024】
図3に示すように、付加情報領域115はRSV域114の一部に設けられる。即ち、b0〜b47までの48ビット(6バイト)で定義されるRSV域114におけるb0〜b7までの8ビット(1バイト)に付加情報領域115を設ける。そして、この付加情報領域115には、前述のように、乱数に基づく付加情報が代入される。具体的には、後述するように、記録再生装置のエンコーダにおいて乱数を発生させ、当該乱数を2進法で表した情報(付加情報)が付加情報領域115に代入されることになる。従って、付加情報は、コンテンツ情報を記録する毎に変動する情報となる。
【0025】
上記各領域にID、IED、RSV、付加情報及びEDCが付加された後に、単位セクタ110はPN(Pseudo Noise)系列データ加算によるスクランブルが施され、更に16個の単位セクタ110が連結されて誤り訂正符号化され、ECC(Error Checking and Correcting)ブロックが生成される。
【0026】
図4に示すように、ECCブロック120は、連続する16個の単位セクタ110で形成される172バイト×192行の配列に対して、16行のPO(Parity of the Outer code)パリティと10列のPI(Parity of the Inner code)パリティが付加された配列構造をとる。これらパリティの生成は、先ず172列の各列に対して16バイトのPOパリティ121を付加し、次にPOパリティ121を含む208行の各行に対して10バイトのPIパリティ122を付加して行なわれる。なお、POパリティ121及びPIパリティ122はリード・ソロモン積符号であるので、上記と逆の順序で生成してもよい。
【0027】
ここで、各POパリティ121は、符号化の対象とする列に記録される情報の内容に応じて変化し、また、各PIパリティ122は、符号化の対象とする行に記録される情報の内容に応じて変化する。従って、付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122は、当該付加情報領域115に記録される付加情報の変動に応じて変化することになる。そして、上述のように付加情報はコンテンツ情報を記録しようとする毎に変動するので、付加情報以外の情報(即ち、コンテンツ情報)が同一となる場合であっても、付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122は変化することになる。
【0028】
つまり、DVD−RW100にコンテンツ情報をオーバーライトするにあたって、オーバーライト前後でコンテンツ情報の内容が部分的に同一となる場合においても、当該コンテンツ情報の内容が同一となる部分に対応するECCブロック120における付加情報領域115及び付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122の内容がオーバーライトの前後で異なることになる。具体的には、1つのECCブロック120内で、オーバーライトの前後で、付加情報領域115の16バイト、POパリティ121の16バイト、及び、PIパリティ122の160バイトの合計192バイトが異なることになる。
【0029】
(1−2−2)記録セクタ
次に、記録セクタについて図5を参照して説明する。図5は記録セクタの構造を示す模式図である。
【0030】
記録セクタ130は、上記ECCブロック120について16行のPOパリティ121を一行ずつ各セクタの最終行にインターリーブすることにより生成される。
【0031】
図5に示すように、記録セクタ130は、12行の各セクタの最終行に1行のPOパリティ121が付加された182バイト×13(12+1)行構成の配列構造をとる。このようにPOパリティ121をインターリーブすることによって、付加情報の変化に応じて変化するPOパリティ121を、ECCブロック120内で分散させて配置させることができ、ひいては後述する8/16変調後のコード配列をより大きく変化させることができ、オーバーライト前後での記録マークMおよびスペースSのエッジEの重なりを一層低減することにつながる。
【0032】
(1−2−3)物理セクタ
次に、物理セクタについて図6〜9を参照して説明する。図6は物理セクタの構造を示す模式図であり、図7は8/16変調に用いる変調テーブルを示す図であり、図8は従来のシンクコードのパターンを示す図であり、図9は本実施形態のシンクコードのパターンを示す図である。
【0033】
前述の記録セクタ130を8/16変調した後に、各行を2等分して、それぞれの先頭にシンクコード141を付加することにより物理セクタ140が生成される。
【0034】
図6に示すように、物理セクタ140は、91バイトずつに2分割された領域のそれぞれの先頭に2バイトのシンクコード141を付加した構造となっている。
【0035】
以下、8/16変調及びシンクコード141について詳細に説明する。
【0036】
(A)8/16変調
先ず、8/16変調について説明する。
【0037】
8/16変調は、図7に示す変調テーブルを用いて行なわれる。図7に示すように、変調テーブルはメイン変換テーブルとサブ変換テーブルの2つの変換テーブルで構成され、各変換テーブルは8ビットデータに対してそれぞれ異なる16ビットコードを割り当てるように構成されている。そして、8/16変調はこの変調テーブルに基づいて、元データである8ビットデータを対応する16ビットコードに変換することで行なわれる。
【0038】
上記変調テーブルは、8/16変調後のコードビット1と1との間の0の連続数が基本的に2以上10以下となるように、16ビットコードを規定している。
DVD−RW1には8/16変調後の16ビットコードに基づいて記録マークMおよびスペースSが形成されるので、1チャンネルビット幅をTとすると最短の記録マークMおよびスペースSのマーク/スペース長は3T、最長マーク/スペース長は11Tになる。
【0039】
また、図7に示すように、各変換テーブルでは1つの8ビットデータに対して、State1〜4で表される4つの異なる16ビットコードを割り当てている。これにより、記録マークMおよびスペースSの形成に用いる16ビットコードの数を増やして、オーバーライト前後の記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なるのを防止し、ひいては繰返して同じ位置にエッジEが書き込まれることによるDVD−RW100の記録面の劣化を防止している。
【0040】
しかしながら、例えば、元データとして0が連続する場合、8ビットデータの0に対するStete1のNext Steteが1であるので、8ビットデータの0に対するStete1の16ビットデータ配列が繰り返して記録されることになる。そして、上書記録前及び上書記録後のいずれにおいても、元データとして同じ数値が連続する場合には、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なる可能性が高くなる。従って、このような場合には、上述のように1つの8ビットデータに対して複数のStateを割り当てる対策のみでは、DVD−RW100の記録面の劣化を必ずしも充分に防止することはできない。
【0041】
そこで、前述したように、付加情報領域115に変動する情報である付加情報を記録することにより、オーバーライト前後でコンテンツ情報の一部の内容が同一となる場合でも、オーバーライト前後における付加情報領域115、POパリティ121及びPIパリティ122を変化させて、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止している。
【0042】
(B)シンクコード
次に、シンクコード141について説明する。
【0043】
シンクコード141は、DVD−RW100に記録された情報を読み取る際に同期を取るための情報であり、当該シンクコード141は、コンテンツ情報と区別可能なコードにより定義されるシンク検出子を一部に含んで構成される。
【0044】
先ず、従来のシンクコードについて図8を参照して説明する。図8は従来のシンクコードのパターンを示す図である。また、図8に示す「*」は、「0」また「1」の何れかの値を示す。
【0045】
図8に示すように、従来のシンクコードは、シンクコードを付加すべき位置の直前の情報との兼ね合い等により変化し、ECCブロック内のシンクコードの位置を特定するためのシンク種別子と、当該情報がシンクコードであることを検出させるためのシンク検出子と、で構成される。
【0046】
特に、このシンク検出子は、14Tと4Tの1種類の組合せで定義され、このシンク検出子により当該情報がシンクコードであることが認識され、検出されるようになっている。
【0047】
次に、本実施形態のシンクコード141について図9を参照して説明する。図9は本実施形態に係るシンクコードのパターンを示す図である。また、図9に示す「*」に、図8と同様に、「0」また「1」の何れかの値を示す。
【0048】
図9に示すように、本実施形態のシンクコード141は、図8に示す従来のシンクコード141と同様に、シンク種別子とシンク検出子により構成される。そして、上述のように従来のシンクコード141のシンク検出子は14Tと4Tの1種類の組合せで定義されるのに対し、本実施形態のシンクコード141のシンク検出子は14Tと4Tの組合せ(図9(A))と16Tと3Tの組合せ(図9(B))の2種類で定義される。
【0049】
これら2種類のパターンで定義されるシンク検出子を備えたシンクコード141は、後述するように、直前の電位レベル(0又は1)に基づいて何れか一方が選択される。例えば、直前の電位レベルが0の場合に14Tと4Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141が選択され、直前の電位レベルが1の場合に16Tと3Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141が選択される。
【0050】
このように直前の電位レベルに基づいて異なるシンク検出子を備えるシンクコード141が選択されるので、コンテンツ情報のオーバーライト前後でシンクコード141を異ならせることができ、シンクコード141のシンク検出子を示す記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なる可能性を半減することができる。
【0051】
なお、以上では、シンク検出子を2種類のパターンで定義する場合を示したが、3種類以上のパターンで定義することもできる。例えば、14Tと4Tの組合せ、16Tと3Tの組合せ、及び、18Tと3Tの組合せの3種類のパターンでシンク検出子を定義することもできる。この場合、シンク検出子の選択の幅が更に増えるので、オーバーライト前後で、シンク検出子の記録マークMのエッジEが重なる確率を一層低減することができる。
【0052】
また、本実施形態では、2つのチャンネルビット長Tの組み合わせによってシンク検出子が形成されているが、当該シンク検出子における何れか一のチャンネルビット幅Tを固定し、固定されたチャンネルビットとは異なる他のチャンネルビット幅Tを変えることによって、本実施形態におけるシンク検出子を構成させてもよい。例えば、14Tと3Tの組み合わせと14Tと4Tの組み合わせの2種類のパターンで当該シンク検出子を定義するようにしてもよい。
【0053】
通常、シンクコードは、コンテンツ情報と区別するために、上述のように、当該シンクコード全体として一定のチャンネルビット長を有している。したがって、シンク検出子の何れか一のチャンネルビット幅Tを固定することにより、当該シンク検出子全体のチャンネルビット長が増減した場合には、シンク種別子全体のチャンネルビット長が変化するようになる。
【0054】
すなわち、固定されたチャンネルビット幅Tの他のチャンネルビット幅Tのみを変えることにより、シンク種別子全体のチャンネルビット長も変化するので、シンク検出子における各チャンネルビット幅Tの記録マークMまたはスペースSの記録位置を変化させることができるようになる。
【0055】
したがって、上述のように、シンク検出子における何れか一のチャンネルビット幅Tを固定し、当該シンク検出子におけるチャンネルビット幅を構成させても、後述するように、オーバーライトのたびにシンク検出子を示す記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることが低減され、記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくして記録品質を飛躍的に向上することができるようになる。
【0056】
以上に説明した物理セクタ140に基づいて形態で、DVD−RW100の記録トラックT上に記録マークMおよびスペースSが形成されてコンテンツ情報が記録される。
【0057】
このように、本実施形態の記録媒体は、コンテンツ情報を記録する毎に変動する付加情報を記録するための付加情報領域115を設けて、当該付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122を変動させ、これを8/18変調して生成した物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSが形成されるので、オーバーライト前後でコンテンツ情報の一部が同一である場合でも、付加情報領域115、POパリティ121及びPIパリティ122に対応する記録マークMおよびスペースSの形状を異ならせることができ、ひいてはオーバーライトのたびに記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを低減して、記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくして記録品質を飛躍的に向上することができる。
【0058】
また、本実施形態の記録媒体は、2種類のパターンで定義されるシンク検出子を含んでシンクコード141を構成したので、逐次異なるシンク検出子を有するシンクコード141を選択して付加することができ、ひいてはオーバーライトのたびにシンク検出子を示す記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを低減して、記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくして記録品質を飛躍的に向上することができる。
【0059】
(2)記録再生装置
次に、DVD−RW100に対して音楽情報や映像情報等のコンテンツ情報を記録再生する記録再生装置200について図8を参照して説明する。図10は、本実施形態の記録再生装置200の概略構成を示すブロック図である。
【0060】
図10に示すように、本実施形態の記録再生装置200は、ピックアップ201と、再生増幅器202と、デコーダ203と、プリマーク信号デコーダ204と、スピンドルモータ205と、サーボ回路206と、プロセッサ207と、エンコーダ208と、パワー制御回路209と、レーザ駆動回路210とにより構成されている。
【0061】
ピックアップ201は、図示しないレーザダイオード、偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、レーザ駆動信号Sdlに基づいて光ビームBをDVD−RW100の情報記録面に照射し、その反射光に基づいてプリマーク、または既に記録されている情報の検出信号Sdtを出力する。
【0062】
再生増幅器202は、ピックアップ201から出力されたプリマークまたは既に記録されている情報の検出信号Sdtを増幅し、プリマーク信号Sppを出力すると共に、既に記録されている情報の増幅信号Spを出力する。
【0063】
デコーダ203は、増幅信号Spからシンク検出子を検出することによりシンクコード141を特定して物理セクタ140を生成し、物理セクタ140を8/16復調して記録セクタ130を生成し、更に、記録セクタ130におけるPOパリティ121をデインターリーブしてデータセクタを生成することにより復調信号Sdm及びサーボ復調信号Ssdを出力する。
【0064】
プリマーク信号デコーダ204は、プリマーク信号Sppをデコードして復調プリマーク信号Spdを出力する。
【0065】
サーボ回路206は、復調プリマーク信号Spd及びサーボ復調信号Ssdに基づいて、ピックアップ201におけるフォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御のためのピックアップサーボ信号Sspを出力すると共に、DVD−RW100を回転させるスピンドルモータ205の回転をサーボ制御するためのスピンドルサーボ信号Sssを出力する。
【0066】
これらと並行して、プロセッサ207は、復調プリマーク信号Spdに基づいてプリマークを検出し、DVD−RW100上のアドレス情報を読み取り、これによりデータを記録するDVD−RW100上の記録位置を検出する。また、外部から入力される記録すべきデータの記録信号Srを一時的に記憶し、アドレス情報に基づいて記録信号Srをエンコーダ208に出力する。なお、本実施形態の記録再生装置200は、DVD−RW100に記録されているデータを再生することも可能であり、その際には、復調信号Sdmに基づいてプロセッサ207を介して再生信号Sotが外部に出力されることとなる。
【0067】
エンコーダ208は、記録信号Srから得られるデータに基づいてデータセクタを形成し、当該データセクタ20の一部に設けた付加情報領域115に乱数に基づいて付加情報を設定する。そして、エンコーダ208は、データセクタ20から形成したデータブロックにPIパリティ122及びPOパリティ121を付加してECCブロック120を形成し、当該ECCブロック120のPOパリティをインターリーブして記録セクタ130を生成し、更に、記録セクタ130にシンクコード141を挿入して8/16変調して物理セクタ140を生成し、当該物理セクタ140に基づいてエンコード信号Sreを出力する。なお、エンコーダ208は、記録セクタ130にシンクコード141を挿入する際に、当該シンクコード141を挿入する位置の直前の情報に基づいて、2種類のパターンで定義されるシンク検出子の内のいずれか一方のシンク検出子を有するシンクコード141を挿入するかを決定し、決定したシンクコード141を記録セクタ130に挿入する。このエンコーダ208は、例えば、記録再生装置200における記録情報生成手段の一部又は全部として機能する。
【0068】
レーザ駆動回路210は、駆動信号Spに基づいて、レーザダイオードを駆動して光ビームBを出射させるためのレーザ駆動信号Sdlを出力する。従って、ピックアップ201及びパワー制御回路209並びにレーザ駆動回路210は、例えば、記録再生装置200における記録部分形成手段の一部又は全部として機能する。
【0069】
(3)記録再生装置における処理
次に、以上のように構成される記録再生装置200を用いて、DVD−RW100にコンテンツ情報を記録する記録処理、及び、DVD−W100に記録されたコンテンツ情報を再生する再生処理について説明する。
【0070】
(3−1)記録処理
始めに、記録再生装置200を用いて、DVD−RW100にコンテンツ情報を記録する記録処理について図11を参照して説明する。図11はコンテンツ情報の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【0071】
図11に示すように、情報記録装置200のプロセッサ207は、DVD−RW100のプリマーク信号に基づいてプリアドレスを検出し、コンテンツ情報の記録開始位置を決定する(ステップS1)。
【0072】
次いで、プロセッサ207は情報記録装置200の外部入力端子(図示せず)から入力される記録信号Srをエンコーダ208に出力する(ステップS2)。
【0073】
次いで、エンコーダ208は、記録信号Srに基づいてデータセクタにおける単位セクタ110を生成する(ステップS3)。具体的には、エンコーダ208は、図2に示すように172バイト×12行の配列構造をとる単位セクタ110の主データ領域に記録信号Srに対応するデータを代入し、また、ID領域112、IED領域113、RSV域114及びEDC領域116にそれぞれID、IED、RSV及びEDCを代入する。そして、更に、付加情報領域115に乱数に基づく付加情報を代入してデータセクタを生成する。
【0074】
なお、付加情報領域115に付加情報を代入するには、先ず、エンコーダ208に含まれるプロセッサ(図示せず)で乱数を発生さる。本実施形態では、図3に示すように、付加情報領域115は1バイトの領域であるので、発生させる乱数は0〜255の内のいずれかとなる。次いで、発生させた乱数を2進法で表した情報を付加情報として、付加情報領域115に代入する。
【0075】
次いで、エンコーダ208は、ステップS3で生成した単位セクタ110に基づいてECCブロック120を生成する(ステップS4)。具体的には、エンコーダ208は、172バイト(列)×12行の単位セクタ110を16個連結して172バイト(列)×192行の配列構造を生成する。その後、172列の各列に対して16バイトのPOパリティ121を付加し、更に、POパリティ121を含む208行の各行に対して10バイトのPIパリティ122を付加してECCブロック120とする。
【0076】
次いで、エンコーダ208は、ステップ4で生成したECCブロック120に基づいて記録セクタ130を生成する(ステップS5)。具体的には、エンコーダ208は、ECCブロック120において16行のPOパリティ121を一行ずつ各単位セクタ110の最終行にインターリーブすることで、図5に示す記録セクタ130を生成する。
【0077】
次いで、エンコーダ208は、ステップS5で生成した記録セクタ130に基づいて物理セクタ140を生成し、当該物理セクタ140に基づいてエンコード信号Sreを出力する(ステップS6)。
【0078】
具体的には、エンコーダ208は、先ず、182バイト×13行の記録セクタ130において、各行を91バイトずつに2等分し、それぞれの先頭にシンクコード141を付加する。本実施形態では、エンコーダ208は、このようにシンクコード141を付加するにあたり、シンクコード141を付加する位置の直前に位置する分割データの最終位置の電位レベル(0又は1)を検出し、検出した電位レベルに基づいて、2種類のシンク検出子の内のいずれか1のシンク検出子を有するシンクコード141を選択する。例えば、検出した電位レベルが0の場合に14Tと4Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141を選択し、検出した電位レベルが1の場合に16Tと3Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141を選択する。そして、選択したシンクコード141を該当位置に付加する。
【0079】
なお、エンコーダ208は、当該操作を各行の2等分データのそれぞれについて繰り返し、全ての2等分データの先頭にシンクコード141を付加する。
【0080】
次いで、エンコーダ208は、シンクコード141を付加した情報について、図7に示す変調テーブルを用いて8/16変調を行ない、図6に示す物理セクタ140を生成し、当該物理セクタ140に基づいてエンコード信号Sreを出力する。
【0081】
次いで、パワー制御回路209は、ステップS6で出力されたでエンコード信号Sreに基づいて、DVD−RW100に記録マークMまたはスペースSを形成する(ステップS7)。具体的には、パワー制御回路209は、エンコード信号Sreに基づいて、レーザ駆動回路210を制御してピックアップ201から所定のレーザ光Bを照射させ、当該レーザ光BによりDVD−RW100に所定の記録マークMおよびスペースSを形成する(ステップS7)。
【0082】
そして、コンテンツ情報の全ての情報の記録が完了したかを判断する(ステップS8)。全ての情報の記録が完了していない場合は以上の処理を繰り返し、全ての情報の記録が終了した場合は当該記録処理を終了する。
【0083】
(3−2)再生処理
次に、記録再生装置200を用いて、DVD−RW100に記録されたコンテンツ情報を再生する場合の処理について図12を参照して説明する。図12はコンテンツ情報の再生処理の手順を示すフローチャートである。
【0084】
先ず、情報記録装置200のプロセッサ207は、DVD−RW100のプリマーク信号に基づいてプリアドレスを検出し、コンテンツ情報の再生開始位置を決定する(ステップS11)。
【0085】
次いで、ピックアップ201は、光ディスク100にレーザ光Bを照射し、その照射光に対するDVD−RW100からの反射光を受光して受光強度に応じた検出信号Sdtを出力し、再生増幅器202は検出信号Sdtを所定のレベルまで増幅させて増幅信号Spを出力する(ステップS12)。
【0086】
次いで、デコーダ203は、増幅信号Spに基づいて記録セクタ130を生成する(ステップS13)。
【0087】
具体的には、デコーダ203は、先ず、図7に示す変調テーブルを用いて8/16復調を行なう。次いで、デコーダ203は、8/16復調後のデータ中のシンクコード141を検出することで同期化をして記録セクタ130を生成する。
シンクコード141の検出は、デコーダ203に含まれるシンクコード検出部(図示せず)により行なわれ、シンクコード検出部は、図9に示す2種類のシンク検出子の内のいずれか1つが検出されたときに当該領域をシンクコード141として検出する。
【0088】
次いで、デコーダ203は、ステップS13で生成した記録セクタ130に基づいてECCブロック120を生成する(ステップS14)。具体的には、デコーダ203は、記録セクタ130を16個連結し、当該連結後の記録セクタ130についてPOパリティ121をデインターリーブすることによりデータセクタを生成する。
【0089】
次いで、デコーダ203はステップS14で生成したECCブロック120に基づいて単位セクタ110を生成し、当該単位セクタ110に基づいて復調信号Sdmを出力する(ステップS15)。具体的には、デコーダ203は、ECCブロック120のPOパリティ121及びPIパリティ122を用いて誤り訂正した後に、16個に分割して単位セクタ110を形成する。そして、デコーダ203は生成した単位セクタ110に基づいて復調信号Sdmをプロセッサ207に出力する。
【0090】
次いで、プロセッサ207は、D/Aコンバータ(図示せず)で復調信号Sdmをアナログ情報信号に変換し、外部のディスプレイ及びスピーカ等に出力する(ステップS16)。
【0091】
そして、コンテンツ情報の全ての情報の再生が完了したかを判断する(ステップS17)。全ての情報の再生が完了していない場合は以上の処理を繰り返し、全ての情報の再生が終了した場合は当該記録処理を終了する。
【0092】
(4)変形形態
なお、上記実施形態では、上書可能な記録媒体としてDVD−RW100を用いる場合について説明したが、これに限られることなく、上書可能な記録媒体としてMO(Magneto−Optical Disc)やMD(Mini Disc)等の光磁気記録方式の記録媒体を用いることができる。
【0093】
また、上記実施形態では、記録再生装置200に含まれるエンコーダ208を記録情報生成手段とて機能させ、また、ピックアップ201、パワー制御回路209及びレーザ駆動回路210を記録部分形成手段として機能させたが、記録再生装置200に含まれるプロセッサ207を、ROMに保存されたコンピュータプログラムで上記各手段として機能させてもよい。
【0094】
更に、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、様々に変形又は変更することが可能である。
【0095】
以上説明したように、本実施形態では、上書記録が可能なDVD−RW100であって、所望のコンテンツ情報とDVD−RW100にコンテンツ情報が記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合することにより生成された物理セクタ140に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成されて構成される。
【0096】
これによれば、コンテンツ情報の一部が同一であっても、付加情報の変動に応じて物理セクタ140を変動させて生成し、当該物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSを形成するので、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止でき、ひいては記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくしてDVD−RW100の品質を飛躍的に向上することができる。
【0097】
また、このDVD−RW100において、コンテンツ情報と乱数に基づいて変動する付加情報とにより記録セクタ130が生成され、当該生成された記録セクタ130に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成される。
【0098】
これによれば、付加情報は乱数に基づいて生成されるので、ランダムに付加情報の内容を変化させることができ、上記作用効果を一層確実なものとする。
【0099】
また、これらDVD−RW100において、コンテンツ情報と付加情報とを誤り訂正符号化により重合して物理セクタ140が生成され、当該生成された物理セクタ140に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成される。
【0100】
これによれば、誤り訂正符号化により生成するPOパリティ121及びPIパリティ122を付加情報の変動に応じて変動させることができ、これにより物理セクタ140を変動させることができるので、上記作用効果を一層確実なものとする。
【0101】
また、上記DVD−RW100において、誤り訂正符号化後に8/16変調して物理セクタ140が生成され、当該物理セクタ140に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成される。
【0102】
これによれば、8/16変調により物理セクタ140を一層変動させることができ、上記作用効果を一層確実なものとする。
【0103】
また、本実施形態では、DVD−RW100に所望のコンテンツ情報を記録する記録装置200であって、コンテンツ情報とDVD−RW100に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して物理セクタ140を生成するエンコーダ208と、物理セクタ140に基づいてDVD−RW100に複数の記録マークMおよびスペースSを形成するピックアップ201、パワー制御回路209及びレーザ駆動回路210と、を備えて構成する。
【0104】
これによれば、コンテンツ情報の一部が同一であっても、付加情報の変動に応じて物理セクタ140を変動させて生成し、当該物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSを形成するので、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止でき、ひいては記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくしてDVD−RW100の品質を飛躍的に向上することができる。
【0105】
また、本実施形態では、DVD−RW100に所望のコンテンツ情報を記録する記録方法であって、コンテンツ情報とDVD−RW100に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成工程と、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録マークMおよびスペースSを形成する記録マーク形成工程と、を含んで構成する。
【0106】
これによれば、コンテンツ情報の一部が同一であっても、付加情報の変動に応じて物理セクタ140を変動させて生成し、当該物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSを形成するので、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止でき、ひいては記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくしてDVD−RW100の品質を飛躍的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るDVD−RWの情報記録面の構成を示す図である。
【図2】実施形態に係るデータセクタにおける単位セクタの構造を示す模式図である。
【図3】実施形態に係る付加情報領域の構造を示す模式図である。
【図4】実施形態に係るECCブロックの構造を示す模式図である。
【図5】実施形態に係る記録セクタの構造を示す模式図である。
【図6】実施形態に係る物理セクタの構造を示す模式図である。
【図7】実施形態に係る8/16変調に用いる変調テーブルを示す図である。
【図8】従来のシンクコードのパターンを示す図である。
【図9】実施形態に係るシンクコードのパターンを示す図である。
【図10】本実施形態に係る記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図11】実施形態に係るコンテンツ情報の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】実施形態に係るコンテンツ情報の再生処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 DVD−RW
102 クランプ孔
103 リードイン領域
104 データ記録領域
105 リードアウト領域
110 単位セクタ
112 ID領域
113 IED領域
114 RSV領域
115 付加情報領域
116 EDC領域
120 ECCブロック
121 POパリティ
122 PIパリティ
130 記録セクタ
140 物理セクタ
141 シンクコード
T 記録トラック
M 記録マーク
E エッジ
200 記録再生装置
201 ピックアップ
202 再生増幅器
203 デコーダ
204 プリマーク信号デコーダ
205 スピンドルモータ
206 サーボ回路
207 プロセッサ
208 エンコーダ
209 パワー制御回路
210 レーザ駆動回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体、記録装置、記録方法、及び記録プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD−RWに代表される相変化型記録媒体等の、上書記録(以下、オーバーライトと称する場合がある。)が可能な記録媒体(以下、記録媒体と称する。)では、当該記録媒体の記録面の結晶構造を変化させることにより記録マークを形成し、所望のコンテンツ情報を記録している。
【0003】
当該記録媒体にコンテンツ情報を記録するには、当該コンテンツ情報を複数のセクタに分割して誤り訂正符号化及び変調を施し、更に同期情報としてのシンクコードを付加して生成される記録フォーマットに基づいて、記録マークやスペースの記録部分を形成し、コンテンツ情報を記録することが規格により定められている。
【0004】
また、上記シンクコードは、分割されたコンテンツ情報のそれぞれの始端と終端とを特定するための同期情報であり、14Tと4Tの組合せにより定義される識別のための符号(以下、シンク検出子と称する)を含んで構成されることが規格により定められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術においては、コンテンツ情報の内容の一部が同一となる場合に、当該同一となる部分の情報を示すように形成される記録マークのエッジが重なることがある。この場合、記録媒体上のエッジが重ねて形成される位置において物理的性質の劣化が生じ、繰り返してのオーバーライトにより当該位置の劣化が著しくなると記録マークやスペースの識別ができなくなるという問題が生じる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上述した問題が一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上書記録が可能な記録媒体であって、所望のコンテンツ情報と、当該記録媒体に前記コンテンツ情報が記録される毎に変動する情報である付加情報と、を重合することにより生成された記録情報に基づいて、複数の記録部分が形成されて構成される。
【0008】
請求項5に記載の発明は、上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録装置であって、前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成手段と、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成手段と、を備えて構成される。
【0009】
請求項6に記載の発明は、上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録方法であって、前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成工程と、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成工程と、を含んで構成される。
【0010】
請求項7に記載の発明は、コンピュータによって、上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録処理プログラムであって、前記コンピュータを、前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成手段、及び、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成手段、として機能させるように構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施の形態は、本発明を記録媒体としてのDVD−RWに適用した場合の実施の形態である。
【0012】
(1)記録媒体
始めに、本実施形態に係る記録媒体としてのDVD−RWの構成について説明する。以下では、DVD−RWの情報記録面の構成について説明した後、当該情報記録面に記録するコンテンツ情報の記録フォーマットについて詳細に説明する。
【0013】
(1−1)情報記録面の構成
先ず、DVD−RWの情報記録面の構成について図1を参照して説明する。図1はDVD−RWの情報記録面の構成を示す図である。
【0014】
図1に示すように、DVD−RW100の情報記録面は、中心部に、固定のためのクランプ孔102を備えており、当該クランプ孔102から順に外側に、リードイン領域103、データ記録領域104及びリードアウト領域105を備えている。そして、リードイン領域103、データ記録領域104及びリードアウト領域105には、連続する1本の記録トラックTが形成されており、当該記録トラックTには以下の記録される情報の内容を示す記録マークMおよびスペースSの複数の記録部分が形成されている。
【0015】
リードイン領域103は、DVD−RW100の記録時及び再生時において最初にアクセスされる領域であり、当該リードイン領域103には、DVD−RW100に関する情報及びコンテンツ情報に関する各種の情報などが記録されている。データ記録領域104は、画像情報や音声情報等のコンテンツ情報を記録する領域であり、当該データ記録領域104には、付加情報が重合され変調された状態のコンテンツ情報が記録されている。
【0016】
なお、データ記録領域104に記録されるコンテンツ情報の記録フォーマットについては後述する。
【0017】
また、リードアウト領域105は、データ記録領域104に後続する領域であり、当該リードアウト領域105には、リードアウト領域105であることを示す情報が記録されている。
【0018】
なお、以下の説明において、記録マークMおよびスペースSのエッジEについて説明する箇所があるが、記録マークMおよびスペースSのエッジEとは一の記録マークMおよびスペースSである記録部分における端部をいい、即ち当該記録マークMと隣り合うスペースSとの境を示す部分をいう。DVD−RW100では、結晶構造を変化させることにより、記録マークMとスペースSを示す記録部分を形成するので、記録マークMの部分である結晶化部分とスペースSの部分である非晶化部分の境界がエッジEとなる。また、例えば、本実施形態の記録マークMおよびスペースSは、本発明の記録部分を構成している。
【0019】
(1−2)コンテンツ情報の記録フォーマット
次に、コンテンツ情報の記録フォーマットについて詳細に説明する。
【0020】
始めに、DVD−RW100に記録する情報の記録単位であるセクタについて説明する。セクタは、記録するコンテンツ情報を誤り訂正符号化、及び、変調してディスク上に記録するまでの段階に応じて、データセクタ、記録セクタ及び物理セクタの3段階のセクタ構造をとる。データセクタはコンテンツ情報である主データとセクタ番号等からなる基本セクタであり、記録セクタはデータセクタの各データにスクランブルをかけ誤り訂正符号化したセクタである。また、物理セクタは記録セクタをフレーム構造に変調したセクタである。
【0021】
次に、以上の各セクタにおける記録フォーマットについて説明する。
【0022】
(1−2−1)データセクタ
先ず、データセクタについて図2〜4を参照して説明する。図2はデータセクタにおける単位セクタの構造を示す模式図であり、図3は付加情報領域の構造を示す模式図であり、図4はECCブロックの構造を示す模式図である。
【0023】
先ず、図2に示すように、データセクタにおける単位セクタ110は172バイト×12行の配列構造をとり、主データを記録するための主データ領域の先頭にID(Identification Data)領域112、IED(ID Error Detection code)領域113及びRSV(Reserve)領域114の各領域が付加され、また末尾にEDC(Error Detection Code)領域116が付加された構造である。ID領域112はセクタ番号、セクタの属する層、領域などの情報を記録する領域であり、IED領域113はIDの誤り検出用パリティを記録する領域である。また、RSV域114はコピープロテクト情報等のシステム予約データを記録する領域であり、本実施形態では当該RSV域114の一部を付加情報領域115とする。当該付加情報領域115には、乱数に基づく付加情報が設定される。また、EDC領域116は当該データセクタ全体の誤り検出用パリティを記録する領域である。
【0024】
図3に示すように、付加情報領域115はRSV域114の一部に設けられる。即ち、b0〜b47までの48ビット(6バイト)で定義されるRSV域114におけるb0〜b7までの8ビット(1バイト)に付加情報領域115を設ける。そして、この付加情報領域115には、前述のように、乱数に基づく付加情報が代入される。具体的には、後述するように、記録再生装置のエンコーダにおいて乱数を発生させ、当該乱数を2進法で表した情報(付加情報)が付加情報領域115に代入されることになる。従って、付加情報は、コンテンツ情報を記録する毎に変動する情報となる。
【0025】
上記各領域にID、IED、RSV、付加情報及びEDCが付加された後に、単位セクタ110はPN(Pseudo Noise)系列データ加算によるスクランブルが施され、更に16個の単位セクタ110が連結されて誤り訂正符号化され、ECC(Error Checking and Correcting)ブロックが生成される。
【0026】
図4に示すように、ECCブロック120は、連続する16個の単位セクタ110で形成される172バイト×192行の配列に対して、16行のPO(Parity of the Outer code)パリティと10列のPI(Parity of the Inner code)パリティが付加された配列構造をとる。これらパリティの生成は、先ず172列の各列に対して16バイトのPOパリティ121を付加し、次にPOパリティ121を含む208行の各行に対して10バイトのPIパリティ122を付加して行なわれる。なお、POパリティ121及びPIパリティ122はリード・ソロモン積符号であるので、上記と逆の順序で生成してもよい。
【0027】
ここで、各POパリティ121は、符号化の対象とする列に記録される情報の内容に応じて変化し、また、各PIパリティ122は、符号化の対象とする行に記録される情報の内容に応じて変化する。従って、付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122は、当該付加情報領域115に記録される付加情報の変動に応じて変化することになる。そして、上述のように付加情報はコンテンツ情報を記録しようとする毎に変動するので、付加情報以外の情報(即ち、コンテンツ情報)が同一となる場合であっても、付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122は変化することになる。
【0028】
つまり、DVD−RW100にコンテンツ情報をオーバーライトするにあたって、オーバーライト前後でコンテンツ情報の内容が部分的に同一となる場合においても、当該コンテンツ情報の内容が同一となる部分に対応するECCブロック120における付加情報領域115及び付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122の内容がオーバーライトの前後で異なることになる。具体的には、1つのECCブロック120内で、オーバーライトの前後で、付加情報領域115の16バイト、POパリティ121の16バイト、及び、PIパリティ122の160バイトの合計192バイトが異なることになる。
【0029】
(1−2−2)記録セクタ
次に、記録セクタについて図5を参照して説明する。図5は記録セクタの構造を示す模式図である。
【0030】
記録セクタ130は、上記ECCブロック120について16行のPOパリティ121を一行ずつ各セクタの最終行にインターリーブすることにより生成される。
【0031】
図5に示すように、記録セクタ130は、12行の各セクタの最終行に1行のPOパリティ121が付加された182バイト×13(12+1)行構成の配列構造をとる。このようにPOパリティ121をインターリーブすることによって、付加情報の変化に応じて変化するPOパリティ121を、ECCブロック120内で分散させて配置させることができ、ひいては後述する8/16変調後のコード配列をより大きく変化させることができ、オーバーライト前後での記録マークMおよびスペースSのエッジEの重なりを一層低減することにつながる。
【0032】
(1−2−3)物理セクタ
次に、物理セクタについて図6〜9を参照して説明する。図6は物理セクタの構造を示す模式図であり、図7は8/16変調に用いる変調テーブルを示す図であり、図8は従来のシンクコードのパターンを示す図であり、図9は本実施形態のシンクコードのパターンを示す図である。
【0033】
前述の記録セクタ130を8/16変調した後に、各行を2等分して、それぞれの先頭にシンクコード141を付加することにより物理セクタ140が生成される。
【0034】
図6に示すように、物理セクタ140は、91バイトずつに2分割された領域のそれぞれの先頭に2バイトのシンクコード141を付加した構造となっている。
【0035】
以下、8/16変調及びシンクコード141について詳細に説明する。
【0036】
(A)8/16変調
先ず、8/16変調について説明する。
【0037】
8/16変調は、図7に示す変調テーブルを用いて行なわれる。図7に示すように、変調テーブルはメイン変換テーブルとサブ変換テーブルの2つの変換テーブルで構成され、各変換テーブルは8ビットデータに対してそれぞれ異なる16ビットコードを割り当てるように構成されている。そして、8/16変調はこの変調テーブルに基づいて、元データである8ビットデータを対応する16ビットコードに変換することで行なわれる。
【0038】
上記変調テーブルは、8/16変調後のコードビット1と1との間の0の連続数が基本的に2以上10以下となるように、16ビットコードを規定している。
DVD−RW1には8/16変調後の16ビットコードに基づいて記録マークMおよびスペースSが形成されるので、1チャンネルビット幅をTとすると最短の記録マークMおよびスペースSのマーク/スペース長は3T、最長マーク/スペース長は11Tになる。
【0039】
また、図7に示すように、各変換テーブルでは1つの8ビットデータに対して、State1〜4で表される4つの異なる16ビットコードを割り当てている。これにより、記録マークMおよびスペースSの形成に用いる16ビットコードの数を増やして、オーバーライト前後の記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なるのを防止し、ひいては繰返して同じ位置にエッジEが書き込まれることによるDVD−RW100の記録面の劣化を防止している。
【0040】
しかしながら、例えば、元データとして0が連続する場合、8ビットデータの0に対するStete1のNext Steteが1であるので、8ビットデータの0に対するStete1の16ビットデータ配列が繰り返して記録されることになる。そして、上書記録前及び上書記録後のいずれにおいても、元データとして同じ数値が連続する場合には、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なる可能性が高くなる。従って、このような場合には、上述のように1つの8ビットデータに対して複数のStateを割り当てる対策のみでは、DVD−RW100の記録面の劣化を必ずしも充分に防止することはできない。
【0041】
そこで、前述したように、付加情報領域115に変動する情報である付加情報を記録することにより、オーバーライト前後でコンテンツ情報の一部の内容が同一となる場合でも、オーバーライト前後における付加情報領域115、POパリティ121及びPIパリティ122を変化させて、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止している。
【0042】
(B)シンクコード
次に、シンクコード141について説明する。
【0043】
シンクコード141は、DVD−RW100に記録された情報を読み取る際に同期を取るための情報であり、当該シンクコード141は、コンテンツ情報と区別可能なコードにより定義されるシンク検出子を一部に含んで構成される。
【0044】
先ず、従来のシンクコードについて図8を参照して説明する。図8は従来のシンクコードのパターンを示す図である。また、図8に示す「*」は、「0」また「1」の何れかの値を示す。
【0045】
図8に示すように、従来のシンクコードは、シンクコードを付加すべき位置の直前の情報との兼ね合い等により変化し、ECCブロック内のシンクコードの位置を特定するためのシンク種別子と、当該情報がシンクコードであることを検出させるためのシンク検出子と、で構成される。
【0046】
特に、このシンク検出子は、14Tと4Tの1種類の組合せで定義され、このシンク検出子により当該情報がシンクコードであることが認識され、検出されるようになっている。
【0047】
次に、本実施形態のシンクコード141について図9を参照して説明する。図9は本実施形態に係るシンクコードのパターンを示す図である。また、図9に示す「*」に、図8と同様に、「0」また「1」の何れかの値を示す。
【0048】
図9に示すように、本実施形態のシンクコード141は、図8に示す従来のシンクコード141と同様に、シンク種別子とシンク検出子により構成される。そして、上述のように従来のシンクコード141のシンク検出子は14Tと4Tの1種類の組合せで定義されるのに対し、本実施形態のシンクコード141のシンク検出子は14Tと4Tの組合せ(図9(A))と16Tと3Tの組合せ(図9(B))の2種類で定義される。
【0049】
これら2種類のパターンで定義されるシンク検出子を備えたシンクコード141は、後述するように、直前の電位レベル(0又は1)に基づいて何れか一方が選択される。例えば、直前の電位レベルが0の場合に14Tと4Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141が選択され、直前の電位レベルが1の場合に16Tと3Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141が選択される。
【0050】
このように直前の電位レベルに基づいて異なるシンク検出子を備えるシンクコード141が選択されるので、コンテンツ情報のオーバーライト前後でシンクコード141を異ならせることができ、シンクコード141のシンク検出子を示す記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なる可能性を半減することができる。
【0051】
なお、以上では、シンク検出子を2種類のパターンで定義する場合を示したが、3種類以上のパターンで定義することもできる。例えば、14Tと4Tの組合せ、16Tと3Tの組合せ、及び、18Tと3Tの組合せの3種類のパターンでシンク検出子を定義することもできる。この場合、シンク検出子の選択の幅が更に増えるので、オーバーライト前後で、シンク検出子の記録マークMのエッジEが重なる確率を一層低減することができる。
【0052】
また、本実施形態では、2つのチャンネルビット長Tの組み合わせによってシンク検出子が形成されているが、当該シンク検出子における何れか一のチャンネルビット幅Tを固定し、固定されたチャンネルビットとは異なる他のチャンネルビット幅Tを変えることによって、本実施形態におけるシンク検出子を構成させてもよい。例えば、14Tと3Tの組み合わせと14Tと4Tの組み合わせの2種類のパターンで当該シンク検出子を定義するようにしてもよい。
【0053】
通常、シンクコードは、コンテンツ情報と区別するために、上述のように、当該シンクコード全体として一定のチャンネルビット長を有している。したがって、シンク検出子の何れか一のチャンネルビット幅Tを固定することにより、当該シンク検出子全体のチャンネルビット長が増減した場合には、シンク種別子全体のチャンネルビット長が変化するようになる。
【0054】
すなわち、固定されたチャンネルビット幅Tの他のチャンネルビット幅Tのみを変えることにより、シンク種別子全体のチャンネルビット長も変化するので、シンク検出子における各チャンネルビット幅Tの記録マークMまたはスペースSの記録位置を変化させることができるようになる。
【0055】
したがって、上述のように、シンク検出子における何れか一のチャンネルビット幅Tを固定し、当該シンク検出子におけるチャンネルビット幅を構成させても、後述するように、オーバーライトのたびにシンク検出子を示す記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることが低減され、記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくして記録品質を飛躍的に向上することができるようになる。
【0056】
以上に説明した物理セクタ140に基づいて形態で、DVD−RW100の記録トラックT上に記録マークMおよびスペースSが形成されてコンテンツ情報が記録される。
【0057】
このように、本実施形態の記録媒体は、コンテンツ情報を記録する毎に変動する付加情報を記録するための付加情報領域115を設けて、当該付加情報領域115を符号化の対象とするPOパリティ121及びPIパリティ122を変動させ、これを8/18変調して生成した物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSが形成されるので、オーバーライト前後でコンテンツ情報の一部が同一である場合でも、付加情報領域115、POパリティ121及びPIパリティ122に対応する記録マークMおよびスペースSの形状を異ならせることができ、ひいてはオーバーライトのたびに記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを低減して、記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくして記録品質を飛躍的に向上することができる。
【0058】
また、本実施形態の記録媒体は、2種類のパターンで定義されるシンク検出子を含んでシンクコード141を構成したので、逐次異なるシンク検出子を有するシンクコード141を選択して付加することができ、ひいてはオーバーライトのたびにシンク検出子を示す記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを低減して、記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくして記録品質を飛躍的に向上することができる。
【0059】
(2)記録再生装置
次に、DVD−RW100に対して音楽情報や映像情報等のコンテンツ情報を記録再生する記録再生装置200について図8を参照して説明する。図10は、本実施形態の記録再生装置200の概略構成を示すブロック図である。
【0060】
図10に示すように、本実施形態の記録再生装置200は、ピックアップ201と、再生増幅器202と、デコーダ203と、プリマーク信号デコーダ204と、スピンドルモータ205と、サーボ回路206と、プロセッサ207と、エンコーダ208と、パワー制御回路209と、レーザ駆動回路210とにより構成されている。
【0061】
ピックアップ201は、図示しないレーザダイオード、偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、レーザ駆動信号Sdlに基づいて光ビームBをDVD−RW100の情報記録面に照射し、その反射光に基づいてプリマーク、または既に記録されている情報の検出信号Sdtを出力する。
【0062】
再生増幅器202は、ピックアップ201から出力されたプリマークまたは既に記録されている情報の検出信号Sdtを増幅し、プリマーク信号Sppを出力すると共に、既に記録されている情報の増幅信号Spを出力する。
【0063】
デコーダ203は、増幅信号Spからシンク検出子を検出することによりシンクコード141を特定して物理セクタ140を生成し、物理セクタ140を8/16復調して記録セクタ130を生成し、更に、記録セクタ130におけるPOパリティ121をデインターリーブしてデータセクタを生成することにより復調信号Sdm及びサーボ復調信号Ssdを出力する。
【0064】
プリマーク信号デコーダ204は、プリマーク信号Sppをデコードして復調プリマーク信号Spdを出力する。
【0065】
サーボ回路206は、復調プリマーク信号Spd及びサーボ復調信号Ssdに基づいて、ピックアップ201におけるフォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御のためのピックアップサーボ信号Sspを出力すると共に、DVD−RW100を回転させるスピンドルモータ205の回転をサーボ制御するためのスピンドルサーボ信号Sssを出力する。
【0066】
これらと並行して、プロセッサ207は、復調プリマーク信号Spdに基づいてプリマークを検出し、DVD−RW100上のアドレス情報を読み取り、これによりデータを記録するDVD−RW100上の記録位置を検出する。また、外部から入力される記録すべきデータの記録信号Srを一時的に記憶し、アドレス情報に基づいて記録信号Srをエンコーダ208に出力する。なお、本実施形態の記録再生装置200は、DVD−RW100に記録されているデータを再生することも可能であり、その際には、復調信号Sdmに基づいてプロセッサ207を介して再生信号Sotが外部に出力されることとなる。
【0067】
エンコーダ208は、記録信号Srから得られるデータに基づいてデータセクタを形成し、当該データセクタ20の一部に設けた付加情報領域115に乱数に基づいて付加情報を設定する。そして、エンコーダ208は、データセクタ20から形成したデータブロックにPIパリティ122及びPOパリティ121を付加してECCブロック120を形成し、当該ECCブロック120のPOパリティをインターリーブして記録セクタ130を生成し、更に、記録セクタ130にシンクコード141を挿入して8/16変調して物理セクタ140を生成し、当該物理セクタ140に基づいてエンコード信号Sreを出力する。なお、エンコーダ208は、記録セクタ130にシンクコード141を挿入する際に、当該シンクコード141を挿入する位置の直前の情報に基づいて、2種類のパターンで定義されるシンク検出子の内のいずれか一方のシンク検出子を有するシンクコード141を挿入するかを決定し、決定したシンクコード141を記録セクタ130に挿入する。このエンコーダ208は、例えば、記録再生装置200における記録情報生成手段の一部又は全部として機能する。
【0068】
レーザ駆動回路210は、駆動信号Spに基づいて、レーザダイオードを駆動して光ビームBを出射させるためのレーザ駆動信号Sdlを出力する。従って、ピックアップ201及びパワー制御回路209並びにレーザ駆動回路210は、例えば、記録再生装置200における記録部分形成手段の一部又は全部として機能する。
【0069】
(3)記録再生装置における処理
次に、以上のように構成される記録再生装置200を用いて、DVD−RW100にコンテンツ情報を記録する記録処理、及び、DVD−W100に記録されたコンテンツ情報を再生する再生処理について説明する。
【0070】
(3−1)記録処理
始めに、記録再生装置200を用いて、DVD−RW100にコンテンツ情報を記録する記録処理について図11を参照して説明する。図11はコンテンツ情報の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【0071】
図11に示すように、情報記録装置200のプロセッサ207は、DVD−RW100のプリマーク信号に基づいてプリアドレスを検出し、コンテンツ情報の記録開始位置を決定する(ステップS1)。
【0072】
次いで、プロセッサ207は情報記録装置200の外部入力端子(図示せず)から入力される記録信号Srをエンコーダ208に出力する(ステップS2)。
【0073】
次いで、エンコーダ208は、記録信号Srに基づいてデータセクタにおける単位セクタ110を生成する(ステップS3)。具体的には、エンコーダ208は、図2に示すように172バイト×12行の配列構造をとる単位セクタ110の主データ領域に記録信号Srに対応するデータを代入し、また、ID領域112、IED領域113、RSV域114及びEDC領域116にそれぞれID、IED、RSV及びEDCを代入する。そして、更に、付加情報領域115に乱数に基づく付加情報を代入してデータセクタを生成する。
【0074】
なお、付加情報領域115に付加情報を代入するには、先ず、エンコーダ208に含まれるプロセッサ(図示せず)で乱数を発生さる。本実施形態では、図3に示すように、付加情報領域115は1バイトの領域であるので、発生させる乱数は0〜255の内のいずれかとなる。次いで、発生させた乱数を2進法で表した情報を付加情報として、付加情報領域115に代入する。
【0075】
次いで、エンコーダ208は、ステップS3で生成した単位セクタ110に基づいてECCブロック120を生成する(ステップS4)。具体的には、エンコーダ208は、172バイト(列)×12行の単位セクタ110を16個連結して172バイト(列)×192行の配列構造を生成する。その後、172列の各列に対して16バイトのPOパリティ121を付加し、更に、POパリティ121を含む208行の各行に対して10バイトのPIパリティ122を付加してECCブロック120とする。
【0076】
次いで、エンコーダ208は、ステップ4で生成したECCブロック120に基づいて記録セクタ130を生成する(ステップS5)。具体的には、エンコーダ208は、ECCブロック120において16行のPOパリティ121を一行ずつ各単位セクタ110の最終行にインターリーブすることで、図5に示す記録セクタ130を生成する。
【0077】
次いで、エンコーダ208は、ステップS5で生成した記録セクタ130に基づいて物理セクタ140を生成し、当該物理セクタ140に基づいてエンコード信号Sreを出力する(ステップS6)。
【0078】
具体的には、エンコーダ208は、先ず、182バイト×13行の記録セクタ130において、各行を91バイトずつに2等分し、それぞれの先頭にシンクコード141を付加する。本実施形態では、エンコーダ208は、このようにシンクコード141を付加するにあたり、シンクコード141を付加する位置の直前に位置する分割データの最終位置の電位レベル(0又は1)を検出し、検出した電位レベルに基づいて、2種類のシンク検出子の内のいずれか1のシンク検出子を有するシンクコード141を選択する。例えば、検出した電位レベルが0の場合に14Tと4Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141を選択し、検出した電位レベルが1の場合に16Tと3Tの組合せによるシンク検出子を備えたシンクコード141を選択する。そして、選択したシンクコード141を該当位置に付加する。
【0079】
なお、エンコーダ208は、当該操作を各行の2等分データのそれぞれについて繰り返し、全ての2等分データの先頭にシンクコード141を付加する。
【0080】
次いで、エンコーダ208は、シンクコード141を付加した情報について、図7に示す変調テーブルを用いて8/16変調を行ない、図6に示す物理セクタ140を生成し、当該物理セクタ140に基づいてエンコード信号Sreを出力する。
【0081】
次いで、パワー制御回路209は、ステップS6で出力されたでエンコード信号Sreに基づいて、DVD−RW100に記録マークMまたはスペースSを形成する(ステップS7)。具体的には、パワー制御回路209は、エンコード信号Sreに基づいて、レーザ駆動回路210を制御してピックアップ201から所定のレーザ光Bを照射させ、当該レーザ光BによりDVD−RW100に所定の記録マークMおよびスペースSを形成する(ステップS7)。
【0082】
そして、コンテンツ情報の全ての情報の記録が完了したかを判断する(ステップS8)。全ての情報の記録が完了していない場合は以上の処理を繰り返し、全ての情報の記録が終了した場合は当該記録処理を終了する。
【0083】
(3−2)再生処理
次に、記録再生装置200を用いて、DVD−RW100に記録されたコンテンツ情報を再生する場合の処理について図12を参照して説明する。図12はコンテンツ情報の再生処理の手順を示すフローチャートである。
【0084】
先ず、情報記録装置200のプロセッサ207は、DVD−RW100のプリマーク信号に基づいてプリアドレスを検出し、コンテンツ情報の再生開始位置を決定する(ステップS11)。
【0085】
次いで、ピックアップ201は、光ディスク100にレーザ光Bを照射し、その照射光に対するDVD−RW100からの反射光を受光して受光強度に応じた検出信号Sdtを出力し、再生増幅器202は検出信号Sdtを所定のレベルまで増幅させて増幅信号Spを出力する(ステップS12)。
【0086】
次いで、デコーダ203は、増幅信号Spに基づいて記録セクタ130を生成する(ステップS13)。
【0087】
具体的には、デコーダ203は、先ず、図7に示す変調テーブルを用いて8/16復調を行なう。次いで、デコーダ203は、8/16復調後のデータ中のシンクコード141を検出することで同期化をして記録セクタ130を生成する。
シンクコード141の検出は、デコーダ203に含まれるシンクコード検出部(図示せず)により行なわれ、シンクコード検出部は、図9に示す2種類のシンク検出子の内のいずれか1つが検出されたときに当該領域をシンクコード141として検出する。
【0088】
次いで、デコーダ203は、ステップS13で生成した記録セクタ130に基づいてECCブロック120を生成する(ステップS14)。具体的には、デコーダ203は、記録セクタ130を16個連結し、当該連結後の記録セクタ130についてPOパリティ121をデインターリーブすることによりデータセクタを生成する。
【0089】
次いで、デコーダ203はステップS14で生成したECCブロック120に基づいて単位セクタ110を生成し、当該単位セクタ110に基づいて復調信号Sdmを出力する(ステップS15)。具体的には、デコーダ203は、ECCブロック120のPOパリティ121及びPIパリティ122を用いて誤り訂正した後に、16個に分割して単位セクタ110を形成する。そして、デコーダ203は生成した単位セクタ110に基づいて復調信号Sdmをプロセッサ207に出力する。
【0090】
次いで、プロセッサ207は、D/Aコンバータ(図示せず)で復調信号Sdmをアナログ情報信号に変換し、外部のディスプレイ及びスピーカ等に出力する(ステップS16)。
【0091】
そして、コンテンツ情報の全ての情報の再生が完了したかを判断する(ステップS17)。全ての情報の再生が完了していない場合は以上の処理を繰り返し、全ての情報の再生が終了した場合は当該記録処理を終了する。
【0092】
(4)変形形態
なお、上記実施形態では、上書可能な記録媒体としてDVD−RW100を用いる場合について説明したが、これに限られることなく、上書可能な記録媒体としてMO(Magneto−Optical Disc)やMD(Mini Disc)等の光磁気記録方式の記録媒体を用いることができる。
【0093】
また、上記実施形態では、記録再生装置200に含まれるエンコーダ208を記録情報生成手段とて機能させ、また、ピックアップ201、パワー制御回路209及びレーザ駆動回路210を記録部分形成手段として機能させたが、記録再生装置200に含まれるプロセッサ207を、ROMに保存されたコンピュータプログラムで上記各手段として機能させてもよい。
【0094】
更に、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、様々に変形又は変更することが可能である。
【0095】
以上説明したように、本実施形態では、上書記録が可能なDVD−RW100であって、所望のコンテンツ情報とDVD−RW100にコンテンツ情報が記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合することにより生成された物理セクタ140に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成されて構成される。
【0096】
これによれば、コンテンツ情報の一部が同一であっても、付加情報の変動に応じて物理セクタ140を変動させて生成し、当該物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSを形成するので、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止でき、ひいては記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくしてDVD−RW100の品質を飛躍的に向上することができる。
【0097】
また、このDVD−RW100において、コンテンツ情報と乱数に基づいて変動する付加情報とにより記録セクタ130が生成され、当該生成された記録セクタ130に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成される。
【0098】
これによれば、付加情報は乱数に基づいて生成されるので、ランダムに付加情報の内容を変化させることができ、上記作用効果を一層確実なものとする。
【0099】
また、これらDVD−RW100において、コンテンツ情報と付加情報とを誤り訂正符号化により重合して物理セクタ140が生成され、当該生成された物理セクタ140に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成される。
【0100】
これによれば、誤り訂正符号化により生成するPOパリティ121及びPIパリティ122を付加情報の変動に応じて変動させることができ、これにより物理セクタ140を変動させることができるので、上記作用効果を一層確実なものとする。
【0101】
また、上記DVD−RW100において、誤り訂正符号化後に8/16変調して物理セクタ140が生成され、当該物理セクタ140に基づいて複数の記録マークMおよびスペースSが形成される。
【0102】
これによれば、8/16変調により物理セクタ140を一層変動させることができ、上記作用効果を一層確実なものとする。
【0103】
また、本実施形態では、DVD−RW100に所望のコンテンツ情報を記録する記録装置200であって、コンテンツ情報とDVD−RW100に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して物理セクタ140を生成するエンコーダ208と、物理セクタ140に基づいてDVD−RW100に複数の記録マークMおよびスペースSを形成するピックアップ201、パワー制御回路209及びレーザ駆動回路210と、を備えて構成する。
【0104】
これによれば、コンテンツ情報の一部が同一であっても、付加情報の変動に応じて物理セクタ140を変動させて生成し、当該物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSを形成するので、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止でき、ひいては記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくしてDVD−RW100の品質を飛躍的に向上することができる。
【0105】
また、本実施形態では、DVD−RW100に所望のコンテンツ情報を記録する記録方法であって、コンテンツ情報とDVD−RW100に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成工程と、前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録マークMおよびスペースSを形成する記録マーク形成工程と、を含んで構成する。
【0106】
これによれば、コンテンツ情報の一部が同一であっても、付加情報の変動に応じて物理セクタ140を変動させて生成し、当該物理セクタ140に基づいて記録マークMおよびスペースSを形成するので、記録マークMおよびスペースSのエッジEが重なることを防止でき、ひいては記録マークMおよびスペースSのエッジEのボケをなくしてDVD−RW100の品質を飛躍的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るDVD−RWの情報記録面の構成を示す図である。
【図2】実施形態に係るデータセクタにおける単位セクタの構造を示す模式図である。
【図3】実施形態に係る付加情報領域の構造を示す模式図である。
【図4】実施形態に係るECCブロックの構造を示す模式図である。
【図5】実施形態に係る記録セクタの構造を示す模式図である。
【図6】実施形態に係る物理セクタの構造を示す模式図である。
【図7】実施形態に係る8/16変調に用いる変調テーブルを示す図である。
【図8】従来のシンクコードのパターンを示す図である。
【図9】実施形態に係るシンクコードのパターンを示す図である。
【図10】本実施形態に係る記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図11】実施形態に係るコンテンツ情報の記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】実施形態に係るコンテンツ情報の再生処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 DVD−RW
102 クランプ孔
103 リードイン領域
104 データ記録領域
105 リードアウト領域
110 単位セクタ
112 ID領域
113 IED領域
114 RSV領域
115 付加情報領域
116 EDC領域
120 ECCブロック
121 POパリティ
122 PIパリティ
130 記録セクタ
140 物理セクタ
141 シンクコード
T 記録トラック
M 記録マーク
E エッジ
200 記録再生装置
201 ピックアップ
202 再生増幅器
203 デコーダ
204 プリマーク信号デコーダ
205 スピンドルモータ
206 サーボ回路
207 プロセッサ
208 エンコーダ
209 パワー制御回路
210 レーザ駆動回路
Claims (7)
- 上書記録が可能な記録媒体であって、
所望のコンテンツ情報と、当該記録媒体に前記コンテンツ情報が記録される毎に変動する情報である付加情報と、を重合することにより生成された記録情報に基づいて、複数の記録部分が形成されることを特徴とする記録媒体。 - 請求項1に記載の記録媒体において、
前記コンテンツ情報と乱数に基づいて変動する前記付加情報とにより前記記録情報が生成され、当該生成された記録情報に基づいて前記複数の記録部分が形成されることを特徴とする記録媒体。 - 請求項1又は2に記載の記録媒体において、
前記コンテンツ情報と前記付加情報とを訂正符号化により重合し前記記録情報が生成され、当該生成された記録情報に基づいて前記複数の記録部分が形成されることを特徴とする記録媒体。 - 請求項3に記載の記録媒体において、
前記誤り訂正符号化後に変調して前記記録情報が生成され、当該記録情報に基づいて前記複数の記録部分が形成されることを特徴とする記録媒体。 - 上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録装置であって、
前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成手段と、
前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。 - 上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録方法であって、
前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成工程と、
前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成工程と、
を含むことを特徴とする記録方法。 - コンピュータによって、上書記録が可能な記録媒体に所望のコンテンツ情報を記録する記録プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記コンテンツ情報と前記記録媒体に記録される毎に変動する情報である付加情報とを重合して記録情報を生成する記録情報生成手段、及び、
前記記録情報に基づいて前記記録媒体に複数の記録部分を形成する記録部分形成手段、
として機能させることを特徴とする記録プログラム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206524A JP2005056465A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 記録媒体、記録装置、記録方法、および、記録プログラム |
CNA2004100921900A CN1604221A (zh) | 2003-08-07 | 2004-08-07 | 记录介质、记录设备和记录方法 |
US10/913,492 US20050052970A1 (en) | 2003-08-07 | 2004-08-09 | Recording medium, recording device, recording method, and recording program |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206524A JP2005056465A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 記録媒体、記録装置、記録方法、および、記録プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005056465A true JP2005056465A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34225023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003206524A Pending JP2005056465A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 記録媒体、記録装置、記録方法、および、記録プログラム |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20050052970A1 (ja) |
JP (1) | JP2005056465A (ja) |
CN (1) | CN1604221A (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3467964B2 (ja) * | 1995-08-10 | 2003-11-17 | ソニー株式会社 | データ記録装置及び方法、データ再生装置及び方法、記録媒体、並びにデータ伝送方法 |
EP1285438B1 (en) * | 2000-05-16 | 2009-09-30 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Information carrier and devices and method for scanning the information carrier |
-
2003
- 2003-08-07 JP JP2003206524A patent/JP2005056465A/ja active Pending
-
2004
- 2004-08-07 CN CNA2004100921900A patent/CN1604221A/zh active Pending
- 2004-08-09 US US10/913,492 patent/US20050052970A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1604221A (zh) | 2005-04-06 |
US20050052970A1 (en) | 2005-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2407011C (en) | Disc recording medium, disc drive apparatus, and reproduction method | |
KR100434210B1 (ko) | 디지털데이터기록/재생장치및방법과,디스크형기록매체 | |
US5896355A (en) | Data recording/reproducing apparatus corresponding to a plurality of error correcting system and a data recording medium | |
AU2003211981B8 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus, data reproducing method and apparatus, data transmitting method, and data receiving method | |
EP1750264B1 (en) | Error detecting code calculation circuit, error detecting code calculation method, and recording apparatus | |
WO2004003910A1 (ja) | 光学式記録媒体、この記録媒体を用いる情報処理装置並びにデータの記録方法 | |
WO2006080521A1 (ja) | 光ディスク製造方法及び装置、光ディスク並びにその再生方法 | |
JP2723832B2 (ja) | 光学式情報記録担体及び光学式情報記録方法、ならびにそれらを利用した光学式情報再生装置 | |
JP4066289B2 (ja) | 情報記録方法 | |
JP2003249009A (ja) | 記録媒体、記録方法および装置、再生装置および方法、ならびに、データ判別方法 | |
CA2343787C (en) | Device for scanning an information carrier, method of manufacturing, and information carrier | |
EP1378905B1 (en) | Recording medium, recording method and apparatus, reproducing method and apparatus, data transmission method, and data decrypting method | |
JP2005056464A (ja) | 記録媒体、記録装置及び再生装置、記録方法及び再生方法、並びに、記録処理プログラム及び再生処理プログラム | |
JP2005056465A (ja) | 記録媒体、記録装置、記録方法、および、記録プログラム | |
JPH11259868A (ja) | 光ディスクおよび光ディスク装置 | |
JP3969399B2 (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
JP3167302B1 (ja) | 情報記録装置および情報記録方法 | |
JPH09259546A (ja) | 消失フラグを用いたエラー訂正システム | |
JP3788882B2 (ja) | 情報記録方法及び装置、並びに情報記録媒体作成方法及び装置、並びに情報記録媒体 | |
JP3167289B2 (ja) | 情報記録装置および情報記録方法 | |
JP3632911B2 (ja) | 光ディスクシステム | |
KR100784740B1 (ko) | 에러 검출 코드 산출 회로, 에러 검출 코드 산출 방법, 및 레코딩 장치 | |
JP3384402B2 (ja) | 情報再生方法及び情報再生装置 | |
JP2005259305A (ja) | 情報記録方法、情報記録装置、及び情報記録媒体 | |
JPH0945016A (ja) | 情報処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060705 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080805 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081209 |