JP2005055449A - 電子時計及び電子時計の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被駆動手段の動作モードを駆動モードから節電モードに切換える際、電源手段の電気エネルギの残量をエネルギ残量表示手段によって表示する。
【解決手段】 電子時計1が表示モードから節電モードに切換わるとき、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを秒針55を用いて表示する(図13−(a))。充電電圧Vcが低下した場合、例えばフル充電時の2/3になった場合には、その位置に秒針55を回動させて表示を行う(図13−(b))。これにより、ユーザは、どれ位の期間節電モードの状態を維持することができるかを把握できる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、電子時計及び電子時計の制御方法に係り、特に電源手段のエネルギ残量を表示する電子時計及び電子時計の制御方法に関する。
近年、腕時計式の電子時計には電源手段が内蔵され、この電源手段は、回転錘を有する発電装置と、該発電装置から発生する電気エネルギを貯める蓄電手段(大容量コンデンサ)とによって大略構成されている。そして、この種の電子時計は、コンデンサから放電される電気エネルギを用いて時刻表示ユニットで時刻表示を行うことにより、電池交換を行うことなく、長時間に亘って時計の動作を行うものである。
このように発電装置を有する電源手段を内蔵した電子時計は、安定した電気エネルギを長時間に亘って供給するため、発電装置が所定時間の以上に非発電状態または非携帯状態を継続した場合、またはユーザによる強制的なモード切換えがあった場合には、これらの状態を検出して、当該電子時計のモードを、時刻表示を行う駆動モード(表示モード)から時刻表示を行わない節電モードに切換えるようにしていた。例えば、アナログ時計においては、指針の駆動を停止するようにしていた。
ところで、この節電モードでは時刻表示を行っていないものの、現時刻をカウントするために駆動制御回路の一部には電気エネルギが供給されている。このため、節電モードであっても電気エネルギは消費されており、ユーザは節電モードにあるときに電源手段における電気エネルギの残量を知ることができず、節電モードの状態を維持できる期間を把握することができないという問題がある。
また、節電モードを長時間に亘って実行し、電源手段の蓄電手段に蓄えられた電気エネルギが少なくなってしまっている状態のときに、時刻表示ユニットの動作モードを、節電モードから表示モードに切換えた場合には、時刻表示ユニットを駆動するために必要な電気エネルギを電源手段に蓄える時間が必要となり、時刻表示ユニットが直ぐに駆動しないこともある。このような場合、ユーザは、電子時計が故障していると思い込んでしまう虞れがある。
さらに、従来技術による電子時計では、ユーザ自身が電源手段の電気エネルギ量を任意に確認することもできなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電源手段の電気エネルギ量を表示することのできる電子時計及ぶ電子時計の制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決するため、請求項1記載が採用する発明は、電気エネルギを供給する電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、前記被駆動手段を駆動させることにより、時間表示を行う時刻表示手段と、予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を表示するエネルギ残量表示手段と、を具備し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、電気エネルギを供給する電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、前記被駆動手段を駆動させることにより、時間表示を行う時刻表示手段と、予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を前記時刻表示手段を用いて表示するエネルギ残量表示手段と、を具備し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、電気エネルギを供給する電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、前記被駆動手段を駆動させることにより、時間表示を行う時刻表示手段と、前記被駆動手段によって駆動され、日付表示を行う日付表示手段と、予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を前記日付表示手段を用いて表示するエネルギ残量表示手段と、を具備し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、電気エネルギを供給する電源手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、前記被駆動手段によって駆動され、時間の表示を行う時刻表示手段と、前記被駆動手段によって駆動され、日付表示を行う日付表示手段と、予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、を備え、前記日付表示手段には、前記節電モード中に前記日付表示手段による日付表示態様と異なる表示態様で前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を表示するエネルギ残量表示手段を有し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の電子時計において、前記電源手段は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電手段と、前記発電手段から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを前記駆動制御手段に向けて供給する蓄電手段とを備え、前記蓄電手段には、前記蓄電手段の蓄電容量を検出する蓄電容量検出手段を設け、前記エネルギ残量表示手段によって表示されるエネルギ残量は、前記蓄電容量検出手段によって検出される蓄電容量とすることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の電子時計において、前記電源手段は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電手段と、前記発電手段から供給される電気エネルギを蓄える蓄電手段と、前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギを昇降圧させる昇降圧手段とを備え、前記昇降圧手段には、前記昇降圧手段から出力される電気エネルギ量を検出する電気エネルギ量検出手段を設け、前記エネルギ残量表示手段によって表示されるエネルギ残量は、前記電気エネルギ量検出手段によって検出される電気エネルギ量とすることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の電子時計において、前記電源手段は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電手段と、前記発電手段から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを前記駆動制御手段に向けて供給する蓄電手段とを備え、前記発電手段には、前記発電手段が発電状態にあるか否かを検出する発電状態検出手段を設け、前記条件は、前記発電状態検出手段によって前記発電手段が発電状態にあることを検出したか否かであることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の電子時計において、前記発電状態検出手段は、前記発電手段から出力される電気エネルギの量が判定エネルギ量を超えたか否かを判定するエネルギ量判定手段と、前記エネルギ量判定手段によって電気エネルギ量が判定エネルギ量を超えていると判定された状態の継続時間が判定時間値を越えているか否かを判定する発電時間判定手段とを備えることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の電子時計において、前記駆動制御手段は、前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し制御信号を出力する制御回路と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し前記制御回路から出力される制御信号を受けて駆動信号を前記被駆動手段に向けて出力する駆動回路とによって構成し、前記モード切換手段は、前記駆動モードにおいては前記制御回路と駆動回路とに電気エネルギを供給し、節電モードにおいては前記制御回路にのみ電気エネルギを供給することを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の電子時計において、前記電子時計が携帯状態にあるか否かを検出する携帯状態検出手段を設け、前記条件は、前記被駆動手段の動作モードを前記駆動モードから前記節電モードに切換える際には、前記携帯状態検出手段によって前記電子時計が非携帯状態にあることを検出し、電子時計が非携帯状態にある時間が所定時間を経過したか否かであり、前記被駆動手段の動作モードを前記節電モードから前記駆動モードに切換える際には、前記携帯状態検出手段によって電子時計が被携帯状態から携帯状態に切換ったか否かであることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の電子時計において、前記エネルギ残量表示手段は、予め定められた残量表示態様として表示することを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の電子時計において、前記駆動制御手段には、モード切換手段によって節電モードから駆動モードに切換わるとき、時刻表示を現時刻に復帰させるための復帰動作を行う現時刻復帰手段を備えることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項4記載の電子時計において、前記日付表示手段は、前記節電モード中に1から10の数字を用いて前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を表示することを特徴としている。
請求項14記載の発明は、電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時刻表示を行う時刻表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、を具備することを特徴としている。
請求項15記載の発明は、電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時刻表示を行う時刻表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、前記節電モード中に、前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を前記時刻表示機構を用いて表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、を具備することを特徴としている。
請求項16記載の発明は、電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時刻表示を行う時刻表示機構と、前記被駆動ユニットによって駆動され、前記時刻表示機構による時間表示に加えて日付の表示を行う日付表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、前記節電モード中に、前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を前記日付表示機構を用いて表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、を具備することを特徴としている。
請求項17記載の発明は、電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時間表示を行う時刻表示機構と、前記被駆動ユニットによって駆動され、前記時刻表示機構による時間表示に加えて数字による日付の表示を行う日付表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、前記節電モード中に、前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を前記日付表示機能で使用される日付用の数字とは異なった数字を用いて表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、を具備することを特徴としている。
請求項18記載の発明は、請求項14,15,16,または17記載の電子時計の制御方法において、前記電源ユニットは、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電装置と、前記発電装置から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを供給する蓄電装置とを具備し、前記蓄電装置の蓄電容量を検出する蓄電容量検出工程を設け、前記エネルギ残量表示工程によって表示されるエネルギ残量は、前記蓄電容量検出工程において検出される蓄電容量とすることを特徴としている。
請求項19記載の発明は、請求項14,15,16,または17記載の電子時計の制御方法において、前記電源ユニットは、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電装置と、前記発電装置から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを供給する蓄電装置と、前記蓄電装置から出力される電気エネルギを昇降圧させる昇降圧回路とを具備し、前記昇降圧回路から出力される電気エネルギ量を検出する電気エネルギ量検出工程を設け、前記エネルギ残量表示工程によって表示されるエネルギ残量は、前記電気エネルギ量検出工程において検出される電気エネルギ量とすることを特徴としている。
本発明によれば、外部入力手段による操作、または自動的に被駆動手段の動作モードを駆動節モードから節電モードに切換える際、エネルギ残量表示手段によって電源手段のエネルギ残量を表示するようにしたから、ユーザはエネルギ残量を把握することができる。例えば、節電モードにある場合には、どれ位の期間節電モード状態を維持することができるかを把握でき、電子時計を放置する際の不安を解消することができる。そして、ユーザはエネルギ残量が余裕のあるうちに、電子時計を節電モードから駆動モードに切換えることによって、当該電子時計を迅速に再起動させることができる。
次に図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
[1] 第1実施形態
まず、第1実施形態について述べる。
[1・1] 概要構成
図1には、本発明の一実施形態に係る電子時計1の概略構成を示す。電子時計1は腕時計であって、ユーザは装置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用するようになっている。
本実施形態による電子時計1は、交流電力を発電する発電部Aと、発電部Aから供給される交流電圧を整流すると共に昇圧した電圧を蓄電し、各構成部分へ電気エネルギを供給する電源部Bと、該電源部Bから出力される電気エネルギにより作動され、装置全体を制御する制御回路23と、秒針55をステッピングモータ10を用いて駆動する秒針運針機構CSと、分針及び時針をステッピングモータを用いて駆動する時分針運針機構CHMと、前記制御回路23から出力される制御信号を受けて秒針運針機構CSを駆動する秒針駆動回路30Sと、制御回路23から出力される制御信号を受けて時分針運針機構CHMを駆動する時分針駆動回路30HMと、電子時計1のモードを時刻表示モードからカレンダ修正モード、時刻修正モード或いは強制的に後述する節電モードに移行させるための指示操作を行うリュウズまたはボタンからなる外部入力装置100(図2参照)とを具備している。また、制御回路23には、発電部Aの発電状態を検出する発電状態検出部91と、電源部Bから出力される電気エネルギ(昇降圧後電圧VSS)を検出する電圧検出回路92とを備えている。
ここで、制御回路23は、発電部Aの発電状態に応じて、制御回路23と運指機構CS,CHMの駆動回路30S,30HM(駆動回路)に給電することにより、時刻表示を行う表示モード(動作モード)と、秒針運針機構CS及び時分針運針機構CHMへの給電を停止して前記制御回路23に対してのみ給電を行う節電モードとに切換えるモード切換手段の機能を備えている。また、制御回路23では、後述するように、ユーザが電子時計1を手首に巻き付け、これを振って発電を行うことにより、発電される電圧が所定の発電電圧を越えると、電子時計1の動作モードが節電モードから表示モードに切換わるようになっている。
[1・2] 詳細構成
以下、電子時計1の各構成部分について説明する。なお、制御回路23については機能ブロックを用いて後述する。
[1・2・1] 発電部
まず、発電部Aについて説明する。発電部Aは、発電装置40、回転錘45および増速用ギア46を備えて構成されている。発電装置40としては、発電用ロータ43が発電用ステータ42の内部で回転し発電用ステータ42に接続された発電コイル44に誘起された電力を外部に供給できる電磁誘導型の交流発電装置が採用されている。また、回転錘45は、発電用ロータ43に運動エネルギを伝達する手段として機能する。そして、この回転錘45の動きが増速用ギア46を介して発電用ロータ43に伝達される。この回転錘45は、腕時計型の電子時計1においては、ユーザの腕の動きなどを捉えて装置内で旋回できるようになっており、ユーザの生活に関連した外部のエネルギを利用して発電を行い、その電力を用いて電子時計1を駆動している。
[1・2・2] 電源部
次に、電源部Bについて説明する。電源部Bは、過大電圧が後段の回路に印加されるのを防止するためのリミッタ回路LMと、整流回路として作用するダイオード47と、大容量コンデンサ48と、昇降圧回路49とを備えている。ここで、昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49a、49bおよび補助コンデンサ49cを用いて多段階の昇圧および降圧ができるようになっており、制御回路23から出力される制御信号φ11によって秒針駆動回路30S及び時分針駆動回路30HMに供給する電圧を調整するものである。また、電源部Bは、Vdd(高電位側)を基準電位(GND)に取り、Vss(低電位側)を電源電圧(以下、昇降圧後電圧Vss)として生成している。
[1・2・3] 昇降圧回路の説明
ここで、図3ないし図8を参照しつつ、昇降圧回路の構成および動作について昇圧を行う場合を例示して説明する。
〈1・2・3・1〉 昇降圧回路の構成
昇降圧回路49は、図3に示すように、大容量コンデンサ48の高電位側端子に一方の端子が接続されたスイッチSW1と、スイッチSW1の他方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子が大容量コンデンサ48の低電位側端子に接続されたスイッチSW2と、スイッチSW1とスイッチSW2との接続点に一方の端子が接続されたコンデンサ49aと、コンデンサ49aの他方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子が大容量コンデンサ48の低電位側端子に接続されたスイッチSW3と、一方の端子が補助コンデンサ49cの低電位側端子に接続され、他方の端子がコンデンサ49aとスイッチSW3との接続点に接続されたスイッチSW4と、大容量コンデンサ48の高電位側端子と補助コンデンサ49cの高電位側端子との接続点に一方の端子が接続されたスイッチSW11と、スイッチSW11の他方の端子に一方の端子が接続され、他方の端子が大容量コンデンサ48の低電位側端子に接続されたスイッチSW12と、スイッチSW11とスイッチSW12との接続点に一方の端子が接続されたコンデンサ49bと、コンデンサ49bの他方の端子に一方の端子が接続され、スイッチSW12と大容量コンデンサ48の低電位側端子との接続点に他方の端子が接続されたスイッチSW13と、一方の端子がコンデンサ49bとスイッチSW13との接続点に接続され、他方の端子が補助コンデンサ49cの低電位側端子に接続されたスイッチSW14と、スイッチSW11とスイッチSW12との接続点に一方の端子が接続され、コンデンサ49aとスイッチSW3との接続点に他方の端子が接続されたスイッチSW21と、を備えて構成されている。
〈1・2・3・2〉 昇降圧回路の動作
昇降圧回路49の動作について、図4ないし図8を参照して、3倍昇圧時、2倍昇圧時、1.5倍昇圧時、1倍昇圧時(ショートモード)および1倍昇圧時(電荷転送モード)を例として説明する。
〈1・2・3・2・1〉 3倍昇圧時
昇降圧回路49は、外部より入力された昇圧クロックCKUDに基づいて動作しており、3倍昇圧時には、図4に示すように、第1の昇圧クロックタイミング(パラレル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオン、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオン、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14をオフ、スイッチSW21をオフとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図5(a)に示すようなものとなり、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bに大容量コンデンサ48から電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bの電圧が大容量コンデンサ48の電圧とほぼ等しくなるまで充電がなされる。
次に、第2の昇圧クロックタイミング(シリアル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、スイッチSW14をオン、スイッチSW21をオンとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図5(b)に示すようなものとなり、大容量コンデンサ48、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bはシリアルに接続されて、大容量コンデンサ48の電圧の3倍の電圧で補助コンデンサ49cが充電され、3倍昇圧が実現されることとなる。
〈1・2・3・2・2〉 2倍昇圧時
昇降圧回路49は、外部より入力された昇圧クロックCKUDに基づいて動作しており、2倍昇圧時には、図4に示すように、第1の昇圧クロックタイミング(パラレル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオン、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオン、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14をオフ、スイッチSW21をオフとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図6(a)に示すようなものとなり、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bに大容量コンデンサ48から電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bの電圧が大容量コンデンサ48の電圧とほぼ等しくなるまで充電がなされる。
次に、第2の昇圧クロックタイミング(シリアル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオン、スイッチSW13をオフ、スイッチSW14をオン、スイッチSW21をオフとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図6(b)に示すようなものとなり、並列に接続されたコンデンサ49aおよびコンデンサ49bに対し、大容量コンデンサ48がシリアルに接続されて、大容量コンデンサ48の電圧の2倍の電圧で補助コンデンサ49cが充電され、2倍昇圧が実現されることとなる。
〈1・2・3・2・3〉 1.5倍昇圧時
昇降圧回路49は、外部より入力された昇圧クロックCKUDに基づいて動作しており、1.5倍昇圧時には、図4に示すように、第1の昇圧クロックタイミング(パラレル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフ、スイッチSW3をオフ、スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14をオフ、スイッチSW21をオンとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図7(a)に示すようなものとなり、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bに大容量コンデンサ48から電源が供給され、コンデンサ49aおよびコンデンサ49bの電圧が大容量コンデンサ48の電圧の1/2の電圧とほぼ等しくなるまで充電がなされる。
次に、第2の昇圧クロックタイミング(シリアル接続タイミング)においては、スイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオン、スイッチSW13をオフ、スイッチSW14をオン、スイッチSW21をオフとする。この場合における昇降圧回路49の等価回路は、図7(b)に示すようなものとなり、並列に接続されたコンデンサ49aおよびコンデンサ49bに対し、大容量コンデンサ48がシリアルに接続されて、大容量コンデンサ48の電圧の1.5倍の電圧で補助コンデンサ49cが充電され、1.5倍昇圧が実現されることとなる。
〈1・2・3・2・4〉 1倍昇圧時(非昇圧時;ショートモード)
昇降圧回路49は、1倍昇圧時には、図4に示すように、常に、スイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオン、スイッチSW4をオン、スイッチSW11をオフ、スイッチSW12をオン、スイッチSW13をオン、スイッチSW14をオン、スイッチSW21をオフとする。この場合における昇降圧回路49の接続状態は、図8(a)に示すようなものとなり、その等価回路は図8(b)に示すようなものとなって、大容量コンデンサ48が補助コンデンサ49cに直結された状態となる。このようにして、昇降圧回路49は、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを所定の倍率で昇降圧させて昇降圧後電圧VSSを出力するものである。
[1・2・4] 運針機構次に運針機構CS,CHMについて説明する。
〈1・2・4・1〉 秒針運針機構まず、秒針運針機構CSについて説明する。ここで、秒針運針機構CSに用いられているステッピングモータ10は、パルスモータ、階動モータ或いはデジタルモータなどとも称され、デジタル制御装置のアクチュエータとして多用され、該ステッピングモータ10は、パルス信号によって駆動されるものである。また近年、携帯に適した小型の電子時計或いは情報機器用のアクチュエータとして小型、軽量化されたこの種のステッピングモータが多く採用されている。また、このような電子時計としては、時間スイッチ、クロノグラフといったものが代表として挙げられる。
本実施形態のステッピングモータ10は、秒針駆動回路30Sから供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル11と、この駆動コイル11によって励磁されるステータ12と、ステータ12の内部において励磁される磁界により回転するロータ13とを備えている。また、ロータ13は、ディスク状の2極の永久磁石を有するPM型(永久磁石回転型)で構成され、ステータ12には、駆動コイル11で発生した磁力による異なった磁極が、ロータ13回りのそれぞれの相(極)15および16に発生する磁気飽和部17が設けられている。さらに、ロータ13の回転方向を規定するために、ステータ12内周の適当な位置には内ノッチ18が設けられており、コギングトルクを発生させてロータ13を適当な位置に停止させるようにしている。
そして、ステッピングモータ10によるロータ13の回転は、ロータ13に噛合された秒中間車51及び秒車(秒指示車)52からなる輪列50によって秒針53に伝達され、該秒針53によって秒表示がなされている。
〈1・2・4・2〉 時分運針機構
次に、時分針運針機構CHMについて説明する。時分運針機構CHMに用いられているステッピングモータ60は、ステッピングモータ10とほぼ同様の構成となっている。
本実施形態のステッピングモータ60は、時分駆動回路30HMから供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル61と、この駆動コイル61によって励磁されるステータ62と、さらにステータ62の内部において励磁される磁界により回転するロータ63とを備えている。また、ロータ63は、ディスク状の2極の永久磁石を有するPM型(永久磁石回転型)で構成されている。さらに、ステータ62には、駆動コイル61で発生した磁力による異なった磁極が、ロータ63回りのそれぞれの相(極)65および66に発生する磁気飽和部67が設けられている。さらに、ロータ63の回転方向を規定するために、ステータ62内周の適当な位置には内ノッチ68が設けられており、コギングトルクを発生させてロータ63を適当な位置で停止させるようにしている。
そして、ステッピングモータ60のロータ63の回転は、ロータ63に噛合された四番車71、三番車72、二番車(分指示車)73、日の裏車74および筒車(時指示車)75からなる輪列70によって各針に伝達される。二番車73には分針76が接続され、さらに筒車75には時針77が接続されている。ロータ63の回転に連動してこれらの各針によって時分が表示される。なお、輪列70には、図示しない年月日(カレンダ)などの表示を行うための伝達系(例えば、日付表示を行う場合には、筒中間車、日回し中間車、日回し車、日車等)を接続することも勿論可能である。この場合、カレンダ修正系輪列(例えば、第1カレンダ修正伝え車、第2カレンダ修正伝え車、カレンダ修正車、日車等)を追加して設ければよい。
[1・2・5] 秒針駆動回路及び時分針駆動回路
次に、秒針駆動回路30S及び時分針駆動回路30HMについて説明する。ここでは、秒針駆動回路30S及び時分針駆動回路30HMは同様の構成であるので、秒針駆動回路30Sについてのみ、図1を参照しつつ説明する。
ここで、秒針駆動回路30Sは、制御回路23の制御下でステッピングモータ10に様々な駆動パルスを供給するものである。また、秒針駆動回路30Sは、直列に接続されたPチャンネル型のトランジスタ33aとNチャンネル型のトランジスタ32a、およびPチャンネル型のトランジスタ33bとNチャンネル型のトランジスタ32bによって構成されたブリッジ回路を備えており、秒針駆動回路30Sは、トランジスタ33aおよび33bとそれぞれ並列に接続された回転検出用抵抗35aおよび35bと、これらの抵抗35aおよび35bにチョッパパルスを供給するためのサンプリング用のPチャンネル型のトランジスタ34a,34bとを備えている。
これにより、秒針駆動回路30Sは、これらのトランジスタ32a,32b,33a,33b,34aおよび34bの各ゲート電極に制御回路23からそれぞれのタイミングで極性およびパルス幅の異なる制御パルスを印加することにより、駆動コイル11に極性の異なる駆動パルスを供給したり、或いはロータ13の回転検出用および磁界検出用の誘起電圧を励起する検出用のパルスを供給している。
[1・2・6] 制御回路
次に、制御回路23の構成について図2を参照しつつ説明するに、この図2の機能ブロック図は、制御回路23とその周辺構成を示している。
ここで、制御回路23は、パルス合成回路22、モード設定部90、駆動制御回路24等を具備している。まず、パルス合成回路22は、水晶振動子などの基準発振源21を用いて安定した周波数の基準パルスを発振する発振回路と、基準パルスを分周して得た分周パルスと基準パルスとを合成してパルス幅やタイミングの異なるパルス信号を発生する合成回路とを備えて構成されている。
次に、モード設定部90は、発電状態検出部91と、発電状態の検出のために用いる設定値を切換える設定値切換部95と、大容量コンデンサ48の充電電圧Vc(昇降圧回路49からの昇降圧後電圧VSS)を検出する電圧検出回路92と、発電状態に応じて時刻表示のモードを制御すると共に充電電圧に基づいて昇圧倍率を制御する中央制御回路93と、モードを記憶するモード記憶部94とを備えて構成されている。
この発電状態検出部91は、発電装置40の起電圧Vgenと設定電圧値V0とを比較することにより、発電状態にあるか否かを判断する第1の検出回路97と、該第1の検出回路97によって発電装置40が発電状態にある時間を発電継続時間Tgenとして、この時間Tgenと設定時間値T0とを比較することにより、安定した発電状態を判断する第2の検出回路98とを備えている。
そして、発電状態検出部91では、第1の検出回路97と第2の検出回路98との両方の条件を満足すると、発電部Aが発電状態であると判断するようになっている。ここで、設定電圧値V0は、Vdd(=GND)を基準としたときの負電圧であり、Vddからの電位差を示している。
ここで、第1の検出回路97に用いられる設定電圧値V0は、設定値切換部95によって切換制御されるもので、該設定値切換部95は、表示モードから節電モードに切換わると、第1の検出回路97に用いる設定電圧値V0の値を変更する。即ち本例においては、表示モードにあるときには設定電圧値Va、節電モードにあるときには設定電圧値Vbとし、この関係はVa<Vbに設定されている。従って、節電モードから表示モードへ切換えるためには、大きな発電が必要とされる。なお、設定値切換部95によって第2の検出回路98に用いられる設定時間値T0を切換えるようにしてもよい。
また、中央制御回路93は、検出回路97,98で発電が検出されない非発電時間Tnを計測する非発電時間計測回路99を備えている。
一方、節電モードから表示モードへの復帰は、発電状態検出部91によって、発電部Aが発電状態にあることが検出され、かつ、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが節電モードから表示モードに復帰するのに必要な電気エネルギが十分残っているという条件が整うと実行される。
この場合、節電モードにある状態で、リミッタ回路LMが動作し、オン(閉)状態となっていると発電部Aは短絡状態となり、発電状態検出部91は、発電部Aが発電状態にあってもそれを検出することができなくなってしまい、節電モードから表示モードへ移行することができなくなってしまうことになる。そこで、本実施形態においては、節電モードにある場合には、発電部Aの発電状態に拘わらず、リミッタ回路LMをオフ(開)状態として、発電状態検出部91は、発電部Aの発電状態を確実に検出することができるようにしている。
また、本実施形態の電源部Bは昇降圧回路49を備えているため、充電電圧Vcがある程度低い状態でも、前述した如く、昇降圧回路49によって充電電圧Vcを昇圧させた昇降圧後電圧Vssにより、運針機構CS,CHMを駆動させることが可能となる。一方、逆に充電電圧Vcがある程度高く、運針機構CS,CHMの駆動電圧よりも高い状態でも昇降圧回路49によって充電電圧Vcを降圧させた昇降圧後電圧Vssにより、運針機構CS,CHMを駆動することが可能である。また、中央制御回路93は、電圧検出回路92によって検出された充電電圧Vcに基づいて昇降圧倍率を決定し、昇降圧回路49を制御するものである。
しかし、充電電圧Vcがあまりに低いと、昇圧しても運針機構CS、CHMを動作させることができる電圧を得ることができない。そのような場合に、節電モードから表示モードに移行すると、正確な時刻表示を行うことができず、また無駄な電力を消費してしまうことになる。そこで、充電電圧Vcを予め定められた設定電圧値Vbと比較することにより、充電電圧Vcが十分充電されているか否かを判断し、これを節電モードから表示モードへ移行するための条件としてもよい。
このように設定される動作モードは、モード記憶部94に記憶され、その情報が駆動制御回路24、時刻情報記憶部96および設定値切換部95に供給される。
ここで、駆動制御回路24では、例えば外部入力装置100の操作によって、当該電子時計1の動作モードが、表示モードから節電モードに切換わると、秒針駆動回路30S及び時分針駆動回路30HMに対して制御信号を供給するのを停止し、秒針駆動回路30S及び時分針駆動回路30HMの動作を停止させる。これにより、モータ10,60は回転しなくなり、時刻表示を停止する。
次に、駆動制御回路24は、パルス合成回路22から出力される各種のパルスに基づいて、モードに応じた駆動パルスを生成する。まず、節電モードにあっては、駆動パルスの供給を停止する。また、駆動制御回路24は、手段節電モードから表示モードへの切換が行われた直後には、再表示された時刻表示を現時刻に復帰させる現時刻復帰機能を備えている。即ち、パルス間隔が短い早送りパルスを駆動パルスとして秒針駆動回路30S及び時分針駆動回路30HMに供給することにより、運針を早めて現時刻に素早く復帰させる。
次に、早送りパルスの供給が終了した後には、通常のパルス間隔の駆動パルスを秒針駆動回路30S及び時分針駆動回路30HMに供給する。
一方、101は秒カウンタ回路で、該秒カウンタ回路101は、秒位置カウンタ102と、時刻カウンタ103と、該カウンタ102,103の出力側に接続された一致検出回路104によって、60秒カウンタとして構成されている。
ここで、秒位置カウンタ102には、秒針駆動信号に連動したパルス信号が入力され、例えば外部操作装置100の操作により、強制的に表示モードから節電モードに移行すると、駆動制御回路24からは大容量コンデンサ48の充電電圧Vcに対応した早送りパルスが出力され、秒モータ10を介して秒針55を回動させ、該秒針55によってエネルギ残量の表示を行う。そして、駆動信号の出力が停止した段階で、秒針は停止して節電モードに入る。また、節電モード中は秒針駆動信号が入力されていないので、秒位置カウンタ102はカウントアップされず、時刻カウンタ103のみがカウントアップされ、時刻復帰の際には、駆動制御回路24から早送り駆動信号(1Hzより早い)が入力され、秒位置カウンタ102は時刻カウンタ103の値と同じ値になるまでカウントアップされる。そして、一致検出回路104では、秒位置カウンタ102の値と、時刻カウンタ103の値とが同じ値になると早送りを停止し、通常の表示モードに移行する。
111は時分カウンタ回路で、該時分カウンタ回路111は、秒カウンタ回路101とほぼ同様に、時分位置カウンタ112と、時刻カウンタ113と、該カウンタ112,113の出力側に接続された一致検出回路114によって、分針76が1分運針の場合には、1440(24×60)カウンタとして構成されている。分針76が20秒運針の場合には、1分間に3回カウントするので4320(24×60×3)カウントとなる。
[1・2・7] 電圧検出回路
次に、図9ないし図11を参照しつつ、電圧検出回路92の構成と動作について説明する。
〈1・2・7・1〉 電圧検出回路の構成
まず、図9に基づいて電圧検出回路92の構成について述べる。電圧検出回路92は、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを分圧して充電電圧Vcに比例する検出電圧Vc´を生成する分圧回路92Aと、基準電圧Vrefを生成する基準電源92Bと、検出電圧Vc´と基準電圧Vrefとを比較して原リミッタ信号SLIM0を出力するコンパレータ92Cと、原リミッタ信号SLIM0をサンプリング信号SS3に対応するタイミングでラッチして保持し、リミッタ信号SLIM1として出力するラッチ回路92Dと、サンプリング信号SS1に基づいて基準電源92Bに電源を供給するスイッチSW1と、サンプリング信号SS2 に基づいてコンパレータ92Cに電源を供給するスイッチSW2と、サンプリング信号SS3に基づいて分圧回路92Aを大容量コンデンサ48に接続するスイッチSW3と、を備えて構成されている。
この場合において、サンプリング信号SS1、サンプリング信号SS2およびサンプリング信号SS3 が“H”レベルから“L”レベル、すなわち、スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW3がオンになるタイミングは、サンプリング信号SS1→サンプリング信号SS2→サンプリング信号SS3の順番となっている。
従って、最も安定となるまでに時間がかかる基準電源92Bに電源が供給され、その後コンパレータ92Cに電源が供給され、基準電圧Vrefおよびコンパレータ92Cの動作が安定した後に、分圧回路92Aが接続されて、ラッチ回路92Dにより原リミッタ信号SLIM0が取り込まれることになる。
一方、分圧回路92Aは、直列接続された抵抗値Rを有する抵抗92A1,92A2,92A3,92A4と、該抵抗92A3の両端に接続されたNチャンネル型トランジスタ92A5と、抵抗92A4の両端に接続されたNチャンネル型トランジスタ92A6と、を具備している。
そして、この分圧回路92Aでは、抵抗92A1〜92A4が分圧抵抗となるから、充電電圧Vcを1/4とした検出電圧Vc´を抵抗92A1によって取出す。また、充電電圧Vcの充電量が低くなった場合には、トランジスタ92A5,92A6を適宜閉成させることにより、抵抗92A1によって取出される検出電圧Vc´を、充電電圧Vcの1/3,1/2とする。これにより、大容量コンデンサ48の充電状態を、フル充電、3/4充電、1/2充電として表示する。なお、分圧抵抗の数、抵抗値を適宜に選択することにより、種々の残量表示態様に対する信号を得る。
〈1・2・7・2〉 電圧検出回路の動作
次に図10の処理フローチャートおよび図11のタイミングチャートを参照して動作を説明する。なお、実際には、サンプリング信号SS1→サンプリング信号SS2→サンプリング信号SS3の順番で遷移タイミングがずれているが、図11においては、説明の簡略化のため、サンプリング信号SS1、SS2、SS3の遷移タイミングはほぼ同一タイミングであるものとしている。
まず、前回のサンプリングタイミングからの経過時間Tがサンプリング期間Tsp以上となったか否かを判別する(ステップS1)。
ステップS1の判別において、前回のサンプリングタイミングからの経過時間Tがサンプリング期間Tsp未満の場合には(ステップS1;No)、待機状態となり、ステップS1の処理を繰り返す。
ステップS1の判別において、前回のサンプリングタイミングからの経過時間Tがサンプリング期間Tsp以上の場合には(ステップS1;Yes)、図11の時刻t1、t3、t4 に示すように、サンプリング信号SS1、サンプリング信号SS2およびサンプリング信号SS3 を順次“H”レベルから“L”レベルに遷移させ、すなわち、スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW3を順次オン状態とし、基準電源92Bに電源が供給され、その後コンパレータ92Cに電源が供給され、基準電圧Vrefおよびコンパレータ92Cの動作が安定した後に、分圧回路92Aが接続されて、検出電圧Vc´が基準電圧Vrefを超過しているか否かをコンパレータ92Cにより判別する(ステップS2)。
ステップS2の判別において、図11の時刻t2〜時刻t5に示すように、検出電圧Vc´が基準電圧Vrefを超過し、原リミッタ信号SLIM0が“H”レベルに遷移している場合には(ステップS2;Yes)、図11の時刻t3、t4に示すように、ラッチ回路92Dに“H”レベルの原リミッタ信号SLIM0が取り込まれ、リミッタ信号SLIM1=“H”レベルとなる(ステップS3)。
一方、ステップS2の判別において、図11の時刻t1 〜時刻t2あるいは時刻t5〜に示すように、検出電圧Vc´が基準電圧Vref未満となり、原リミッタ信号SLIM0が“L”レベルに遷移している場合には(ステップS2;No)、図11の時刻t1 、t6に示すように、ラッチ回路92Dに“L”レベルの原リミッタ信号SLIM0が取り込まれ、リミッタ信号SLIM1=“L”レベルとなり(ステップS4)、処理を再びステップS1に移行し、以後、同様の処理を繰り返すこととなる。
このように、電圧検出回路92の動作をサンプリング信号に基づいて間欠的に行うことにより、検出に伴う消費電力をより低減させることができる。
[1・2・8] 中央制御回路による倍率設定動作
〈1・2・8・1〉 充電電圧と昇降圧回路の倍率との関係
まず、図12を参照しつつ、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcと昇降圧回路49の倍率との関係について述べる。なお、説明の都合上、初期状態において、発電状態検出回路91は動作状態、リミッタ回路LMは非動作状態、さらに昇降圧回路49は非作動状態にあるものとする。また、この初期状態では、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcは、例えば0.45[V]未満であり、運針機構CS,CHMを駆動するための最低電圧は1.2[V]未満に設定されている。
(1)充電電圧Vcが0.0〜0.62[V](×3の範囲)にある時大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが0.45[V]未満の場合には、昇降圧回路49は非作動状態にあり、電圧検出回路92で検出される充電電圧Vcも0.45[V]未満となるため、運針機構CS,CHMは非駆動状態のままである。そして、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが0.45[V]を越えると、中央制御回路93から昇降圧回路49に3倍昇圧を行わせるための指令信号が出力される。これにより、昇降圧回路49は3倍昇圧動作を行い、この3倍昇圧は、充電電圧Vcが0.62[V]になるまで継続される。この結果、昇降圧後電圧Vssは、1.35[V]以上となり、運針機構Cs,CHMは駆動状態となる。
なお、この場合、発電状態によっては、例えば、電子時計1を急激に振った場合には、急激に電圧が上昇して定格電圧を越えてしまう可能性があるため、3倍昇圧動作に移行させずに、2倍或いは1.5倍昇圧のように昇降圧倍率を発電状態に応じて制御するようにすれば、より安定した動作電圧の給電が可能となる。以下の場合においても同様である。
(2)充電電圧Vcが0.62[V]〜0.83[V](×2の範囲)にある時大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが0.62[V]を越えると、中央制御回路93から昇降圧回路49に2倍昇圧を行わせるための指令信号が出力される。これにより、昇降圧回路49は2倍昇圧動作を行い、この2倍昇圧は、充電電圧Vcが0.83[V]になるまで継続される。この結果、昇降圧後電圧Vssは、1.24[V]以上となり、運針機構CS,CHMは相変わらず、駆動状態を維持することになる。
(3)0.83[V]〜1.23[V](×1.5の範囲)にある時大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが0.83[V]を越えると、中央制御回路93から昇降圧回路49に1.5倍昇圧を行わせるための指令信号が出力される。これにより、昇降圧回路49は1.5倍昇圧動作を行い、この1.5倍昇圧は、充電電圧Vcが1.23[V]になるまで継続される。この結果、昇降圧後電圧Vssは、1.24[V]以上となり、運針機構CS,CHMは相変わらず、駆動状態を維持することになる。
(4)1.23[V]以上(×1の範囲)にある時大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが1.23[V]を越えると、中央制御回路93から昇降圧回路49に1倍昇圧(ショートモード)、即ち非昇圧動作を行わせるための指令信号が出力される。これにより、昇降圧回路49は1倍昇圧動作を行い、この1倍昇圧は、充電電圧Vcが1.23[V]未満となるまで継続される。この結果、昇降圧後電圧Vssは1.24[V]以上となり、運針機構CS,CHMは相変わらず、駆動状態を維持することになる。さらに、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが2.5[V]を越えた場合には、リミッタ回路LMがON状態となる。
なお、図12の特性線図では、充電電圧Vcの上昇時と下降時で、倍率の範囲×3,×2,×1.5,×1が異なるようにしている。このように、本実施形態では、電圧検出回路92で検出した充電電圧Vcによって中央制御回路93では昇降圧回路49の倍率を設定しているから、電圧検出回路92を兼用することができ、回路構成を簡略化することができる。
しかも、後述する残量表示態様を、昇降圧回路49を制御する指令信号によっても設定することもでき、例えばリミッタ回路LMが作動する場合にはフル充電状態、1倍昇圧であれば2/3充電状態、1.5倍昇圧であれば1/2状態というように設定することも可能である。
[1・2・9] 残量表示の具体例
図13に大容量コンデンサ48の充電電圧Vcの残量表示態様について説明するに、本実施形態では、文字盤80と、該文字盤80上にステッピングモータ10を用いて回転可能に配置された秒針55とによって構成されている(分針76、時針77は図示せず)。
そして、本例では、残量表示態様を、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcがフル状態にあるときには、秒針55の現時刻位置(例えば、0秒位置)を基準として30秒分回動し(図13(a))、充電電圧Vcがフル充電時の2/3にあるときには、秒針55の現時刻位置を基準として20秒分回動し(図13(b))、大容量コンデンサ48のエネルギ量を表示するようにしている。
[1・3] 第1実施形態の動作
図14に基づいて、本実施形態による電子時計1の動作処理を示す。
まず、制御回路23は、節電モード中であるか否かを判別する(ステップS11)。このステップS11の判別において、電子時計1が節電動作モード中である場合には(ステップS11;YES)、後述するステップS16の処理に移行する。
一方、ステップS11の判別において節電モード中ではない、即ち表示モード中である場合には(ステップS11;NO)、ユーザが強制的に表示モードから節電モードに移行するために、外部入力装置100(リュウズまたはボタン)を操作したか否かを判別する(ステップS12)。そして、このステップS12の判別において、ユーザによる外部入力装置100の操作がない場合には(ステップS12;NO)、ステップS22に移行して時刻表示を行う。
一方、ステップS12の判別において、ユーザによる操作が行われた場合には(ステップS12;YES)、ステップS13で電圧検出回路92から充電電圧Vcを検出し、ステップS14で前述した如く、秒針55を現在位置から所定の量だけ早送りさせて充電電圧Vcに対応した表示(例えば、図13の(a))を行うと共に、秒位置カウンタ102によって秒針55の位置をカウントアップする(ステップS15)。そして、節電モードに切換える(ステップS16)。
さらに、ステップS17では、後述する時刻復帰処理(ステップS19〜S21)を行うために、節電モードの経過時間に対応する時刻情報を、時刻カウンタ103,113によってカウントアップし、発電状態検出部91によって発電装置40が発電を開始したか否かを判別する(ステップS18)。このステップS18の判別において、発電がないと判別した場合には(ステップS18;NO)、ステップS17の処理を繰り返す。
また、ステップS18で発電が開始されたと判別した場合には(ステップS18;YES)、節電モードから表示モードに復帰する。この場合、まず、時針77、分針76、秒針55を早送りし(ステップS18)、秒位置カウンタ102によって秒針55の位置をカウントアップし(ステップS19)、さらにステップS21で、秒位置カウンタ102のカウンタ値と時刻カウンタ103との値が一致するまでステップS20の処理を繰り返す。これにより、早送りによって秒針55を現時刻に復帰させる。そして、針55,76,77も通常通りに駆動させて時刻表示を行う(ステップS22)。なお、この処理では、秒針55についてのみ説明しているが、時針77、分針76についても同様である。
[1・4] 第1実施形態の効果
以上、説明した如く、本実施形態による電子時計1では、ユーザが強制的に該電子時計1の動作モードが表示モードから節電モードに切換えるとき、節電モードに切換わった際の大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを、秒針55の移動によって表示するようにしているから、ユーザは、秒針55の回動角度によって大容量コンデンサ48のエネルギ残量を知ることができ、当該電子時計1がどれ位の期間節電モードを維持することができるかを把握することができる。これにより、ユーザは、充電電圧Vcの不足によって電子時計1の動作モードを節電モードから表示モードに切換えた場合に、直ぐに再起動できなくなる等の不安を解消することができる。
従って、ユーザは、大容量コンデンサ48に蓄えられている充電電圧Vcの量を把握することにより、該大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが低くなる前に充電を行うことができ、節電モードから表示モードに切換えたときでも、電子時計1を迅速に再起動することができ、当該電子時計1が故障していると早合点してしまうのを防止することができる。
[2] 第2実施形態
本実施形態を図15および図16に基づいて説明するに、本実施形態の特徴は、節電モード中に秒針を充電電圧Vcに対応した位置に固定することにより、エネルギ残量を表示すると共に、常に充電電圧Vcを監視して表示するようにしたものである。なお、本実施形態では、前述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[2・1] 残量表示の具体例
図15に大容量コンデンサ48の充電電圧Vcの残量表示態様について説明するに、本実施形態では、文字盤80と、該文字盤80上にステッピングモータ10を用いて回転可能に配置された秒針55とによって構成されている(分針76、時針77は図示せず)。
そして、本実施形態では、残量表示態様を、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcがフル状態にあるときには、秒針55を30秒位置に固定し(図15(a))、充電電圧Vcがフル充電時の2/3にあるときには、秒針55を20秒位置に固定し(図15(b))、大容量コンデンサ48のエネルギ量を表示するようにしている。
[2・2] 第2実施形態の動作
図16に基づいて、本実施形態による電子時計1の動作処理を示す。
まず、制御回路23は、節電モード中であるか否かを判別する(ステップS11)。このステップS31の判別において、電子時計1が節電動作モード中である場合には(ステップS31;YES)、後述するステップS36の処理に移行する。
一方、ステップS31の判別において節電モード中ではない、即ち表示モード中である場合には(ステップS31;NO)、ユーザが強制的に表示モードから節電モードに移行するために、外部入力装置100を操作したか否かを判別する(ステップS32)。そして、このステップS32の判別において、ユーザによる外部入力装置100の操作がない場合には(ステップS32;NO)、ステップS43に移行して時刻表示を行う。
一方、ステップS32の判別において、ユーザによる操作が行われた場合には(ステップS32;YES)、ステップS33で電圧検出回路92から充電電圧Vcを検出し、ステップS34で前述した如く、秒針55を充電電圧Vcに対応した位置まで回動させて表示(例えば、図15の(a))を行うと共に、秒位置カウンタ102によって秒針55の位置をカウントアップする(ステップS35)。そして、節電モードに切換える(ステップS36)。
また、ステップS37では、後述する時刻復帰処理(ステップS40〜S43)を行うために、節電モードの経過時間に対応する時刻情報を、時刻カウンタ103,113によってカウントアップする。さらに、ステップS38では、充電電圧Vcを再び検出し、充電電圧Vcが変化したか否かを判定し、変化していない場合には(ステップS38;NO)ステップS39に移って、発電状態検出部91によって発電装置40が発電を開始したか否かを判別する。このステップS39の判別において、発電がないと判別した場合には(ステップS39;NO)、ステップS37,S38の処理を繰り返す。
また、ステップS39で発電が開始されたと判別した場合には(ステップS39;YES)、節電モードから表示モードに復帰する。この場合、まず、時針77、分針76、秒針55を早送りし(ステップS40)、秒位置カウンタ102によって秒針55の位置をカウントアップし(ステップS41)、さらにステップS42で、秒位置カウンタ102のカウンタ値と時刻カウンタ103との値が位置するまステップS41の処理を繰り返す。これにより、早送りによって秒針55を現時刻に復帰させる。そして、針55,76,77も通常通りに駆動させて時刻表示を行う(ステップS43)。なお、この処理では、秒針55についてのみ説明しているが、時針77、分針76についても同様である。
一方、ステップS38の判別において、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが変化した場合には(ステップS38;YES)、秒針55を回動させて充電電圧Vcに対応した表示(例えば、充電電圧Vcがフル充電時の2/3になった場合には、図15の(b))を行う(ステップS44)。さらに、このときの秒針55の位置に対応したカウンタ分だけ秒位置カウンタ102をカウントダウンさせる。そして、ステップS37でリターンさせる。
このように、本実施形態では、ユーザが動作モードを表示モードから節電モードに強制的に切換えるとき、さらに節電モード中に充電電圧Vcが変化したときに、秒針55の位置によって大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを表示することができる。
[2・3] 第2実施形態の効果
以上、説明した如く、本実施形態による電子時計1では、ユーザが強制的に該電子時計1の動作モードが表示モードから節電モードに切換えるとき、節電モードに切換わった際の大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを、秒針55の位置によって表示するようにしているから、ユーザは、秒針55の位置によって大容量コンデンサ48のエネルギ残量を知ることができ、当該電子時計1がどれ位の期間節電モードを維持することができるかを把握することができる。これにより、ユーザは、充電電圧Vcの不足によって電子時計1の動作モードを節電モードから表示モードに切換えた場合に、直ぐに再起動できなくなる等の不安を解消することができる。
また、本実施形態による電子時計1では、節電モード中であっても、電圧検出回路92によって大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを適宜監視し、この充電電圧Vcが予め設定した比率まで低減したときには、秒針55を予め設定された位置まで回動させて充電電圧Vcの充電状態を表示するようにしている。これによって、ユーザは、当該電子時計1をあとどれ位の時間放置しておいてもよいかを把握することができる。
従って、ユーザは、大容量コンデンサ48に蓄えられている充電電圧Vcの量を把握することにより、該大容量コンデンサ48の充電電圧Vcが低くなる前に充電を行うことができ、節電モードから表示モードに切換えたときでも、電子時計1を迅速に再起動することができ、当該電子時計1が故障していると早合点してしまうのを防止することができる。
[3]実施形態の変形例
[3・1] 第1変形例前記各実施形態では、大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを秒針55を用いて表示するようにしたが、本発明はこれに限らず、図17に示すように、日付の数字が印刷された数字板111を用いた日付表示機能110を利用して表示するようにしてもよく、例えば、大容量コンデンサ48がフル充電状態のときには日付を「10」とし、1/2充電状態のときには「5」とするようにして表示する。これにより、ユーザは針55,76,77が停止している状態をもって節電モードであることを認識し、日付の数字によって充電状態を把握することができる。また、日付の数字を日付用の数字とは異なった色・フォントを用いた数字板111を用意し、充電電圧Vcを表示するときには、この数字を用いることによって、表示する事も可能である。
[3・2] 第2変形例
前記実施形態では、ユーザが外部入力装置100を操作して強制的に電子時計1の動作モードを表示モードから節電モードに切換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、発電状態検出部91と非発電状態計測回路99によって発電を停止している時間を計測し、この時間が所定時間を超えたら自動的に表示モードから節電モードに切換えるようにしてもよい。また、ユーザが電子時計1の動作モードに拘わらず、充電電圧Vcを確認することも可能である。
[3・3] 第3変形例
また、電子時計1には、加速度センサ、熱検出センサ等によって構成される携帯状態検出回路を設け、該携帯状態検出回路により非携帯状態にあることを検出し、このときの非携帯時間を計測して非発電状態を間接的に監視するようにしてもよい。この場合でも、非携帯状態を持続する時間が所定時間経過したときに非携帯状態(非発電状態)として、このときに電子時計1の動作モードを表示モードから節電モードに切換えるようにしてもよい。一方、節電モードから表示モードに切換えるときにも同様に、携帯状態検出回路によって電子時計1が非携帯状態から携帯状態に切換わったときに行うようにしてもよい。
[3・4] 第4変形例
上記実施形態においては、2つのモータで時分および秒を表示する電子時計1を例に説明しているが、3個以上のモータ(秒針、分針、時針、カレンダ、クロノグラフなどを個別に制御するモータ)を有する電子時計についても本発明の適用が可能である。
[3・5] 第5変形例
前記実施形態では、秒針55によって節電モード時の大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを表示するようにしたが、本発明はこれに限らず、秒針55と分針76との相対位置、秒針55と時針77との相対位置、または分針76と時針77との相対位置によって充電電圧Vcを表示するようにしてもよい。さらに、時計表示用の指針55,76,77とは別個に専用の表示手段を設けるようにしてもよい。
[3・6] 第6変形例
上記実施形態では、発電装置40として、回転錘45の回転運動をロータ43に伝達し、該ロータ43の回転により出力用コイル44に起電力Vgenを発生させる電磁発電装置を採用しているが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、ゼンマイの復元力(外部のエネルギーに相当)により回転運動を生じさせ、該回転運動で起電力を発生させる発電装置や、外部或いは自励による振動または変位(外部のエネルギーに相当)を圧電体に加えることにより、圧電効果によって電力を発生させる発電装置であってもよい。
また、太陽光等の光エネルギー(外部のエネルギーに相当)を利用した光電変換により電力を発生させる発電装置であっても良い。
さらに、ある部位と他の部位との温度差(熱エネルギー;外部のエネルギーに相当)による熱発電により電力を発生させる発電装置であっても良い。
また、放送、通信電波などの浮遊電磁波を受信し、そのエネルギー(外部のエネルギーに相当)を利用した電磁誘導型発電装置を用いるように構成することも可能である。
[3・7] 第7変形例
上記実施形態においては、基準電位(GND)をVdd(高電位側)に設定したが、基準電位(GND)をVss(低電位側)に設定してもよいことは勿論である。
[3・8] 第8変形例
上記実施形態においては、電源として、発電装置による発電電力を蓄電する二次電池、コンデンサなどの充電可能な蓄電装置を用いていたが、一次電池を用いるものでもよく、さらには、充電可能な蓄電装置と一次電池を併用したり、発電装置と一次電池を併用したりするものでも構わない。
本発明の第1実施形態に係る電子時計の概略構成を示す図である。 同実施形態に係る制御回路とその周辺構成を示す機能ブロック図である。 昇降圧回路を示す回路構成図である。 昇降圧回路の動作説明図である。 3倍昇圧時における昇降圧回路の等価回路図である。 2倍昇圧時における昇降圧回路の等価回路図である。 1.5倍昇圧時における昇降圧回路の等価回路図である。 直結(1倍昇圧時)における昇降圧回路の等価回路図である。 電圧検出回路の概略構成図である。 電圧検出回路の処理を示す流れ図である。 電圧検出回路の動作を示すタイミングチャートである。 昇降圧回路の充電電圧と昇降圧ご電圧との関係を示す特性線図である。 秒針を回動させて大容量コンデンサの充電電圧Vcを表示する残量表示態様を示す具体例である。 第1実施形態の動作を示す流れ図である。 第2実施形態による秒針位置によって大容量コンデンサの充電電圧Vcを表示する残量表示携帯を示す具体例である。 第2実施形態の動作を示す流れ図である。 第1変形例による日付表示機能によって大容量コンデンサの充電電圧Vcを表示する残量表示携帯を示す具体例である。
符号の説明
1…電子時計
23…制御回路
24…駆動制御回路
30S…秒針駆動回路
30HM…時分針駆動回路
40…発電装置
45…回転錘
48…高容量2次電源(大容量コンデンサ)
55…秒針
76…分針
77…時針
90…モード設定部
91…発電状態検出部
92…電圧検出回路
93…中央制御回路
94…モード記憶部
100…外部入力装置
A…発電部
B…電源部

Claims (19)

  1. 電気エネルギを供給する電源手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、
    前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、
    前記被駆動手段を駆動させることにより、時間表示を行う時刻表示手段と、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、
    前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を表示するエネルギ残量表示手段と、
    を具備し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴とする電子時計。
  2. 電気エネルギを供給する電源手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、
    前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、
    前記被駆動手段を駆動させることにより、時間表示を行う時刻表示手段と、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、
    前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を前記時刻表示手段を用いて表示するエネルギ残量表示手段と、
    を具備し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴とする電子時計。
  3. 電気エネルギを供給する電源手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、
    前記被駆動手段を駆動させることにより、時間表示を行う時刻表示手段と、
    前記被駆動手段によって駆動され、日付表示を行う日付表示手段と、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、
    前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を前記日付表示手段を用いて表示するエネルギ残量表示手段と、
    を具備し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴とする電子時計。
  4. 電気エネルギを供給する電源手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、
    前記駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、
    前記被駆動手段によって駆動され、時間の表示を行う時刻表示手段と、
    前記被駆動手段によって駆動され、日付表示を行う日付表示手段と、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動手段の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換手段と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギの量を検出する電気エネルギ量検出手段と、
    を備え、
    前記日付表示手段には、前記節電モード中に前記日付表示手段による日付表示態様と異なる表示態様で前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を表示するエネルギ残量表示手段を有し、前記電気エネルギ量検出手段は、前記電源手段のエネルギ量を監視し、前記エネルギ残量表示手段における表示を更新することを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1,2,3または4記載の電子時計において、
    前記電源手段は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電手段と、
    前記発電手段から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを前記駆動制御手段に向けて供給する蓄電手段とを備え、
    前記蓄電手段には、前記蓄電手段の蓄電容量を検出する蓄電容量検出手段を設け、前記エネルギ残量表示手段によって表示されるエネルギ残量は、前記蓄電容量検出手段によって検出される蓄電容量とすることを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1,2,3または4記載の電子時計において、
    前記電源手段は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電手段と、
    前記発電手段から供給される電気エネルギを蓄える蓄電手段と、
    前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギを昇降圧させる昇降圧手段とを備え、
    前記昇降圧手段には、前記昇降圧手段から出力される電気エネルギ量を検出する電気エネルギ量検出手段を設け、
    前記エネルギ残量表示手段によって表示されるエネルギ残量は、前記電気エネルギ量検出手段によって検出される電気エネルギ量とすることを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1,2,3または4記載の電子時計において、
    前記電源手段は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電手段と、
    前記発電手段から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを前記駆動制御手段に向けて供給する蓄電手段とを備え、
    前記発電手段には、前記発電手段が発電状態にあるか否かを検出する発電状態検出手段を設け、
    前記条件は、前記発電状態検出手段によって前記発電手段が発電状態にあることを検出したか否かであることを特徴とする電子時計。
  8. 請求項7記載の電子時計において、
    前記発電状態検出手段は、前記発電手段から出力される電気エネルギの量が判定エネルギ量を超えたか否かを判定するエネルギ量判定手段と、
    前記エネルギ量判定手段によって電気エネルギ量が判定エネルギ量を超えていると判定された状態の継続時間が判定時間値を越えているか否かを判定する発電時間判定手段とを備えることを特徴とする電子時計。
  9. 請求項1,2,3または4記載の電子時計において、
    前記駆動制御手段は、前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し制御信号を出力する制御回路と、
    前記電源手段から供給される電気エネルギによって作動し前記制御回路から出力される制御信号を受けて駆動信号を前記被駆動手段に向けて出力する駆動回路とによって構成し、
    前記モード切換手段は、前記駆動モードにおいては前記制御回路と駆動回路とに電気エネルギを供給し、節電モードにおいては前記制御回路にのみ電気エネルギを供給することを特徴とする電子時計。
  10. 請求項1,2,3または4記載の電子時計において、
    前記電子時計が携帯状態にあるか否かを検出する携帯状態検出手段を設け、
    前記条件は、前記被駆動手段の動作モードを前記駆動モードから前記節電モードに切換える際には、前記携帯状態検出手段によって前記電子時計が非携帯状態にあることを検出し、電子時計が非携帯状態にある時間が所定時間を経過したか否かであり、前記被駆動手段の動作モードを前記節電モードから前記駆動モードに切換える際には、前記携帯状態検出手段によって電子時計が被携帯状態から携帯状態に切換ったか否かであることを特徴とする電子時計。
  11. 請求項1,2または3記載の電子時計において、
    前記エネルギ残量表示手段は、予め定められた残量表示態様として表示することを特徴とする電子時計。
  12. 請求項1,2,3または4記載の電子時計において、
    前記駆動制御手段には、モード切換手段によって節電モードから駆動モードに切換わるとき、時刻表示を現時刻に復帰させるための復帰動作を行う現時刻復帰手段を備えることを特徴とする電子時計。
  13. 請求項4記載の電子時計において、
    前記日付表示手段は、前記節電モード中に1から10の数字を用いて前記電気エネルギ量検出手段が検出した電気エネルギ量を表示することを特徴とする電子時計。
  14. 電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時刻表示を行う時刻表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、
    前記節電モード中に前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、
    を具備することを特徴とする電子時計の制御方法。
  15. 電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時刻表示を行う時刻表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、
    前記節電モード中に、前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を前記時刻表示機構を用いて表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、
    を具備することを特徴とする電子時計の制御方法。
  16. 電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時刻表示を行う時刻表示機構と、前記被駆動ユニットによって駆動され、前記時刻表示機構による時間表示に加えて日付の表示を行う日付表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、
    前記節電モード中に、前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を前記日付表示機構を用いて表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、
    を具備することを特徴とする電子時計の制御方法。
  17. 電気エネルギを供給する電源ユニットと、前記電源ユニットから供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、前記駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニットと、前記被駆動ユニットによって駆動され、時間表示を行う時刻表示機構と、前記被駆動ユニットによって駆動され、前記時刻表示機構による時間表示に加えて数字による日付の表示を行う日付表示機構と、前記電源ユニットから供給される電気エネルギの量を検出するとともに前記エネルギの量を監視する電気エネルギ量検出装置とを有する電子時計の制御方法であって、
    予め設定された条件に基づいて前記被駆動ユニットのモードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換工程と、
    前記節電モード中に、前記電気エネルギ量検出装置によって検出され、かつ監視される電気エネルギ量を前記日付表示機能で使用される日付用の数字とは異なった数字を用いて表示するとともに、その表示を更新するエネルギ残量表示工程と、
    を具備することを特徴とする電子時計の制御方法。
  18. 請求項14,15,16,または17記載の電子時計の制御方法において、
    前記電源ユニットは、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電装置と、前記発電装置から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを供給する蓄電装置とを具備し、
    前記蓄電装置の蓄電容量を検出する蓄電容量検出工程を設け、
    前記エネルギ残量表示工程によって表示されるエネルギ残量は、前記蓄電容量検出工程において検出される蓄電容量とすることを特徴とする電子時計の制御方法。
  19. 請求項14,15,16,または17記載の電子時計の制御方法において、
    前記電源ユニットは、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電装置と、前記発電装置から供給される電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを供給する蓄電装置と、前記蓄電装置から出力される電気エネルギを昇降圧させる昇降圧回路とを具備し、
    前記昇降圧回路から出力される電気エネルギ量を検出する電気エネルギ量検出工程を設け、前記エネルギ残量表示工程によって表示されるエネルギ残量は、前記電気エネルギ量検出工程において検出される電気エネルギ量とすることを特徴とする電子時計の制御方法。
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